JP2723531B2 - 複合表示電子時計 - Google Patents

複合表示電子時計

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JP2723531B2
JP2723531B2 JP63092967A JP9296788A JP2723531B2 JP 2723531 B2 JP2723531 B2 JP 2723531B2 JP 63092967 A JP63092967 A JP 63092967A JP 9296788 A JP9296788 A JP 9296788A JP 2723531 B2 JP2723531 B2 JP 2723531B2
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芳明 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアナログとデジタルの2種の表示装置を備え
た複合表示電子時計に関する。
〔従来の技術〕
上記の複合表示電子時計は、殊に腕時計の場合、デジ
タル表示部に多くの機能を持たせたものが商品化され、
その便利さのために広く使用されている。かゝる時計に
おけるデジタル表示部に用いられる表示装置は通常反射
型のツイストネマチック液晶表示装置であり、液晶セル
をはさむ直交偏光板と、高い反射率を実現するため透明
ビーズなどを敷きつめた反射板をそなえている。このよ
うな時計は既に極めてポピュラーなために、特にこれを
記載した文献を明示するには及ばないと考える。
尚本発明が解決しようとする課題との直接関連するも
のではないが、本発明で使用する技術に近縁の技術を開
示した公知文献の例を参考迄に紹介しておく。例えば実
公昭61−30223号公報「カバー付時計」においては、複
数の表示部のうち少なくともひとつを、回動自在に取付
けられ窓部を有するカバーによって、選択的に透視する
ようにした時計についての開示があり、また特公昭60−
47991号公報「カレンダ時計」には機械式のカレンダ付
腕時計において、日付表示部材(いわゆる日板)の“1
日”を表記する場所の近くに切り欠きによる小さい窓を
設け、この窓からその下にある月表示部材上の月表示を
透視するようにした構造が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
複合表示電子時計におけるデジタル表示部は、透視光
量を半分以下としてしまう前述の偏光板の存在のためか
なり暗くなる。また反射光の損失を最少限とするため可
視光の全波長に対して反射率の良い反射板を用いるので
表示の地の色も無色となる。従ってデジタル表示部のみ
は暗い灰色に見えることになる。(あえて着色しても黒
ずんだ色にしか見えない。)アナログ表示部は様々な文
字板・時時・ワッペン等の華やかな表面加工やメッキや
印刷を施し、かつ変化をつけた表現が可能であるのに対
し、デジタル表示部はどれも皆一様なドブネズミ色にし
かならず、表示面を共通にするアナログ表示部に比して
著しく見劣りし、機能的にはアナログ時計にはない便利
さを備えているのにもかゝわらず、時計としての商品価
値をデザイン面で著しく引下げている。
本発明においては、デジタル表示部の機能は常時使用
されるものでないことに着目し、通常時はデジタル表示
部を目隠しし、アナログ表示部のみの時計と全く変らな
い外観と美しさを発揮し、しかも機能的にもすぐれた複
合表示電子時計を提供することを目的とする。またその
ような時計において、より使いやすく誤動作をなくした
具体的構成を提供することを第2の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明においては、第1の目的に対して、指針表示
装置と、該指針表示装置用の文字板に設けた窓から透視
可能なデジタル表示装置とを備え、前記文字板と前記デ
ジタル表示装置との間隙に位置すると共に前記文字板に
沿って移動が可能なシャッターを設け、該シャッターは
前記移動によって前記デジタル表示装置のデジタル表示
