JP2727295B2 - 建物開口部用スクリーン装置 - Google Patents

建物開口部用スクリーン装置

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JP2727295B2 JP6019866A JP1986694A JP2727295B2 JP 2727295 B2 JP2727295 B2 JP 2727295B2 JP 6019866 A JP6019866 A JP 6019866A JP 1986694 A JP1986694 A JP 1986694A JP 2727295 B2 JP2727295 B2 JP 2727295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物開口部における遮
光・断熱を行うためのスクリーン装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建物開口部の遮光、防虫等のために、多
数のプリーツを施して交互に逆方向に折曲することによ
り、アコーディオン式に伸縮自在とし、その折り畳みに
よって開閉自在としたスクリーンを用いることは、既に
知られている。この種スクリーン装置においては、スク
リーンの開閉のために該スクリーンの先端に可動框を取
付け、スクリーン中を通してこの可動框とスクリーン枠
との間に張り廻らした張紐によりスクリーンの姿勢を安
定化(風等による揺らぎの防止)し、あるいはその安定
化と同時に張紐により形成される平行移動機構により可
動框を平行移動可能にしている。
【0003】しかしながら、このような平行移動機構の
ための張紐をスクリーンに沿って張設すると、スクリー
ンの開閉操作や室内の清掃等に際して手指や他物をその
張紐に引っ掛ける可能性があり、その場合には、故障の
原因になったり、あるいは張紐を切断したり、スクリー
ン自体を破断することにもなり兼ねない。このような問
題を解決するものとして、例えば、実願平5−5442
2号においては、スクリーンを折り畳み可能なシート状
材料により多数の筒状部が単列に連接された構成を有す
るものとし、これによって、平行移動機構を構成する張
紐をスクリーンに挿通するに際し、それを外部に露出さ
せることなくスクリーン中に貫通させている。
【0004】しかるに、上記多数の筒状部を単列に連接
したスクリーンでは、筒状部相互を接着等により接合す
る連接部分に張紐の挿通孔を開設し、その部分に張紐を
挿通するため、張紐の挿通場所に余裕が少なく、張紐が
スクリーンの挿通孔に摺れて次第に挿通孔が拡大する傾
向があるため、特に張紐と挿通孔との摺接がはげしい部
分では、挿通孔が拡大して次第に張紐が外部から見える
ようになり、良好な外観を損なうことになる。しかも、
上記筒状部相互の接着等による連接部分に張紐挿通する
と、その連接部分が比較的かたくなっているため、それ
との摺接に耐える高強度の張紐を用いる必要があるばか
りでなく、張紐との擦過音も比較的大きくなる。
【0005】また、特に、上記張紐で略同一経路を反対
方向に走行するものを接近させて配置する必要がある場
合には、それらの張紐がスクリーンの開閉に伴って相互
に摺れることになると、著しく寿命を短くするため、張
紐をできるだけ離間した状態に保持する必要があり、こ
の場合にもスクリーン中に張紐の挿通孔を設ける十分な
余裕があることが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、基本的には、多数の筒状部により遮光・断熱を行え
るようにしたスクリーンを左右に開閉自在として用いる
に際し、スクリーンの姿勢を保持するための張紐の挿通
位置に十分な余裕をもたせて外部に現れないようにし、
張紐の露出に起因する破損、故障を防止できるようにす
ると共に外観を改善したスクリーン装置を提供すること
にある。本発明のさらに具体的な技術的課題は、左右に
開閉自在としたスクリーンにおける張紐の挿通場所に余
裕をもたせ、該スクリーン自体の重量を支持してその姿
勢を保持するための張紐がその挿通孔と強く摺れること
により挿通孔がある程度拡大しても、簡単に張紐が外部
に露出せず、また、スクリーンにおける接着線から外れ
た位置に張紐を挿通可能にして、張紐を高強度化したり
する必要をなくしたスクリーン装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、建物開口部に設置するスクリーン枠の側
枠に、折り畳みにより伸縮自在としたスクリーンの一端
を連結すると共に、該スクリーンの他端を、上記スクリ
ーン枠に左右開閉自在にガイドさせた開閉操作用の可動
