JP2723212B2 - 通信アクセス制御方法および通信制御装置 - Google Patents

通信アクセス制御方法および通信制御装置

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JP2723212B2
JP2723212B2 JP28091494A JP28091494A JP2723212B2 JP 2723212 B2 JP2723212 B2 JP 2723212B2 JP 28091494 A JP28091494 A JP 28091494A JP 28091494 A JP28091494 A JP 28091494A JP 2723212 B2 JP2723212 B2 JP 2723212B2
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ダン・エヌ・マッケイ
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、複数の独立ステ
ーション間でデータを転送する方法に関する。より詳細
には、本発明は、赤外線、無線周波数、マイクロ波など
の無線媒体、および必要ならば相互接続ケーブルを使用
する、ローカル・エリア・ネットワークにおけるパーソ
ナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、パ
ームトップ・コンピュータなどのいくつかのデータ処理
装置間のデータ転送に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線や無線周波数などの周知の媒体を
使用して、独立したデータ処理ステーション間で通信す
るための技法はいくつかある。
【0003】1990年9月22日にカナダ、オンタリ
オ州ロンドンで開催されたARRL第9回コンピュータ・ネ
ットワーク会議の議事録に発表された、フィル.カーン
(Phil Karn)の論文"A New Channel Access Message Fo
r Packet Radio"、ISDN0−87259−337−
1には、共用単信パケット無線チャネル上の多数のパケ
ット無線ステーションによって使用される方法であっ
て、異なるステーションが複数チャネルに対して独立し
たアクセスを開始でき、他のステーションと会話を開始
できるようにするチャネル・アクセス方法が開示されて
いる。この論文では、ステーション相互の干渉を減少さ
せるための衝突回避式多重アクセス技法を提案している
が、各ステーションによる媒体の使用率を最大にし、媒
体にアクセスするための各ステーションの待ち時間を減
少させるような公平なアクセスを実現するためのメッセ
ージは開示しておらず、またステーション間の媒体予約
を行う機構もなく会話を終了するための機構もない。
【0004】1993年7月27日に発行され、Pro
xim,Inc.に譲渡された、米国特許第52316
34号明細書は、その計画する通信または会話用の固定
時間ブロックを予約するために、通信を開始しようとす
るステーションが、予約持続時間情報をその要求中で所
期の受信ステーションに送ることを必要とする、無線L
AN用の媒体アクセス・プロトコルを開示している。こ
れは、再試行が可能でないなどいくつかの問題を引き起
こすことがあり、通信に問題がある場合には新しい予約
が必要となるが、予約の終了時に他のステーションが通
信を開始している可能性があるため、遅延を余儀なくさ
れる可能性がある。
【0005】1987年4月28日に発行され、App
le Computer,Inc.に譲渡された、米国
特許第4661902号明細書は、搬送波検知(キャリ
ア検知)衝突回避式のローカル・エリア・ネットワーク
を開示しているが、会話に関係しないステーションが会
話予約を確認しそれに従うための手段は開示されていな
い。開示されたシステムは、隠れた端末(hidden termi
nal:後述)に関する問題に対処しないハードワイア式シ
ステムであり、そのため衝突回避式搬送波検知多重アク
セスであるCSMA/CAに完全に依存することができ
る。この参考文献では、送信側ステーションがメッセー
ジ送信要求を送り、所期の受信側ステーションが送信ス
テーションに送信可能(CTS)メッセージを送り返す
ことによる会話の開始が示されている。非会話ステーシ
ョンは、通信媒体がいつ自由に使用できるようになるか
を検出するために搬送波検知を行なう。したがって、他
のステーションの会話中に、自由に会話の開始を試みる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】有線通信環境とは違っ
て、赤外線や無線周波数などの無線通信環境では、すべ
てのステーションが他のすべてのステーションを聴取で
きるわけではない。これは、隠れた端末(hidden termi
nal:例えば図6でいうステーションXとZの関係)と呼
ばれる。隠れた端末に伴う問題は、会話を中断したり衝
突を引き起こしたりしないように、1対の通信ステーシ
ョンによって達成される予約をそれらの端末に知らせる
必要があることである。この問題は、たとえば移動ある
いは障害物の介在によって1つまたは複数のステーショ
ン(または端末)が他のステーションから断続的に遮断
される可能性のある無線LANにおいて生じる。これ
は、ラップトップ・コンピュータやパームトップ・コン
ピュータなどの携帯用ステーションがかなり移動し通信
範囲の外に出ることがあるような移送可能環境で特に重
要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上その他の問題は、す
べてのステーションまたはノードが、その通信範囲内で
他のすべてのステーションと平等に通信できるネットワ
ークにおいて対等通信を制御する方法を提供する本発明
の方法によって克服される。本発明の伝送媒体は、赤外
線、無線周波数、紫外線または他の電磁波媒体でもよ
い。本発明が関係する対等通信では、ステーションは一
般にローカル・エリア・ネットワーク内にあるが、必ず
しもそうでなくともよく、通常は同じチャネルまたは周
波数で通信する。
【0008】本発明は以下のことを含む通信用プロトコ
ルを提供する。 ・媒体を予約する。 ・データを送信する。 ・データを受信する。 ・媒体への公平なアクセスを保護する ・衝突および他のエラー状態を調停する。
【0009】本発明は、少なくとも2つのステーション
によって共用される通信媒体へのアクセスを制御し、そ
れらのステーション間で対等通信を実現するための方法
を提供する。メッセージの通信は、通信媒体が使用中で
あるかどうかを判定するため、所期の開始ステーション
すなわち第1のステーションが通信媒体を検知する段階
を含む。通信媒体が使用中でないと確認した場合、開始
ステーションは第2のステーションに接続要求メッセー
ジ(CR)を送る。このメッセージは第1のステーショ
ンの識別情報を含む。受信ステーションすなわち第2の
ステーションは接続要求メッセージを受け取り、接続確
認メッセージ(CC)を送り、これを開始ステーション
が受け取る。この接続確認メッセージは、第2のステー
ションの識別を含み、第1と第2のステーション間での
メッセージ通信用の伝送媒体の予約を確立するためのも
のである。他の(たとえば、第3の)ステーションは、
これらのステーションに完全に接続されているか、それ
とも部分的に隠されているかに応じて、接続要求メッセ
ージまたは接続確認メッセージを受信することができ
る。そのステーションが、完全に接続された送信ステー
ションおよび受信ステーションに十分に近い場合には、
