JP2723284B2 - 高周波加熱調理器 - Google Patents
高周波加熱調理器Info
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- JP2723284B2 JP2723284B2 JP4705789A JP4705789A JP2723284B2 JP 2723284 B2 JP2723284 B2 JP 2723284B2 JP 4705789 A JP4705789 A JP 4705789A JP 4705789 A JP4705789 A JP 4705789A JP 2723284 B2 JP2723284 B2 JP 2723284B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、マグネトロンを高周波インバータで駆動
し、マグネトロンから出力されるマイクロ波によって被
調理物を加熱調理する高周波加熱調理器に関する。
し、マグネトロンから出力されるマイクロ波によって被
調理物を加熱調理する高周波加熱調理器に関する。
(従来の技術) マグネトロンを利用した従来の加熱調理器には、商用
交流電源からの入力電圧を昇圧トランスによって直接昇
圧し、この昇圧した出力電圧を整流してマグネトロンを
駆動するものがある。このような加熱調理器では、マグ
ネトロンからのマイクロ波出力を変化させるために昇圧
トランスへの入力電圧をオン/オフする方法が取られ、
このオン/オフの比率を種々変化させることによりマグ
ネトロンからの平均マイクロ波出力を種々変化させてい
る。
交流電源からの入力電圧を昇圧トランスによって直接昇
圧し、この昇圧した出力電圧を整流してマグネトロンを
駆動するものがある。このような加熱調理器では、マグ
ネトロンからのマイクロ波出力を変化させるために昇圧
トランスへの入力電圧をオン/オフする方法が取られ、
このオン/オフの比率を種々変化させることによりマグ
ネトロンからの平均マイクロ波出力を種々変化させてい
る。
また、他の従来の加熱調理器には、特公昭59−14236
号公報に示すように周波数変換器を用いてマグネトロン
を駆動する構成のものがある。この加熱調理器では、周
波数変換器の周波数を変化させること等によってマグネ
トロンからのマイクロ波出力を変化させている。
号公報に示すように周波数変換器を用いてマグネトロン
を駆動する構成のものがある。この加熱調理器では、周
波数変換器の周波数を変化させること等によってマグネ
トロンからのマイクロ波出力を変化させている。
上述した昇圧トランスを利用した加熱調理器における
マグネトロンからのマイクロ波出力の変化は平均値とし
ての変化であるのに対して、周波数変換器を用いた加熱
調理器はマグネトロンからのマイクロ波出力はほぼ瞬時
電力として変化させ得るもので、昇圧トランスを利用し
た加熱調理器よりも優れている。また、両加熱調理器は
最大出力で連続的に被調理物を加熱することができると
ともに、この最大出力よりも少ない出力で被調理物を加
熱することもできる。
マグネトロンからのマイクロ波出力の変化は平均値とし
ての変化であるのに対して、周波数変換器を用いた加熱
調理器はマグネトロンからのマイクロ波出力はほぼ瞬時
電力として変化させ得るもので、昇圧トランスを利用し
た加熱調理器よりも優れている。また、両加熱調理器は
最大出力で連続的に被調理物を加熱することができると
ともに、この最大出力よりも少ない出力で被調理物を加
熱することもできる。
具体的には、上記昇圧トランスを利用した加熱調理器
では、昇圧トランスへの入力電圧のオフ時間を0とする
ことによって最大出力を設定できるが、この最大出力以
上の出力を出すことはできない。また、周波数変換器を
用いた加熱調理器では、周波数変換器の周波数を可変す
ることにより最大出力より大きい最高出力を出すことは
原理的には可能であるが、この場合、周波数変換器を構
成するスイッチング素子やトランスまたはマグネトロン
等の各素子に多大なストレスが加わり、その最高出力を
連続的に発生した場合には各素子が破壊してしまうこと
になるため、連続最大出力より大きい最高出力を発生す
ることは困難である。
では、昇圧トランスへの入力電圧のオフ時間を0とする
ことによって最大出力を設定できるが、この最大出力以
上の出力を出すことはできない。また、周波数変換器を
用いた加熱調理器では、周波数変換器の周波数を可変す
ることにより最大出力より大きい最高出力を出すことは
原理的には可能であるが、この場合、周波数変換器を構
成するスイッチング素子やトランスまたはマグネトロン
等の各素子に多大なストレスが加わり、その最高出力を
連続的に発生した場合には各素子が破壊してしまうこと
になるため、連続最大出力より大きい最高出力を発生す
ることは困難である。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の各加熱調理器は、連続的に加熱するこ
とができる最大出力以下においてはマイクロ波出力を自
在に可変することができるが、この連続最大出力より大
きいマイクロ波出力を発生することができないという問
題がある。
とができる最大出力以下においてはマイクロ波出力を自
在に可変することができるが、この連続最大出力より大
きいマイクロ波出力を発生することができないという問
題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、通常の連続最大出力よりも大きなマ
イクロ波出力を発生し、加熱調理時間の短縮化を図った
高周波加熱調理器を提供することにある。
的とするところは、通常の連続最大出力よりも大きなマ
イクロ波出力を発生し、加熱調理時間の短縮化を図った
高周波加熱調理器を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の高周波加熱調理器
は、インバータからなる駆動回路を介してマグネトロン
を駆動し、マグネトロンから出力されるマイクロ波によ
って被調理物を加熱調理する高周波加熱調理器であっ
て、前記駆動回路によるマグネトロンの駆動時間および
停止時間を計測する時間計測手段と、この時間計測手段
で計測した過去の駆動時間および停止時間を時系列的に
記憶する記憶手段と、この記憶手段に時系列的に記憶さ
れた過去の駆動時間および停止時間に従って、マグネト
ロンが通常の連続最大出力よりも大きな最高出力を発生
し得る時間を算出する時間算出手段と、この時間算出手
段で算出した時間まで通常の連続最大出力よりも大きい
最高出力をマグネトロンが発生するように前記駆動回路
を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
は、インバータからなる駆動回路を介してマグネトロン
を駆動し、マグネトロンから出力されるマイクロ波によ
って被調理物を加熱調理する高周波加熱調理器であっ
て、前記駆動回路によるマグネトロンの駆動時間および
停止時間を計測する時間計測手段と、この時間計測手段
で計測した過去の駆動時間および停止時間を時系列的に
記憶する記憶手段と、この記憶手段に時系列的に記憶さ
れた過去の駆動時間および停止時間に従って、マグネト
ロンが通常の連続最大出力よりも大きな最高出力を発生
し得る時間を算出する時間算出手段と、この時間算出手
段で算出した時間まで通常の連続最大出力よりも大きい
最高出力をマグネトロンが発生するように前記駆動回路
を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
(作用) 本発明の高周波加熱調理器では、駆動回路によるマグ
ネトロンの駆動時間および停止時間の過去の時系列デー
タに従って、マグネトロンが通常の連続最大出力よりも
大きい最高出力を発生し得る時間を算出し、この時間ま
で通常の連続最大手段よりも大きな最高出力をマグネト
ロンが発生するように駆動回路を制御する。
ネトロンの駆動時間および停止時間の過去の時系列デー
タに従って、マグネトロンが通常の連続最大出力よりも
大きい最高出力を発生し得る時間を算出し、この時間ま
で通常の連続最大手段よりも大きな最高出力をマグネト
ロンが発生するように駆動回路を制御する。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例に係わる高周波加熱調理器
