JP2725616B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2725616B2
JP2725616B2 JP6276181A JP27618194A JP2725616B2 JP 2725616 B2 JP2725616 B2 JP 2725616B2 JP 6276181 A JP6276181 A JP 6276181A JP 27618194 A JP27618194 A JP 27618194A JP 2725616 B2 JP2725616 B2 JP 2725616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
oxide film
silicon
silicon oxide
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6276181A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08139098A (ja
Inventor
邦明 小山
啓一 原島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP6276181A priority Critical patent/JP2725616B2/ja
Publication of JPH08139098A publication Critical patent/JPH08139098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2725616B2 publication Critical patent/JP2725616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトリソグラフィー
技術による開孔の形成の限界寸法より小さな径のコンタ
クトホールを形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴って基板上に
形成される配線の幅が狭くなり、そのため、コンタクト
ホール径も小さなってきた。配線幅を狭く、コンタクト
ホール径を小さなものとする半導体装置では、加工の
際、コンタクトホールと該コンタクトホール上に形成さ
れる配線層との目合わせマージンを小さくすることが必
要とされる。しかし、コンタクトホールと配線層との目
合わせマージンを小さくする場合、次のような問題があ
る。すなわち、目合わせマージンを小さくすると、配線
を加工する際に配線層がコンタクトホール部を完全に覆
わないことがあり、この場合にはコンタクトホール内部
にスリットが発生してしまう。さらには、目合わせずれ
によって配線間ショートが生じる可能性が増える。
【0003】上記各問題の対策として、コンタクトホー
ルの開孔をフォトリソグラフィー技術による開孔の形成
の限界寸法(PRの解像度の限界)より小さくすること
により、目合わせマージンを大きく取れるようにした方
法が提案されている。以下に、この方法の具体的な例と
して、特開平3−257963号公報および特開平4−
196315号公報に開示されている2つの方法を挙げ
る。
【0004】まず、特開平3−257963号公報に開
示されている方法を図6を参照して説明する。
【0005】図6は、マスクをポリシリコンとし、サイ
ドウォール形成技術を用いてコンタクトホール径を縮小
する方法(ポリシリコンサイドウォールコンタクト)の
手順を示す工程図で、(a)〜(d)にそれぞれの工程
の製造状態が示されている。
【0006】上記公報に開示されている方法では、ま
ず、図6(a)に示すような構成のものを次のようにし
て作製する。P型シリコン基板101上にフィールド酸
化膜102と、例えばヒ素のイオン注入により形成され
たN型拡散層104を形成し、該N型拡散層104上に
ゲート酸化膜103を形成する。このように形成された
層上に、層間絶縁膜105として、例えばCVD法によ
りシリコン酸化膜を4000Åの厚みまで積層し、しかる後
に、シリコン層106をその層間絶縁膜105上に約20
00Åの厚みまで積層する。そして、フォトレジスト10
8をマスクとしてシリコン層106をエッチング処理
し、シリコン層106にコンタクトホールを開孔する領
域を形成する。なお、ここでは、フィールド酸化膜10
2およびゲート酸化膜103は通常のLOCOS法によ
って形成されている。
【0007】続いて、上記図6(a)の工程で形成され
たシリコン層106上にシリコン酸化膜116を約1000
Åの厚みまで積層し(図6(b)の状態)、さらに、形
成されたシリコン酸化膜116を異方性エッチし、これ
によりシリコン層106の側壁部にシリコン酸化膜11
6のサイドウォールを形成する(図6(c)の状態)。
【0008】シリコン層106の側壁部にシリコン酸化
膜116のサイドウォールが形成されると、続いて、そ
のシリコン酸化膜116のサイドウォールとシリコン層
106をマスクとして、層間絶縁膜105およびゲート
酸化膜103をエッチング処理し、これら層間絶縁膜1
05およびゲート酸化膜103にコンタクトホールを開
孔する(図6(d)の状態)。
【0009】以上の図6(a)〜(d)に示す各工程に
よって、コンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界
より小さなものとし、これにより目合わせマージンを大
きく取ることが可能となる。
【0010】また、上記公報には、上記方法とは異なる
以下のような方法も開示されている。
【0011】図7は、図6に示す方法とは異なる、サイ
ドウォール形成技術を用いてコンタクトホール径を縮小
する方法(酸化膜サイドウォールコンタクト)の手順を
示す工程図で、(a)〜(c)にそれぞれの工程の状態
が示されている。
【0012】まず、図7(a)に示すような構成のもの
を次のようにして作製する。P型シリコン基板201上
に、図6(a)の場合と同様に、フィールド酸化膜20
2と、例えばヒ素のイオン注入により形成されたN型拡
散層204を形成し、該N型拡散層204上にゲート酸
化膜203を形成する。このように形成された層上に、
層間絶縁膜205として、例えばCVD法によりシリコ
ン酸化膜を4000Åの厚みまで積層し、しかる後に、フォ
トレジスト208をマスクとして層間絶縁膜105およ
びゲート酸化膜203をそれぞれエッチング処理し、コ
ンタクトホールを開孔する領域を形成する。
【0013】続いて、上記のように作製されたものから
フォトレジスト208を取り除いた後、シリコン酸化膜
217を例えば1000Åの厚みまで積層する(図7(b)
の状態)。さらに、形成されたシリコン酸化膜217を
異方性エッチし、これにより層間絶縁膜105およびゲ
ート酸化膜203側壁部にシリコン酸化膜217のサイ
ドウォールを形成する(図7(c)の状態)。
【0014】以上の図7(a)〜(c)に示す各工程に
