JP2722246B2 - 火災報知設備の確認灯電流供給装置 - Google Patents

火災報知設備の確認灯電流供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、動作を表示する確認灯を有する火災感知器
が受信機または中継器等の受信部に接続されている火災
報知設備に係り、特に、確認灯電流供給装置に関する。
[従来の技術] 従来の火災報知設備において、複数の火災感知器のう
ちのいずれかが火災を検出すると、どの火災感知器が火
災を検出したかを示すために、火災感知器自体またはそ
の近傍に設けられた確認灯(動作表示灯)を点灯させる
ようにしている。そして、受信機または中継器等の受信
部から、火災を検出した火災感知器に、確認灯の発光に
必要な電流を、常時、流すようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来装置において、上記発光に必要な電流は感知
器1台当り数十mAが必要であり、複数の感知器が火災を
同時に検出した場合、各確認灯で消費する電流値の合計
は非常に大きなものとなり、蓄電池等の非常用電源の容
量を大きくしなければならないという問題がある。
本発明は、動作を表示する確認灯を有する火災感知器
が受信機または中継器等の受信部に接続されている火災
報知設備において、上記確認灯を発光する場合、その電
流を小さくすることができる確認灯電流供給装置を提供
することを目的とするものである。
[課題を解決する手段] 本発明は、火災感知器が火災を検出したときに火災感
知器に供給する電流として、スイッチング回路等の自己
保持に必要な最小電流と、その感火災知器の確認灯を点
灯させる間欠的な電流とを供給するものである。
[作用] 本発明は、スイッチング回路等の自己保持に必要な最
小電流と、その火災感知器の確認灯を点灯させる間欠的
な電流とを、火災感知器が火災を検出したときに火災感
知器に供給するので、確認灯を発光するための電流を小
さくすることができる。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例を示す回路図である。
第1図は、1つの中継器Tと、この中継器Tに接続さ
れる1つの火災感知器DEとを例示的に示したものであ
る。
中継器Tは、電源PSと、受信回路、送信回路と、マイ
クロコンピュータMPUと、インバータINV1〜INV3と、ト
ランジスタTR11〜TR32と、定電流回路CC1〜CC3と、火災
信号検出用抵抗R1、R2とを有する。電源PSと受信回路と
送信回路とは信号兼電源線で接続されている。
マイクロコンピュータMPUは、第2図に示すフローチ
ャートのプログラム等を実行するものであり、制御用出
力ポートOUT1〜OUT3と、A/D(アナログ/デジタル)コ
ンバータの入力ポートAinと、A/Dコンバータの基準電圧
入力ポートVrfと、タイマ1〜タイマ4とを有するもの
である。
火災感知器DEは、動作を表示する確認灯LEDと、SCR
と、煙、熱または光等の火災現象を検出する火災現象検
出部FSとを有する。
定電流回路CC1は、感知器DEのSCRがオンしているとき
にそのSCRの動作を保持する電流を供給する回路であ
る。定電流回路CC2は、SCRがターンオフしているときに
は感知器DEにその監視電流を供給し、SCRがオンしてい
るときには中電流を確認灯LEDに供給する回路である。
定電流回路CC3は、SCRがオンしているときに確認灯LED
に大電流を供給する回路である。
次に、上記実施例の動作について説明する。
第2図は、上記実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
まず、初期設定し(S1)、マイクロコンピュータMPU
は、通常、その出力ポートOUT2をLにセットし、定電流
回路CC2を介して、感知器DEに24Vの監視電源を供給する
(S2)。図示しない受信機から信号を受信し(S3)、そ
れが自己アドレスであれば(S4)、入力ポートAinを介
して、内蔵するA/Dコンバータによって、CL間の電圧
(感知器DEの両端電圧)を読込み監視する(S5)。
このとき、感知器DEで、火災現象検出部FSが所定濃度
の煙を検出し、SCRがターンオンしていれば、定電流回
路CC2によって制御された電流(中電流)が上記SCRを介
してCL間に流れ、これによって感知器DEの両端電圧が低
下しているので、抵抗R1の両端電圧が低下する。この抵
抗R1の両端電圧の低下を、内蔵するA/Dコンバータを介
して判別することにより、マイクロコンピュータMPUは
火災信号を検出する。そして、感知器DEより火災信号を
受信したことを、図示しない受信機に送出する(S6)。
このときに、マイクロコンピュータMPUは、出力ポー
トOUT1にL出力し、定電流CC1を動作させ、SCRのオン動
作を保持する動作保持電流(このときにCL間の電圧は約
3Vになる)を供給する(S7)とともに、出力ポートOUT2
にHを出力し、定電流回路CC2の動作を停止し、感知器D
Eへの監視電流の供給を停止する(S8)。これによっ
て、SCRの自己保持に必要な電流(たとえば5mA)のみ
が、定電流回路CC1から感知器DEに供給される。
そして、MPU内のタイマ1、タイマ2をセットし(S
9)、出力ポートOUT3をLにし、定電流回路CC3を動作
し、大電流を確認灯LEDに供給し(S10)、タイマ1がオ
フしたときに(S11)、出力ポートOUT3をHにし、上記
大電流の供給を停止し(S12)、小電流のみをSCRに供給
する。つまり、第3図に示すようにt1の期間(タイマ1
がセットされている期間)のみ、大電流を確認灯LEDに
供給する。
そしてタイマ2がオフしたときに(S13)、タイマ
3、タイマ4をセットし(S14)、出力ポートOUT2をL
にし、定電流回路CC2を動作し、中電流を確認灯LEDに供
給し、タイマ3がオフしたときに定電流回路CC2の動作
を停止し、確認灯LEDへの中電流供給を停止し、小電流
のみをSCRに供給する(S15、S16、S17)。つまり、第3
図に示すようにt3の期間(タイマ3がリセットされてい
る期間)のみ、中電流を確認灯LEDに供給する。
そしてタイマ4がオフしたときに(S18)、復旧信号
があれば(S19)、その復旧動作を行ない(S20)、S2に
戻る。復旧信号がなければ(S19)、S9に戻る。
第3図は、上記実施例におけるCL間電圧波形を示す図
である。
この第3図に示すように、火災感知器DEが火災を検出
するまでは、CL間には2CVが印加され、火災感知器DEに
監視電流が供給され、火災検出がされた後に、CL間電圧
が3Vに低下し、この3Vの電圧によってSCRの動作保持電
流(小電流)が供給され、動作保持電流を供給している
間に、大電流、中電流を間欠的に確認灯LEDに供給す
る。
したがって、感知器DEが火災検出を行なった後は、確
認灯LEDを点灯させる場合、この確認灯LEDに大電流、中
電流を間欠的に流すので、確認灯LEDが点灯しているこ
とを確実に示すことができ、上記大電流、中電流が流れ
ていない期間には、動作保持電流のみをSCRに流してい
るので、中継器Tから感知器DEに供給する電力を削減す
ることができる。また、動作した感知器DEに供給する電
力を削減したことにより、中継器Tと受信機との間の電
路電圧が、感知器DEの動作によって低下することを防止
できる。
なお、上記実施例において、感知器DEに送る監視電流
を発生するために、CL間電圧を24Vにしたが、他の電圧
に設定してもよく、また、SCRの動作保持電流を供給す
る場合、CL間電圧を3Vにしたが、他の電圧を採用するよ
うにしてもよい。また、確認灯LEDの明発光電流を大電
流と中電流の2つとし、これを交互に流すことによっ
て、人間の残像効果を利用して、連続に近い状態で発生
させるように見せかけることができる。
なお、確認灯LEDの発光電流として、定電流回路CC2か
らの中電流供給を省略し、定電流回路CC3からのみ供給
するようにしてもよい。つまり、中継器Tが感知器DEに
間欠的に供給する電流は、大電流、または大電流と中電
流とが交互に流れる電流であってもよい。
さらに、確認灯LEDを発光する場合、受信機からのポ
ーリング信号をその同期信号として利用するようにして
もよい。
[発明の効果] 本発明によれば、確認灯を有する火災感知器が受信機
または中継器等の受信部に接続されている火災報知設備
において、確認灯を発光するための電流を小さくするこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す回路図である。 第2図は、上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。 第3図は、上記実施例におけるCL間電圧の一例を示す波
形図である。 T……中継器、DE……火災感知器、LED……確認灯、FS
……火災現象検出部、CC1〜CC3……定電流回路、MPU…
…マイクロコンピュータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動作を表示する確認灯を有する火災感知器
    が受信機または中継器等の受信部に接続されている火災
    報知設備において、 上記火災感知器が火災を検出したときに、上記火災感知
    器の動作に必要な電流のみを上記火災感知器に供給する
    第1電源部と; この第1電源部が動作している間に、上記確認灯の発光
    に必要な電流を上記火災感知器に間欠的に供給する第2
    電源部と; を上記受信部に設けたことを特徴とする火災報知設備の
    確認灯電流供給装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、 上記第2電源部が間欠的に供給する電流は、大電流、ま
    たは大電流と中電流とが交互に流れる電流であることを
    特徴とする火災報知設備の確認灯電流供給装置。
JP11252589A 1989-05-01 1989-05-01 火災報知設備の確認灯電流供給装置 Expired - Fee Related JP2722246B2 (ja)

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JP4690669B2 (ja) * 2004-07-01 2011-06-01 ホーチキ株式会社 警報器
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