框に連結してなる建物開口部用スクリーン装置におい
て、上記スクリーンを、折り畳み可能なシート状材料を
折り目に平行する接着線に沿って接合して形成された筒
状部を順次連接して、それにより形成した中空部が厚さ
方向に多層化された構成を有するものとし、該スクリー
ンの開閉位置にかかわらず緊張状態を保持させて該スク
リーンの姿勢を保持するための張紐を、該スクリーン中
に外部に露出させることなく貫通させたことを特徴とす
るものである。
【0008】上記スクリーン装置においては、一枚のシ
ート状材料を一定幅で交互に逆方向に折り返し、折り目
に平行する複数の接着線に沿って隣接折片を接合するこ
とにより、中空部が厚さ方向に多層化されたスクリーン
を用いることができ、その場合に、スクリーンにおける
表裏最外層側の接着線よりも内側の接着線から外れた位
置に張紐を挿通することにより、簡易に張紐を露出させ
ることなく、しかも張紐を高強度化したりすることなく
挿通することができる。
【0009】また、本発明のスクリーン装置において
は、スクリーンの姿勢を保持するための複数の張紐の一
端を可動框の上下端に固定し、それらの張紐を、スクリ
ーンを取付けた側枠と反対の側の側枠に設けた転向子に
巻き掛け、上下枠のいずれかの枠内を通して反対側の側
枠に導いたうえで、その他端をスクリーンを取付けた側
枠からスクリーンに貫通させ、その先端を可動框におけ
る先の張紐取付位置から上下方向に離れた他の部位に固
定し、これによって可動框の姿勢を拘束する平行移動機
構を構成させることができる。
【0010】
【作用】上記構成を有するスクリーン装置においては、
スクリーンとして、折り畳み可能なシート状材料を折り
目に平行する接着線に沿って接合して形成された筒状部
を順次連接して、それにより形成した中空部が厚さ方向
に多層化された構成を有するものを用いているので、ス
クリーンに遮光機能を容易にもたせ得るばかりでなく、
有効な断熱機能を持たせることができる。また、上記ス
クリーンを緊張状態に保持してスクリーンの姿勢を保持
する張紐、あるいは可動框の平行移動機構を構成する張
紐を、上述した中空部が厚さ方向に多層化されているス
クリーン中に張設しているので、張紐の挿通位置に十分
な余裕をもたせて外部に現れないようにし、長期使用す
る間において張紐の挿通孔の周辺が摺れることにより該
挿通孔が拡大するようなことがあっても、張紐が外部に
露出しない。
【0011】さらに、上記平行移動機構を構成する張紐
により可動框の姿勢を拘束すると、可動框の任意部分を
押圧してスクリーンを開閉しようとする場合に、その力
が張紐を通じて可動框における他部に伝達され、結果的
には可動框の全体を手などで操作するのと同等になり、
可動框を正確に平行移動させて、安定的に開閉操作を行
うことが可能になる。また、スクリーンにおける接着線
から外れた位置に張紐を挿通すれば、張紐が接着剤等に
よりかたくなっている連設部分に触れることがないの
で、その部分との摺接に耐える程度に高強度の張紐を用
いる必要もない。
【0012】
【実施例】図1ないし図3は、本発明に係るスクリーン
装置の実施例を示している。このスクリーン装置は、遮
光・断熱のためのスクリーン10をシート状材料の折り
畳みにより開閉自在なものとして、窓等の建物開口部1
における引違い硝子戸2の内側など設置されるものであ
る。このスクリーン10を開閉自在に保持するスクリー
ン枠は、上枠11及び下枠12と、スクリーン10の収
納ケースを構成する左右の側枠13,13とを相互に連
結することにより形成し、これを建物開口部1の周囲の
取付枠5に固定している。そして、両側枠13,13内
にそれぞれスクリーン10の基端を固定すると共に、そ
れらの各スクリーンの先端にそれぞれ上枠11及び下枠
12によって左右摺動自在にガイドされる開閉操作用の
可動框18を取り付けることにより、スクリーンを左右
両開きに形成している。なお、上記スクリーンは、図7
によって後述するように、片側の側枠のみに設けて、片
開きとすることもできる。
【0013】上記スクリーン10は、遮光性のある、あ
るいは遮光性に富んだ布、不織布、紙、合成樹脂シー
ト、その他適宜の折り畳み可能な可撓性シート状材料で
形成され、以下に図4ないし図6により詳述するが、そ
のシート状材料を外端の折り目21に平行する接着線に
沿って接合して形成された筒状部22を順次連接して、
それにより形成した中空部23がスクリーンの厚さ方向
に多層化された構成を有するものである。この中空部が
多層化されたスクリーン10は、特に断熱性に優れ、寒
冷地における断熱に有効なものである。
【0014】図4ないし図6は、上記スクリーン10の