よって、コンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界
より小さなものとし、これにより目合わせマージンを大
きく取ることが可能となる。
【0015】次に、特開平4−196315号公報に開
示されている方法について簡単に説明する。
【0016】図8は、ポリシリコン膜上に形成されたレ
ジスト膜のパターンを基に、該ポリシリコン膜をテーパ
ー状とすることによりコンタクトホール径を縮小する方
法の手順を示す工程図で、(a)〜(e)にそれぞれの
工程の状態が示されている。
【0017】まず、図8(a)に示すような構成のもの
を次のようにして作製する。P型シリコン基板301上
に、シリコン酸化膜の層間絶縁膜305および一対の電
極配線302a,302bを形成し、さらに該層間絶縁
膜305上にポリコンシリコン膜314を堆積する。
【0018】続いて、上記のようにして作製されたもの
の上にレジスト308を塗布し、これを露光、現像する
ことによって所定のレジストパターンを形成する(図8
(b)の状態)。レジストパターンが形成されると、こ
のレジストパターンを基に、ポリコンシリコン膜314
をテーパーエッチングする(図8(c)の状態)。
【0019】ポリコンシリコン膜314がテーパーエッ
チングされると、そのテーパーエッチングされたポリコ
ンシリコン膜314を基に、層間絶縁膜305を異方性
エッチングし(図8(d)の状態)、しかる後に、レジ
スト308をO2プラズマにより除去する(図8(e)
の状態)。
【0020】以上のように、ポリシリコン膜314上に
形成されたレジスト308のパターンを基に、該ポリシ
リコン膜314をテーパー状にすることにより、コンタ
クトホールの開孔径をレジスト308のマスク径よりも
縮小されたものとすることができ、これにより、コンタ
クトホールの開孔をPRの解像度の限界より小さなもの
にでき、目合わせマージンを大きく取ることが可能とな
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たコンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界より小
さなものとする従来の方法のそれぞれには、以下のよう
な問題点がある。
【0022】(1)サイドウォール形成技術を用いてコ
ンタクトホール径を縮小する方法の場合、 ポリシリコンサイドウォールコンタクトによる方法 サイドウォールシリコンの膜を十分な厚みのものとする
ためには、サイドウォール形成時のマスクとなる上層の
シリコン層106を厚くする必要がある。このように、
シリコン層106を厚くする必要があるため、そのシリ
コン層の形成、エッチング等の処理に時間がかかるとい
う問題点がある。
【0023】また、シリコン層106が厚くなると、結
果的に配線層が厚いものとなって凹凸面が生じる。微細
加工を目的とするものにおいては焦点深度が浅いため、
凹凸面が生じると、その上に形成される層に露光により
微細なパターン形成することができなくなるという問題
点がある。
【0024】さらには、エッチバックによりサイドウォ
ールを形成しているので、寸法の制御が難しいという問
題点がある。
【0025】酸化膜サイドウォールコンタクトによる
方法 図7(a)に示す層間絶縁膜105に形成されるコンタ
クトホールの開孔領域は、PR限界寸法となっているの
で、下地の配線層とのマージンがないと配線層がエッチ
ングによりダメージを受けるという問題点がある。
【0026】また、酸化膜サイドウォールの形成はエッ
チバックにより行なわれるので、制御が難しいという問
題点がある。
【0027】さらには、図7(c)に示す層間絶縁膜2
05の上部の径は、フォトレジスト208に形成された
径と同じ大きさのものとなっているので、結果的には、
配線とコンタクトホールとのマージンは改善されないと
いう問題点がある。
【0028】(2)特開平4-196315号公報に開示されて
いる、ポリシリコン膜をテーパー状にエッチングしてコ
ンタクトホール径の縮小を図る方法の場合 ポリシリコン膜をテーパー状にエッチングしてコンタク
トホール径の縮小を図る方法においては、ポリシリコン
サイドウォールによる方法に比べて、コンタクトホール
形成に必要な工程数が少なくなるものの、以下のような
問題点がある。
【0029】コンタクトホール径をより微細なものとす
るには、ポリシリコン層を厚くする必要がある。よっ
て、ポリシリコンサイドウォールコンタクトの場合と同
様、そのポリシリコン層の形成、エッチング等の処理に
時間がかかるという問題点がある。さらに、配線層が厚
いものとなることにより生じる凹凸面によって、ポリシ
リコンサイドウォールコンタクトの場合と同様、露光に
より微細なパターンを形成することができなくなるとい
う問題点がある。
【0030】また、テーパ角の制御が難しいため、コン
タクトホール径の縮小を精度良く行なうことができない
という問題点がある。
【0031】さらには、テーパ角を小さくした場合、テ
ーパ端部のポリシリコン膜の厚みが薄くなるため、シリ
コン酸化膜をエッチングする際にポリシリコン膜が同時
にエッチングされてしまい、コンタクトホール径が設計
寸法よりも広がってしまうという問題点がある。この問
題は、テーパ角を小さくすればするほど、すなわち、コ
ンタクトホール径の縮小を小さなものにすればするほど
顕著に現れる。
【0032】本発明の目的は、簡単な工程でPR限界寸
法より小さなコンタクトホールを精度良く形成すること
ができる半導体装置製造方法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の製造方法は、ゲート酸化膜、
フィールド酸化膜および拡散層が所定の手順で形成され
た半導体基板上に層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜上
にシリコン層を形成する第1の工程と、前記第1の工程
で形成されたシリコン層上にシリコン窒化膜を形成し、
該シリコン窒化膜を所定パターンのマスクを基にエッチ
ングしてシリコン窒化膜のマスクを形成する第2の工程
と、前記第2の工程のシリコン窒化膜のマスクの形成に
より露出したシリコン層の露出面を熱酸化し、該シリコ
ン層の露出面の表面層近傍および前記シリコン窒化膜の
マスク下のシリコン層の一部にまで拡大されたシリコン
酸化膜を形成し、前記シリコン層の下層部については未
酸化層として残す第3の工程と、前記第2の工程で形成
されたシリコン窒化膜のマスクを除去し、前記第3の工
程で形成されたシリコン酸化膜をマスクとして、前記第
3の工程によってシリコン酸化膜にて覆われなかったシ
リコン層をエッチングして開口領域を形成し、しかる後
に、該開口領域が形成されたシリコン層をマスクとし
て、前記シリコン酸化膜と同時に前記層間絶縁膜および
ゲート酸化膜を順次エッチングにより除去してコンタク
トホールを形成する第4の工程とを含むことを特徴とす
る。
【0034】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