の構成を示す回路図である。同図に示す高周波加熱調理
器は、商用電源1からの交流電圧を使用して作動し、こ
の商用電源1からの交流電圧は本高周波加熱調理器の扉
を閉じることによって閉成するドアスイッチ2a,2bおよ
びリレー接点3を介してファンモータ4および整流回路
8の整流ブリッジ5に供給されて整流される。ファンモ
ータ4には図示しないファンが取り付けられ、このファ
ンによって後述するインバータ回路13のスイッチングト
ランジスタ9、高周波トランス12およびマグネトロン17
等を冷却するようになっている。
の構成を示す回路図である。同図に示す高周波加熱調理
器は、商用電源1からの交流電圧を使用して作動し、こ
の商用電源1からの交流電圧は本高周波加熱調理器の扉
を閉じることによって閉成するドアスイッチ2a,2bおよ
びリレー接点3を介してファンモータ4および整流回路
8の整流ブリッジ5に供給されて整流される。ファンモ
ータ4には図示しないファンが取り付けられ、このファ
ンによって後述するインバータ回路13のスイッチングト
ランジスタ9、高周波トランス12およびマグネトロン17
等を冷却するようになっている。
整流回路8の整流ブリッジ5は商用電源1からの交流
電圧を整流して直流電圧に変換し、この直流電圧をチョ
ークコイル6および平滑コンデンサ7で平滑し、インバ
ータ回路13に供給している。インバータ回路13は高周波
トランス12の一次コイル12a、この一次コイル12aに直列
に接続されたスイッチングトランジスタ9、このスイッ
チングトランジスタ9に並列に接続された回生電流用ダ
イオード10および共振用コンデンサ11から構成され、整
流回路8から高周波トランス12の一次コイル12aに流れ
る一次電流I2をスイッチングトランジスタ9によって断
続することにより高周波トランス12の二次コイル12bに
高出力電圧を発生するものである。
電圧を整流して直流電圧に変換し、この直流電圧をチョ
ークコイル6および平滑コンデンサ7で平滑し、インバ
ータ回路13に供給している。インバータ回路13は高周波
トランス12の一次コイル12a、この一次コイル12aに直列
に接続されたスイッチングトランジスタ9、このスイッ
チングトランジスタ9に並列に接続された回生電流用ダ
イオード10および共振用コンデンサ11から構成され、整
流回路8から高周波トランス12の一次コイル12aに流れ
る一次電流I2をスイッチングトランジスタ9によって断
続することにより高周波トランス12の二次コイル12bに
高出力電圧を発生するものである。
インバータ回路13におけるスイッチングトランジスタ
9の断続動作によって高周波トランス12の二次コイル12
bに発生する高出力電圧は半波倍電圧整流回路16に供給
され、倍電圧に昇圧される。半波倍電圧整流回路16は高
周波トランス12の二次コイル12b、倍電圧用コンデンサ1
4および倍電圧用ダイオード15で構成され、当該半波倍
電圧整流回路16で昇圧された倍電圧はマグネトロン17の
アノードとカソードとの間に印加されると共に、また高
周波トランス12の三次コイル12cに発生した電圧がマグ
ネトロン17のフィラメントに印加され、これによりマグ
ネトロン17は駆動され、マイクロ波を出力する。
9の断続動作によって高周波トランス12の二次コイル12
bに発生する高出力電圧は半波倍電圧整流回路16に供給
され、倍電圧に昇圧される。半波倍電圧整流回路16は高
周波トランス12の二次コイル12b、倍電圧用コンデンサ1
4および倍電圧用ダイオード15で構成され、当該半波倍
電圧整流回路16で昇圧された倍電圧はマグネトロン17の
アノードとカソードとの間に印加されると共に、また高
周波トランス12の三次コイル12cに発生した電圧がマグ
ネトロン17のフィラメントに印加され、これによりマグ
ネトロン17は駆動され、マイクロ波を出力する。
また、前記商用電源1からの交流電圧はトランス18を
介して所定の電圧に変換されて制御回路19に供給され、
図示しない整流回路等で所定の直流電圧に整流され、制
御回路19の動作電圧として制御回路19の各部に供給され
る。制御回路19はマイクロコンピュータ22と、このマイ
クロコンピュータ22に供給される動作用の基準クロック
を発生するクロック発振部23と、マイクロコンピュータ
22からの指令信号により前記リレー接点3を開閉制御す
るリレー制御部21と、マイクロコンピュータ22からの指
令信号によりマイクロ波出力値を設定される出力設定部
24と、この出力設定部24に設定されたマイクロ波設定値
を供給され、この設定値に従って前記スイッチングトラ
ンジスタ9のスイッチングを制御するPWM部25とから構
成されている。また、前記マイクロコンピュータ22には
操作部20から入力信号が供給され、マイクロコンピュー
タ22はこの入力信号に従った動作を行うようになってい
る。
介して所定の電圧に変換されて制御回路19に供給され、
図示しない整流回路等で所定の直流電圧に整流され、制
御回路19の動作電圧として制御回路19の各部に供給され
る。制御回路19はマイクロコンピュータ22と、このマイ
クロコンピュータ22に供給される動作用の基準クロック
を発生するクロック発振部23と、マイクロコンピュータ
22からの指令信号により前記リレー接点3を開閉制御す
るリレー制御部21と、マイクロコンピュータ22からの指
令信号によりマイクロ波出力値を設定される出力設定部
24と、この出力設定部24に設定されたマイクロ波設定値
を供給され、この設定値に従って前記スイッチングトラ
ンジスタ9のスイッチングを制御するPWM部25とから構
成されている。また、前記マイクロコンピュータ22には
操作部20から入力信号が供給され、マイクロコンピュー
タ22はこの入力信号に従った動作を行うようになってい
る。
以上のように構成される高周波加熱調理器において、
まずインバータ回路13における動作を第2図および第3
図を参照して説明する。なお、第2図は第1図の高周波
加熱調理器を通常の連続最大出力で動作させた場合の各
部の波形を示す図であり、第3図は第2図の連続最大出
力よりも大きな最高出力を発生するように高周波加熱調
理器を作動させた場合の各部の波形を示す図である。
まずインバータ回路13における動作を第2図および第3
図を参照して説明する。なお、第2図は第1図の高周波
加熱調理器を通常の連続最大出力で動作させた場合の各
部の波形を示す図であり、第3図は第2図の連続最大出
力よりも大きな最高出力を発生するように高周波加熱調
理器を作動させた場合の各部の波形を示す図である。
制御回路19のPWM部25はマイクロコンピュータ22によ
って出力設定部24に設定された設定値に対応する時間に
相当するオン信号をインバータ回路13のスイッチングト
ランジスタ9に供給する。このPWM部25からスイッチン
グトランジスタ9に供給されるオン信号は第2図(f)
に示されるように時刻t0からt1までの断続時間t0nを有
し、このオン信号がスイッチングトランジスタ9に供給
されると、このオン信号の間スイッチングトランジスタ
9はオン状態になる。スイッチングトランジスタ9がオ
ンになると、スイッチングトランジスタ9には第2図
(a)に示すように電流I1が高周波トランス12の一次コ
イル12aを介して高周波トランス12のインダクタンスに
従って徐々に上昇するように時刻t0からt1まで流れると
ともに、また同様に第2図(c)に示すような電流I2が
高周波トランス12の一次コイル12aに徐々に上昇するよ
うに流れる。このようにスイッチングトランジスタ9が
オンしている時のスイッチングトランジスタ9のコレク
タ−エミッタ間電圧Vceは第2図(b)に示すように非
常に小さな電圧となっている。更に、この場合に高周波
トランス12の二次コイル12bおよびマグネトロン17に
は、第2図(d)および(e)にそれぞれ示す二次電流
I3およびマグネトロン電流I4が流れ、このマグネトロン
電流I4によってマグネトロン17は駆動され、マイクロ波
を発生する。なお、高周波トランス12の二次コイル12b
に流れる二次電流I3のうち、正方向の電流がマグネトロ
ン17にアノード電流として流れ、他方の負方向の電流は
半波倍電圧整流回路16の倍電圧用ダイオード15を介して
