JP2719724B2

JP2719724B2 - 自動車用前照灯

Info

Publication number: JP2719724B2
Application number: JP2008544A
Authority: JP
Inventors: ヘクトール・フラッティー; ジュール・レレヴェ
Original assignee: ヴァレオヴィジオン
Priority date: 1989-01-23
Filing date: 1990-01-19
Publication date: 1998-02-25
Anticipated expiration: 2013-02-25
Also published as: DE69012153D1; EP0380396B1; JPH02230604A; USRE34253E; US4987521A; ES2063298T3; RU1808070C; DE69012153T2; FR2642145A1; BR9000219A; FR2642145B1; EP0380396A1

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は一般的には自動車用前照灯に関し、詳細に
は、光源と反射鏡との間の相互作用の結合構造に機械的
に作用することによって単一の光源から２種の相違した
形式の光ビームを放射可能の前照灯に関するものであ
る。

更に詳細に付言するならば、本発明は、単一光源と、
２種の相違する光ビームを各々発生可能な２領域を有す
る反射鏡と、閉止ガラスと、光源の近くに位置し光源か
ら出射して２領域の少なくとも一方に向って伝搬する構
成を選択的にマスクするように移動可能なマスク装置と
を有する形式の自動車用前照灯に関する。

［従来の技術］この形式の前照灯は先行技術において既に公知であ
る。

詳細には、フランス特許第1296036号明細書（第２頁
右カラム）に、フィラメントが反射鏡に対して固定さ
れ、反射鏡は、焦点がディップビームを形成のためにフ
ィラメントの後部にずれている放物面状頂部部分と、同
様に放物面状ではあるがフィラメントの近くに位置する
焦点を有する下部部分とを有し、下部部分と共同して主
ビームを形成するようになっている前照灯の特殊な実施
例を説明している。反射鏡の２部分は光軸を含む水平面
で相互に分離され、一方、マスキングスクリーンの機構
は、下部部分の前方への光源の伝搬をマスキングスクリ
ーンより阻害することで、主ビームとディップビームと
の切り替えを行っている。

このため、この種の移動するマスキングスクリーンの
設計には機械的なガタツキが不可避であるので、カット
オフの位置が正確には確定されず、これが各種の法規で
定められている測光的要求に適合しないものである。

この現象は、現在のデザイン傾向、即ち、横幅が非常
に大きいくて、垂直方向の高さが非常に小さいことを満
足するタイプの前照灯形式で更に顕著である。これは、
カットオフが、光源及びスクリーンから非常に離れてい
る反射鏡の各領域によって（少なくともこれによって集
中された像に関しては）確定され、そのためにマスキン
グスクリーンの位置決めに関する誤差の不所望の拡大が
生じると言うことを意味する。

公知の前照灯のその他の欠点は、他方のビームの光量
を低減しながら、一方のビームの光量の増大を行うこと
が困難な点にある。更に詳細には、上述の要求を高さの
小さいものに与えようとすると、一方のビームの光の強
度を増加する如何なる試みでも反射鏡を広くすることが
要求される。残念ながら、この場合、他方のビームも同
様な光量の増加の影響を受けて２ビーム各々の光量の間
の比は事実上同一に止るようになる。

更に、フランス特許第690678号明細書には、光源から
常時光の反射に晒されている艶消しをした反射鏡を有し
た前照灯、また鈍い側部領域を有した反射鏡を有した前
照灯、更には側部マスキング部材でマスクされている別
の領域を備えた放物面鏡を有した前照灯が記載されてい
る。この先行技術の前照灯は、従って２種の相違したビ
ームを発生することは出来ない、と言うのは、ビーム形
成が可能なのはマスク可能領域のみだからである。従っ
て前述の文献は本発明が関係を有する問題を解決するの
に役に立つものではない。