ゲート酸化膜、フィールド酸化膜および拡散層が所定の
手順で形成された半導体基板上に層間絶縁膜を形成し、
該層間絶縁膜上にシリコン層を形成する第1の工程と、
前記第1の工程で形成されたシリコン層上に膜厚の薄い
第1のシリコン酸化膜を形成する第2の工程と、前記第
2の工程で形成された第1のシリコン酸化膜上にシリコ
ン窒化膜を形成し、該シリコン窒化膜を所定パターンの
マスクを基にエッチングしてシリコン窒化膜のマスクを
形成する第3の工程と、前記第3の工程のシリコン窒化
膜のマスクの形成により露出した第1のシリコン酸化膜
の露出面を熱酸化して、該露出面領域における前記シリ
コン層の、前記第1のシリコン酸化膜との界面近傍、お
よび前記シリコン窒化膜のマスク下のシリコン層の一部
にまで拡大された第2のシリコン酸化膜を形成し、前記
シリコン層の下層部については未酸化層として残す第4
の工程と、前記第3の工程で形成されたシリコン窒化膜
のマスク、および前記第2の工程で形成された第1のシ
リコン酸化膜の部分をそれぞれ除去し、前記第4の工程
で形成された第2のシリコン酸化膜をマスクとして、前
記第4の工程によって第2のシリコン酸化膜にて覆われ
なかったシリコン層をエッチングして開口領域を形成
し、しかる後に、該開口領域が形成されたシリコン層を
マスクとして、前記第2のシリコン酸化膜と同時に前記
層間絶縁膜およびゲート酸化膜を順次エッチングにより
除去してコンタクトホールを形成する第5の工程とを含
むことを特徴とする。
【0035】
【0036】
【0037】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
電極配線が形成された半導体基板上に、第1のシリコン
酸化膜、ポリシリコン膜および第2のシリコン酸化膜を
順次堆積させて層間膜を形成する第1の工程と、所定パ
ターンのマスクを基に前記第1の工程で形成された層間
膜を、前記ポリシリコン膜上に選択的保護膜形成可能な
ガスプラズマにより異方的にエッチングし、前記第2の
シリコン酸化膜に第1の開孔を形成する第2の工程と、
前記第2の工程の第1の開孔の形成により露出したポリ
シリコン膜を、前記第2の工程のガスプラズマによる異
方的エッチングによって、該露出面の周辺部においては
該エッチングに用いられたガスの構成元素からなる保護
膜の形成を行なわせ、中心部においてはエッチングを行
なわせて、該ポリシリコン膜に前記第2の工程で形成さ
れた第1の開孔より小さな第2の開孔を形成する第3の
工程と、前記ガスプラズマによる異方的エッチングによ
り、前記第2の工程で形成された第2の開孔と同じ大き
さの第3の開孔を前記第1のシリコン酸化膜に形成する
第4の工程と、前記第2のシリコン酸化膜および前記第
3の工程でポリシリコン膜上に形成された保護膜を除去
し、コンタクトホールを形成する第5の工程とを含んで
なることを特徴とする。
【0038】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
電極配線が形成された半導体基板上に、第1のシリコン
酸化膜、窒化シリコン膜および第2のシリコン酸化膜を
順次堆積させて層間膜を形成する第1の工程と、所定パ
ターンのマスクを基に前記第1の工程で形成された層間
膜を、前記窒化シリコン膜上に選択的保護膜形成可能な
ガスプラズマにより異方的にエッチングし、前記第2の
シリコン酸化膜に第1の開孔を形成する第2の工程と、
前記第2の工程の第1の開孔の形成により露出した窒化
シリコン膜を、前記第2の工程のガスプラズマによる異
方的エッチングによって、該露出面の周辺部においては
該エッチングに用いられたガスの構成元素からなる保護
膜の形成を行なわせ、中心部においてはエッチングを行
なわせて、該窒化シリコン膜に前記第2の工程で形成さ
れた第1の開孔より小さな第2の開孔を形成する第3の
工程と、前記ガスプラズマによる異方的エッチングによ
り、前記第2の工程で形成された第2の開孔と同じ大き
さの第3の開孔を前記第1のシリコン酸化膜に形成する
第4の工程と、前記第2のシリコン酸化膜および前記第
3の工程で窒化シリコン膜上に形成された保護膜を除去
し、コンタクトホールを形成する第5の工程とを含んで
なることを特徴とする。
【0039】上述のガスプラズマを用いた半導体装置の
製造方法のいずれも、ガスプラズマに使用されるガス
してCHF 3 ガスを用いようにしてもよい。
【0040】さらに、ガスプラズマに使用されるガス
して、CHF3ガスとCOガスとの混合ガスを用いよう
にしてもよい。
【0041】
【作用】本発明のうち、所定のマスクを基にシリコン層
を熱酸化し、該シリコン層にシリコン酸化膜のマスクを
形成するものにおいては、シリコン層を熱酸化してシリ
コン酸化膜を形成する際に、シリコン層内部における酸
素の拡散によって生じる酸化領域が拡大された、いわゆ
るバーズビークによって、マスク下のシリコン層の一部
まで酸化領域とされるので、基となるマスクの大きさよ
り小さな開孔を有するシリコン酸化膜を形成することが
できる。したがって、このシリコン酸化膜をマスクとし
て、シリコン層あるいはシリコン窒化膜、および層間絶
縁膜ならびにゲート酸化膜を順次エッチングすれば、基
となったマスクの大きさより小さな開孔のコンタクトホ
ールを形成することができる。
【0042】また、本発明のうち、第1のシリコン酸化
膜、ポリシリコン膜および第2のシリコン酸化膜を順次
堆積させて層間膜を形成し、該層間膜をガスプラズマに
より異方的に順次エッチングするものにおいては、シリ
コン酸化膜およびポリシリコン膜をガスプラズマにより
異方的に順次エッチングした際に生じる、ポリシリコン
膜上への保護膜の形成が利用される。すなわち、本発明
では、第1のシリコン酸化膜における第1の開孔の形成
によって露出されたポリシリコン膜の露出面が以下のよ
うにしてエッチングされる。
【0043】第1のシリコン酸化膜およびポリシリコン
膜がガスプラズマにより異方的に順次エッチングされる
と、ガスプラズマ中におけるガス分解による、例えば炭
素、フッ素を成分とした保護膜の前駆体が形成される。
この形成された保護膜の前駆体は、ポリシリコン膜の露
出面では、膜中に酸素原子が存在しないため、保護膜と
して堆積する。このポリシリコン膜の露出面における保
護膜の堆積はエッチングと同時に進行している。よっ
て、ポリシリコン膜の露出面の周辺部ではエッチングよ
り保護膜の形成の方が優勢となって保護膜の形成が進行
し、中心部では保護膜の形成よりイオン衝撃によるエッ
チングの方が優勢となってエッチングが進行する。その
結果、ポリシリコン膜の露出面の周辺部には保護膜が形
成され、中心部のみがエッチングされることになり、こ
れにより、ポリシリコン膜に第2のシリコン酸化膜に形
成された第1の開孔よりも小さな第2の開孔が形成され
る。
【0044】上記のようにしてポリシリコン膜に第2の
開孔が形成されれば、第1のシリコン酸化膜にはポリシ
リコン膜に形成された第2の開孔と同じ大きさの第3の
開孔が形成される。よって、第2のシリコン酸化膜を除