倍電圧用コンデンサ14に充電電流として流れ、これによ
り倍電圧用コンデンサ14に充電された電圧が次のサイク
ルの正方向の電圧に加算されて倍電圧がマグネトロン17
に印加されるようになっている。
って出力設定部24に設定された設定値に対応する時間に
相当するオン信号をインバータ回路13のスイッチングト
ランジスタ9に供給する。このPWM部25からスイッチン
グトランジスタ9に供給されるオン信号は第2図(f)
に示されるように時刻t0からt1までの断続時間t0nを有
し、このオン信号がスイッチングトランジスタ9に供給
されると、このオン信号の間スイッチングトランジスタ
9はオン状態になる。スイッチングトランジスタ9がオ
ンになると、スイッチングトランジスタ9には第2図
(a)に示すように電流I1が高周波トランス12の一次コ
イル12aを介して高周波トランス12のインダクタンスに
従って徐々に上昇するように時刻t0からt1まで流れると
ともに、また同様に第2図(c)に示すような電流I2が
高周波トランス12の一次コイル12aに徐々に上昇するよ
うに流れる。このようにスイッチングトランジスタ9が
オンしている時のスイッチングトランジスタ9のコレク
タ−エミッタ間電圧Vceは第2図(b)に示すように非
常に小さな電圧となっている。更に、この場合に高周波
トランス12の二次コイル12bおよびマグネトロン17に
は、第2図(d)および(e)にそれぞれ示す二次電流
I3およびマグネトロン電流I4が流れ、このマグネトロン
電流I4によってマグネトロン17は駆動され、マイクロ波
を発生する。なお、高周波トランス12の二次コイル12b
に流れる二次電流I3のうち、正方向の電流がマグネトロ
ン17にアノード電流として流れ、他方の負方向の電流は
半波倍電圧整流回路16の倍電圧用ダイオード15を介して
倍電圧用コンデンサ14に充電電流として流れ、これによ
り倍電圧用コンデンサ14に充電された電圧が次のサイク
ルの正方向の電圧に加算されて倍電圧がマグネトロン17
に印加されるようになっている。
時刻t0からt1までのオン時間t0nの間は、スイッチン
グトランジスタ9には高周波トランス12の一次コイル12
aに流れている電流と同じ電流が流れるが、時刻t1にな
って、オン信号がなくなると、スイッチングトランジス
タ9はオフになり、スイッチングトランジスタ9に流れ
ていた電流I2は第2図(a)に示すように0になる。ス
イッチングトランジスタ9がオフになった後、高周波ト
ランス12の一次コイル12aに流れていた電流I2は第2図
(c)の時刻t1以降で示すように共振用コンデンサ11に
流れて共振状態になり、これにより共振用コンデンサ11
は充電され、共振用コンデンサ11の電圧、すなわちスイ
ッチングトランジスタ9のコレクタ−エミッタ間電圧Vc
eは第2図(b)に示すように上昇する。この共振状態
において、高周波トランス12の一次コイル12aに流れて
いた電流I2の向きが逆転する時点でコレクタ−エミッタ
間電圧Vceは最も高い電圧になり、その後、この電圧Vce
は低下し、時刻t2において電圧Vceは0になる。このよ
うに電圧Vceが0になる時刻t2になると、高周波トラン
ス12の一次コイル12aに流れている電流I2は共振用コン
デンサ11に流れるのでなく、回生電流用ダイオード10を
電流I1として流れるようになり、I1=I2になる。
グトランジスタ9には高周波トランス12の一次コイル12
aに流れている電流と同じ電流が流れるが、時刻t1にな
って、オン信号がなくなると、スイッチングトランジス
タ9はオフになり、スイッチングトランジスタ9に流れ
ていた電流I2は第2図(a)に示すように0になる。ス
イッチングトランジスタ9がオフになった後、高周波ト
ランス12の一次コイル12aに流れていた電流I2は第2図
(c)の時刻t1以降で示すように共振用コンデンサ11に
流れて共振状態になり、これにより共振用コンデンサ11
は充電され、共振用コンデンサ11の電圧、すなわちスイ
ッチングトランジスタ9のコレクタ−エミッタ間電圧Vc
eは第2図(b)に示すように上昇する。この共振状態
において、高周波トランス12の一次コイル12aに流れて
いた電流I2の向きが逆転する時点でコレクタ−エミッタ
間電圧Vceは最も高い電圧になり、その後、この電圧Vce
は低下し、時刻t2において電圧Vceは0になる。このよ
うに電圧Vceが0になる時刻t2になると、高周波トラン
ス12の一次コイル12aに流れている電流I2は共振用コン
デンサ11に流れるのでなく、回生電流用ダイオード10を
電流I1として流れるようになり、I1=I2になる。
時刻t2から所定時間遅れた時刻t3において、PWM部25
から再度オン信号が発生し、スイッチングトランジスタ
9に供給され、スイッチングトランジスタ9は再度オン
になる。スイッチングトランジスタ9がオンになるとと
もに、高周波トランス12の一次コイル12aに流れる電流I
2は再度正方向になる時刻t4から電流I1は回生電流用ダ
イオード10を流れるのでなく、スイッチングトランジス
タ9を流れるようになる。以降同様に、スイッチングト
ランジスタ9がオンのオン時間tonの間は、高周波トラ
ンス12のインダクタンスに従った傾きで徐々に上昇する
ようにスイッチングトランジスタ9および高周波トラン
ス12の一次コイル12aに電流I1およびI2がそれぞれ流
れ、オン時間tonの後に再度前記共振状態になるという
動作を繰り返し、これによりマグネトロン17に第2図
(e)に示すようなマグネトロン17電流I4が流れ、これ
によりマグネトロンは駆動され、マイクロ波を発生す
る。
から再度オン信号が発生し、スイッチングトランジスタ
9に供給され、スイッチングトランジスタ9は再度オン
になる。スイッチングトランジスタ9がオンになるとと
もに、高周波トランス12の一次コイル12aに流れる電流I
2は再度正方向になる時刻t4から電流I1は回生電流用ダ
イオード10を流れるのでなく、スイッチングトランジス
タ9を流れるようになる。以降同様に、スイッチングト
ランジスタ9がオンのオン時間tonの間は、高周波トラ
ンス12のインダクタンスに従った傾きで徐々に上昇する
ようにスイッチングトランジスタ9および高周波トラン
ス12の一次コイル12aに電流I1およびI2がそれぞれ流
れ、オン時間tonの後に再度前記共振状態になるという
動作を繰り返し、これによりマグネトロン17に第2図
(e)に示すようなマグネトロン17電流I4が流れ、これ
によりマグネトロンは駆動され、マイクロ波を発生す
る。
ここで、マイクロコンピュータ22によって出力設定部
24に第2図で示したオン時間tonよりも小さいオン時間
に相当する設定値を設定した場合には、前述したように
スイッチングトランジスタ9に流れる電流I1、高周波ト
ランス12の一次コイル12aに流れる一次電流I2、高周波
トランス12の二次コイル12bに流れる二次電流I3および
マグネトロン17に流れるマグネトロン電流I4は前記設定
値に比例してすべて小さな電流値になる。すなわち、ス
イッチングトランジスタ9を駆動するオン時間tonを可
変することによってマグネトロン17からのマイクロ波出
力を任意の値に可変することができる。
24に第2図で示したオン時間tonよりも小さいオン時間
に相当する設定値を設定した場合には、前述したように
スイッチングトランジスタ9に流れる電流I1、高周波ト
ランス12の一次コイル12aに流れる一次電流I2、高周波
トランス12の二次コイル12bに流れる二次電流I3および
マグネトロン17に流れるマグネトロン電流I4は前記設定
値に比例してすべて小さな電流値になる。すなわち、ス
イッチングトランジスタ9を駆動するオン時間tonを可
変することによってマグネトロン17からのマイクロ波出
力を任意の値に可変することができる。
第3図は第2図に示した連続動作時の最大出力よりも
大きな瞬時最高出力を出した過駆動時の第2図に対応す
る各部の動作波形を示す図である。第3図においては、
過駆動状態を形成して、第2図の連続最大出力よりも大
きな瞬時最高出力をマグネトロン17から出力するため
に、第2図に示したオン時間tonよりも長いオン時間ton
を設定している。この結果、第3図の各部の電流波形
I1、I2、I3、I4は、第2図の各部の対応する電流波形と
