JP2720038B2 - 永久磁石の製造方法 - Google Patents

永久磁石の製造方法

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隆樹 浜田
浩子 中村
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【発明の詳細な説明】 利用産業分野 この発明は、高磁気特性を有しかつ密着性にすぐれた
耐酸化性皮膜を有するFe−B−R系永久磁石の製造方法
に係り、特に温度125℃、相対湿度85%の雰囲気中に長
時間放置(P・C・T試験)した際、耐酸化性皮膜がす
ぐれた密着性を有して、実用時の剥離がなく、極めて安
定した磁石特性を有するFe−B−R系永久磁石の製造方
法に関する。
背景技術 先に、NdやPrを中心とする資源的に豊富な軽希土類を
用いてB,Feを主成分とし、高価なSmやCoを必須とせず、
従来の希土類コバルト磁石の最高特性を大幅に越える新
しい高性能永久磁石として、Fe−B−R系永久磁石が提
案されている(特開昭59−46008号公報、特開昭59−894
01号公報)。
しかしながら、上記のすぐれた磁気特性を有するFe−
B−R系磁気異方性焼結体からなる永久磁石は主成分と
して、空気中で酸化し次第に安定な酸化物を生成し易い
希土類元素及び鉄を大量に含有するため、磁気回路に組
込んだ場合に、磁石表面に生成する酸化物により、磁気
回路の出力低下及び磁気回路間のばらつきを惹起し、ま
た、表面酸化物の脱落による周辺機器への汚染の問題が
あった。
従来技術の問題点 上記のFe−B−R系永久磁石の耐食性の改善のため、
磁石体表面に無電解めっき法あるいは電解めっき法によ
り耐食性金属めっき層を被覆した永久磁石(特願昭58−
162350号)が提案されているが、このめっき法では、め
っきの前処理方法として酸性溶液またはアルカリ溶液を
用いており、永久磁石体が焼結体で有孔性のため、この
孔内にめっき前処理での酸性溶液またはアルカリ溶液が
残留し、経年変化とともに腐食する恐れがあった。
また、焼結磁石体表面に、黒皮、酸化層等の金属性異
物が存在するため、めっきの不均一性、密着性、防食性
が劣る問題があり、さらに、磁石体の耐薬品性が劣るた
め、めっき時に磁石表面が腐食される問題がある。
また、温度125℃、相対湿度85%の雰囲気中に長時間
放置(P・C・T試験)した際に、耐酸化性皮膜が剥離
して、試験後の磁石特性が初期磁石特性より劣化し、特
性が不安定であった。
発明の目的 この発明は、Fe−B−R系永久磁石に設けた耐酸化性
皮膜の密着性を改善し、実用上の問題を解消することを
目的とし、特に、温度125℃、相対湿度85%の雰囲気条
件下で長時間放置した場合において、耐酸化性皮膜が剥
離することなく、初期磁石特性からの劣化が少なく、安
定した高磁石特性を有するFe−B−R系永久磁石を安価
に提供できる永久磁石の製造方法を目的としている。
発明の構成 この発明は、Fe−B−R系永久磁石に設けた耐酸化性
皮膜のすぐれた密着性、特に、温度125℃、相対湿度85
%の雰囲気条件下で長時間放置した場合においても、そ
の密着性は劣化せず、耐酸化性皮膜の剥離のない安定し
たFe−B−R系永久磁石を目的に、永久磁石の表面処理
について種々検討した結果、特定成分を有するFe−B−
R系焼結永久磁石表面を、ショットブラスト処理にて清
浄化したのち、無電解めっきを施し、さらに被膜の密着
性を改善するため拡散熱処理することにより、すぐれた
密着性を有し、極めて安定した磁石特性が得られること
を知見し、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、 R(RはNd、Pr、Dy、Ho、Tbのうち1種以上から構成さ
れるか、あるいはさらに先の1種以上に加えて、La、C
e、Sm、Gd、Er、Eu、Tm、Yb、Lu、Yのうち1種以上か
ら構成される)10原子%〜30原子%、 B2原子%〜28原子%、 Fe65原子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相か
らなる焼結永久磁石体表面を、 ショットブラスト処理して清浄化、すなわち、磁石体表
面に、平均粒径20μm〜350μm、モース硬度5以上の
粉末の少なくとも1種からなる硬質粉末を、 圧力1.0kg/cm2〜6.0kg/cm2の加圧気体とともに、0.5分
〜60分間噴射し、 前記磁石体表面の酸化層や加工歪層を除去した後、 無電解めっき法により、Ni、Cu、Sn及びCoから選ばれた
少なくとも1種の金属層を形成した後、酸化性雰囲気以
外の真空中、不活性ガス中または還元雰囲気中で400℃
〜700℃に30分〜2Hr保持する拡散熱処理を施すことを特
徴とする耐酸化性にすぐれた永久磁石の製造方法であ
る。
この発明においては、後続工程にて、所要濃度に不揮
発残分を低減した樹脂溶液に含浸または溶液を塗布した
り、電着塗装、あるいは樹脂塗装することにより、さら
に耐酸化性を改善向上することができる。
発明の効果 この発明の製造方法によると、磁石を温度125℃、相
対湿度85%の条件に長時間放置した際、金属被覆層から
なる耐食性被膜の密着性の劣化がない実用性の高いFe−
B−R系永久磁石が得られる。
ところで、前記Fe−B−R系焼結磁石体表面に、Ni、
Cu、Sn、及びCo等から選ばれた少なくとも1種の金属を
無電解めっき法により被着した従来方法の場合は、焼結
磁石体表面に残存する黒皮、あるいは加工層により、耐
食性試験前の粘着テープによる被膜剥離試験において、
被膜は簡単に剥離し、前記P・C・T試験において、温
度125℃、相対湿度85%の条件下の雰囲気に短時間放置
するだけで剥離が起る問題があった。
しかし、この発明において前記焼結磁石体表面に、N
i、Cu、Sn、及びCoから選ばれた少なくとも金属を無電
解めっき法による金属層の形成前に、前記焼結磁石体表
面にショットブラスト処理し、また、前記金属層の形成
後に拡散熱処理することにより、清浄化された磁石体表
面の該金属層(Ni、Cu、Sn、Co)と磁石体中の(Fe、N
d)との相互拡散により、該金属被覆層は極めて緻密と
なり、密着性が向上し、湿気、ガス等の外部環境の変化
に対して、永久磁石を完全に保護できる。
発明の構成 この発明のショットブラスト条件においてモース硬度
5以上の硬質粉末としては、Al2O3系、炭化けい素系、Z
rO2系、炭化硼素系、ガーネット系等の粉末が利用で
き、特に、硬度の高いAl2O3系粉末が好ましく、粉末形
状としては不定形のものが好ましい。
ショットブラスト用硬質粉末のモース硬度が、5未満
で研削力が小さすぎて、研削処理時間に長時間を要して
好ましくない。
また、硬質粉末の平均粒度を20μm〜350μmとする
のは、20μm未満では、研削力が小さすぎて研削に長時
間を要し、また、350μmを超えると、焼結磁石体表面
の面粗度が粗くなりすぎ、研削量が不均一となり、好ま
しくない。
硬質粉末の噴射条件としては、圧力が1.0kg/cm2未満
では、研削処理に長時間を要し、また圧力が6.0kg/cm2
を超えると磁石体表面の研削量が不均一となり、面粗度
の悪化が懸念される。
さらに、噴射時間が0.5分間未満では、研削量が少な
くなり、かつ不均一になり、また、60分を超えると磁石
体表面の研削量が多くなり、面粗度が悪化して好ましく
ない。
また、硬質粉末の噴射用加圧流体としては、空気ある
いはAr、N2ガス等の不活性ガスが利用できるが、磁石体
の酸化防止のためには、不活性ガスが好ましく、また、
空気を用いる場合は、除湿を行なった空気が望ましい。
ショットブラスト処理により除去すべき表面層の厚み
は10μm〜20μmが好ましく、また得られる磁石体の面
粗度としては1μm〜3μmが好ましい。
この発明において、Ni、Cu、Sn、及びCo等から選ばれ
た少なくとも1種の金属を無電解めっきするが、無電解
めっきを行なうためのめっき液のpH値は、pH5.5〜9.0の
ものを用い、例えば、Niめっきの際には、還元剤とし
て、次亜リン酸ナトリウム、水素化ホウ素、ヒドラジン
を用い、次亜リン酸ナトリウムは酸性、中性、アルカリ
性で使用し、用途別に選択する。水素化ホウ素浴は中
性、アルカリ性で使用され、ヒドラジンはアルカリ性で
使用される。pH調整剤とては、塩酸、アンモニア水、水
酸化ナトリウム等が使用される。
めっきの膜厚は、25μm以下の厚みに被着されるのが
好ましく、さらに好ましくは10μm〜20μmである。
この発明の拡散熱処理は、真空中、不活性雰囲気中、
あるいは還元雰囲気中で行なうもので、加熱温度として
は400℃〜700℃、また加熱時間としては30分〜2時間が
好ましい。
また、拡散熱処理は、焼結磁石体の時効処理と同時に
行なってもよく、また時効処理後に行なってもよい。
この発明において、熱処理条件の加熱温度は、400℃
未満では密着性を向上するために5時間以上を必要と
し、700℃を超えるとNiの変色が起るので好ましくな
い。より好ましくは500℃〜600℃である。
この熱処理条件の昇温は、めっき後の脱水素処理も兼
ねるので、50℃〜60℃/Hrで行ない、冷却は急冷による
めっき表面へのクラック発生を防止する上で、20℃〜30
℃/Hrで150℃まで冷却後、室温まで冷却するのがよい。
また、この発明において、拡散熱処理後に金属被膜層
に塗布する樹脂としては、エポキシ樹脂、熱硬化型アク
リル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹
脂等の塗料用樹脂を用い、固形樹脂含量を5wt%〜20wt
%とし、溶剤にて希釈することにより、酸化被膜への浸
透性の効果を大きくすることができる。
前記樹脂液の固形樹脂含量が、5wt%未満では焼結磁
石体の酸化被膜面に形成の樹脂層が薄く、耐食性の効果
が少なく、また、20wt%を超えると、樹脂溶液の粘性が
大きくなり、酸化被膜への浸透性が低下し、耐食性を劣
化するので好ましくない。
金属被膜層への塗布は、前記樹脂溶液を真空含浸、浸
漬法、スプレー法等により、焼結磁石体の酸化被膜面に
塗布したのち、焼き付けるものであるが、この樹脂層は
5μm以上塗布することにより、耐湿性は向上するが、
すぐれた寸法精度を得るためには25μm以下の厚みとす
ることが好ましい。
永久磁石の成分限定理由 この発明の永久磁石に用いる希土類元素Rは、組成の
10原子%〜30原子%を占めるが、Nd、Pr、Dy、Ho、Tbの
うち1種以上から構成されるか、あるいはさらに、先の
1種以上に加えて、La、Ce、Sm、Gd、Er、Eu、Tm、Yb、
Lu、Yのうち1種以上から構成されるものが好ましい。
また、通常Rのうち1種をもって足りるが、実用上は
2種以上の混合物(ミッシュメタル,ジジム等)を入手
上の便宜等の理由により用いることができる。
なお、このRは純希土類元素でなくてもよく、工業上
入手可能な範囲で製造上不可避な不純物を含有するもの
でも差支えない。
Rは、上記系永久磁石における、必須元素であって、
10原子%未満では、結晶構造がα−鉄と同一構造の立方
晶組織となるため、高磁気特性、特に高保磁力が得られ
ず、30原子%を越えると、Rリッチな非磁性相が多くな
り、残留磁束密度(Br)が低下して、すぐれた特性の永
久磁石が得られない。よって、希土類元素は、10原子%
〜30原子%の範囲とする。
Bは、この発明による永久磁石における、必須元素で
あって、2原子%未満では、菱面体構造が主相となり、
高い保磁力(iHc)が得られず、28原子%を越えると、
Bリッチな非磁性相が多くなり、残留磁束密度(Br)が
低下するため、すぐれた永久磁石が得られない。よっ
て、Bは、2原子%〜28原子%の範囲とする。
Feは、上記系永久磁石において、必須元素であり、65
原子%未満では残留磁束密度(Br)が低下し、80原子%
を越えると、高い保磁力が得られないので、Feは65原子
%〜80原子%の含有とする。
また、この発明の永久磁石において、Feの一部をCoで
置換することは、得られる磁石の磁気特性を損うことな
く、温度特性を改善することができるが、Co置換量がFe
の20%を越えると、逆に磁気特性が劣化するため、好ま
しくない。Coの置換量がFeとCoの合計量で5原子%〜15
原子%の場合は、(Br)は置換しない場合に比較して増
加するため、高磁束密度を得るために好ましい。
また、この発明の永久磁石は、R,B,Feの他、工業的生
産上、不可避的不純物の存在を許容できる。
例えば、Bの一部を4.0原子%以下のC、3.5原子%以
下のP、2.5原子%以下のS、3.5原子%以下のCuのうち
少なくとも1種、合計量で4.0原子%以下で置換するこ
とにより、永久磁石の製造性改善、低価格化が可能であ
る。
また、下記添加元素のうち少なくとも1種は、Fe−B
−R系永久磁石に対してその保磁力、減磁曲線の角型性
を改善あるいは製造性の改善、低価格化に効果があるた
め添加することができる。
9.5原子%以下のAl、4.5原子%以下のTi、 9.5原子%以下のV、8.5原子%以下のCr、 8.0原子%以下のMn、5.0原子%以下のBi、 9.5原子%以下のNb、9.5原子%以下のTa、 9.5原子%以下のMo、9.5原子%以下のW、 2.5原子%以下のSb、7原子%以下のGe、 3.5原子%以下のSn、5.5原子%以下のZr、 9.0原子%以下のNi、9.0原子%以下のSi、 1.1原子%以下のZn、5.5原子%以下のHf、 のうち少なくとも1種を添加含有、但し、2種以上含有
する場合は、その最大含有量は当該添加元素のうち最大
値を有するものの原子%以下を含有させることにより、
永久磁石の高保磁力化が可能になる。
結晶相は主相が正方晶であることが、微細で均一な合
金粉末より、すぐれた磁気特性を有する焼結永久磁石を
作製するのに不可欠である。
また、この発明の永久磁石は平均結晶粒径が1〜80μ
mの範囲にある正方晶系の結晶構造を有する化合物を主
相とし、体積比で1%〜50%の非磁性相(酸化物相を除
く)を含むことを特徴とする。
この発明による永久磁石は、保磁力iHc≧1kOe、残留
磁束密度Br>4kG、を示し、最大エネルギー積(BH)max
は、(BH)max≧10MGOeを示し、最大値は25MGOe以上に
達する。
また、この発明による永久磁石のRの主成分が、その
50%以上をNd及びPrを主とする軽希土類金属が占める場
合で、R12原子%〜20原子%、B4原子%〜24原子%、Fe7
4原子%〜80原子%、を主成分とするとき、(BH)max35
MGOe以上のすぐれた磁気特性を示し、特に軽希土類金属
がNdの場合には、その最大値が45MGOe以上に達する。
また、この発明において、80℃、相対湿度90%の環境
に、500時間以上の長時間放置する耐食試験で、極めて
高い耐食性を示す永久磁石として、 Nd11at%〜15at%、Dy0.2at%〜3.0at%、かつNdとDyの
総量が12at%〜17at%であり、B5at%〜8at%、Co0.5at
%〜13at%、Al0.5at%〜4at%、C1000ppm以下を含有
し、残部Fe及び不可避的不純物からなる場合が好まし
い。
実施例 以下に、実施例及び比較例によりこの発明を説明す
る。
出発原料として、純度99.9%の電解鉄、B19.4%含有
のフェロボロン合金、純度99.7%以上のNd、Dy、Coを使
用し、これらを配合した後、高周波溶解して鋳造し、14
Nd−0.5Dy−7B−6Co−72.5Feなる組成(at%)の鋳塊を
得た。
その後、この鋳塊を微粉砕し、平均粒度3μmの微粉
砕粉を得た。
この微粉砕粉をプレス装置の金型に装入し、12kOeの
磁界中で配向し、磁界に平行方向に1.5ton/cm2の圧力で
形成して、得られた成形体を1100℃、2時間、Ar雰囲気
中の条件で焼結後、さらにAr雰囲気中で800℃、1時間
の時効処理を行ない、径12mm×厚み2mm寸法の試験片を
作成した。
次に、この磁石体に平均粒径100μmのAl2O3粉末を、
圧力2.0kg/cm2の除湿清浄空気とともに20分間噴射し、
表面の酸化層、加圧歪層を約17μm厚み除去し、面粗度
が約1〜3μm程度となるようにした後、Niめっきを行
なった。
このNiめっきは、硫酸ニッケル水和物20g/l、酒石酸
カリウム・ナトリウム40g/lに、還元剤として次亜リン
酸ナトリウムg/l、または水素化ホウ素ナトリウム2.3g/
l、pH調整剤として水酸化ナトリウムを用いて、第1表
の如き、pH条件にて調製する。
このニッケル化学めっき液に、前記磁石試験片を第1
表の如き温度、時間条件にて浸漬した後、水洗乾燥し
た。
得られた磁石は表面に金属光沢を有していた。なお、
Ni層厚を第1表に示す。
また、得られた永久磁石を、Ar雰囲気中で50℃/Hrで5
70℃まで昇温し、1.5時間の拡散処理を施し、30℃/Hrで
150℃まで冷却後室温まで冷却した。
さらに、前記磁石体試験片を溶剤にて洗浄し乾燥させ
た後、不揮発残部10wt%のシリコン樹脂溶液中に浸漬
し、磁石体表面に被着させて150℃で1.5時間の焼付けを
施し、Niめっき被膜上に5〜10μmの耐酸化性樹脂を設
けた。
前記試験片に耐湿性試験を行ない、その結果を第1表
に表す。
比較例とし、実施例1と同一組成の試験片を用い、無
電解めっき被膜層を形成する前にショットブラスト処理
を行なわずに、後続工程にて拡散熱処理した場合と、熱
処理しない場合の耐湿性試験を行ない、その結果を第1
表に表す。
第1表において、P・C・T試験は、温度125℃、相
対温度85%の条件下及び温度80℃、相対温度90%の条件
の試験片の劣化状況を示す。また、密着性試験は前記耐
湿性試験後、碁盤目試験にて評価し、接着強度試験はJI
S6852に準拠した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】R(RはNd、Pr、Dy、Ho、Tbのうち1種以
    上から構成されるか、あるいはさらに先の1種以上に加
    えて、La、Ce、Sm、Gd、Er、Eu、Tm、Yb、Lu、Yのうち
    1種以上から構成される)10原子%〜30原子%、 B2原子%〜28原子%、 Fe65原子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相か
    らなる焼結永久磁石体表面を、 ショットブラスト処理して清浄化した後、 Ni、Cu、Sn、Coから選ばれた少なくとも1種の無電解め
    っき層を被覆した後、酸化雰囲気以外の雰囲気中で、40
    0℃〜700℃にて拡散熱処理することを特徴とする永久磁
    石の製造方法。
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