去すれば、第1の開孔すなわち所定のマスクより小さな
開孔のコンタクトホールが形成される。
【0045】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0046】図1は、本発明の第1の実施例の半導体装
置の製造方法の工程を説明するための工程図で、(a)
〜(d)にそれぞれの工程における半導体装置の製造状
態が示されている。
【0047】本実施例の半導体装置製造方法では、ま
ず、P型シリコン基板1上にフィールド酸化膜2および
ゲート酸化膜3を通常のLOCOS法により形成し、P
型シリコン基板1とゲート酸化膜3の間に、例えばヒ素
のイオン注入によりN型拡散層4を形成する。このよう
に形成されたものの上に、層間絶縁膜5として、例えば
CVD法によりシリコン酸化膜を4000Åの厚みまで積層
し、しかる後に、シリコン層6をその層間絶縁膜5上に
約2000Åの厚みまで積層する。さらに、シリコン層6上
にシリコン窒化膜7を7000Åの厚みまで積層し、しかる
後に、所定のマスクパターンにより形成されたフォトレ
ジスト8をマスクとして、コンタクトホールを形成する
以外の部分のシリコン窒化膜7をエッチング除去する
(図1(a)の状態)。
【0048】上記のようにしてシリコン窒化膜7のコン
タクトホールを形成する以外の部分がエッチング除去さ
れると、下層のシリコン層6の表面が露出する。このシ
リコン層6の露出面を熱酸化して、例えば、1000Åの厚
さシリコン酸化膜9を形成する。この形成されるシリコ
ン酸化膜9は、パターニングされたシリコン窒化膜7の
膜下では、シリコン窒化膜7の縁から内側方向に酸素の
拡散によって生じる酸化領域が拡大された、いわゆるバ
ーズビークのために約1000Åくい込んだ状態のものとな
る(図1(b)の状態))。
【0049】シリコン層6の表面にシリコン酸化膜9が
形成されると、続いて、シリコン窒化膜7を除去し、シ
リコン酸化膜9をマスクとしてシリコン層6をエッチン
グ処理する。このエッチング処理によって、シリコン層
6には、パターニングされたシリコン窒化膜7よりも上
記シリコン酸化膜9のくい込み分だけ小さな開孔領域が
形成される(図1(c)の状態)。
【0050】シリコン層6に開孔領域が形成されると、
続いて、シリコン酸化膜9、層間絶縁膜5およびゲート
酸化膜3を順次エッチング処理により除去する。この処
理によって、層間絶縁膜5およびゲート酸化膜3に、シ
リコン層6に形成された開孔領域と同じ径の大きさの開
孔が形成される(図1(d)の状態)。
【0051】以上の図1(a)〜(d)に示す工程によ
って、コンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界よ
り上記シリコン酸化膜9のくい込み分だけ小さくしたも
のが得られる。これにより、目合わせマージンを大きく
取ることが可能となる。
【0052】次に、本発明の第2の実施例の半導体装置
の製造方法について説明する。
【0053】図2は、本発明の第2の実施例の半導体装
置の製造方法の各工程を説明するための工程図で、
(a)〜(d)にそれぞれの工程における半導体装置の
製造状態が示されている。
【0054】本実施例の半導体装置製造方法では、P型
シリコン基板21上にフィールド酸化膜22、ゲート酸
化膜23、N型拡散層24、層間絶縁膜25およびシリ
コン層26を上述の第1の実施例の場合と同様に形成す
る。しかる後に、シリコン層26上にシリコン酸化膜2
9を、例えばCVD法により約100Åの厚みまで積層す
る。さらに、シリコン酸化膜29上にシリコン窒化膜2
7を7000Åの厚みまで積層し、しかる後に、第1の実施
例の場合と同様に、所定のマスクパターンにより形成さ
れたフォトレジスト28をマスクとして、シリコン窒化
膜27をエッチング除去する(図2(a)の状態)。こ
のとき、本実施例では、シリコン層26とシリコン窒化
膜27との間にシリコン酸化膜29が設けられているの
で、シリコン窒化膜27のエッチングによるシリコン層
26へのダメージはほととんど生じることはない。
【0055】上記のようにしてシリコン窒化膜7のコン
タクトホールを形成する以外の部分がエッチング除去さ
れると、続いて、シリコン酸化膜29の露出面を熱酸化
する。すると、シリコン酸化膜29の膜厚は100Åと薄
いため、シリコン酸化膜29の下の形成されているシリ
コン層26が酸化され、シリコン層26のシリコン酸化
膜29との界面近傍にシリコン酸化膜29’が形成され
る。ここで形成されるシリコン酸化膜29’は、パター
ニングされたシリコン窒化膜27の膜下で、第1実施例
の場合と同様、シリコン窒化膜27の縁から内側方向に
酸化領域がくい込んだ状態のものとなっており、その膜
厚はシリコン酸化膜29に比べて十分大きなものとなっ
ている(図2(b)の状態)。
【0056】シリコン層26のシリコン酸化膜29との
界面近傍にシリコン酸化膜29’が形成されると、続い
て、シリコン窒化膜7およびシリコン酸化膜29を順次
エッチングにより除去する。すると、上記の熱酸化の際
に酸化されなかった部分のシリコン層26が露出する。
この露出したシリコン層26を、シリコン酸化膜29’
をマスクとしてエッチング処理する。このエッチング処
理によって、シリコン層26には、パターニングされた
シリコン窒化膜27よりも上記シリコン酸化膜29’の
くい込み分だけ小さな開孔領域が形成される(図2
(c)の状態)。
【0057】シリコン層26に開孔領域が形成される
と、続いて、シリコン酸化膜29’、層間絶縁膜25お
よびゲート酸化膜23を順次エッチング処理により除去
する。この処理によって、層間絶縁膜25およびゲート
酸化膜23に、シリコン層26に形成された開孔領域と
同じ径の大きさの開孔が形成される(図2(d)の状
態)。
【0058】以上の図2(a)〜(d)に示す工程によ
って、コンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界よ
り上記シリコン酸化膜29’のくい込み分だけ小さくし
たものが得られる。これにより、目合わせマージンを大
きく取ることが可能となる。
【0059】次に、本発明の第3の実施例の半導体装置
の製造方法について説明する。
【0060】図3は、本発明の第3の実施例の半導体装
置の製造方法の各工程を説明するための工程図で、
(a)〜(d)にそれぞれの工程における半導体装置の
製造状態が示されている。
【0061】本実施例の半導体装置製造方法では、ま
ず、P型シリコン基板31上にフィールド酸化膜32お
よびゲート酸化膜33を通常のLOCOS法により形成
し、P型シリコン基板31とゲート酸化膜33の間に、
例えばヒ素のイオン注入によりN型拡散層34を形成す
る。このように形成されたものの上に、層間絶縁膜35
として、例えばCVD法によりシリコン酸化膜を4000Å
の厚みまで積層し、しかる後に、その層間絶縁膜35上
にシリコン窒化膜39を約500Åの厚みまで積層する。
さらに、シリコン窒化膜39上にシリコン層36を500