部を覆った状態と前記デジタル表示部をよく見えるよう
にした状態とが切替え可能である形状構造を備えてお
り、更に前記シャッターを前記二つの状態の間で移動さ
せる駆動手段を備え、該駆動手段はパルスモータと該パ
ルスモータの制御回路および駆動回路を有した複合表示
電子時計において、前記駆動回路は、前記パルスモータ
を第1の方向に回転させる駆動信号を作成するための正
転波形作成回路と前記パルスモータを前記第1の方向と
逆方向の第2の方向に回転させる駆動信号を作成するた
めの逆転波形作成回路とを有することを特徴とする複合
表示電子時計、あるいは、複合表示電子時計は、パル
スモータの制御回路を動作させる制御スイッチ手段を備
えていることを特徴とする請求項1記載の複合表示電子
時計という構成とし、また、第2の目的に対しては更
に、シャッターはデジタル表示部を隠顕させる機能
と、シャッターの位置によって指針表示装置や前記デジ
タル表示部が表示している情報以外の情報を表示する機
能とを併せ持つことを特徴とする請求項1記載の複合表
示電子時計あるいは、パルスモータの制御回路は複数
の機能を有する時計の機能切替回路の一部を構成し、ま
た制御スイッチ手段は機能切替スイッチ手段と兼用され
ており、シャッターは機能の一つに対応して異なる位置
を占めるように制御されると共に、その位置の差を認識
させる手段を備えていることを特徴とする請求項2記載
の複合表示電子時計あるいは、シャッターの移動範囲
の両端を規制するストッパーを有し、制御回路は1回の
移動に当りシャッターを駆動するパルスモータに与えら
れる駆動パルスの個数を、前記ストッパーにて規制され
るストロークに対応するパルス数よりも多くしうる機能
を備えていることを特徴とする請求項1記載の複合表示
電子時計という構成とした。
〔作用〕
デジタル表示部が発現する機能を用いないとき、該表
示部を覆い隠し、その周囲のアナログ表示部と調和を保
つ表面デザインを持った薄板状のシャッター部材をアナ
ログ文字板の下に配して全面一様な高級感を保持せし
め、デジタル機能の必要時には手動操作によってデジタ
ル表示部を現わす。シャッターは時計方向及び反時計方
向に回転可能なパルスモータを使って駆動し、ストッパ
ーを設けたりシャッターの多様な表示制御も可能にす
る。またシャッターを開閉するスイッチと、デジタル表
示部の機能を切替えるスイッチとを兼用させることによ
り、操作スイッチの数と操作の煩雑さを減じ使い勝手も
良くする。またストッパーによって制限されたシャッタ
ーの行程よりも長い距離を駆動できるパルスを開閉モー
タに与えることにより、モータの同期外れを速やかに回
復する。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1実施例である時計モジュールの
要部平面図、第2図は該実施例の回路のブロック図、第
3図は本発明の第2実施例である時計モジュールの要部
平面図である。
第1実施例は、指針による現在時刻のアナログ表示機
能の他、デジタル表示部により(音響装置を併用)カレ
ンダー表示機能、ストップウォッチ機能、タイマー機
能、アラーム機能、世界時計(第2時刻表示機能)等の
多機能用途を可能にした複合時計である。
第1図において、1は腕時計サイズを持つモジュール
基体で、図示しないが、一般的に市販されているコンビ
ネーション時計同様、時間基準となる水晶振動子、アナ
ログ(指針)及びデジタル表示駆動回路、指針駆動用ス
テップモータ、電源電池等を収容する。2は指針合せ用
のリューズ、3はモード切替用のスイッチI、4は修正
桁のセレクト兼ストップウォッチモードにおけるリセッ
ト用のスイッチII、5は修正桁のセット兼ストップウォ
ッチモード及びタイマーモードにおけるスタート/スト
ップ用のスイッチIII(スイッチI〜IIIは押ボタン型)
で、これらは表示内容を制御する。6は指針軸、7はデ
ジタル日の字型セグメントや文字表示可能なセグメント
等で機能表示を行う液晶表示装置、8はデジタル表示内
容を透視するためにモジュール基体1の前面に設けた指
針用の文字板(図示せず)に設けれたデジタル表示窓
で、2点鎖線で示されている。以上は従来の時計の構成
と同様であるが、以下構成の異なる部分について述べ
る。9は案内部、10はシャッター板で、これらは丁度従
来の機械式日付表示機構における、地板に設けた日板ガ
イド用挽込部と、これによって回転案内される日板と似
た関係になっている。即ち案内部9は滑らかでシャッタ
ー板10の厚さよりやゝ高い円筒面を有する突出部であ
り、これにシャッター板10の内歯歯車の内周歯先面が遊
合している。11は駆動軸カナで案内部9の切れ目でシャ
ッター板10の内歯歯車と噛み合い、これを左右に駆動す
る。駆動軸カナ11は指針駆動用とは別個であるが同型の
ステップモータから輪列で減速され(これらは図示せ
ず)モジュール上面側に突出した出力軸と一体化してい
る。シャッター板10は薄板状であって、液晶表示装置7
と(案内部9の突出高さだけへだてられた、図示しな
い)前記文字板との間隙で摺動的に回転運動をする。ま
たいくつかの扇形状に突出した半島部およびそれらの中
間にある切欠き部並びに突起部12を有する。半島部I16
はデジタル表示を目隠しする役目を有し、突起部12が時
計方向に回転して来たモジュール基体1の外周部に突出
したストッパーI13に当って停止した位置の前後で丁度
デジタル表示窓8を覆い、そのとき該窓から前面に設け
た飾り表示(ペットネーム、マークや模様等の印刷やワ
ッペンやホログラム膜等の貼付物)が見え、デジタル表
示の存在がわからないようになっている。半島部II17に
は時計の有している機能の種類が前面に略号で記され、
そのうちの1つが前記図示しない文字板の3時位置に設
けられた機能表示窓15(普通のカレンダ機構付きアナロ
グ時計の日付表示窓と同様なものである)内に透視さ
れ、現在デジタル表示されている機能を告知する。尚
“CLD"はカレンダ、“STW"はストップウォッチ、“TMR"
はタイマー、“ALM"はアラームのセット時刻、“2ndT"
は別時刻の略号である。半島部III18にも“NORM"、“AL
・ON"の記号が前面に表示されているが、これらは半島
部I16がデジタル表示窓8を覆ったときそのひとつが機
能表示窓15から透視される。該窓から“AL・ON"表示が
見えるときはアラームの鳴り動作が待機状態にあり、デ
ジタル表示部で予めセットされた時刻になると警告音が
生じる状態であることを示し、また“NORM"表示である
ときは鳴り止め状態にあり、指針表示以外の機能は休止
していることを示す。半島部II17と半島部III18との間
の切欠きはデジタル表示を可視とするためにあるが、機
能表示窓15に表示される機能がどれに切替ってもデジタ
ル表示がなされるように切欠きの巾(角度)はデジタル
表示窓8の巾(角度)よりも長く(大きく)してある。
また突起部12がストッパーII14に反時計方向から当るこ
とにより、この切欠部の左端(半島部III18の反時計方
向回転軸の前縁)がデジタル表示窓8内に現れてしまう
ことを防止している。またこの大きな切欠部に起因する
シャッター板10の回転軸まわりの重量アンバランスをで
きるだけ軽減するために半島部I16の両側にも切欠部が
設けられている。
第2図において、201は水晶発振回路、202は1Hz信号
を出力する分周回路で、Rはリューズ2を引出したとき
閉じられるリセット接点よりの入力である。203はその
秒信号φにより駆動されるアナログ表示回路で、波形整
形回路やステップモータ駆動回路を含んでいる。204は
デジタル表示用の時刻カウンタで前記秒信号φを受けて
時・分をカウントし、その内部分周器の各段の論理出力
群X1を時刻情報として出力する。Y1は時刻修正用のセレ
クト及びセット信号の入力線である。205はカレンダ用
カウンタで、前段から24時間毎に生じるキャリー出力を
受けて日付および曜日をカウントする。その内部の論理
出力がX2、修正用の入力線がY2である。206は別時刻を
保持する第2時刻カウンタで、時刻カウンタ205の保持
する時刻と一定の時差を保って併行して時刻が進む。そ
の出力群はX6、その修正入力線はY6であり、その修正信
号によって時差が任意に設定できる。207はストップウ
ォッチ用カウンタであり、分周回路202の途中出力を得
て秒端数計測用信号を作成しカウントする。X3は計数値
の論理出力、Y3はスタート・ストップ及びリセット信号
線である。208はアラームメモリで鳴り用のアラームセ
ット時刻を記憶している。X5はセットされた時刻値の論
理出力であり、Y5は時刻設定用のセレクト及びセット入
力である。そして時刻カウンタ204の出力群X1とアラー
ムメモリ208の設定値出力X5とは一致検出回路209にて比
較され、一致があったとき線210に生じる出力はアンド
ゲート211、オアゲート212を経て発音回路213に入力し
てこれを作動させ、スピーカ214よりアラーム音を出力
させる。215はタイマー機能用のタイマーカウンタで、
秒信号φをダウンカウントし、カウントがゼロとなった
ことをゼロ検出回路216が知ってやはり発音回路213を駆
動し設定時間が終ったことを人に告げる。設定時間及び
途中経過状態での理論値はX4として出力される。スイッ
チ入力線はY4であり、2つのスイッチによるセレクトア
ンドセットで時間を設定し、設定が終り更にセレクトを
進めるとセットスイッチの機能がスタート/ストップに
自動的に切替わることでタイマー機能が制御される。
モード切替用のスイッチI3を押すとS I端子に入力信
号が生じる。スイッチの操作時間は押時間判別回路217
でチェックされ、所定時間(例えば2秒)以上あるとき
のみその押し離し信号が立下り検出回路218によって捕
えられ、鳴り設定フリップフロップ219を反転させる。
該フリップフロップの一方の出力はアンドゲート211の
入力の一つになっているから、結局スイッチI3の長押し
操作を行う毎に線210の信号を通したり禁止したりし、
前記の鳴り待機状態と鳴り止め状態を交互に現出させ
る。
スイッチI3の、前記所定時間に満たない操作によって
生じた信号はパルス化回路220でパルス化され、リング
カウンタ221に印加され、これを循環動作させる。該カ
ウンタは6素子より成りそれぞれノーマルモード(アナ
ログ時刻表示のみ)、カレンダ表示モード(デジタル部
で日付および曜日表示)、ストップウォッチモード、タ
イマーモード、アラーム時刻セットモード、第2時刻表
示モードに割りふられており、それらの一つのみ他と異
る論理状態を出力し、かつその出力を発生する素子はス
イッチI3の押操作の都度他へシフトする。
222は機能切替回路であり、リングカウンタ221の各素
子の出力及び鳴り設定フリップフロップ219の出力に制
御されて、スイッチII4とスイッチIII5のスイッチ機能
変換回路部(端子S II及びS IIIの信号をモードに応じ
てY1〜Y6のいずれかに供給)、機能モードに応じて機能
表示窓15内に適切な表示を行わせるためにシャッター板
10を正しい角度だけ回転駆動させるよう、駆動パルス数
を記憶しているメモリーを選択してその内容を出力させ
る駆動パルス数メモリー選択回路部、前記各カウンタや
メモリーの論理状態信号X1〜X6を受けそれらの一つをモ
ードに応じて選択してデコーダ・ドライバ回路223を経
由し液晶表示装置7にて表示させる表示切替回路部から
成る。
機能切替回路222の駆動パルス数メモリー選択回路部
が選択し出力したメモリーの内容数は、シリアル変換回
路224で、ステップモータの早送り動作が正逆いずれの
方向にもミスカウントなしで行われうる周波数で前記内
容数だけの連続パルスとして出力され、正逆切替回路22
5にて、各ステップの駆動信号が同極性であってしかも
ステップ毎に交互に反転する駆動信号を作成する正転波
形作成回路226か、あるいは各ステップの駆動信号が極
性を異にする複数のパルスから成る複合パルスであって
しかもステップ毎に全体の極性が反転する駆動信号を作
成する逆転波形作成回路227のいずれかに振り分けられ
る。振り分け信号は線228に生ずる、リングカウンタ221
の状態が一巡して最後の機能モードから初期モードへ戻
る際に出力されるキャリー信号である。第1図のシャッ
ター板10の動作で説明すれば、ノーマルモードではシャ
ッター板10はデジタル表示窓8を閉ざしており機能表示
窓15内には“NORM"又は“AL・ON"の表示が見えている。
スイッチI3の操作でシャッター板10は反時計方向に回転
を始め、デジタル表示窓8は開き機能表示窓15には“CL
D"表示が出たところで止り、デジタル表示部は日付及び
2文字の曜日表示となり、この状態でスイッチII4、ス
イッチIII5による修正も可能となる。次にスイッチI3を
操作するとシャッター板10が反時計方向に少し回転し、
機能表示窓15には“STW"表示が表れデジタル表示部はス
トップウォッチ機能モードとなり、スイッチII4、スイ
ッチIII5の機能も切替わる。更にスイッチI3を操作する
毎にシャッター板10が所定の小角度回転してデジタル表
示部の機能モードやスイッチ群の役割が変化してゆき、
最後のモードになり“2ndT"の表示が機能表示窓15に現
れるまで同方向の回転が続く。しかし更にスイッチI3を
操作するとシャッター板10の回転方向は逆転し、再びデ
ジタル表示窓8が閉ざされるまで時計方向に回転して停
止し、機能変化が一巡する。そのとき機能表示が“NOR
M"又は“AL・ON"のいずれに止まるかは機能設定フリッ
プフロップ219の状態による。正又は逆の駆動信号は、
単相コイル型のステップモータ230を駆動する駆動回路2
29へ入力する。ステップモータ230の回転出力は減速輪
列231を経てトルクを増大され、駆動軸カナ11(第1
図)によってシャッター板10を駆動する。シャッター板
10の突起部12がストッパーI13への当接状態からストッ
パーII14への当接状態になるまで、あるいはこの逆順の
過程におけるステップモータ230の必要ステップ数は設
計理論的に決まるが、その値に回転方向変換の際減速論
列231に内在するバックラッシュを詰めるに必要なパル
ス数を追加してもよいし、あるいはシャッター板10のノ
ーマルモードへの戻り行程においてはもっとたくさんの
パルス数でステップモータ230を駆動してもよい。最後
の場合は、余分のパルスは突起部12とストッパーII13と
の衝突で吸収されることになる。このため仮にシャッタ
ー板10の移動過程でステップモータ230にいくつかのミ
スカウントが起っても、それに起因する位相ずれ(機能
表示窓に表示される文字がずれたり、又は実際と異なる
機能文字を表示したりすること)はノーマルモードに戻
す毎に訂正されるというメリットが生ずる。戻り行程に
て発生する駆動ステップ数を正規のステップ数の2倍以
上としておけば如何に大きな位相ずれが生じていても訂
正されるので、時計組立作業においてシャッター板10の
位置に全く気を使わないでも良いことになる。(但しア
ラーム鳴り待機状態であっても機能表示窓15には“NOR
M"が現れて停止することになるため、該窓の表示と実際
の回路機能状態とを合せるように、鳴り設定フリップ
フロップ219を強制リセットしてしまうか、あるいは
そうせずに、逆転が完全に終了してから鳴り設定フリッ
プフロップ219の状態を見て機能切替回路222より“AL・
ON"表示に必要な数の正転パルスを出力することにな
る)。また、シャッター板が一方向にしか回転しない場
合は、シャッター板の突起部がストッパーに当接した状
態から回転しなくなってしまうため、ストッパーを用い
る場合にはシャッター板を時計方向及び反時計方向の両
方向に回転させる必要がある。この両方向の回転はステ
ップモータの波形成形回路に、正転波形作成回路と逆転
波形成形回路を設けることによって容易に実現すること
ができる。また、第1実施例ではスイッチI3を操作する
毎に機能表示窓15に“CLD"→“STW"→“TMR"の順番で機
能を表示させる例を示したが、シャッター板が時計方向
及び反時計方向の両方に回転させることが可能であるた
め、例えば他のスイッチを操作する毎に逆の順番で表示
させるなどの、より多様な表示制御も可能である。この
ようにステップモータを回転させる駆動信号を作成する
ための正転波形作成回路と逆転波形作成形回路によって
機能的にすぐれた複合表示電子時計を構成することがで
きる。
第2図に示した、押時間判別回路217から機能切替回
路222まで、およびシリアル変換回路224から逆転波形作
成回路227までの各回路は、全体として、シャッター板
を駆動するパルスモータを本発明の目的に沿って制御す
る制御回路を構成するとみなすことができる。
第3図に示す本発明の第2実施例である時計モジュー
ルにおいて、モジュール基体1、リューズ2、スイッチ
I3、スイッチII4、スイッチIII5、指針軸6、液晶表示
装置7、図示しない文字板に設けたデジタル表示窓8は
基本的に第1実施例と同様な役割・機能を有する部品で
あり、共通の番号を附してある。本実施例と第1実施例
との差は、シャッター板301は単にデジタル表示窓8を
覆うのみであり、時計の機能モード表示には関与してい
ない。機能モード表示は従来一般の複合時計と同じく、
デジタル表示部内にあり液晶表示装置7内の電極によっ
て画いてあるいくつかの機能モード文字又は記号の内か
ら現像機能に対応するものが選択的に点灯表示される。
(尚、“CHM"は正時における時報チャイム機能を動作さ
せることを意味する。)302はシャッター駆動用の駆動
軸カナであり、偏心ピン車303を駆動する。該車の偏心
ピン304はシャッター板301の水平なフォーク部305と係
合している。シャッター板301はモジュール基体1と図
示しない文字板との間隙内で、複数の案内ピン306に案
内され偏心ピン304に駆動されて上下方向に所定のスト
ローク(偏心ピン304の偏心半径又は移動ストッパーを
兼ねるように配置された場合の案内ピン306の位置によ
ってストロークは決定される。もちろんデジタル表示部
を隠顕させるに十分な長さである)を持って平行移動す
る。シャッター板301の表面には適宜飾り表示等を設け
ることが出来る。本実施例の具備すべき回路構成につい
ては、基本的には第1実施例の回路(第2図)からデジ
タル部の機能の変化に応じてシャッター板10を駆動する
駆動パルス数選択回路とその関連回路を簡略化すればよ
いので特に図示しない。また更なる簡略化のためには、
シャッター板301の移動ストロークが偏心ピン304によっ
て決定されるようにし、デジタル表示部の開閉操作毎に
偏心ピン車303が半回転づつするように駆動パルス数を
1種類のみに固定しかつ逆転波形作成回路227をも省略
することができる。但し偏心ピン304が正しく上又は下
の死点で停止し、また駆動が再開されるよう回路とメカ
との位相合せ装置(任意位置での駆動中断と回路のリセ
ット等の手段)、あるいは組立時の偏心ピン車303の方
向指定作業等が必要となる。
以上2種の実施例につき述べたが、デジタル表示部の
時計表示面内に占める位置形状、それに伴うシャッター
板の形状、デザイン、駆動機構及び回路、文字板におけ
る表示窓(又は切欠き部)の形状やシャッター板と関連
させたデザイン設計、モード表示を一例とする附加的機
能の態様、シャッター開閉の制御操作の態様等はこれら
の実施例に限定されないことはもちろんである。また本
発明はアナログ表示部側にも現在時刻表示以外の機能を
附与することを妨げないことも自明である。
〔発明の効果〕 本発明により、殊に〔課題を解決するための手段〕の
項に記載した、、、あるいはの特徴を有する構
成により、複合表示時計にアナログ表示式時計と基本的
に等しい美観および高級装飾品としての感覚を附与で
き、また製品に多彩な変化を持たせたデザインをするこ
とができるとともにデジタル機能の使用時にはシャッタ
ー板の移動動作により、確かに自分が時計を制御してい
るという満足感を使用者に与え、更にパルスモータを回
転させる駆動信号を作成するための正転波形作成回路と
逆転波形作成回路により、機能的にすぐれた複合表示電
子時計を構成することができ、商品価値を向上させる効
果を有する。また、あるいはの構成により操作が自
動化され機能使用とその表示の視認が容易になる。更に
の構成により、メカ機構電子回路との位相合せが組立
時の特別の配慮なくして可能となる、等の諸効果を発揮
する。更に各実施例に示したように、シャッターをリン
グ状形態として円周方向に駆動する構成や、シャッター
をほぼ矩形状にしてデジタル表示部の短辺方向に駆動す
る構成は、具体的な設計において合理的な構造や動作が
得られる構成である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例である時計モジュールの要
部平面図、第2図は該実施例の回路のブロック図、第3
図は本発明の第2実施例である時計モジュールの要部平
面図である。 1……モジュール基体、 7……液晶表示装置、 8……デジタル表示窓、 10及301……シャッター板、 11及302……駆動軸カナ、 13及14……ストッパー、 15……機能表示窓。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指針表示装置と、該指針表示装置用の文字
    板に設けた窓から透視可能なデジタル表示装置とを備
    え、前記文字板と前記デジタル表示装置との間隙に位置
    すると共に前記文字板に沿って移動が可能なシャッター
    を設け、該シャッターは前記移動によって前記デジタル
    表示装置のデジタル表示部を覆った状態と前記デジタル
    表示部をよく見えるようにした状態とが切替え可能であ
    る形状構造を備えており、更に前記シャッターを前記二
    つの状態の間で移動させる駆動手段を備え、該駆動手段
    はパルスモータと該パルスモータの制御回路および駆動
    回路を有した複合表示電子時計において、前記駆動回路
    は、前記パルスモータを第1の方向に回転させる駆動信
    号を作成するための正転波形作成回路と前記パルスモー
    タを前記第1の方向と逆方向の第2の方向に回転させる
    駆動信号を作成するための逆転波形作成回路とを有する
    ことを特徴とする複合表示電子時計。
  2. 【請求項2】複合表示電子時計は、パルスモータの制御
    回路を動作させる制御スイッチ手段を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の複合表示電子時計。
  3. 【請求項3】シャッターはデジタル表示部を隠顕させる
    機能と、シャッターの位置によって指針表示装置や前記
    デジタル表示部が表示している情報以外の情報を表示す
    る機能とを併せ持つことを特徴とする請求項1記載の複
    合表示電子時計。
  4. 【請求項4】パルスモータの制御回路は複数の機能を有
    する時計の機能切替回路の一部を構成し、また制御スイ
    ッチ手段は機能切替スイッチ手段と兼用されており、シ
    ャッターは機能の一つに対応して異なる位置を占めるよ
    うに制御されると共に、その位置の差を認識させる手段
    を備えていることを特徴とする請求項2記載の複合表示
    電子時計。
  5. 【請求項5】シャッターの移動範囲の両端を規制するス
    トッパーを有し、制御回路は1回の移動に当りシャッタ
    ーを駆動するパルスモータに与えられる駆動パルスの個
    数を、前記ストッパーにて規制されるストロークに対応
    するパルス数よりも多くしうる機能を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の複合表示電子時計。
  6. 【請求項6】シャッターはほぼ円環状をなして円周方向
    に駆動され、円環形状にはデジタル表示部を覆う平板部
    分と、前記デジタル表示部を可視とするための切欠きと
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の複合表示電子時計。
  7. 【請求項7】シャッターはデジタル表示部のほぼ短辺方
    向に移動するように駆動されるほぼ矩形状の板を主要部
    とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の複合表示電子時計。
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