接続要求メッセージと接続確認メッセージの両方を受信
する。
【0010】接続要求メッセージか接続確認メッセージ
かのどちらかを受信すると、第3のステーションは、第
1及び第2ステーションからの切断要求メッセージ(D
R)あるいは切断確認メッセージ(DC)を検出するこ
とにより第1ステーションと第2ステーションの間の予
約の満了を検出するまで、事前選択された期間、媒体上
でメッセージを伝送しない待機状態に移る。第3のステ
ーションが切断要求メッセージまたは切断確認メッセー
ジを検出する前に待機状態が満了した場合は、第3のス
テーションは、媒体が使用中かどうかを判定するために
搬送波検知を実行し、媒体が使用中でない場合は遊休状
態に戻り、媒体が使用中の場合は所定の期間、待機状態
に戻る。
【0011】第1および第2のステーション間での予約
中または会話中に、第1のステーションは第2のステー
ションに1つまたは複数のデータ・メッセージ(XF
R)を送る。これは複数の伝送を含むことができ、第2
のステーションは、最終メッセージを受信すると、どの
データ・フレームが首尾よく受信されたかを識別する情
報を含む肯定応答メッセージ(XAK)を第1のステー
ションに送り返す。第1のステーションは、第2のステ
ーションから1つまたは複数のメッセージが首尾よく受
信されなかったとの肯定応答を受信すると、首尾よく受
信されなかったデータ・メッセージを第2のステーショ
ンに再送信する。第2のステーションは、再伝送された
最後のデータ・メッセージを受信すると、どのデータ・
メッセージが首尾よく受信されたかを識別する情報を含
む再試行肯定応答メッセージを第1のステーションに送
る。第1のステーションは、再試行肯定応答メッセージ
を受信する。まだ不首尾の伝送があることを肯定応答メ
ッセージが示す場合は、第1のステーションは後で、基
本的には別の予約を確立して、完全なメッセージの送信
を再試行する必要がある。
【0012】本発明の実施態様は、各ステーションにお
けるソフトウェア(たとえば、ルーチンまたは装置ドラ
イバ)あるいはマイクロコードによって実現することが
できる。別法として、ハードワイヤ式電気回路を使用し
て本発明を実施することもできる。これらの技法は、本
発明に関係する当業者には明らかであろう。
【0013】
【実施例】
データ参照 データ・パケット 送られる実際のデータ。 セグメント データ・パケットの一片。全セグメ
ントを合わせると元のデータ・パケットになる。 フレーム セグメントとプロトコル・フレーム
・フィールドを含み、媒体を介して実際に送られるカプ
セル化セグメント。 フィールド 使用法が定義された、フレームの一
部分。 伝送参照 同報通信 全ステーションに送られ全ステーシ
ョンによって処理されるフレーム。 アドレス指定 特定ステーションにアドレス指定さ
れ、そのステーションによってのみ処理されるフレー
ム。 指定同報通信 全ステーションに送られるが、指定
されたステーションでのみ作用を受けるフレーム。
【0014】図1を参照すると、本発明ではメッセージ
またはデータを、一般にフレームとして知られるデータ
・パケットに入れて伝送することがわかる。データ伝送
用にフレームを使用することはよく知られている。使用
されるフレームでは、ここに記載する本発明の実施例に
よれば、各メッセージ・フレームは、以下のフィールド
を有する共通構造のヘッダを含む。ヘッダの最初のフィ
ールド(DST)は、同報通信アドレスや固有ステーシ
ョン・アドレスなどの宛先ステーション・アドレスを含
む。第2フィールド(SRC)は、開始ステーションの
アドレスを含む。第3フィールド(RSVD)は、任意
選択であり、他の情報用に予約される。第4フィールド
(REV)も任意選択であり、たとえば使用される通信
プロトコルのバーションを識別するために使用すること
ができる。第5フィールド(TYPE)は、後述する、
たとえばCR、CCなどのフレーム・タイプを識別す
る。
【0015】本発明を実施する際には、6つの基本的タ
イプの通信メッセージを使用する。これらのメッセージ
・タイプは、後でリストし説明する。各メッセージ・タ
イプは、上記の共通ヘッダを使用する。
【0016】接続要求フレーム(CR)は、以下のフィ
ールドを含む。 SEG SIZEフィールド:後続の要求された会話内
で使用されるXFRフレーム(後述)におけるデータ・
フィールドの最大サイズを識別する。 SEG CNTフィールド:一連のパケットのうちのど
のパケットが伝送中であるかを識別する。 MAX SEGフィールド:要求された会話中に、開始
ステーションによってXFRフレームが何個送信される
かを識別する。 REAL DSTフィールド:会話が開始される目標ス
テーションの特定アドレスである。
【0017】接続確認フレーム(CC)は、接続要求フ
レームと同じく、SEG SIZEフィールド、SEG
CNTフィールド、MAX SETフィールドおよび
情報を含むが、REAL DSTフレームは、開始ステ
ーションの特定アドレスを含む。
【0018】データまたは情報を開始ステーションから
受信ステーションに転送するように適合されたデータ転
送フレーム(XFR)は、以下のフィールドを含む。以
前にCRフレームまたはCCフレームおよびヘッダに関
して定義された、SEG CNTフィールド、MAX
SEGフィールド、RSVDフィールドおよびデータ。
【0019】転送肯定応答フレーム(XAK)は、どの
XFRフレームが首尾良く受信されたかまたは受信され
なかったかを識別するために使用されるいくつかのフィ
ールド(この場合は3個)を含む。
【0020】切断要求フレーム(DR)は、会話が行わ
れた相手の目標受信ステーション用の特定アドレスを識
別するREAL DSTフィールド、および任意選択用
のいくつかのフィールド(RSVD)を含む。
【0021】さらに、切断確認フレーム(DC)は、開
始ステーションの特定アドレスを含むREAL DST
フィールドを含む。
【0022】表1に、以下の図2、図3および図4で使
用される記号を定義する。
【表1】
【0023】図2に、本発明の一実施例による通信ネッ
トワークにおける2ステーション間の通信の開始を示
す。媒体の予約、データ転送および予約の終了、または
第1ステーションと第2ステーションの間での通信につ
いて説明する。
【0024】この説明では、差し当たり、伝送媒体が空
いていると仮定すると、図2で送信機として識別される
ステーション1と、図2で受信機として識別されたステ
ーション2は共に遊休状態にある。会話を開始するため
に、ステーション1は、媒体上でステーション2宛に接
続要求を送出し、次に待機状態WCCに入ってステーシ
ョン2からの接続要求の受領の確認を待つ。ステーショ
ン2から接続確認メッセージCCを受け取ると、ステー
ション1はWCCからWXAK状態に待機状態を変え
る。
【0025】データを転送するには、ステーション1は
ステーション2宛にXFRフレーム(上記のようなデー
タを含む)を送信し、ステーション2はそれを受け取っ
て肯定応答XAKを返送し、ステーション1はそれを受
け取る。ステーション2は、待機状態WDRに移って切
断要求DRを待つ。
【0026】通信予約を終了させるには、ステーション
1は切断要求DRを送信し、ステーション2はそれを受
け取る。ステーション1は、ステーション2からの切断
確認DCを待つ。ステーション1は、ステーション2か
ら切断確認DCを受け取ると、遊休状態に戻る。ステー
ション2は、接続確認DCメッセージをステーション1
に送信すると遊休状態に戻る。
【0027】不完全なメッセージやデータの伝送の再試