Åの厚みまで積層し、そのシリコン層36上に、シリコ
ン窒化膜37を700Åの厚みまで積層する。しかる後
に、所定のマスクパターンにより形成されたフォトレジ
スト38をマスクとして、コンタクトホールを形成する
以外の部分のシリコン窒化膜37をエッチング除去する
(図3(a)の状態)。
【0062】上記のようにしてシリコン窒化膜37のコ
ンタクトホールを形成する以外の部分がエッチング除去
されると、続いて、シリコン層36を露出面を熱酸化し
てシリコン酸化膜36’を形成する。このとき形成され
るシリコン酸化膜36’は、第1の実施例の場合と同
様、パターニングされたシリコン窒化膜37の膜下部分
では、シリコン窒化膜37の縁から内側方向に酸化領域
がくい込んだ状態のものとなる(図1(b)の状
態))。
【0063】シリコン酸化膜36’が形成されると、続
いて、シリコン窒化膜37を除去し、その除去によって
露出したシリコン層36をシリコン酸化膜36’をマス
クとしてエッチング除去する。さらに、引き続いてエッ
チングを行ない、シリコン窒化膜39をシリコン酸化膜
36’をマスクとしてエッチング除去する。これによ
り、シリコン窒化膜39には、パターニングされたシリ
コン窒化膜37よりも上記シリコン酸化膜36’のくい
込み分だけ小さな開孔領域が形成される(図3(c)の
状態)。
【0064】シリコン窒化膜39に開孔領域が形成され
ると、続いて、シリコン酸化膜36’、層間絶縁膜35
およびゲート酸化膜33を順次エッチング処理により除
去する。この処理によって、層間絶縁膜35およびゲー
ト酸化膜33に、シリコン窒化膜39に形成された開孔
領域と同じ径の大きさの開孔が形成される(図3(d)
の状態)。
【0065】以上の図3(a)〜(d)に示す工程によ
って、コンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界よ
り上記シリコン酸化膜9のくい込み分だけ小さくしたも
のが得られる。これにより、目合わせマージンを大きく
取ることが可能となる。
【0066】次に、本発明の第4の実施例の半導体装置
の製造方法について説明する。
【0067】図4は、本発明の第4の実施例の半導体装
置の製造方法の各工程を説明するための工程図で、
(a)〜(d)にそれぞれの工程における半導体装置の
製造状態が示されている。
【0068】本実施例の半導体装置製造方法では、P型
シリコン基板41上にフィールド酸化膜42、ゲート酸
化膜43、N型拡散層44、層間絶縁膜45、シリコン
窒化膜49、シリコン層46を上述の第3の実施例の場
合と同様の工程により形成する。しかる後に、そのシリ
コン層46上にシリコン酸化膜40を、例えばCVD法
により約100Åの厚みまで積層する。さらに、そのシリ
コン酸化膜40上にシリコン窒化膜47を700Åの厚み
まで積層し、しかる後に、所定のマスクパターンにより
形成されたフォトレジスト48をマスクとして、コンタ
クトホールを形成する以外の部分のシリコン窒化膜47
をエッチング除去する(図4(a)の状態)。このと
き、本実施例では、シリコン層46とシリコン窒化膜4
7との間にシリコン酸化膜40が設けられているので、
シリコン窒化膜47のエッチングによるシリコン層46
のダメージはほととんどない。
【0069】上記のようにしてシリコン窒化膜47のコ
ンタクトホールを形成する以外の部分がエッチング除去
されると、続いて、シリコン酸化膜40の露出面を熱酸
化する。すると、シリコン酸化膜40の膜厚は100Åと
薄いため、シリコン酸化膜49の下の形成されているシ
リコン層46が酸化され、シリコン層46のシリコン酸
化膜40との界面近傍にシリコン酸化膜40’が形成さ
れる。ここで形成されるシリコン酸化膜40’は、パタ
ーニングされたシリコン窒化膜47の膜下で、第1実施
例の場合と同様、シリコン窒化膜47の縁から内側方向
に酸化領域がくい込んだ状態のものとなっており、その
膜厚はシリコン酸化膜40に比べて十分大きなものとな
っている(図4(b)の状態)。
【0070】シリコン酸化膜40’が形成されると、続
いて、シリコン窒化膜47を除去し、その除去によって
露出したシリコン層46をシリコン酸化膜40’をマス
クとしてエッチング除去する。さらに、引き続いてエッ
チングを行ない、シリコン窒化膜49をシリコン酸化膜
40’をマスクとしてエッチング除去する。これによ
り、シリコン窒化膜49には、パターニングされたシリ
コン窒化膜47よりも上記シリコン酸化膜40’のくい
込み分だけ小さな開孔領域が形成される(図4(c)の
状態)。
【0071】シリコン窒化膜49に開孔領域が形成され
ると、続いて、シリコン酸化膜40’、層間絶縁膜45
およびゲート酸化膜43を順次エッチング処理により除
去する。この処理によって、層間絶縁膜45およびゲー
ト酸化膜43に、シリコン窒化膜49に形成された開孔
領域と同じ径の大きさの開孔が形成される(図4(d)
の状態)。
【0072】以上の図4(a)〜(d)に示す工程によ
って、コンタクトホールの開孔をPRの解像度の限界よ
り上記シリコン酸化膜29’のくい込み分だけ小さくし
たものが得られる。これにより、目合わせマージンを大
きく取ることが可能となる。
【0073】次に、本発明の第5の実施例の半導体装置
の製造方法について説明する。
【0074】図5は、本発明の第5の実施例の半導体装
置の製造方法の工程を説明するための工程図で、(a)
〜(d)にそれぞれの工程における半導体装置の製造状
態が示されている。
【0075】本実施例の半導体装置の製造方法では、ま
ず、P型シリコン基板51上に1対の電極配線52a,
52bを形成し、これらの上に層間絶縁層であるシリコ
ン酸化膜53を堆積する。続いて、シリコン酸化膜53
上に中間層となるポリシリコン膜54を堆積し、さら
に、ポリシリコン膜54上に再びシリコン酸化膜55を
堆積して層間膜を形成する(図5(a)の状態)。
【0076】上記のようにして図5(a)に示すような
構成のものが作製されると、続いて、シリコン酸化膜5
5上にレジスト56を塗布し、この塗布されたレジスト
56を適当なマスクを用いて露光、現像し、レジストパ
ターンを形成する(図5(b)の状態)。
【0077】シリコン酸化膜55上にレジストパターン
が形成されると、続いて、レジストパターンが形成され
たレジスト56をマスクとし、フロロカーボンガスを用
いて異方性ドライエッチングを行なう。レジスト56を
マスクとしてフロロカーボンガスを用いた異方性ドライ
エッチングが行なわれ、このエッチングが中間層のポリ
シリコン膜54にまで達すると(図5(c)の状態)、
ポリシリコン膜54上で炭素およびフッ素を成分とする
保護膜の形成が起きる。すなわち、フロロカーボンガス
プラズマ中におけるガス分解による炭素、フッ素を成分
とした保護膜の前駆体の形成が起きる。このような現象
は、酸化膜をポリシリコンに対して選択的にエッチング
する際に見られる現象である。
【0078】上記ようにして保護膜の前駆体が形成され
ると、シリコン酸化膜55の露出面では、保護膜の前駆
