JP2724304B2 - ボタン - Google Patents

ボタン

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JP2724304B2
JP2724304B2 JP13849696A JP13849696A JP2724304B2 JP 2724304 B2 JP2724304 B2 JP 2724304B2 JP 13849696 A JP13849696 A JP 13849696A JP 13849696 A JP13849696 A JP 13849696A JP 2724304 B2 JP2724304 B2 JP 2724304B2
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stopper
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locking piece
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松岡  功
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MATSUOKA BOTAN KOGYO KK
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MATSUOKA BOTAN KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、服飾に用いられ
るボタンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボタンとしては、例えば図4に示
す様なものがある。同図において、ボタン本体11は、
軟質合成樹脂製(例えばナイロン製)であって、その中
央に矩形の孔11aを形成している。係止片12は、頭
部13及び該頭部13に突設された脚部14からなり、
この脚部14に孔14aを形成し、この脚部14の外周
に各段差14bを形成している。
【0003】係止片12の脚部14をボタン本体11の
孔11aに押し込んで、この脚部14の各段差14bを
該孔11aの縁に引っ掛け、ボタン本体11と係止片1
2を一体化する。この状態では、係止片12の脚部14
の先端がボタン本体11の裏面側に突出しているので、
この脚部14の孔14aに糸を通して、このボタンを衣
服に取り付けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ボタン
本体11は、軟質合成樹脂製であるから、十分な弾性を
持つ。このため、係止片12の脚部14をボタン本体1
1の孔11aに押し込むときには、この孔11aが僅か
に変形し、この係止片12の脚部14を容易に押し込む
ことができる。
【0005】一方、ボタンは、装飾的に優れていること
を要求され、その質感や外観の善し悪しが問われる。こ
のため、軟質合成樹脂ではなく、硬質合成樹脂、貝殻、
カゼイン等の硬質な材質を適用することが多い。
【0006】しかしながら、この様な硬質な材質は、十
分な弾性を持たない。このため、図4と同様な構造を採
用し、ボタン本体11に硬質な材質を適用すると、係止
片12をボタン本体11の孔11aに押し込むときに該
孔11aが弾性変形せず、ボタン本体11が割れたり、
係止片12の脚部14の各段差14bが削れて、その外
観を損ねたり、この係止片12が抜け易くなる等の問題
を生じた。
【0007】この様な問題に対処するために、例えば係
止片の脚部の段差を無くし、この係止片の脚部をボタン
本体の孔に挿通して、この係止片をボタン本体に接着す
ると言う方法もある。ところが、この場合は、接着剤に
よる接着の製造工程に手間が掛かるばかりでなく、接着
剤がはみ出して、このボタンの外観を損なうことがあっ
た。
【0008】そこで、この発明の課題は、硬質な材質で
あっても、割れたり、外観を損ねたり、壊れ易い等の問
題を生じることがなく、また接着剤を使用せず、手間を
掛けずに製造することができるボタンを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のボタンは、略中央の孔、及び該孔を囲む
裏面の凹部を形成したボタン本体と、頭部、及び該頭部
に突設された脚部からなり、この脚部の孔及び該脚部の
外周の段差を形成した係止片と、軟質合成樹脂製であっ
て、略中央の孔を形成した板状のストッパーとを備え、
ストッパーをボタン本体の裏面の凹部に嵌合し、係止片
の脚部をボタン本体の孔に挿通し、この脚部をストッパ
ーの孔に押し込んで、この脚部の段差を該ストッパーの
孔の縁に引っ掛けるとともに、この係止片の頭部をボタ
ン本体の表面に重ね、ボタン本体、係止片及びストッパ
ーを一体化している。
【0010】この様な構成のボタンによれば、ボタン本
体は、係止片の頭部とストッパー間に挟み込まれる。こ
のストッパーが軟質合成樹脂製であるから、係止片の脚
部を該ストッパーの孔に押し込むときには、このストッ
パーの孔が弾性変形する。このため、このストッパーは
勿論のこと、ボタン本体も割れることがない。また、ス
トッパーの孔が弾性変形するので、このストッパーの孔
を適宜に小さくして、このストッパーの孔の縁に係止片
の脚部の段差を確実に引っ掛けることができる。さら
に、ストッパーの孔が弾性変形するので、係止片の脚部
の段差が削れることはなく、このボタンの外観を損なわ
ずに済む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面を参照して説明する。
【0012】図1及び図2は、この発明のボタンの一実
施形態を示している。これらの図に示す様に、この実施
形態のボタン1は、ボタン本体2、係止片3、及びスト
ッパー4からなる。
【0013】ボタン本体2は、硬質合成樹脂(例えばポ
リエステル)やカゼイン等の硬質材料の板を原料とし、
この硬質材料の板を打ち抜き切削したものである。この
ボタン本体2の略中央に孔2aを形成し、このボタン本
体2の表裏にそれぞれの凹部2b,2cを形成してい
る。
【0014】係止片3は、例えばABS製であって、射
出成形によって成形され、その表面に金属メッキを施し
ている。この係止片3は、頭部5と脚部6からなる。脚
部6は、孔6aを有し、その外周に各段差6bを形成し
ている。
【0015】ストッパー4は、軟質合成樹脂製(例えば
ナイロン製)であって、板の打ち抜き成形、あるいは射
出成形によって形成される。このストッパー4の略中央
には、矩形の孔4aを形成している。また、このストッ
パー4の厚さをボタン本体2の裏面の凹部2cの深さ以
下に設定している。
【0016】このボタン1を組み立てるには、まずスト
ッパー4をボタン本体2の裏面の凹部2cに嵌合する。
このとき、ストッパー4の周縁がボタン本体2の凹部2
cの内周に圧接するので、このストッパー4がボタン本
体2に固定される。
【0017】この後、係止片3の脚部6をボタン本体2
の孔2aに挿通し、この脚部6をストッパー4の孔4a
に押し込んで、この脚部6の各段差6bをボタン本体2
の孔2aの縁に引っ掛ける。これに伴い、係止片3の頭
部5がボタン本体2の表面の凹部2bに嵌まり込む。
【0018】これにより、ボタン本体2が係止片3の頭
部5とストッパー4間に挟み込まれ、ボタン本体2、係
止片3、及びストッパー4が一体化する。
【0019】ここで、先に述べた様にストッパー4が軟
質合成樹脂製であるから、係止片3の脚部6を押し込む
ときに、このストッパー4の孔4aが弾性変形する。し
たがって、このストッパー4は勿論のこと、ボタン本体
2も割れることがない。
【0020】また、ストッパー4の孔4aを適宜に小さ
くしておけば、係止片3の脚部6の各段差6bが該スト
ッパー4の孔4aの縁に確実に引っ掛かるので、このボ
タン1が丈夫で壊れ難いものとなる。
【0021】さらに、ストッパー4の孔4aが弾性変形
するから、係止片3の脚部6の各段差6bが削れること
はなく、このボタン1の外観を損なうことも無い。
【0022】また、接着剤を使用しないので、製造に手
間が掛からず、接着剤がはみ出して、このボタン1の外
観を損なうことも無い。
【0023】このボタン1を衣服に取り付けるには、ボ
タン本体2の裏面に突出した係止片3の脚部6の孔6a
に糸を通すとともに、この糸を衣服に縫い付ける。先に
述べた様にストッパー4の厚さをボタン本体2の裏面の
凹部2cの深さ以下に設定したので、ボタン本体2の裏
面にストッパー4が埋め込まれ、このストッパー4が突
出しない。これによって、ボタン1を縫い付けるとき
に、機械の縫い針がストッパー4に引っ掛かると言う事
故を未然に防ぐことができる。
【0024】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものでなく、様々に変形することができる。例えば
図3に示す様に、ボタン本体7に楕円形の孔7aを形成
し、この楕円形の孔7aに係止片3の脚部6を丁度嵌合
させて、係止片3の頭部5の回転を防止しても良い。
【0025】また、ボタン本体の表面の凹部を省略し
て、係止片の頭部をボタン本体の表面に突出させても良
い。あるいは、ストッパーを変形し、その形状に合わせ
てボタン本体の裏面の凹部も変形しても構わない。さら
に、ボタン本体の形状や、係止片の形状を自在に変形し
ても良い。
【0026】
【効果】以上説明した様に、この発明のボタンによれ
ば、ストッパーが軟質合成樹脂製であるから、係止片の
脚部を該ストッパーの孔に押し込むときには、このスト
ッパーの孔が弾性変形する。このため、このストッパー
は勿論のこと、ボタン本体も割れることがない。また、
ストッパーの孔が弾性変形するので、ストッパーの孔を
適宜に小さくして、このストッパーの孔の縁に係止片の
脚部の段差を確実に引っ掛けることができる。さらに、
ストッパーの孔が弾性変形するので、係止片の脚部の段
差が削れることはなく、このボタンの外観を損なわずに
済む。また、接着剤を使用しないので、製造に手間が掛
からず、接着剤がはみ出して、このボタンの外観を損な
うことも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のボタンの一実施形態を示す断面図
【図2】図1のボタンを示す分解斜視図
【図3】図1のボタンにおけるボタン本体の変形例を示
す平面図
【図4】従来のボタンを示す断面図
【符号の説明】
1 ボタン 2 ボタン本体 3 係止片 4 ストッパー 5 頭部 6 脚部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略中央の孔、及び該孔を囲む裏面の凹部
    を形成したボタン本体と、 頭部、及び該頭部に突設された脚部からなり、この脚部
    の孔及び該脚部の外周の段差を形成した係止片と、 軟質合成樹脂製であって、略中央の孔を形成した板状の
    ストッパーとを備え、 ストッパーをボタン本体の裏面の凹部に嵌合し、係止片
    の脚部をボタン本体の孔に挿通し、この脚部をストッパ
    ーの孔に押し込んで、この脚部の段差を該ストッパーの
    孔の縁に引っ掛けるとともに、この係止片の頭部をボタ
    ン本体の表面に重ね、ボタン本体、係止片及びストッパ
    ーを一体化したボタン。
  2. 【請求項2】 ストッパーの厚みをボタン本体の裏面の
    凹部の深さ以下に設定した請求項1に記載のボタン。
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