行を伴う、開始から終了までの会話の進行を示す図3を
参照すると、予約開始シーケンスおよび第1のデータ伝
送シーケンスは図2に示したものと同じであることがわ
かる。しかしながら、その後のデータ転送段階はわずか
に異なり、不完全にまたはエラーを含んで受信したXF
Rフレームあるいは全く受信されないXFRフレームが
選択的に再伝送される。図3において、図2と異なるシ
ーケンスを破線部で示した。
【0028】開始ステーションは、受信ステーションか
ら非ゼロのMSKフィールドを含むXAKフレームを受
け取ると、1つまたは複数のXFRフレームに障害があ
ることを示し、再伝送サイクルRXFRに入って、XA
Kフレーム内のMSKフィールドによって示されるXF
Rフレームを再送信する。
【0029】最後の再伝送フレーム(RXFRフレー
ム)を受け取った後、図2に関して述べたと同様に媒体
の予約は終了する。
【0030】図4に、前述の開始ステーション(第1の
ステーション)と受信ステーション(第2のステーショ
ン)との間の会話に関与しない第3のステーションの状
態の遷移を示す。
【0031】図に示した遷移は、第3のステーション
が、確立されている予約の邪魔をせず、予約終了フレー
ム(DR、DC)を受け取るかあるいは適切な安全タイ
マ(WTS−T1、WTS−T2、WTS−Tn)の時
間経過後にのみ伝送媒体を使用するための競合期間に再
度入ることができるように設計されている。
【0032】図4に示したランダム遅延は、予約の終了
後に競合ステーション間で媒体アクセスにおける公平さ
を達成するためのものである。
【0033】図5を参照すると、本発明のプロトコルの
一実施例が、すべての関係ステーションに関する媒体の
競合においてどのように公平さを達成するかを示してい
る。媒体の競合に入る前に、すべてのステーションはラ
ンダムな時間だけ待機する。
【0034】明らかなように、会話ステーション1と2
の伝送から部分的に隠されている(hidden:隠蔽)ステ
ーションもあれば、隠されていないステーションもあ
る。
【0035】ステーション1、3、4および5は、ゼロ
と、最大バックオフ時間からフレーム間最大ギャップ時
間を差し引いた時間との間のランダムな時間だけ待つ。
ステーション2は、フレーム間ギャップ時間と最大バッ
クオフ時間との間のランダムな時間だけ待つ。
【0036】これらのランダムな間隔により、ステーシ
ョン間で会話を開始する機会が平等になる。ステーショ
ン2は、非ゼロ・ベースからのランダム化を課すことに
よって中立化されるという利点をもつ。
【0037】遅延タイマのランダム化は、様々な方法で
達成することができる。たとえば、各ステーションのプ
ログラムまたはハードウェアが、対応するランダムな時
間遅延を導き出すために使用される乱数を生成する。最
大時間遅延は、複数のステーションが同時に競合期間に
入る(互いに競合する)機会を最小にし、会話の間の遊
休媒体時間の量を最小にするように選ばれる。
【0038】公平さを得、複数のステーションが同時に
会話を開始しないようにするためのランダム化技法を考
慮しても、時々、2つのステーションが同時に接続要求
を送るときに衝突が起こることがある。
【0039】両方の開始ステーションの通信範囲内にあ
るステーションは、媒体上に同時に衝突する信号がある
ために発生するエラーによってどちらの接続要求も処理
できなくなり、現状態のままとなる。前記要求の目標で
はない部分的に隠されたステーションが前記接続要求の
どちらか一方を受け取ると、差し迫った会話を待つ待機
状態に移る(図4のWTSタイムアウトを参照)。ラン
ダムな時間遅延の後、これらのステーションはタイムア
ウトとなり、遊休状態に移る。
【0040】2つの開始ステーションは、関与しないス
テーションのWTSタイムアウトよりも短い待機状態W
CCの間、その所期の受信ステーションからの接続確認
フレームの受信を待つ。これらの状態がタイムアウトす
ると、各開始ステーションは会話の開始を再試行するこ
とができる。再伝送にランダム遅延を課すことによりそ
の後の衝突が回避される。
【0041】受信フレームが予期されるプロトコル・シ
ーケンスと一致しないと1つまたは複数のステーション
が判定するような予期せぬエラー状態が生じた場合、そ
のようなステーションが、安定化手順を実行する必要が
あるようにすると好都合なことがある。この安定化手順
では、ステーションは遊休状態に移るかあるいは遊休状
態のままでいるが、安定化期間たとえば2WTSタイム
アウト期間が終わるまで、媒体について競合することが
制限される。同じ安定化手順が、ネットワークへの新来
者にとっても好都合である。
【0042】本発明の好ましい実施例の以下の説明で
は、状態テーブルを使用して、本発明のプロトコルを使
用するステーションによって実行される処理を記述す
る。以下の定義を使用する。
【0043】状態 IDLE 遊休状態、参加しておらず、自由に競合で
きる。 WCC 接続要求を待つ。 WTS 指定された数の時間スロットが満了するの
を待つ。 WDR 切断要求を待つ。 WDC 切断確認を待つ。 WXAK xak macフレームを待つ。 WRXAK 回復状態でxakフレームを待つ。 WXFR 受信用に媒体を現在所有している。 WRXFR 回復状態でxfrフレームを待つ。 WPC ポーリング確認を待つ。 フレームのタイプ cr 接続要求フレーム(同報通信指定) cc 接続確認フレーム(同報通信指定) xfr データ転送フレーム(アドレス指定) xak データ転送肯定応答フレーム(アドレス指
定) dr 切断要求フレーム(同報通信指定) dc 切断確認フレーム(同報通信指定)
【0044】状態テーブル内の各セルは、(a)ステー
ションの初期状態が与えられた場合に、ある事象の発生
に応じて到達する次の状態と、(b)ステーションの初
期状態から次の状態(たとえばWXFRのように文字で
記される)に移るために必要な段階数(遷移数)(たと
えば(1)のように"( )"に記す)を示す。セル内に
複数の状態名(たとえばWCC、WDC)がリストされ
ている場合、これは代替の可能性を暗示する。
【0045】セル内に状態名がなく遷移数の前に" −"
がある場合(たとえば"−(7)")は、その事象に対応
する状態の変化が生じないことを示す。
【0046】状態テーブルでは、別のノードにアドレス
指定された同報通信指定フレームの受信を示すために
(!)を使用する。(!)がない場合は、同報通信指定
が受信ノードにアドレス指定されたことを示す。
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】遷移の説明 以下の遷移の説明では、いくつかの大域状態変数を使用
する。それは以下のように定義される。 var source :ir_アドレス; {ソース・ノード・アドレ
スのセーブ} f :ir_mac_frame; {受信したmacフレーム} frame_mask : ワード; {受信したフレーム・セグメン
トのビット・マスク} segment_received { 受信したセグメントのカウント} segment_expected {予期されるセグメントの数} retry_count: 整数; {待機状態のときに再試行を試み
る数} rcv_buffer : バイトのアレイ[1..最大フレーム数]
{セグメント受信中にフレームを再構築するためのバッ
ファ} segmented_frame: セグメント・タイプのアレイ[1..最
大セグメント数] {伝送の準備ができている断片化フ
レームをバッファに入れるために使用されるセグメント
のアレイ}