比較するとわかるように、オン時間tonが終了してスイ
ッチングトランジスタ9がオフになる時点においてすべ
て大きくなり、過駆動状態になっている。従って、マグ
ネトロン17は第2図に示した連続最大出力よりも大きな
最高出力のマイクロ波を出力することになる。なお、こ
の過駆動状態では、スイッチングトランジスタ9に流れ
る電流I1が大きくなるとともに、スイッチングトランジ
スタ9のコレクタ−エミッタ間電圧Vceも大きくなって
いるので、スイッチングトランジスタ9からの発熱はそ
の分大きくなり、このままの過駆動状態を継続すると、
スイッチングトランジスタ9は破壊することになる。ま
た、同様に、高周波トランス12およびマグネトロン17に
流れる電流も大きくなっているので、高周波トランス12
およびマグネトロン17からの発熱もその分大きくなり、
このままの過駆動状態が継続すると、高周波トランス12
およびマグネトロン17は破損することになる。
大きな瞬時最高出力を出した過駆動時の第2図に対応す
る各部の動作波形を示す図である。第3図においては、
過駆動状態を形成して、第2図の連続最大出力よりも大
きな瞬時最高出力をマグネトロン17から出力するため
に、第2図に示したオン時間tonよりも長いオン時間ton
を設定している。この結果、第3図の各部の電流波形
I1、I2、I3、I4は、第2図の各部の対応する電流波形と
比較するとわかるように、オン時間tonが終了してスイ
ッチングトランジスタ9がオフになる時点においてすべ
て大きくなり、過駆動状態になっている。従って、マグ
ネトロン17は第2図に示した連続最大出力よりも大きな
最高出力のマイクロ波を出力することになる。なお、こ
の過駆動状態では、スイッチングトランジスタ9に流れ
る電流I1が大きくなるとともに、スイッチングトランジ
スタ9のコレクタ−エミッタ間電圧Vceも大きくなって
いるので、スイッチングトランジスタ9からの発熱はそ
の分大きくなり、このままの過駆動状態を継続すると、
スイッチングトランジスタ9は破壊することになる。ま
た、同様に、高周波トランス12およびマグネトロン17に
流れる電流も大きくなっているので、高周波トランス12
およびマグネトロン17からの発熱もその分大きくなり、
このままの過駆動状態が継続すると、高周波トランス12
およびマグネトロン17は破損することになる。
ところで、このようなスイッチングトランジスタ9、
高周波トランス12およびマグネトロン17等の各素子の過
駆動状態による破壊および破損は、各素子における電流
と電圧による発熱による温度上昇から起こるものであ
り、この温度上昇は瞬間的に発生するものでなく、過駆
動状態で動作を開始して徐々に各素子の温度が上昇し、
破壊温度に達するものであり、動作開始してから破壊温
度に達するまでにはある時間かかるものである。
高周波トランス12およびマグネトロン17等の各素子の過
駆動状態による破壊および破損は、各素子における電流
と電圧による発熱による温度上昇から起こるものであ
り、この温度上昇は瞬間的に発生するものでなく、過駆
動状態で動作を開始して徐々に各素子の温度が上昇し、
破壊温度に達するものであり、動作開始してから破壊温
度に達するまでにはある時間かかるものである。
更に具体的に、第4図を参照して説明する。第4図
(a)は横軸に第1図の高周波加熱調理器の作動時間を
取り、縦軸にスイッチングトランジスタ9の温度を示す
グラフであり、第4図(b)〜(d)は横軸に第4図
(a)の横軸の時間に対応して取った時間を示し、縦軸
に前記マグネトロン17からの出力レベルを示している。
(a)は横軸に第1図の高周波加熱調理器の作動時間を
取り、縦軸にスイッチングトランジスタ9の温度を示す
グラフであり、第4図(b)〜(d)は横軸に第4図
(a)の横軸の時間に対応して取った時間を示し、縦軸
に前記マグネトロン17からの出力レベルを示している。
第1図の高周波加熱調理器を第2図で示した連続最大
出力で動作させた場合には、第4図(a)の曲線Aで示
すように、時刻t10から動作を開始した場合、動作開始
時刻t10で初期温度T1あったスイッチングトランジスタ
9の温度は徐々に上昇し、時刻t12には飽和温度T3にな
り、更に動作を継続してもスイッチングトランジスタ9
の温度は飽和温度以上上昇せず、スイッチングトランジ
スタ9は破壊することなく連続状態においては、第4図
(c)に示すように本高周波加熱調理器は例えば500ワ
ットの連続最大出力を連続的に出力しても破壊すること
がない。
出力で動作させた場合には、第4図(a)の曲線Aで示
すように、時刻t10から動作を開始した場合、動作開始
時刻t10で初期温度T1あったスイッチングトランジスタ
9の温度は徐々に上昇し、時刻t12には飽和温度T3にな
り、更に動作を継続してもスイッチングトランジスタ9
の温度は飽和温度以上上昇せず、スイッチングトランジ
スタ9は破壊することなく連続状態においては、第4図
(c)に示すように本高周波加熱調理器は例えば500ワ
ットの連続最大出力を連続的に出力しても破壊すること
がない。
一方、高周波加熱調理器を通常連続状態の連続最大出
力よりも大きな最高出力を発生して第3図で示した過駆
動状態で動作させた場合には、第4図(a)の曲線Bで
示すように、スイッチングトランジスタ9の温度は曲線
Aの場合より急激に上昇し、スイッチングトランジスタ
9が破壊しなければ温度T6まで上昇して飽和するはずで
あるが、この飽和温度T6よりも低い破壊温度T5になった
時点t12で破壊してしまうことを示している。この過駆
動状態は、第4図(d)に示すように、高周波加熱調理
器は連続最大出力よりも大きな例えば700ワットの最高
出力を発生し、時刻t12で破壊することになる。
力よりも大きな最高出力を発生して第3図で示した過駆
動状態で動作させた場合には、第4図(a)の曲線Bで
示すように、スイッチングトランジスタ9の温度は曲線
Aの場合より急激に上昇し、スイッチングトランジスタ
9が破壊しなければ温度T6まで上昇して飽和するはずで
あるが、この飽和温度T6よりも低い破壊温度T5になった
時点t12で破壊してしまうことを示している。この過駆
動状態は、第4図(d)に示すように、高周波加熱調理
器は連続最大出力よりも大きな例えば700ワットの最高
出力を発生し、時刻t12で破壊することになる。
また、第4図(a)に示す曲線Cは、スイッチングト
ランジスタ9の温度が前記連続最大出力時の飽和温度T3
よりも若干低い所定の安全温度T2になる時刻t11まで
は、高周波加熱調理器が最高出力を発生するように過駆
動状態で動作させ、当該所定の過駆動安全温度T2になっ
た時刻t11以降は出力を連続最大出力まで低下して動作
させているものである。このように動作させることによ
りスイッチングトランジスタ9の温度は最終的には連続
最大出力時の飽和温度T3で飽和し、スイッチングトラン
ジスタ9が破壊することがないのである。第4図(b)
は、この場合の高周波加熱調理器の出力状態を示してい
るが、時刻t10からt11までの期間は、例えば700ワット
の過駆動状態の最高出力を発生し、時刻t11以降は、例
えば500ワットの連続最大出力を発生している。
ランジスタ9の温度が前記連続最大出力時の飽和温度T3
よりも若干低い所定の安全温度T2になる時刻t11まで
は、高周波加熱調理器が最高出力を発生するように過駆
動状態で動作させ、当該所定の過駆動安全温度T2になっ
た時刻t11以降は出力を連続最大出力まで低下して動作
させているものである。このように動作させることによ
りスイッチングトランジスタ9の温度は最終的には連続
最大出力時の飽和温度T3で飽和し、スイッチングトラン
ジスタ9が破壊することがないのである。第4図(b)
は、この場合の高周波加熱調理器の出力状態を示してい
るが、時刻t10からt11までの期間は、例えば700ワット
の過駆動状態の最高出力を発生し、時刻t11以降は、例
えば500ワットの連続最大出力を発生している。
ところで、実際の使用状態では、高周波加熱調理器を
複数回連続して動作させる場合もあれば、使用環境温度
が低かったり、高かったりする場合もあり、これらの場
合において装置の作動開始時の初期温度T1は種々異なる
ことになるが、この初期温度T1によって瞬時最高出力を
発生し得る過駆動状態の断続時間も異なったものにな
