JP3000363U - 建物開口部用スクリーン装置 - Google Patents

建物開口部用スクリーン装置

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JP3000363U JP83794U JP83794U JP3000363U JP 3000363 U JP3000363 U JP 3000363U JP 83794 U JP83794 U JP 83794U JP 83794 U JP83794 U JP 83794U JP 3000363 U JP3000363 U JP 3000363U
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谷 守 守
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の筒状部により遮光・断熱を行えるよう
にしたスクリーンを用い、張紐が十分な余裕をもって外
部に露出しないようにしたスクリーン装置を提供する。 【構成】 スクリーン枠の側枠13に、折り畳みにより
伸縮自在としたスクリーン10の一端を連結し、その他
端に開閉操作用の可動框18を連結する。スクリーン1
0は、折り畳み可能なシート状材料により形成された筒
状部を順次連接して、それにより形成された中空部23
が厚さ方向に多層化された構成を有するものとする。ス
クリーン10に緊張状態を保持させるために張紐を挿通
するが、これらの張紐は、表裏最外層側の接着線24よ
りも内側において、スクリーン中に外部に露出させるこ
となく貫通させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物開口部における遮光・断熱を行うためのスクリーン装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
建物開口部の遮光、防虫等のために、多数のプリーツを施して交互に逆方向に 折曲することにより、アコーディオン式に伸縮自在とし、その折り畳みによって 開閉自在としたスクリーンを用いることは、既に知られている。この種スクリー ン装置においては、スクリーンの開閉のために該スクリーンの先端に可動框を取 付け、スクリーン中を通してこの可動框とスクリーン枠との間に張り廻らした張 紐によりスクリーンの姿勢を安定化(風等による揺らぎの防止)し、あるいはそ の安定化と同時に張紐により形成される平行移動機構により可動框を平行移動可 能にしている。
【0003】 しかしながら、このような平行移動機構のための張紐をスクリーンに沿って張 設すると、スクリーンの開閉操作や室内の清掃等に際して手指や他物をその張紐 に引っ掛ける可能性があり、その場合には、故障の原因になったり、あるいは張 紐を切断したり、スクリーン自体を破断することにもなり兼ねない。 このような問題を解決するものとして、例えば、実願平5−54422号にお いては、スクリーンを折り畳み可能なシート状材料により多数の筒状部が単列に 連接された構成を有するものとし、これによって、平行移動機構を構成する張紐 をスクリーンに挿通するに際し、それを外部に露出させることなくスクリーン中 に貫通させている。
【0004】 しかるに、上記多数の筒状部を単列に連接したスクリーンでは、筒状部相互を 接着等により接合する連接部分に張紐の挿通孔を開設し、その部分に張紐を挿通 するため、張紐の挿通場所に余裕が少なく、張紐がスクリーンの挿通孔に摺れて 次第に挿通孔が拡大する傾向があるため、特に張紐と挿通孔との摺接がはげしい 部分では、挿通孔が拡大して次第に張紐が外部から見えるようになり、良好な外 観を損なうことになる。しかも、上記筒状部相互の接着等による連接部分に張紐 挿通すると、その連接部分が比較的かたくなっているため、それとの摺接に耐え る高強度の張紐を用いる必要があるばかりでなく、張紐との擦過音も比較的大き くなる。
【0005】 また、特に、上記張紐で略同一経路を反対方向に走行するものを接近させて配 置する必要がある場合には、それらの張紐がスクリーンの開閉に伴って相互に摺 れることになると、著しく寿命を短くするため、張紐をできるだけ離間した状態 に保持する必要があり、この場合にもスクリーン中に張紐の挿通孔を設ける十分 な余裕があることが望まれる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の技術的課題は、基本的には、多数の筒状部により遮光・断熱を行える ようにしたスクリーンを用いるに際し、スクリーンの姿勢を保持するための張紐 の挿通位置に十分な余裕をもたせて外部に現れないようにし、張紐の露出に起因 する破損、故障を防止できるようにすると共に外観を改善したスクリーン装置を 提供することにある。
【0007】 本考案のさらに具体的な技術的課題は、スクリーンにおける張紐の挿通場所に 余裕をもたせ、張紐がその挿通孔と摺れることにより挿通孔がある程度拡大して も、簡単に張紐が外部に露出せず、また、スクリーンにおける接着線から外れた 位置に張紐を挿通可能にして、張紐を高強度化したりする必要をなくしたスクリ ーン装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、建物開口部に設置するスクリーン枠の側 枠に、折り畳みにより伸縮自在としたスクリーンの一端を連結すると共に、該ス クリーンの他端を、上記スクリーン枠に左右開閉自在にガイドさせた開閉操作用 の可動框に連結してなる建物開口部用スクリーン装置において、上記スクリーン を、折り畳み可能なシート状材料を折り目に平行する接着線に沿って接合して形 成された筒状部を順次連接して、それにより形成した中空部が厚さ方向に多層化 された構成を有するものとし、該スクリーンの開閉位置にかかわらず緊張状態を 保持させて該スクリーンの揺動を抑止するための張紐を、該スクリーン中に外部 に露出させることなく貫通させたことを特徴とするものである。
【0009】 上記スクリーン装置においては、一枚のシート状材料を一定幅で交互に逆方向 に折り返し、折り目に平行する複数の接着線に沿って隣接折片を接合することに より、中空部が厚さ方向に多層化されたスクリーンを用いることができ、その場 合に、スクリーンにおける表裏最外層側の接着線よりも内側の接着線から外れた 位置に張紐を挿通することにより、簡易に張紐を露出させることなく、しかも張 紐を高強度化したりすることなく挿通することができる。
【0010】 また、本考案のスクリーン装置においては、スクリーンの姿勢を保持するため の複数の張紐の一端を可動框の上下端に固定し、それらの張紐を、スクリーンを 取付けた側枠と反対の側の側枠に設けた転向子に巻き掛け、上下枠のいずれかの 枠内を通して反対側の側枠に導いたうえで、その他端をスクリーンを取付けた側 枠からスクリーンに貫通させ、その先端を可動框における先の張紐取付位置から 上下方向に離れた他の部位に固定し、これによって可動框の姿勢を拘束する平行 移動機構を構成させることができる。
【0011】 さらに、上記スクリーン装置においては、スクリーン枠の左右両側枠にそれぞ れスクリーンの一端を連結すると共に、それらの各スクリーンの他端を、それぞ れ上記スクリーン枠にガイドさせた開閉操作用の可動框に連結して、スクリーン を左右両開きとし、それぞれの可動框に、その姿勢を拘束する平行移動機構を付 設することができ、その場合に、一方の可動框に取付けて一方の側枠に導いた張 紐を転向子を経て他方の可動框に連結し、これによって左右の可動框の連動機構 を構成させることができる。また、上記スクリーン装置において、転向子により 複数の張紐を転向させる必要がある部分の張紐の走行方向を同方向に設定するこ ともできる。
【0012】 さらにまた、上記スクリーン装置においては、平行移動機構に代えて、スクリ ーンの姿勢を保持するための複数の張紐の一端を可動框の複数位置に離散的に固 定し、それらの張紐を、スクリーン中に貫通させて該スクリーンを取付けた側枠 に導き、その先端に、該張紐に引張力を作用させるためのスプリングまたは重錘 を連結することができる。
【0013】
【作用】
上記構成を有するスクリーン装置においては、スクリーンとして、折り畳み可 能なシート状材料を折り目に平行する接着線に沿って接合して形成された筒状部 を順次連接して、それにより形成した中空部が厚さ方向に多層化された構成を有 するものを用いているので、スクリーンに遮光機能を容易にもたせ得るばかりで なく、有効な断熱機能を持たせることができる。また、上記スクリーンを緊張状 態に保持してスクリーンの揺動を抑止する張紐、あるいは可動框の平行移動機構 を構成する張紐を、上述した中空部が厚さ方向に多層化されているスクリーン中 に張設しているので、張紐の挿通位置に十分な余裕をもたせて外部に現れないよ うにし、長期使用する間において張紐の挿通孔の周辺が摺れることにより該挿通 孔が拡大するようなことがあっても、張紐が外部に露出しない。
【0014】 さらに、上記平行移動機構を構成する張紐により可動框の姿勢を拘束すると、 可動框の任意部分を押圧してスクリーンを開閉しようとする場合に、その力が張 紐を通じて可動框における他部に伝達され、結果的には可動框の全体を手などで 操作するのと同等になり、可動框を正確に平行移動させて、安定的に開閉操作を 行うことが可能になる。 また、スクリーンにおける接着線から外れた位置に張紐を挿通すれば、張紐が 接着剤等によりかたくなっている連設部分に触れることがないので、その部分と の摺接に耐える程度に高強度の張紐を用いる必要もない。
【0015】
【実施例】
図1ないし図3は、本考案に係るスクリーン装置の実施例を示している。この スクリーン装置は、遮光・断熱のためのスクリーン10をシート状材料の折り畳 みにより開閉自在なものとして、窓等の建物開口部1における引違い硝子戸2の 内側など設置されるものである。このスクリーン10を開閉自在に保持するスク リーン枠は、上枠11及び下枠12と、スクリーン10の収納ケースを構成する 左右の側枠13,13とを相互に連結することにより形成し、これを建物開口部 1の周囲の取付枠5に固定している。そして、両側枠13,13内にそれぞれス クリーン10の基端を固定すると共に、それらの各スクリーンの先端にそれぞれ 上枠11及び下枠12によって左右摺動自在にガイドされる開閉操作用の可動框 18を取り付けることにより、スクリーンを左右両開きに形成している。なお、 上記スクリーンは、図7によって後述するように、片側の側枠のみに設けて、片 開きとすることもできる。
【0016】 上記スクリーン10は、遮光性のある、あるいは遮光性に富んだ布、不織布、 紙、合成樹脂シート、その他適宜の折り畳み可能な可撓性シート状材料で形成さ れ、以下に図4ないし図6により詳述するが、そのシート状材料を外端の折り目 21に平行する接着線に沿って接合して形成された筒状部22を順次連接して、 それにより形成した中空部23がスクリーンの厚さ方向に多層化された構成を有 するものである。この中空部が多層化されたスクリーン10は、特に断熱性に優 れ、寒冷地における断熱に有効なものである。
【0017】 図4ないし図6は、上記スクリーン10の異なる断面形状例を示すもので、図 4及び図6では、一枚のシート状材料を一定幅で交互に逆方向に折り返し、外端 の折り目21に平行する複数の接着線24に沿って隣接折片を接合することによ り、中空部23が厚さ方向に多層化されたスクリーンを構成している。また、図 5に示すスクリーン10は、一枚のシート状材料の折り返しにより形成できない ものであり、そのため、8の字状に形成したものを接着線24で順次接合するこ とにより中空部23を厚さ方向に多層化している。
【0018】 なお、スクリーン10は、図4ないし図6に例示した断面形状に限るものでは なく、中空部23を多層化した適宜断面形状を採用することができ、また、図4 ないし図6に図示した断面形状のものは、任意の方法で中空部が多層化された形 状にすることができる。
【0019】 上記スクリーン枠の側枠13は、図1に示すように、スクリーン10を収容す るための凹溝状のスクリーン収容部16を備え、伸縮自在のスクリーン10の基 端をこのスクリーン収容部16の内底部に固定して、可動框18によるスクリー ン10の収納でそのスクリーンを側枠13におけるスクリーン収容部16に収容 したときには、折り畳まれたスクリーン10がほぼ収容部16内に収容できるよ うな大きさに形成している。また、スクリーン10が上記収容部16内に収容さ れた時には、該可動框18が側枠13の収容部16を施蓋し、スクリーン10が 完全に側枠13及び可動框18内に収納される。図7に示すようにスクリーンが 片開きの場合に、スクリーンを取付けない方の側枠に収容部16を設ける必要が ないのは勿論である。
【0020】 上記スクリーン10に取り付けた可動框18は、その姿勢がスクリーン等によ って拘束されないため、常に姿勢を一定に保持して安定的に平行移動させる必要 があり、そのため、上記スクリーン枠には可動框の平行移動機構を設けている。 図3は、その平行移動機構の構成例を示すものであり、また、図7は、一方の側 枠13のみにスクリーンを取り付けた片開きの場合の平行移動機構の構成例を模 式的に示すものである。
【0021】 図3に示す平行移動機構について詳細に説明すると、この平行移動機構では、 図における右側のスクリーン10の先端に取り付けた可動框18の上下端に張紐 31,32の一端を固定し、それらの張紐を、上記スクリーン10を取付けた側 枠13と反対の左側の側枠13の上下端に設けた転向子41,42に巻き掛け、 さらに張紐31は側枠13に沿ってその下端に導いたうえで転向子42に巻き掛 け、それらを転向子42から下枠12内を通して可動框18の移動方向の反対側 (右側)に導き、転向子44に巻き掛たうえで、それらの張紐31,32の先端 をそれぞれ転向子50,転向子48を介して可動框18における先の張紐取付位 置から上下方向に離れた他の部位に固定している。 これによって、右側の可動框18の姿勢を拘束する平行移動機構が構成され、 可動框はその任意の部分に開閉のための力が加えられても、その姿勢を保持しな がら操作方向に移動することになる。
【0022】 また、左側の可動框18の上下端に一端を固定した張紐33,34は、右側の 側枠13に設けた転向子43,44に巻き掛け、さらに張紐34は側枠13に沿 ってその上端に導いたうえで転向子43に巻き掛け、それらを転向子43から上 枠11内を通して左側の側枠に導き、転向子41に巻き掛たうえで、それらの張 紐33,34の先端をそれぞれ転向子47,転向子45を介して可動框18にお ける先の張紐取付位置から上下方向に離れた他の部位に固定し、これによって、 上記右側の可動框と同様に、左側の可動框18の姿勢を拘束する平行移動機構を 構成している。
【0023】 さらに、右側の可動框18に取付けてスクリーン10内を右側の側枠13に導 いた張紐37は、転向子49及び転向子44を経て左側の可動框18の下端に固 定し、一方、左側の可動框18に取付けてスクリーン10内を左側の側枠に導い た張紐38は、転向子46及び転向子41を経て右側の可動框の上端に固定し、 左右の可動框18,18間の連動機構を構成させている。なお、張紐37及び張 紐38の一方のみでも両可動框の連動機能を発揮させることができる。 従って、左右いずれかの可動框の開閉を行うと、それに連動して他方の可動框 も同様に駆動されることになる。 なお、この連動状態が必要でない場合、即ち、両開きのスクリーン装置におい て左右のスクリーンを個別的に開閉したい場合には、張紐37,38及び転向子 46,49を設ける必要がない。
【0024】 このような可動框の平行移動機構及び連動機構は、両可動框が開閉のために左 右に駆動される場合に、各転向子(プーリー)の部分を通過する張紐が常に同一 方向に移動して転向子を同一方向に回転させるため、側枠の上下端等に複数の張 紐のための転向子を設ける場合において、複数の張紐を単一または個別的な張紐 巻掛け溝を有する一つの転向子に巻き掛けるようにして、張紐の摩擦による損耗 を防止しながら構成を簡単化することができる。また、それぞれの張紐に個別的 に転向子を設けても、それらの回転方向が常に同一になるため、それらの摩擦に よる損耗を防止することができる。 なお、上述した各転向子としては、図示したような、張紐の方向を転換するた めの回転自在のプーリーを用い、あるいはローラ等を用いることができるが、例 えば、張紐との関係で摩擦が少ない合成樹脂ブロックに張紐巻掛け溝を設けて固 定ガイド部材とし、それを固定的に配設することもできる。
【0025】 上記各張紐を張設するに際しては、それらの張紐を折り畳み可能なスクリーン 10に対して挿通するが、これによって、該スクリーンをその開閉位置にかかわ らず安定的に緊張状態に保持し、スクリーンの揺動、弛みを抑止することができ る。 このスクリーンに対する張紐の挿通に際しては、各張紐をスクリーン中に外部 に露出させることなく貫通させるが、具体的には、スクリーン10における表裏 最外層側の接着線24よりも内側、特に、該接着線24よりも内側で他の接着線 からも外れた位置に挿通するのが望ましく、例えば、図4〜6のスクリーンにお いては、図中に鎖線で示した位置などが適している。
【0026】 スクリーンにおける上述したような位置に張紐を挿通すると、張紐が場所的に 十分な余裕をもって挿通されるため、張紐が外部に現れることによる見苦しさが なく、長期使用する間において、スクリーンにおける張紐の挿通孔の周辺が摺れ ることにより該挿通孔が拡大するようなことがあっても、張紐が外部に露出しな い。そのため、手指や他物が引っ掛かるのを防止し、張紐の切断やスクリーンの 破損を防止することができる。
【0027】 上記図7の実施例は、スクリーン枠における一方の側枠13のみに片開きのス クリーンを設けた場合における平行移動機構の構成を模式的に示しているが、こ の平行移動機構は、先に図3によって説明した場合の左側のスクリーンに付設し た平行移動機構と実質的に変わるところがないので、同一または相当部分に同図 と同一の符号を付してその説明を省略する。 なお、図3及び図7における張紐は、上下、左右等を反転した状態に張設して も全く同じ機能を発揮するので、張紐の張設の向きは本来の機能を損なわない範 囲内において自由に選択して張設することができる。
【0028】 また、上記スクリーンに貫通させて該スクリーンを緊張状態に保持するための 張紐は、平行移動機構として用いるのに代えて、それにスプリングまたは重錘に よる引張力を作用させておくこともできる。この場合には、可動框18の複数位 置に一端を離散的に固定した複数の張紐をスクリーン10中に貫通させ、該スク リーンを取付けた側枠13に導いた後、その側枠13内で張紐先端にスプリング を連結して引張力を作用させ、この引張力によって可動框18に常に駆動力を作 用させることになる。この場合には、可動框にスクリーンを張設状態に保持する ための掛け金具等を設け、スクリーンを所期の張設位置に保持できるようにする 必要がある。さらに、上記スプリングに代えて、重錘の力を作用させることもで きる。
【0029】 上記構成を有するスクリーン装置においては、スクリーンに遮光機能をもたせ 得るばかりでなく、多層化された中空部により有効な断熱機能を持たせることが できる。また、上記スクリーンを緊張状態に保持してスクリーンの揺動を抑止す る張紐、あるいは可動框の平行移動機構を構成する張紐を、上述した中空部が厚 さ方向に多層化されているスクリーン中に張設することにより、張紐が十分な余 裕をもって外部に現れることがなく、長期使用する間において張紐の挿通孔の周 辺が摺れることにより該挿通孔が拡大するようなことがあっても、張紐が外部に 露出しない。
【0030】 さらに、上記平行移動機構を構成する張紐により可動框の姿勢を拘束すると、 可動框の任意部分を押圧してスクリーンを開閉しようとする場合に、その力が張 紐を通じて可動框における他部に伝達され、結果的には可動框の全体を手などで 操作するのと同等になり、可動框を正確に平行移動させて、安定的に開閉操作を 行うことが可能になる。
【0031】
【考案の効果】
以上に詳述した本考案の建物開口部用スクリーン装置によれば、多層化された 筒状部により遮光・断熱を行えるようにしたスクリーンを用いるに際し、該スク リーンの姿勢を保持するための張紐の挿通位置に十分な余裕をもたせて張紐が外 部に現れないようにしたので、張紐の露出に起因する破損、故障を防止できるよ うにすると共に外観を改善したスクリーン装置を得ることができ、また、スクリ ーンにおける張紐の挿通場所に余裕をもたせたので、張紐がその挿通孔と摺れる ことにより挿通孔がある程度拡大しても、簡単に張紐が外部に露出することもな く、さらに、スクリーンにおける接着線から外れた位置に張紐を挿通することに より、張紐を高強度化する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る建物開口部用スクリーン装置の実
施例の水平断面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】張紐による可動框の平行移動機構の一例を示す
模式的正面図である。
【図4】スクリーンの断面形状の一例を示す断面図であ
る。
【図5】他のスクリーンの断面形状例を示す断面図であ
る。
【図6】さらに他のスクリーンの断面形状例を示す断面
図である。
【図7】片開きのスクリーン装置における平行移動機構
の一例を示す模式的正面図である。
【符号の説明】
1 開口部、 10 スクリーン、 11 上枠、 12 下枠、 13 側枠、 18 可動框、 21 折り目、 22 筒状部、 23 中空部、 24 接着線、 31〜34 張紐、 41〜50 転向子。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物開口部に設置するスクリーン枠の側枠
    に、折り畳みにより伸縮自在としたスクリーンの一端を
    連結すると共に、該スクリーンの他端を、上記スクリー
    ン枠に左右開閉自在にガイドさせた開閉操作用の可動框
    に連結してなる建物開口部用スクリーン装置において、 上記スクリーンを、折り畳み可能なシート状材料を折り
    目に平行する接着線に沿って接合して形成された筒状部
    を順次連接して、それにより形成した中空部が厚さ方向
    に多層化された構成を有するものとし、 該スクリーンの開閉位置にかかわらず緊張状態を保持さ
    せて該スクリーンの姿勢を保持するための張紐を、該ス
    クリーン中に外部に露出させることなく貫通させた、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の建物開口部用スクリーン
    装置において、 一枚のシート状材料を一定幅で交互に逆方向に折り返
    し、折り目に平行する複数の接着線に沿って隣接折片を
    接合することにより、中空部が厚さ方向に多層化された
    スクリーンを構成した、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の建物開口部用スクリーン
    装置において、 スクリーンにおける表裏最外層側の接着線よりも内側の
    接着線から外れた位置に張紐を挿通した、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の建物開口部用スクリーン装置において、 スクリーンの姿勢を保持するための複数の張紐の一端を
    可動框の上下端に固定し、それらの張紐を、スクリーン
    を取付けた側枠と反対の側の側枠に設けた転向子に巻き
    掛け、上下枠のいずれかの枠内を通して反対側の側枠に
    導いたうえで、その他端をスクリーンを取付けた側枠か
    らスクリーンに貫通させ、その先端を可動框における先
    の張紐取付位置から上下方向に離れた他の部位に固定
    し、これによって可動框の姿勢を拘束する平行移動機構
    を構成させた、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の建物開口部用スクリーン
    装置において、 スクリーン枠の左右両側枠にそれぞれスクリーンの一端
    を連結すると共に、それらの各スクリーンの他端を、そ
    れぞれ上記スクリーン枠にガイドさせた開閉操作用の可
    動框に連結して、スクリーンを左右両開きとし、 それぞれの可動框に、その姿勢を拘束する平行移動機構
    を付設した、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の建物開口部用スクリーン
    装置において、 一方の可動框に取付けて一方の側枠に導いた張紐を転向
    子を経て他方の可動框に連結し、これによって左右の可
    動框の連動機構を構成させた、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  7. 【請求項7】請求項4または6に記載の建物開口部用ス
    クリーン装置において、 転向子により複数の張紐を転向させる必要がある部分の
    張紐の走行方向を同方向に設定した、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の建物開口部用スクリーン装置において、 スクリーンの姿勢を保持するための複数の張紐の一端を
    可動框の複数位置に離散的に固定し、それらの張紐を、
    スクリーン中に貫通させて該スクリーンを取付けた側枠
    に導き、その先端に、該張紐に引張力を作用させるため
    のスプリングまたは重錘を連結した、 ことを特徴とする建物開口部用スクリーン装置。
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