【0049】時間定義 以下のタイマ定義リストは、予約状態テーブルにおける
状態とデータ転送状態テーブルにおける状態の関係を理
解するのに役立ち、適切な値を計算する手段を提供す
る。
【0050】 WCC_t タイムアウト:WCC_t=CR_t+CC_t+IFG_t+伝播遅延 WXAK_t タイムアウト:WXAK_t=((XFR_t+IFG_t)*セグメ
ント数)+XAK_t+伝播遅延 WRXAK_t タイムアウト:WRXAK_t=((XFR_t+IFG_t)*不良
フレーム数)+XAK_t+伝播遅延) WPC_t タイムアウト:WPC_t=PR_t+PC_t+IFG_t+伝播遅延 WDC_t タイムアウト:WDC_t=DR_t+DC_t+IFG_t+伝播遅延 WXFR_t タイムアウト:WXFR_t=WTS_t WRXFR_t タイムアウト:WRXFR_t=WTS_t WDR_t タイムアウト:WDR_t=WTS_t WTS_t タイムアウト:WTS_t=((( 最大セグメント・サイ
ズの XFR_t+IFG_t)*セグメント数)*3)
【0051】以下は、後続のテーブルで使用される遷移
のリストである。
【0052】
【数1】
【0053】遷移2 動作/事象を無視する。
【0054】遷移3 begin データを上部層に渡す。次の状態− end
【0055】遷移4 begin if (segment_received=0&f.s=source)then {ソース・ノードがCCフレームを受け取っていない } stop_timer(); CCフレームを f.sノードに送る; set_timer(XFR_TIMEOUT); start_timer(); else {これはインターリーブCRかまたは異常に隠蔽された
ノードであり、いずれの場合もそれを無視する} end
【0056】遷移5 begin {媒体が他のノードによって予約されている} set_timer(WTS timeout); start_timer(); 次の状態はWTS end 注:WTSタイマは固定会話時間になる(すなわち2ま
たは3の会話時間)。この遷移はまた、媒体を有すると
考えてWXFR状態に入ったが、(CC!)が見えたという
非対称の場合を処理するのにも使用される。この場合に
は、(CC)を受け取っておらず、競争に負けたと仮定
しなければならない。
【0057】遷移7 無効の事象/動作が発生した。この状況はプロトコルが
不正確に実施される場合にだけ起こる。事象/動作を記
録することによりエラーのタイプをログする。
【0058】遷移8 begin {伝送を始める前にXAK_timeoutを始動する。これは、X
AKが失われるかまたは伝送が失敗した場合に伝送監視
タイマとして働く} CCタイマ()をキャンセルして、(CC)のタイムアウ
トを防ぐ set_timer(XAK_TIMEOUT); start_timer(); 次の状態はWXAK; {セグメントを送信する} send segmented_frame[i]; end
【0059】遷移9 begin stop_timer(); {受信したセグメントのカウントを更新し、データ・フ
ィールドをコピーする} segments_received:=segments received+1; set_bit(frame_mask,f.seq_no); copy(f.data,f.seq_no,rcv_buffer); if f.seq_no=segments_expected then {受信フレームの最終セグメントが"XAK"を送る} build_frame(XAK,segments_received,frame_mask); XAKフレームを送信する。 if frame_mask=0 then rcvバッファを「リンク層」待ち行列にコピーする。 リンク層指示をアサートする。 次の状態はWDR else {セグメントがなくなっており、再送信を待つ} set_timer(RXFR_TIMEOUT); start_timer(); 次の状態はWXFR; else {さらにセグメントを予期する} {WXFR状態に留まる} set_timer(XFR_TIMEOUT); start_timer(); 次の状態はWXFR; end
【0060】遷移10 begin XAKタイマをキャンセルする; if f.bf=0 then {伝送が首尾よく完了した。しかしこれは肯定応答が終
わることを必ずしも保証しない} Txが完了したことをリンク層に知らせる DRを送る 次の状態はWDC else 不良フレームを再送信する set_time(RXAK_TIMEOUT); start_timer(); 次の状態はWRXAK; end
【0061】遷移18 begin {CCの待機がタイムアウトする} if retry_count>=MAX_CR_RETRYS then 伝送の試みを断念し上部層に報告する DRを送る 次の状態はWDC else retry_count++; ランダム化--ランダム・バック・オフ CRを再送信する set_timer(CC_TIMEOUT); start_timer(); 次の状態はWCC; end
【0062】遷移20 begin { XAKフレームの待機がタイムアウトし、ポーリング
を試みる} ポーリング要求フレームを送る(不良セグメント・フィ
ールド=1として) set_timer(PC_TIMEOUT); start_timer(); 次の状態はWPC end
【0063】遷移21 begin {まだWXFR状態にある間にタイムアウトした場合で
ある} 注:(CC)が完敗した場合でも、WXFR_tが満了する前
に別のCR再試行を受け取るので、CCでタイムアウト
できないと仮定する。 start_timer(); 適切な不良フレーム・フィールドを含むXAKパケット
を送る 次の状態はWRXFR end
【0064】
【数2】
【0065】遷移23 Mac tx要求を待ち行列に入れる。 次の状態(同じ)
【0066】遷移25 begin 次の状態はIDLE end
【0067】遷移26 begin {PCの待機がタイムアウトした} このフレームを伝送する試みを断念し上部層に報告する DRを送る 次の状態WDC end
【0068】遷移27 begin {回復状態の間にタイムアウトする} フレームを打ち切り、エラーをログする 次の状態はWDR end
【0069】遷移28 begin cr_retry++ if(CR_retry>max_CR_retry) then 伝送を打ち切り、上部層に報告する set_timer(WTS_Timeout) start_timer(); 次の状態はWTS end
【0070】遷移29 begin stop_timer(); {受信セグメントのカウントを更新しデータ・フィール
ドをコピーする} segment_received:=segments_received+1; set_bit(frame_mask,f.seq_no); copy(f.data,f.seq_no,rcv_buffer); if f.seq_no=segments_expected then {受信フレームの最終セグメントが"xak"を送る} build_frame(XAK,segments_received,frame_mask); XAKフレームを送る (注:この肯定応答は統計用にのみ送られる) if frame_mask=0 then rcv_bufferを「上部層」待ち行列にコピーする else {セグメントがなくなっている} エラーをログする 次の状態はWDR else{さらにセグメントを予期する} { WRXFR状態に留まる} set_timer(RXFR_TIMEOUT); start_timer(); この状態はWRXFR; end