る。例えば、装置作動開始時の初期温度T1が低い時に過
駆動状態にして瞬時最高出力を発生した場合、スイッチ
ングトランジスタ9の温度が過駆動安全温度T2に達する
までの時間、すなわち瞬時最高出力を発生し得る過駆動
状態の継続時間は長くなり、また初期温度T1が高い時に
は、スイッチングトランジスタ9の温度が過駆動安全温
度T2に達するまでの時間、すなわち瞬時最高出力を発生
し得る過駆動状態の継続時間は短くなるものである。
複数回連続して動作させる場合もあれば、使用環境温度
が低かったり、高かったりする場合もあり、これらの場
合において装置の作動開始時の初期温度T1は種々異なる
ことになるが、この初期温度T1によって瞬時最高出力を
発生し得る過駆動状態の断続時間も異なったものにな
る。例えば、装置作動開始時の初期温度T1が低い時に過
駆動状態にして瞬時最高出力を発生した場合、スイッチ
ングトランジスタ9の温度が過駆動安全温度T2に達する
までの時間、すなわち瞬時最高出力を発生し得る過駆動
状態の継続時間は長くなり、また初期温度T1が高い時に
は、スイッチングトランジスタ9の温度が過駆動安全温
度T2に達するまでの時間、すなわち瞬時最高出力を発生
し得る過駆動状態の継続時間は短くなるものである。
また、スイッチングトランジスタ9の初期温度は、前
回の駆動動作を終了してからの停止時間の長さによって
も変化する。すならち、初期温度は装置の停止時間が長
ければ長い程低くなる特性がある。従って、この停止時
間を測定すれば、初期温度が推定される。また、上述し
たように、初期温度が低い程、瞬時最高出力を発生し得
る過駆動状態の継続時間も長くなる。この結果、停止時
間を測定すれば、瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態
の断続時間を推定することができることになる。
回の駆動動作を終了してからの停止時間の長さによって
も変化する。すならち、初期温度は装置の停止時間が長
ければ長い程低くなる特性がある。従って、この停止時
間を測定すれば、初期温度が推定される。また、上述し
たように、初期温度が低い程、瞬時最高出力を発生し得
る過駆動状態の継続時間も長くなる。この結果、停止時
間を測定すれば、瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態
の断続時間を推定することができることになる。
具体的には、第5図を参照して説明する。第5図
(a)〜(d)は横軸に時間を示し、縦軸は第5図
(a)がスイッチングトランジスタ9の温度を示し、第
5図(b)〜(d)がマグネトロン17からの出力レベル
を示している。また、第5図(b)〜(d)はそれぞれ
第5図(a)の曲線B〜Dに対応しているものである。
(a)〜(d)は横軸に時間を示し、縦軸は第5図
(a)がスイッチングトランジスタ9の温度を示し、第
5図(b)〜(d)がマグネトロン17からの出力レベル
を示している。また、第5図(b)〜(d)はそれぞれ
第5図(a)の曲線B〜Dに対応しているものである。
第5図においては、時刻t10で高周波加熱調理器は前
回の動作を停止したものとし、この停止した時のスイッ
チングトランジスタ9の温度は飽和温度T3である。そし
て、この時刻t10でスイッチングトランジスタ9の温度
は飽和温度T3にあったものが、第5図(a)の点線で示
す曲線Aで示すように、停止したことにより徐々に低下
し、最終的には周囲環境温度まで通過していくことにな
る。
回の動作を停止したものとし、この停止した時のスイッ
チングトランジスタ9の温度は飽和温度T3である。そし
て、この時刻t10でスイッチングトランジスタ9の温度
は飽和温度T3にあったものが、第5図(a)の点線で示
す曲線Aで示すように、停止したことにより徐々に低下
し、最終的には周囲環境温度まで通過していくことにな
る。
ここで、第5図(a)の曲線Bおよび第5図(b)で
示すように、時刻t10から停止し始めて、停止時の飽和
温度T3が温度T11まで低下した時刻t11から高周波加熱調
理器を瞬時最高出力を発生する過駆動状態で再駆動する
と、スイッチングトランジスタ9の温度は時刻t11の温
度T11から再上昇し、時刻t11aで過駆動安全温度T2に達
する。従って、この時刻以降は通常の連続最大出力に低
下させて作動させ、スイッチングトランジスタ9の温度
を連続最大出力時の飽和温度T3に安定させる。なお、こ
の場合の瞬時最高出力の過駆動状態の継続時間は温度T
11の時刻t11から過駆動安全温度T2になるt11aまでの間
である。
示すように、時刻t10から停止し始めて、停止時の飽和
温度T3が温度T11まで低下した時刻t11から高周波加熱調
理器を瞬時最高出力を発生する過駆動状態で再駆動する
と、スイッチングトランジスタ9の温度は時刻t11の温
度T11から再上昇し、時刻t11aで過駆動安全温度T2に達
する。従って、この時刻以降は通常の連続最大出力に低
下させて作動させ、スイッチングトランジスタ9の温度
を連続最大出力時の飽和温度T3に安定させる。なお、こ
の場合の瞬時最高出力の過駆動状態の継続時間は温度T
11の時刻t11から過駆動安全温度T2になるt11aまでの間
である。
また、第5図(a)の曲線Cおよび第5図(c)で示
すように、時刻t10から停止し始めて、停止時の飽和温
度T3温度T21まで低下した時刻t21から瞬時最高出力の過
駆動状態で再駆動すると、トランジスタ9の温度は時刻
t21から再上昇し、時刻t21aで過駆動安全温度T2に達す
る。この場合の瞬時最高出力の過駆動状態の継続時間は
温度T21の時刻t21から過駆動安全温度T2になるt21aまで
の間である。
すように、時刻t10から停止し始めて、停止時の飽和温
度T3温度T21まで低下した時刻t21から瞬時最高出力の過
駆動状態で再駆動すると、トランジスタ9の温度は時刻
t21から再上昇し、時刻t21aで過駆動安全温度T2に達す
る。この場合の瞬時最高出力の過駆動状態の継続時間は
温度T21の時刻t21から過駆動安全温度T2になるt21aまで
の間である。
すなわち、上述した2つの例における瞬時最高出力の
過駆動状態の継続時間を比較すると、後者のように停止
時間が長く、装置が冷却して再作動開始時の初期温度が
低い程、瞬時最高出力の過駆動状態の継続時間が長いこ
とがわかる。
過駆動状態の継続時間を比較すると、後者のように停止
時間が長く、装置が冷却して再作動開始時の初期温度が
低い程、瞬時最高出力の過駆動状態の継続時間が長いこ
とがわかる。
同様にして、第5図(d)の曲線Dおよび第5図
(d)で示すように、停止時間が更にながく、再作動開
始時の初期温度がT31となって更に低い場合、すなわち
時刻t10から停止していたものを更に停止時間を長くし
て時刻t31から瞬時最高出力の過駆動状態で再駆動する
と、この瞬時最高出力の過駆動状態は更に長い時刻t31a
まで継続する。
(d)で示すように、停止時間が更にながく、再作動開
始時の初期温度がT31となって更に低い場合、すなわち
時刻t10から停止していたものを更に停止時間を長くし
て時刻t31から瞬時最高出力の過駆動状態で再駆動する
と、この瞬時最高出力の過駆動状態は更に長い時刻t31a
まで継続する。
上述した第5図における説明は、装置が作動停止した
時からの停止時間の長さによって瞬時最高出力を発生し
得る過駆動状態の継続時間が異なることを示すととも
に、この場合においては装置作動停止時の温度が飽和温
度T3であると特定して説明しているが、実際の使用状態
においては、装置作動停止時の温度は飽和温度T3のみで
なく、種々異なる温度になっている。具体的には、この
装置作動停止時の温度は、装置が停止するまでの装置の
加熱状態、すなわち装置がどの程度の加熱状態でどの程
度の時間長く加熱動作を行ったかによって異なる。従っ
て、瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態の継続時間
は、このように異なる加熱状態の後に停止した場合の装
置作動停止時の温度と、その後の停止時間の長さによっ
て異なってくる。
時からの停止時間の長さによって瞬時最高出力を発生し
得る過駆動状態の継続時間が異なることを示すととも
に、この場合においては装置作動停止時の温度が飽和温
度T3であると特定して説明しているが、実際の使用状態
においては、装置作動停止時の温度は飽和温度T3のみで
なく、種々異なる温度になっている。具体的には、この
装置作動停止時の温度は、装置が停止するまでの装置の
加熱状態、すなわち装置がどの程度の加熱状態でどの程
度の時間長く加熱動作を行ったかによって異なる。従っ
て、瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態の継続時間
は、このように異なる加熱状態の後に停止した場合の装
置作動停止時の温度と、その後の停止時間の長さによっ
て異なってくる。
具体的には、第6図を参照して説明する。第6図
(a)〜(d)は横軸に装置が作動および停止した経過
時間を継続的に示し、縦軸は第6図(a)がスイッチン
グトランジスタ9の温度を示し、第6図(b)〜(d)
がマグネトロン17からの出力レベルを示している。ま
た、第6図(b)〜(d)はそれぞれ第6図(a)の曲
線B〜Dに対応し、第6図(b)〜(d)において斜線
で示した部分が装置が作動している時間を示し、この斜
線で示す作動部分でも大きな出力レベルのものが過駆動
状態にして例えば700ワットの瞬時最高出力を発生して
いる部分であり、小さいレベルの部分が例えば500ワッ
トの連続最大出力を発生している部分である。
(a)〜(d)は横軸に装置が作動および停止した経過
時間を継続的に示し、縦軸は第6図(a)がスイッチン
グトランジスタ9の温度を示し、第6図(b)〜(d)
がマグネトロン17からの出力レベルを示している。ま
た、第6図(b)〜(d)はそれぞれ第6図(a)の曲
線B〜Dに対応し、第6図(b)〜(d)において斜線
で示した部分が装置が作動している時間を示し、この斜
線で示す作動部分でも大きな出力レベルのものが過駆動
状態にして例えば700ワットの瞬時最高出力を発生して
いる部分であり、小さいレベルの部分が例えば500ワッ
トの連続最大出力を発生している部分である。
第6図において、時刻t40で高周波加熱調理器はある
初期温度T1から作動したとし、第6図(a)の曲線Bお
よび第6図(b)で示す場合には、時刻t40から過駆動
状態にして瞬時最高出力を発生し、時刻t41で停止し、
それから時刻t43まで停止している。また、この時刻t43
から過駆動状態で作動して、時刻t45まで瞬時最高出力
を発生し、以降は連続最大出力に低下して作動するとい
う履歴の作動および停止状態を行っている。
初期温度T1から作動したとし、第6図(a)の曲線Bお
よび第6図(b)で示す場合には、時刻t40から過駆動
状態にして瞬時最高出力を発生し、時刻t41で停止し、
それから時刻t43まで停止している。また、この時刻t43
から過駆動状態で作動して、時刻t45まで瞬時最高出力
を発生し、以降は連続最大出力に低下して作動するとい
う履歴の作動および停止状態を行っている。
また、第6図(a)の曲線Cおよび第6図(c)で示
す場合には、時刻t40から過駆動状態にして、スイッチ
ングトランジスタ9の温度が過駆動安全温度T2になる時
刻t42まで瞬時最高出力を発生し、それから時刻t44まで
連続最大出力で作動して停止し、時刻t46から再度過駆
動状態にして時刻t47まで瞬時最高出力を発生し、時刻t
47以降は連続最大出力に低下して作動するという履歴の
作動および停止状態を行っている。
す場合には、時刻t40から過駆動状態にして、スイッチ
ングトランジスタ9の温度が過駆動安全温度T2になる時
刻t42まで瞬時最高出力を発生し、それから時刻t44まで
連続最大出力で作動して停止し、時刻t46から再度過駆
動状態にして時刻t47まで瞬時最高出力を発生し、時刻t
47以降は連続最大出力に低下して作動するという履歴の
作動および停止状態を行っている。
更に、第6図(a)の曲線Dおよび第6図(d)で示
す場合には、時刻t40から通常の連続最大出力で時刻t44
まで作動して停止し、時刻t46から過駆動状態にして時
刻t48まで瞬時最高出力を発生し、以降は連続最大出力
に低下して作動して作動するという履歴の作動および停
止状態を行っている。
す場合には、時刻t40から通常の連続最大出力で時刻t44
まで作動して停止し、時刻t46から過駆動状態にして時
刻t48まで瞬時最高出力を発生し、以降は連続最大出力
に低下して作動して作動するという履歴の作動および停
止状態を行っている。
第6図において、各停止時間t41〜t43およびt44〜t46
はすべて同一であるが、このように停止時間がすべて同
一であるにも関わらず、その前の駆動状態が異なるため
に、その後の瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態の継
続時間、すなわちt43〜t45、t46〜t47、t46〜t48はすべ
て異なってくるのである。
はすべて同一であるが、このように停止時間がすべて同
一であるにも関わらず、その前の駆動状態が異なるため
に、その後の瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態の継
続時間、すなわちt43〜t45、t46〜t47、t46〜t48はすべ
て異なってくるのである。
このように、本発明は、装置の過去の作動状態および
停止時間からなる履歴に着目し、この履歴における作動
時間および停止時間を計測し、この計測した作動時間お
よび停止時間の過去の時系列的データに応じて瞬時最高
出力を発生し得る過駆動状態の継続時間を算出し、この
算出した継続時間の間のみ過駆動状態を設定して瞬時最
高出力を発生するようにしたものである。
停止時間からなる履歴に着目し、この履歴における作動
時間および停止時間を計測し、この計測した作動時間お
よび停止時間の過去の時系列的データに応じて瞬時最高
出力を発生し得る過駆動状態の継続時間を算出し、この
算出した継続時間の間のみ過駆動状態を設定して瞬時最
高出力を発生するようにしたものである。
第7図は第1図に示す高周波加熱調理器のマイクロコ
ンピュータ22内における機能構成を示すブロック図であ
る。同図において、操作部20からの操作指令がマイクロ
コンピュータ22内の動作出力状態決定部51に供給され、
これにより本高周波加熱調理器の動作出力状態、すなわ
ち過駆動状態で作動するか、または通常の連続最大出力
状態で作動するかが決定され、この出力信号が推定温度
記憶部53に記憶される。更に、前記クロック発振部23か
らのクロック信号がマイクロコンピュータ22内のタイム
ベース部57に供給され、これにより例えば1秒の出力信
号が停止中時間カウントブ59および動作中時間カウント
部61に供給される。また、これらのカウント部59,61は
操作部20からの操作指令によって動作中または停止中を
指示している動作/停止中指示部55からの動作/停止信
号が供給され、これらの信号に基づいて停止中時間カウ
ント部59および動作中時間カウント部61はそれぞれ装置
の停止時間および動作期間を計測し、これらの計測情報
を推定温度記憶部53に供給する。この推定温度記憶部53
に記憶された情報は瞬時最高出力(700ワット)を発生
し得る過駆動状態の継続時間を推定する700W出力可能時
間推定部63に供給され、この推定部63は推定温度記憶部
53に記憶された停止期間および動作期間情報に従って瞬
時最高出力を発生し得る過駆動状態の継続時間を算出す
る。
ンピュータ22内における機能構成を示すブロック図であ
る。同図において、操作部20からの操作指令がマイクロ
コンピュータ22内の動作出力状態決定部51に供給され、
これにより本高周波加熱調理器の動作出力状態、すなわ
ち過駆動状態で作動するか、または通常の連続最大出力
状態で作動するかが決定され、この出力信号が推定温度
記憶部53に記憶される。更に、前記クロック発振部23か
らのクロック信号がマイクロコンピュータ22内のタイム
ベース部57に供給され、これにより例えば1秒の出力信
号が停止中時間カウントブ59および動作中時間カウント
部61に供給される。また、これらのカウント部59,61は
操作部20からの操作指令によって動作中または停止中を
指示している動作/停止中指示部55からの動作/停止信
号が供給され、これらの信号に基づいて停止中時間カウ
ント部59および動作中時間カウント部61はそれぞれ装置
の停止時間および動作期間を計測し、これらの計測情報
を推定温度記憶部53に供給する。この推定温度記憶部53
に記憶された情報は瞬時最高出力(700ワット)を発生
し得る過駆動状態の継続時間を推定する700W出力可能時
間推定部63に供給され、この推定部63は推定温度記憶部
53に記憶された停止期間および動作期間情報に従って瞬
時最高出力を発生し得る過駆動状態の継続時間を算出す
る。
第8図はこのような本実施例の作用を示すフローチャ
ートである。第8図を参照して、作用を説明する。ま
ず、本高周波加熱調理器が作動中において、その出力値
が過駆動状態の瞬時最高出力の700ワットであるか、ま
たは連続最大出力の500ワットであるかがチェックされ
る(ステップ110)、700ワットの場合には、その加熱時
間が3分以上か、2分以上か、1分以上かがチェックさ
れ(ステップ120,130,140)、また500ワットの場合に
は、その加熱時間が5分以上か、3分以上か、2分以上
かがチェックされる(ステップ150,160,170)。
ートである。第8図を参照して、作用を説明する。ま
ず、本高周波加熱調理器が作動中において、その出力値
が過駆動状態の瞬時最高出力の700ワットであるか、ま
たは連続最大出力の500ワットであるかがチェックされ
る(ステップ110)、700ワットの場合には、その加熱時
間が3分以上か、2分以上か、1分以上かがチェックさ
れ(ステップ120,130,140)、また500ワットの場合に
は、その加熱時間が5分以上か、3分以上か、2分以上
かがチェックされる(ステップ150,160,170)。
出力値が700ワットで加熱時間が3分以上の場合、お
よび出力値が500ワットで加熱時間が5分以上の場合に
は、ステップ180以降に進み、停止時間が10分以上か、
7分以上か、4分以上かがチェックされ(ステップ180,
190,200)、停止時間が10分以上の場合には、瞬時最高
出力時間が3分に、7分以上の場合には、瞬時最高出力
時間が3分に、7分以上の場合には、瞬時最高出力時間
が0に設定される(ステップ310,320,330,340)。
よび出力値が500ワットで加熱時間が5分以上の場合に
は、ステップ180以降に進み、停止時間が10分以上か、
7分以上か、4分以上かがチェックされ(ステップ180,
190,200)、停止時間が10分以上の場合には、瞬時最高
出力時間が3分に、7分以上の場合には、瞬時最高出力
時間が3分に、7分以上の場合には、瞬時最高出力時間
が0に設定される(ステップ310,320,330,340)。
また、出力値が700ワットで加熱時間が2分以上の場
合、および出力値が500ワットで加熱時間が3分以上の
場合には、ステップ210以降に進み、停止時間が8分以
上か、5分以上か、2分以上かがチェックされ(ステッ
プ210,220,230)、停止時間が8分以上の場合には、瞬
時最高出力時間が3分に、5分以上の場合には、瞬時最
高出力時間が2分に、2分以上の場合には、瞬時最高出
力が1分にも、2分未満の場合には、瞬時最高出力時間
が0に設定される(ステップ310〜340)。
合、および出力値が500ワットで加熱時間が3分以上の
場合には、ステップ210以降に進み、停止時間が8分以
上か、5分以上か、2分以上かがチェックされ(ステッ
プ210,220,230)、停止時間が8分以上の場合には、瞬
時最高出力時間が3分に、5分以上の場合には、瞬時最
高出力時間が2分に、2分以上の場合には、瞬時最高出
力が1分にも、2分未満の場合には、瞬時最高出力時間
が0に設定される(ステップ310〜340)。
更に、出力値が700ワットで加熱時間が1分以上の場
合、および出力値が500ワットで加熱時間が2分以上の
場合には、ステップ240以降に進み、停止時間が5分以
上か、3分以上か、1分以上かがチェックされ(ステッ
プ240,250,260)、停止時間が5分以上の場合には、瞬
時最高出力時間が3分に、3分以上の場合には、瞬時最
高出力時間が2分に、1分以上の場合には、瞬時最高出
力が1分にも、1分未満の場合には、瞬時最高出力時間
が0に設定される(ステップ310〜340)。
合、および出力値が500ワットで加熱時間が2分以上の
場合には、ステップ240以降に進み、停止時間が5分以
上か、3分以上か、1分以上かがチェックされ(ステッ
プ240,250,260)、停止時間が5分以上の場合には、瞬
時最高出力時間が3分に、3分以上の場合には、瞬時最
高出力時間が2分に、1分以上の場合には、瞬時最高出
力が1分にも、1分未満の場合には、瞬時最高出力時間
が0に設定される(ステップ310〜340)。
また、出力値が700ワットで加熱時間が1分未満の場
合、および出力値が500ワットで加熱時間が2分未満の
場合には、ステップ270以降に進み、停止時間が3分以
上か、2分以上か、30秒以上かがチェックされ(ステッ
プ270,280,290)、停止時間が3分以上の場合には、瞬
時最高出力時間が3分に、2分以上の場合には、瞬時最
高出力時間が2分に、30秒以上の場合には、瞬時最高出
力が1分に、30秒未満の場合には、瞬時最高出力時間が
0に設定される(ステップ310〜340)。
合、および出力値が500ワットで加熱時間が2分未満の
場合には、ステップ270以降に進み、停止時間が3分以
上か、2分以上か、30秒以上かがチェックされ(ステッ
プ270,280,290)、停止時間が3分以上の場合には、瞬
時最高出力時間が3分に、2分以上の場合には、瞬時最
高出力時間が2分に、30秒以上の場合には、瞬時最高出
力が1分に、30秒未満の場合には、瞬時最高出力時間が
0に設定される(ステップ310〜340)。
以上のように、本実施例においては、スイッチングト
ランジスタ9等の温度を測定する必要もなく、単に動作
時間および停止時間を測定するだけで瞬時最高出力を発
生し得る過駆動状態の継続時間を算出することができ、
温度測定手段を一切必要としないので、制御回路の単純
化を図ることができ、部品点数を低減し、信頼性の向
上、コストダウンを図ることができる。
ランジスタ9等の温度を測定する必要もなく、単に動作
時間および停止時間を測定するだけで瞬時最高出力を発
生し得る過駆動状態の継続時間を算出することができ、
温度測定手段を一切必要としないので、制御回路の単純
化を図ることができ、部品点数を低減し、信頼性の向
上、コストダウンを図ることができる。
以上説明したように、本実施例においては装置の動作
時間および停止時間に基づいて瞬時最高出力を発生し得
る過駆動状態の継続時間を決めているが、これは逆に本
高周波加熱調理器を使用開始しようとする時において停
止時間から瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態の継続
時間を算出し、この算出した時間を例えば表示部等に表
示して使用者に明示するように構成することにより、過
駆動状態による瞬時最高出力で短縮した加熱調理時間を
把握することができる。
時間および停止時間に基づいて瞬時最高出力を発生し得
る過駆動状態の継続時間を決めているが、これは逆に本
高周波加熱調理器を使用開始しようとする時において停
止時間から瞬時最高出力を発生し得る過駆動状態の継続
時間を算出し、この算出した時間を例えば表示部等に表
示して使用者に明示するように構成することにより、過
駆動状態による瞬時最高出力で短縮した加熱調理時間を
把握することができる。
具体的には、例えば500ワットで3分加熱を必要とす
る調理があったとし、この場合に700ワットの瞬時最高
出力時間が4分と表示されたとすると、使用者は700ワ
ットの瞬時最高出力だけで加熱調理を行うことができる
ことがわかり、この結果加熱時間の設定を2.14分、すな
わち3×500/700=2.14分とすればよいことがわかるの
である。
る調理があったとし、この場合に700ワットの瞬時最高
出力時間が4分と表示されたとすると、使用者は700ワ
ットの瞬時最高出力だけで加熱調理を行うことができる
ことがわかり、この結果加熱時間の設定を2.14分、すな
わち3×500/700=2.14分とすればよいことがわかるの
である。
また、同様に500ワットで3分加熱を必要とする調理
の場合で、瞬時最高出力時間が1分30秒と表示されたと
すると、加熱時間を2.4分、すなわち(3x500−1.5x70
0)÷500+1.5=2.4分と設定すればよいことがわかるの
である。
の場合で、瞬時最高出力時間が1分30秒と表示されたと
すると、加熱時間を2.4分、すなわち(3x500−1.5x70
0)÷500+1.5=2.4分と設定すればよいことがわかるの
である。
なお、上記実施例では、過去1回の動作時間と停止時
間を測定し、これにより瞬時最高出力時間を算出してい
るが、過去1回のみでなく、更に過去の複数回の動作時
間および停止時間の時系列データを取り入れて瞬時最高
出力時間を算出してもよいことは勿論である。
間を測定し、これにより瞬時最高出力時間を算出してい
るが、過去1回のみでなく、更に過去の複数回の動作時
間および停止時間の時系列データを取り入れて瞬時最高
出力時間を算出してもよいことは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、駆動回路によ
るマグネトロンの駆動時間および停止時間の過去の時系
列データに従って、マグネトロンが通常の連続最大出力
よりも大きい最高出力を発生し得る時間を算出し、この
時間まで通常の連続最大手段よりも大きな最高出力をマ
グネトロンが発生するように駆動回路を制御するので、
通常の連続最大出力よりも大きな最高出力を発生して加
熱調理を行うことができ、加熱調理時間を短縮化するこ
とができるとともに、また装置作動開始時に瞬時最高出
力を発生し得る継続時間を算出することができる。
るマグネトロンの駆動時間および停止時間の過去の時系
列データに従って、マグネトロンが通常の連続最大出力
よりも大きい最高出力を発生し得る時間を算出し、この
時間まで通常の連続最大手段よりも大きな最高出力をマ
グネトロンが発生するように駆動回路を制御するので、
通常の連続最大出力よりも大きな最高出力を発生して加
熱調理を行うことができ、加熱調理時間を短縮化するこ
とができるとともに、また装置作動開始時に瞬時最高出
力を発生し得る継続時間を算出することができる。
第1図は本発明の一実施例に係わる高周波加熱調理器の
回路図、第2図は第1図の高周波加熱調理器が連続動作
時の最大出力を発生する場合の各部の動作波形図、第3
図は第1図の高周波加熱調理器が瞬時最高出力を発生す
る場合の各部の動作波形を示す図、第4図ないし第6図
は第1図の高周波加熱調理器の原理を説明するための
図、第7図は第1図の高周波加熱調理器に使用されるマ
イクロコンピュータの内部の機能構成を示すブロック
図、第8図は第1図の高周波加熱調理器の作用を示すフ
ローチャートである。 9……スイッチングトランジスタ 12……高周波トランス 13……インバータ回路 17……マグネトロン 19……制御回路 24……出力設定部 25……PWM部
回路図、第2図は第1図の高周波加熱調理器が連続動作
時の最大出力を発生する場合の各部の動作波形図、第3
図は第1図の高周波加熱調理器が瞬時最高出力を発生す
る場合の各部の動作波形を示す図、第4図ないし第6図
は第1図の高周波加熱調理器の原理を説明するための
図、第7図は第1図の高周波加熱調理器に使用されるマ
イクロコンピュータの内部の機能構成を示すブロック
図、第8図は第1図の高周波加熱調理器の作用を示すフ
ローチャートである。 9……スイッチングトランジスタ 12……高周波トランス 13……インバータ回路 17……マグネトロン 19……制御回路 24……出力設定部 25……PWM部
フロントページの続き (72)発明者 中川 達也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8 東芝 オーディオ・ビデオエンジニアリング株 式会社開発事業所内 (56)参考文献 特開 昭50−5950(JP,A) 実開 昭49−48548(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】インバータからなる駆動回路を介してマグ
ネトロンを駆動し、マグネトロンから出力されるマイク
ロ波によって被調理物を加熱調理する高周波加熱調理器
であって、 前記駆動回路によるマグネトロンの駆動時間および停止
時間を計測する時間計測手段と、 この時間計測手段で計測した過去の駆動時間および停止
時間を時系列的に記憶する記憶手段と、 この記憶手段に時系列的に記憶された過去の駆動時間お
よび停止時間に従って、マグネトロンが通常の連続最大
出力よりも大きな最高出力を発生し得る時間を算出する
時間算出手段と、 この時間算出手段で算出した時間まで通常の連続最大出
力よりも大きい最高出力をマグネトロンが発生するよう
に前記駆動回路を制御する制御手段と を有することを特徴とする高周波加熱調理器。 - 【請求項2】前記記憶手段は、前記駆動時間における駆
動出力レベルを記憶する出力レベル記憶手段を有し、前
記時間算出手段は、前記出力レベル記憶手段に記憶され
た駆動出力レベルも考慮して前記時間を算出する手段を
有することを特徴とする請求項(1)記載の高周波加熱
調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4705789A JP2723284B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 高周波加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4705789A JP2723284B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 高周波加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02226685A JPH02226685A (ja) | 1990-09-10 |
JP2723284B2 true JP2723284B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=12764529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4705789A Expired - Fee Related JP2723284B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 高周波加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723284B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2680670B2 (ja) * | 1989-03-15 | 1997-11-19 | 三洋電機株式会社 | 電子レンジ |
JP4613577B2 (ja) * | 2004-10-18 | 2011-01-19 | パナソニック株式会社 | 加熱調理器 |
JP2006322623A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱調理器 |
JP4670475B2 (ja) * | 2005-05-23 | 2011-04-13 | 三菱樹脂株式会社 | 内装施工用電磁誘導加熱装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57199230U (ja) * | 1981-06-12 | 1982-12-17 | ||
JPS6036936U (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-14 | 井関農機株式会社 | 荷受ホツパにおける集塵装置 |
JPS62295833A (ja) * | 1986-06-16 | 1987-12-23 | Iseki & Co Ltd | 穀粒の計量搬送装置 |
-
1989
- 1989-02-28 JP JP4705789A patent/JP2723284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02226685A (ja) | 1990-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |