JP2004179887A - 通信システム、通信制御装置及び通信端末装置 - Google Patents

通信システム、通信制御装置及び通信端末装置 Download PDF

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修 森谷
Hiroshi Kobayashi
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Abstract

【課題】各通信端末装置の送信競合制御でのアクセス要求信号の送信を同期させることにより、衝突ウィンドウの長さを短縮し、伝送効率を高くする。
【解決手段】上りチャネル60には、通信端末装置10とセンターハブ20間でアクセス要求信号611を送受するためのアクセススロット61A,61B,61Cが設けられる。各通信端末装置10は、送信すべきデータフレームがある場合、センターハブ20からアクセス同期信号511を受信した後、アクセススロット61A,61B,61Cのうちのいずれか1つの受信タイミングに合わせてセンターハブ20にアクセス要求信号611を送信する。これにより、センターハブ20は、各通信端末装置10から送信されるアクセス要求信号611がアクセススロット61A,61B,61Cのいずれかにより同期して受信することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信制御装置と、該通信制御装置と通信路で接続される複数の通信端末装置とから成り、各通信端末装置からのアクセス要求の衝突を監視し、衝突の無い場合にアクセス要求を許可する通信システムに係わり、詳しくは、アクセス要求衝突監視期間を短縮して伝送効率を高めるためのアクセス制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、有線LAN(Local Area Network)として広く普及しているアクセス制御方式としては、IEEE802.3委員会において標準化がなされ、イーサネット(登録商標)〔Ethernet(R)〕の名称で知られるCSMA/CD(CareerSense Multiple Access/Collision Detection)方式が知られている。
【0003】
このCSMA/CD(搬送波検出多元接続・衝突検知)方式を利用しながら衝突を回避し、一定の伝送速度を確保するための技術として、下記特許文献1には、複数のデータ送信が衝突した場合に待ち状態とし、その後再送信する通信方式において衝突の抑制制御を行なう装置であって、複数のデータ送信における基準となる基準時刻と、ランダムに発生させたずらし時間とを取得し、時刻問合せに対して、基準時刻をずらし時間を用いて変更した時刻を返送する送信衝突制御装置が開示されている。
【0004】
しかしながら、この特許文献1に記載の技術も、基本的にはCSMA/CD方式特有の、通信端末装置がランダムにデータフレームを送信する方式を採用しているため、衝突検出のためにネットワーク長に制限を設けなければならなかった。
【0005】
また、トラヒックが増大すると、通信端末装置においては、データフレームの衝突を検出するまでの時間が長くかかってしまい、極端にスループットが低下するという不都合があった。
【0006】
これら衝突に関する不都合を回避するためのアクセス制御方式として、IEEE802.11委員会において標準化がなされ、無線LANとして広く普及しているCSMA/CA(Career Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式がある。
【0007】
このCSMA/CA(搬送波検出多元接続・衝突回避)方式に基づくアクセス制御動作について、図12及び図13を参照して説明する。
【0008】
ここで、図12はCSMA/CA方式を採用した従来のネットワーク構成を示している。また、図13は図12に示したネットワークにおける送信競合制御動作を示し、特に、同図(a)は送信の競合が無い場合の制御動作を示し、同図(b)は送信の競合が発生した場合の制御動作を示している。
【0009】
図12に示すネットワークは、複数の通信端末装置10(10A,10B,10C)、O/E(Optical/Electric)変換装置21、通信制御部25を内蔵するセンターハブ20、サーバ30により構成される。
【0010】
このネットワーク、つまりCSMA/CA方式では、通信端末装置例えば10Aからセンターハブ20にパケットを送信する場合、該通信端末装置10Aは、送信パケットの送出に先立ち、例えば、図13(a)に示すように、競合ウィンドウ期間71内に複数のパルス(送信パルス列81)をランダムに送信する。
【0011】
その際、他の通信端末装置10がこの競合ウィンドウ期間71の間に送信が無い場合には、センターハブ20では通信端末装置10Aからの送信パルス列81Aがそのまま受信パルス列85として正常に受信されることにより、通信端末装置10Aは上記競合ウィンドウ期間71の終了後、データフレーム90を送出する。
【0012】
これに対して、図13(b)に示すように、競合ウィンドウ期間71A内に、通信端末装置10Aが送信パルス列81Aを送出している時に、別の通信端末装置10Bも同様にランダムに送信パルス列81Bを送出した場合は、送信パルス列81Aと81Bが衝突し、通信端末装置10Aでの受信パルス列は83Aのようになり、センターハブ20での受信パルス列は85Cのようになる。
【0013】
この時、通信端末装置10Aでは受信パルス列83Aの波形を解析する。
【0014】
送信パルス列送信後における受信パルス列の解析の結果、図13(a)のように、通信端末装置10A以外に送信していない場合は「送信パルス数=受信パルス数」となり(衝突非検出)、他の通信端末装置10も送信しており、かつ全てのパルスが重複していない場合は「送信パルス数<受信パルス数」となる(衝突検出)。
【0015】
上述した受信パルス列の解析結果に基づき、図13(b)において、通信端末装置10Aで受信パルス列83Aを基に衝突が検出されると、続いて競合ウィンドウ期間71Bを設け、再度、アクセス競合制御を行なう。
【0016】
通信端末装置10Aは、ここでも送信パルス列81Aに対する受信パルス列解析を行ない、その結果、衝突が検出されなかった場合、データフレーム90を送信する。
【0017】
このように、CSMA/CA方式では、送信するパケット毎に衝突ウィンドウ(競合ウィンドウ)を用いたアクセス制御があり、その結果によってパケットの送信を行なうため、通信端末装置10とアクセスポイント(センターハブ20)間の伝播遅延時間の長い時には衝突ウィンドウの時間が長くなり、相対的にパケットを送出できる時間が短くなる。
【0018】
このため、通信端末装置10の台数が多く送信トラヒックが高い場合には、衝突ウィンドウにアクセスするパケットの数の集中が高くなるため、衝突ウィンドウでの複数のアクセス検出(便宜的に、「衝突検出」と呼称する)確率が高まり、スループットは急速に劣化することになる。
【0019】
ここで、衝突ウィンドウの長さは最大伝播遅延時間に比例するものであり、自ずから伝播距離を制限するものである。
【0020】
また、無線LANで広く用いられているIEEE802.11方式では、同様な方式としてランダムなパルス列の代わりにRTS/CTS(Request To Send/Clear To Send)という短いパケットが用いられている。
【0021】
具体的には、通信端末装置10以外に全体を管理する基地局を設けておき、通信端末装置10は基地局に対してRTSパケットを送出し、これを正しく1つだけ受信した場合は基地局はCTSパケットを該当する通信端末装置に送信することにより衝突を回避する方式である。
【0022】
これは、無線LANでは信号の減衰が大きいため、通信端末装置自身では基地局でのRTSパケットの衝突を検出することができない場合があるため、基地局からCTSパケットを通信端末装置10に送信することにより送信許可を与えるものであるが、本質的には、上述した方式(図13参照)と同様である。
【0023】
しかしながら、上述した各方式では、
(1)通信端末装置10がパケットを送信するタイミングが通信端末装置10毎にまちまちであるため、他の通信端末装置からの送信パルス列の検出を衝突ウィンドウ期間の間連続して行なわなければならず、最大ネットワーク長が長い場合には受信のための消費電力が増大する。
(2)データフレーム毎に衝突ウィンドウへの競合制御を行なう必要があるため、その分スループットを上げることができない。
という問題点があった。
【0024】
【特許文献1】
特開2001−144789号公報
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の通信システムでは、通信端末装置がパケットを送信するタイミングが通信端末装置毎にまちまちであったため、他の通信端末装置からの送信パルス列の検出をある衝突検出期間(衝突ウィンドウ)中連続して行なわなければならず、最大ネットワーク長が長い場合には受信のための消費電力が増大するという問題点があった。
【0025】
また、データフレーム毎に衝突ウィンドウへの競合制御を行なう必要があるため、その分だけスループットが低下するという問題点があった。
【0026】
本発明は上記問題点を除去し、各通信端末装置の送信競合制御でのアクセス要求信号の送信を同期させることにより、衝突ウィンドウの長さを短縮し、その分だけ伝送効率を高くし、伝播距離が長くなっても性能の劣化を防止することのできる通信システム、該システムに用いる通信制御装置及び通信端末装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、通信制御装置と、該通信制御装置と上り及び下り通信路で接続される複数の通信端末装置とを有し、前記通信端末装置は、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後に前記通信制御装置にアクセス要求信号を送信し、その送信結果に基づき前記データフレームを送信すると共に、前記通信制御装置は、前記通信端末装置から前記アクセス要求信号を受信し、その受信結果に基づいてデータフレームを受信する通信システムにおいて、前記通信端末装置は、前記アクセス要求信号を送信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、送信しようとするデータフレームがある場合、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後、前記時間スロットの内から1つのスロットを選択して前記アクセス要求信号を送信する送信手段を具備すると共に、前記通信制御装置は、前記アクセス要求信号を受信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、該時間スロットの範囲内で前記アクセス要求信号を受信する受信手段を具備し、前記各通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号が前記通信制御装置で前記時間スロットにより同期して受信されることを特徴とする。
【0028】
本発明の通信制御装置は、複数の通信端末装置と通信路で接続され、前記通信端末装置からアクセス要求信号を受信し、その受信結果に基づいて前記通信端末装置からのデータフレームを受信する通信制御装置において、前記アクセス要求信号を受信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、該時間スロットの範囲内で前記アクセス要求信号を受信する受信手段を具備し、前記各通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号を前記時間スロットにより同期して受信することを特徴とする。
【0029】
本発明の通信端末装置は、通信制御装置と通信路で接続され、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後に前記通信制御装置にアクセス要求信号を送信し、その送信結果に基づき前記通信制御装置にデータフレームを送信する通信端末装置において、前記アクセス要求信号を送信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、送信しようとするデータフレームがある場合、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後、前記時間スロットの内から1つのスロットを選択して前記アクセス要求信号を送信する送信手段を具備することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明に係わる通信システムの全体構成を示す概念図である。
【0032】
このシステムは、MAC(Media Access Control:媒体アクセス制御)のデータフレーム通信機能を有する複数の通信端末装置10(10−1,…,10−n)、各通信端末装置10と無線LANにより接続されるセンターハブ20、センターハブ20と通信網40との間に接続され、例えば、各通信端末装置10から通信網40(インターネット)への接続を中継するプロキシサーバ等から成るサーバ30を具備して構成される。
【0033】
センターハブ20(特許請求の範囲における通信制御装置に相当)には、上記無線LAN区間に設定される上りャネル及び下りチャネルにより各通信端末装置10と交信し、該各通信端末装置10からサーバ30やインターネット等へアクセスする際のアクセス制御を行なう通信制御部25が内蔵されている。
【0034】
図2は、図1における通信端末装置10及びセンターハブ20の詳細構成を示すブロック図である。
【0035】
図2に示すように、通信端末装置10は、無線部11、アクセス制御部12、制御部13を具備して構成される。
【0036】
無線部11は、上りチャネルを介してセンターハブ20にアクセス要求信号やデータフレーム等を送信したり、下りチャネルを介してセンターハブ20からアクセス同期信号やデータフレーム送信許可信号等を受信する等の無線送受信動作を行なう。
【0037】
アクセス制御部12は、以下の各実施例で詳述するように、センターハブ20の通信制御部25と協働して当該通信端末装置10からデータフレームを送信する際のアクセス制御を行なう。
【0038】
制御部13は、通信端末装置10全体の動作の制御を行なう。
【0039】
一方、センターハブ20は、無線部24、通信制御部25、制御部26を具備して構成される。
【0040】
無線部24は、下りチャネルを介して通信端末装置10にアクセス同期信号やデータフレーム送信許可信号等を送信したり、上りチャネルを介して通信端末装置10からアクセス要求信号やデータフレーム等を受信したり等の無線送受信動作を行なう。
【0041】
通信制御部25は、以下の各実施例で詳述するように、通信端末装置10のアクセス制御部12と協働して通信端末装置10からデータフレームを送信する際のアクセス制御を行なう。
【0042】
制御部26は、通信制御部25を含むセンターハブ20全体の動作の制御を行なう。
【0043】
上記構成を有する通信端末装置10とセンターハブ20間のアクセス制御において、センターハブ20は、下りチャネルを用いて通信端末装置10にアクセス同期信号を送信する。
【0044】
通信端末装置10は、送信しようとするデータフレームがある場合、センターハブ20から下りチャネルにより送られてくるアクセス同期信号を受信した後、上りチャネルによりセンターハブ20にアクセス要求信号を送信する。
【0045】
このアクセス同期信号とアクセス要求信号とのやり取りにあたり、センターハブ20では、通信制御部25の制御により、通信端末装置10へのアクセス同期信号の送信後に該通信端末装置10からアクセス要求信号を受信する期間として1または複数の受信時間スロット(以下、受信スロットと略称する)を設定し、該受信スロットの範囲内でアクセス要求信号を受信する。
【0046】
これに対し、通信端末装置10では、アクセス制御部12の制御により、アクセス要求信号を送信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、送信しようとするデータフレームがある場合、センターハブ20からアクセス同期信号を受信した後、上記時間スロットの内から1つのスロットを選択してアクセス要求信号を送信する。
【0047】
具体的には、センターハブ20からのアクセス同期信号の受信後、該センターハブ20との間の伝播遅延時間に対応する待ち時間経過後、当該センターハブ20の受信スロットのいずれかの受信タイミングに合うようにアクセス要求を送信する。
【0048】
この通信端末装置10とセンターハブ20と協働したアクセス制御によって、センターハブ20が各通信端末装置10からのアクセス要求信号を上記受信スロットで同期して受信することになる。
【0049】
これにより、各通信端末装置10からのアクセス要求信号の衝突検出期間(衝突ウィンドウ)を無駄に延ばす必要がなくなり、伝送効率をアップさせることができる。特に、伝播距離長くなった場合に、アクセス要求信号の衝突検出期間が長くなることを抑え、性能劣化を大幅に少なくする点で有用である。
【0050】
以下、本発明に係わる通信システムの具体的実施例を順次説明していく。
【0051】
第1の実施例:(請求項1,18,27に対応)
図3は、第1の実施例に係わる通信システムにおける無線LAN区間の無線チャネル構成を示す図である。
【0052】
図3において、同図(a)はセンターハブ20側から見た無線チャネル構成を示し、同図(b)は通信端末装置10−1側から見た無線チャネル構成を示している。
【0053】
図3において、50はセンターハブ20から通信端末装置10−1方向へのデータ伝送に用いる下りチャネルであり、60は通信端末装置10−1からセンターハブ20方向へのデータ伝送に用いる上りチャネルである。
【0054】
下りチャネル50には、上りチャネル60の状態を示す状態表示情報を通信端末装置10−1に通知するための時間スロット(状態表示伝送スロット)51が設けられている。本実施例において、状態表示伝送スロット51は、例えば、通信端末装置10−1に対してアクセスの同期を示す信号(アクセス同期信号511)を送信するために用いられる。
【0055】
また、下りチャネル50には、上記状態表示伝送スロット51以外の時間スロットとして、下りデータフレーム521を送信するためのデータ伝送スロット52が設けられる。
【0056】
ここで、下りデータフレーム521が無い場合には、データ伝送スロット52により何も送信しなくても良いし、ダミーの信号を送信しても良い。
【0057】
一方、上りチャネル60には、通信端末装置10とセンターハブ20間でアクセス要求信号611を送受するための時間スロット(アクセススロット61)、並びに上りデータフレーム621を送受するためのデータ伝送スロット62が設けられる。
【0058】
特に、本実施例では、上記アクセススロット61は、例えば、61A,61B,61Cという3つの時間スロットに分割されている。
【0059】
通信端末装置10−1では、センターハブ20からアクセス同期信号511を受信した後、待ち時間wtの経過後に上記3つのアクセススロット61A,61B,61Cのうちのいずれか1つを用いてセンターハブ20にアクセス要求信号611を送信する。
【0060】
なお、上記アクセス同期信号511の受信後、アクセス要求信号611を送信するまでの待ち時間wtについては、各通信端末装置10とセンターハブ20との間の伝播遅延時間に対応する時間が当該各通信端末装置10毎に予め設定されている。
【0061】
つまり、各通信端末装置10において、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻は既知である。
【0062】
以下、図3を参照して、本実施例でのアクセス動作について説明する。
【0063】
本実施例において、センターハブ20は、通信制御部25の制御の下に、上りチャネル60にデータフレーム621の送信があるかどうかを監視し、当該データフレーム621の送信が無い状態、つまりアイドル状態の時には、下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて各通信端末装置10にアクセス同期信号511を送信する。
【0064】
これに対して、各通信端末装置10は、アクセス制御部12の制御の下で、送信しようとするデータフレームがある場合、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、通信制御部25に対してアクセス要求信号611を送信する。
【0065】
この場合、各通信端末装置10は、上述したように、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号611の送信時刻までの待ち時間wtを計算し、該待ち時間wtの経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611を送信する。
【0066】
つまり、各通信端末装置10では、アクセス同期信号511を受信後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかにより受信できるようにタイミングを見計らって上りアクセス要求信号611を送信する。
【0067】
特に、図3に示す例では、通信端末装置10−1はアクセススロット61Aに合わせたタイミングで上りアクセス要求信号611を送信している。
【0068】
この上りアクセス要求信号611が衝突などによる誤りが無くセンターハブ20でアクセススロット61Aにより受信された場合、当該受信に成功したアクセス要求信号611を送信した通信端末装置10−1では、センターハブ20の通信制御部25から通知されるか、あるいはキャリア検出手段等での検出結果から当該受信成功の旨を知り、MACデータフレーム621を上りチャネル60によりセンターハブ20に送信する。
【0069】
このように、第1の実施例では、上りチャネル60上に、通信端末装置10からアクセス要求信号611を送信する1または複数のアクセススロット61を設け、各通信端末装置10が、センターハブ20からアクセス同期信号受信後、該センターハブ20までの伝播遅延時間を考慮してアクセススロット61のタイミングに合うようにアクセス同期信号を送信するようにしている。
【0070】
このアクセス制御によれば、各通信端末装置10のアクセス要求信号の送信タイミングが分散され、その結果、送信MACフレームの衝突確率が減少し、通信端末装置10のスループットの大幅な向上が見込める。
【0071】
第2の実施例:(請求項1,18,27に対応)
図4は、第2の実施例に係わる通信システムの無線LAN区間における無線チャネル構成を示す図である。
【0072】
図4において、同図(a)はセンターハブ20側から見た無線チャネル構成を示し、同図(b),同図(c)は、それぞれ、通信端末装置10−1側,通信端末装置10−2側から見た無線チャネル構成を示している。
【0073】
図4において、図3における構成要素と同様の部分には同一の符号を付している。
【0074】
なお、本実施例において、上りチャネル60〔図4(a)参照〕には、通信端末装置10−1,10−2とセンターハブ20間でアクセス要求信号611を送受するためのアクセススロット61として、例えば、61A,61B,61Cという3つのアクセススロットが設けられるが、説明の便宜上、アクセススロット61Aのみを示している。
【0075】
また、本実施例において、通信端末装置10−1,10−2では、それぞれ、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻は既知である。
【0076】
以下、図4を参照して、本実施例でのアクセス動作について説明する。
【0077】
本実施例において、センターハブ20は、上りチャネル60にデータフレーム621の送信が無い状態(アイドル状態)の時には、下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて各通信端末装置10−1,10−2にアクセス同期信号511を送信する。
【0078】
これに対して、各通信端末装置10−1,10−2は、送信しようとするデータフレームがある場合、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、センターハブ20に対してそれぞれアクセス要求信号611a,611bを送信する。
【0079】
この場合、各通信端末装置10−1,10−2は、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号611a,611bの送信時刻までの待ち時間wt11,wt12をそれぞれを計算し、該待ち時間wt11,wt12の経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611a,611bをそれぞれ送信する。
【0080】
つまり、各通信端末装置10−1,10−2では、アクセス同期信号511を受信後、これから送信するアクセス要求信号611a,611bがセンターハブ20でアクセススロット61A,61B,61Cのいずれかで同期して受信されるように当該上りアクセス要求信号611a,611bをそれぞれ送信する。
【0081】
この上りアクセス要求信号611a,611bが衝突などによる誤りが無くセンターハブ20でアクセススロット61Aにより受信された場合、当該受信に成功したアクセス要求信号611aまたは611bを送信した通信端末装置10−1または10−2では、センターハブ20の通信制御部25から通知されるか、あるいはキャリア検出手段等での検出結果から当該受信成功の旨を知り、MACデータフレーム621を上りチャネル60によりセンターハブ20に送信する。
【0082】
図4に示す例では、2台の通信端末装置10−1,10−2が共に送信MACデータフレームが存在し、アクセス同期信号511の受信後、センターハブ20までの伝播遅延時間に相当するそれぞれ異なる待ち時間wt11,wt12を経た後、共に、センターハブ20側でアクセススロット61Aにより同期して受信可能なタイミングで上りアクセス要求信号611a,611bをそれぞれ送信している。
【0083】
このように、アクセス要求信号611a,611bを同期を取って送信したために、センターハブ20側で当該アクセス要求信号611a,611bが衝突し、アクセスが競合していることが明確に分かる。
【0084】
この場合、通信端末装置10−1,10−2では、センターハブ20の通信制御部25から通知されるか、あるいはキャリア検出手段等での検出結果からアクセス要求信号の衝突を知り、MACフレームの送信を停止する動作を行なう。
【0085】
このように、第2の実施例では、上りチャネル60上に、通信端末装置10からアクセス要求信号611を送信する1または複数のアクセススロット61を設け、各通信端末装置10では、センターハブ20からアクセス同期信号受信後、これから送信するアクセス要求信号611がセンターハブ20でアクセススロット61により同期して受信されるように、当該上りアクセス要求信号611の同期をとってそれぞれ送信するようにしている。
【0086】
かかるアクセス制御によれば、各通信端末装置10のアクセス要求送信タイミングが同期されることにより、アクセス要求が確実に衝突することとなり、衝突を確実に検出して衝突見逃しによるMACフレームの破壊および送信スループット低下を防止できる。
【0087】
第3の実施例:(請求項6,10,23,32に対応)
図5は、第3の実施例に係わる通信システムの無線LAN区間における無線チャネル構成を示す図である。
【0088】
図5において、同図(a)はセンターハブ20側から見た無線チャネル構成を示し、同図(b),同図(c),同図(d)は、それぞれ、通信端末装置10−1側,通信端末装置10−2側,通信端末装置10−3側から見た無線チャネル構成を示している。
【0089】
図5において、図3における構成要素と同様の部分には同一の符号を付している。
【0090】
本実施例において、下りチャネル50中の状態表示伝送スロット51で送信する信号としては、アクセス同期信号511のみならず、結果通知信号512が存在する。
【0091】
この結果通知信号512は、センターハブ20におけるアクセススロット61A,61B,61Cでのアクセス要求信号の受信結果(受信成功した旨)をアクセス要求元の通信端末装置10に通知するために用いられる。
【0092】
上記以外の構成は、図3に示す無線チャネル構成と同様である。
【0093】
以下、図5を参照して、本実施例でのアクセス動作について説明する。
【0094】
本実施例において、センターハブ20は、上りチャネル60にデータフレーム621の送信が無い状態(アイドル状態)の時には、下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて各通信端末装置10−1,10−2,10−3にアクセス同期信号511を送信する。
【0095】
これに対して、各通信端末装置10−1,10−2,10−3では、送信しようとするデータフレームがある場合、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、センターハブ20に対してそれぞれアクセス要求信号611a,611b,611cを送信する。
【0096】
この場合、各通信端末装置10−1,10−2,10−3は、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号611a,611b,611cの送信時刻までの待ち時間wt21,wt22,wt23をそれぞれを計算し、該待ち時間wt21,wt22,wt23の経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611a,611b,611cをそれぞれ送信する。
【0097】
つまり、各通信端末装置10−1,10−2,10−3では、アクセス同期信号511を受信後、これから送信するアクセス要求信号611a,611b,611cがセンターハブ20でアクセススロット61A,61B,61Cのいずれかで同期して受信されるように当該上りアクセス要求信号611a,611b,611cをそれぞれ送信する。
【0098】
図5に示す例では、2台の通信端末装置10−2,10−3が、共に、センターハブ20側でアクセススロット61Aにより同期して受信可能なタイミングで上りアクセス要求信号611b,611cをそれぞれ送信し、もう1台の通信端末装置10−1が、センターハブ20側でアクセススロット61Bにより受信可能なタイミングで上りアクセス要求信号611aを送信する。
【0099】
この場合、通信端末装置10−2,10−3ではアクセス要求信号611b,611cがアクセススロット61Aで衝突(送信失敗)し、通信端末装置10−1ではアクセス要求信号611aがアクセススロット61Bで送信に成功する。
【0100】
この時、センターハブ20は、通信端末装置10−1からのアクセス要求信号611aをアクセススロット61Bで受信した後、受信が成功した旨を示す結果通知信号512を下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて通信端末装置10−1に送信する。
【0101】
通信端末装置10−1では、センターハブ20から送信される結果通知信号512を受信して当該受信成功の旨を知り、MACのデータフレーム621を上りチャネル60により通信制御部25に送信する。
【0102】
一方、通信端末装置10−2,10−3では、センターハブ20の通信制御部25から通知されるか、あるいはキャリア検出手段等での検出結果から当該アクセス要求信号611の衝突を知り、MACフレームの送信を停止する動作を行なう。
【0103】
なお、この例では、アクセス要求信号611の送信が成功した通信端末装置10に対してのみその受信結果(受信が正しく行なわれた旨)を示す結果通知信号512を送信するようにしたが、アクセス要求信号611を送信した全ての通信端末装置10に対して、そのアクセス要求信号611が正しく受信が行なわれたか否かを示す結果通知信号を送信するようにしても良い。
【0104】
この場合、センターハブ20の通信制御部25は、複数の通信端末装置10から送信されるアクセス要求信号がアクセススロットにより正しく受信されたか否かの受信結果を判定する判定手段と、該受信結果を通信端末装置10に通知する通知手段とを備えた構成とすれば良い。
【0105】
また、通信端末装置10は、センターハブ20から通知されるアクセス要求信号の受信結果を受信する手段と、該受信結果に基づきデータフレームの送信を制御する送信制御手段とを備えた構成とすれば良い。
【0106】
図6は、第3の実施例に係わる通信端末装置10のアクセス制御動作を示すフローチャートである。
【0107】
この通信端末装置10では、まず、送信するデータフレーム621が存在するかどうかを判定する(ステップS601)。
【0108】
ここで、送信するデータフレーム621が存在する場合(ステップS601YES)、アクセス同期信号511の受信を待ち、アクセス同期信号511が受信された場合(ステップS602)、所定の待ち時間wt経過後、アクセススロット61の受信タイミングに合わせてアクセス要求信号611を送信する(ステップS603)。
【0109】
その後、センターハブ20から送られてくる受信結果通知信号512の受信待ちを行い(ステップS604)、該受信結果通知信号512が受信された場合、その結果がアクセス要求信号611の送信成功を示しているか否かを判定する(ステップS605)。
【0110】
ここで、送信成功であれば(ステップS605YES)、データフレーム621を送信し(ステップS606)、送信完了後、一連の動作を終了する。
【0111】
また、送信成功でない場合(ステップS605NO)、ステップS601以降の処理に戻り、再度、アクセス動作を繰り返す。
【0112】
このように、第2の実施例では、センターハブ20において、上りチャネル60上に設けたアクセススロット61によりアクセス要求信号を受信成功した場合にその受信結果を結果通知信号512によりアクセス要求元の通信端末装置10(図5の例では通信端末装置10−1)に通知するようにしたため、当該通信端末装置10では、キャリア検出手段により常時キャリアセンスしなくても、結果通知信号を受信すれば良いことから、上下の帯域が分離したネットワークにおいても送出するデータフレームを確実に送信することができると共に、キャリアセンスのための余分な動作を防止し、通信端末装置10の消費電力低減に寄与できる。
【0113】
第4の実施例:(請求項2,19,28に対応)
第4の実施例に係わる通信システムは、例えば、センターハブ20の通信制御部25内に、受信データのトラヒック量を監視するトラヒック量監視手段と、受信データのトラヒック量に応じてアクセススロット61のスロット数を変化させるアクセススロット数可変手段とを設けたものである。
【0114】
この構成は、上記第1〜第3の各実施例に適用できるものであり、例えば、図3における上りアクセススロット61A,61B,61C,…の数を、上りデータフレーム621の長さ、数等のトラヒックが増加する時には増大させ、トラヒック量が減少する時には減じるものである。
【0115】
このアクセススロット数可変制御によれば、トラヒックが増大して上りアクセス要求信号611の衝突確率が高くなった時は、アクセススロット数を増やすことにより、アクセス確率を増大させることができ、上りデータフレーム621のスループット向上を図ることができる。
【0116】
また、トラヒックが少ない時には、アクセススロット数を少なくすることで、トラヒックのバースト特性が高い場合においても効率の良い通信を行うことができる。
【0117】
なお、同様の機能は、例えば、センターハブ20に送信するデータフレームのトラヒック量を監視する手段と、データフレームのトラヒック量に応じて時間スロット数を変化させる手段を設けるという形で、通信端末装置10側にも持たせることができる。
【0118】
第5の実施例:(請求項3,20,29に対応)
第5の実施例に係わる通信システムは、例えば、通信端末装置10のアクセス制御部12に、各々のアクセススロット61に対して送出したアクセス要求信号611のアクセス状況を管理するアクセス状況管理手段と、該アクセス状況に基づき、各アクセススロット61へのアクセス要求信号611の送信確率を変化させる送信確率変更手段とを設けたものである。
【0119】
この構成は、上記第1〜第3の各実施例に適用できるものであり、例えば、図3に示す無線チャネルを利用する通信端末装置10−1において、送信すべきデータフレームがある場合、そのアクセス制御部12では、上りアクセススロット61A,61B,61Cへのアクセス要求信号611の送信を必ず行なうのではなく、送信確率変更手段が、アクセス状況管理手段により管理されている各アクセススロット61A,61B,61Cの過去のアクセス状況を基にある確率でアクセス要求信号611を送信するように制御する。
【0120】
この場合における送信確率変更手段での送信確率の設定方法としては、例えば、上りアクセススロット61A,61B,61Cの前回のアクセス状況をアクセス状況管理手段に記憶しておき、送信確率変更手段が、全体のアクセススロット中でアクセス要求信号611の衝突が発生しているスロットの比率が高い場合には送信確率を低下させ、逆に、何も送信されない空きスロットの比率が高い場合には送信確率を増加させるように制御する方法がある。
【0121】
この送信確率変更制御によれば、アクセススロット61におけるアクセス要求信号611の送信成功確率を高めることができると同時に、トラヒックのバースト性が高い場合においても効率の良い通信が可能になる。
【0122】
更に、この送信確率変更制御の変形例としては、通信端末装置10が上りチャネル60をスキャンできない上下帯域分離型通信路を利用するシステム構成の場合には、センターハブ20から下り状態表示伝送スロット51や別の制御パケットを用いるなどの方法により送信確率を通知する構成も可能である。この場合には、センターハブ20(例えば、通信制御部25)において送信確率を計算するようにすれば良い。
【0123】
第6の実施例:(請求項4,21,30に対応)
第6の実施例に係わる通信システムは、例えば、センターハブ20(通信制御部25)または通信端末装置10(アクセス制御部12)の少なくともいずれか一方に、複数の通信端末装置10から送られるアクセス要求信号611のアクセススロット61による受信誤りや受信確率等の受信状態を検出する検出手段と、アクセススロット61によるアクセス要求信号611の受信誤りや受信確率に応じて当該アクセススロット数を変化させるアクセススロット数可変手段と設けたものである。
【0124】
この構成は、上記第1〜第3の各実施例に適用できるものであり、例えば、図3に示す無線チャネル構成を利用するセンターハブ20において、通信制御部25内に設けた上記検出手段が、上りアクセススロット61A,61B,61Cの数に対してアクセス要求信号611の受信が衝突して失敗した比率を計算し、上記アクセススロット数可変手段が、失敗したスロット数の数の比率が高い場合にはスロット数を増大させ、逆に何も送信されていないスロットの比率が高い場合にはスロット数を減少させるように制御する。
【0125】
この制御によれば、失敗したスロット数の数の比率が高い場合にスロット数を増大させることによって、アクセス要求信号611の送信を分散させて衝突確率を低減させることができ、また、何も送信されていないスロットの比率が高い場合にスロット数を減少させることによって、送信の無い無駄なスロット数を減少させることができる。
【0126】
本実施例を適用し、アクセス確率に応じたシステムの容量を可変にすることにより、バースト性の高いトラヒックを効率良く運ぶ通信システムを構築できる。
【0127】
なお、同様の機能は、例えば、アクセススロット61毎にアクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態をセンターハブ20から受信する手段と、アクセススロット61毎のアクセス要求信号の受信状態に応じてアクセススロット数を変化させる手段とを設けるという形で、通信端末装置10側にも持たせることができる。
【0128】
第7の実施例:(請求項5、22,31に対応)
第7の実施例は、第6の実施例の変形例であって、アクセススロット61のスロット数ではなく、アクセス要求信号611の送信確率を変化させる機能を有するものである。
【0129】
この機能を実現するためには、例えば、センターハブ20(通信制御部25)または通信端末装置10(アクセス制御部12)に、複数の通信端末装置10から送られるアクセス要求信号611のアクセススロット61による受信誤りや受信確率等の受信状態を検出する検出手段と、アクセススロット61によるアクセス要求信号611の受信誤りや受信確率に応じて上記アクセス要求信号611の送信確率を変化させる送信確率変更手段と設け、上記検出手段の検出結果を基にアクセス要求信号611の衝突が頻発していると認識された場合、送信確率変更手段がアクセス要求信号611の送信確率を低下させ、逆に、上記検出手段の検出結果を基にアクセス要求信号611の衝突が減少したと認識された場合、送信確率変更手段がアクセス要求信号611の送信確率を増大させるように制御すれば良い。
【0130】
第8の実施例:(請求項7,8,24,25に対応)
第8の実施例に係わる通信システムは、例えば、図5に示す無線チャネル構成を利用する第3の実施例に係わるセンターハブ20において、上りアクセススロット61A,61B,61Cにおけるアクセス要求信号611の受信結果(結果通知信号512)を通信端末装置10に通知する場合のデータ圧縮機能を有するものである。
【0131】
この種のシステムにおける上記受信結果の通知に際しては、通常、通知先(アクセス要求元)の通信端末装置10のMAC IDを付した下り結果通知信号512を送信するのが一般的である。
【0132】
この方法の場合、受信結果を示す情報は送信成功・不成功を示す1ビットの情報であるが、通信端末装置10のMAC IDは48ビットもあり、これを通知するために48ビットのヘッダが必要となって伝送効率が非常に悪化する。
【0133】
図7は本実施例の受信結果通知方法に基づくデータ構成を示す図であり、同図(a)は第1の受信結果通知方法に基づくデータ構成を示し、同図(b)は第2の受信結果通知方法に基づくデータ構成を示している。
【0134】
図7(a)に示すように、本実施例の第1の受信結果通知方法によれば、センターハブ20は、通信端末装置10に対し、アクセススロット毎のスロット番号に受信成功または失敗を示す情報を付加して受信結果を通知する
このように、上りアクセススロット番号を用いて受信結果を通知する場合、スロット番号は4ビットで、受信結果を示す情報は送信成功・不成功を示す1ビットの情報であり、合計5ビットの情報で済む。
【0135】
また、図7(b)に示すように、本実施例の第2の受信結果通知方法によれば、センターハブ20は、通信端末装置10に対し、アクセススロットの番号順に受信成功または失敗を示す情報を並べた受信結果を通知する
このように、上りアクセススロット毎の受信結果をビット列にして通知する場合、受信結果を通知するための情報量は、送信成功・不成功を示す1ビットの情報で済む。
【0136】
上記第1若しくは第2の受信結果通知方法を適用することで、下りチャネルで通知する情報を圧縮してチャネル利用効率の高い通信システムが実現でき、通信コストも低減できる。
【0137】
第9の実施例:(請求項9,26に対応)
図8は、第9の実施例に係わる通信システムの無線LAN区間における無線チャネル構成を示す図である。
【0138】
図8において、同図(a)はセンターハブ20側から見た無線チャネル構成を示し、同図(b)は通信端末装置10−1側から見た無線チャネル構成を示している。
【0139】
本実施例において、下りチャネル50中の状態表示伝送スロット51で送信する信号としては、アクセス同期信号511のみならず、データフレーム送信許可信号513が存在する。
【0140】
このデータフレーム送信許可信号513は、センターハブ20においてアクセススロット61A,61B,61Cでのアクセス要求信号の受信が成功した場合に、該受信が成功したアクセス要求信号611を送ってきた通信端末装置10のうちのアクセスを許可すると判断した通信端末装置10のみに対して送られる信号であって、当該通信端末装置10にデータフレームの送信を許可する旨を通知するための信号である。
【0141】
上記以外の構成は、図3に示す無線チャネル構成と同様である。
【0142】
以下、図8を参照して、本実施例でのアクセス動作について説明する。
【0143】
本実施例において、センターハブ20は、上りチャネル60にデータフレーム621の送信が無い状態(アイドル状態)の時には、下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて各通信端末装置10にアクセス同期信号511を送信する。
【0144】
これに対して、送信しようとするデータフレームがある通信端末装置10−1では、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、センターハブ20に対してアクセス要求信号611を送信する。
【0145】
その際、通信端末装置10−1は、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号611の送信時刻までの待ち時間wtを計算し、該待ち時間wtの経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのうちの例えば61Aに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611を送信する。
【0146】
この例の場合、他の通信端末装置10からのアクセススロット61Aへのアクセス要求信号の送出が無い(衝突が無い)ため、通信端末装置10−1ではアクセス要求信号611がアクセススロット61Aで送信に成功する。
【0147】
この時、センターハブ20は、通信端末装置10−1からのアクセス要求信号611をアクセススロット61Aで受信した後、該通信端末装置10−1に対してアクセスを許可するかどうかをチェックし、アクセスを許可すると判断した場合は、当該通信端末装置10−1に対して、データフレームの送信を許可するデータフレーム送信許可信号513を下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて通信端末装置10−1に送信し、アクセスを許可しないと判断した場合は上記データフレーム送信許可信号513の送信は行なわない。
【0148】
なお、上記アクセスを許可するかどうかの判断は、例えば、上記のケースにおいて、通信端末装置10−1以外にも、例えばアクセススロット61B,61Cでアクセス要求信号611の送信に成功した通信端末装置10があり、これら全ての通信端末装置10にアクセスの許可を与えた場合に上りデータフレームの衝突が起こる可能性があるかどうか等に基づき行なわれる。
【0149】
通信端末装置10−1では、センターハブ20から送信されるデータフレーム送信許可信号513を受信することにより、MACのデータフレーム621を上りチャネル60によりセンターハブ20に送信する。
【0150】
また、通信端末装置10−1では、センターハブ20から上記データフレーム送信許可信号513が受信されない場合には、、MACのデータフレーム621の送出を行なわないように制御する。
【0151】
上記の制御を実現するためには、例えば、センターハブ20の通信制御部25内に、通信端末装置10から送信されるアクセス要求信号がアクセススロット61により正しく受信されたか否かの受信結果を判定する判定手段と、該受信結果に基づき、アクセスを許可する通信端末装置10に対してデータフレームの送信を許可するデータフレーム送信許可信号を送信する手段とを設け、上記データフレーム送信許可信号に従って通信端末装置10から送信されるデータフレームを受信するようにすれば良い。
【0152】
このように、第9の実施例では、上りデータフレームの送信を下り制御信号(データフレーム送信許可信号513)で通知することにより、複数の通信端末装置10がアクセス要求信号611の送信に成功した場合の上りデータフレームの衝突を防止することができる。
【0153】
また、データフレームの送出順序、タイミングの指示がセンターハブ20側から制御可能になるため、音声パケットのような遅延時間にシビアなデータフレームを優先して送出せしめる等、QOS(Quality of Service)を確保した通信が可能になる。
【0154】
第10の実施例:(請求項11,33に対応)
第10の実施例に係わる通信システムは、例えば、通信端末装置10のアクセス制御部12内に、センターハブ20からデータフレームの送信を許可されない旨の信号を受信するか、または予め定められた時間内にデータフレームの送信を許可する信号が受信されなかった場合、再度、アクセス要求信号を送信すべく制御するアクセス要求再送制御手段を設けたものである。
【0155】
かかる構成を有する通信端末装置10を適用した通信システムにおけるアクセス動作について、図4を援用して説明する。
【0156】
図4において、通信端末装置10−1,10−2は、本実施例に係わるアクセス要求再送制御手段を有するものとする。
【0157】
既に説明した第2の実施例に係わる通信システムでは、図4に示すような通信端末装置10−1,10−2からの上りアクセス要求信号611a,611bがアクセススロット61Aで衝突する状況下において、当該通信端末装置10−1,10−2は上りデータフレーム621を送出できないことになった。
【0158】
これは、第2の実施例では、通信端末装置10−1,10−2が、センターハブ20からアクセス要求信号の衝突を通知されるか、あるいはキャリア検出手段等での検出結果からアクセス要求信号の衝突を知り、MACフレームの送信を停止する動作を行なう構成(アクセス要求再送機能を持たない構成)だからに他ならない。
【0159】
この点、第10の実施例では、通信端末装置10−1,10−2は上述したアクセス要求再送制御手段を備えている。
【0160】
これにより、本実施例の通信端末装置10−1,10−2では、図4に示したアクセス要求信号611a,611bの衝突が発生した状況下で、上記アクセス要求再送制御手段が、通信制御部25からデータフレームの送信を許可されない旨の信号を受信したか、または予め定められた時間内にデータフレームの送信を許可する信号が受信されたかどうかをチェックし、データフレームの送信を許可されない旨の信号を受信するか、または予め定められた時間内にデータフレームの送信を許可する信号が受信されなかった場合、次のアクセススロット61Aの受信タイミングが巡ってきた時に、再度、アクセス要求信号611a,611bを送出するように制御する。
【0161】
なお、こうしたアクセス要求再送機能を持たない場合、TCP(TransmissionControl Protocol)層などの上位層で再送制御を行なうのが一般的であるが、第10の実施例の通信端末装置10では、アクセス要求の衝突を直接検知できるため、再送の回復が早く、遅延時間の少ないデータフレーム送信が可能になる。
【0162】
なお、第10の実施例においては、衝突が発生した後の次回のアクセス要求信号611送出までの待ち時間をすぐに送出するように設定するのではなく、衝突回数に応じて長くしていくバックオフ動作を併用するようにしても良い。
【0163】
第11の実施例:(請求項12,34に対応)
第11の実施例に係わる通信システムは、例えば、通信端末装置10のアクセス制御部12内に、擬似ランダム符号を発生させる擬似ランダム符号発生手段と、該擬似ランダム符号に基づきアクセススロットのうちの1つを選択するアクセススロット選択手段とを設けたものである。
【0164】
かかる構成を有する通信端末装置10を適用した通信システムにおけるアクセス動作について、図3を援用して説明する。
【0165】
図3において、通信端末装置10−1は、本実施例に係わる擬似ランダム符号発生手段並びにアクセススロット選択手段とを有するものとする。
【0166】
この通信端末装置10−1は、送信しようとするデータフレームがある場合、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、センターハブ20に対してアクセス要求信号を送信する。
【0167】
より具体的には、通信端末装置10−1は、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号の送信時刻までの待ち時間wtを計算し、該待ち時間wtの経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611を送信する。
【0168】
その際、通信端末装置10−1では、上記アクセススロット選択手段が、上記擬似ランダム符号発生手段から発生される擬似ランダム符号に基づきアクセススロット61A,61B,61Cのうちの1つを選択し、この選択されたアクセススロットに対してアクセス要求信号611を送信する。
【0169】
このように、第11の実施例では、擬似ランダム符号を発生させ、該擬似ランダム符号の値に基づいて、アクセス要求信号611を送信すべきアクセススロット(61A,61B,61C,…)をランダムに選択するようにしたため、アクセス要求信号611が特定のアクセススロットに集中しないようにでき、衝突確率を減少させ、スループットを向上させることができる。
【0170】
第12の実施例:(請求項13,35に対応)
第12の実施例に係わる通信システムは、例えば、通信端末装置10のアクセス制御部12内に、送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号を送信したことを管理するアクセス履歴管理手段と、送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号を以前に送信したことがある場合、以前に送信した場合とは異なる範囲の中からアクセススロットを選択するアクセススロット選択手段とを設けたものである。
【0171】
かかる構成を有する通信端末装置10を適用した通信システムにおけるアクセス動作について、図3を援用して説明する。
【0172】
図3において、通信端末装置10−1は、本実施例に係わるアクセス履歴管理手段及びアクセススロット選択手段とを有するものとする。
【0173】
この通信端末装置10−1は、送信しようとするデータフレームがある場合、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、センターハブ20に対してアクセス要求信号を送信する。
【0174】
より具体的には、通信端末装置10−1は、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号の送信時刻までの待ち時間wtを計算し、該待ち時間wtの経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611を送信する。
【0175】
その際、通信端末装置10−1では、上記アクセススロット選択手段が、アクセス履上記歴管理手段に記憶されるアクセス履歴を参照し、最初のアクセス要求信号611の送信である場合には、全てのアクセススロット61A,61B,61Cの中から1つを選択し、この選択されたアクセススロットに対してアクセス要求信号611を送信する。
【0176】
また、最初のアクセス要求信号送信時に、例えば、アクセススロット61Aで衝突などが発生することによりアクセス要求信号611が送信不成功だった場合には、そのアクセス履歴をアクセス履歴管理手段に記憶しておき、その後、同一データフレームに対応するアクセス要求信号611を再送する場合には、アクセススロット選択手段が、アクセス履上記歴管理手段に記憶されるアクセス履歴を参照して前回アクセススロット61Aに対する送信が不成功だったことを認識することにより、当該アクセススロット61A以外のアクセススロット61Bまたは61Cを選択し、この選択されたアクセススロット61Bまたは61Cに対してアクセス要求信号611を送信(再送)する。
【0177】
このように、第12の実施例では、送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号611を以前に送信したことがある場合、始めて送信した場合とは異なる範囲の中からアクセススロット61を選択してアクセス要求信号611を送信するようにしたため、初回のアクセス要求信号送信に対するアクセス成功確率を上げることができ、送信の遅延時間を短縮し、スループットを向上させることができる。
【0178】
第13の実施例:(請求項14,36に対応)
第13の実施例に係わる通信システムは、例えば、通信端末装置10のアクセス制御部12内に、送信すべきデータフレームの通信品質を判別する通信品質判別手段と、送信すべきデータフレームの通信品質に応じて、アクセス要求信号を送信するアクセススロットの範囲が異なるように当該アクセススロットの選択範囲を変更するスロット選択範囲変更手段とを設けたものである。
【0179】
かかる構成を有する通信端末装置10を適用した通信システムにおけるアクセス動作について、図3を援用して説明する。
【0180】
図3において、通信端末装置10−1は、本実施例に係わる通信品質判別手段及びスロット選択範囲変更手段とを有するものとする。
【0181】
この通信端末装置10−1は、送信しようとするデータフレームがある場合、下りチャネル50によりアクセス同期信号511を受信することにより、センターハブ20に対してアクセス要求信号を送信する。
【0182】
より具体的には、通信端末装置10−1は、センターハブ20までの伝播遅延時間とアクセススロット61A,61B,61Cの開始時刻が既知であるため、上記アクセス同期信号511を受信後、上りアクセス要求信号の送信時刻までの待ち時間wtを計算し、該待ち時間wtの経過後、アクセススロット61A,61B,61Cのいずれかに合わせた所定の時刻に上りアクセス要求信号611を送信する。
【0183】
その際、通信端末装置10−1では、上記通信品質判別手段が今回送信しようとしているデータフレームの通信品質を判別し、次いで、スロット選択範囲変更手段が、この送信すべきデータフレームの通信品質に応じて、アクセス要求信号を送信するアクセススロットの範囲が異なるように当該アクセススロットを選択させる。
【0184】
具体例として、スロット選択範囲変更手段は、送信すべきデータフレームが要求する通信品質(QOS)情報が音声情報など優先度の高いデータフレームの場合には、複数のアクセススロット例えば61A,61Bの中から選択させ、通常のデータフレームの場合にはアクセススロット61Cに限定して選択させる。そして、この選択されたアクセススロットに対してアクセス要求信号611を送信する。
【0185】
このように、第13の実施例では、送信すべきデータフレームの通信品質に応じてアクセス要求信号611を送信するアクセススロットの範囲を異ならせるようにしたため、送信すべきデータフレームの通信品質に応じてアクセス要求信号611の衝突確率を変えることが可能となり、複数の通信品質のサービスを同一のネットワークに収容することができるようになる。
【0186】
第14の実施例:(請求項15,16,17に対応)
第14の実施例に係わる通信システムは、例えば、図1に示す構成を有する通信システムにおいて、通信端末装置10とセンターハブ20間の無線アクセス区間の上りチャネルと下りチャネルの周波数を異ならせ、通信端末装置10からセンターハブ20へデータフレームを送信する上り通信路と、センターハブ20から通信端末装置10へデータフレームを送信する下り通信路とをそれぞれ専用の通信路で実現したものである。
【0187】
かかる構成によれば、通信端末装置10からセンターハブ20へ送信する方向の上りデータフレームと、センターハブ20から通信端末装置10へ送信する方向の下りデータフレームとを同時に送信した場合でも、上りと下りの両データフレームを衝突させないようにすることができる。
【0188】
なお、上り通信路と下り通信路をそれぞれ専用通信路として設ける方法としては、この他、通信端末装置10とセンターハブ20間を上り専用ケーブルと下り専用ケーブルとで接続する方法もある。
【0189】
図9は、第14の実施例に係わる通信システムにおける無線チャネル構成の一例を示す図である。
【0190】
図9において、同図(a)はセンターハブ20側から見た無線チャネル構成を示し、同図(b)は通信端末装置10−1側から見た無線チャネル構成を示している。
【0191】
図9において、図3における構成要素と同様の部分には同一の符号を付している。
【0192】
図9において、センターハブ20から通信端末装置10方向へのデータ伝送に用いる下りチャネル50と、通信端末装置10からセンターハブ20方向へのデータ伝送に用いる上りチャネル60とは上述した専用通信路で形成されたものである。
【0193】
下りチャネル50中の状態表示伝送スロット51で送信する信号としては、アクセス同期信号511(511−1,511−2)の他、MACフレームの送信を許可することを通知するMACフレーム送信許可信号515がある。
【0194】
上記以外の構成は、基本的には、図3に示す無線チャネル構成と同様である。
【0195】
以下、図9を参照して、本実施例でのアクセス動作について説明する。
【0196】
本実施例において、センターハブ20は、上りチャネル60にデータフレーム621の送信が無い状態(アイドル状態)の時には、下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いて各通信端末装置10にアクセス同期信号511−1を送信する。
【0197】
これに対して、送信しようとするデータフレームがある例えば通信端末装置10−1では、下りチャネル50によりアクセス同期信号511−1を受信することにより、センターハブ20に対して上りチャネル60を用いてアクセス要求信号611−1を送信する。
【0198】
センターハブ20は、上りチャネル60により通信端末装置10−1からのアクセス要求信号611−1を受信すると、下りチャネル50の状態表示伝送スロット51を用いてMACフレーム送信許可信号515を送信する。
【0199】
一方、通信端末装置10−1では、センターハブ20から送信されるMACフレーム送信許可信号515を受信すると、MACデータフレーム621−1,621−2を上りチャネル60によりセンターハブ20に順次送信する。
【0200】
これに対し、センターハブ20は通信端末装置10−1から送信されたMACデータフレーム621−1,621−2を順に受信する。
【0201】
その際、センターハブ20は、通信端末装置10−1から送信された最後のMACデータフレーム621−2の受信終了直前に、同図に矢印で示す時間だけ前倒しにして次のアクセス同期信号511−2を通信端末装置10−1に送信する。
【0202】
このように、下りアクセス同期信号511の送信を、直前のMACデータフレーム621の受信終了前に前倒し送信(Flying Transmittion)することは、上り通信路路と下り通信路を専用通信路としたことにより可能である。
【0203】
これによって、通信端末装置10−1は、通常より矢印で示した時間分だけ早くアクセス同期信号611−2を送出することができ、アクセスが成功する可能性を高くすることができる。また、アクセス同期信号611−2の間隔を短縮できるため、送信スループットを向上させる効果もある。
【0204】
また、本実施例の通信システムでは、上り通信路と下り通信路がそれぞれ専用通信路として形成されていることを利用して、アクセス同期信号511のみならず、MACフレーム送信許可信号515についても、直前のMACデータフレームの終了前に前倒し送信することも可能である。
【0205】
図10は、アクセス同期信号511並びにMACフレーム送信許可信号515の前倒し送信制御に係わる無線チャネル構成を示す図であり、図9と同一の部分には同一の符号を付している。
【0206】
図10において、センターハブ20は、通信端末装置10−1から送られてくる最初のMACデータフレーム621−1の受信終了前にMACフレーム送信許可信号515−2を通信端末装置10−1に送出し、更に、通信端末装置10−1から送られてくる最後のMACデータフレーム621−2の受信終了前にアクセス同期信号511−2を通信端末装置10−1に送出している。
【0207】
この場合には、図9で説明した場合に比べて、MACデータフレーム送出期間も短縮できる。
【0208】
更に、本実施例の通信システムでは、上り通信路と下り通信路がそれぞれ専用通信路として形成されていることを利用して、MACフレーム送信許可信号515とアクセス同期信号511の送出順序を適宜変更することもできる。
【0209】
図11は、MACフレーム送信許可信号515とアクセス同期信号511の送出順序変更制御に係わる無線チャネル構成を示す図であり、図9と同一の部分には同一の符号を付している。
【0210】
図11において、センターハブ20は、MAC#bのフライングのために、フレーム同期信号511−2とMACフレーム送信許可信号(MAC#2)515−3の送出順序を入れ替えている。
【0211】
この場合に、センターハブ20では、アクセスを許可したデータフレームの受信終了予定時刻より計算された時刻を基にアクセス同期信号511を送出する制御を行なっている。
【0212】
このように、MACフレーム送信許可信号515とアクセス同期信号511の送出順序を変更する機能(アクセスを許可したデータフレームの受信終了予定時刻より計算された時刻を基にアクセス同期信号511を送出する機能)を有することで、チャネルを最密で利用可能になる。
【0213】
以上に述べた各実施例を適用することにより、本発明の通信システムにおいては、長距離においても効率の良い通信を実現できるものとなる。
【0214】
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0215】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信端末装置は、アクセス要求信号を送信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、送信しようとするデータフレームがある場合、該時間スロットの内から1つのスロットを選択してアクセス要求信号を送信する一方、通信制御装置は、アクセス要求信号を受信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、該時間スロットの範囲内でアクセス要求信号を受信することにより、各通信端末装置から送信されるアクセス要求信号が通信制御装置で上記時間スロットにより同期して受信されるようにしたため、各通信端末装置からのアクセス要求信号の衝突検出期間を短縮して伝送効率をアップさせることができ、伝播距離が長くなっても性能劣化を大幅に少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる通信システムの全体構成を示す概念図。
【図2】図1における通信端末装置及びセンターハブの詳細構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成を示す図。
【図4】第2の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成を示す図。
【図5】第3の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成を示す図。
【図6】第3の実施例に係わる通信端末装置のアクセス制御動作を示すフローチャート。
【図7】第8の実施例の受信結果通知方法に基づくデータ構成を示す図。
【図8】第9の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成を示す図。
【図9】第14の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成の一例を示す図。
【図10】第14の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成の別の例を示す図。
【図11】第14の実施例に係わる通信システムの無線チャネル構成の他の例を示す図。
【図12】CSMA/CA方式を採用した従来のネットワーク構成を示す図。
【図13】図12に示したネットワークにおける送信競合制御動作を示す図。
【符号の説明】
10,10−1,…,10−n 通信端末装置
11 無線部
12 アクセス制御部
13 制御部
20 センターハブ
24 無線部
25 通信制御部
26 制御部
30 サーバ
40 通信網
50 下りチャネル
51 状態表示伝送スロット
511 アクセス同期信号
512 結果通知信号
513 データフレーム送信許可信号
515 MACフレーム送信許可信号
52 下りデータ伝送スロット
521 下りデータフレーム
60 上りチャネル
61,61A,61B,61C アクセススロット
611,611a,611b,611c アクセス要求信号
62 上りデータ伝送スロット
621 上りデータフレーム

Claims (36)

  1. 通信制御装置と、該通信制御装置と上り及び下り通信路で接続される複数の通信端末装置とを有し、前記通信端末装置は、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後に前記通信制御装置にアクセス要求信号を送信し、その送信結果に基づき前記データフレームを送信すると共に、前記通信制御装置は、前記通信端末装置から前記アクセス要求信号を受信し、その受信結果に基づいてデータフレームを受信する通信システムにおいて、
    前記通信端末装置は、
    前記アクセス要求信号を送信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、送信しようとするデータフレームがある場合、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後、前記時間スロットの内から1つのスロットを選択して前記アクセス要求信号を送信する送信手段
    を具備すると共に、
    前記通信制御装置は、
    前記アクセス要求信号を受信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、該時間スロットの範囲内で前記アクセス要求信号を受信する受信手段
    を具備し、
    前記各通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号が前記通信制御装置で前記時間スロットにより同期して受信されることを特徴とする通信システム。
  2. 前記通信端末装置から送信されるデータフレームのトラヒック量を監視する手段と、
    前記データフレームのトラヒック量に応じて前記時間スロット数を変化させる手段と
    を、前記通信端末装置または前記通信制御装置の少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記各時間スロットに対して送出したアクセス要求信号のアクセス状況を管理する手段と、
    前記アクセス状況に基づき、前記各時間スロットへのアクセス要求信号の送信確率を変化させる手段と
    を前記通信端末装置または前記通信制御装置の少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記時間スロット毎に前記アクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態を検出する手段と、
    前記時間スロット毎の前記アクセス要求信号の受信状態に応じて前記時間スロット数を変化させる手段と
    を前記通信端末装置または前記通信制御装置の少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする請求項3記載の通信システム。
  5. 前記時間スロット毎に前記アクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態を検出する手段と、
    前記時間スロット毎の前記アクセス要求信号の受信状態に応じて前記アクセス要求信号の送信確率を変化させる手段と
    を前記通信端末装置または前記通信制御装置の少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする請求項3記載の通信システム。
  6. 前記通信制御装置は、
    前記通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号が前記時間スロットにより正しく受信されたか否かの受信結果を判定する手段と、
    前記受信結果を前記通信端末装置に通知する通知手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  7. 前記通知手段は、前記受信結果を前記時間スロット毎のスロット番号を用いて通知することを特徴とする請求項6記載の通信システム。
  8. 前記通知手段は、前記受信結果を前記時間スロット毎に順番に並べてビット列情報として通知することを特徴とする請求項6記載の通信システム。
  9. 前記通信制御装置は、
    前記通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号が前記時間スロットにより正しく受信されたか否かの受信結果を判定する手段と、
    前記受信結果に基づき、アクセスを許可する通信端末装置に対してデータフレームの送信を許可する信号を送信する手段と
    を有し、前記データフレーム送信許可信号に従って前記通信端末装置から送信されるデータフレームを受信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  10. 前記通信端末装置は、
    前記通信制御装置から通知される前記アクセス同期信号の受信結果を受信する手段と、
    前記受信結果に基づきデータフレームの送信を制御する手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  11. 前記通信端末装置は、
    前記通信制御装置から、データフレームの送信を許可されない旨の信号を受信するか、または予め定められた時間内にデータフレームの送信を許可する信号が受信されなかった場合、再度、アクセス要求信号を送信するように制御する手段
    を具備することを特徴とする請求項10記載の通信システム。
  12. 前記通信端末装置は、
    擬似ランダム符号を発生させる手段と、
    前記擬似ランダム符号に基づき前記時間スロットのうちの1つを選択する手段と
    を具備し、前記送信手段は、前記選択された時間スロットに対して前記アクセス要求信号を送信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  13. 前記通信端末装置は、
    送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号を送信したことを管理する手段と、
    送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号を以前に送信したことがある場合、以前に送信した場合とは異なる範囲の中から前記時間スロットを選択する手段と
    を具備し、前記送信手段は、前記選択された時間スロットに対して前記アクセス要求信号を送信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  14. 前記通信端末装置は、
    送信すべきデータフレームの通信品質を判別する手段と、
    送信すべきデータフレームの通信品質に応じて、アクセス要求信号を送信する時間スロットの範囲が異なるように当該時間スロットの範囲を変更する手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  15. 前記上り通信路と、前記下り通信路とがそれぞれ専用の通信路によって形成され、
    前記通信端末装置から前記通信制御装置へ前記上り通信路により送信する上りデータフレームと、前記通信制御装置から前記通信端末装置へ前記下り通信路により送信する下りデータフレームとを同時に送信した場合でも前記両データフレームが衝突しないように構成されることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  16. 前記通信制御装置は、
    前記通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号の受信結果に基づき、前記通信端末装置にアクセスを許可するアクセス許可信号を送信する手段と、
    前記アクセスを許可したデータフレームの受信が全て終了する前に、次のアクセス同期信号を送出する手段と
    を具備することを特徴とする請求項15記載の通信システム。
  17. 前記通信制御装置は、
    前記アクセスを許可したデータフレームの受信終了予定時刻より計算された時刻を基に前記アクセス同期信号を送出する手段
    を具備することを特徴とする請求項16記載の通信システム。
  18. 複数の通信端末装置と通信路で接続され、前記通信端末装置からアクセス要求信号を受信し、その受信結果に基づいて前記通信端末装置からのデータフレームを受信する通信制御装置において、
    前記アクセス要求信号を受信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、該時間スロットの範囲内で前記アクセス要求信号を受信する受信手段
    を具備し、
    前記各通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号を前記時間スロットにより同期して受信することを特徴とする通信制御装置。
  19. 前記通信端末装置から送信されるデータフレームのトラヒック量を監視する手段と、
    前記データフレームのトラヒック量に応じて前記時間スロット数を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項18記載の通信制御装置。
  20. 前記各時間スロットに対して送出したアクセス要求信号のアクセス状況を管理する手段と、
    前記アクセス状況に基づき、前記各時間スロットへのアクセス要求信号の送信確率を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項18記載の通信制御装置。
  21. 前記時間スロット毎に前記アクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態を検出する手段と、
    前記時間スロット毎の前記アクセス要求信号の受信状態に応じて前記時間スロット数を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項20記載の通信制御装置。
  22. 前記時間スロット毎に前記アクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態を検出する手段と、
    前記時間スロット毎の前記アクセス要求信号の受信状態に応じて前記アクセス要求信号の送信確率を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項20記載の通信制御装置。
  23. 前記通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号が前記時間スロットにより正しく受信されたか否かの受信結果を判定する手段と、
    前記受信結果を前記通信端末装置に通知する通知手段と
    を具備することを特徴とする請求項18記載の通信制御装置。
  24. 前記通知手段は、前記受信結果を前記時間スロット毎のスロット番号を用いて通知することを特徴とする請求項23記載の通信制御装置。
  25. 前記通知手段は、前記受信結果を前記時間スロット毎に順番に並べてビット列情報として通知することを特徴とする請求項23記載の通信制御装置。
  26. 前記通信端末装置から送信される前記アクセス要求信号が前記時間スロットにより正しく受信されたか否かの受信結果を判定する手段と、
    前記受信結果に基づき、アクセスを許可する通信端末装置に対してデータフレームの送信を許可する信号を送信する手段と
    を有し、前記データフレーム送信許可信号に従って前記通信端末装置から送信されるデータフレームを受信することを特徴とする請求項18記載の通信制御装置。
  27. 通信制御装置と通信路で接続され、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後に前記通信制御装置にアクセス要求信号を送信し、その送信結果に基づき前記通信制御装置にデータフレームを送信する通信端末装置において、
    前記アクセス要求信号を送信する期間を1または複数の時間スロットに分割し、送信しようとするデータフレームがある場合、前記通信制御装置からアクセス同期信号を受信した後、前記時間スロットの内から1つのスロットを選択して前記アクセス要求信号を送信する送信手段
    を具備することを特徴とする通信端末装置。
  28. 前記通信制御装置に送信されるデータフレームのトラヒック量を監視する手段と、
    前記データフレームのトラヒック量に応じて前記時間スロット数を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項27記載の通信端末装置。
  29. 前記各時間スロットに対して送出したアクセス要求信号のアクセス状況を管理する手段と、
    前記アクセス状況に基づき、前記各時間スロットへのアクセス要求信号の送信確率を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項27記載の通信端末装置。
  30. 前記時間スロット毎に前記アクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態を前記通信制御装置から受信する手段と、
    前記時間スロット毎の前記アクセス要求信号の受信状態に応じて前記時間スロット数を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項29記載の通信端末装置。
  31. 前記時間スロット毎に前記アクセス要求信号の少なくとも受信誤り及び受信確率を含む受信状態を前記通信制御装置から受信する手段と、
    前記時間スロット毎の前記アクセス要求信号の受信状態に応じて前記アクセス要求信号の送信確率を変化させる手段と
    を具備することを特徴とする請求項29記載の通信端末装置。
  32. 前記通信制御装置から通知される前記アクセス同期信号の受信結果を受信する手段と、
    前記受信結果に基づきデータフレームの送信を制御する手段と
    を具備することを特徴とする請求項27記載の通信端末装置。
  33. 前記通信制御装置から、データフレームの送信を許可されない旨の信号を受信するか、または予め定められた時間内にデータフレームの送信を許可する信号が受信されなかった場合、再度、アクセス要求信号を送信するように制御する手段
    を具備することを特徴とする請求項32記載の通信端末装置。
  34. 擬似ランダム符号を発生させる手段と、
    前記擬似ランダム符号に基づき前記時間スロットのうちの1つを選択する手段と
    を具備し、前記送信手段は、前記選択された時間スロットに対して前記アクセス要求信号を送信することを特徴とする請求項27記載の通信端末装置。
  35. 送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号を送信したことを管理する手段と、
    送信すべきデータフレームに対応するアクセス要求信号を以前に送信したことがある場合、以前に送信した場合とは異なる範囲の中から前記時間スロットを選択する手段と
    を具備し、前記送信手段は、前記選択された時間スロットに対して前記アクセス要求信号を送信することを特徴とする請求項27記載の通信端末装置。
  36. 送信すべきデータフレームの通信品質を判別する手段と、
    送信すべきデータフレームの通信品質に応じて、アクセス要求信号を送信する時間スロットの範囲が異なるように当該時間スロットの範囲を変更する手段と
    を具備することを特徴とする請求項27記載の通信端末装置。
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