体がシリコン酸化膜55中の酸素原子と結びつき、揮発
性の物質(例えば、COF)となって排出される。一
方、ポリシリコン膜54の露出面では、膜中に酸素原子
が存在しないため、保護膜として堆積する。
【0079】ポリシリコン膜54の露出面における上記
保護膜の堆積は、イオン衝撃によるエッチングと同時に
進行している。そのため、ポリシリコン膜54の露出面
の周辺部(エッチングされたシリコン酸化膜55の縁近
傍)ではイオン衝撃によるエッチングより保護膜の形成
の方が優勢となって保護膜の形成が進行し、中心部では
保護膜の形成よりイオン衝撃によるエッチングの方が優
勢となってエッチングが進行する。その結果、ポリシリ
コン膜54の露出面の周辺部には保護膜57が形成さ
れ、中心部のみがエッチングされて、レジストパターン
の径より小さな径の範囲でシリコン酸化膜53が露出す
る(図5(d)の状態)。
【0080】レジストパターンの径より小さな径の範囲
でシリコン酸化膜53が露出した状態となったものを、
さらに引き続いて異方性エッチングを行なうと、レジス
トパターンの径より小さな径のコンタクトホールが形成
される(図5(e)の状態)。
【0081】続いて、レジスト56を酸素プラズマによ
り除去する。この時、ポリシリコン膜54上に堆積して
いる保護膜57も同時に除去される(図5(f)の状
態)。そして、ポリシリコン膜54上に形成されている
シリコン酸化膜55を異方性エッチングにより全面エッ
チバックして除去する(図5(g)の状態)。
【0082】以上の図5(a)〜(g)の工程によっ
て、レジスト径よりも小さな径のコンタクトホールが形
成される。
【0083】なお、上述した本実施例では、中間層とし
てポリシリコン膜54が用いられているが、これに代え
て窒化シリコン膜を用いても、同様の作用効果を得るこ
とができる。すなわち、上述したポリシリコン膜上への
選択的な保護膜の堆積と同様のメカニズムが窒化シリコ
ン膜を用いた場合にも発生し、ポリシリコン膜における
エッチング同様、窒化シリコン膜におけるエッチング
が、周辺部では保護膜の堆積となり、中心部でのみエッ
チングされることになる。
【0084】また、上記のように、中間層に窒化シリコ
ン膜を用いたものの場合、窒化シリコン膜が絶縁物であ
るので、中間層としてこの窒化シリコン膜を残すことが
できる。そのため、窒化シリコン膜上に形成されるシリ
コン酸化膜も除去する必要がなくなり、これにより、コ
ンタクトホール形成に必要な工程数をさらに削除するこ
とが可能となる。
【0085】以下に、本実施例の具体的な実験例とし
て、中間層にポリシリコン膜を用い、フロロカーボンガ
スとしてCHF3ガスを用いた実験例1、中間層にポリ
シリコン膜を用い、フロロカーボンガスとしてCHF3
ガスとCOガスとの混合ガスを用いた実験例2、および
中間層に窒化シリコン膜を用い、フロロカーボンガスと
してCHF3ガスとCOガスとの混合ガスを用いた実験
例3を挙げる。 <実験例1>マグネトロンRIE装置を次のように設定
する。CHF3ガスの供給量を100sccmとして、エッ
チング圧力を70torrに設定し、高周波電源電圧を60
0w、下部電極温度を10℃に設定する。
【0086】上記のように設定されたマグネトロンRI
E装置を用いて、図5におけるポリシリコン膜54の膜
厚が500Å、シリコン酸化膜55の膜厚が2500Å
となったものをエッチングする。この場合、レジスト膜
直径0.5μmに対して、コンタクトホールの直径を
0.3μmとすることができた。 <実験例2>マグネトロンRIE装置を次のように設定
する。CHF3ガスとCOガスの混合ガスの供給量を、
CHF3/CO=100/100sccmとして、エッチン
グ圧力を40torrに設定し、高周波電源電圧を600
w、下部電極温度を−30℃に設定する。
【0087】上記のように設定されたマグネトロンRI
E装置を用いて、実験例1と同様に、ポリシリコン膜5
4の膜厚が500Å、シリコン酸化膜55の膜厚が25
00Åとなったものをエッチングする。この場合、レジ
スト膜直径0.4μmに対して、コンタクトホールの直
径を0.26μmとすることができた。 <実験例3>マグネトロンRIE装置を次のように設定
する。CHF3ガスとCOガスの混合ガスの供給量を、
CHF3/CO=25/75sccmとして、エッチング圧
力を60torrに設定し、高周波電源電圧を800w、下
部電極温度を20℃に設定する。
【0088】上記のように設定されたマグネトロンRI
E装置を用いて、窒化シリコン膜の膜厚が500Å、シ
リコン酸化膜55の膜厚が2500Åとなったものをエ
ッチングする。この場合、レジスト膜直径0.5μmに
対して、コンタクトホールの直径を0.3μmとするこ
とができた。
【0089】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0090】請求項1から請求項4に記載の方法におい
ては、簡単な工程でPR限界寸法より小さなコンタクト
ホールを精度良く形成することができるという効果があ
る。
【0091】さらに、層間絶縁膜上に設けられるシリコ
ン層の膜厚を薄くすることができるので、配線層を薄く
することができるという効果がある。
【0092】請求項5から請求項8に記載の方法におい
ては、簡単な工程でPR限界寸法より小さなコンタクト
ホールを形成することができることに加えて、従来のサ
イドウォールによるコンタクトホール径の縮小方法に比
べて、工程数を2工程削減できるという効果がある。
【0093】さらに、層間膜を形成するポリシリコン層
の膜厚は薄いものとなっているので、従来のポリシリコ
ンをテーパ状に形成するコンタクトホール径の縮小方法
に比べて、製造時間を短縮することができるという効果
がある。
【0094】さらに、ポリシリコン上に堆積される保護
膜を厚くすることができるので、コンタクトホール径の
縮小を精度良く行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例の半導体装置の
製造方法の工程を説明するための工程図で、(a)〜
(d)にそれぞれの工程における半導体装置の製造状態
が示されている。
【図2】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方法
の各工程を説明するための工程図で、(a)〜(d)に
それぞれの工程における半導体装置の製造状態が示され
ている。
【図3】本発明の第3の実施例の半導体装置の製造方法
の各工程を説明するための工程図で、(a)〜(d)に
それぞれの工程における半導体装置の製造状態が示され
ている。
【図4】本発明の第4の実施例の半導体装置の製造方法
の各工程を説明するための工程図で、(a)〜(d)に
それぞれの工程における半導体装置の製造状態が示され
ている。
【図5】本発明の第5の実施例の半導体装置の製造方法
の工程を説明するための工程図で、(a)〜(d)にそ
れぞれの工程における半導体装置の製造状態が示されて
いる。
【図6】マスクをポリシリコンとし、サイドウォール形
成技術を用いてコンタクトホール径を縮小する方法(ポ
リシリコンサイドウォールコンタクト)の手順を示す工
程図で、(a)〜(d)にそれぞれの工程の製造状態が
示されている。
【図7】図6に示す方法とは異なる、サイドウォール形
成技術を用いてコンタクトホール径を縮小する方法(酸
化膜サイドウォールコンタクト)の手順を示す工程図
で、(a)〜(c)にそれぞれの工程の状態が示されて
いる。
【図8】ポリシリコン膜上に形成されたレジスト膜のパ
ターンを基に、該ポリシリコン膜をテーパー状とするこ
とによりコンタクトホール径を縮小する方法の手順を示
す工程図で、(a)〜(e)にそれぞれの工程の状態が
示されている。
【符号の説明】
1,21,31,41 P型シリコン基板 2,22,32,42 フィールド酸化膜 3,23,33,43 ゲート酸化膜 4,24,34,44 N型拡散層 5,25,35,45 層間絶縁膜 6,26,36,46 シリコン層 7,27,37,39,47,49 シリコン窒化膜 8,28,38,48 フォトレジスト 9,29,29’,36’,40,40’,53,55
シリコン酸化膜 51 シリコン基板 52a,52b 電極配線 54 ポリシリコン膜 56 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−302540(JP,A) 特開 平2−332(JP,A) 特開 昭52−117559(JP,A) 特開 昭61−285723(JP,A) 特開 平2−97951(JP,A) 特開 昭58−106833(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート酸化膜、フィールド酸化膜および
    拡散層が所定の手順で形成された半導体基板上に層間絶
    縁膜を形成し、該層間絶縁膜上にシリコン層を形成する
    第1の工程と、 前記第1の工程で形成されたシリコン層上にシリコン窒
    化膜を形成し、該シリコン窒化膜を所定パターンのマス
    クを基にエッチングしてシリコン窒化膜のマスクを形成
    する第2の工程と、 前記第2の工程のシリコン窒化膜のマスクの形成により
    露出したシリコン層の露出面を熱酸化し、該シリコン層
    の露出面の表面層近傍および前記シリコン窒化膜のマス
    ク下のシリコン層の一部にまで拡大されたシリコン酸化
    膜を形成し、前記シリコン層の下層部については未酸化
    層として残す第3の工程と、 前記第2の工程で形成されたシリコン窒化膜のマスクを
    除去し、前記第3の工程で形成されたシリコン酸化膜を
    マスクとして、前記第3の工程によってシリコン酸化膜
    にて覆われなかったシリコン層をエッチングして開口領
    域を形成し、しかる後に、該開口領域が形成されたシリ
    コン層をマスクとして、前記シリコン酸化膜と同時に前
    層間絶縁膜およびゲート酸化膜を順次エッチングによ
    り除去してコンタクトホールを形成する第4の工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ゲート酸化膜、フィールド酸化膜および
    拡散層が所定の手順で形成された半導体基板上に層間絶
    縁膜を形成し、該層間絶縁膜上にシリコン層を形成する
    第1の工程と、 前記第1の工程で形成されたシリコン層上に膜厚の薄い
    第1のシリコン酸化膜を形成する第2の工程と、 前記第2の工程で形成された第1のシリコン酸化膜上に
    シリコン窒化膜を形成し、該シリコン窒化膜を所定パタ
    ーンのマスクを基にエッチングしてシリコン窒化膜のマ
    スクを形成する第3の工程と、 前記第3の工程のシリコン窒化膜のマスクの形成により
    露出した第1のシリコン酸化膜の露出面を熱酸化して、
    該露出面領域における前記シリコン層の、前記第1のシ
    リコン酸化膜との界面近傍、および前記シリコン窒化膜
    のマスク下のシリコン層の一部にまで拡大された第2の
    シリコン酸化膜を形成し、前記シリコン層の下層部につ
    いては未酸化層として残す第4の工程と、 前記第3の工程で形成されたシリコン窒化膜のマスク、
    および前記第2の工程で形成された第1のシリコン酸化
    膜の部分をそれぞれ除去し、前記第4の工程で形成され
    た第2のシリコン酸化膜をマスクとして、前記第4の工
    程によって第2のシリコン酸化膜にて覆われなかったシ
    リコン層をエッチングして開口領域を形成し、しかる後
    に、該開口領域が形成されたシリコン層をマスクとし
    て、前記第2のシリコン酸化膜と同時に前記層間絶縁膜
    およびゲート酸化膜を順次エッチングにより除去してコ
    ンタクトホールを形成する第5の工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 電極配線が形成された半導体基板上に、
    第1のシリコン酸化膜、ポリシリコン膜および第2のシ
    リコン酸化膜を順次堆積させて層間膜を形成する第1の
    工程と、 所定パターンのマスクを基に前記第1の工程で形成され
    た層間膜を、前記ポリシリコン膜上に選択的保護膜形成
    可能なガスプラズマにより異方的にエッチングし、前記
    第2のシリコン酸化膜に第1の開孔を形成する第2の工
    程と、 前記第2の工程の第1の開孔の形成により露出したポリ
    シリコン膜を、前記第2の工程のガスプラズマによる異
    方的エッチングによって、該露出面の周辺部においては
    該エッチングに用いられたガスの構成元素からなる保護
    膜の形成を行なわせ、中心部においてはエッチングを行
    なわせて、該ポリシリコン膜に前記第2の工程で形成さ
    れた第1の開孔より小さな第2の開孔を形成する第3の
    工程と、 前記ガスプラズマによる異方的エッチングにより、前記
    第2の工程で形成された第2の開孔と同じ大きさの第3
    の開孔を前記第1のシリコン酸化膜に形成する第4の工
    程と、 前記第2のシリコン酸化膜および前記第3の工程でポリ
    シリコン膜上に形成された保護膜を除去し、コンタクト
    ホールを形成する第5の工程とを含んでなることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 電極配線が形成された半導体基板上に、
    第1のシリコン酸化膜、窒化シリコン膜および第2のシ
    リコン酸化膜を順次堆積させて層間膜を形成する第1の
    工程と、 所定パターンのマスクを基に前記第1の工程で形成され
    た層間膜を、前記窒化シリコン膜上に選択的保護膜形成
    可能なガスプラズマにより異方的にエッチングし、前記
    第2のシリコン酸化膜に第1の開孔を形成する第2の工
    程と、 前記第2の工程の第1の開孔の形成により露出した窒化
    シリコン膜を、前記第2の工程のガスプラズマによる異
    方的エッチングによって、該露出面の周辺部においては
    該エッチングに用いられたガスの構成元素からなる保護
    膜の形成を行なわせ、中心部においてはエッチングを行
    なわせて、該窒化シリコン膜に前記第2の工程で形成さ
    れた第1の開孔より小さな第2の開孔を形成する第3の
    工程と、 前記ガスプラズマによる異方的エッチングにより、前記
    第2の工程で形成された第2の開孔と同じ大きさの第3
    の開孔を前記第1のシリコン酸化膜に形成する第4の工
    程と、 前記第2のシリコン酸化膜および前記第3の工程で窒化
    シリコン膜上に形成された保護膜を除去し、コンタクト
    ホールを形成する第5の工程とを含んでなることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の半導体
    装置の製造方法において、 ガスプラズマに使用されるガスが、CHF3ガスである
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載の半導体
    装置の製造方法において、 ガスプラズマに使用されるガスが、CHF3ガスとCO
    ガスとの混合ガスであることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
JP6276181A 1994-11-10 1994-11-10 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP2725616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6276181A JP2725616B2 (ja) 1994-11-10 1994-11-10 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6276181A JP2725616B2 (ja) 1994-11-10 1994-11-10 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08139098A JPH08139098A (ja) 1996-05-31
JP2725616B2 true JP2725616B2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=17565850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6276181A Expired - Fee Related JP2725616B2 (ja) 1994-11-10 1994-11-10 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2725616B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61285723A (ja) * 1985-06-13 1986-12-16 Oki Electric Ind Co Ltd 微細パタ−ン形成方法
JPS62117559A (ja) * 1985-11-15 1987-05-29 株式会社 日本メデイカル・サプライ 医療用採液針
JP2508221B2 (ja) * 1987-11-17 1996-06-19 三菱電機株式会社 電荷転送素子の製造方法
JPH06302540A (ja) * 1993-04-16 1994-10-28 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置におけるコンタクト部形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08139098A (ja) 1996-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0736897B1 (en) Method for forming a trench isolation structure in an integrated circuit
JPH09181180A (ja) 半導体集積回路及びその製造方法
JPH11330245A (ja) 半導体装置のコンタクト形成方法
JPH09205145A (ja) 集積回路及びその製造方法
JPH10303291A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2000307001A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2725616B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000022153A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JPH07161806A (ja) 半導体装置の製造方法
US6146960A (en) Method of forming mixed mode devices
JPH07111288A (ja) 素子分離の形成方法
JP2001077189A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004363371A (ja) 電子デバイスの製造方法
JPH1056021A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100226778B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법
US5994216A (en) Method of forming a reduced size contact in a dielectric layer by using bird's beak of oxidized polysilicon to create an etching mask
KR100524813B1 (ko) 불화아르곤용 포토레지스트를 이용한 비트라인 형성 방법
KR100223825B1 (ko) 반도체 소자의 격리영역 형성방법
JPH09205137A (ja) 素子分離領域形成法
JP2002016134A (ja) 半導体装置の製造方法
KR940009578B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
JPH10199875A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0653160A (ja) セルフアラインコンタクト形成法
JPH10163216A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1012868A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees