JP2724933B2 - リフロー方式のプリント配線基板 - Google Patents

リフロー方式のプリント配線基板

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JP2724933B2
JP2724933B2 JP4006533A JP653392A JP2724933B2 JP 2724933 B2 JP2724933 B2 JP 2724933B2 JP 4006533 A JP4006533 A JP 4006533A JP 653392 A JP653392 A JP 653392A JP 2724933 B2 JP2724933 B2 JP 2724933B2
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    • H05K1/00Printed circuits
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面実装タイプのプリ
ント配線基板であって、ハンダリフロー法によって電子
部品等をハンダ付けするリフロー方式のプリント配線基
板に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板は、一般的に、絶縁基
板の片面または両面に銅箔による配線路を形成し、この
配線路の一部分に平面実装タイプの電子部品等の電極ま
たは微小リードを電気的かつ機械的に接続するためのハ
ンダ付けランドを残す状態で全体をレジストで被覆して
ある。リフロー方式のプリント配線基板の場合には、ス
クリーン印刷等によって前記のハンダ付けランドに対し
てリフロー用のハンダであるハンダペーストを塗布して
ある。
【0003】ハンダ付けランドに対するハンダペースト
のスクリーン印刷の状態が良いと、後工程のハンダリフ
ロー法による電子部品等の実装も良好に行われるが、ス
クリーン印刷時に、印刷不良である“カスレ”や“塗布
ムラ”などが生じる場合もある。カスレは、ハンダペー
ストの不足やスクリーンマスクの目詰まりなどが原因で
生じる。塗布ムラは、ハンダペーストの粘度の不足が主
な原因である。カスレや塗布ムラが生じてハンダペース
トの印刷状態が悪くなっていると、ハンダ付けの状態も
悪くなり、電子部品等の実装にも悪影響を与えることに
なる。
【0004】したがって、ハンダリフロー法による電子
部品等の実装を良好に行うためには、ハンダペーストの
印刷状態をチェックする必要がある。
【0005】また、ハンダペーストの印刷状態は良好で
カスレや塗布ムラがない場合であっても、ハンダリフロ
ー時のハンダの濡れ性が悪いと、やはり電子部品等の実
装に不良を生じるおそれがある。ハンダの濡れ性が小さ
い場合は、ハンダが充分に付着せずに大きく盛り上がる
いわゆる“いもハンダ”という状態が生じ、経時的変化
によってハンダ外れを起こすおそれがある。逆に、ハン
ダの濡れ性が大きい場合は、ハンダブリッジが発生しや
すくなると同時に強度不足を生じやすいという問題があ
る。
【0006】このように電子部品等の実装が良好に行わ
れるかどうかはハンダの濡れ性等に依存しているため、
ハンダリフロー時のハンダの濡れ性をチェックし、不良
品は除去しておく必要がある。
【0007】従来、ハンダペーストの印刷状態をチェッ
クするに際しては、電子部品等の実装の前に、テスト基
板または本生産基板を用いてペースト塗布量の確認を繰
り返し行うようにしていた。その確認に当たっては、ラ
ンダムに検査ポイントを指定してペースト塗布量を確認
していた。
【0008】また、ハンダの濡れ性をチェックするに際
しては、テスト基板または本生産基板を用いて、上記同
様に、電子部品等の実装の前に、ランダムに検査ポイン
トを指定しながらハンダの濡れ性の確認を繰り返し行う
ようにしていた。
【0009】なお、特開昭62−109396号公報に
は、平面実装タイプではなく、電子部品等から垂直に比
較的長く突出しているリードをプリント配線基板の貫通
穴に挿通した状態で溶融ハンダ槽にディップする実装方
式において、検査用の複数のハンダ付けランドを隣接す
るものどうしの間隙が順次増大するように配列したハン
ダ状態検査用パターンをプリント配線基板上に設け、ど
の間隙部分でハンダブリッジが生じたかによってハンダ
の濡れ性を目視確認するという方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テスト基板ま
たは本生産基板を用い検査ポイントを指定しながらペー
スト塗布量やハンダの濡れ性の確認を繰り返し行うので
は、検査ポイントを指定することがむずかしくて検査に
バラツキが生じやすく、検査精度の低下を招いていた。
【0011】また、特開昭62−109396号公報の
ものでは、そもそもペースト塗布量の確認はできないこ
とに加えて、ハンダディップ(フロー)法では濡れ性の
確認はできても、ハンダリフロー法では濡れ性の確認を
行うことができない。
【0012】そこで、リフロー方式のプリント配線基板
においても、上記公報の技術を援用して、配線路以外の
指定の空白箇所(例えば周辺部分)に、ハンダペースト
の印刷状態やハンダの濡れ性を確認するための専用のラ
ンドを設けることが考えられる。
【0013】このような確認専用ランドを設けておく
と、テスト基板での事前確認は不要となり、本生産基板
でのチェックが可能になるとともに、常に、場所が予め
定められた確認専用ランドのみに注意してチェックすれ
ばよいことになる。
【0014】しかしながら、ただ単に確認専用ランドを
設けるというだけでは、ハンダペーストの印刷状態(カ
スレや塗布ムラ)またはハンダの濡れ性を目視検査によ
って正しく確認することが可能になるとは限らない。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、ハンダリフロー法によって電子部品
等をハンダ付けする平面実装タイプのプリント配線基板
において、ハンダペーストの印刷状態が適正であるかど
うかを目視によって容易に確認することができるように
することを第1の目的とする。また、同様のプリント配
線基板において、リフロー時のハンダの濡れ性が適正で
あるかどうかを目視によって容易に確認することができ
るようにすることを第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のリフ
ロー方式のプリント配線基板は、ハンダリフロー法によ
って電子部品等をハンダ付けする平面実装タイプのプリ
ント配線基板であって、配線路以外の任意の空白箇所に
おいて、中心部から横方向左右および縦方向上下に離れ
るに従ってそれぞれ幅が順次増大する形状の4つのラン
ド部分を微小間隙を隔てて近接配置してなるハンダペー
スト印刷性確認ランドを形成してあることを特徴とする
ものである。
【0017】また、本発明に係る第2のリフロー方式の
プリント配線基板は、ハンダリフロー法によって電子部
品等をハンダ付けする平面実装タイプのプリント配線基
板であって、配線路以外の任意の空白箇所において、大
きさを異にする複数のハンダ濡れ性確認ランドを近接さ
せて形成してあるとともに、それら各ハンダ濡れ性確認
ランドにそれぞれの外周縁からほぼ一定の間隔を隔てる
状態で各確認ランドにほぼ相似形の状態でハンダペース
トを印刷しリフロー後の仕上がり状態で、ハンダ濡れ性
が容易に確認出来ることを特徴とするものである。
【0018】
【作用】第1のプリント配線基板によれば、ハンダペー
スト印刷性確認ランドを、近接配置した4つのランド部
分によって構成するのであるが、そのうち2つのランド
部分は中心部から横方向左右に離れるに従って上下方向
の幅が順次増大する形状となし、残りの2つのランド部
分は中心部から縦方向上下に離れるに従って左右方向の
幅が順次増大する形状となしてある。このような縦横方
向の三角形状または扇形状のランド部分は、例えば単純
に考えられる形状としての細長い短冊状のランド部分に
比べて相対的に大きな面積となり、より多くのハンダ粒
子を付着(塗布)させることができる。また、細長い短
冊状のランド部分の場合には幅の変化が無いのに対し
て、三角形状または扇形状のランド部分の場合には、中
心部に近づくにつれてあるいは中心部から遠ざかるにつ
れて幅が大きく変化するものであるため、カスレや塗布
ムラが生じたときには、それが幅方向でのハンダ粒子の
付着量の大きな変化となって現れることになる。
【0019】また、第2のプリント配線基板によれば、
ハンダ濡れ性確認ランドとして大きさを異にするものを
複数個近接させ、かつ、各確認ランドに外周縁からほぼ
一定の間隔を隔ててほぼ相似形のハンダペーストを印刷
するもので、ハンダリフロー時に、ハンダの濡れ性が適
正であると、いずれの確認ランドにおいてもハンダが確
認ランドからはみ出すことも収縮することもなく、ほぼ
元のハンダペーストの形状,大きさの状態となる。リフ
ロー方式のプリント配線基板に用いられるハンダは主と
してペーストハンダである。例えば低融点ハンダの場合
の主成分は錫(Sn),鉛(Pb)およびビスマス(B
i)であるが、このうちビスマスの配合割合がハンダ濡
れ性に大きく影響する。上記のようにハンダ濡れ性が適
正な場合はビスマスの配合割合も適正であるということ
である。ビスマスの配合割合が多くなるにつれてハンダ
濡れ性が増大し、ハンダリフロー時に溶融したハンダが
元のハンダペーストよりも外側に流れ広がるようにな
る。逆に、ビスマスの配合割合が少なくなるにつれてハ
ンダ濡れ性が減少し、溶融しにくくなり、ハンダが元の
ハンダペーストよりも中心側に収縮するようになる。そ
して、面積の小さな確認ランドの場合は、ハンダペース
トの量も少なく熱の伝搬速度が速いので溶融ハンダの外
側への拡がりまたは中心側への収縮の度合いも大きくな
るが、面積の大きな確認ランドの場合は、ハンダペース
トの量も多く熱の伝搬速度が遅いので溶融ハンダの拡が
りまたは収縮の度合いも小さくなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係るリフロー方式のプリント
配線基板の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】第1実施例 第1実施例は、本発明に係る第1のリフロー方式のプリ
ント配線基板の実施例である。
【0022】図4はリフロー方式のプリント配線基板A
を示す一部破断の斜視図である。このプリント配線基板
Aは、絶縁基板2の表面上に銅箔による所要の配線路
(図示せず)を形成するとともに、配線路以外の空白箇
所である基板Aの周辺部に同じ成分の銅箔よりなるハン
ダペースト印刷性確認ランド4を形成してあり、前記の
配線路の一部分に電子部品等を接続するためのハンダ付
けランド(図示せず)を残す状態で全体をレジスト6で
被覆してある。
【0023】図1は上記のハンダペースト印刷性確認ラ
ンド4を拡大して示した平面図である。このハンダペー
スト印刷性確認ランド4は、互いに近接配置された4つ
の三角形状のランド部分4a,4b,4c,4dからな
っている。すなわち、縦辺と横辺の長さの比が約1対2
程度の長方形を2つの対角線で切断したような4つの三
角形状のランド部分4a,4b,4c,4dの組み合わ
せから構成されている。このうち横方向で対向するラン
ド部分4a,4bは、中心部から横方向左右に離れるに
従って上下方向幅が順次増大する三角形状となってい
る。また、縦方向で対向するランド部分4c,4dは、
中心部から縦方向上下に離れるに従って左右方向幅が順
次増大する三角形状となっている。4つのランド部分4
a,4b,4c,4dは、微小間隙8を隔てて近接配置
されている。
【0024】図2はハンダペースト印刷性確認ランド4
に対してスクリーン印刷によりペーストハンダ、例えば
低融点ハンダの場合ペースト10(主成分はSn,P
b,Bi)を塗布した状態を示す。このハンダペースト
10の塗布は、配線路におけるハンダ付けランドに対す
るペースト印刷と同時に行われる。ハンダ粒子の径を例
えば30μmとして、粒子5個分の厚さ(150μm)
で塗布するものとする。
【0025】図2の(a)は、ハンダペースト10の粒
子の積層段数が所期の5段であって塗布厚みが所期通り
150μmと正常に印刷された状態を示している。配線
路のハンダ付けランドに平面実装タイプの電子部品等の
電極または微小リードを仮止めし、リフロー炉を通過さ
せること等によってハンダペーストをリフローさせる
と、電子部品等の電極または微小リードがハンダを介し
てハンダ付けランドに対して電気的かつ機械的に接続さ
れることになる。このとき、ハンダペースト印刷性確認
ランド4においてもハンダペースト10がリフローさ
れ、ハンダが溶融し、再び固化する。
【0026】このハンダリフロー時において、図2の
(a)の適正なペースト印刷性のもとでの4つの三角形
状のランド部分4a,4b,4c,4dにおけるハンダ
12のリフロー状態を示したのが図3の(a)である。
4つのランド部分4a,4b,4c,4dのいずれにお
いてもハンダ12は均一なリフロー状態であることが一
目瞭然に判定できることから、ハンダペースト10の印
刷状態が良好であったことが容易に理解できる。そし
て、それゆえに、配線路におけるハンダ付けランドに対
する電子部品等の実装も所要のハンダ量のもとで良好に
行われたと推定することができる。
【0027】図2の(b)は、印刷されたハンダペース
ト10として、粒子の積層段数が所期の5段の部分もわ
ずかに存在するが、大まかに見て、積層段数が2〜4段
の部分と0〜1段の部分とに分かれた“カスレ”Xが生
じている場合を示している。
【0028】図2の(b)のカスレXがあるペースト印
刷性のもとでハンダリフローを行った場合の4つのラン
ド部分4a,4b,4c,4dにおけるハンダ12のリ
フロー状態を示したのが図3の(b)である。
【0029】微小間隙8で仕切られた各三角形状のラン
ド部分4a,4b,4c,4dの上下方向幅,左右方向
幅の変化が大きいために、カスレXが生じているときの
ハンダ12のリフロー状態は、目視確認によって図示の
とおりカスレXが生じていると明確かつ容易に判定する
ことができるのである。このときは、配線路におけるハ
ンダ付けランドに対する電子部品等の実装に不良が生じ
たと推定するのである。また、そのカスレの原因がペー
スト不足またはスクリーンマスクの目詰まり等にあると
推測することができる。
【0030】図2の(c)は、ハンダペースト10の印
刷に“塗布ムラ”Yが生じた場合を示している。すなわ
ち、粒子の積層段数が5段以上になっている部分と、無
塗布部分とに明確に分かれ、塗布ムラYとなっている。
図2の(c)の塗布ムラYが生じているペースト印刷性
のもとでハンダリフローを行った場合の4つのランド部
分4a,4b,4c,4dにおけるハンダ12のリフロ
ー状態を示したのが図3の(c)である。
【0031】塗布ムラYが生じているときのリフロー状
態は、4つのランド部分4a,4b,4c,4dにおい
て、ハンダ12の存在する部分と存在しない部分とが明
瞭に分かれるため、目視確認によって図示のとおり塗布
ムラYが生じていると明確かつ容易に判定することがで
きるのである。このときも、配線路におけるハンダ付け
ランドに対する電子部品等の実装に不良が生じたと推定
するのである。また、その塗布ムラYの原因がペースト
の粘度不足にあると推測することができる。
【0032】そして、以上のようなハンダペーストの印
刷状態の確認を、テスト基板を使用することなく、本生
産基板そのものにおいて、かつ、本生産基板1枚ごとに
素早く的確に行うことができるのである。
【0033】なお、カスレXや塗布ムラYは、プリント
配線基板Aの中心部に比べて反りによる悪影響が発生し
やすい周辺部においてより多く発生する傾向があるの
で、ハンダペースト印刷性確認ランド4もプリント配線
基板Aの周辺部に形成することが好ましい。しかし、特
に周辺部に限定しなければならないというものではな
く、プリント配線基板Aの適当な箇所を選択して形成す
ればよい。ハンダペースト印刷性確認ランド4を構成す
る4つのランド部分4a,4b,4c,4dの形状は、
三角形状に代えて例えば扇状であってもよい。また、ハ
ンダペースト印刷性確認ランド4は、配線路を絶縁基板
2の両面に形成するときは、それに対応させて両面に形
成するものとする。
【0034】第2実施例 第2実施例は、本発明に係る第2のリフロー方式のプリ
ント配線基板の実施例である。
【0035】図5の(a)はハンダ濡れ性確認ランドを
示し、図5の(b)はハンダ濡れ性確認ランドにハンダ
ペーストを印刷した状態を示す。3つのハンダ濡れ性確
認ランド20a,20b,20cは、第1実施例におけ
るハンダペースト印刷性確認ランド4と同様に、プリン
ト配線基板Aにおいて配線路以外の空白箇所である周辺
部に銅箔によって形成されたものである(図4参照)。
【0036】3つのハンダ濡れ性確認ランド20a,2
0b,20cは、互いに直径を異にする真円形状をして
おり、真円周辺はソルダーレジスト又はシルク印刷等で
枠上に印刷されて、互いに近接配置されている。いずれ
のハンダ濡れ性確認ランド20a,20b,20cにお
いても、それぞれの外周縁から一定の間隔を隔てる状態
で各確認ランド20a,20b,20cに相似形(真
円)の状態でハンダペーストが印刷された状態22a,
22b,22cを表す。例えば低融点ハンダの場合、主
成分をSn,Pb,Biとするもので、その配合割合が
ハンダ付けの品質を左右し、とりわけ、Bi(ビスマ
ス)の配合割合がハンダ濡れ性に大きく影響する。
【0037】図6は、ハンダリフロー時にハンダペース
ト22a,22b,22cがリフローされ揮発分が揮発
して残ったハンダ24a,24b,24cがどのように
なったかの状況を示す。
【0038】すなわち、平面実装タイプの電子部品等の
電極または微小リードを配線路のハンダ付けランドに仮
止めし、リフロー炉を通過させること等によってハンダ
ペーストをリフローさせて電子部品等の電極または微小
リードをハンダ付けランドに電気的かつ機械的に接続す
る。このとき、ハンダ濡れ性確認ランド20a,20
b,20cにおいてもハンダペースト22a,22b,
22cがリフローされ、低融点ハンダ24a,24b,
24cが溶融し、再び固化する。
【0039】図6の(a)は、大・中・小のいずれのハ
ンダ濡れ性確認ランド20a,20b,20cにおいて
も、ハンダ24a,24b,24cが確認ランド20
a,20b,20cからはみ出すこともなく、かつ、収
縮することもなく、ほぼ元のハンダペースト22a,2
2b,22cの形状,大きさの状態となっている。すな
わち、ハンダ濡れ性が正常であることを目視によって容
易にかつ素早く確認することができ、ハンダ濡れ性に大
きな影響を与えるビスマス(Bi)の配合割合が適正で
あり、ひいては、配線路におけるハンダ付けランドに対
する電子部品等の実装も所要のハンダ量のもとで良好に
行われたと推定することができる。
【0040】図6の(b)は、ハンダ濡れ性が大き過ぎ
るために、ハンダリフロー時にハンダ24a,24b,
24cが元のハンダペースト22a,22b,22cよ
りも外側に流れ広がっている様子を示す。この様子は目
視によって容易に確認することができる。ハンダ濡れ性
が大き過ぎるということは、ビスマスの配合割合が適正
量より過多であることを意味している。このときは、電
子部品等の実装に不良が生じていると推定するのであ
る。
【0041】図6の(c)は、ハンダ濡れ性が小さ過ぎ
るために、ハンダリフロー時にハンダ24a,24b,
24cが元のハンダペースト22a,22b,22cよ
りも中心側へ収縮している様子を示す。この様子も目視
によって容易に確認することができる。ハンダ濡れ性が
小さ過ぎるということは、ビスマスの配合割合が適正量
よりも少なめであることを意味している。このときも、
電子部品等の実装に不良が生じていると推定する。
【0042】ハンダペースト22aは塗布面積が大きい
ため、その全体が溶融ハンダ24aとなるには時間がか
かる。ハンダペースト22cは面積が小さいので、溶融
ハンダ24cとなるのに必要な時間は短くてすむ。換言
すれば、溶融ハンダの外側への拡がりまたは中心側への
収縮の度合いは、ハンダペースト22a,22b,22
cひいてはハンダ濡れ性確認ランド20a,20b,2
0cの面積に依存している。ビスマスの配合割合の過多
または過少が最も敏感に現れるのが、面積の最も小さい
ハンダ濡れ性確認ランド20cにおいてである。これを
逆にいえば、面積の最も大きいハンダ濡れ性確認ランド
20aにおいて溶融ハンダ24aの拡がりまたは収縮が
目視確認できるようであれば、ビスマスの過多または過
少の程度が激しいということである。
【0043】なお、第1実施例と同様に、ハンダ濡れ性
確認ランド20a,20b,20cはプリント配線基板
Aの周辺部のほか、中心部を含めて適所に形成すればよ
い。
【0044】ハンダ濡れ性確認ランド20a,20b,
20cの形状は真円のほか、楕円形,正方形,正六角形
など任意に選択することができる。また、ハンダ濡れ性
確認ランドの数は3つ以外任意の複数個を選択してよ
い。配線路を絶縁基板の両面に形成するときは、それに
合わせてハンダ濡れ性確認ランドも両面に形成する。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る第1のリフロー方式のプリ
ント配線基板によれば、配線路以外の空白箇所に専用の
ハンダペースト印刷性確認ランドを形成してあるので、
テスト基板での事前確認を不要とし、本生産基板そのも
のにおいて、場所が一定のハンダペースト印刷性確認ラ
ンドのみを目視してハンダペーストの印刷状態を確認す
ればよいので、検査能率を向上することができる。しか
も、そのハンダペースト印刷性確認ランドを、中心部か
ら横方向左右に離れるに従って幅が順次増大する形状の
横方向2つのランド部分と、中心部から縦方向上下に離
れるに従って幅が順次増大する形状の縦方向2つのラン
ド部分との組み合わせとして構成してあって、個々の三
角形状または扇形状のランド部分が幅の大きく変化する
ものとなっているので、カスレや塗布ムラが生じたとき
には、それが幅方向でのハンダ粒子の付着量の大きな変
化となって現れることになり、印刷性の良否の目視判断
の精度をも向上させることができる。
【0046】また、本発明に係る第2のリフロー方式の
プリント配線基板によれば、配線路以外の空白箇所に専
用のハンダ濡れ性確認ランドを形成してあるので、テス
ト基板での事前確認を不要とし、本生産基板そのものに
おいて、場所が一定のハンダ濡れ性確認ランドのみを目
視して溶融ハンダの状態を確認すればよいので、検査能
率を向上することができる。しかも、そのハンダ濡れ性
確認ランドとして大きさを異にするものを複数個近接さ
せ、かつ、各確認ランドに外周縁からほぼ一定の間隔を
隔ててほぼ相似形のハンダペーストを印刷するので、ハ
ンダ濡れ性の大小とハンダペースト面積の大小の組み合
わせによって、ハンダリフロー時の溶融ハンダの外側へ
の拡がりまたは中心側への収縮の度合いが相違するよう
になり、その拡がりまたは収縮の度合いからハンダ濡れ
性の適否や度合いひいてはハンダペーストの組成の良否
を目視によって容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るリフロー方式のプリ
ント配線基板におけるハンダペースト印刷性確認ランド
を拡大して示した平面図である。
【図2】第1実施例においてハンダペースト印刷性確認
ランドにハンダペーストを塗布した状態を示す平面図で
ある。
【図3】第1実施例において、ハンダリフロー後のハン
ダの様子を示す平面図である。
【図4】リフロー方式のプリント配線基板を示す一部破
断の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るリフロー方式のプリ
ント配線基板におけるハンダ濡れ性確認ランドおよびハ
ンダペースト印刷状態を示す平面図である。
【図6】第2実施例において、ハンダリフロー後のハン
ダの様子を示す平面図である。
【符号の説明】
A プリント配線基板 2 銅箔面 4 ハンダペースト印刷性確認ランド 4a,4b,4c,4d ランド部分 6 レジスト 8 微小間隙(絶縁面) 10 ハンダペースト 12 ハンダ 20a,20b,20c ハンダ濡れ性確認ランド 22a,22b,22c ハンダペースト 24a,24b,24c ハンダ X カスレ Y 塗布ムラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンダリフロー法によって電子部品等を
    ハンダ付けする平面実装タイプのプリント配線基板であ
    って、配線路以外の任意の空白箇所において、中心部か
    ら横方向左右および縦方向上下に離れるに従ってそれぞ
    れ幅が順次増大する形状の4つのランド部分を微小間隙
    を隔てて近接配置してなるハンダペースト印刷性確認ラ
    ンドを形成してあることを特徴とするリフロー方式のプ
    リント配線基板。
  2. 【請求項2】 ハンダリフロー法によって電子部品等を
    ハンダ付けする平面実装タイプのプリント配線基板であ
    って、配線路以外の任意の空白箇所において、大きさを
    異にする複数のハンダ濡れ性確認ランドを近接させて形
    成してあるとともに、それら各ハンダ濡れ性確認ランド
    にそれぞれの外周縁からほぼ一定の間隔を隔てる状態で
    各確認ランドにほぼ相似形の状態でハンダペーストを印
    刷し、リフロー後のハンダの仕上がり状態で、ハンダの
    濡れ性が容易に確認出来る専用ランドを形成してあるこ
    とを特徴とするリフロー方式のプリント配線基板。
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