JP2727211B2 - 転写型磁気テープ - Google Patents

転写型磁気テープ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、転写型磁気テープに関し、特に、カード表
面に文字や図柄等の模様を施した隠蔽型のデザインカー
ドに用いられる、転写型磁気テープの改良に関する。
[従来の技術] 従来より、隠蔽型の磁気カードは、センターコアの両
面にオーバーシートがラミネートされた白色4層のPVC
基材の所定の位置に磁気テープを転写または貼合により
加熱接着し、基体フィルム剥離後、プレス加工を行って
から印刷等の手段により隠蔽層、着色層、模様層等を順
次積層形成してなるものである。
また、前記基材の所定の位置に着色層のあるカラー磁
気テープを加熱接着し、プレス加工の後、文字、絵柄等
のデザインを磁気ストライプ上に印刷し、さらに全面ベ
タに保護層が印刷形成されたデザイン磁気カードも提案
されている。
上記のようなデザインを施した磁気カードにおいて製
造工程上、基材にプレス加工された磁気テープの上から
隠蔽層、着色層等が積層形成されている。このため、各
インキに含有される有機溶剤が、多孔質である磁気層中
に浸透し、バインダー樹脂を溶解して磁気層にダメージ
を与え磁気特性の低下を招く等、磁気テープに悪影響を
及ぼすことが知られている。
この問題に対処するために、第5図に示すように転写
型磁気テープの磁気層3上(転写前では磁気層下)に表
面保護層10を設けることが知られている。しかし、この
ような手法によっては磁気層それ自体の耐溶剤性が向上
するわけではなく、また表面保護層とインキとの印刷密
着性の劣化や、磁気ヘッドと磁気層間の間隙損失等の電
磁変換特性の劣化を招きやすい欠点がある。他に、耐溶
剤性を付与するために磁気塗料のバインダーの割合を増
加させる試みもあるが、十分な磁気特性を得難い欠点が
ある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、電磁変換特性や印刷の密着性を落さ
ずに耐溶剤性に優れた転写型磁気テープを提供すること
にある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を
行なった結果、少なくとも剥離層、磁気層及び接着層を
基体フィルム上に順次形成してなる転写型磁気テープに
おいて、磁気層と接着層との間に、熱硬化型の樹脂から
形成される樹脂層(以下、クリアー層と呼ぶ)を設ける
ことによって、上記課題を解決できることを見い出し本
発明に至った。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の転写型磁気テープ6の一例を示した
もので、ポリエステル、アセテート、ポリカーボネート
などの基体フィルム1に剥離層2が設けられ、この層上
に、γ−Fe2O3などの磁性粉末を塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタン系樹脂などのバインダーとと
もに塗工してなる磁気層3が形成されている。その上に
熱硬化型のクリアー層4が設けられ、更にポリエステ
ル、塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂からなる接着層5が
設けられている。
上記クリアー層4は、熱硬化型の樹脂を溶剤に溶解さ
せ所定の固形分にし、その後必要に応じて硬化剤を適量
混合攪拌して塗料を調製し、磁気層3上に乾燥厚が0.5
〜5μmとなるように塗工,乾燥することにより形成さ
れる。
ここで、もし転写型磁気テープの作製過程において、
基体フィルム上に磁気層よりも先にクリアー層を設ける
と、クリアー層が硬化した状態で磁気層をのせる形とな
り、多孔質である磁気層中にクリアー層が浸透していか
ないので、磁気層自体の耐溶剤性は向上せず都合が悪
い。また、この様な層構成にすると磁気ヘッドと磁気層
間の間隙損失の問題が発生する。これに対し、本願発明
のような層構成とすることで、テープの作製過程におい
て熱硬化型樹脂の一部が磁気層中に入り込んで磁気層に
充填状態が形成され、磁気層自体の耐溶剤性が向上し、
後工程で使用される印刷インキの溶剤に耐えるものにな
る。また、クリアー層が磁気層下に形成されているた
め、上記間隙損失の問題も解消する。
クリアー層を形成する熱硬化型の樹脂はシルクインキ
またはグラビアインキとの密着性が良く、耐溶剤性のあ
るものであれば特に限定されない。例えばポリエステ
ル、アルキッド、ポリウレタン、アクリルなどが挙げら
れる。なお、特に磁気層中のバインダー樹脂(塩ビ−酢
ビ共重合体、ポリウレタン系樹脂など)と相溶性の良い
樹脂を選択することが好ましい。相溶性が悪いと、白濁
分離し、乾燥後もろくなるためである。
硬化剤としては、樹脂の官能基と反応するものであれ
ばよく、具体的にはジエチルトリアミン、メタフェニレ
ンジアミン、ヘキサヒドロフタール酸無水物、ドデセニ
ルコハク酸無水物などが挙げられる。
溶剤についても特に限定されず、使用する樹脂や硬化
剤を溶解するものであればよく、具体的にはメチルエチ
ルケトン、トルエン、シクロヘキサノン、酢酸エステ
ル、キシレンなどが挙げられる。
上記のようにして得られた転写型磁気テープ6を、硬
質ポリ塩化ビニルやポリエステルフィルムなど各種プラ
スチックシート、紙、布などからなる被転写体7に接着
層5側を被転写体7の表面に対接するように重ね合わ
せ、第2図に示すように加熱したシリコンゴムローラ9
で押圧した後、基体フィルム1を剥離して被転写体7上
にストライプ状の接着層5、クリアー層4、磁気層3を
転写する。その後、第3図に示すように、転写された磁
気テープをプレス板8で加熱圧着を行うことにより、第
4図(a),(b)に示すような磁気カードなどの磁気
記録媒体が得られる。ここで同図(a)は被転写体7が
ポリエステルフィルムで構成されている場合であり、ま
た(b)は、被転写体7が硬質ポリ塩化ビニルで構成さ
れている場合について示したものである。
なお、磁気層上あるいはカード全面に、用途に応じ
て、文字地紋層、着色層、隠蔽層などを任意に選択して
設けることができる。
[実施例] 本発明を実施例により説明するが、部は重量部を意味
する。
実施例1 基体フィルム(厚さ25μmのポリエステルフィルム)
上に、下記組成の塗料を乾燥厚約0.5μmとなるように
塗工乾燥して剥離層を形成した。
この剥離層上に下記組成の磁気塗料を、乾燥厚が約10
μmとなるように塗工乾燥して磁気層を形成した。
次に、下記組成の塗料を、乾燥厚2μmとなるように
磁気層上に塗工乾燥してクリアー層を形成した。
更に、クリアー層上に、接着塗料(VMCH UCC製)を乾
燥厚約2μmになるように塗工乾燥して接着層を形成し
転写型磁気テープを得た。
実施例2 クリアー層塗料として下記組成のものを用い、厚みを
2μmとした以外は実施例1と同様にして転写型磁気テ
ープを得た。
実施例3 クリアー層塗料として下記組成のものを用い、厚みを
2μmとした以外は実施例1と同様にして転写型磁気テ
ープを得た。
実施例4 クリアー層塗料として下記組成のものを用い、厚みを
2μmとした以外は実施例1と同様にして転写型磁気テ
ープを得た。
比較例1 クリアー層を全く設けない以外は、実施例1と同様に
転写型磁気テープを得た。
得られた各々の転写型磁気テープを6.5mm幅にスリッ
トし、これ塩化ビニルフィルムより構成される被転写体
上に、接着層表面が被転写体表面と対接するように重ね
合わせ、基体フィルムの上から温度約90℃、圧力5Kg/cm
2の条件で加熱したシリコンゴムローラにより約2秒間
押圧して被転写体に仮貼合した。その後基体フィルムを
剥離して被転写体上にストライプ状の磁気テープを転写
した。このように熱転写された磁気テープを有する被転
写体をステンレス鏡面板にはさみ込んで温度135℃、圧
力17Kg/cm2の条件で10分間熱プレスした後、カードの大
きさに抜き実施例1〜4及び比較例1の磁気カードを得
た。
次に、以上の磁気カード上の磁気テープの耐溶剤性を
調べるために、テープ表面上にメチルエチルケトンを滴
下し、何秒後に浸されるかを測定した。結果は次の通り
であった。
クリアー層を設けない比較例1では耐溶剤性が乏しい
が、実施例1〜4のようにクリアー層を設けることによ
って耐溶剤性が格段に向上することが判る。
実施例5及び比較例2、3 電磁変換特性を調べるため、次の3種の磁気カードを
用意した。
Sample A:磁気層上に表面保護層を設けた磁気テープを
貼着した磁気カード 表面保護層(2μm)VYHH(UCC社製) 10部 メチルイソブチルケトン 30部 トルエン 30部 シクロヘキサノン 10部 磁気層(10μm) 実施例1と同様 接着層(2μm) 実施例1と同様 上記構成の磁気テープを6.5mm巾にスリットし、これ
を塩化ビニル製の被転写体上に、熱転写・熱プレス・抜
き加工して磁気カードを得る。
Sample B:実施例4のクリアー層を用いた磁気テープを
貼着したカード Sample C:クリアー層も表面保護層も形成していない磁
気テープを貼着したカード そして、Sample A、B、Cの磁気カード上に同様の厚
みの印刷(5μm)をそれぞれ施した後、電磁変換特性
(再生出力特性)を測定した。結果は次の通りであっ
た。
各周波数における再生出力(リーダライタはKP製) まず、Sample AとBとを比較してみると、表から明ら
かなように、Sample Aには表面保護層が形成されている
ため、ヘッドとの間隙損失によりSample Bより出力が低
い。
次にSample BとCを比較すると、Sample Cは間隙損失
は小さいが、クリアー層が形成されていないため、磁気
層を含む磁気テープが溶剤によって劣化して(延びてし
まって)おり、表のように出力もかなり低い。
[発明の効果] 本発明によれば、磁気層を保護する層が磁気層下に形
成されているため、従来の磁気テープのように磁気層上
に保護層を形成させる必要がなく、また磁気塗料のバイ
ンダーの割合も増加させずに、耐溶剤性を向上させるこ
とができるので、電磁変換特性が良好で、かつインキと
の密着性を向上させた印刷の外観の良いデザイン磁気カ
ードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明転写型磁気テープの一例を示す断面図、
第2図は第1図の転写型磁気テープを被転写体に熱転写
すると共に基体を剥離する際の断面図、第3図は第2図
の仮貼合された転写型磁気テープをプレス板で加熱圧着
する際の断面図、第4図(a)および(b)は本発明転
写型磁気テープの熱プレス後の状態を示す断面図、第5
図は従来の転写型磁気テープの説明図である。 1……基体フィルム、2……剥離層 3……磁気層、4……クリアー層 5……接着層、6……転写型磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 利宏 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共 同印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−70526(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも剥離層、磁気層及び接着層を基
    体フィルム上に順次形成してなる転写型磁気テープにお
    いて、磁気層と接着層との間に、熱硬化型の樹脂から形
    成される樹脂層を設けたことを特徴とする転写型磁気テ
    ープ。
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