JP2722158B2 - 感材回収箱および感材処理装置 - Google Patents

感材回収箱および感材処理装置

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JP2722158B2
JP2722158B2 JP30930892A JP30930892A JP2722158B2 JP 2722158 B2 JP2722158 B2 JP 2722158B2 JP 30930892 A JP30930892 A JP 30930892A JP 30930892 A JP30930892 A JP 30930892A JP 2722158 B2 JP2722158 B2 JP 2722158B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感材回収箱および感材
回収箱を装着可能とした感材処理装置に関し、詳しく
は、感材回収箱を、感材を取り扱う装置における感材の
幅方向であってこの装置の側方から取り付け可能な感材
回収箱およびその感材処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写カメラなどの感材を取り扱う
装置では、露光などの処理がなされた感材を、別に設置
された現像装置等に運ぶため、感材回収箱に回収する場
合がある。こうした感材回収箱は、複写カメラなどの感
材排出部に繰り返し脱着されることになるから、取り付
け、取り外しが容易であることが望ましい。加えて、製
版用の複写カメラなど一般的にかなりの大きさとなる装
置の場合、その設置スペースを低減するために、感材の
幅方向であって、装置の側方から感材回収箱を取り付け
可能とするものが、提案されている(例えば、実公平3
−50519号公報の「感光シート回収箱」)。
【0003】こうした感材回収箱の場合、複写カメラ等
から排出された感材を、感材回収箱の内部で搬送する機
構(例えば、感材を挟持搬送するローラ対など)を備え
る。この際、感材の搬送機構は、複写カメラなどの装置
から動力の伝達を受けて動作するのが一般的である。例
えば上記公告公報に記載の感材シート回収箱では、複写
カメラ等の感材排出部に、感材の排出時に回転するギヤ
が設けられ、このギヤに噛み合うギヤが感材回収箱にも
露出して設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
感材回収箱では、これを装置側方からスライドさせるよ
うにして感材排出位置にセットすると、動力を伝達する
機構のギヤが噛み合いの位置にない場合には、ギヤ同士
がぶつかって、損傷を受けることが考えられた。感材回
収箱は、繰り返し脱着されるので、取り付け時における
この問題は看過することができない。
【0005】かかる問題に対し、感材回収箱の取り付け
時には、動力を伝達するために結合する部材(ギヤ等)
を感材回収箱の内部もしくは感材を取り扱う装置の内部
に収納しておき、感材回収箱の取付が終わった後、アク
チュエータを動作させて、動力の伝達が可能な位置に飛
び出させるといった構成も考えられはするが、構造が複
雑となり、装置の信頼性に欠ける場合があるという問題
があった。
【0006】本発明の感材回収箱および感材処理装置
は、こうした問題を解決し、簡易な構造で装置側方から
の感材回収箱の設置が可能でかつ動力伝達機構の結合を
結合部の損傷等のおそれなく実現することを目的として
なされ、次の構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の感材回収箱は、
感材を取り扱う装置の感材排出部に取り付けられ、該感
材排出部から排出される感材を、該装置の動力伝達機構
から動力の伝達を受けて、筐体内に回収する感材回収箱
であって、感材回収箱が前記感材排出部に位置する場合
に、前記装置の動力伝達機構に機械的に連結される連結
部を備え、該連結部を介して前記装置から伝達される動
力により前記筐体内部において感材を搬送する感材搬送
機構と、前記筐体を、前記装置の側方からその感材排出
部の取り付け位置まで、前記感材の幅方向に移動可能に
支持する支持機構と、該支持機構に支持された状態で前
記筐体を移動する際、少なくとも該筐体が前記感材排出
部に至る直前では、該筐体を該感材排出部から該筐体の
移動方向とは異なる方向に離間することで、前記連結部
を前記動力伝達機構から離間させる離間機構と、前記筐
体が前記感材排出部に至ったときには前記離間を解除し
て、前記連結部を前記動力伝達機構に連結する連結機構
と、を備えたことを要旨とする。
【0008】ここで、支持機構としては種々の構成が可
能であるが、筐体側に設けられ、該筐体の感材排出部側
において斜め下方に延出されたガイドと、感材を取り扱
う装置の感材排出部に設けられ、前記ガイドを受け、か
つ感材幅方向に亘って設けられたガイドレールとから支
持機構を構成すれば、感材回収箱を、装置側方で感材の
幅方向のみならず、感材の搬送方向に沿っても取り外し
可能となる。
【0009】また、本発明の感材処理装置は、こうした
感材回収箱を、感材排出部に装着可能とした感材処理装
置であって、感材回収箱に動力を伝達する動力伝達機構
は、感材排出部において、少なくとも一部が外部に露出
した歯車を備え、感材回収箱の連結部が、該歯車に係合
する歯車であることを要旨としている。
【0010】なお、感材を取り扱う装置としては、製版
用の複写カメラのみならず、平面型スキャナなどの画像
読取装置等、種々の装置があり、本発明の感材回収箱
は、これらの装置に適用可能である。
【0011】
【作用】本発明の感材回収箱は、支持機構によって支持
された状態で、感材を取り扱う装置の側方から、感材の
幅方向に移動することで、装置の感材排出部に設置され
る。その際、感材回収箱の筐体が少なくとも感材排出部
に至る直前では、筐体を感材排出部から筐体の移動方向
とは異なる方向に離間することで、感材回収箱の連結部
を装置の動力伝達機構から離間させる。即ち、感材回収
箱の筐体を、感材の幅方向に沿って移動させて行っても
連結部は動力伝達機構から所定距離離間した状態に保た
れる。
【0012】やがて、感材回収箱の筐体が装置の感材排
出部に至ると、連結機構が、筐体と感材排出部との離間
を解除して、連結部を動力伝達機構に連結する。この状
態では、動力は、装置の動力伝達機構から連結部を介し
て感材回収箱の感材搬送機構に伝達され、感材は、感材
回収箱内部で搬送される。
【0013】一方、この感材回収箱が装着可能な本発明
の感材処理装置は、連結部と連結される動力伝達機構の
部分には歯車を備え、同じく歯車である連結部とは、連
結機構の働きにより、連結される。即ち、感材回収箱の
筐体が感材排出位置に至ると、歯車同士が離間状態から
連結し、動力の伝達が可能となる。なお、動力伝達機構
と連結部は、歯車同士の結合以外の構成、例えば滑り車
や噛み合いにより連結される継手等の構成でも差し支え
ない。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、実施例としての感材回収箱を備えたス
リット露光式複写カメラ20(以下、複写カメラと呼
ぶ)の正面および側面からみた全体構成を示す説明図で
ある。まず、全体構成から説明する。
【0015】図示するように、この複写カメラ20は、
電子制御装置30などを収納したベース本体40と、ベ
ース本体40上に組み付けられて原稿架50を水平方向
に搬送する機構を組み込んだ原稿架ユニット100と、
原稿架ユニット100の上方に一体に組み立てられた光
学ユニット200およびドラムユニット300とから構
成されている。ドラムユニット300には、ロール状の
感材を収納した2台のマガジンA,Bがマウント可能で
ある。このマガジンA,Bの更に下方には、本発明の感
材回収箱の実施例としての回収箱305が取り付け可能
である。この回収箱305は、露光が完了した感材を回
収するためのものである。なお、マガジンA,Bは、同
一のものであるが、ここでは、上側にマウントされたマ
ガジンを上側マガジンA、下側にマウントされたマガジ
ンを下側マガジンBと呼ぶものとする。
【0016】各部の構成について簡略に説明する。原稿
架移動ユニット100は、原稿架50の水平方向への搬
送を、ステッピングモータ102を動力源として行なう
ものであり、図示しない搬送レール上に摺動自在に保持
された原稿架50を、搬送ベルト110を用いて搬送す
る。原稿架50は、原稿を載置する透明ガラスが嵌め込
んだ下枠52と、この下枠52から左右2本のガススプ
リング53により支承され同じく透明ガラスを嵌め込ん
だ上枠55とから構成されている。複写される原稿は、
上枠55を上方に開いた状態で下枠52のガラス板上に
載置され、上枠55を閉めた状態で複写可能な状態とな
る。
【0017】原稿架移動ユニット100の枠体上部に
は、操作パネル60が配置されている。この操作パネル
60の形状およびキーの配置を図2に示す。操作パネル
60には、上部から、16文字×4行の表示を行なう表
示パネル62、操作モードの設定を行なうモードキー6
4、光量等を設定するメモリキー66、上側マガジンA
を用いるか下側マガジンBを用いるかを排他的に選択す
るAキー70およびBキー72、光量の表示を行なう2
桁の光量表示パネル74、露光を行なう光源として反射
光源を用いるか透過光源を用いるかを選択する反射光源
キー76および透過光源キー78、複写倍率を表示する
4桁の倍率表示パネル80、倍率の指定を行なうことを
指示するパーセントキー82、感材の長さを表示する4
桁の感材長表示パネル84、感材長さの指定を行なうこ
とを指示する感材長設定キー86、数値の指定を行なう
テンキー88、小数点の入力を行なうポイントキー9
0、入力中の数値をクリアするクリアキー92、露光動
作の開始を指示するスタートキー94、動作をリセット
するリセットキー96が備えられている。
【0018】これら操作パネル60に設けられたキーの
うち、排他的に選択されるものについては、選択された
状態を表示するLEDが設けられている。Aキー70,
Bキー72の隣には、マガジンの選択状態を示すLED
70A,LED72Aが設けられており、反射光源キー
76,透過光源キー78の上部には、LED76A,L
ED78Aが設けられている。なお、倍率表示パネル8
0もしくは感材長表示パネル84は、パーセントキー8
2もしくは感材長設定キー86を押したとき、対応する
側のパネルに表示されている数値の点滅を開始し、いず
れの指定を行なえる状態であるかを明示する。表示の点
滅は、テンキー88を用いて数値の入力を開始すると、
停止する。
【0019】次に、光学ユニット200の構造を簡単に
説明する。光学ユニット200は、原稿から得られる光
学像を、ドラムユニット300に設けられたドラム31
0に静電吸着された感材上に結像させるためのものであ
る。光学ユニット200の光学系は、結像用のレンズ2
02を中心に構成され、反射光源用の第1ランプユニッ
ト204、透過光源用の第2ランプユニット206、原
稿からの光をレンズ202まで導く第1,第2,第3ミ
ラー211,212,213、レンズ202を通過した
光を感材まで導く第4,第5,第6,第7ミラー21
4,215,216,217、から構成されている。こ
のうち、第3,第4,第7ミラー213,214,21
7は、光学ユニット200に固定されている。一方、第
1,第2ミラー211,212は、昇降可能な物側移動
ミラーユニット220に組み込まれており、第5,第6
ミラー215,216は、同じく昇降可能な像側移動ミ
ラーユニット230に組み込まれている。
【0020】物側移動ミラーユニット220と像側移動
ミラーユニット230とは、互いに独立に昇降可能であ
り、その昇降位置により、原稿からレンズ202までの
光学的な距離(物体距離)Xもしくはレンズ202から
ドラム310表面までの光学的な距離(像距離)Yを定
める。両距離X,Yが、レンズ202の焦点距離Fに対
して、 1/F=1/X+1/Y …(1) の関係を満たせば、原稿の光学像は、ドラム310の表
面に結像し、その時の倍率は、Y/Xとなる。従って、
物側移動ミラーユニット220と像側移動ミラーユニッ
ト230とを、指定された倍率に従い、式(1)の関係
を満たすように移動すれば、ドラム310表面に静電吸
着された感材上に、指定倍率の像を得ることができる。
物側移動ミラーユニット220および像側移動ミラーユ
ニット230の位置の制御は、後述する電子制御装置3
0により行なわれる。
【0021】実施例の複写カメラ20は、スリット露光
式のものなので、光学的な倍率は、原稿の幅方向につい
てのみ意味を持つ。原稿の長さ方向の倍率は、原稿架5
0の搬送速度とドラム310の周速度との比により定ま
る。従って、電子制御装置30は、操作パネル60から
入力された倍率に従い、両ミラーユニット220,23
0の位置の制御を行なった後、露光時には、原稿架50
とドラム310の速度比の制御も行なう。実際には、ド
ラム310の回転速度は一定とし、原稿架50の搬送速
度を可変している。
【0022】光学ユニット200の機構的な構造、およ
び物側移動ミラーユニット220,像側移動ミラーユニ
ット230を昇降する機構について、図3,図4,図5
を用いて説明する。図3は、光学ユニット200の要部
を側面から示す図であり、図4は、像側移動ミラーユニ
ット230を昇降する機構を正面から示す図であり、図
5は図4におけるA−A矢視図である。
【0023】光学ユニット200は、図3,図4に示す
ように、複写カメラ20全体のフレームの内部に、独自
の左右側板240,241,天板243,底板244か
らなるフレームを備える。この天板243と底板244
との間には、物側移動ミラーユニット220用のボール
ネジ245および右左2本のガイド軸(図示省略)と、
像側移動ミラーユニット230用のボールネジ246と
右左2本のガイド軸247,248が架設されている。
【0024】物側移動ミラーユニット220は、第1ミ
ラー211,第2ミラー212を左右のミラーケース2
22に取り付けて収納しており、このミラーケース22
2は、ミラーホルダ225に固定されている。更に、こ
のミラーホルダ225は、支持部材226を介して、ボ
ールネジ245およびこのボールネジ245に隣接する
1本のガイド軸に取り付けられた昇降体227に固定さ
れている。同様に、像側移動ミラーユニット230は、
第5ミラー215,第6ミラー216を左右のミラーケ
ース232,233に取り付けて収納しており、このミ
ラーケース232,233は、ミラーホルダ235に固
定されている。更に、このミラーホルダ235は、支持
部材236を介して、ボールネジ246およびこのボー
ルネジ246に隣接するガイド軸247に取り付けられ
た昇降体237に固定されている。
【0025】ボールネジ245は、天板243の上部に
突き出た軸端にプーリ250が取り付けられており、駆
動ベルト251を介して、物側移動ミラーユニット昇降
用の駆動モータ252に結合されている。一方、ボール
ネジ246は、同じく軸端に設けられたプーリ254,
駆動ベルト255を介して、駆動モータ256に結合さ
れている。従って、駆動モータ252,256の回転
は、駆動ベルト251,255およびプーリ250,2
54を介してボールネジ245,246に伝達される。
ボールネジ245,246が回転すると、昇降体22
7,237に設けられたボールナット238との組合わ
せにより、昇降体227,237は、昇降する。
【0026】なお、図5に示すように、像側移動ミラー
ユニット230は、基本的に片持ち構造となっており、
全体の荷重は、ボールネジ246とこれに隣接するガイ
ド軸247とにより支えられている。また、その水平方
向に対する調整は、調整ネジ236Aにより昇降体23
7に対する角度調整により行なわれる構造となってい
る。このように、像側移動ミラーユニット230は、ボ
ールネジ246とガイド軸247とにより支持されてい
るので、いま一つのガイド軸247は、ミラーホルダ2
35に取り付けられたガイド部材239により、図5左
右方向には遊びを許した形態で保持されているに過ぎな
い。従って、ガイド軸248は、像側移動ミラーユニッ
ト230の前後方向の動きを規制しているだけであり、
ガイド軸248のボールネジ246等に対する並行度の
要求を、組立上無理のない範囲にとどめている。なお、
図示しないが、物側移動ミラーユニット220の支持構
造および各ガイド軸の構成も同様である。
【0027】かかる構成の光学ユニット200は、複写
カメラ20全体の側面カバー150を開くことにより露
出するが、光学ユニット200自体の側板240,24
1が存在するため、物側移動ミラーユニット220,像
側移動ミラーユニット230などは、なお筐体内に収納
された状態である。側板241には、図3に示すよう
に、矩形の開口部261,262が設けられおり、ここ
から内部の状態が視認できるに過ぎない。既述したよう
に、複写倍率によって物側移動ミラーユニット220,
像側移動ミラーユニット230は様々な位置を取る。
【0028】次に、ドラムユニット300の構成を、図
1に拠って、簡略に説明する。ドラムユニット300
は、上側マガジンAもしくは下側マガジンBに収納され
た感材を引き出し、巻付用搬送機構320により、ドラ
ム310に感材を巻き付ける。感材は、巻付用搬送機構
320の途中に設けられた切断装置330により、操作
パネル60から指定された長さに切断される。ドラム3
10には、図示しない高電圧発生装置から高電圧が印加
されており、感材の搬送速度に応じた回転速度でドラム
310が回転されると、静電吸着作用により、感材はド
ラム310の表面に順次吸着し、ドラム310の外周に
セットされる。感材の吸着時には、ドラム310は、図
1反時計回りに回転し、感材の切断、吸着が完了する
と、感材の先端が露光位置に直前に位置するまで回転し
て停止する。なお、ドラム310は、モータ340によ
り、正逆いずれの方向にも回転可能である。
【0029】露光時には、まず原稿架50が光学ユニッ
ト200の下方に搬送され、初期位置に移動する。原稿
架50を搬送している間に、物側移動ミラーユニット2
20および像側移動ミラーユニット230を、所定の倍
率を実現する位置に移動する。この状態から、ドラム3
10を図1時計回りに一定速度で回転し、同時に原稿架
50を設定倍率に基づいて定まる速度で搬送する。な
お、ドラム310および原稿架50の初期位置は、ドラ
ム310の回転の開始および原稿架50の搬送の開始に
おいては、回転速度,搬送速度が一定速度になるまで所
定の時間を要するので、この時間の余裕を見た位置とさ
れている。なお、ドラム310の回転用を除き、巻付用
搬送機構320や排出用搬送機構360等は、単一のス
テッピングモータ370(図1には図示せず)により駆
動されている。
【0030】ドラム310の回転により感材の先端が剥
離装置350に至ると、図示しない剥離爪によりドラム
310から剥離され、排出用搬送機構360により、回
収箱305へと搬送される。回収箱305は、図6に示
すように、筐体380の上部に把手382を有し、前面
384に、露光済みの感材が侵入する開口385、ドラ
ムユニット300から動力の伝達を受けるためのギヤト
レインの端部に位置するギヤ386、合成樹脂製の滑動
部材388を配設している。また、開口385の両サイ
ドのうち、回収箱305の押し込み方向後端側には、外
からの光の入射を防止するための遮光板398が設けら
れている。
【0031】回収箱305の両側面のうち、この遮光板
398が設けられた側には、扉400が蝶番399によ
って開閉可能に設けられている。この扉400は、回収
箱305内に回収された感材を暗室等で取り出すための
ものであり、開閉しやすいように、つまみ401が設け
られている。回収箱305には、この他、把手382が
配設された天板前縁に、先端が斜め下方に折り曲げられ
た掛けガイド390が設けられている。掛けガイド39
0の役割については、後述する。
【0032】回収箱305の内部には、その内部構成を
例示する説明図である図7に示すように、開口385を
形成する斜板391、この斜板391に貼付された遮光
用のフィルム392、進入してきた感材を挟持搬送する
ローラ対393,394、ローラ対393,394によ
り回収箱305内を搬送される感材をガイドする収納ガ
イド395、ギヤ386の回転をローラ対393,39
4まで伝達するギヤトレイン396などが設けられてい
る。なお、回収箱305の筐体380底面には、回収箱
305を棚などに置く場合に備えて、脚397が設けら
れている。
【0033】回収箱305が装着されるドラムユニット
300側の構成について説明する。図8は、ドラムユニ
ット300の回収箱取り付け側の要部平面と、これに対
応したドラムユニット300側の正面を対応させて示す
図である。なお、要部平面図には、回収箱305を仮想
線(二点鎖線)により示した。図示するように、ドラム
ユニット300の感材排出部には、感材を排出する排出
口362が設けられており、その上部には、回収箱30
5の掛けガイド390が引っかけられるガイド受け36
3が設けられている。排出口362の両サイドのうち、
回収箱305の押し込み方向先端側には、外からの光の
入射を防止するための遮光板364が設けられている。
また、排出口362の下方であって、回収箱305の滑
動部材388に対応した位置には、スライドガイド36
5およびストッパ368が設けられている。更に、ギヤ
386に対応した位置には、排出用搬送機構360の最
終段に位置するギヤ366が、その一部をドラムユニッ
ト300の筐体から露出する位置に設けられている。
【0034】回収箱305を取り付ける場合には、まず
把手382を持って複写カメラ20の側方より、回収箱
305をドラムユニット300の感材排出口362のと
ころに運ぶ。最初に、回収箱305の掛けガイドの一部
をドラムユニット300のガイド受け363に掛ける。
この状態が、図8に二点鎖線で表示されている。また、
この状態では、回収箱305の前面下部の滑動部材38
8は、ドラムユニット300側のスライドガイド365
に当接しており、回収箱305は、図7に示すように、
最終的な設置状態から見ると、スライドガイド365の
厚み分だけ傾いた状態で保持される。従って、この状態
では、回収箱305のギヤ386とドラムユニット30
0の排出用搬送機構360のギヤ366とは、感材の幅
方向に関してずれているので当然離間しているが、図7
に示すように、感材の搬送方向についても、スライドガ
イド365の厚みにより、両者は所定距離Lだけ離間し
ている。
【0035】滑動部材388とスライドガイド365と
の関係を、図8に対応した状態で示したのが、図9の平
面図である。掛けガイド390をガイド受け363に引
っ掛けた状態から、図示矢印R方向に押し込んで行く
と、図7および図9(A)に示すように、回収箱305
は、滑動部材388の表面がスライドガイド365の表
面に当接した状態で摺動する。回収箱305を、複写カ
メラ20の側方から、更に矢印R方向に押し込んでゆく
と、やがて滑動部材388は、スライドガイド365の
端に至り、滑動部材388およびスライドガイド365
の端部に設けられた傾斜部同士が擦り合わさって、スラ
イドガイド365の厚み分だけ逃げていた回収箱305
の下部が、ドラムユニット300の回収箱装着部側に移
動してくる。この動きによって、回収箱305のギヤ3
86と感材排出機構のギヤ366との離間距離は失わ
れ、ギヤ386とギヤ366とは、係合状態となる。同
時に、滑動部材388は、スライドガイド365とスト
ッパ368との間隙にすっぽりと収納される。この状態
を図9(B)および図10に示す。
【0036】スライドガイド365とストッパ368と
がなす空間は、滑動部材388の形状とほぼ同一なの
で、この状態で回収箱305は、ガタつきのない状態で
安定に設置される。一方、この状態から、把手382を
持って、回収箱305を複写カメラ20の側方から手前
側(図示矢印Rと反対方向)に引くと、滑動部材388
とスライドガイド365との端面は斜めにカットされて
いるので、滑動部材388がスライドガイド365上に
乗り上げるように回収箱305は移動する。この結果、
回収箱305は図9(B)の状態から図9(A)の状態
に復し、回収箱305は、そのまま手前に引き出すこと
ができる。
【0037】以上説明したように、本実施例の回収箱3
05は、複写カメラ20の側方から本体への装着が可能
であり、しかも回収箱305内で感材を搬送する機構で
あるローラ対393,394へ動力を伝達するギヤ38
6とギヤ366とは、スムースに噛み合い、両者がぶつ
かって損傷するといった虞がない。従って、ギヤ366
などを退避させたりギヤ386との係合のために飛び出
させるといった機構が一切必要なく、極めて単純な構成
により、従来の問題点を悉く解消する。加えて、本実施
例では、回収箱305の下部を離間させるのに用いてい
る滑動部材388が、そのまま回収箱305の位置決め
に用いられているので、改めて位置決めの機構を用意す
る必要がなく、全体の部品点数の低減にも資している。
【0038】更に、本実施例では、掛けガイド390
は、斜め下方に折れ曲がってガイド受け363に引っか
かっているだけなので、感材が排出口362から回収箱
305に跨る形で詰まった場合、回収箱305を、掛け
ガイド390の折れ曲がりの方向に合わせて斜め上方に
引き上げれば、回収箱305をその装着位置から取り外
すことができる。回収箱305が、感材の幅方向にしか
動かせない場合には、感材のこうした詰まりに対して感
材を切断する等の対処しかできないため、感材の排出方
向に取り外せるという利点は大きい。
【0039】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば図11に示すように、滑動部材388を回収
箱305の幅方向中央部に設け、スライドガイド365
とストッパ368とを同一形状として、複写カメラ20
の左右どちらの側面からも設置および引き出し可能とし
た構成、あるいは図12に示すように、掛けガイド39
0の脱落を防止するためにガイド受け363に抜止36
9を設けた構成、ギヤ366,386の噛み合いの位置
の直前に突起を設け回収箱305側の滑動部材が両ギヤ
366,386の噛み合いの位置の直前でこの突起に乗
り上げて両者の離間距離を確保する構成など、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において、種々の態様で実施し
得ること勿論である。
【0040】<実施例におけるその他の構成>実施例の
回収箱305が装着された複写カメラ20の排出用搬送
機構360を含む上述した各部,機構,ユニットは、電
子制御装置30により管理されている。電子制御装置3
0は、図13に示すように、論理演算を実行する周知の
CPU31,プログラムやデータを予め記憶するROM
32,データなどを一時的に記憶するRAM33,CP
U31の動作クロック等を生成するクロック回路34等
を内蔵し、更に外界とのインタフェースを取るための入
出力ポート35,ステッピングモータコントローラ36
などを備える。これらの各回路は、バス30Aを介して
相互に接続されている。
【0041】入出力ポート35は、入出力ドライバ35
Aに接続されており、この入出力ドライバ35Aを介し
て、第1,第2ランプユニット204,206の他、外
部の種々のセンサ群37とのインタフェースを司る回路
である。入出力ドライバ35Aは、外部の種々のセンサ
群やランプユニットを直接駆動することが可能である。
CPU31は、この入出力ポート35および入出力ドラ
イバ35Aを介して、複写カメラ20の各部の状態を読
み込み、また、必要に応じて、ランプユニットの点灯・
消灯を制御する。ステッピングモータコントローラ36
は、ステッピングモータドライバ38,39を介して、
各種モータを制御する。ステッピングモータドライバ3
8には、物側移動ミラーユニット220の駆動モータ2
52および像側移動ミラーユニット230の駆動モータ
256が接続されている。また、ステッピングモータド
ライバ39には、原稿架50搬送用のステッピングモー
タ102、ドラム駆動用のモータ340、巻付用搬送機
構320などドラムユニット300の各部駆動用モータ
370などが接続されている。従って、CPU31は、
ステッピングモータコントローラ36を介して、各部モ
ータを自在に起動・運転・停止することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の感材回収箱
によれば、感材回収箱を感材を取り扱う装置の側方から
感材の幅方向に沿って取り付け可能であり、しかも感材
回収箱側の連結部が装置の動力伝達機構に連結される直
前には、両者は所定距離離間した状態に保たれ、感材回
収箱の筐体の移動により連結部が動力伝達機構の一部に
ぶつかって損傷を受けるといったことがないという優れ
た効果を奏する。
【0043】一方、本発明の感材処理装置は、上記感材
回収箱が装着可能であり、その動力伝達機構には、感材
回収箱の連結部である歯車に噛み合う歯車が備えられ、
感材回収箱の装着時には、両歯車は、感材回収箱の動き
に従って、両歯車の歯面同士が向き合う方向から係合さ
れる。従って、感材回収箱の装着により、歯車が側方が
ぶつかって損傷を受けということはなく、かつ使用時に
は確実に動力を伝達するという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である複写カメラの正面図お
よび側面からその構成を示す説明図である。
【図2】操作パネル60の構成を示す説明図である。
【図3】光学ユニット200の構成を示す側面図であ
る。
【図4】像側移動ミラーユニット230を駆動する機構
の葉部を複写カメラ20正面から見た説明図である。
【図5】図4におけるA−A矢視図である。
【図6】感材を回収する回収箱305の外観を示す斜視
図である。
【図7】装着時の回収箱305の様子を断面視により示
す説明図である。
【図8】回収箱305が装着されるドラムユニット30
0側の装着部の構成を示す説明図である。
【図9】回収箱305の装着時の滑動部材388の動き
を示す説明図である。
【図10】同じく装着時の回収箱305の状態を断面視
により示す説明図である。
【図11】回収箱と装着部の他の構成例を示す説明図で
ある。
【図12】受けガイド363の他の構成例を示す説明図
である。
【図13】電子制御装置30の概略構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
20…スリット露光式複写カメラ 305…回収箱 360…排出用搬送機構 362…感材排出口 363…受けガイド 364…遮光板 365…スライドガイド 366…ギヤ 368…ストッパ 369…抜止 370…駆動用モータ 380…筐体 382…把手 384…前面 385…開口 386…ギヤ 388…滑動部材 390…掛けガイド 391…斜板 392…フィルム 393,394…ローラ対 395…収納ガイド 396…ギヤトレイン 397…脚 398…遮光板 400…扉

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感材を取り扱う装置の感材排出部に取り
    付けられ、該感材排出部から排出される感材を、該装置
    の動力伝達機構から動力の伝達を受けて、筐体内に回収
    する感材回収箱であって、 感材回収箱が前記感材排出部に位置する場合に、前記装
    置の動力伝達機構に機械的に連結される連結部を備え、
    該連結部を介して前記装置から伝達される動力により前
    記筐体内部において感材を搬送する感材搬送機構と、 前記筐体を、前記装置の側方からその感材排出部の取り
    付け位置まで、前記感材の幅方向に移動可能に支持する
    支持機構と、 該支持機構に支持された状態で前記筐体を移動する際、
    少なくとも該筐体が前記感材排出部に至る直前では、該
    筐体を該感材排出部から該筐体の移動方向とは異なる方
    向に離間することで、前記連結部を前記動力伝達機構か
    ら離間させる離間機構と、 前記筐体が前記感材排出部に至ったときには前記離間を
    解除して、前記連結部を前記動力伝達機構に連結する連
    結機構と、 を備えた感材回収箱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の感材回収箱であって、 支持機構は、 筐体側に設けられ、該筐体の感材排出部側において斜め
    下方に延出されたガイドと、 感材を取り扱う装置の感材排出部に設けられ、前記ガイ
    ドを受け、かつ感材幅方向に亘って設けられたガイドレ
    ールとからなる感材回収箱。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の感材回収箱を、感材排出
    部に装着可能とした感材処理装置であって、 感材回収箱に動力を伝達する動力伝達機構は、感材排出
    部において、少なくとも一部が外部に露出した歯車を備
    え、 感材回収箱の連結部が、該歯車に係合する歯車である感
    材処理装置。
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