JP2001154735A - 移動体の停止位置制御機構 - Google Patents

移動体の停止位置制御機構

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JP2001154735A
JP2001154735A JP33704399A JP33704399A JP2001154735A JP 2001154735 A JP2001154735 A JP 2001154735A JP 33704399 A JP33704399 A JP 33704399A JP 33704399 A JP33704399 A JP 33704399A JP 2001154735 A JP2001154735 A JP 2001154735A
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JP
Japan
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moving body
stop position
moving
lens
lens moving
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JP33704399A
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English (en)
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Takashi Nagashima
孝 長島
Mamoru Ogasawara
護 小笠原
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルスモータを動力源として歯車を介して位
置決めを行なうレンズ移動台における上記歯車のバック
ラッシュによる停止位置の変動を排除するため、バック
ラッシュ打消し用スプリングをレンズ移動台の両側にそ
れぞれ配置する。 【解決手段】 レンズ移動台26を摺動自在に支持する
ガイドシャフト25の両端部ににコイルスプリング3
7,37をそれぞれ嵌装し、レンズ移動台26が停止位
置の近傍に達したときに初めて片側のコイルスプリング
37がレンズ移動台26に対して付勢力を作用させるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体の停止位置制
御機構に関し、特に、少なくとも歯車を含んで構成され
ている動力伝達機構を介して動力源から移動体に対する
駆動力の供給が行なわれている機器において、上記歯車
のバックラッシュによる移動体の停止位置の変動を防止
した移動体の停止位置制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車を含んで構成されている動力伝達機
構を介して動力源から移動体に対する駆動力の供給が行
なわれている機器においては、移動体を予め定められた
目標位置に正確に停止させることが必要とされることが
ある。その場合、例えば特開平6−187037号公報
または特開平9−186808号公報に開示されている
ように、移動体にラックが連結され、動力源であるモー
タの出力軸と上記ラックとの間に、このラックに噛合す
るピニオンと複数の歯車とにより構成されている動力伝
達機構を介在させて、モータの回転力を上記動力伝達機
構を介してラックに伝達し、モータの回転状態を制御す
ることにより、上記移動体を、目標とする停止位置に停
止させるともに、上記ラックまたは移動体と固定部との
間にコイルスプリングを懸張してラックを一方向に付勢
し、歯車のバックラッシュによる移動体の停止位置の変
動を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の機構によれば、スプリングの付勢力が移動体の
移動の全行程に亘って作用しているため、動力伝達機構
に余分の負荷を生じさせ、かつ動力源であるモータとし
ても、移動体の変位駆動のために本来必要とされる以上
に大出力のモータが要求されるという欠点があった。
【0004】また、移動体の移動行程が長い程長いスプ
リングを必要とすることから、スペース的な問題が発生
し、しかもスプリングによる付勢力も移動体の移動行程
中に大きく変動するという問題もあった。
【0005】そこで、上記特開平6−187037号公
報に開示された移動体の停止位置制御装置では、移動体
を一方向に付勢するスプリングを廃して、モータの制御
のみによって、歯車のバックラッシュの影響を取り除い
ているが、制御回路が複雑になるのみでなく、モータの
逆転時には、移動体が目標位置を超えた位置でモータを
停止させた後にモータを正転させて目標位置に停止させ
るという制御が必要であった。
【0006】上述の事情に鑑み、本発明は、バックラッ
シュ打消用のスプリング等の弾性手段を用いながら、こ
の弾性手段が移動体の移動途中ではモータの負荷になら
ず、しかもモータの制御も簡単で済むという移動体の停
止位置制御機構を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による移動体の停
止位置制御機構は、少なくとも歯車を含んで構成されて
いる動力伝達機構を介して動力源から移動体に対する駆
動力の供給が行なわれている機器において、上記移動体
が停止位置の近傍に達したとき初めて上記移動体に対し
て付勢力を作用させるスプリング等の弾性手段が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0008】この場合、上記動力源がパルスモータより
なり、上記移動体の停止位置が、上記パルスモータの供
給されるパルスの数により制御されることが好ましい。
【0009】上記移動体の制御すべき停止位置は1か所
であってもよいが、本発明の好ましい態様によれば、上
記移動体の停止位置が、この移動体の移動行程の両端に
設定され、上記弾性手段が、上記移動体の移動行程の両
端近傍にそれぞれ設けられる。
【0010】さらに、上記移動体が、レンズのような光
学部品を担持してガイドシャフトに沿って移動する移動
台よりなり、上記弾性手段が、上記移動台が停止位置の
近傍に達したときにこの移動台の移動方向の前端と上記
ガイドシャフトの支持部材との間に圧縮されるように構
成されていることが好ましい。
【0011】上記弾性手段は、コイルスプリングの他、
スポンジ、ゴム、板バネで形成することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、上記弾性手段は、移動
体が停止位置の近傍に達したとき初めて移動体に対して
付勢力を作用させるように構成されているから、これに
よって歯車のバックラッシュの影響を打ち消すことがで
きるとともに、移動体がその停止位置の近傍に達するま
での途中の移動行程では移動体に対し弾性手段の付勢力
が全く作用しないから、小出力のモータを用いることが
できる。また、弾性手段として必要最小限の長さのコイ
ルスプリング等を用いることができるから、スペース的
な問題も解消する。
【0013】そして、上記動力源としてパルスモータを
用い、上記移動体の停止位置を、上記パルスモータに供
給されるパルスの数により制御するようにすれば、移動
体を所定の停止位置に正確に停止させることができる
が、特に、移動体の停止位置が、この移動体の移動行程
の両端に設定され、上記弾性手段が、移動体の移動行程
の両端近傍にそれぞれ設けられている場合には、移動体
の移動方向に応じて、パルスモータに供給されるパルス
の数をバックラッシュ分のパルス数だけ増減することに
より、移動体を所定の2か所の停止位置に正確に停止さ
せることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を、
写真焼付け装置に取り付けられるデジタルキットの光学
ユニットに適用した場合の実施の形態について詳細に説
明するが、その前に、写真焼付け装置およびこれに取り
付けられるデジタルキットについて説明する。
【0015】従来から使用されている一般的な写真焼付
け装置は、例えば図15に概略的に示すような構成を有
する。すなわち、写真焼付け装置1の本体2の上部に
は、ネガキャリア部41にセットされたプリント対象コ
マを照明する光源部42が設けられ、プリント対象コマ
を透過した光は、フィルム画像プリント用レンズ43に
より感光材料(ペーパー)44上に結像される。ペーパ
ー44は、ロールペーパー45から引き出されてプリン
ト位置にセットされ、露光されたペーパー44は、印字
部46を通って現像処理部47に送られて現像された
後、乾燥部48で乾燥され、ソーター部50に送られる
ように構成されている。そして、フィルム画像プリント
用レンズ43と、その下方のペーパープリント位置との
間には空間51が存在するが、この空間51には、特殊
プリントを行なうときのための光学ユニットが着脱可能
に装着されるようになっている。
【0016】近時、デジタルカメラ等の発達に伴って、
写真フィルムに記録されたフィルム画像(アナログ画
像)と、CRTに表示されたビデオ画像(デジタル画
像)とを感光材料に選択的に焼き付けたり、アナログ画
像とデジタル画像とを合成したりすることを可能にした
カラー写真焼付け装置の需要が増大している。
【0017】このようなアナログ画像と、CRTに表示
されたデジタル画像とを感光材料に選択的に焼き付ける
写真焼付け装置が例えば特開昭63−257742号に
開示されている。この公報所載の写真焼付け装置は、写
真フィルムの下方にアナログ画像プリント用レンズと感
光材料とを順次配置するとともに、表示画面を上方に向
けたCRTを感光材料と並んで配置し、このCRTの上
方に第1ミラー(サブミラー)を、感光材料の上方に第
2ミラー(メインミラー)をそれぞれ配置し、これらミ
ラー間にデジタル画像プリント用レンズを配置し、デジ
タル画像プリント時には、CRTからの光を第1および
第2ミラーを介して感光材料に導き、アナログ画像プリ
ント時には第1および第2ミラーを光路から抜き出すよ
うに構成されている。
【0018】ところで、上述のように、アナログ画像で
あるフィルム画像と、デジタル画像であるCRTに表示
されたビデオ画像とを感光材料に選択的に焼き付けるこ
とが可能な写真焼付け装置の需要が増大しているとはい
うものの、大多数の小規模なラボ(現像所)が現在保有
している写真焼付け装置はアナログ画像プリント処理の
専用機であり、しかもアナログ画像とデジタル画像との
双方を処理可能な写真焼付け装置は高価でもあることか
ら、アナログ画像プリント機能のみを有する従来の写真
焼付け装置に対し、比較的簡単な改造により、かつ安価
にデジタル画像プリント機能を付加することができる、
いわゆるデジタルキットが要望されている。
【0019】このデジタルキットは、ビデオ画像の表示
手段としてのCRTを含むデジタル画像表示ユニット
と、上記CRTに表示された画像をペーパー上に露光す
るためのミラーとレンズからなる光学ユニットとから構
成される。そして、上記CRTは、良好な解像度を得る
ために、表示画面の大きなものを使用するのが好ましい
から、上記デジタル画像表示ユニットは、大きく重いも
のになるが、ミラーとレンズからなる光学ユニットは比
較的小型に構成できるから、フィルム画像プリント時と
ビデオ画像プリント時とで光路を切り替える機構を備え
た光学ユニットを図15に示す写真焼付け装置1の上記
空間51内に抜き差し可能に取り付けることが考えられ
る。
【0020】その場合、このデジタルキットの光学ユニ
ットが備えるべきビデオ画像プリント用レンズとして、
標準レンズに加えて、オプションレンズを設けることが
要求される場合があり、その場合には、移動台上に2個
のレンズを光軸を互いに平行にして上記移動台の移動方
向に並べて設置し、これら2個のレンズのうちの1個を
選択的に光路内に介入させるように構成すればよいと考
えられ、その場合、2個のレンズのうちの1個が選択的
に光路内に介入されるように、上記レンズ移動台を正確
に所定の2位置に停止させることが要求される。
【0021】そこで、本実施の形態は、本発明を上記レ
ンズ移動台の停止位置の制御機構に適用したものであ
る。
【0022】図1および図2は、図15に示したものと
ほぼ同様の構成を有する写真焼付け装置に対し、本発明
が適用されたデジタルキットを取付けた状態の要部のみ
を透視的に示す概略的正面図および側面図である。図3
はデジタルキットの構成を概略的に示す説明図である。
【0023】図1および図2において、デジタルキット
3は、表示画面4aを上方に向けたCRT4を含んで写
真焼付け装置1の本体2の前面に固定的に付設されたデ
ジタル画像表示ユニット5と、本体2に固定された図示
しないガイドレールに沿って図15の空間51内に前方
側から抜き差し可能に装着される光学ユニット6とによ
って構成されている。
【0024】この光学ユニット6は、図3に示すよう
に、3枚のカラーフィルタ7R,7G,7Bを備えたフ
ィルターターレット8と、このフィルターターレット8
の3枚のカラーフィルタ7R,7G,7Bのうちの一つ
を垂直方向上方に透過した画像光を水平方向に反射させ
るサブミラー9と、このサブミラー9で反射された画像
光をペーパー上に結像させるための水平な光軸を有する
レンズ10A,10Bと、レンズ10A,10Bのうち
の一つを出た画像光をペーパーに向けて反射させるメイ
ンミラー11とを備えている。
【0025】上記フィルターターレット8は、CRT4
の表示画面4aに3回に分けて順次表示されるモノクロ
画像からなる赤色成分画像と緑色成分画像と青色成分画
像とを、それぞれ赤色画像と緑色画像と青色画像にする
ために設けられている。また、上記メインミラー11
は、フィルム画像プリントとビデオ画像プリントとを切
り替えるために設けられ、フィルム画像プリント時に
は、メインミラー11が後述するガイドシャフト16,
16(図4)に沿ってガイドされ水平光軸に沿って図3
の左方に退避して、図15のフィルム画像プリント用レ
ンズ43を通ったフィルム画像光のペーパー44面への
露光を許容するように構成されている。
【0026】上記2個のレンズ10A,10Bは、例え
ば標準レンズとオプションレンズとからなり、これら2
個のレンズ10A,10Bのうちの1個が目的に応じて
選択的に光路内に介入されるように構成されている。
【0027】なお、デジタル画像表示ユニット5には、
CRT4の上方に向けられた表示画面4aを保護するた
め、光学ユニット6の非装着時には表示画面4aを覆っ
ているシャッタ12が設けられている。このシャッタ1
2は、光学ユニット6の上記空間51内への挿入に伴っ
て光学ユニット6の部材によって機械的に開かれて、表
示画面4aを露出させるように構成されている。デジタ
ル画像表示ユニット5および光学ユニット6の動作は、
制御部13によって制御される。
【0028】図4は光学ユニット6の平面図である。メ
インミラー11は、ミラーホルダ14に固定され、この
ミラーホルダ14が、光学ユニット6のプラスチック製
筐体15の長手方向(図4の左右方向)に延びる両側壁
に沿って互いに平行にかつ水平に架橋された2本のパイ
プ状ガイドシャフト16,16上に摺動自在に支持され
ている。この場合、ミラーホルダ14は、上記ガイドシ
ャフト16,16をそれぞれ貫通させた態様でガイドシ
ャフト16,16に支持されている支持アーム14a,
14bを両側に一体に備えているが、一方の支持アーム
14aはガイドシャフト16に沿って長く延びており、
かつこの支持アーム部14aにはその長手方向に沿って
ラック17が刻設されている。
【0029】一方、筐体15には、上記ラック17に噛
合するピニオン18を回転軸に取り付けたミラー駆動用
モータ(DCモータ)19が固定され、このモータ19
によって、メインミラー11が、CRT4からのビデオ
画像をペーパー44上に露光させる露光位置(図4に示
す位置)と、ペーパー44上へのフィルム画像の露光を
許容する退避位置との間で移動し得るように構成されて
いる。
【0030】そして、メインミラー11を露光位置に停
止させるための光電センサ20と、メインミラー11を
退避位置に停止させるためのマイクロスイッチ21とが
筐体15に固定されている。
【0031】また、フィルターターレット8の近傍に
は、フィルタ駆動用モータ(パルスモータ)22と、フ
ィルタ原点検出用光電センサ23とが配設され、さら
に、レンズ移動台駆動機構24が設けられている。
【0032】図5はレンズ移動台駆動機構24の平面
図、図6はその正面図、図7はその側面図である。また
図8〜図10は、レンズ10A,10Bを取り付けたレ
ンズ移動台26の平面図、正面図および側面図である。
【0033】レンズ移動台駆動機構24は、上記ガイド
シャフト16,16に直交する方向にかつ水平に架橋さ
れた互いに平行な2本のパイプ状ガイドシャフト25,
25上にガイドシャフト25,25に沿って摺動可能に
支持されたレンズ移動台26を備え、このレンズ移動台
26上に2個のビデオ画像プリント用レンズ10A,1
0Bが、レンズ移動台26上に固定されたレンズブラケ
ット36A,36Bにそれぞれ保持されて配置されてい
る。レンズブラケット36A,36Bには、ビデオ画像
プリント時以外のときにCRT4によってペーパー44
に被りを生じさせるおそれのある迷光を遮断するための
四角形の遮光板39がそれぞれ一体に形成されている。
【0034】各レンズブラケット36A,36Bは、図
8から明らかなように、それぞれ3個の取付け穴Hを備
え、これら穴Hに挿入されるネジと2カ所のガイドピン
(図示は省略)によって、レンズ移動台26上に固定さ
れている。
【0035】レンズ移動台26のガイドシャフト25と
平行な正面26aには、ガイドシャフト25と平行に延
びるラック27がネジ等によって固定されている。ま
た、筐体15には、レンズ切替え用モータ(パルスモー
タ)28が固定され、このモータ28の回転軸28aに
減速ギア29,30を介して連結されたピニオン31が
上記ラック27に噛合している。したがって、モータ2
8の正転・逆転に伴ってレンズ移動台26が図4の上下
方向、図5の左右方向に移動して、レンズ10A,10
Bのうちの選択された1個がミラー9,11間を結ぶ光
路内に介入するように構成されている。
【0036】筐体15には、図5〜図7から明らかなよ
うに、垂直板部34aと水平板部34bとからなるL字
状の断面形状を有する一対のブラケット34,34が、
各水平板部34bをそれぞれ2本のネジ35,35によ
って固定されて設けられており、これらブラケット3
4,34の垂直板部34a,34a間に、レンズ移動台
26を摺動自在に支持している2本のガイドシャフト2
5,25の両端部が支持されている。2本のガイドシャ
フト25,25は、それらの両端部がブラケット34,
34の各垂直板部34aをガイドシャフト25,25の
両端部が貫通する態様で支持されているが、ガイドシャ
フト25,25はブラケット34,34に固定されてお
らず、ガイドシャフト25,25は軸線方向にのみ移動
可能に支持されている。
【0037】そして、ブラケット34,34を筐体15
に固定している4本のネジ(平ネジが好ましい)35
は、図5の平面図で見てガイドシャフト25,25の軸
線上に配置されており、かつ図11に示すように、各ネ
ジ35の頭35aが、各垂直板部34aから僅かに突出
しているガイドシャフト25,25の各先端面25aに
対して、若干の空隙38を隔てて対向していることによ
って、各ネジ頭35aが、各ガイドシャフト25の軸線
方向の若干の移動を許容しながら、ガイドシャフト2
5,25の抜け止め手段を構成している。
【0038】また、2本のガイドシャフト25,25の
うち、前側の、すなわちラック27側のガイドシャフト
25の両端部には、ブラケット34,34の各垂直板部
34aの内側(レンズ移動台26側)において、ガイド
シャフト25の外径よりも若干大きい内径を有する短い
コイルスプリング37が弾性手段としてそれぞれガイド
シャフト25の軸線方向に移動可能な状態で、すなわち
垂直板部34aに一端を固定されることなく嵌装されて
いる。
【0039】一方、筐体15には、光電センサ32がラ
ック27の突出方向に固設され、ラック27の突端が光
電センサ32の発光素子と受光素子との間に介入するこ
とにより、受光素子に入射する光が遮られ、これによっ
て、レンズ移動台26の原点位置が検出される。
【0040】標準レンズ10A、オプションレンズ10
Bをミラー9,11(図3)間の光路内に選択的に介入
させるためには、この原点位置から、モータ28の駆動
パルス数をカウントし、標準レンズ10A、オプション
レンズ10Bそれぞれに設定されたモータ28の駆動パ
ルス数分、レンズ移動台26をモータ28によって駆動
して停止させればよい。
【0041】その場合、レンズ移動台26の2か所の停
止位置は、それぞれガイドシャフト25の両端のブラケ
ット34,34の近傍にレンズ移動台26の移動方向の
前端面26bまたは26cが達した位置に設定され、レ
ンズ移動台26がその停止位置の近傍位置に達したと
き、初めてレンズ移動台26の移動方向の前端面26b
または26cがコイルスプリング37に接触し、この位
置からレンズ移動台26が停止位置に向かって移動する
僅かの距離の間に、コイルスプリング37が、レンズ移
動台26の移動方向の前端面26bまたは26cとブラ
ケット34の垂直板部34aとの間に圧縮され,これに
よってレンズ移動台26が移動方向とは反対の方向に付
勢されて、歯車のバックラッシュを打ち消すことができ
る。
【0042】なお、図5および図6(ならびに後述の図
11も同様))においては、弾性手段としてのコイルス
プリング37がその存在を強調するために比較的太い線
材で形成されているように描かれているが、実際は、歯
車のバックラッシュを打ち消すための付勢力を備えた弱
いバネでよいのであるから、このコイルスプリング37
はより細い線材で形成される。
【0043】図5および図6は、レンズ10Aが光路に
介入したときのレンズ移動台26の停止位置を示し、図
5では右側のコイルスプリング37がレンズ移動台26
の側方の端面26bとブラケット34の垂直板部34a
との間に圧縮されている。したがって、他方のレンズ1
0Bが光路内に介入された場合には、図6では左側のコ
イルスプリング37がレンズ移動台26の端面26cと
ブラケット34の垂直板部34aとの間に圧縮されるこ
とになる。
【0044】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態によれば、ガイドシャフト25の両端部に嵌装された
弾性手段としてのコイルスプリング37,37は、レン
ズ移動台26が停止位置の近傍に達したとき、初めてレ
ンズ移動台26に対して付勢力を作用させるように構成
されているから、これによって歯車のバックラッシュを
打ち消すことができるとともに、レンズ移動台26がそ
の停止位置の近傍に達するまでの途中の移動行程ではレ
ンズ移動台26に対しコイルスプリング37,37の付
勢力が全く作用しないから、弾性手段としてのコイルス
プリング37,37が動力伝達機構の負荷になることは
なく、かつ小出力のモータ28を用いることができる。
また、必要最小限の長さのコイルスプリング37,37
を用いればよいから、スペース的な問題も解消する。
【0045】さらに、弾性手段としてのコイルスプリン
グ37,37は、いずれの部材にも固定する必要がな
く、単にガイドシャフト25に嵌装するだけでよいとい
う利点もある。
【0046】そして、レンズ移動台駆動機構24の動力
源としてパルスモータ28を用い、レンズ移動台26の
停止位置を、パルスモータ28に供給されるパルスの数
により制御するようにすれば、レンズ移動台26を所定
の停止位置に正確に停止させることができるが、特に本
実施の形態の場合のように、レンズ移動台26の停止位
置が、このレンズ移動台26の移動行程の両端近傍に設
定され、弾性手段としてのコイルスプリング37,37
が、レンズ移動台26の移動行程の両端近傍にそれぞれ
設けられている場合には、レンズ移動台26の移動方向
に応じて、パルスモータ28に供給されるパルスの数を
バックラッシュ分のパルス数だけ増減することにより、
レンズ移動台26を所定の2か所の停止位置に正確に停
止させることができる。
【0047】また、ガイドシャフト25,25の両端部
を支持するブラケット34,34が左右別体に構成され
ているとともに、ガイドシャフト25,25が軸線方向
に移動可能にブラケット34,34に支持され、かつガ
イドシャフト25,25の抜け止め手段を構成するネジ
頭35aとガイドシャフト25,25の各先端面25a
との間に若干の空隙38が存在していることにより、レ
ンズ移動台26と筐体15との線膨脹係数の相違による
精度上および動作上での不具合を解消することができる
のみでなく、ガイドシャフト25に対する特別な加工
も、ガイドシャフト25の抜け止め手段を別個に設ける
ことも不要になる利点もある。
【0048】なお、上述の実施の形態では、弾性手段と
してのコイルスプリング37,37がレンズ移動台26
の側方の端面26bまたは26cとブラケット34の垂
直板部34aとの間に圧縮されてバックラッシュを打ち
消すように構成されているが、例えば図12に示すよう
に、レンズ移動台26の内部に、ガイドシャフト25を
所定の長さに渡って露呈させる切欠き53を形成すると
ともに、弾性手段としての1本のコイルスプリング37
をガイドシャフト25の軸線方向の中央部で適当な固定
手段54で固定して、この固定手段54と切欠き53の
壁面53aまたは53bとの間にコイルスプリング37
が圧縮されるように構成してもよい。
【0049】さらに本発明では、移動体がその停止位置
の近傍に達したとき初めて弾性手段が移動体に対して付
勢力を作用するように構成されているから、弾性手段と
して、コイルスプリング37の代わりにスポンジ、ゴ
ム、板バネ等の変形ストロークの短い弾性部材を用いる
こともできる。
【0050】図13は、例えばスポンジからなる弾性部
材55をレンズ移動台26の両側端面26b,26cに
取り付けた場合を示し、図14は、これら端面26b,
26cにそれぞれ対向するブラケット34,34の垂直
板部34a,34aの内面に上記弾性部材55を取り付
けた場合を示す。いずれの場合も、弾性部材55が、端
面26b,26cとブラケット34,34の垂直板部3
4a,34aとの間で圧縮されることにより、レンズ移
動台26に対して付勢力が作用する。
【0051】本発明は、上述した光学ユニット6のレン
ズ移動台駆動機構24のみでなく、種々の移動体の停止
位置制御機構にも適用可能であることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたデジタルキットを写真焼付
け装置に取付けた状態の要部のみを透視的に示す概略的
正面図
【図2】その側面図
【図3】本発明が適用されたデジタルキットの構成を概
略的に示す説明図
【図4】本発明が適用されたデジタルキットの光学ユニ
ットの平面図
【図5】図4の光学ユニットのレンズ移動台駆動機構の
平面図
【図6】その正面図
【図7】その側面図
【図8】レンズを取り付けたレンズ移動台の平面図
【図9】その正面図
【図10】その側面図
【図11】レンズ移動台のガイドシャフトの支持機構
を、一部を断面として概略的に示す正面図
【図12】レンズ移動台の付勢機構の他の実施の形態を
概略的に示す平面図
【図13】レンズ移動台の付勢機構のさらに他の実施の
形態を概略的に示す平面図
【図14】レンズ移動台の付勢機構のさらに他の実施の
形態を概略的に示す平面図
【図15】従来の写真焼付け装置の概略的構成図
【符号の説明】
1 写真焼付け装置 2 写真焼付け装置本体 3 デジタルキット 4 CRT 4a 表示画面 5 デジタル画像表示ユニット 6 光学ユニット 7R,7G,7B カラーフィルタ 8 フィルターターレット 9 サブミラー 10A,10B ビデオ画像プリント用レンズ 11 メインミラー 12 CRT表示画面保護用シャッタ 13 制御部 14 ミラーホルダ 15 筐体 16,25 ガイドシャフト 17,27 ラック 18,31 ピニオン 19 メインミラー駆動用モータ 20,23,32 光電センサ 21 マイクロスイッチ 22 フィルタ駆動用モータ 24 レンズ移動台駆動機構 26 レンズ移動台(移動体) 28 レンズ切替え用パルスモータ(動力源) 34 ブラケット(ガイドシャフトの支持部材) 34a ブラケットの垂直板部 35 ブラケット取付けネジ 35a ネジ頭 36A,36B レンズブラケット 37 コイルスプリング(弾性手段) 38 空隙 39 レンズブラケットの遮光板部 43 フィルム画像プリント用レンズ 44 ペーパー 55 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 AA02 AA12 AA15 AA22 AA71 AB86 BF37 5H303 AA27 AA28 BB07 CC09 DD01 DD03 DD21 DD22 DD27 FF01 FF09 FF20 GG01 GG11 GG20 HH01 HH05 HH09 MM08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも歯車を含んで構成されている
    動力伝達機構を介して動力源から移動体に対する駆動力
    の供給が行なわれている機器における移動体の停止位置
    制御機構であって、 前記移動体が停止位置の近傍に達したときに初めて該移
    動体に対して付勢力を作用させる弾性手段が設けられて
    いることを特徴とする移動体の停止位置制御機構。
  2. 【請求項2】 前記動力源がパルスモータよりなり、前
    記移動体の停止位置が、前記パルスモータに供給される
    パルスの数により制御されることを特徴とする請求項1
    記載の移動体の停止位置制御機構。
  3. 【請求項3】 前記移動体の停止位置が、該移動体の移
    動行程の両端に設定され、前記弾性手段が、前記移動体
    の移動行程の両端近傍にそれぞれ設けられていることを
    特徴とする請求項1または2記載の移動体の停止位置制
    御機構。
  4. 【請求項4】 前記移動体が、光学部品を担持してガイ
    ドシャフトに沿って移動する移動台よりなり、前記弾性
    手段が、前記移動台が停止位置の近傍に達したときに該
    移動台の移動方向の前端と前記ガイドシャフトの支持部
    材との間に圧縮されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の移動体の
    停止位置制御機構。
JP33704399A 1999-11-29 1999-11-29 移動体の停止位置制御機構 Withdrawn JP2001154735A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207205A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Kotobuki Sangyo Kk レストバーの位置制御方法
JP7458609B2 (ja) 2020-09-02 2024-04-01 トヨタ車体株式会社 動力変換装置

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