異なる断面形状例を示すもので、図4及び図6では、一
枚のシート状材料を一定幅で交互に逆方向に折り返し、
外端の折り目21に平行する複数の接着線24に沿って
隣接折片を接合することにより、中空部23が厚さ方向
に多層化されたスクリーンを構成している。また、図5
に示すスクリーン10は、一枚のシート状材料の折り返
しにより形成できないものであり、そのため、8の字状
に形成したものを接着線24で順次接合することにより
中空部23を厚さ方向に多層化している。なお、スクリ
ーン10は、図4ないし図6に例示した断面形状に限る
ものではなく、中空部23を多層化した適宜断面形状を
採用することができ、また、図4ないし図6に図示した
断面形状のものは、任意の方法で中空部が多層化された
形状にすることができる。
【0015】上記スクリーン枠の側枠13は、図1に示
すように、スクリーン10を収容するための凹溝状のス
クリーン収容部16を備え、伸縮自在のスクリーン10
の基端をこのスクリーン収容部16の内底部に固定し
て、可動框18によるスクリーン10の収納でそのスク
リーンを側枠13におけるスクリーン収容部16に収容
したときには、折り畳まれたスクリーン10がほぼ収容
部16内に収容できるような大きさに形成している。ま
た、スクリーン10が上記収容部16内に収容された時
には、該可動框18が側枠13の収容部16を施蓋し、
スクリーン10が完全に側枠13及び可動框18内に収
納される。図7に示すようにスクリーンが片開きの場合
に、スクリーンを取付けない方の側枠に収容部16を設
ける必要がないのは勿論である。
【0016】上記スクリーン10に取り付けた可動框1
8は、その姿勢がスクリーン等によって拘束されないた
め、常に姿勢を一定に保持して安定的に平行移動させる
必要があり、そのため、上記スクリーン枠には可動框の
平行移動機構を設けている。図3は、その平行移動機構
の構成例を示すものであり、また、図7は、一方の側枠
13のみにスクリーンを取り付けた片開きの場合の平行
移動機構の構成例を模式的に示すものである。
【0017】図3に示す平行移動機構について詳細に説
明すると、この平行移動機構では、図における右側のス
クリーン10の先端に取り付けた可動框18の上下端に
張紐31,32の一端を固定し、それらの張紐を、上記
スクリーン10を取付けた側枠13と反対の左側の側枠
13の上下端に設けた転向子41,42に巻き掛け、さ
らに張紐31は側枠13に沿ってその下端に導いたうえ
で転向子42に巻き掛け、それらを転向子42から下枠
12内を通して可動框18の移動方向の反対側(右側)
に導き、転向子44に巻き掛たうえで、それらの張紐3
1,32の先端をそれぞれ転向子50,転向子48を介
して可動框18における先の張紐取付位置から上下方向
に離れた他の部位に固定している。これによって、右側
の可動框18の姿勢を拘束する平行移動機構が構成さ
れ、可動框はその任意の部分に開閉のための力が加えら
れても、その姿勢を保持しながら操作方向に移動するこ
とになる。
【0018】また、左側の可動框18の上下端に一端を
固定した張紐33,34は、右側の側枠13に設けた転
向子43,44に巻き掛け、さらに張紐34は側枠13
に沿ってその上端に導いたうえで転向子43に巻き掛
け、それらを転向子43から上枠11内を通して左側の
側枠に導き、転向子41に巻き掛たうえで、それらの張
紐33,34の先端をそれぞれ転向子47,転向子45
を介して可動框18における先の張紐取付位置から上下
方向に離れた他の部位に固定し、これによって、上記右
側の可動框と同様に、左側の可動框18の姿勢を拘束す
る平行移動機構を構成している。
【0019】さらに、右側の可動框18に取付けてスク
リーン10内を右側の側枠13に導いた張紐37は、転
向子49及び転向子44を経て左側の可動框18の下端
に固定し、一方、左側の可動框18に取付けてスクリー
ン10内を左側の側枠に導いた張紐38は、転向子46
及び転向子41を経て右側の可動框の上端に固定し、左
右の可動框18,18間の連動機構を構成させている。
なお、張紐37及び張紐38の一方のみでも両可動框の
連動機能を発揮させることができる。従って、左右いず
れかの可動框の開閉を行うと、それに連動して他方の可
動框も同様に駆動されることになる。なお、この連動状
態が必要でない場合、即ち、両開きのスクリーン装置に
おいて左右のスクリーンを個別的に開閉したい場合に
は、張紐37,38及び転向子46,49を設ける必要
がない。
【0020】このような可動框の平行移動機構及び連動
機構は、両可動框が開閉のために左右に駆動される場合
