JP2807253B2 - 感知器の遠隔試験装置 - Google Patents

感知器の遠隔試験装置

Info

Publication number
JP2807253B2
JP2807253B2 JP1062190A JP6219089A JP2807253B2 JP 2807253 B2 JP2807253 B2 JP 2807253B2 JP 1062190 A JP1062190 A JP 1062190A JP 6219089 A JP6219089 A JP 6219089A JP 2807253 B2 JP2807253 B2 JP 2807253B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
command
address
sensor
tester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1062190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02242498A (ja
Inventor
健二 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP1062190A priority Critical patent/JP2807253B2/ja
Publication of JPH02242498A publication Critical patent/JPH02242498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2807253B2 publication Critical patent/JP2807253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、感知器の遠隔試験装置に関し、特に、P型
の受信機に接続される複数の感知器を遠隔的に試験可能
とする装置に関する。
[従来の技術及び問題点] 火災受信機に複数の感知器が接続され、感知器が異常
を検知した場合に、異常を検知した感知器内のスイッチ
接点が閉じて短絡信号を火災受信機に送出することによ
り、受信機に対して火災信号等の信号送出を行ういわゆ
るP型の火災警報装置において、各感知器DEの作動試験
を行う際には、一般に、第1図に示すような加熱試験器
や加煙試験器等の試験器TESTERを用い、各感知器DEの設
置場所まで行って各感知器DEごとに熱または煙を加えた
りして試験を行うようにしている。しかしながら、この
ような方法では、 1.熱源を使用して危険である、 2.煙を発生するため空気を汚染する、 3.入室時間が限られているところに設置されている感知
器の試験は効率が悪い、 4.高い天井等に設置されている場合、足場を組む等しな
ければならず、試験効率が悪いばかりでなく、費用が多
くかかる、 等の問題がある。
これらの対応手段として、第2図に示すように各感知
器DEに対して永久磁石PMを接近させ、各感知器DE内のリ
ードスイッチLSを強制的に閉成させて作動試験を行うよ
うにしたものもある。このような方法においては、熱や
煙を発生させないので上記項目1及び2の問題について
は解決されるものの、依然、各感知器DEまで赴いて試験
を行わなければならないので、上記項目3及び4の問題
を解決するには到っていない。
以上のような経緯から、第3図に示すような遠隔試験
装置が開発されている。第3図において、火災受信機RE
内の電源E及びリレーRLには、煙感知器Sや熱感知器TH
等の複数個の感知器DEが伝送線l1及びl2を介して接続さ
れる。
各感知器DEには個別の周波数が割当てられており、試
験を行う際には試験器TE′を伝送線l1、l2に接続し、試
験器TE′から試験を行おうとする感知器対応の周波数信
号を試験信号として送出する。
各感知器DE内の、試験信号を受信する回路部分のみに
ついて第3A図に示されている。各感知器DEには、試験器
TE′から送出される特定の周波数信号に応答する受信回
路1が設けられており、該受信回路1が、試験器TE′か
ら当該感知器DEに対して送出されてきた試験信号として
の周波数信号を受信した場合には、試験もしくはテスト
電圧発生回路2に対しスイッチング回路SWを閉成すべく
指令する。通常は、煙や熱の発生により閉成されて発光
ダイオードLEDを介して伝送線l1及びl2を短絡するスイ
ッチング回路SWは、テスト電圧発生回路2から与えられ
るテスト電圧によっても閉成され、これにより火災受信
機REの端子C及びLが短絡もしくは低インピーダンス状
態となり該火災受信機RE内のリレーRLが電源Eにより附
勢され常開接点rl1により自己保持される。このように
して、リレーRLが自己保持したことにより、試験の結