［発明が解決しようとする課題］本発明は、先行技術の欠点を低減し、ビームの測光的
特性、特にディップビームやフォグライトビームのカッ
トオフの確定と位置とが、ビームの形成に使用されるマ
スクスクリーンの位置に関係する可能性があるガタツキ
が不正確さの問題に無関係であるような前照灯を提供す
ることを目的とする。

本発明のその他の目的は、諸論で説明した形式であっ
て、今日のデザイで要求されるような垂直方向に非常に
小さくすることに対する困難性のない前照灯を提供する
ことである。

本発明の更に他の目的は、前照灯の全体的な形状を変
更する必要性なしにビームの各形式に寄与する反射鏡領
域の面積を変更することの容易な前照灯を提供すること
である。

最後に、本発明は形成された２ビームが等しく補足的
なものでもあり、または独立的なものでもある前照灯を
提供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］本発明に係る自動車用前照灯では、単一光源（100）
と；該単一光源（100）から伝搬する光線を反射して２
種の相違する各々の光ビームを発生可能な２領域（210,
220）を含む反射鏡（200）と；該反射鏡（200）と単一
光源（100）とを閉止する閉止ガラス（300）と；前記単
一光源（100）の近傍に位置し、該光源から射出されて
２領域のうちの少なくとも一方に伝搬する光線を選択的
にマスキングするために移動可能なマスキング装置（41
0,420）とを有し、前記反射鏡の２領域（210,220）は併設され、その各
々は反射鏡の高さ全体に跨がり、反射鏡の各領域はそれ
に対応するビームを発生するに充分な反射面部分を有
し、前記マスキング装置は、そのマスキング位置において
は、光源の片側に位置する少なくとも一つのスクリーン
（410,420）を有するものである。

［作用］前述の目的のために、本発明によれば、反射鏡の両領
域が併設され、その各々が反射鏡の高さ全体に跨がり、
反射鏡の各領域はこれに付随するビームを発生させるの
にそれ自体で充分な反射面の一部を構成し、またマスキ
ング部材は少なくとも一つのスクリーンを有するが、こ
れは、そのマスキング位置において光源の片側に位置す
るものである。

本発明の前照灯の好ましい特徴は次のものを含んでい
る：反射鏡の２領域の内の少なくとも一方は、通常水平に
走るカットオフの下に位置するビームを発生するのに適
する表面によって構成され、また、その最上点がカット
オフの近くに位置する光源の像を構成するようになされ
た表面で構成され、このカットオフは水平であるか、或
いは水平半平面と水平から上に傾斜している半平面で限
界されたカットオフであり、この場合反射鏡の他の領域
は好ましくは光軸の近くに集中したビームを発生するの
に適した表面によって構成されている：マスキング部材は選択的に光源から前記他方の領域に
伝搬する光線をマスクする１つのスクリーンで形成され
るか、或いはその代りに、マスキング部材は光源から反
射鏡の各々の領域に伝搬する光線を選択的にマスクする
２つのスクリーンから成るものであり、この場合、光源
から反射鏡の第１領域へ向って伝搬する光線をマスクす
るスクリーンは前記第１領域に向ってこれを通過する所
定の量の光を通過可能とする少なくとも一つの小孔を有
する：好ましくは、その１つまたは２つのマスキングスクリ
ーンは光源に付属する直接光マスクに固定された水平軸
を中心として駆動する板を有し、前記板は伝動装置、例
えば歯車及びクランクシステムを有する駆動装置によっ
てマスキング位置に移動し得るものであり、最後に、光
源は好ましくはアークランプである。

本発明の前照灯の本質的な長所は、ビームのカットオ
フが移動可能のマスキングスクリーンによって確定され
るのではなく、反射鏡（反射鏡の２つの領域）それ自体
によって定められると言うことである。その結果、カッ
トオフは、スクリーンの位置や安定性に影響するであろ
うガタツキ、振動などに影響されることなしに優秀な位
置付けと尖鋭さを伴って確定される。

［実施例］本発明のその他の特徴、目的、及び長所は例示として
提示し、添付図面を参照しての本発明の好ましい以下の
記載の詳細な実施例の説明を読むことによってさらに明
瞭となろう。

先ず第１図乃至第３図及び第4a図及び第4b図を参照す
ると、本発明の前照灯はランプ100、反射鏡200、及び前
方閉止ガラス300とを有する。この例においては、ラン
プは周知の容量で光学軸Oxの近くにほぼ軸方向に位置す
る２電極の間に長形の電気アークを発生する放電灯であ
る。102と104とは各々ランプの口金と封じバルブとを示
す。その電気端子を108で表わす。この形式のランプが
放射する大量の光束によって自動車の前にいるドライバ
又は走行者を眩惑させないため、直接光マスク106が付
設されたいる。この場合、マスク106は円筒形でその前
端部が閉止されており、反射鏡の光学的に使用不能の部
分（側面部分その他）に向う光線は、マスクによってさ
えぎられるような複雑な外形を有する解放後端部を有す
る。

また当然、タングステンフィラメントを有する電球の
ようなフィラメントランプ、或いは単一光源を含むその
他各種のランプを使用することも可能である。

反射鏡200は、この場合、ほぼ水平な頂部側面及び底
部側面240,250で切り取られた高さの低い幅広の反射鏡
によって構成される。本発明の本質的な特徴によれば反
射面200は各々光ビームの相違する２種のタイプを放射
するのに適する２種の相違する反射領域210と220とに区
分され、２領域の区分は本実施例においては前照灯の軸
垂直面xOzに沿って生じる。またその代りに、分離のた
めに光学軸Oxと交差する、水平に対して相当な領域を有
する点線Ｐ及びＰ′で示すような２半平面に沿って延ば
すことも可能である。各々の反射領域210及び220は、従
って容易に変更することができ、これによって両ビーム
の強度を交換することもできる。

例えば、反射鏡の左側領域210（前から見て）は、ス
タンダードな欧州形ディップビームに特定なＶ字状カッ
トオフを発生し、マスクその他の援助を必要としない反
射表面部分で構成されている。実際には、これは本出願
人の名前で行ったフランス特許又はフランス特許出願25
36502号、2599121号、及び2609148号明細書に記載の表
面の一つの半分で構成されて良いが、その各々の内容は
ここで文献として本明細書に引用されるので、これ以上
の詳細はこれら文献から得られたい。

本実施例においては、反射鏡の右手領域220はディッ
プビームに対して、本質的に補足的な（complementar
y）ビームを発生するような表面部分を構成している。
これは例えば、焦点に対して中心がはずれている位置に
アーク灯を配した放物面の一部で形成してよく、或いは
内容がここに同様に文献として採用され、これ以上の詳
細については参考文献とされるフランス特許出願260002
4号に記載されているような表面な半分で形成しても良
い。

更に、第4a図及び第4b図に略示するように（但し、明
瞭化の為に第１図乃至第３図には図示せず）、前照灯は
マスキングスクリーン420を有するが、これは、本実施
例の場合、光学軸とほぼ一致する水平軸を中心とする円
筒形の半分の形のものであり、その一端部で光学軸に平
行でランプの下に位置する軸440に枢着され、この枢着
軸に関しては、例えば、直接光マスク106に取り付けら
れている。

駆動装置（図示せず）、例えば電動機又は電磁石で運
転席（vehicle cabin）から操作可能なものが、スクリ
ーンへのアークからの光を遮断するために、マスク106
に当接する第１即ちマスキング位置（第4a図）と、マス
ク106から離れて領域220が放射に露出されることとなる
第２即ち引込み位置（第4b図）との間を移動させる役を
行う。この例においては、領域210は常に放射光に露出
していることが見られる。

第4a図に示す状態においては、領域210のみが有効
で、その結果形成されたビームは欧州型ディップビーム
であることは明らかである。これに関連して、上述した
各種表面が、表面の半分のみしか使用されないとしても
完全なビームを作る性質があることは理解できよう。ア
ーク光源によって放射された極めて大量の光が与えられ
てできあがったビームは適当量以上となる。

第4b図の位置においては、反射鏡全体がビームの形成
に参与し、その結果ビームは領域210で作られたディッ
プビームと領域220で作られた補足乃至付加ビームとが
重なり合って構成されて主ビームを構成する。

ここで第5a図乃至第5b図を参照すると、ディップビー
ムを形成するための第１反射領域210と、ランプ100のア
ークの近傍に焦点を有する放物面の第２領域220とを有
する前照灯を使用する４種の方法を略示的に図示してい
る。例えば、共にランプ100の下に位置する共通軸440を
中心として枢着されている２個のマスキングスクリーン
410と420とが、アークから出る光にその各々を選択的に
露出するか、或いはこれからこれらをマスクしてしまう
ために、各々の領域210及び220に付設されている。この
反射鏡は、領域210に対応するマスキングスクリーン410
がアークによって出された光の所定量を反射鏡に通過さ
せるために412で示す一個又はそれ以上の小型の開孔を
有することによって更に特徴付けられる。

第5a図においては、両方のスクリーン410と420とは図
示のように閉止位置にあり、アークからの少量の光が領
域210に逃げ出し得るが、これは前方方向に普通に反射
される。これはこのようにして「サイドライト」機能を
構成して道路を照明すると言うよりは、標識として自動
車の前方に少量の光を放射する構成となっている。

第5b図において、マスキングスクリーン410が開いて
いる。この状態は第4a図に示すものと等価で、前照灯は
ディップビームを放射する。

第5c図はマスキングスクリーン410が閉止され、一方
マスキングスクリーン420が解放されている場合を示
す。反射鏡の領域220のみがビームの形成に関与し、そ
の結果ビームは光学軸に集中された通常の主ビームとな
る。

最後に、第5d図はこの反射鏡によって許与された最後
の可能な形態である：両方のスクリーンを同時に解放す
ることによって、主ビームはディップビームに重ね合さ
れて、遠距離地点及び自動車の近くの地点の両者に快適
な視察状態を与える極端に強力なビームを得る。

即ち、ランプの電気的な切換を要求することなしにマ
スキングスクリーンを移動させる装置を適当に制御する
ことによって、この前照灯は４種の照明機能を提供する
ことが可能であるが、その全ては優秀な品質のものばか
りである。

第6a図及び第6b図は本発明による方法を使用したマス
キング装置の実用的な実施例を示す。これらの図は、電
気アークから出た反射鏡の左手部分210（前から見て）
への放射光を選択的にマスキングするマスキングスクリ
ーン410を示す。

例えば、反射鏡や前照灯外囲に固定されるか、これに
一体的にモールドされている共通支持体（図示せず）
は、第１歯車402を有する出力軸401aの上に取り付けら
れている逆転可能な電動機を備えている。この歯車は歯
車403,404及び405で構成される減速歯車列に歯合してい
る。最後の歯車405は離心クランク形成ピン406を有し、
これにコネクティングロッド407の一端がヒンジ接続さ
れている。

直接光マスク106はこの場合、正断面で事実上矩形で
あり、垂直ラグ106aにピン409を有し、マスキングスク
リーン410がタブ410aによってヒンジ止めされている。
タブ410aの自由端、即ちマスクとして作用している部分
とは反対の端部（ピン409に関して）にはピン408を有す
るがこれにはこれにヒンジ止めされているコネクティン
グロッド407を有する。

電動機401の回転によって歯車が駆動され、従ってコ
ネクティングロッドも駆動されて、スクリーン410を第6
a図に示すような閉止されない位置或いは引込み位置か
ら、第6b図に示すような閉止位置に、或いはその逆に、
動くことが理解されよう。前記スクリーンがその可能な
２つの位置の各々に正確に位置されることが確実なよう
に、伝動装置の適当な位置に、例えばエンド−オブ−ス
トロークスイッチ（end−of−stroke switch）を取り付
けても良く、或いは位置をサーボ制御してもよいが、こ
の両者は当業者の周知の所である。

マスキングスクリーン410は、これが閉止位置にある
ときに、マスク106の後端縁とランプの口金102との間に
位置する全ての範囲を閉止して、反射鏡の反射領域に光
が効果的に全然到達しないような外形を有することが理
解されよう。

［発明の効果］本発明は、その反射領域をカットオフの形成に寄与す
るマスキングスクリーンを必要とすることなしにカット
オフビームを形成するために適当なる従来の反射面の幾
つかを組合せて併設することによって、先ず第１に、高
輝度であることは知られていたものの２アーク間の切換
に要する時間が法規と相入れないアーク光源を使用する
ことによって単一光源を有する２機能前照灯を提供する
ことを可能にしたこと、また第２に、高さが非常に小さ
くて現在の設計要求を充分に満足する単一光源を有する
２機能前照灯を提供することを可能にしている。

単一アーク光源を使用することによって、本発明はま
た、２個の高価なアークランプを有するのみならず、同
様に高価な２個のランプ用電源装置を必要とする前照灯
システムと比較して、相当な節約を可能とするものであ
る。

当然、本発明はいずれにしても上述し、図面に図示し
た実施例に限定されるものではない。特に、高発光能率
のために放電灯を使用することが特に有利ではあるが、
従来のタングステンフィラメント光源を使用した場合も
なお有利ではあることが明らかである。

更に、上述した以外の任意のビームの組合せを企画す
ることも可能である。例えば、一方の領域は上述のよう
にスタンダードな欧州型ディップビームを形成するよう
に作ることができ、一方、他方の領域は、所望によって
はオフセンタした放物面としても良く、ディップビーム
に補足的なビームを形成するような表面を持たせても良
い。上述の前照灯において、ディップビームを形成する
領域をフォグライトビーム、即ち本出願人の名前で行っ
たフランス特許出願第2536503号明細書に記載の表面に
対応する領域に取り替えることも可能であるが、その内
容はここで参考文献として本明細書に編入されるもので
ある。

その他の可能性は、マスク可能領域220を光源に焦点
を置く放物面の一部とし、非常に集中度の高い「スポッ
ト」ビームを作り、一方、マスク不能領域210は広い主
ビームを発生するための、フランス特許出願第2609148
号明細書に記載のような表面としても良いことである。

最後に、上述のような電気機械的なマスキング装置に
多数の変形が可能である。例えば、これらは、電動機の
代りに電磁石で駆動してもよい。また、電気機械的では
ない、例えばその端子に加えた電圧の値によって不透明
状態又は透明状態を取ることの出来る電気−光学的なマ
スキング装置を使用することも可能である。

全般的に、当業者は、特に主ビームからディップビー
ムに又はこの逆に切り替えるとき、及び前照灯を「フラ
ッシング（flashing）」する時に法規を満足する充分に
早い切り替えが可能なマスキング装置をいかにして提供
するかを周知しているのであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の前照灯の簡略化した前面図であり、第
２図は第１図の前照灯を通る水平断面であり、第３図は
第１図及び第２図の前照灯を通る軸垂直断面図であり、
第4a図及び第4b図はその２つの可能な状態を示す第１図
乃至第３図の前照灯の略示前面図であり、第5a図乃至第
5d図は本発明の変形前照灯の４種の可能な状態を示すも
のであり、又、第6a図及び第6b図は２種の相違する位置
で示す本発明のマスキング装置の特別な実施例の側面図
である。 100:単一光源、106:直接光マスク、200:反射鏡、210,22
0:その領域、300:閉止ガラス、401:電動機、402〜408:
伝動装置、410,420:マスキング装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭64−67803（ＪＰ，Ａ) 実開昭51−105285（ＪＰ，Ｕ) 実開昭57−194203（ＪＰ，Ｕ) 実開昭57−192603（ＪＰ，Ｕ) 実開昭58−95504（ＪＰ，Ｕ) 実開昭62−24403（ＪＰ，Ｕ) 実公昭47−10717（ＪＰ，Ｙ１)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】単一光源（100）と；該単一光源（100）か
ら伝搬する光線を反射して２種の相違する各々の光ビー
ムを発生可能な２領域（210,220）を含む反射鏡（200）
と；該反射鏡（200）と単一光源（100）とを閉止する閉
止ガラス（300）と；前記単一光源（100）の近傍に位置
し、該光源から射出されて２領域のうちの少なくとも一
方に伝搬する光線を選択的にマスキングするために移動
可能なマスキング装置（410,420）とを有し、前記反射鏡の２領域（210,220）は併設され、その各々
は反射鏡の高さ全体に跨がり、反射鏡の各領域はそれに
対応するビームを発生するに充分な反射面部分を有し、前記マスキング装置は、そのマスキング位置において
は、光源の片側に位置する少なくとも一つのスクリーン
（410,420）を有することを特徴とする自動車用前照
灯。
【請求項２】前記反射鏡の２領域の内の少なくとも一方
の領域（210）は、ほぼ水平に走るカットオフの下に位
置するビームを発生する表面では構成されていることを
特徴とする請求項１に記載の自動車用前照灯。
【請求項３】前記反射鏡の２領域の内の少なくとも一方
の領域（210）は、その上端の点がカットオフの近傍に
位置する光源の像を形成する表面で構成されていること
を特徴とする請求項２に記載の自動車用前照灯。
【請求項４】前記カットオフは、水平カットオフである
ことを特徴とする請求項３に記載の自動車用前照灯。
【請求項５】前記カットオフは、水平半平面と水平の上
方に傾斜している半平面で限界されたスタンダードなカ
ットオフであることを特徴とする請求項３に記載の自動
車用前照灯。
【請求項６】前記反射鏡の２領域の内の他方の領域（22
0）は、光学軸の近傍に集約されたビームを発生する表
面で構成されていることを特徴とする請求項１に記載の
自動車用前照灯。
【請求項７】前記マスキング装置は、前記単一光源から
前記他方の領域（220）に向って伝搬する光線を選択的
にマスキングする単一スクリーン（420）を有すること
を特徴とする請求項１〜６の内の１項に記載の自動車用
前照灯。
【請求項８】前記マスキング装置は、前記単一光源から
反射鏡の２領域（210,220）の各々一方に向って伝搬す
る光線を選択的にマスクする２つのスクリーン（410,42
0）を有することを特徴とする請求項１〜７の内の１項
に記載の自動車用前照灯。
【請求項９】前記単一光源から前記反射鏡の２領域のう
ちの一つの領域（210）に伝搬する光線をマスクするス
クリーン（410）は、所定の光量を前記第１領域に通過
させるための少なくとも一つの小開孔（412）を有する
ことを特徴とする請求項１〜８の内の１項に記載の自動
車用前照灯。
【請求項１０】前記マスクするスクリーンは、光源に付
属する直接光マスク（106）に固定された水平軸（409）
を中心として枢着された板（410,420）を有し、該板は
伝動装置（402〜408）の付属する駆動装置によってマス
キング位置に移動可能であることを特徴とする請求項９
に記載の自動車用前照灯。
【請求項１１】前記駆動装置は電動機（401）で構成さ
れ、前記伝動装置は歯車とクランクシステムとを有する
ことを特徴とする請求項10に記載の自動車用前照灯。
【請求項１２】前記光源が、アークランプであることを
特徴とする前記請求項１〜11の内の１項に記載の自動車
用前照灯。