に、各転向子(プーリー)の部分を通過する張紐が常に
同一方向に移動して転向子を同一方向に回転させるた
め、側枠の上下端等に複数の張紐のための転向子を設け
る場合において、複数の張紐を単一または個別的な張紐
巻掛け溝を有する一つの転向子に巻き掛けるようにし
て、張紐の摩擦による損耗を防止しながら構成を簡単化
することができる。また、それぞれの張紐に個別的に転
向子を設けても、それらの回転方向が常に同一になるた
め、それらの摩擦による損耗を防止することができる。
なお、上述した各転向子としては、図示したような、張
紐の方向を転換するための回転自在のプーリーを用い、
あるいはローラ等を用いることができるが、例えば、張
紐との関係で摩擦が少ない合成樹脂ブロックに張紐巻掛
け溝を設けて固定ガイド部材とし、それを固定的に配設
することもできる。
【0021】上記各張紐を張設するに際しては、それら
の張紐を折り畳み可能なスクリーン10に対して挿通す
るが、これによって、該スクリーンをその開閉位置にか
かわらず安定的に緊張状態に保持し、スクリーンの揺
動、弛みを抑止することができる。このスクリーンに対
する張紐の挿通に際しては、各張紐をスクリーン中に外
部に露出させることなく貫通させるが、具体的には、ス
クリーン10における表裏最外層側の接着線24よりも
内側、特に、該接着線24よりも内側で他の接着線から
も外れた位置に挿通するのが望ましく、例えば、図4〜
6のスクリーンにおいては、図中に鎖線で示した位置な
どが適している。
【0022】スクリーンにおける上述したような位置に
張紐を挿通すると、張紐が場所的に十分な余裕をもって
挿通されるため、張紐が外部に現れることによる見苦し
さがなく、長期使用する間において、スクリーンにおけ
る張紐の挿通孔の周辺が摺れることにより該挿通孔が拡
大するようなことがあっても、張紐が外部に露出しな
い。そのため、手指や他物が引っ掛かるのを防止し、張
紐の切断やスクリーンの破損を防止することができる。
【0023】上記図7の実施例は、スクリーン枠におけ
る一方の側枠13のみに片開きのスクリーンを設けた場
合における平行移動機構の構成を模式的に示している
が、この平行移動機構は、先に図3によって説明した場
合の左側のスクリーンに付設した平行移動機構と実質的
に変わるところがないので、同一または相当部分に同図
と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0024】以上においては、本発明の好ましい実施例
について説明したが、本発明は、これらの実施例に限定
されるものではなく、次のような態様でも実施すること
ができる。例えば、スクリーンにおける張紐の挿通孔の
周囲は、適宜の補強を施すことができ、場合によって
は、張紐との関係で低摩擦の特性を有する部材をスクリ
ーンにおけるシート状材料の接着線に沿ってその接着時
に溶着または接着しておくこともできる。
【0025】一方、図3及び図7における張紐は、上
下、左右を反転した状態に張設しても全く同じ機能を発
揮するので、張紐の張設の向きは本来の機能を損なわな
い範囲内において自由に選択して張設することができ
る。また、張紐は平行移動機構や連動機構を構成するた
めだけに用いるものではなく、可動框の複数位置に一端
を離散的に固定した複数の張紐をスクリーン中に貫通さ
せて該スクリーンを取付けた側枠に導いた後、その側枠
内でその先端にスプリングを連結して引張力を作用さ
せ、この引張力によって可動框に常に駆動力を付与して
おくこともできる。この場合には、可動框にスクリーン
を張設状態に保持するための掛け金具等を設け、スクリ
ーンを所期の張設位置に保持できるようにする必要があ
る。
【0026】上記構成を有するスクリーン装置において
は、スクリーンに遮光機能をもたせ得るばかりでなく、
多層化された中空部により有効な断熱機能を持たせるこ
とができる。また、上記スクリーンを緊張状態に保持し
てスクリーンの揺動を抑止する張紐、あるいは可動框の
平行移動機構を構成する張紐を、上述した中空部が厚さ
方向に多層化されているスクリーン中に張設することに
より、張紐が十分な余裕をもって外部に現れることがな
く、長期使用する間において張紐の挿通孔の周辺が摺れ
ることにより該挿通孔が拡大するようなことがあって
も、張紐が外部に露出しない。
【0027】さらに、上記平行移動機構を構成する張紐
により可動框の姿勢を拘束すると、可動框の任意部分を
押圧してスクリーンを開閉しようとする場合に、その力
が張紐を通じて可動框における他部に伝達され、結果的
には可動框の全体を手などで操作するのと同等になり、
可動框を正確に平行移動させて、安定的に開閉操作を行
うことが可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の建物開口部用ス
クリーン装置によれば、折り畳み可能なシート状材料を
折り目に平行する接着線に沿って接合し、それにより形
成された筒状部を順次連接して遮光・断熱を行えるよう
にしたスクリーンを用い、左右に間閉自在としたスクリ
ーン装置を構成するに際し、中空部が厚さ方向に多層化
されたスクリーンを用いているので、該スクリーンの姿
勢を保持するための張紐の挿通位置に十分な余裕をもた
せて張紐が外部に現れないようにし、張紐の露出に起因
する破損、故障を防止できると共に、外観を改善したス
クリーン装置を得ることができ、また、左右に開閉自在
としたスクリーンにおける張紐の挿通場所に余裕をもた
せたので、該スクリーン自体の重量を支持してその姿勢
を保持するための張紐がその挿通孔と強く摺れることに
より挿通孔がある程度拡大しても、簡単に張紐が外部に
露出することもなく、さらに、スクリーンにおける接着
線から外れた位置に張紐を挿通することにより、張紐を
高強度化する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物開口部用スクリーン装置の実
施例の水平断面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】張紐による可動框の平行移動機構の一例を示す
模式的正面図である。
【図4】スクリーンの断面形状の一例を示す断面図であ
る。
【図5】他のスクリーンの断面形状例を示す断面図であ
る。
【図6】さらに他のスクリーンの断面形状例を示す断面
図である。
【図7】片開きのスクリーン装置における平行移動機構
の一例を示す模式的正面図である。
【符号の説明】
1 開口部、 10 スクリーン、 11 上枠、 12 下枠、 13 側枠、 18 可動框、 21 折り目、 22 筒状部、 23 中空部、 24 接着線、 31〜34,37,38 張紐、 41〜50 転向子。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物開口部に設置するスクリーン枠の側枠
    に、折り畳みにより伸縮自在としたスクリーンの一端を
    連結すると共に、該スクリーンの他端を、上記スクリー
    ン枠に左右開閉自在にガイドさせた開閉操作用の可動框
    に連結してなる建物開口部用スクリーン装置において、 上記スクリーンを、折り畳み可能なシート状材料を折り
    目に平行する接着線に沿って接合して形成された筒状部
    を順次連接して、それにより形成した中空部が厚さ方向
    に多層化された構成を有するものとし、 該スクリーンの開閉位置にかかわらず緊張状態を保持さ
    せて該スクリーンの姿勢を保持するための張紐を、該ス
    クリーン中に外部に露出させることなく貫通させた、こ
    とを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の建物開口部用スクリーン
    装置において、 一枚のシート状材料を一定幅で交互に逆方向に折り返
    し、折り目に平行する複数の接着線に沿って隣接折片を
    接合することにより、中空部が厚さ方向に多層化された
    スクリーンを構成した、ことを特徴とする建物開口部用
    スクリーン装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の建物開口部用スクリーン
    装置において、 スクリーンにおける表裏最外層側の接着線よりも内側の
    接着線から外れた位置に張紐を挿通した、ことを特徴と
    する建物開口部用スクリーン装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の建物開口部用スクリーン装置において、 スクリーンの姿勢を保持するための複数の張紐の一端を
    可動框の上下端に固定し、それらの張紐を、スクリーン
    を取付けた側枠と反対の側の側枠に設けた転向子に巻き
    掛け、上下枠のいずれかの枠内を通して反対側の側枠に
    導いたうえで、その他端をスクリーンを取付けた側枠か
    らスクリーンに貫通させ、その先端を可動框における先
    の張紐取付位置から上下方向に離れた他の部位に固定
    し、これによって可動框の姿勢を拘束する平行移動機構
    を構成させた、ことを特徴とする建物開口部用スクリー
    ン装置。
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