JP2731808B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2731808B2
JP2731808B2 JP35299392A JP35299392A JP2731808B2 JP 2731808 B2 JP2731808 B2 JP 2731808B2 JP 35299392 A JP35299392 A JP 35299392A JP 35299392 A JP35299392 A JP 35299392A JP 2731808 B2 JP2731808 B2 JP 2731808B2
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雅彦 武内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状に巻き取られ
た画像記録材料のマガジンからの引き出しとマガジンへ
の戻しとを行なう画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像処理装置は、マガジンから
引き出した画像記録材料をその搬送経路において装置本
体内で切断し、これに所定の処理を施す。例えば、原稿
上の像を光学画像に変換し、これを画像記録材料である
感材上に露光する。なお、この画像処理装置の一つであ
る製版用の複写カメラやスキャナでは、処理に際して感
材をドラムに吸着することが行なわれている。
【0003】このように所定の処理がなされた感材は画
像処理装置外に排出されるが、マガジンから引き出され
て本体内に残された感材は次回の処理に付される。この
場合、感材を補充したり幅やその性質の異なる感材に交
換したりする際には、本体内に残された感材をマガジン
に戻すことが行なわれている。
【0004】引き出した感材のマガジンへの戻しは種々
の態様で行なうことができるが、感材の引き出し用に装
置本体内に設けられた送りローラを、画像記録材料を所
定の戻し量だけ逆向きに搬送できる量だけ単純に反転さ
せることが一般的であった。この他、感材をその巻芯の
回転を介して巻き戻す機構をマガジン内に組み込み、こ
の巻き戻し機構により感材をマガジンに戻すことも行な
われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、マガジンは感
材の補充時や感材の交換時において画像処理装置に着脱
されその際手で取り扱われることから、マガジンは小型
軽量であることが望ましい。小型のマガジンに感材を戻
す際には、何らかの原因で感材の戻しが僅かに阻害され
ることがある。この感材の戻しの阻害は、マガジン容積
や形状、戻し速度や感材の腰の強さ等の種々の要因で起
きるが、その再現性は低い。しかしながら、装置本体内
の送りローラをただ単に反転させて小型のマガジンに感
材をただ単に順次戻す場合には、引き続き順次感材が戻
されることから、感材の戻しが僅かに阻害されただけで
も感材が折れ曲がり、やがては折れ跡が感材に残ること
がある。
【0006】また、折れ曲がった状態のまま放置される
と、折れ跡が残らないまでも折れ曲がり箇所にいわゆる
癖がつく。このような事態に到ると、次回の感材の引き
出しにおいてジャムが起き、感材を損傷してしまう。し
かも、感材をドラムに吸着した場合、この折れ跡の部分
で感材がドラムから浮き上がった状態となるため露光不
良が発生し処理品質が低下する。
【0007】なお、近年になって、画像処理装置の付加
価値を高めるため複数のマガジンを装着できる画像処理
装置が提供されている。しかし、このような画像処理装
置にあっては、各マガジンから引き出した感材を共通の
切断装置で切断する都合上、感材の切断がマガジンと離
れた位置で行なわれる。よって、マガジンへ感材を戻す
際の戻し量が増大し、先にマガジンに送り込まれた感材
は、引き続く感材の送り込みにより強く押される。この
ため、感材が強い力で折れ曲がったり複数の箇所で感材
が折れたりして、上記した不具合が顕著であった。
【0008】一方、マガジン内の巻き戻し機構により感
材をマガジンに戻す場合には、上記した折れの問題は起
きないが、この巻き戻し機構の分だけマガジン重量が増
すため、手で取り扱う際の使い勝手に劣る。また、この
巻き戻し機構の駆動源をマガジン自体に備えたり、装置
本体から駆動力の伝達を受けるよう構成しなければなら
ない。このため、重量増大ばかりかマガジンの小型化が
阻害されるとともに、その構成の複雑化を招いていた。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、簡単な構成で感材等の画像記録材料をマガジンへ
支障なく確実に戻すことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手段は、ロール状に巻き取られた
画像記録材料を回転自在に収納するマガジンが装着さ
れ、該画像記録材料の該マガジンからの引き出しと該マ
ガジンへの戻しとを行なう画像処理装置であって、前記
マガジンの前記画像記録材料の取出口から該画像記録材
料の切断位置までの間に設けられ、該画像記録材料を該
マガジンへ戻す第1の方向および該マガジンから引き出
す第2の方向に搬送可能な搬送手段と、前記画像記録材
料を前記マガジンへ戻す際に、前記画像記録材料を前記
第1の方向へ搬送する途中において少なくとも一回、前
記画像記録材料を前記第2の方向へ搬送するように前記
搬送手段を制御することにより、前記画像記録材料の前
記第1の方向への延べ搬送距離を、前記マガジンへの前
記画像記録材料の実際の戻し量より大きくする制御手段
とを備えたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】上記構成を有する画像処理装置では、画像記録
材料のマガジンからの引き出し(第2の方向)およびマ
ガジンへの戻し(第1の方向)を、この画像記録材料を
搬送可能な搬送手段によって行なう。この際、画像記録
材料のマガジンへの戻しは、制御手段が搬送手段を制御
することによってなされる。
【0012】画像記録材料のマガジンへの戻しの際にお
ける制御手段による搬送手段の制御は、画像記録材料を
第1の方向へ搬送する途中において少なくとも一回、画
像記録材料を第2の方向へ搬送する搬送手段の制御を実
行することである。つまり、画像記録材料を第1の方向
へ搬送する搬送手段の制御を一旦行なった後、画像記録
材料を第2の方向へ搬送する搬送手段の制御を行ない、
引き続いて画像記録材料を第1の方向へ搬送する搬送手
段の制御を行なう。そして、画像記録材料を第2の方向
へ搬送する搬送手段の制御を二回以上行なう場合には、
搬送手段の第1の方向への制御,第2の方向への制御お
よび第1の方向への制御を順次繰り返す。
【0013】搬送手段を制御手段によりこのように制御
することで、画像記録材料はマガジンに一旦戻された後
(第1の方向)、マガジンから引き出され(第2の方
向)再度マガジンへ戻される(第1の方向)。この場
合、当初のマガジンへの戻しの際に、画像記録材料の戻
しが僅かに阻害され画像記録材料に折れ曲がりが起きて
も、その後の画像記録材料のマガジンからの引き出しに
よりこの折れ曲がりを速やかに解消する。よって、再度
のマガジンへの戻しの際には、折れ曲がりがない状態で
戻されるとともに戻しの阻害の再現性は低いことから、
新たに折れ曲がる可能性が低い。そして、このように折
れ曲がりの可能性を低くして、画像記録材料をマガジン
に戻す第1の方向への延べ搬送距離を、マガジンへの画
像記録材料の実際の戻し量より大きくしたので、最終的
には、上記搬送手段の制御により、画像記録材料を折り
曲がらないようにマガジンへ総て支障なく戻すことが可
能となる。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について、
画像処理装置の一つであるスリット露光式複写カメラを
例に採り説明する。図1は、実施例のスリット露光式複
写カメラ20(以下、単に複写カメラ20という)の正
面および側面からみた全体構成を示す説明図である。
【0015】まず、複写カメラ20の構成の概略につい
て説明する。図示するように、この複写カメラ20は、
電子制御装置30などを収納したベース本体40と、ベ
ース本体40上に組み付けられて原稿架50を水平方向
に搬送する機構を組み込んだ原稿架移動ユニット100
と、原稿架移動ユニット100の上方に一体に組み立て
られた光学ユニット200およびドラムユニット300
とから構成されている。ドラムユニット300には、画
像記録材料の一種であるロール状の感材を収納した2台
のマガジンA,Bをこのドラムユニット300に着脱す
るためのマガジン着脱装置600が上下に設けられてい
る。更に、露光の完了した感材を回収する回収箱305
が、下側のマガジン着脱装置600の下方に取り付け可
能である。
【0016】マガジンA,Bは、同一のものであるが、
ここでは、上側にマウントされたマガジンを上側マガジ
ンA、下側にマウントされたマガジンを下側マガジンB
と呼ぶものとする。また、上下のマガジン着脱装置60
0も、同一の構成を備え、上側のマガジン着脱装置60
0にあっては、支持台601により支持されている。な
お、このマガジン着脱装置600の構成については、複
写カメラ20の構成の概略を説明した後に説明する。
【0017】原稿架移動ユニット100は、原稿架50
の水平方向への搬送を、ステッピングモータ102を動
力源として行なうものであり、図示しない搬送レール上
に摺動自在に保持された原稿架50を、搬送ベルト11
0を用いて搬送する。原稿架50は、原稿を載置する透
明ガラスが嵌め込まれた下枠52と、この下枠52から
左右2本のガススプリング53により支承され同じく透
明ガラスが嵌め込まれた上枠55とから構成されてい
る。複写される原稿は、上枠55を上方に開いた状態で
下枠52のガラス板上に載置され、上枠55を閉めた状
態で複写可能な状態となる。
【0018】原稿架移動ユニット100の枠体上部に
は、操作パネル60(図5参照)が配置されており、こ
の操作パネル60により複写カメラ20における複写倍
率や露光動作の開始,使用するマガジンの指定等を指示
できるよう構成されている。なお、その詳細について
は、本発明の要旨と直接関係しないのでその説明を省略
する。
【0019】次に、光学ユニット200の構造を簡単に
説明する。光学ユニット200は、原稿から得られる光
学像を、ドラムユニット300に設けられた感材ドラム
310に静電吸着された感材上に結像させるためのもの
である。光学ユニット200の光学系は、結像用のレン
ズ202を中心に構成され、反射光源用の第1ランプユ
ニット204、透過光源用の第2ランプユニット20
6、原稿からの光をレンズ202まで導く第1,第2,
第3ミラー211,212,213、レンズ202を通
過した光を感材まで導く第4,第5,第6,第7ミラー
214,215,216,217、から構成されてい
る。このうち、第3,第4,第7ミラー213,21
4,217は、光学ユニット200に固定されている。
一方、第1,第2ミラー211,212は、昇降可能な
物側移動ミラーユニット220に組み込まれており、第
5,第6ミラー215,216は、同じく昇降可能な像
側移動ミラーユニット230に組み込まれている。
【0020】物側移動ミラーユニット220と像側移動
ミラーユニット230とは、互いに独立に昇降可能であ
り、その昇降位置により、原稿からレンズ202までの
光学的な距離(物体距離)Xもしくはレンズ202から
感材ドラム310表面までの光学的な距離(像距離)Y
を定める。両距離X,Yが、レンズ202の焦点距離F
に対して、 1/F=1/X+1/Y … (1) の関係を満たせば、原稿の光学像は、感材ドラム310
の表面に結像し、その時の倍率は、Y/Xとなる。従っ
て、物側移動ミラーユニット220と像側移動ミラーユ
ニット230とを、指定された倍率に従い、式(1)の
関係を満たすように移動すれば、感材ドラム310表面
に静電吸着された感材上に、指定倍率の像を得ることが
できる。物側移動ミラーユニット220および像側移動
ミラーユニット230の位置の制御は、後述する電子制
御装置30により行なわれる。なお、物側移動ミラーユ
ニット220,像側移動ミラーユニット230を昇降さ
せてその位置を変更する構成については、本発明の要旨
と直接関係しないのでその説明を省略する。
【0021】実施例の複写カメラ20は、スリット露光
式のものなので、光学的な倍率は、原稿の幅方向につい
てのみ意味を持つ。原稿の長さ方向の倍率は、原稿架5
0の搬送速度と感材ドラム310の周速度との比により
定まる。従って、電子制御装置30は、操作パネルから
入力された倍率に従い、両ミラーユニット220,23
0の位置の制御を行なった後、露光時には、原稿架50
と感材ドラム310との速度比の制御も行なう。実際に
は、感材ドラム310の回転速度は一定とし、原稿架5
0の搬送速度を可変している。
【0022】次に、ドラムユニット300の構成を、図
1に拠って、説明する。ドラムユニット300は、上側
マガジンAもしくは下側マガジンBに収納された感材を
引き出し、巻付用搬送機構320により、感材ドラム3
10に感材を巻き付ける。感材は、巻付用搬送機構32
0の途中に設けられた切断装置330により、操作パネ
ル60から指定された長さに切断される。
【0023】この巻付用搬送機構320は、3対のロー
ラ対、即ちマガジン側から送りローラ対326と、各マ
ガジンからの感材の搬送経路の合流点における中間ロー
ラ対327と、切断装置330の下流の末端ローラ対3
28とを備える。この送りローラ対326は、ステッピ
ングモータ370(図1には図示せず)により正逆回転
する送りローラ321とニップローラ322とから構成
され、感材に駆動力を与えて感材KZをマガジンからの
引き出し側或いは戻し側に搬送する。ニップローラ32
2は、この送りローラ321に対して上下に離間可能で
あるとともに、送りローラ321に接することにより所
定のニップ圧をかけながら従動して回転する。なお、こ
の両ローラは、マガジンとの干渉を避けるよう感材の幅
に亘って設けられているが、その詳細についてはマガジ
ンの構成と合わせて後述する。また、他のローラ対は、
搬送される感材により各ローラが従動回転し感材を下流
に搬送するよう構成されている。
【0024】これらローラ対の他、巻付用搬送機構32
0は、搬送経路における感材の有無を検出する感材検出
センサ329を、送りローラ対326の下流に備える。
なお、下側マガジンB側においても、上側マガジンA側
同様、送りローラ321,ニップローラ322からなる
送りローラ対326と感材検出センサ329が設けられ
ている。
【0025】上記巻付用搬送機構320により感材が搬
送される感材ドラム310には、高電圧発生装置315
(図5参照)から高電圧が印加されており、感材の搬送
速度に応じた回転速度で感材ドラム310が回転される
と、静電吸着作用により、感材は感材ドラム310の表
面に順次吸着し、感材ドラム310の外周にセットされ
る。感材の吸着時には、感材ドラム310は、図1反時
計回りに回転し、感材の切断、吸着が完了すると、感材
の先端が露光位置に直前に位置するまで回転して停止す
る。なお、感材ドラム310は、モータ340により、
正逆いずれの方向にも回転可能である。
【0026】露光時には、まず原稿架50が光学ユニッ
ト200の下方に搬送され、初期位置に移動する。原稿
架50を搬送している間に、物側移動ミラーユニット2
20および像側移動ミラーユニット230を、所定の倍
率を実現する位置に移動する。この状態から、感材ドラ
ム310を図1時計回りに一定速度で回転し、同時に原
稿架50を設定倍率に基づいて定まる速度で搬送する。
この際、感材ドラム310の手前に設けたシャッターお
よび絞りの開口を待って、露光が開始される。なお、感
材ドラム310および原稿架50の初期位置は、感材ド
ラム310の回転の開始および原稿架50の搬送の開始
においては、回転速度,搬送速度が一定速度になるまで
所定の時間を要するので、この時間の余裕を見た位置と
されている。また、排出用搬送機構360は、ステッピ
ングモータ375(図1には図示せず)により駆動され
ている。
【0027】感材ドラム310の回転により感材の先端
が剥離装置350に至ると、図示しない剥離爪により感
材ドラム310から剥離され、排出用搬送機構360に
より、回収箱305へと搬送される。本実施例では、感
材は回収箱305に回収し、他に設置された現像装置に
より現像するが、自動現像装置をこの複写カメラ20の
ドラムユニット300に連設し、現像まで一体に行なう
構成とすることも差し支えない。
【0028】次に、上記した上側マガジンA,下側マガ
ジンBを複写カメラ20に着脱するマガジン着脱装置6
00と巻付用搬送機構320における送りローラ対32
6について、詳細に説明する。なお、このマガジン着脱
装置は、上側マガジンAおよび下側マガジンBに共通し
て用いられている。
【0029】まず、マガジンについて説明する。マガジ
ン着脱装置600に載置して複写カメラ20に装着され
る上側マガジンA,下側マガジンBは、図示しない心材
にロール状に巻き取られた感材KZを、当該心材を軸支
することにより回転自在に収納する。そして、図2に示
すように、上部に開口を有しその内部にロール状の感材
KZを収納する下箱602と、下箱602の開口部に取
り外し可能に設けられた蓋体604とを備える。
【0030】この蓋体604の片側(ドラムユニット3
00への取付側)には、外部に突出した上側感材案内片
606が設けられている。一方、下箱602には、上側
感材案内片606に対向する下側感材案内片608を有
する可動片610が、下箱602内部から上記下側感材
案内片608を突出して設けられている。この上側感材
案内片606,下側感材案内片608は、感材KZを外
部に取り出す取出口となるが、マガジンにおけるその形
成位置については後述する。
【0031】図示するように、上側感材案内片606お
よび下側感材案内片608には、後述するニップローラ
322と送りローラ321のローラのピッチに合わせて
切欠607が形成されている。よって、後述するように
ドラムユニット300へ上側マガジンA,下側マガジン
Bが装着されると、この各切欠607にニップローラ3
22および送りローラ321の各ローラが入り込む。こ
のため、上側マガジンA,下側マガジンBとニップロー
ラ322,送りローラ321との干渉は回避されること
になる。
【0032】この可動片610は、下箱602内部にお
いて蓋体604に向けてばね等により付勢されており、
図中矢印Sで示すように、上側感材案内片606と下箱
602の開口受け片603との間で上下動する。よっ
て、下箱602に蓋体604を取り付けた状態では、上
側感材案内片606に下側感材案内片608が押し付け
られるので、下箱602内部は暗室となる。
【0033】そして、上側マガジンA,下側マガジンB
に感材KZを収納するに当たっては、感材KZの送り出
し側先端部が両案内片によりその幅方向に亘って挟持さ
れた状態で収納される。下側感材案内片608は、上側
感材案内片606より感材KZの幅方向に長く形成され
ており、ドラムユニット300へのマガジンの装着が完
了するとドラムユニット300側の案内片押し下げピン
301により、押し下げられる。このように下側感材案
内片608が押し下げられると、感材KZは、回転自在
であることと相俟って、フリーの状態で送り出し可能と
なる。なお、上側感材案内片606,下側感材案内片6
08の互いに向かい合う面には、感材KZの挟持と下箱
602内部の暗室化を好適に行なうために、フェルト等
の圧縮および復元性を有する部材が貼り付けられてい
る。
【0034】また、下箱602の下面には、後述するマ
ガジンテーブル620上を摺動する際にその接触面積を
減らして摺動抵抗を下げるとともに、620上面に設け
られたレール621と係合する案内駒612が感材KZ
の幅方向に亘って設けられている。
【0035】マガジン着脱装置600は、図3に示すよ
うに、上記した上側マガジンA又は下側マガジンBが載
置されるマガジンテーブル620を、ドラムユニット3
00端面に設けられた台座302の上面において、二点
鎖線で示す着脱位置とその後方の実線で示す待機位置と
の間に亘り、図中矢印で示す円弧の移動軌跡Tに沿って
移動自在に備える。そして、着脱位置にマガジンテーブ
ル620を移動させることで、上側マガジンA又は下側
マガジンBの上側感材案内片606,下側感材案内片6
08をドラムユニット300の後端板303の感材挿入
穴304に挿入させ、上側マガジンA又は下側マガジン
Bを装着する。一方、待機位置にマガジンテーブル62
0を移動させることで、上側マガジンA又は下側マガジ
ンBをドラムユニット300から離脱させる。
【0036】このマガジン着脱装置600について、図
3に加え、マガジン内の感材KZの送り方向に沿って断
面視した図4を用いて説明する。
【0037】マガジン着脱装置600のマガジンテーブ
ル620は、図3および図4に示すように、その上面
に、上側マガジンA,下側マガジンB下面の下側感材案
内片608側の案内駒612がその側面に沿って摺動可
能に係合しこれを案内するレール621と、この案内駒
612と当接しマガジンの感材の幅方向における位置決
めをするストッパ622とを備える。このストッパ62
2は、マガジンの上側感材案内片606,下側感材案内
片608がドラムユニット300の感材挿入穴304に
対向する位置でマガジンを位置決めするよう、予め設け
られている。
【0038】よって、次の操作により、マガジンテーブ
ル620へのマガジン載置が完了する。まず、上側マガ
ジンA又は下側マガジンBをその両側の取っ手(図示省
略)を介して両手で持ち上げ、複写カメラ20の側方
(図3における手前側)から、案内駒612をマガジン
テーブル620のレール621に係合させて、マガジン
の一端をマガジンテーブル620に載置する。その後、
このマガジンを感材KZの幅方向に押し込む。すると、
マガジンは、案内駒612がレール621に案内されて
感材KZの幅方向に摺動し、その上側感材案内片60
6,下側感材案内片608がドラムユニット300の感
材挿入穴304に対向する位置でストッパ622により
位置決めされる。
【0039】また、マガジンテーブル620は、その下
面に、感材KZの幅方向に離間した位置、即ち載置され
るマガジン両端の取っ手の下方に支持板623を備え、
この両支持板623を介して、ドラムユニット300の
台座302に対して左右のリンク機構630により支持
されている。この左右のリンク機構630は、マガジン
テーブル620を円弧の移動軌跡Tに沿って移動させる
ためのものであり、左右の回動腕634の一端を、台座
側面板306A,306Bに回転自在に軸支された連結
シャフト635の先端に固定し、その他端を支持板62
3に固定された固定ピン631に係合させて構成され
る。
【0040】従って、片方のリンク機構630に回動腕
634を回動させる力が作用すれば、この力は連結シャ
フト635を介して他方のリンク機構630における回
動腕634にも伝達される。このため、両回動腕634
は、それぞれ単独に回動するわけではなく、この連結シ
ャフト635が台座側面板306A,306Bに対して
回動することにより、同方向に同時に回動する。
【0041】なお、上記したリンク機構630の動き
は、支持板623の内側で台座302から突出したテー
ブル位置決め部308の前後の凹部に固定ピン631が
落ち込むことで規制される。つまり、固定ピン631が
テーブル位置決め部308のドラムユニット300側の
凹部に落ち込むことで、マガジンは着脱位置に位置決め
され、マガジンの上側感材案内片606,下側感材案内
片608はドラムユニット300の感材挿入穴304に
挿入される。また、固定ピン631がテーブル位置決め
部308の他方の凹部に落ち込むことで、マガジンは待
機位置に位置決めされる。
【0042】このため、両リンク機構630によりマガ
ジンテーブル620を移動させることで、マガジンテー
ブル620は、既述したように、台座302の上面にお
いて着脱位置と待機位置との間に亘り、円弧の移動軌跡
Tに沿って移動する。
【0043】この場合、マガジンテーブル620を上記
のように移動させる力、換言すればリンク機構630の
回動腕634を回動させる力は、既述したように片側の
リンク機構630に作用すれば他方のリンク機構630
にも伝達される。よって、複写カメラ20の側方からこ
のような力をマガジンテーブル620端部に直接加えれ
ば、力が加えられた側の複写カメラ20の側方における
一方のリンク機構630には当然にこの力が作用し、他
方のリンク機構630にも伝達される。また、複写カメ
ラ20の側方から上記力を一方のマガジンの取っ手に加
えれば、この力はマガジン側の案内駒612とテーブル
上面のレール621との係合によりマガジンテーブル6
20に作用するので、取っ手の下方に位置する一方のリ
ンク機構630は勿論他方のリンク機構630にもこの
力が作用する。
【0044】この結果、上記いずれの場合であっても、
両リンク機構630の回動腕634が同方向に同時に回
動することになり、マガジンテーブル620は、着脱位
置と待機位置との間に亘って円弧の移動軌跡Tに沿って
移動し、いずれかの位置に位置決めされる。そして、上
側マガジンA又は下側マガジンBは、これに伴い複写カ
メラ20のドラムユニット300に着脱される。
【0045】また、図4に示すように、台座側面板30
6A,306B(図には台座側面板306A側を示す)
には、マガジンテーブル620の支持板623下面に接
触する回転ローラ638が、回転自在に設けられてい
る。この回転ローラ638は、マガジンテーブル620
が着脱位置又は待機位置にある時、図4に示すように支
持板623下面に接触した状態でこのマガジンテーブル
620を水平にするよう、その取付位置が調整されてい
る。つまり、この回転ローラ638は、マガジンテーブ
ル620を水平に保つ。更には、リンク機構630によ
りマガジンテーブル620が既述したように移動する際
には、回転ローラ638は、支持板623下面に接触し
たままテーブルの移動に伴って回転して、マガジンテー
ブル620を支えるとともに、テーブルの移動を円滑化
する。
【0046】次に、マガジンと送りローラ321,ニッ
プローラ322の周辺の構成について説明する。感材K
Zのマガジンにおける取出口は、図4に示すように、こ
の取出口から送りローラ321,ニップローラ322に
よりマガジンに戻される感材KZRが、マガジン内のロ
ール状の感材KZ(最大径)に突き当たるよう上側感材
案内片606および下側感材案内片608を設け、この
両案内片によりマガジンに形成されている。この場合、
マガジンに戻される感材KZRが最大径のロール状の感
材KZに突き当たる位置と当該ロール状の感材KZの中
心とを通る線分と当該中心を通る水平な線分とがなす中
心角θは、本実施例の場合、35度に設定されている。
なお、この中心角θを、30〜60度とすれば、マガジ
ンに戻される感材KZRはロール状の感材KZが最大径
であっても、当該感材ロールを取り囲むようマガジンに
戻り、感材ロールをより確実に周回するので好ましい。
【0047】一方、ニップローラ322は、回転軸32
3とこれに取り付けられたカム片324とにより上下動
するニップ開閉片325に回転自在に取り付けられてい
る。図4では、このニップローラ322がニップ開閉片
325により持ち上げられ、送りローラ321から離間
している状態を示す。また、このニップ開閉片325に
は、既述したように下側感材案内片608を押し下げる
ための案内片押し下げピン301が取り付けられてい
る。
【0048】よって、回転軸323の回転にともなって
ニップ開閉片325が図4に示す状態から降下すると、
案内片押し下げピン301により下側感材案内片608
は押し下げられので、上側感材案内片606と下側感材
案内片608とに挟持されていた感材KZはフリーの状
態となる。なお、このように下側感材案内片608が押
し下げられても、送りローラ321の各ローラは各切欠
607に入り込むため、送りローラ321と下側感材案
内片608とは干渉しない。更に、ニップローラ322
は送りローラ321に接して従動回転が可能な状態とな
るので、送りローラ321の反時計方向の回転により、
感材KZはこの両ローラによりマガジンからドラムユニ
ット300内に引き出されて搬送される。また、送りロ
ーラ321の時計方向の回転により、感材KZはこの両
ローラによりマガジンに戻されるよう搬送される。な
お、ニップローラ322が送りローラ321に接するよ
う降下しても、送りローラ321の場合と同様、ニップ
ローラ322と上側感材案内片606とは干渉しない。
【0049】このニップ開閉片325の降下並びに送り
ローラ321の回転は、マガジン着脱装置600を介し
たドラムユニット300へのマガジンの装着完了後にな
され、ニップ開閉片325の上昇は、ドラムユニット3
00からのマガジンの離脱を開始する以前になされるよ
う、電子制御装置30により駆動制御される。
【0050】以上説明した実施例の複写カメラ20の巻
付用搬送機構320等の各機構およびユニットは、電子
制御装置30により管理されている。電子制御装置30
は、図5に示すように、論理演算を実行する周知のCP
U31,プログラムやデータを予め記憶するROM3
2,データなどを一時的に記憶するRAM33,CPU
31の動作クロック等を生成するクロック回路34等を
内蔵し、更に外界とのインタフェースを取るための入出
力ポート35,入出力ドライバ35A,ステッピングモ
ータコントローラ36などを備える。これらの各回路
は、バス30Aを介して相互に接続されている。
【0051】入出力ポート35は、入出力ドライバ35
Aを介して第1,第2ランプユニット204,206の
他、外部の種々のセンサ群37や高電圧発生装置315
とのインタフェースを司る回路である。入出力ドライバ
35Aは、センサ群37やランプユニットを駆動する。
また、このセンサ群37には、既述した感材検出センサ
329の他、切断装置330の下流に設けられ感材ドラ
ム310に到る搬送経路における感材の有無を検出する
図示しない感材検出センサ等が含まれる。なお、高電圧
発生装置315へは、当該装置が内蔵するスイッチの開
閉信号が出力される。そして、この開閉信号を受けた高
電圧発生装置315は、その信号に基づきスイッチの開
閉を行ない、感材ドラム310に高圧の直流電圧を印加
する。
【0052】CPU31は、この入出力ポート35を介
して、複写カメラ20の各部の状態を読み込み、また、
必要に応じて、ランプユニットの点灯・消灯を制御す
る。ステッピングモータコントローラ36は、ステッピ
ングモータドライバ38,39を介して、各種モータを
制御する。
【0053】ステッピングモータドライバ38には、物
側移動ミラーユニット220の駆動モータ252および
像側移動ミラーユニット230の駆動モータ256が接
続されている。また、ステッピングモータドライバ39
には、原稿架50搬送用のステッピングモータ102、
ドラム駆動用のモータ340、巻付用搬送機構320に
おける送りローラ321駆動用のステッピングモータ3
70、排出用搬送機構360の駆動用のステッピングモ
ータ375、感材ドラム310手前の絞りの開口量を定
める絞り開口用のステッピングモータ285などが接続
されている。従って、CPU31は、ステッピングモー
タコントローラ36を介して、各部モータを自在に起動
・運転・停止することができる。
【0054】次に、この電子制御装置30が実行する処
理のうち、本発明の要旨に直接関係する感材戻し制御
(ルーチン)について、図6,図7のフローチャートを
用いて説明する。この感材戻しルーチンは、操作パネル
60における図示しない巻き戻しスイッチが操作される
と、当該スイッチのオン信号により割込処理される。
【0055】上記したように巻き戻しスイッチ操作によ
りこのルーチンの割込が開始されると、図6に示すよう
に、まず、感材KZを送りローラ対326により所定量
マガジンに戻すべく、最初の処理であるステップS10
0を行なう。このステップS100では、送りローラ対
326における送りローラ321駆動用のステッピング
モータ370を所定量(初期感材戻し量LB0)だけ駆
動させる駆動信号を、ステッピングモータドライバ39
に出力する。この際のステッピングモータ370の回転
方向は、送りローラ321が時計方向(図4参照)に回
転して感材KZがマガジンに戻されることになる方向で
ある。また、マガジンに戻される感材KZの戻し量(初
期感材戻し量LB0)は、150mmに設定されてい
る。よって、これを受けたステッピングモータドライバ
39により上記回転方向で150mmに相当するパルス
数のパルスがステッピングモータ370に与えられ、送
りローラ321の回転を介して感材KZが150mm
(初期感材戻し量LB0)だけマガジンに戻される。
【0056】この初期感材戻し量LB0(=150m
m)は、送りローラ対326下流の感材検出センサ32
9から切断装置330に到るまでの感材KZの搬送経路
長にほぼ等しくなるよう定められている。このため、ド
ラムユニット300において感材KZが切断装置330
により切断された場合には、上記初期感材戻し量LB0
(=150mm)の感材の戻りにより感材KZの切断端
(感材の先端)は送りローラ対326下流の感材検出セ
ンサ329の近傍に達することになる。
【0057】続いて、感材検出センサ329からの検出
信号に基づいて、感材の先端が感材検出センサ329の
配置位置まで戻されたか否かを判断する(ステップS1
05)。この判断を行なうのは、次のような理由によ
る。感材KZをマガジンに戻すのは、切断装置330に
より切断された感材KZを戻す場合のみならず、感材ド
ラム310にまで搬送されその表面に巻かれつつある感
材KZを、例えば感材の品質不良の露呈等により、切断
前に戻す場合もある。この後者の場合には、感材の先端
は感材ドラム310にあることから、切断された感材K
Zを戻す通常の戻し処理の場合より多くの戻しを必要と
する。よって、ステップS105を行なうことにより、
それ以降の処理を、通常の戻し処理又は多くの戻しを必
要とする処理とに分岐する。
【0058】このステップS105で肯定判断すれば、
感材の先端は感材検出センサ329の配置位置にあるこ
とになる。そして、この場合には、感材KZを送りロー
ラ対326により所定量マガジンから引き出すべく、ス
テッピングモータ370を所定量(初期感材引き出し量
LP0)だけ駆動させる駆動信号を、ステッピングモー
タドライバ39に出力する(ステップS110)。この
際のステッピングモータ370の回転方向は、送りロー
ラ321が反時計方向(図4参照)に回転して感材KZ
がマガジンから引き出されることになる方向である。ま
た、マガジンから引き出される感材KZの引き出し量
(初期感材引き出し量LP0)は、80mmに設定され
ている。
【0059】よって、これを受けたステッピングモータ
ドライバ39により上記回転方向で80mmに相当する
パルス数のパルスがステッピングモータ370に与えら
れ、送りローラ321の回転を介して感材KZが80m
m(初期感材引き出し量LP0)だけマガジンから引き
出される。このため、このステップS110を行なうこ
とにより、感材KZは70mm(150−80)マガジ
ンに戻されたことになる。なお、ステッピングモータ3
70は、感材KZの引き出しおよび戻しにあってもその
送り速度が90mm/Sとなるよう、回転制御される。
【0060】次に、感材KZの戻し側にステッピングモ
ータ370を所定量(定常感材戻し量LB=60mm)
だけ駆動させる駆動信号を、ステッピングモータドライ
バ39に出力する(ステップS120)。これに引き続
いて、感材KZの引き出し側にステッピングモータ37
0を所定量(定常感材引き出し量LP=50mm)だけ
駆動させる駆動信号を、ステッピングモータドライバ3
9に出力する(ステップS130)。
【0061】このステップS120,130を行なうこ
とで、感材KZは、ステッピングモータ370の駆動お
よび送りローラ321の回転を介したマガジンへの戻し
(60mm)とマガジンからの引き出し(50mm)に
より、差引10mmマガジンに戻されることになる。
【0062】そして、この定常的なマガジンへの戻しマ
ガジンからの引き出しを3回繰り返したか否かを判断し
(ステップS135)、肯定判断するまでステップS1
20,130を繰り返す。よって、このステップS13
5で肯定判断されると、感材KZは100mm(70+
30)マガジンに戻されたことになり、感材の先端は、
感材検出センサ329の配置位置からは50mm下流の
位置にある。なお、上記判断は、上記定常的なマガジン
への戻しとマガジンからの引き出しとを行なうごとにセ
ットされるカウンタの値により下される。
【0063】このステップS135に続いては、感材K
Zの戻し側にステッピングモータ370を所定量だけ駆
動させる駆動信号を、ステッピングモータドライバ39
に出力する(ステップS140)。これにより、感材K
Zをその先端が感材検出センサ329の配置位置を上流
側に越えるよう更にマガジンに戻す。この際のステッピ
ングモータ370の駆動量(感材の戻り量)は、感材検
出センサ329から50mm下流の感材の先端が感材検
出センサ329の配置位置を上流側に越えるよう、本実
施例では80mmに設定されている。よって、ステッピ
ングモータドライバ39により感材の戻し方向の回転方
向で80mmに相当するパルス数のパルスがステッピン
グモータ370に与えられ、送りローラ321の回転を
介して感材KZはマガジンに戻されることになる。
【0064】このステップS140で上記駆動信号を出
力した後には、ステッピングモータ370の駆動を介し
て感材KZがマガジン側に戻されつつある時に、感材検
出センサ329からの検出信号に基づいて、感材の先端
が感材検出センサ329の配置位置まで戻されたか否か
を判断する(ステップS145)。つまり、感材検出セ
ンサ329から50mm下流にあった感材の先端が感材
検出センサ329の配置位置に達するまで待機する。
【0065】そして、このステップS145で肯定判断
すれば、上記ステップS105と同様に、感材の先端は
感材検出センサ329の配置位置にあることになる。よ
って、この場合には、ステッピングモータ370の停止
信号をステッピングモータドライバ39に出力する(ス
テップS150)。この信号の出力により、ステッピン
グモータドライバ39を介してステッピングモータ37
0、延いては送りローラ321は停止し、上記ステップ
S140により感材KZの戻しは一旦中止される。
【0066】次に、感材KZの戻し側にステッピングモ
ータ370を所定量(最終感材戻し量LBL)だけ駆動
させる駆動信号を、ステッピングモータドライバ39に
出力し(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
この際のステッピングモータ370の駆動量(最終感材
戻し量LBL)は、感材検出センサ329の配置位置に
ある感材の先端がマガジンの上側感材案内片606およ
び下側感材案内片608に挟持される位置(両案内片で
形成される取出口内)に達することができる駆動量に設
定されている。本実施例では、送りローラ321を有す
る送りローラ対326,装着されたマガジンの取出口と
感材検出センサ329との位置関係から、30mmに設
定されている。よって、ステッピングモータドライバ3
9により感材の戻し方向の回転方向で30mmに相当す
るパルス数のパルスがステッピングモータ370に与え
られ、感材KZは、その先端が取出口内に達するまでマ
ガジンに総て戻されることになる。このため、その状態
でマガジン着脱装置600によりマガジンをドラムユニ
ット300から離脱すれば、マガジンは、感材KZの先
端を上側感材案内片606および下側感材案内片608
で挟持した状態で総ての感材KZを収納することにな
る。
【0067】以上の各処理により戻し側或いは引き出し
側に搬送される感材KZの様子を、図8を用いて説明す
る。図示するように、巻き戻しスイッチが操作された時
点では、感材KZの先端は切断装置330の切断位置に
ある。そして、ステップS100により感材KZは初期
感材戻し量LB0(=150mm)だけマガジン側に戻
され、その先端は感材検出センサ329の配置位置に達
する。ここで、ステップS105の肯定判断を経てステ
ップS110を行なうことで、感材KZは初期感材引き
出し量LP0(=80mm)マガジンから引き出され
る。次に、ステップS120により感材KZは定常感材
戻し量LB(=60mm)だけマガジン側に戻され、そ
の後ステップS130により定常感材引き出し量LP
(=50mm)マガジンから引き出される。そして、こ
の定常的な戻しおよび引き出しにより、差引10mmず
つ感材KZを3回に亘ってマガジンに戻す。
【0068】その後は、残りの戻し量が少ないことか
ら、感材の戻し・引き出しを繰り返すことなくステップ
S140により感材KZは80mmに亘ってマガジン側
に戻されることになる。しかし、感材KZは、その先端
が感材検出センサ329に達するとステップS150に
より停止する。そして、ステップS160により、感材
KZは最終感材戻し量LBL(=30mm)だけマガジ
ン側に戻され、その先端が上側感材案内片606,下側
感材案内片608にて挟持可能となる。
【0069】一方、上記したステップS105で、切断
された感材KZを戻す通常の戻し処理の場合より多くの
戻しを必要とする処理であると判断した場合には、図7
に示すステップS170に移行する。このステップS1
70では、感材KZの引き出し側にステッピングモータ
370を所定量(定常感材引き出し量Lp=30mm)
だけ駆動させる駆動信号を、ステッピングモータドライ
バ39に出力して、感材KZをマガジンから引き出す。
【0070】このステップS170で上記引き出し側の
駆動信号を出力した後には、感材KZの戻し側にステッ
ピングモータ370を所定量(定常感材戻し量Lb=1
00mm)だけ駆動させる駆動信号を、ステッピングモ
ータドライバ39に出力して(ステップS180)、感
材KZをマガジンに戻す。つまり、ステップS170に
おける1回の引き出し量を少なくステップS180にお
ける1回の戻し量を多くして、通常の戻し処理の場合よ
り差引の戻し量を多くする。
【0071】ステップS180で上記戻し側の駆動信号
を出力した後には、ステッピングモータ370の駆動を
介して感材KZがマガジン側に戻されつつある時に、感
材検出センサ329からの検出信号に基づいて、感材の
先端が感材検出センサ329の配置位置まで戻されたか
否かを判断する(ステップS185)。つまり、感材K
Zの先端は、ドラムユニット300内における搬送経路
のどの位置にあってもステップS170,180による
引き出し・戻しによりやがて感材検出センサ329に達
することから、ステップS180による戻し側への駆動
信号の出力の都度、センサ出力を監視する。そして、感
材KZの先端が感材検出センサ329の配置位置まで戻
るまで、ステップS170,180の処理を繰り返す。
【0072】このステップS185で肯定判断した場合
は、既述した一連の通常の戻し処理においてステップS
100による感材の戻しにより感材の先端が感材検出セ
ンサ329まで達した場合に相当する。よって、この場
合には、ステッピングモータ370の停止信号をステッ
ピングモータドライバ39に出力して(ステップS19
0)、既述したステップS110に移行しその後の処理
を行なう。
【0073】以上説明したように、本実施例の複写カメ
ラ20では、マガジンから引き出された感材KZをマガ
ジンに戻すに当たって、感材KZの搬送を司る送りロー
ラ321を正逆方向に切り換えて回転制御して、感材K
Zの戻しおよび引き出しを繰り返す。そして、この繰り
返しにおいて、戻し量を引き出し量より上回るようにし
て感材KZを戻す。よって、本実施例の複写カメラ20
によれば、感材KZの戻しの際にその戻しが何らかの原
因で僅かに阻害され感材KZに折れ曲がりが起きても、
その後の感材KZのマガジンからの引き出しによりこの
折れ曲がりを速やかに解消することができる。このた
め、再度のマガジンへの感材KZの戻しの際には、折れ
曲がりがない状態で感材KZを戻すことができるととも
に戻しの阻害の再現性は低いことから、本実施例の複写
カメラ20によれば、簡単な構成で感材KZを折れ曲が
ることなく徐々にマガジンに戻すことができる。
【0074】その一方で、感材KZをマガジンに戻す際
の延べ戻し量を、マガジンへの感材KZの実際の戻し量
より大きくした。本実施例の場合、延べ戻し量は、切断
された感材KZを戻す通常の戻し処理の場合であって
も、410mm(150+60+60+60+80)で
あり、感材KZの実際の戻し量(180mm)より大き
い。この結果、本実施例の複写カメラ20によれば、上
記したように折れ曲がることなく徐々に感材KZを戻す
ことと相俟って、最終的には、感材KZをマガジンに総
て支障なく確実に戻すことができる。
【0075】このため、次回の露光時において感材KZ
をマガジンから引き出して感材ドラム310に吸着させ
た場合に、折れ曲がりがないことから感材KZをドラム
表面に密着して吸着できる。よって、本実施例の複写カ
メラ20によれば、露光品質の低下を回避することがで
きる。
【0076】また、通常の戻し処理の場合より多くの戻
しを必要とする処理である場合には、戻し処理の初期に
おいては、引き出しと戻しとを差引した戻し量を多くし
てできるだけ早期に通常の戻し処理に移行できるように
して、感材KZを戻すようにした。よって、本実施例の
複写カメラ20によれば、感材KZが切断されないまま
その先端が感材ドラム310の表面にあり多くの戻しを
必要とする場合であっても、比較的短時間のうちに、感
材KZを折り曲がらないようにマガジンに総て支障なく
確実に戻すことができる。
【0077】更に、本実施例の複写カメラ20では、送
りローラ対326により戻し側に搬送されマガジンの取
出口からマガジンに戻る感材KZの先端が、最大径のロ
ール状の感材KZに突き当たるようにした。このため、
上記したように感材KZの戻しおよび引き出しを繰り返
すことにより感材KZを折れ曲がることなく徐々にマガ
ジンに戻すことと相俟って、次のような効果を奏するこ
とができる。
【0078】図9に模式的に示すように、マガジンに戻
された感材KZはマガジン内の感材ロールの最外周に突
き当たり、マガジンの内周壁に沿って、或いは若干の隙
間を持って徐々に感材ロールを周回しマガジン内周回軌
跡KZ1を形成する。そして、マガジンへの戻し量が所
定のものとなると、感材ロールの周回は飽和しそれまで
最外周であった感材に、戻された感材KZが緩やかに巻
かれることになる。そして、引き続き感材KZが戻され
れば、図9(A)に示すように、この緩やかに巻かれた
戻し範囲の感材KZに新たにマガジンに戻される感材K
Zが突き当たる。
【0079】よって、この戻し範囲の感材KZには、感
材ロールをその巻き状態を緩めようとする力が働くこと
になる。このため、図9(B)に示すように、この戻し
範囲の感材KZは感材ロールに沿って滑り、既にある感
材ロール回りのマガジン内周回軌跡KZ1の内側で、更
にこの感材ロールに沿って緩やかに周回し新たな周回軌
跡KZ2を形成する。つまり、マガジンへ戻される感材
KZをマガジン内の感材ロールの回りに隙間および弛み
を保って多重に周回することができる。
【0080】この結果、本実施例の複写カメラ20によ
れば、既述した感材KZの戻しおよび引き出しの繰り返
しに基づいて感材KZを支障なくマガジンに戻すことと
相俟って、マガジンへの戻し量が多い場合であっても、
確実に感材KZをマガジンに戻すことができる。このこ
とは、通常の戻し処理より多くの戻しが必要な場合に特
に有効である。
【0081】マガジンに戻された感材KZの感材ロール
の周回が飽和したときのマガジン内周回軌跡KZ1やそ
の内側の周回軌跡KZ2の軌跡長さは、マガジンの縦横
寸法やマガジンにおける感材ロールの位置とそのロール
径、既述した中心角θおよび周回軌跡における感材の角
部半径等により定まる。本実施例では、マガジンの縦横
寸法が158×138mm,感材ロールはマガジンの中
心に位置しその最大径が122mmであり、中心角θが
35度、周回軌跡における感材の角部半径が約10mm
であることなどから、マガジン内周回軌跡KZ1の軌跡
長さは約154mm、周回軌跡KZ2の軌跡長さは、図
9(B)に示すように最大で約59mmである。よっ
て、既述したように180mmの戻しを行なう通常の戻
し処理であっても、確実にかつ支障なく感材KZをマガ
ジンに戻すことができる。
【0082】また、本実施例の複写カメラ20では、感
材KZの戻しを、感材引き出し用に従来から用いられて
いた送りローラ対326を逆転させて行ない、その際の
ローラ駆動制御を正逆回転制御するだけである。よっ
て、本実施例の複写カメラ20によれば、既存の複写カ
メラを、機械的な改造を行なうことなくただ単にローラ
の回転制御の変更だけで、感材の戻しを支障なく確実に
行なうことができるようその機能並びに付加価値を向上
させることができる。
【0083】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこの様な実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることは勿論である。
【0084】本実施例では、感材を戻す際のステップS
120,130による差引の感材の戻り量を10mmと
したが、この戻り量を例えば5mm程度に小さくし感材
の戻し・引き出しの繰り返しを数多く行なうよう構成す
ることもできる。このようにすれば、感材がマガジンに
戻る際に感材ロールに働く力(ロールの巻き状態を緩め
ようとする力)の発生機会が増えることになり、マガジ
ン内における感材の周回をより多重にすることができ
る。よって、感材の戻し量をより増やすことができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る画像処
理装置では、マガジンから引き出された画像記録材料を
マガジンへ戻すに当たって、画像記録材料をマガジンへ
戻す第1の方向へ搬送する途中において少なくとも一
回、画像記録材料をマガジンから引き出す第2の方向へ
引き出し側に搬送することを行ない、画像記録材料をマ
ガジンに一旦戻した後、マガジンから引き出し再度マガ
ジンへ画像記録材料を戻す。よって、画像記録材料の戻
しの際に、その戻しが何らかの原因で僅かに阻害され画
像記録材料に折れ曲がりが起きても、その後の画像記録
材料のマガジンからの引き出しによりこの折れ曲がりを
速やかに解消することができる。このため、再度のマガ
ジンへの戻しの際には、折れ曲がりがない状態で画像記
録材料をマガジンに戻すことができる。
【0086】また、画像記録材料の戻しの際における画
像記録材料のマガジンへの戻し側の延べ搬送距離を、マ
ガジンへの画像記録材料の実際の戻し量より大きくし
た。よって、画像記録材料を折れ曲がらないようにマガ
ジンへ戻すことと相俟って、最終的には、画像記録材料
をマガジンへ総て支障なく確実に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のスリット露光式複写カメ
ラの正面図および側面からその構成を示す説明図であ
る。
【図2】感材を収納する上側マガジンAおよび下側マガ
ジンBの外観を示す斜視図である。
【図3】マガジン着脱装置600の概略構成を説明する
ための要部斜視図である。
【図4】マガジン内の感材KZの送り方向に沿って断面
視したマガジンテーブル620周辺の断面図である。
【図5】電子制御装置30の概略構成を示すブロック図
である。
【図6】複写カメラ20における感材戻しルーチンの一
部を示すフローチャートである。
【図7】感材戻しルーチンの残りを示すフローチャート
である。
【図8】感材戻しルーチンにより戻し側或いは引き出し
側に搬送される感材KZの様子を説明するための説明図
である。
【図9】感材戻しルーチンによりマガジンに戻される感
材KZのマガジン内における様子を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
20…スリット露光式複写カメラ(複写カメラ) 30…電子制御装置 37…センサ群 39…ステッピングモータドライバ 285…ステッピングモータ 305…回収箱 321…送りローラ 322…ニップローラ 326…送りローラ対 370…ステッピングモータ 600…マガジン着脱装置 620…マガジンテーブル A…上側マガジン B…下側マガジン KZ…感材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−108234(JP,A) 特開 昭63−257755(JP,A) 特開 平6−138556(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻き取られた画像記録材料を
    回転自在に収納するマガジンが装着され、該画像記録材
    料の該マガジンからの引き出しと該マガジンへの戻しと
    を行なう画像処理装置であって、 前記マガジンの前記画像記録材料の取出口から該画像記
    録材料の切断位置までの間に設けられ、該画像記録材料
    を該マガジンへ戻す第1の方向および該マガジンから引
    き出す第2の方向に搬送可能な搬送手段と、 前記画像記録材料を前記マガジンへ戻す際に、前記画像
    記録材料を前記第1の方向へ搬送する途中において少な
    くとも一回、前記画像記録材料を前記第2の方向へ搬送
    するように前記搬送手段を制御することにより、前記画
    像記録材料の前記第1の方向への延べ搬送距離を、前記
    マガジンへの前記画像記録材料の実際の戻し量より大き
    くする制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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