JP2727918B2 - 移動間仕切装置用のハンドル - Google Patents

移動間仕切装置用のハンドル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホテルやオフィス等の
フロアを必要に応じて仕切る場合に使用される移動間仕
切装置用のハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の移動間仕切装置用のハンドルが
適用される移動間仕切装置としては、底壁に連続的な開
口部を有してなる天井レールを建物の天井に固設し、こ
の天井レール内に複数の走行体を走行可能に配設すると
ともに、これら各走行体の中間部分に懸吊杆を装着し、
それら懸吊杆の下端側を前記開口部を通過させて天井レ
ールの下方に垂下させているものが知られている。そし
て、対をなす懸吊杆に移動壁をそれぞれ懸吊支持させ、
その移動壁を前記天井レールに沿って移動させ得るよう
にしている。かかる移動壁によりフロアーを仕切る場合
には、これら移動壁を天井レールに沿って1列に並べ、
幅方向両端を密に当接させる。さらに、移動時には必要
であった移動壁の上縁と天井面との隙間、及び、移動壁
の下縁と床面との隙間を閉塞するために、移動壁の上縁
部及び下縁部から上、下密接部材を突出させて、対応す
る天井面、及び、床面にそれぞれ密着させるようにして
いる。
【0003】このような上、下密接部材は、移動壁に内
装した上、下昇降シャフトに保持されており、昇降シャ
フト駆動機構に連結したハンドルを回転操作することに
より、上、下昇降シャフトを昇降させて突没動作させる
ようになっている。昇降シャフト駆動機構としては、例
えば、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部を有してなる
操作軸と、この操作軸の各ねじ部に螺合させた対をなす
ナットと、リンクメンバを菱形に枢結してなり左、右の
枢結点を前記各ナットに枢着した4点リンクとを具備し
てなる、いわゆるスピンドル式のものが知られている。
そして、このスピンドル式では、この4点リンクの上、
下の枢結点と前記上、下密接部材とを昇降シャフトによ
りそれぞれ接続している。このようなものでは、昇降シ
ャフト駆動機構をハンドルにより連続して回動操作する
ことにより、上、下密接部材を突没させるようになって
いる。なお、前記操作軸は移動壁のフレームに支持させ
てある。この形式の移動間仕切装置に適用されるハンド
ルは、過大なトルクで昇降シャフト駆動装置を破損しな
いように、出力軸と手掛部をなす操作アームとの間に、
設定値を上回る伝達トルクが働くと操作アームを空転さ
せるトルクリミッタが介設されたものが知られている。
【0004】また、移動間仕切装置としては、ハンドル
が連結される昇降シャフト駆動機構の操作軸の軸心に直
交して固着された回動筒内に、摺動可能に保持された回
動アームの両端に、上、下昇降シャフトを軸着した、い
わゆるエキセントリック式のものも知られている。この
ものでは、昇降シャフト駆動機構に連結したハンドルを
約90°回転操作することにより、上、下昇降シャフト
を昇降させて突没動作させるようになっている。
【0005】また、壁側に位置する最終端の移動壁に
は、その側縁部に壁との隙間を詰めるスライドパネルが
装着されており、移動壁の表面側から接続端に連結され
るハンドルを、連続して回転操作することによって前記
スライドパネルを幅方向に移動させ得るようになってい
る、いわゆるテレスコープパネルも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成の移動間仕切装置において、スピンドル式のもので
は、ハンドルの回動によるトルクは小さくてよく、エキ
セントリック式のものでは比較的大きなトルクが必要と
なる。またテレスコープパネルにあってはスピンドル式
と同等である。通常、建物の柱間の距離と、移動間仕切
装置の基本となる移動壁の寸法の倍数とが異なるため、
例えばエキセントリック式の移動壁を使用していても、
最終端の移動壁はテレスコープパネルになっている。こ
のような構成の場合、エキセントリック式を有する移動
壁は、比較的大きなトルクにより回転する必要があるた
め、ハンドルにトルクリミッタがあると、90°を回転
させる前にトルクリミッタが作動し、移動壁を固定する
ことができない。これとは逆に、テレスコープパネルの
場合には、トルクリミッタが作動しなければ必要以上に
トルクが加わり、スライドパネルを建物に押し付けるこ
とになって破損する場合がある。ところが、上記のよう
な構成のハンドルにあっては、回転操作した場合に、設
定値を超えるとトルクリミッタが作動するので、エキセ
ントリック式の移動壁用にトルクリミッタの付いていな
いハンドルを用意するとともに、テレスコープパネル用
には上記のハンドルを用意する必要があった。また、こ
のように一箇所の移動間仕切装置を固定させる場合に、
使用するハンドルの種類を間違えば、過大なトルクが移
動壁に加わって破損する可能性があった。本発明は、こ
のような不具合を解消することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る移動間仕切装置用のハンド
ルは、天井レールに移動可能に懸吊された移動壁の縁部
に補助部材を設けておき、この補助部材を入力端に入力
される操作力により突没させるようにした移動間仕切装
置に適用されるハンドルであって、前記入力端に着脱可
能に連結される出力軸部に操作アーム部から設定値を上
回るトルクが伝達された場合に前記操作アーム部を空転
させるトルクリミッタを前記出力軸部と操作アーム部と
の間に具備してなるものにおいて、前記操作アーム部の
回転前に操作されてその操作中のみ操作アーム部と出力
軸部とを直結状態にして前記トルクリミッタの作動を無
効にする連結手段を具備してなることを特徴とする誤操
作により移動壁を破損しないためには、連結手段が、出
力軸部に設けられる連結孔と、常時外側方向に付勢され
て操作アーム部に取り付けられ押された際に前記連結孔
に挿入されて前記操作アーム部に加えられた操作力を出
力軸部に伝達する押しボタン操作体とを備えてなるもの
が好ましい。
【0008】
【作用】このような構成のものであれば、連結手段を操
作しない場合に、操作アーム部を操作し、補助部材を移
動壁外側に移動させると、その補助部材が固定のための
密接部材などでは、密接部材が天井面及び床面にそれぞ
れ押し付けられると、その押付力が一定以上になって設
定値を上回る伝達トルクが出力軸に作用することにな
る。この時、トルクリミッタが作動し、操作アーム部を
回転操作しても、その操作力は出力軸部には伝達されず
密着部材を駆動する機構に過剰な操作力が加えられるこ
とはない。一方、操作アーム部を操作する前に連結手段
を操作してその操作状態のままとすると、連結手段は操
作アーム部と出力軸部とを直結状態にする。これによっ
て、トルクリミッタが操作アーム部と出力軸部との間に
介装されているにもかかわらず、操作アーム部からの操
作力は連結手段を介して直接に出力軸部に伝達され、操
作力に応じたトルクが出力軸部から補助部材の駆動機構
に伝達される。
【0009】したがって、エキセントリック式の移動壁
のように、上及び下密着部材のための操作力が大きいも
のにあっても、操作前に連結手段を操作しその操作状態
を維持することにより、設定値を上回るトルクを補助部
材のために必要とする移動壁にも利用することができ
る。また、連結手段は、操作アーム部の操作前に操作
し、かつその操作状態を維持しないと作用しないので、
操作アーム部を単純に操作した場合には、常にトルクリ
ミッタが作動する状態になっており、過大なトルクが移
動壁の入力端に加えられることがない。よって、移動壁
にセットした後不用意に操作アーム部を操作しても、補
助部材やその補助部材の駆動機構を破損することがな
い。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図8を参
照して説明する。ハンドルHAは、図1〜図3に示すよ
うに、出力軸部Sと操作アーム部Aとの間にトルクリミ
ッタTを介設したものである。詳述すると、出力軸部S
は、一方端に後述する延出端部81aとの係合のための
突起S1aを有する出力軸S1と、その先端に固設され
る円盤状のホイールS2とからなり、出力軸S1にはキ
ー溝が形成してあり、キーKによりトルクリミッタTが
出力軸S1に固着されるようになっている。また、ホイ
ールS2は、出力軸S1の先端部分に溶接してあり、そ
の外周縁側に、連結部材を構成する押しボタン操作体B
が挿入される連結孔Hが、例えば90°の間隔で4個穿
設されている。トルクリミッタTは、この分野で広く知
られているものであってよく、この実施例のものでは、
先端が円盤状になった駆動ホイールT1と、その駆動ホ
イールT1と後述するセンタメンバA4とをスリップ可
能に連結する摩擦板T2と、押板T3を介して摩擦板T
2をセンタメンバA4に押し付ける複数枚の皿ばねT4
と、駆動ホイールT1に螺着されて皿ばねT4を摩擦板
T2方向に押すプレッシャプレートT5とからなるもの
を用いている。トルクリミッタTの設定値は、このプレ
ッシャプレートT5の締付力を調整することにより、操
作アーム部Aに加えられるトルクを出力軸部Sに伝達す
る割合が調整できるようになっている。
【0011】操作アーム部Aは、カップ状の本体A1
と、本体A1の側面に背向状態に一直線上に配設される
第1アームA2と第2アームA3と、本体A1の表面側
に取り付けられる押しボタン操作体Bと、本体A1の裏
面側に取り付けられてトルクリミッタTに摩擦力により
挾持されるセンタメンバA4とからなる。本体A1は、
ホイールS2を包囲する大きさで、その裏面側に固定さ
れたセンタメンバA4と押しボタン操作体Bが取り付け
られている正面壁との間に、ホイールS2とトルクリミ
ッタTの駆動ホイールT1の先端部T1aとが内蔵され
る。押しボタン操作体Bは、常時はその押圧部B1をカ
バーB2から突出するように、コイルバネB3で外側に
向けて付勢されており、その作用端B4は本体A1の内
側には突出していない。そして、押圧部B1が第1及び
第2アームA2、A3が回転される前に押し込まれる
と、作用端B4が出力軸部SのホイールS2の連結孔H
に挿入する長さに形成してある。この押しボタン操作体
Bの取付け位置は、用事に押し続けておかなければなら
ない操作性を考慮して、第1アームA2と第2アームA
3との中間に設定してあり、親指での操作が容易にでき
るようになっている。
【0012】このハンドルHAを使用する移動間仕切装
置としては、例えば、図4に示すエキセントリック式の
ものがある。この移動間仕切装置は、底壁に連続的な開
口部を有してなる天井レール1を建物の天井2に固設
し、この天井レール1内に複数の走行体3を走行可能に
配設するとともに、これら各走行体3の中間部分に懸吊
杆4を回転自在に装着し、それら懸吊杆4のを前記開口
部を通過させて天井レール1の下方に垂下させている。
そして、対をなす懸吊杆4に移動壁5をそれぞれ懸吊支
持させている。図4では、1枚の移動壁5のみを図示し
ている。
【0013】前記移動壁5は、対をなす端縁部材51を
複数本の横桟52a、52b、52c、52dにより連
結して壁本体52を構成し、その壁本体52の両面に化
粧パネルを装着してなるもので、その上縁部に補助部材
たる上密接部材54を突没可能に収容するとともに、下
縁部に補助部材である下密接部材55を突没可能に設け
ている。なお、図4では化粧パネルを省略して、移動壁
5の内部を示している。
【0014】上密接部材54は、両化粧パネルの上縁間
に形成される空間に収容されており、天井面Cに向けて
突没し得るようになっている。同様にして、下密接部材
55は、両化粧パネル(図示せず)の下縁間に形成され
る空間に収容されており、床面Fに向けて突没し得るよ
うになっている。
【0015】移動壁5の内部には、上、下の昇降シャフ
ト6、7と、これら両昇降シャフト6、7を昇降させる
昇降シャフト駆動機構8とを設けている。上、下昇降シ
ャフト6、7は、パイプ状の基端管材61、71と、こ
の基端管材61、71の先端部内周に所定長さになるま
で突出し得るように係合させた先端軸材62、72と、
この先端軸材62、72を突出方向に付勢する押圧スプ
リング63、73とを具備してなるもので、その先端軸
材62、72を付勢アーム54f、55fの中央部に軸
着している。上昇降シャフト6の先端近傍部には、例え
ば、前記横桟52aの上面に当接する係止鍔64が設け
てあり、その当接により上昇降シャフト6の下限位置を
規定している。また、下昇降シャフト7の先端近傍部に
は、例えば、前記横桟52dの下面に当接する係止鍔7
4が設けてあり、その当接により下昇降シャフト7の上
限位置を規定している。さらに、この下昇降シャフト7
の基端管材71と前記枠材52bとの間には、スプリン
グ75を張設して下昇降シャフト7を上方に付勢してお
り、重力により前記下密接部材55が降下するのを防止
するようにしている。
【0016】昇降シャフト駆動機構8は、図4及び図5
に示すように、略水平に配設した操作軸81と、軸心を
直交させてこの操作軸81に固着された回動筒82と、
両端83a、83bを外部に突出させてこの回動筒82
内に摺動可能に保持された回動ア−ム83とを具備して
なり、操作軸81から導入される回動動作を前記回動ア
−ム83の回動に変換し得るように構成している。回動
筒82は、その外周における長手方向の中間を前記操作
軸81の端面に溶接等により固着してあり、操作軸81
と一体に回動するようになっている。操作軸81は、前
記回動筒82近傍の内方端部を軸受87を介して枠材5
2fに支持させてあり、その入力端である延出端部81
aを手動で回転操作し得るようにしてある。具体的に
は、操作軸81の延出端部81a近傍部は、軸受87を
介して枠材52eに支持させてある。操作軸81の延出
端部81aは、枠材52eを貫通して端縁部材51内に
挿入してあり、この延出端部81aにハンドルHAを装
着して手動により回動操作し得るようになっている。
【0017】また、図8に示すように、壁側に位置する
最終端の移動壁5Aには、前述の構成に加えて、移動壁
5Aの側縁と壁Wとの隙間を詰めるスライドパネル5a
が装着されている。なお、この移動壁5Aにはパネル側
に向けて入力端を設けてある。前記スライドパネル5a
は、移動壁5Aの表面側に設けられた図示しない接続端
に接続されるハンドルHAの回転操作力によって幅方向
(図中黒矢印にて示す)に移動させ得るようになってい
る。
【0018】次いで、この実施例の作動を説明する。図
4に示す状態では、上、下密接部材54、55が没入し
ており、移動壁5と天井面Cとの間に上部隙間が形成さ
れているとともに、移動壁5と床面Fとの間に下部隙間
が形成され、該移動壁5を天井レール1に沿って移動さ
せることが可能となる。
【0019】移動壁5を所望の位置にまで移動させた
後、操作軸81を、ハンドルHAにより回動させると、
その回動動作が回動筒82に伝達され、この回動筒82
に保持された回動ア−ム83が、図5に示す待機位置か
ら図6に示すロック位置側へ回動する。ハンドルHAの
操作は、まずその出力軸部Sを移動壁5の延出端部81
aに接続し、押しボタン操作体Bを押圧した状態で、第
1及び第2アームA2、A3の少なくとも一方を掴んで
時計回転方向に回転させて行う。押しボタン操作体B
は、操作される前には、出力軸部Sの連結孔Hと一直線
上に位置しており、スプリングB3の付勢力に抗して押
圧することにより、その作用端B4を容易に連結孔Hに
挿入することができる。そして、押しボタン操作体Bを
連結孔Hに挿入すると、第1及び第2アームA2、A3
のある操作アーム部Aと出力軸部Sとが押しボタン操作
体Bにより直結され、操作アーム部Aに加えられた操作
力はトルクリミッタTを介することなく直接に出力軸部
Sに伝達される。したがって、昇降シャフト駆動機構8
を操作するのに比較的大きなトルクが必要であろうと
も、操作アーム部Aが出力軸部Sに対して空回りするこ
とがないので、迅速に回転操作をすることができる。
【0020】ここでハンドルHAが操作された際の上、
下密接部材55の作動について説明をする。まず、上、
下昇降シャフト6、7に作用している負荷が、仮に同一
である場合には、前記回動ア−ム83が前記操作軸81
の軸心を中心にして回動する。その結果、上、下の昇降
シャフト6、7が、同一の速度で突出方向に同寸法移動
する。そして、上、下密接部材54、55の一方が、天
井面Cまたは床面Fに先に当接した場合には、その一方
の密接部材54(55)の突出動作が停止するととも
に、天井面Cまたは床面Fからの反作用で、一方の密接
部材54(55)および上、下の昇降シャフト6、7を
介して回動ア−ム83が回動筒82内を下方若しくは上
方に移動するため、他方の密接部材55(54)の突出
動作が加速される。そして、両方の密接部材54、55
が天井面Cおよび床面Fに当接した後に、さらに操作を
続けて、上、下密接部材54、55が最も突出する位置
を若干通過したロック位置(図6参照)まで、回動ア−
ム83を回動操作すると、トグル機構の原理により、こ
の回動ア−ム83は、ロック位置に安定保持されるとと
もに、上、下の密接部材54、55が均等な力で天井面
Cおよび床面Fに押し付けられる。そのため、操作軸8
1に対する操作を停止しても、上、密接部材54、55
の天井面Cおよび床面Fへの押付状態は維持される。な
お、重力により前記下昇降シャフト7が下方に付勢され
るのをスプリング75により抑制または相殺するように
しているが、仮に、重力の影響が残存している場合は、
操作軸81を回動操作すると、回動ア−ム83のロック
位置付近で、この回動ア−ム83が回動筒82内を下方
に移動する。そして、下密接部材55が床面Fに当接し
た段階で、上側の昇降シャフト6が再び上方に突出動作
を開始することになり、最終的には、前記両密接部材5
4、55を略均等に天井面C及び床面Fに押し付けるこ
とが可能となる。
【0021】以上のようにして、上、下密接部材54、
55を天井面C及び床面Fに押し付けた後、ハンドルH
Aを移動壁5の延出端部81aから離脱することにより
移動壁5の固定は完了する。そして、スライドパネル5
aを有する移動壁5Aの接続端にハンドルHAを接続し
て、壁Wとの間の隙間を詰めるものである。この場合、
移動壁5Aは、連続してスライドパネル5aを壁W側に
向けて繰り出すように構成されているので、この作業に
必要なトルクは小さくてよく、操作アーム部Aと出力軸
部Sとを直結する必要はない。つまり、ハンドルHAを
移動壁5Aの接続端に接続し、押しボタン操作体Bを操
作することなく、第1アームA2もしくは第2アームA
3を持ってハンドルHAを回動操作すればよい。スライ
ドパネル5aが壁Wに当接したところでトルクリミッタ
Tが作動し、操作アーム部Aが空回りして過大なトルク
がスライドパネル5aに加わるのを防止する。
【0022】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。その他、各部の構成は図示例に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形が可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、操作
アーム部と出力軸部とを直結する連結手段を具備してい
るので、大きなトルクを必要とする移動壁においても使
用することができ、トルクを切り換える必要がある場合
にも容易に対応できるとともに、トルクリミッタを備
え、かつ連結手段が操作アーム部の回転前に操作されて
その操作中のみ直結状態を維持する構成であるので、単
に回動操作した場合には必ずトルクリミッタが作動し、
過大なトルクを出力軸部に伝達することがなく、よって
移動間仕切装置を破損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図。
【図2】同実施例の図1のI−I線に沿った断面図。
【図3】同実施例の図1のII−II線に沿った断面
図。
【図4】同実施例が使用される移動間仕切装置の内部構
造を示す正面図。
【図5】同実施例が使用される移動間仕切装置の昇降シ
ャフト駆動機構を示す一部断面の拡大側面図。
【図6】図5に示した昇降シャフト駆動機構の作用説明
図。
【図7】同実施例の操作説明図。
【図8】同実施例の操作説明図。
【符号の説明】
A…操作アーム部 B…押しボタン操作体 H…連結孔 S…出力軸部 T…トルクリミッタ 1…天井レール 5…移動壁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井レールに移動可能に懸吊された移動壁
    の縁部に補助部材を設けておき、この補助部材を入力端
    に入力される操作力により突没させるようにした移動間
    仕切装置に適用されるハンドルであって、前記入力端に
    着脱可能に連結される出力軸部に操作アーム部から設定
    値を上回るトルクが伝達された場合に前記操作アーム部
    を空転させるトルクリミッタを前記出力軸部と操作アー
    ム部との間に具備してなるものにおいて、前記操作アー
    ム部の回転前に操作されてその操作中のみ操作アーム部
    と出力軸部とを直結状態にして前記トルクリミッタの作
    動を無効にする連結手段を具備してなることを特徴とす
    る移動間仕切装置用のハンドル。
  2. 【請求項2】連結手段が、出力軸部に設けられる連結孔
    と、常時外側方向に付勢されて操作アーム部に取り付け
    られ押された際に前記連結孔に挿入されて前記操作アー
    ム部に加えられた操作力を出力軸部に伝達する押しボタ
    ン操作体とを備えてなることを特徴とする請求項1の移
    動間仕切装置用のハンドル。
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