【0071】遷移30 begin stop_timer() if f.bf=0 then {首尾よく完了した伝送を回復する} Txが完了し予約が終了したことをリンク層に知らせ
る。このXAKは、いかなる終りのタイプの終端間肯定
応答も示さない。 else {失敗した伝送を再試行するので打ち切る必要がある} Txを打ち切り、リンク層に報告する DRを送る 次の状態はWDC end
【0072】遷移31 begin set(DC_Timeout) start_timer() 次の状態はWTS end
【0073】遷移40 begin {切断要求(DR)の待機がタイムアウトした} 隠れたステーションのために(DC)を送る 次の状態はIDLE end
【0074】遷移41 begin 切断確認(DC)の待機がタイムアウトした 次の状態はIDLE end
【0075】遷移42 begin { ソース・ノードはXAK bf=0を受け取っていないはずで
ある。} PC bf=0を送る set timer (DR_TIMEOUT) start timer end
【0076】遷移43 begin 予約が終了した タイマを取り消す 次の状態はIDLE 注:(DR!)が見えたノードは、IDLE状態に移る
前に短い間(WDC_T Timeout)待たなければならない。 end
【0077】遷移44 begin タイマを取り消す (DC)を送る set timer(2 interframe gaps) start timer 次の状態はWTS end
【0078】遷移46 begin まだWXFR状態の間にPRを受け取った。最終セグメ
ントを失ったかあるいはXAKを失い、PRを無視でき
ないのでPRを処理しなければならない。 bf=不良セグメント・カウントを含むPCを送る。 set timer(RXFR_TIMEOUT) start timer 次の状態はWRXFR end
【0079】遷移48 begin タイマを停止する 不良セグメントを再送信する set timer(RXAK_TIMEOUT) start timer 次の状態はWRXAK end
【0080】遷移49 begin tx要求を打ち切り、上部層に報告する 次の状態はWDC end
【0081】本発明の好ましい実施例を利用した会話の
例 本節では、定義する状態テーブルを通っていくつかの共
通の会話がどのように進行するかを時間順に示す。例の
リストは、網羅的なものではなく、典型的な会話を表す
ものである。
【0082】本節におけるシナリオでは、CR、CC、
DRおよびDEフレームが同報通信指定フレームである
と仮定する。他のすべてのフレーム、xfrフレームお
よびxakフレームはアドレス指定され、宛先アドレス
がステーション・アドレスと一致しない限り、ステーシ
ョンによって処理されない。図6に、このシナリオ例で
使用されるネットワークとステーションとの関係を示
し、表4に、シナリオ・テーブルの読み取り方と欄内の
フィールドの意味を簡単に説明する。
【0083】
【表4】
【0084】単一ネットワーク競争状態:
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】
【表9】
【0089】
【表10】
【0090】隠蔽ステーション競争状態:
【表11】
【0091】
【表12】
【0092】
【表13】
【0093】
【表14】
【0094】隠蔽ステーション衝突状態:
【表15】
【表16】
【0095】
【表17】
【0096】
【表18】
【0097】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0098】(1)ステーション間での対等通信を可能
にするために少なくとも2つのステーションによって共
用される通信媒体へのアクセスを制御する方法であっ
て、第1のステーションで前記媒体を検知して前記媒体
が使用中かどうかを判定する段階と、前記媒体が使用中
でないことを前記第1のステーションが検知した場合、
前記第1のステーションが第2のステーションに向けて
接続要求メッセージを送る段階と、前記第2のステーシ
ョンで前記接続要求メッセージを受信する段階と、前記
第1および第2のステーションによって使用される前記
伝送媒体の予約を確立するために、前記第2のステーシ
ョンが前記第1のステーションで受信される接続確認メ
ッセージを送る段階と、1つまたは複数のデータ・メッ
セージとしての情報を、前記第1のステーションから前
記第2のステーションに送る段階と、前記第2のステー
ションが前記第1のステーションから前記データ・メッ
セージの最後のものを受信したとき、前記第1のステー
ションによって受信される肯定応答メッセージを送る段
階と、前記第1のステーションが前記肯定応答メッセー
ジを受信したとき、前記第2のステーションに切断要求
メッセージを送る段階と、前記第2のステーションがそ
の後で前記切断要求メッセージを受信したとき、前記媒
体の前記予約を終了するために前記第1のステーション
によって受信される切断確認メッセージを送る段階とを
含む方法。 (2)前記通信媒体における対等通信に参加するように
適合された第3のステーションが、前記接続要求メッセ
ージまたは前記接続確認メッセージを受信したとき、前
記第3のステーションが、事前選択された期間の間、前
記媒体上でのメッセージの伝送が制限される待機状態に
入ることを特徴とする、上記(1)に記載の方法。 (3)前記第3のステーションが、待機状態期間の満了
以前に前記第1および第2のステーションの前記予約の
終了を検出しない限り、前記待機状態に留まることを特
徴とする、上記(2)に記載の方法。 (4)前記第3のステーションが、前記切断要求メッセ
ージまたは前記切断確認メッセージのどちらかを検出し
ない限り、あるいは前記待機状態期間が満了するまで、
前記待機状態に留まることを特徴とする、上記(2)ま
たは(3)に記載の方法。 (5)前記第3のステーションが、前記切断要求メッセ
ージまたは前記切断確認メッセージのどちらかを受信し
たとき、前記待機状態から遊休状態に入ることを特徴と
する、上記(2)、(3)または(4)に記載の方法。 (6)前記待機状態期間の満了時に、前記媒体が使用中
かどうかを前記第3のステーションが検知し、前記媒体
が使用中であることを前記第3のステーションが検出し
た場合は、さらに所定期間の待機状態に入り、前記媒体
が使用中でないことを前記第3のステーションが検出し
た場合は、他のステーションから自由に受信しまたは通
信を開始することのできる遊休状態に入ることを特徴と
する、上記(2)、(3)または(4)に記載の方法。 (7)前記第1のステーションが、前記情報を順次デー
タ・メッセージの集合として細分割して送ることがで
き、前記各データ・メッセージが、自身が関係する前記
集合の部分を識別する順序情報を含むことを特徴とす
る、上記(1)に記載の方法。 (8)前記順序情報が、送られる前記集合中のメッセー
ジの合計数の識別を含むことを特徴とする、上記(7)
に記載の方法。 (9)前記第2のステーションが、前記順序情報を使用
して前記メッセージの集合中の最後のメッセージを識別
するように適合されることを特徴とする、上記(7)ま
たは(8)に記載の方法。 (10)前記第2のステーションによって前記第1のス
テーションに送られる前記肯定応答メッセージが、首尾
よく受信されたデータ・メッセージを識別する情報を含
むことを特徴とする、上記(1)、(7)、(8)また
は(9)に記載の方法。 (11)前記第1のステーションが、前記肯定応答メッ
セージを受信したとき、前記第2のステーションによっ
て以前に首尾よく受信されなかったメッセージを前記第
2のステーションに再送信することを特徴とする、上記
(10)に記載の方法。 (12)前記第2のステーションが、前記再送信された
データ・メッセージの最後のものを受信したとき、首尾
よく受信されたデータ・メッセージを識別する情報を含
むことのある再試行肯定応答メッセージを前記第1のス
テーションに送ることを特徴とする、上記(11)に記
載の方法。 (13)首尾よく受信されなかったデータ・メッセージ
を再送信する前記段階が、すべてのメッセージが首尾よ
く受信されるまで繰り返されることを特徴とする、上記
(12)に記載の方法。 (14)前記第1のステーションが、前記再試行肯定応
答メッセージを受信したとき、前記第2のステーション
に切断要求メッセージを送信することを特徴とする、上
記(12)に記載の方法。 (15)前記第1のステーションが、前記第2のステー
ションから前記再試行肯定応答メッセージの最後のもの
を受信したとき、前記第2のステーションに切断要求メ
ッセージを送ることを特徴とする、上記(13)に記載
の方法。 (16)前記第2のステーションが、前記媒体の予約を
終了させるために、前記第1のステーションによって受
信される切断確認メッセージを送ることを特徴とする、
上記(14)または(15)に記載の方法。 (17)前記通信媒体にアクセスする各ステーション
が、前記第1および第2のステーションによる予約が終
了したとき、前記媒体の予約を自由に争奪できる状態に
入ることを特徴とする上記(1)に記載の方法。 (18)前記媒体を使用して互いに通信可能なステーシ
ョンが、前記媒体の予約を自由に争奪できる状態に入る
前に、事前選択された待ち時間だけ待機することを特徴
とする、上記(17)に記載の方法。 (19)前記各ステーションが待機する前記待ち時間
が、各ステーションが前記媒体の予約を争奪する可能性
が平等になるように選択されることを特徴とする、上記
(18)に記載の方法。 (20)前記待ち時間が実質上同時に終了するように選
択され、前記媒体の予約の争奪が許される前に各ステー
ションにランダム遅延が課せられることを特徴とする、
上記(19)に記載の方法。 (21)各ステーションがそれ自体のランダム遅延期間
を選択することを特徴とする、上記(20)に記載の方
法。 (22)第2のステーション用に選択された待ち時間が
ゼロであり、第1のステーション用に選択された待ち時
間が、前記第2のステーションの前記待ち時間と実質上
同時に終わるように選択されることを特徴とする、上記
(19)または(20)に記載の方法。 (23)前記第1または第2のステーションのいずれか
あるいは両方を検知するステーションの待ち時間が、前
記第1または第2のステーションの前記待ち時間と実質
上同時に終わるように選択されることを特徴とする、上
記(22)に記載の方法。 (24)任意のステーションに指定可能な最大ランダム
時間長が、首尾よく達成される予約数が最大になり、そ
れと同時に通信媒体の不使用期間が減少するように選択
されることを特徴とする、上記(22)に記載の方法。 (25)ステーション間での対等通信を可能にするため
に少なくとも2つのステーションによって共用される通
信媒体への第1ステーションによるアクセスを制御する
ためのデータ処理ステーション(前記第1ステーショ
ン)用の通信制御装置であって、前記媒体が使用されて
いるかどうかを判定する手段と、別のステーションと情
報を通信するために前記第1のステーションによって送
られるメッセージを生成する手段であって、前記媒体が
使用されていないかどうかを判定する前記手段が前記媒
体が使用中でないと判定した場合、第2のステーション
に送られる接続要求メッセージを生成するように適合さ
れたメッセージ生成手段と、ステーション間で通信する
ために前記第1および第2のステーションによって使用
される前記伝送媒体の予約を確立するために、前記接続
要求メッセージに応答して前記第2のステーションから
送られる接続確認メッセージを識別する手段と、前記接
続確認メッセージの識別に応答して、別のステーション
に送られるデータ・メッセージを生成する手段と、前記
第2のステーションが前記第1のステーションからの前
記データ・メッセージの最後のものを検出したとき、前
記第2のステーションによって送られる肯定応答メッセ
ージを識別する手段と、前記肯定応答メッセージの識別
に応答して、前記第2のステーションに送られる切断要
求メッセージを生成する手段と、前記第2のステーショ
ンが前記切断要求メッセージを検出したとき、前記第2
のステーションによって送られる切断確認メッセージを
識別する手段と、前記切断確認メッセージの識別に応答
して、前記第1のステーションに前記媒体の予約を破棄
させる手段とを含むことを特徴とする通信制御装置。 (26)他のステーションによって開始された通信に応
答する制御手段を含み、前記制御手段が、他のステーシ
ョンからの接続要求メッセージを識別する手段と、前記
接続要求メッセージの識別に応答して、前記他のステー
ションに送られる接続確認メッセージを生成する手段
と、前記他のステーションから送られた1群のデータ・
メッセージの最後のデータ・メッセージを識別する手段
と、前記他のステーションからの前記最後のメッセージ
を識別したとき、前記第1のステーションに送られる肯
定応答メッセージを生成する手段と、前記他のステーシ
ョンからの切断要求メッセージの識別に応答して切断確
認メッセージを生成する手段と、前記媒体の予約を破棄
された状態にする論理手段とを含むことを特徴とする、
上記(25)に記載の通信制御装置。 (27)前記通信媒体における対等通信に参加するよう
に適合された第3のステーションにおいて、事前選択期
間の間、前記接続要求メッセージまたは前記接続確認メ
ッセージを識別したとき、該ステーションが媒体上でメ
ッセージを送ることを制限される待機状態にする手段を
含むことを特徴とする、上記(25)または(26)に
記載の装置。 (28)前記第1のステーションと第2のステーション
の間での予約の終了を識別するまで、前記ステーション
を待機状態に維持する手段を含むことを特徴とする、上
記(27)に記載の装置。 (29)前記待機状態を維持する手段が、切断要求メッ
セージまたは切断確認メッセージのいずれかを識別した
とき、前記待機状態を終了することを特徴とする、上記
(28)に記載の装置。 (30)前記待機状態の期間終了時に活動化される手段
が、前記媒体が使用中かどうかの検出に応答して、前記
媒体が使用中の場合は、前記ステーションを所定期間の
待機状態にし、前記媒体が使用中でない場合は、前記ス
テーションを、他のステーションから自由に受信しまた
は通信を開始することができる遊休状態にすることを特
徴とする、上記(27)ないし(29)のいずれかに記
載の装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用する通信で用いられるメッセージ
・フレームの内容を示す図である。
【図2】予約ベースで再試行なしの会話の流れを示す図
である。
【図3】予約ベースで再試行つきの会話の流れを示す図
である。
【図4】不参加のステーションの流れを示す図である。
【図5】ネットワーク・アクセスの代表的なタイミング
を示す図である。
【図6】部分的にオーバレイされ、部分的に隠れたステ
ーションを有する典型的な通信ネットワークを示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジーン・シュー=チュン・チェン アメリカ合衆国10526 ニューヨーク州 オッシニング パインズ・ブリッジ・ロ ード40 (72)発明者 スタンリー・エル・フィックス アメリカ合衆国95130 カリフォルニア 州サンノゼ チェスリー・ドライブ2203 (72)発明者 ブライアン・アール・ハートレン カナダ オンタリオ州オーシャワ バー ウィック・クレセント540 (72)発明者 トム・ディー・クラタ アメリカ合衆国95070 カリフォルニア 州サラトガ パセオ・セロ12610 (72)発明者 ジャック・ピー・マルヤン カナダ オンタリオ州ミシサウガ グレ ン・エリン・ドライブ5205 ユニット39 (72)発明者 ダン・エヌ・マッケイ カナダ オンタリオ州ドン・ミルズ・ロ ード844 アイ・ビー・エム・カナダ・ リミテッド内 (72)発明者 ティモシー・エフ・ウィリアムズ アメリカ合衆国07430 ニュージャージ 州マーワー エアモンド・アベニュー 120 (56)参考文献 特開 昭60−140951(JP,A) 特開 昭62−196944(JP,A) 特開 昭63−203023(JP,A) 特開 昭62−196944(JP,A) 特開 昭61−135251(JP,A) 田畑孝一他 「OSI明日へのコンピ ュータネットワーク」 P.129−133, (1987.2.27)、財団法人日本規格協 会

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステーション間での対等通信を可能にする
    ために少なくとも第1,第2および第3のステーション
    によって共用される通信媒体へのアクセスを制御する方
    法であって、 第1のステーションで前記媒体を検知して前記媒体が使
    用中かどうかを判定する段階と、 前記媒体が使用中でないことを前記第1のステーション
    が検知した場合、前記第1のステーションが第2のステ
    ーションに向けて接続要求メッセージを送る段階と、 前記第2のステーションで前記接続要求メッセージを受
    信する段階と、 前記第1および第2のステーションによって使用される
    前記伝送媒体の予約を確立するために、前記第2のステ
    ーションが前記第1のステーションで受信される接続確
    認メッセージを送る段階と、 1つまたは複数のデータ・メッセージとしての情報を、
    前記第1のステーションから前記第2のステーションに
    送る段階と、 前記第2のステーションが前記第1のステーションから
    前記データ・メッセージの最後のものを受信したとき、
    前記第1のステーションによって受信される肯定応答メ
    ッセージを送る段階と、 前記第1のステーションが前記肯定応答メッセージを受
    信したとき、前記第2のステーションに切断要求メッセ
    ージを送る段階と、 前記第2のステーションがその後で前記切断要求メッセ
    ージを受信したとき、前記媒体の前記予約を終了するた
    めに前記第1のステーションによって受信される切断確
    認メッセージを送る段階と、 第3のステーションが、前記接続要求メッセージまたは
    前記接続確認メッセージを受信したとき、前記第3のス
    テーションを、事前選択された期間の間、前記媒体上で
    のメッセージの伝送が制限される待機状態に置く段階
    と、 を含む方法。
  2. 【請求項2】前記第3のステーションが、待機状態期間
    の満了以前に前記第1および第2のステーションの前記
    予約の終了を検出しない限り、前記待機状態に留まるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第3のステーションが、前記切断要求
    メッセージまたは前記切断確認メッセージのどちらかを
    検出しない限り、あるいは前記待機状態期間が満了する
    まで、前記待機状態に留まることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記第3のステーションが、前記切断要求
    メッセージまたは前記切断確認メッセージのどちらかを
    受信したとき、前記待機状態から遊休状態に入ることを
    特徴とする、請求項1、2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記待機状態期間の満了時に、前記媒体が
    使用中かどうかを前記第3のステーションが検知し、 前記媒体が使用中であることを前記第3のステーション
    が検出した場合は、さらに所定期間の待機状態に入り、 前記媒体が使用中でないことを前記第3のステーション
    が検出した場合は、他のステーションから自由に受信し
    または通信を開始することのできる遊休状態に入ること
    を特徴とする、請求項1、2または3に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1のステーションが、前記情報を順
    次データ・メッセージの集合として細分割して送ること
    ができ、前記各データ・メッセージが、自身が関係する
    前記集合の部分を識別する順序情報を含むことを特徴と
    する、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記順序情報が、送られる前記集合中のメ
    ッセージの合計数の識別を含むことを特徴とする、請求
    項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記第2のステーションが、前記順序情報
    を使用して前記メッセージの集合中の最後のメッセージ
    を識別するように適合されることを特徴とする、請求項
    6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記第2のステーションによって前記第1
    のステーションに送られる前記肯定応答メッセージが、
    首尾よく受信されたデータ・メッセージを識別する情報
    を含むことを特徴とする、請求項1、6、7または8に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】前記第1のステーションが、前記肯定応
    答メッセージを受信したとき、前記第2のステーション
    によって以前に首尾よく受信されなかったメッセージを
    前記第2のステーションに再送信することを特徴とす
    る、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記第2のステーションが、前記再送信
    されたデータ・メッセージの最後のものを受信したと
    き、首尾よく受信されたデータ・メッセージを識別する
    情報を含むことのある再試行肯定応答メッセージを前記
    第1のステーションに送ることを特徴とする、請求項1
    0に記載の方法。
  12. 【請求項12】首尾よく受信されなかったデータ・メッ
    セージを再送信する前記段階が、すべてのメッセージが
    首尾よく受信されるまで繰り返されることを特徴とす
    る、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記第1のステーションが、前記再試行
    肯定応答メッセージを受信したとき、前記第2のステー
    ションに切断要求メッセージを送信することを特徴とす
    る、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記第1のステーションが、前記第2の
    ステーションから前記再試行肯定応答メッセージの最後
    のものを受信したとき、前記第2のステーションに切断
    要求メッセージを送ることを特徴とする、請求項12に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】前記第2のステーションが、前記媒体の
    予約を終了させるために、前記第1のステーションによ
    って受信される切断確認メッセージを送ることを特徴と
    する、請求項13または14に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記通信媒体にアクセスする各ステーシ
    ョンが、前記第1および第2のステーションによる予約
    が終了したとき、前記媒体の予約を自由に争奪できる状
    態に入ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】前記媒体を使用して互いに通信可能なス
    テーションが、前記媒体の予約を自由に争奪できる状態
    に入る前に、事前選択された待ち時間だけ待機すること
    を特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】前記各ステーションが待機する前記待ち
    時間が、各ステーションが前記媒体の予約を争奪する可
    能性が平等になるように選択されることを特徴とする、
    請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】前記待ち時間が実質上同時に終了するよ
    うに選択され、前記媒体の予約の争奪が許される前に各
    ステーションにランダム遅延が課せられることを特徴と
    する、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】各ステーションがそれ自体のランダム遅
    延期間を選択することを特徴とする、請求項19に記載
    の方法。
  21. 【請求項21】第2のステーション用に選択された待ち
    時間がゼロであり、第1のステーション用に選択された
    待ち時間が、前記第2のステーションの前記待ち時間と
    実質上同時に終わるように選択されることを特徴とす
    る、請求項18または19に記載の方法。
  22. 【請求項22】前記第1または第2のステーションのい
    ずれかあるいは両方を検知するステーションの待ち時間
    が、前記第1または第2のステーションの前記待ち時間
    と実質上同時に終わるように選択されることを特徴とす
    る、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】任意のステーションに指定可能な最大ラ
    ンダム時間長が、首尾よく達成される予約数が最大にな
    り、それと同時に通信媒体の不使用期間が減少するよう
    に選択されることを特徴とする、請求項21に記載の方
    法。
  24. 【請求項24】移動するステーション間での対等通信を
    可能にするために少なくとも第1,第2および第3のス
    テーションによって共用される通信媒体への第1ステー
    ションによるアクセスを制御するためのデータ処理ステ
    ーション(前記第1ステーション)用の通信制御装置で
    あって、 前記媒体が使用されているかどうかを判定する手段と、 別のステーションと情報を通信するために前記第1のス
    テーションによって送られるメッセージを生成する手段
    であって、前記媒体が使用されていないかどうかを判定
    する前記手段が前記媒体が使用中でないと判定した場
    合、第2のステーションに送られる接続要求メッセージ
    を生成するように適合されたメッセージ生成手段と、 ステーション間で通信するために前記第1および第2の
    ステーションによって使用される前記伝送媒体の予約を
    確立するために、前記接続要求メッセージに応答して前
    記第2のステーションから送られる接続確認メッセージ
    を識別する手段と、 前記接続確認メッセージの識別に応答して、別のステー
    ションに送られるデータ・メッセージを生成する手段
    と、 前記第2のステーションが前記第1のステーションから
    の前記データ・メッセージの最後のものを検出したと
    き、前記第2のステーションによって送られる肯定応答
    メッセージを識別する手段と、 前記肯定応答メッセージの識別に応答して、前記第2の
    ステーションに送られる切断要求メッセージを生成する
    手段と、 前記第2のステーションが前記切断要求メッセージを検
    出したとき、前記第2のステーションによって送られる
    切断確認メッセージを識別する手段と、 前記切断確認メッセージの識別に応答して、前記第1の
    ステーションに前記媒体の予約を破棄させる手段と、 前記第3のステーションにおいて、事前選択期間の間、
    前記接続要求メッセージまたは前記接続確認メッセージ
    を識別したとき、該ステーションが媒体上でメッセージ
    を送ることを制限される待機状態にする手段と、 を含むことを特徴とする通信制御装置。
  25. 【請求項25】第2のステーションが、第1のステーシ
    ョンによって開始された通信に応答する制御手段を含
    み、前記制御手段が、 第1のステーションからの接続要求メッセージを識別す
    る手段と、 前記接続要求メッセージの識別に応答して、前記第1の
    ステーションに送られる接続確認メッセージを生成する
    手段と、 前記第1のステーションから送られた1群のデータ・メ
    ッセージの最後のデータ・メッセージを識別する手段
    と、 前記第1のステーションからの前記最後のメッセージを
    識別したとき、前記第1のステーションに送られる肯定
    応答メッセージを生成する手段と、 前記第1のステーションからの切断要求メッセージの識
    別に応答して切断確認メッセージを生成する手段と、 前記媒体の予約を破棄された状態にする論理手段と、 を含むことを特徴とする、請求項24に記載の通信制御
    装置。
  26. 【請求項26】前記第1のステーションと第2のステー
    ションの間での予約の終了を識別するまで、前記ステー
    ションを待機状態に維持する手段を含むことを特徴とす
    る、請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】前記待機状態を維持する手段が、切断要
    求メッセージまたは切断確認メッセージのいずれかを識
    別したとき、前記待機状態を終了することを特徴とす
    る、請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】前記待機状態の期間終了時に活動化され
    る手段が、前記媒体が使用中かどうかの検出に応答し
    て、 前記媒体が使用中の場合は、前記ステーションを所定期
    間の待機状態にし、 前記媒体が使用中でない場合は、前記ステーションを、
    他のステーションから自由に受信しまたは通信を開始す
    ることができる遊休状態にすることを特徴とする、請求
    項25ないし27のいずれかに記載の装置。
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