JP2719972B2 - N,n‐ジメチル‐n‐アルキルアミンの製造方法 - Google Patents

N,n‐ジメチル‐n‐アルキルアミンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、長鎖を有するN,N−ジメチル−N−アルキ
ルアミンを対応するジメチルアミドの触媒水素添加によ
って得る方法の改良に関するものである。
本発明の上記方法を用いることによって、特に、工業
用洗浄剤、殺菌剤または消毒剤用の第4アンモニウム塩
を製造するのに用いられる高級アルコールを含まないN,
N−ジメチル−N−アルキルアミンを製造することがで
きる。
従来技術 ジメチルアミンをハロゲン化アルキル、脂肪族アルコ
ールまたはα−オレフィンと反応させてN,N−ジメチル
−N−アルキルアミンを製造することは公知である。こ
れらの方法は工業的な方法であるが、高価な原料を必要
とする。
より経済的な方法は、脂肪酸にジメチルアミンを反応
させてN,N−ジメチルアルキルアミドを作り、次いで、
この脂肪族N,N−ジメチルアルキルアミドを水素添加し
てN,N−ジメチル−N−アルキルアミンとする方法であ
る。この方法を工業的に実施する方法としては、加圧水
素の存在下で行う触媒水素添加方式の違いによって例え
ば下記のような方法が知られている: (1)ジェネラル ミルズ(General Mills)社のアメ
リカ合衆国特許第3,190,922号に記載の方法は亜クロム
酸銅の触媒を用いている。この触媒は、ジメチルアミイ
ンの存在下且つ水素の循環流下で、酸化バリウムを用い
て安定化させることができるが、使用した触媒は、バリ
ウムで安定化させた場合でも、させない場合でも、その
活性と選択性の大部分を失ってしまう。
(2)アメリカ合衆国特許第3,444,204号に記載の方法
は、上記と同じ種類の触媒を固定床上で用いることによ
って上記反応を高圧下(250バール)で連続的に行うも
のである。
(3)「ソ連応用化学誌(J.of Applied Chem.of USS
R)」第53巻、第8号、1398〜1401頁(1980年)に記載
のパッシュコバ(L.Pashkova)とヤクシュキン(M.Yaku
shkin)の方法は大気圧で操作する点が上記方法と異な
っている。
(4)プロクター アンド ギャンブル(Procteret Ga
mble)社の米国特許第4,448,998号には、非触媒量(装
填量に対して18%)のゼオライトに亜クロム酸銅を結合
した水素添加触媒を用いて、アミドの水素添加中に生成
する水を捕捉し、それによって水が関与する余計な反応
を最小限にすることによって最終粗生成物の品質を良く
することが記載されている。
これら公知の従来法に共通な欠点は、下記の少なくと
も2つの理由によって、所望量の脂肪属N,N−ジメチル
−N−アルキルアミンを得ることができない点にある: (1)第1の理由は最終製品の純度が不十分であり、特
に、脂肪族アルコールの含有量が多すぎる点にある。す
なわち、この脂肪族アルコールの沸点は、N,N−ジメチ
ル−N−アルキルアミンの沸点に極めて近く、しかも、
この脂肪族アルコールを類縁体であるN,N−ジメチル−
N−アルキルアミンから分離するだけでなく、出発原料
である油、すなわち、ココナツ油、パーム油等の脂肪酸
の鎖の分布と同じ鎖の分布を有するN,N−ジメチル−N
−アルキルアミン全体から全ての脂肪酸を分離しなけれ
ばならないため、蒸留によって分離するのは非常に困難
である。このことは水銀柱20mm(2.7KPa)でのN,N−ジ
メチル−N−アルキルアミンとn−アルカノールとの沸
点を示す下記の表から容易に理解できよう。
(2)第2の理由は、経済的な運転を行うには、亜クロ
ム酸塩触媒を再循環させる必要があるが、そうすると、
触媒活性が低下し、選択性が悪くなり、従って、再循環
させる毎にアルコールの含有量が増加してしまう点にあ
る。
発明の開示 本発明者は、マンガンをドープした亜クロム酸銅触媒
を用いることによって、上記欠点が解消できるというこ
とを発見した。
従って、本発明の特徴は、水素循環流下で、10〜100
バールの圧力下且つ220〜280℃の温度で、亜クロム酸銅
型の触媒を用いて、対応するN,N−ジメチルアルキルア
ミドを触媒水素添加することによって、脂肪族アルコー
ルの含有量が1%以下である下記一般式: (ここで、Rは12〜24個の炭素原子を含むアルキルまた
はアルケニル残基である) のN,N−ジメチル−N−アルキルアミン、好ましくは、C
12〜C14のアルキル鎖を有するアミンを製造する方法に
おいて、上記触媒が酸化銅と亜クロム酸銅の他に酸化マ
ンガンを含む点にある。
上記のドープした亜クロム酸銅を含む触媒とは、酸化
銅と酸化クロムとを主成分とし且つその他の金属の酸化
物、例えば、バリウム、マグネシウムまたはカルシウム
のような金属の酸化物を数パーセント含む組成物を意味
する。上記のその他の金属の酸化物の役割は、触媒が水
素化作用を行う際に、活性と選択性とをある程度失わせ
ることによって銅の還元を遅らせ、それによって触媒を
安定させることにある。バリウムをドープした亜クロム
酸銅を含む触媒はアルデヒドをアルコールへ水素添加す
るための触媒として用いられる。アミドをほぼアルコー
ルを含まないアミンに水素添加する際にマンガンをドー
プした亜クロム酸銅が好ましいということは公知ではな
い。本発明によるこの触媒が所望の品質のN,N−ジメチ
ル−N−アルキルアミンを製造するのに有効であるとい
うことは全く予想外のことであった。
本発明の触媒は以下のようにして製造することができ
る。
(a)酸化銅、酸化クロムおよび酸化マンガンを塩基を
用いてこれらの塩の溶液から共沈させるか、 (b)酸化クロム上に酸化銅と酸化マンガンとを塩基を
用いて共沈させるか、 (c)マンガンの酸化物または塩の存在下で銅とクロム
の混合塩を熱分解させる。
上記の熱分解生成物または共沈物は洗浄後、オーブン
中で乾燥され、空気中で350℃以上且つ600℃以下の温
度、好ましくは約450℃の温度で焼成され、次いで、好
ましくは水素によって100〜300℃の温度で還元される。
本発明の触媒組成は、10〜75重量%の酸化銅CuOと、1
0〜75重量%の酸化クロムCr2O3と、2〜20重量%酸化マ
ンガンMnO2とを含んでいる。好ましい組成物は45〜49重
量%のCuOと、46〜49重量%のCr2O3と、2〜10重量%の
MnO2の組成物である。この触媒は大抵の場合黒色粉末で
あり、押出し成形によってペレットまたは粒子に成形す
ることができる。この組成物の一部は市販されている。
以下、本発明のより好ましい実施態様を用いて、本発
明によるN,N−ジメチル−N−アルキルアミンを非連続
的に製造するための一般的な方法を説明する。
100バール程度の圧力で運転することができるように
構成されたタービンと撹拌羽根とを備えた反応装置とを
用い、この反応装置にN,N−ジメチルアルキルアミド
と、0.5〜20重量%の触媒とを装填する。この触媒量は
実際に保持される量の約5%である。
反応を進め且つ触媒のブロックを防ぐためには、下記
の反応によって生成される水を除去する必要がある: そのためには、加圧下で水素を循環して、圧縮機で水
を凝結し、水素を再循環する。
反応は180〜300℃の温度、好ましくは220〜280℃の温
度で、10〜100バールの全圧下で行う。この反応は高圧
下では迅速に進行するが、その場合には、特に、下記の
式の反応によるアルコールの生成が多くなり、選択性が
犠牲になる: 従って、10〜50バールで操作するのが好ましい。
循環する水素H2流は1時間当たりアミド1gにつき0.2l
〜2l(すなわち1時間当たりアミド1モルにつき約0.2
〜2モル)である。この流量を大きくしても、触媒の活
性と選択性は良くならない。
マンガンをドープした触媒と上記操作条件とを選択す
ることによって反応生成物中のアルコールの量は少なく
なるが、それでも生成したアルコールをアミンに変える
必要がある。これは、ジメチルアミンを添加することに
よって、下記の反応で行うことができる。
この場合のジメチルアミンの比率は、通常、循環する
水素に対して1モル(22.5重量%)を越えない。アルカ
リ度が理論上のアルカリ度の約75%に達する反応の終点
近くにのみジメチルアミンを導入するのが好ましい。
反応系中では各化合物の拡散が制限され、特に、溶媒
非存在下のアミド中での水素の拡散は比較的小さいので
溶媒中で激しく撹拌を続ける必要がある。全反応速度は
撹拌速度に極めて敏感であるが、ある限界を越えると反
応速度は速くならない。この限界は明らかに使用する装
置によって決まる。下記実施例に示した値は実験上の限
界を示している。
本発明は、上記のアルキル(C12〜C14)−アミンの他
に、飽和したN,N−ジメチル−N−アルキルアミン、特
に、動物または植物起源の脂肪酸、例えば獣脂(平均は
C16〜C18)、大豆脂(平均は不飽和なC16〜C18)または
菜種油(平均はC18〜C22)起源の脂肪酸から得られる飽
和したN,N−ジメチル−N−アルキルアミンの製造にも
適用でき、また、N,N−ジエチルアルキルアミドからN,N
−ジエチル−N−アルキルアミンのような類縁体を得る
のにも応用できる。N,N−ジメチル−N−アルキルアミ
ンを連続的に製造することは当業者が容易に成しえるこ
とである。
実施例 実施例1 Cu−Cr−Mn触媒の製造 89gのCu(NO3)2・6H2Oと、240gのCr(NO3)3・9H2Oと、1
0gのMn(NO3)3・4H2Oとを蒸留水500ml中で混合してCu−C
r−Mn触媒を製造する。pHが6.5になるので2MのNa2CO3
液(水1当たり212g)を添加し、撹拌下に水酸化物を
沈澱させる。沈澱物を濾過し、蒸留水で良く洗浄し、得
られたペーストをオーブン中で150℃で16時間乾燥させ
た後、固体を粉砕して細かい粉末(2〜10μm)とし、
空気中で温度450℃の炉内で再度焼成する。当初緑色だ
った粉末は黒色に変わる。
こうして得られる触媒の実際の組成は重量パーセント
で、CuO=46%、Cr2O3=46%、MnO2=4%である。この
生成物は一部が結晶化している。添付図面はこの生成物
の回析X図を示しており、このグラフには、亜クロム酸
塩CuCr2O4に特徴的なピークと酸化銅CuOに特徴的なピー
クが見られる。酸化マンガンのピークはこのグラフには
見られない。このことは酸化マンガンはアモルファス相
中に存在することを示している。
実施例2 実施例1の触媒を用いて、炭素鎖が基本的にC12〜C14
である長鎖を有するN,N−ジメチルアルキルアミド(C8
=0.15%、C10=0.2%、C12=66%、C14=33%)を水素
添加した。
このN,N−ジメチルアミドは、対応する脂肪酸をジメ
チルアミンで直接アミド化することによって工業的に得
られる。例えば、ジメチルアミンの循環流下に170〜190
℃、0.2〜2バール下に10〜16時間上記脂肪酸を保持
し、次いで、生成したN,N−ジメチルアルキルアミド中
にトラップされた過剰なジメチルアミンを真空下に除去
することによって得られる。本実施例で使用したジメチ
ルアミドのアミドのアルカリ度は4.2モル/kgであり、0.
44%のC12〜C14残留脂肪酸と0.02%の水を含んでいる。
このN,N−ジメチル(C12〜C14)アミド400gと、上記
の触媒Cu−Cr−Mn 20gとを容積1のオートクレーブに
装填する。反応装置を窒素でパージした後、2000回/分
の撹拌羽根で撹拌しながら、純粋水素の圧力を27バール
まで上昇させ、400l/時で水素を循環させる。温度を5
℃/分の速度で235℃まで上昇させた後、純粋水素の代
わりに、400l/時のH2中にジメチルアミン0.8%を含むH2
−ジメチルアミン混合物を循環させる。サンプルを採取
してアミドのアルカリ度を測定するか、クロマトグラフ
ィ分析によって反応状態を測定する。アルカリ度が0に
なってから15分後に加温と撹拌を止めて反応を止め、圧
力を大気圧に戻す。
次に、生成したN,N−ジメチル(C12〜C14)アミドを
加熱して触媒をデカンテーションする。反応装置の蓋に
設けた孔を介してオートクラーブを減圧した後、生成し
たN,N−ジメチル(C12〜C14)アミンを吸引採取し、ペ
ースト状の触媒を反応装置の底部に残す。
次の操作を行うために、400gのアミドと、4gのCu−Cr
−Mn触媒(サンプル採取による損失を補うため)とを反
応装置に再度装填する。
新品の触媒を用いた第1の操作で得られた結果と、再
利用した触媒を用いて引き続いて行った5回の操作の結
果とを第1表に示した。
この結果から、反応の総時間は再利用の回数が増えて
もあまり長くならないことが分かった。これは本発明の
触媒が安定であることを示している。最終製品中のアル
コール含有量は0.5%未満に維持されていることも分か
る。主な反応副生成物はジアルキルメチルアミンであ
り、これは蒸留によってアルキルジメチルアミンから容
易に分離することができる。また、脂肪鎖を有するエス
テルは1%未満の比率で得られた。アルキルジメチルア
ミンの平均収率は87.3重量%である。
実施例3 比較例のため、実施例2と同様に触媒を再利用して、
同じ条件下で操作する。ただし、本実施例ではCu−Cr−
Ba触媒として、40%のCuOと、45.5%のCr2O3と、9.5%
のBaOとを含む比表面積が36cm2/gの触媒を使用する。こ
の触媒は上記のMn(NO3)・4H2Oの代わりにBa(NO3)2
使用することを除いて実施例1と同様の操作によって製
造する。
新品の触媒についての第1の操作と、再利用した触媒
についておこなったその後の3回の操作で得られた結果
を第2表に示す。
本実施例では、N,N−ジメチルアミドを転化するのに
必要な反応時間が触媒の失活に起因して増加することが
観察される。また、アルコールの含有量は3%未満には
ならないことが観察されている。これは、重大な欠陥で
ある。全体の転化に必要な時間以上に反応を続行させて
も、このアルコールの含有率は減少しない。
実施例4 この比較例では、Mn(NO3)・4H2Oを使用しなことを除
いて実施例1と同じ方法で製造したドープ無しの亜クロ
ム酸銅触媒を使用する。
2回の再循環で得られた触媒試験の結果を第3表に示
す。
第1回目の使用時には、触媒活性が極めて高いが、最
終製品中のアルコールの含有量が極めて高い(>10
%)。また、反応時間は後段の循環時には大幅に長くな
り、アルコールの含有量は調節できないことが分かる。
実施例5 セミコマーシャルな反応器に、下記分布: C12の脂肪酸鎖 70% C14の脂肪酸鎖 30% の脂肪酸鎖を有するC12〜C14の工業的脂肪酸から得られ
たN,N−ジメチルアルキルアミド100kgと、組成がCuO47
%、Cr2O349%、MnO24%の本発明による触媒5kgとを装
填した。反応器を窒素でパージした後、純粋水素を導入
して、全体の圧力を30バールまで上昇させ、水素を100m
3P.T.N./時で循環させた。温度を徐々に235℃まで上昇
させ、この状態を5時間維持する。採取サンプルのアル
カリ度が3.3ミリ当量/g以上になった時に水素循環流中
に、水素に対して1モル%の比率でジメチルアミンを導
入し、反応をさらに2時間続行させた。循環を停止し、
減圧した後に、反応器を開け、触媒をデカンテーション
して、上澄液を回収した。
こうして得られた粗アミンのジメチル(C12〜C14)ア
ミンの含有量は93%であった。
その後、上記操作で回収した触媒ペーストに、新しい
触媒を0.5kg混ぜたN,N−ジメチルアルキルアミド100kg
を再度加えて、上記と同じ操作を繰り返した。第10回目
の操作によって下記組成の粗アミン87kgが得られた: N,N−ジメチル(C12〜C14)アミン 92 % N−メチル−N,N−ジメチル−N−(C12〜C14)アミン 7 % (C12〜C14)アルコール 0.2% その他 0.8% 上記粗アミンの収率は見掛けの収率にすぎないことに
注意されたい。すなわち、無視し得ない量の脂肪族化合
物(大部分はアミンであり、少量はアミドである)は、
除去された水と一緒に反応中を循環する水素流に随伴し
ている。工業的運転では、いわゆる脂肪族随伴物といわ
れるこれら化合物は分離され、次の操作に再循環され
る。本実施例では、再循環可能な脂肪族随伴物は5kgで
ある。
実施例6 下記組成のコプラ起源の脂肪酸を用いることを除い
て、実施例5と同様に操作した: C8の脂肪酸 5.5% C10の脂肪酸 6.3% C12の脂肪酸 50.9% C14の脂肪酸 18.3% C16の脂肪酸 8.6% C18の脂肪酸 9.7% 第10回目の操作によって粗アミン84kgが得られ、再循
環可能な脂肪族随伴物は8kgであった。
実施例7 実施例5と同様に操作したが、運転温度(235℃)に
達してアルカリ度がまだ極めて低い時にジメチルアミン
を導入した。
第1回目のサイクルで得られた粗アミンは、ジメチル
−(C12〜C14)アミン型の第3アミンを90%未満しか含
んでいなかった。このことは、アルカリ度が理論値の約
74%になった時にのみジメチルアミンを導入するという
本発明の特徴が実際に重要であることを示している。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素循環流下で、10〜100バールの全圧下
    且つ220〜280℃の温度で、亜クロム酸銅型の触媒を用い
    て、対応するN,N−ジメチルアルキルアミドを触媒水素
    添加することによってアルコールの含有量が1%未満で
    ある下記一般式: (ここで、Rは12〜24個の炭素原子を含むアルキルまた
    はアルケニル残基である) のN,N−ジメチル−N−アルキルアミンを製造する方法
    において、上記触媒が酸化銅と亜クロム酸銅の他に酸化
    マンガンを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】上記のアルキルまたはアルケニル残基が、
    12〜14個の炭素原子を含む鎖を有し、使用するN,N−ジ
    メチルアルキルアミドがコプラ酸のN,N−ジメチルアル
    キルアミドであることを特徴とする請求項1に記載のN,
    N−ジメチル−N−アルキルアミンの製造方法。
  3. 【請求項3】上記触媒の重量組成が酸化物の形で下記の
    比率であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    N,N−ジメチル−N−アルキルアミンの製造方法: CuO 10〜75重量% Cr2O3 10〜75重量% MnO2 2〜20重量%。
  4. 【請求項4】上記触媒の重量組成が酸化物の形で下記の
    比率であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    N,N−ジメチル−N−アルキルアミンの製造方法: CuO 45〜49重量% Cr2O3 45〜49重量% MnO2 2〜10重量%。
  5. 【請求項5】上記触媒を、N,N−ジメチルアルキルアミ
    ドに対して2〜10重量%の範囲で用いることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載のN,N−ジメチル
    −N−アルキルアミンの製造方法。
  6. 【請求項6】上記水素循環流が、ジメチルアミンを約1
    容量%を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一項に記載のN,N−ジメチル−N−アルキルアミンの製
    造方法。
  7. 【請求項7】上記ジメチルアミンが、アルカリ度が理論
    値の75%に達した時に上記水素循環流に導入されること
    を特徴とする請求項6に記載のN,N−ジメチル−N−ア
    ルキルアミンの製造方法。
JP1507819A 1988-07-08 1989-07-05 N,n‐ジメチル‐n‐アルキルアミンの製造方法 Expired - Lifetime JP2719972B2 (ja)

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DK (1) DK172688B1 (ja)
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