果、当該感知器は正常に動作したことが確かめられる。
この場合、各感知器DEでの消費電流が成る限度を超え
ると、伝送線l1、l2に多数が接続されている感知器DE全
体での消費電流は、何等火災異常が生じていない場合で
さえ火災受信機RE内のリエーRLを附勢するに充分なもの
となってしまうこととなるので、各感知器DEでの消費電
流は低く押さえなければならず、従って受信回路1とし
ては消費電流の小さい受信素子、例えば第3B図に示すよ
うなマイクロフォーク等の圧電素子を使用している。
しかしながら、1個のマイクロフォークには、1つの
周波数の弁別能力しかないため、感知器の指定(どの感
知器の試験をするか)、試験内容の指定(どのような内
容の試験をさせるか)ごとに異なった周波数の弁別能力
を有するマイクロフォークを用意しなければならない。
従って、各感知器は個々に異ならせて別々に作成しな
ければならないので、製造性が悪くかつ価格の高いもの
となっていると共に、また、実際にはそのように多種類
の周波数の弁別能力を有するマイクロフォークは無いた
め、感知器の設置数、試験内容が制限されていた。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明の目的は、P型受信機に接続された感
知器の機能を試験器を使用して当該受信機の設置場所か
ら遠隔試験し、試験の効率化を図るのを可能とすると共
に、製造性が良くかつ感知器の設置数や試験内容が制限
されない遠隔試験装置を提供することにある。
このため、本発明によれば、受信機内蔵の地区リレー
伝送線を介して接続され、火災異常発生時にはこの地区
リレーを附勢させるスイッチ素子を有すると共に伝送回
路有する感知器と、前記感知器を遠隔的に試験するため
に、前記伝送線に接続される試験器とを含んだ感知器の
遠隔試験装置において、 前記試験器は、試験を行う際、最初に、ホールド解除信
号を、次に、アドレス信号並びに試験指令信号を含む前
記伝送線に送出する送出回路と、 送出したアドレスに対応する感知器から返送されてきた
応答情報を受信する受信回路とを備え、前記感知器は、
前記試験器から送出されてきた前記ホールド解除信号を
受信したとき、自己のホールド状態を解除するホールド
解除手段と、前記ホールド解除信号に続いて前記試験器
から送出されてきた前記アドレス信号を受信したとき、
該アドレスが自己のアドレスと一致しない場合に自己の
状態をホールド状態に復帰させるアドレス判別手段と、
前記アドレス信号の内容が自己のアドレスと一致した場
合には、前記アドレス信号に続く前記コマンド信号の内
容が試験指令か否かを判別する指令判別手段と、前記指
令判別手段で前記コマンド信号が試験指令であると判別
されたときに、前記受信機内蔵の地区リレーを付勢させ
ないようにするため前記スイッチ素子を開放させておく
スイッチ開放手段と、前記指令判別手段で判別した前記
コマンドの内容を実行し、実行後、自己の状態をホール
ド状態に復帰される指令実行手段と、 を備え、 たことを特徴とする感知器の遠隔試験装置が提供され
る。
[作用] 各感知器には、ホールド解除手段、アドレス判別手
段、及び指令実行手段の種々の素子を備えさせる。全感
知器におけるこれら種々の素子を一斉に動作させておく
と、多くの消費電流が流れて火災受信機内の地区リレー
等の火災信号受信回路を附勢させてしまう。
そこで各感知器は通常はホールド状態にあり、試験器
から送出されてきたホールド解除信号を受信したとき、
ホールド解除手段により、自己のホールド状態を解除す
ると共に、ホールド解除信号に続いて試験器から送出さ
れてくるアドレス信号が自己のアドレスと一致しない場
合にはアドレス判別手段により自己の状態をホールド状
態に復帰させる。
前記アドレス信号の内容が自己のアドレスと一致する
感知器のみが、指令実行手段により、アドレス信号に続
いて送出されてくる試験指令信号の内容を実行し、実行
後には、アドレス一致した感知器も自己の状態をホール
ド状態に復帰させられる。
また、指令判別手段で前記コマンド信号が試験指令で
あると判別されたときに、スイッチ開放手段にて受信機
内蔵の地区リレーを付勢させないようにするためスイッ
チ素子を開放させておく。
これにより、各感知器がホールド解除状態にある時間
がわずかなので、多くの電流を消費することなく地区リ
レーが不如意に附勢されることはない。従って、全感知
器を同じに製造して、アドレスのみを個別に設定すれば
良いので、製造性が良く安価に作成し得る。
[実施例] 以下、第4図以降を用いて本発明の一実施例について
説明する。
最初に、本発明の概略を第4図及び第4A図を用いて説
明すると、煙感知器Sや熱感知器TH等の各感知器DEには
マイクロプロセッサMPUnを内蔵させて各種処理を行わせ
るようにしており、平常状態では、火災受信機RE内の火
災信号受信回路としての地区リレーRLが誤動作しないよ
う感知器DEの消費電流を低減させるため全感知器DE内の
マイクロプロセッサMPUnをホールド状態としてある。
試験を行う際には、第4図に示すように伝送線l1、l2
に試験器TEを接続し、第4A図に示すように時刻t0におい
て受信スタンバイ信号すなわちホールド解除信号S1が試
験器TE側から伝送線に送出され、それは時刻t1において
各感知器DE側で受信される。試験器TEからの受信スタン
バイ信号S1を受信すると全感知器DE内のマイクロプロセ
ッサMPUnはわずかの立ち上がり過渡時間すなわちウォー
ミングアップ時間の後、ホールド状態から走行状態すな
わちラン状態に移行し、受信したホールド解除信号すな
わち受信スタンバイ信号S1のチェックを行う。その後、
試験器TEからアドレス信号S2を含む伝送情報(アドレス
に加うるコマンド等)が伝送線に送出され、それが第4A
図の時刻t2において感知器側で受信されると、該アドレ
ス信号S2に対応するアドレスを有する感知器DEのみが該
アドレス信号S2に応答して、ラン状態を維持し続ける。
その他の感知器すなわち該アドレス信号S2に対応するア
ドレスを有しない感知器DEは、該アドレス信号S2を受信
し終わる時刻t3に、各内蔵のマイクロプロセッサが自己
のアドレスと一致しないことを判別することによりマイ
クロプロセッサ自身によりホールド状態に戻される。ア
ドレス信号S2に対応しラン状態を維持し続ける感知器の
みが、アドレス信号S2に付随して送出されてくる試験コ
マンド等の情報S3を受信することができ、該コマンドを
実行した後、時刻t4において、該コマンドに応答した試
験結果等の応答情報S4を試験器TEに返送する。
以上の動作において、本発明では、信号S1、S2、S3
S4を直列ビット形態で送出するようにしており、各ビッ
トの期間中、伝送線l1、l2の両端間の電圧は相当低下す
るので各信号の各ビットの発生時間T1、T2、T3、T4、並
びに各情報S2、S3、S4等の発生期間T2′T4′等を地区リ
レーRLの応答時間よりも充分に小さいものとすると共
に、また、全感知器のマイクロプロセッサMPUの消費電
流により地区リレーRLが附勢されてしまうことを阻止す
るために、時刻t0において受信スタンバイ信号S1が送出
されてすべてのマイクロプロセッサMPUがラン状態とな
ってから、アドレス情報S2が送出されて当該アドレス以
外の感知器DEがホールド状態に戻される時刻t3までの時
間を、地区リレーRLの応答時間よりも充分に小さいもの
としている。これにより試験器TEと各感知器DEとの間
で、地区リレーRLを附勢させることなく充分な量の情報
交換を可能ならしめる。
第5図及び第6図は、それぞれ第4図に示された各感
知器DE及び試験器TEの内部回路を示すブロック回路図で
ある。
最初に、第5図に示された感知器DEについて第5A図の
フローチャート及び第5B図の波形図をも用いて説明する
と、火災受信機RE内の電源Eからの伝送線l1、l2上の給
電電力は例えばダイオードブリッジ等で構成される無極
性化回路TBを介して定電圧回路CPSに与えられ、ホール
ド状態にある当該感知器に対して、タイマTMやRAM等へ
の必要最小限の電力供給を行っている。
試験器TEからの受信スタンバイ信号(ホールド解除信
号)S1もしくは通常の火災監視状態におけるタイマTMか
らのスタンバイ信号STBが、それぞれマイクロプロセッ
サMPUnの端子TR3もしくはTR1に与えられると、それらい
ずれかのスタンバイ信号はオア回路ORを介して端子TR2
にも与えられ(第5A図のステップ100)、当該感知器DE
をホールド状態に移行させ、次に、それがいずれからの
スタンバイ信号であるかを判別する(ステップ101)。
当該感知器DEが煙感知器Sの場合について、まず、通
常の火災監視状態の動作を説明すると(ステップ101の
N、及びステップ102)、タイマTMの作動により、例え
ば4秒ごとにセンサ部SEにおける煙検出動作が行われて
いる。すなわちタイマTMの端子Aから4秒ごとにオア回
路ORを介してマイクロプロセッサMPUnの端子TR2に、第5
B図に示すスタンバイ信号STBが与えられる。該スタンバ
イ信号STBはマイクロプロセッサMPUnの端子TR1に与えら
れており、これによりマイクロプロセッサMPUnは該スタ
ンバイ信号STBがタイマTMからのものであることを知る
ことができる。マイクロプロセッサMPUnの端子TR2にス
タンバイ信号STBを受けると、該マイクロプロセッサMPU
nはラン状態となって、すなわちドライブ回路DR1、D
R2、増幅器AMP、比較器兼カウンタCC等に電源が供給さ
れる状態となって、当該感知器DEが火災監視を行うこと
が可能な状態となる。
火災監視可能状態となった後、例えばスタンバイ信号
STBの発生から約10ミリ秒後に、今度はタイマTMの端子
Bからドライブ回路DR1、比較器兼カウンタCC、及びマ
イクロプロセッサMPUnの端子TR9に対して同期信号SYNが
出力され、ドライブ回路DR1に同期信号SYNが与えられる
と、煙監視用の発光素子LED1が発光される。発光素子LE
D1と受光素子PDとは、両者間に煙が存在する場合にのみ
発光素子LED1からの光が該煙に反射されて受光素子PDに
至るように配置されており、従って両者間に煙が存在す
る場合には受光素子PDは該反射光を受光して増幅器AMP
に受光信号を出力する。
増幅器AMPからの受光信号は、比較器兼カウンタCC並
びにマイクロプロセッサMPUnの端子TR10に与えられ、比
較器兼カウンタCCは増幅器AMPからの信号を所定の基準
値と比較し、受光信号が所定の基準値を異常側に超えて
いる場合には、4秒ごとに検出される受光信号が基準値
を超えている回数をカウントする。比較器兼カウンタCC
は、このようにしてカウントさえたカウント値を所定の
カウント値と比較するようにもしており、従って、4秒
ごとに検出される受光信号が基準値を異常値に超えてい
る回数が所定のカウント値をも超えた場合には、該比較
器兼カウンタCCは動作して端子TCCから異常信号を知す
る。
比較器兼カウンタCCが動作すると、端子TCCから出力
された異常信号は、通常の監視状態では閉じているスイ
ッチSWBを介して、例えばサイリスタであって良いスイ
ッチ素子SWAに与えられ、該スイッチ素子SWAを動作状態
もしくは導通状態とする。これにより、火災受信機RE内
の電源E及び地区リレーRLから接続されている伝送線
l1、l2が動作表示用の発光ダイオードLED3並びにツェナ
ーダイオードZNを介して短絡されることとなるので、地
区リレーRLは附勢され、火災受信機RE側では火災異常が
発生したことを知ることができる。
なお、発光ダイオードLED3は感知器筐体外部に取り付
けられてスイッチ素子SWAが閉成した場合に該感知器が
動作したものであることを視覚表示するものであり、ま
た、ツェナーダイオードZNはオプションであり、該ツェ
ナーダイオードZNの両端間に発生する電圧をリード線を
介して端子XL1、XL2として取り出して、例えば部屋の外
部等に取り付けられるランプ等を接続し、遠隔位置にお
いても異常発生を知ることができるようにするためにあ
る。このようなオプションが必要でない場合には、点線
で示すようにツェナーダイオードZNの両端間をジャンパ
線等により短絡し得る。
また、増幅器AMPの出力及び比較器兼カウンタCCの端
子TCCからの異常信号は、それぞれマイクロプロセッサM
PUnの端子TR10及びTR8にも与えられているので、これに
よりマイクロプロセッサMPUnは端子TR8に異常信号を受
けたとき必要に応じ、増幅器AMPから端子TR10に与えら
れているアナログの煙濃度信号を、設定部SETに設定さ
れている自己アドレスを付加することにより、端子TR7
から送信用のインターフェースIFSを介し、伝送線を渡
って火災受信機RE側に知らせるようにすることもでき
る。この場合、感知器に、情報返送に必要な時間放電可
能なコンデンサ等の、マイクロプロセッサMPUnのバック
アップ用電源を設けるとよい。
なお、マイクロプロセッサMPUnの端子TR9に同期信号S
YNが与えられてから所定時間経過後に、マイクロプロセ
ッサMPUnはホールド状態に復帰する。従ってその所定時
間内に比較移器兼カウンタCCが動作して端子Tccからの
火災異常がスイッチ素子SWAを導通状態としない場合
は、煙監視において何等異常が無かったものとみなされ
る。
試験を行う際にはまず試験器TEを火災受信機RE側で伝
送線に接続して、受信スタンバイ信号S1を該伝送線に送
出する。第4A図で説明したように受信スタンバイ信号S1
が伝送線l1、l2を介して試験器TEから送出されてくる
と、該受信スタンバイ信号S1はホールド解除信号検出回
路HRで受信され、オア回路ORを介してマイクロプロセッ
サMPUnの端子TR2に与えられ(ステップ100)、これによ
り前述と同様にしてマイクロプロセッサMPUnはホールド
状態からラン状態に移行する。ホールド解除信号検出回
路HRからの信号は端子TR3にも与えられ、これによりマ
イクロプロセッサMPUnは試験器TEからの受信スタンバイ
信号S1であることを知ることができる(ステップ101の
Y)。
マイクロプロセッサMPUnがホールド状態からラン状態
に移行した後、第4A図に示すように時刻t2からの伝送情
報S2が伝送線l1、l2を介して試験器TEから送出されてく
ると、該伝送情報は受信用のインターフェースIFrを介
してマイクロプロセッサMPUnの端子TR6に与えられる
(ステップ103)。
マイクロプロセッサMPUnは、端子TR6に与えられた伝
送情報のアドレス信号S2を、設定部SETで設定されてい
る当該感知器DEの自己アドレスと比較し、一致していな
ければ(ステップ104のN)即座に自己のマイクロプロ
セッサMPUnをホールド状態に戻す(ステップ107)。
もし、一致していることが判別された場合には(ステ
ップ104のY)、そしてアドレス信号S2に付随して送出
されてきた信号S3が試験指令であることが判別された場
合には(ステップ105のY)、試験指令が実行される
(ステップ106)。すなわち、まず、端子TR4からスイッ
チSWBに対して開放指令を出して該スイッチSWBを開放さ
せると共に、端子TR11からドライブ回路DR2に対して駆
動指令を出して試験用の発光素子LED2を発光させる。
試験用発光素子LED2は、該試験用発光素子LED2が発光
した場合に受光素子PDが火災異常信号を生ずるに充分な
光量を受光するような位置に配置されており、従って試
験用発光素子LED2の発光により受光素子PDで受光された
受光信号は、増幅器AMPで増幅されてマイクロプロセッ
サMPUnの端子TR10並びに比較器兼カウンタCCに与えら
れ、比較器兼カウンタCCの端子TCCからは火災異常信号
が出力される。
該火災異常信号は、スイッチSWBが開放されているの
でスイッチ素子SWAに与えられることなく、該スイッチ
素子SWAを閉成しないので、火災受信機REの地区リレーR
Lが附勢されることはない。
比較器兼カウンタCCの端子TCCから出力された火災異
常信号は、マイクロプロセッサMPUnの端子TR8に与えら
れ、これにより該マイクロプロセッサMPUnは試験の結果
が良好であることを知ることができ、端子TR7から送信
用インターフェースIFsを介して試験結果良好を表わす
信号に自己アドレスを付加して第4A図に示される情報信
号S4として伝送線l1、l2に送出し、これにより試験器TE
では該試験結果良好信号を受信して試験結果が良好であ
ったことを知ることができる。
もし、端子TR11からの駆動指令が出された後、所定時
間内に比較器兼カウンタCCの端子TCCから火災異常信号
が出力されない場合には、マイクロプロセッサMPUnはセ
ンサ部SEもしくは比較器兼カウンタCCのいずれかに故障
等の何等かの異常が発生したかを端子TR8及びTR10の状
態を監視することで判別し、試験結果不良を表わす信号
に自己アドレスを付加して信号S4として端子TR7から伝
送線に送出する。
なお、上記説明ではスイッチSWBを設けて試験の場合
はスイッチ素子SWAを動作もしくは導通させず、従って
火災受信機RE側の地区リレーRLを附勢させないようにし
た場合を示したが、一連の試験として地区リレーRLをも
動作させることが望まれる場合には、スイッチSWBを取
り除き、比較器兼カウンタCCの端子TCCを直接スイッチ
素子SWAに接続するか、あるいはスイッチSWBを常にオン
状態にしておけば良い。
上記した感知器DEの動作におけるマイクロプロセッサ
MPUnの各端子で入出力信号のタイミングチャートを第5C
図に示しておく。
第6図には試験器TEの内部回路が示されており、端子
VCC及びVSS間で給電されているマイクロプロセッサMPUT
の入力側には、試験を行おうとしている回線を選択する
ための回線選択回路CSC、試験内容を指令するためのコ
マンド入力回路CIC、及び表示器DIPが、また、出力側に
は、送信回路SC、受信回路RC、感知器動作検出回路SA
D、及び回線交換機CEが図示のように接続されて示され
ている。
第4図には、1回線分のみの伝送線並びに地区リレー
RLを示したが、一般に火災受信機REには電源Eに対して
並列に複数の回数が接続されており、各回線ごとに伝送
線と地区リレーとが直列接続される。従って、回線選択
回路CSCによって回線L1、L2、・・・Lnのどの回線を試
験するべきかが選択され、回線選択回路CSCにより選択
された回線が回線交換機CEにより試験器TEに接続され、
選択された回数は表示器DIPに表示される。
次に、コマンド入力回路CICによりアドレス及び試験
指令内容等のコマンドが入力されてマイクロプロセッサ
MPUTに与えられると共に、これらアドレス及びコマンド
入力も表示器DIPに表示される。
以上の操作が終了して、例えば開始ボタン等が押され
ると、送信回路SCが、まず、第4A図に示した受信スタン
バイ信号S1を伝送線に送出し、或る時間において、例え
ば数ミリ秒おいて、アドレス信号S2及びコマンド信号S3
を含んだ情報を伝送線に送出する。
送出したアドレスに対応する感知器から応答情報S4
返送されてくると、それは受信回路RCが受信され、マイ
クロプロセッサMPUTを介して表示器DIPに表示される。
また、感知器において、前述のようにスイッチSWB
無く試験時にスイッチ素子SWAをも動作させてしまう構
成の場合には、感知器動作検出回路SADが伝送線間の短
絡を検出してそれをマイクロプロセッサMPUTを介して表
示器DIPに表示させる。
なお、上記実施例では、煙感知器の場合を例にとって
説明したが、感知器としては熱感知器、ガス感知器等、
種々のものであって良い。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、各感知器を種々の判別制御手
段を持たせ、通常時は、消費電流を低減させるためホー
ルド状態におき、試験時もしくは監視時のみラン状態に
移行させ、またコマンド信号が試験指令であると判別さ
れたとき、前記受信機内蔵の地区リレーを付勢させない
ようにしたので、感知器は、第3図に示した従来例のよ
うな個別の部品を使用する必要が無く、同一工程で製作
できることとなり製造性が良くなると共に、設置する感
知器の個数あるいは試験内容が増えても低価格で製造で
きるようになり、不用意に地区リレーを付勢させないよ
うできるという効果がある。また、感知器内の情報を乗
せることが可能となるため、感知器の種別、設定感度、
実際の感度、汚れ度合、故障状況等を付加して伝送する
こともできるという効果も合わせもつ。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第3A図及び第3B図は、感知器
の試験を行うための従来の技術を説明する図、第4図及
び第4A図は、本発明による感知器の遠隔試験装置を概略
的に説明するそれぞれブロック回路図及びタイミングチ
ャート、第5図は、第4図の各感知器の内部回路を示す
ブロック回路図、第5A図、及び第5B図と第5C図は、第5
図の動作を説明するためのそれぞれフローチャート及び
タイミングチャート、第6図は、第4図の試験器の内部
回路を示すブロック回路図、である。 図において、REは受信機、RLは地区リレー、l1、l2は伝
送線、Sは煙感知器、THは熱感知器、MPUnは感知器のマ
イクロプロセッサ、TMはタイマ、SEはセンサ部、SETは
設定部、CCは比較器兼カウンタ、SWAはスイッチ素子、S
TBはスタンバイ信号(ホールド解除信号)、SYNは同期
信号(監視指令信号)、 TEは試験器、MPUTは試験器のマイクロプロセッサ、SCは
送信回路、RCは受信回路、SADは感知器動作検出回路、C
SCは回線選択回路、CEは回線交換機、CICはコマンド入
力回路、DIPは表示器、S1は受信スタンバイ信号(ホー
ルド解除信号)、S2はアドレス信号、S3は試験指令信
号、S4は応答情報、である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信機内蔵の地区リレーに伝送線を介して
    接続され、火災異常発生時にはこの地区リレーを付勢さ
    せるスイッチ素子を有すると共に伝送回路有する感知器
    と、 前記感知器を遠隔的に試験するために、前記伝送に接続
    される試験器とを含んだ感知器の遠隔試験装置におい
    て、 前記試験器は、 試験を行う際、最初に、ホールド解除信号を、次に、ア
    ドレス信号並びに試験指令信号を含む情報を前記伝送線
    に送出する送出回路と、 送出したアドレスに対応する感知器から返送されてきた
    応答情報を受信する受信回路と、 を備え、 前記感知器は、 前記試験器から送出されてきた前記ホールド解除信号を
    受信したとき、自己のホールド状態を解除するホールド
    解除手段と、 前記ホールド解除信号に続いて前記試験器から送出され
    てきた前記アドレス信号を受信したとき、該アドレスが
    自己のアドレスと一致しない場合に自己の状態をホール
    ド状態に復帰させるアドレス判別手段と、 前記アドレス信号の内容が自己のアドレスと一致した場
    合には、前記アドレス信号に続く前記コマンド信号の内
    容が試験指令か否かを判別する指令判別手段と、 前記指令判別手段で前記コマンド信号が試験指令である
    と判別されたときに、前記受信機内蔵の地区リレーを付
    勢させないようにするため前記スイッチ素子を開放させ
    ておくスイッチ開放手段と、 前記指令判別手段で判別した前記コマンドの内容を実行
    し、実行後、自己の状態をホールド状態に復帰される指
    令実行手段と、 を備えたことを特徴とする感知器の遠隔試験装置。
  2. 【請求項2】所定時間間隔ごとに、前記ホールド解除手
    段へのホールド解除信号とセンサ部の火災監視を行うた
    めの火災監視指令信号とを引き続いて発生するタイマ手
    段と、 前記センサ部での火災監視結果を判別し、異常である場
    合に前記スイッチ素子を導通状態にして前記受信機内の
    前記地区リレーに短絡信号を送出する監視結果判別回路
    と、 前記タイマ手段のホールド解除信号の発生から、前記監
    視結果判別回路の判別並びに送出動作にかかる時間より
    も長い一定の時間経過後に当該感知器をホールド状態に
    復帰させるホールド状態復帰手段と、 を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    感知器の遠隔試験装置。
JP1062190A 1989-03-16 1989-03-16 感知器の遠隔試験装置 Expired - Fee Related JP2807253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1062190A JP2807253B2 (ja) 1989-03-16 1989-03-16 感知器の遠隔試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1062190A JP2807253B2 (ja) 1989-03-16 1989-03-16 感知器の遠隔試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02242498A JPH02242498A (ja) 1990-09-26
JP2807253B2 true JP2807253B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=13192974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1062190A Expired - Fee Related JP2807253B2 (ja) 1989-03-16 1989-03-16 感知器の遠隔試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2807253B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0789396B2 (ja) * 1986-04-23 1995-09-27 能美防災株式会社 火災報知設備
JP2816465B2 (ja) * 1986-08-26 1998-10-27 松下電工 株式会社 端末機器配線の導通試験回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02242498A (ja) 1990-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6313744B1 (en) Alarm system with individual alarm indicator testing
EP0241574A2 (en) Fire alarm system
EP1184825B1 (en) Interconnectable detector with local alarm indicator
US4610012A (en) Signal transmission system featuring bidirectional transmission of different signal types over a common transmission line connecting a central unit and a plurality of terminal units
JP3724076B2 (ja) 遠隔試験機能を有した火災報知システム
JP3979586B2 (ja) 火災感知器および火災報知設備
JP2807253B2 (ja) 感知器の遠隔試験装置
JP2000003485A (ja) 火災報知設備
JP3563254B2 (ja) 火災報知設備および感知器
JP2003196761A (ja) 煙感知器
JP2006048211A (ja) 火災報知システム
JP3267885B2 (ja) 火災報知設備および火災感知器
JP2004133770A (ja) 火災報知設備および火災感知器
JP3732302B2 (ja) 火災報知機
JP2854491B2 (ja) 防災監視装置および方法
GB2469984A (en) Fire alarm system for a plurality of dwellings
JP3343689B2 (ja) 火災報知機
JP3155902B2 (ja) 防災監視装置
JP2802757B2 (ja) 火災報知機の試験装置
JPH05225458A (ja) 防災設備の端末のリモコン操作方法及び装置
JP3602284B2 (ja) 火災報知機
JP2552272B2 (ja) 自動火災報知装置
JP3495023B2 (ja) 火災報知機
JP2724199B2 (ja) 感知器
JPH1166450A (ja) 火災報知機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees