JP2718840B2 - 鋼板型枠工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はコンクリート構造物の
施工に際して鋼板永久型枠を使用する梁、床の施工法に
関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】鉄筋コンクリート構造
の梁、床の施工に際して鋼製型枠を永久型枠として使用
する工法が種々提案されている。発明者は先にこの種の
発明において鉄筋で梁鋼製型枠を支持させる工法として
特公平３−１１３４０号公報に開示した発明を開発し
た。

【０００３】この発明は前記公報の発明を改良し、特に
梁型枠部分を改良し、より梁型枠にも荷重を負担させう
る構造を提案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は鋼板でボック
ス形断面の梁型枠を所定間隔に構成し、梁型枠上面にジ
ベルとなる切起し爪を突設し、かつ開口を形成し、前記
梁型枠間に床型枠を設置し、梁型枠内に鉄筋を配筋し、
その梁型枠内および床部コンクリートを打設する鋼板型
枠工法である。

【０００５】

【実施例】図１ａ〜ｄにおいて、梁型枠１はボックス形
断面であり、その上面に２条のリブ８が突設してあり、
そのリブ８間において梁型枠１上面にジベルとなる所定
間隔に切起し爪９を突設し、かつ切起し爪９間の所定位
置に開口１０を形成し、この梁型枠１間に波形断面また
は平板の床型枠２が配置してある。

【０００６】梁型枠１内にはねじ鉄筋３を配筋し、その
ねじ鉄筋３も梁型枠１の端部にナット４、定着板５を使
用して緊着定着してある。梁型枠１の鋼板はエンボス加
工により皺状面をなすようにして強度を高めたものとす
ることができる。

【０００７】さらに床部分にメッシュ鉄筋６を配筋し、
その梁型枠１内および床型枠２上にコンクリート７を打
設する。

【０００８】なお床型枠２または梁型枠１の端部を大梁
１１に腰掛状に載置する。

【０００９】

【発明の効果】この発明は以上の構成からなり、従来の
デッキプレート、キーストンプレートと異なり鋼板型枠
に部分的に小梁が組込まれた構成となり、しかも梁型枠
内に鉄筋が配筋されているので、鉄筋によって型枠が支
承されコンクリート打設時の荷重に仮設支保工を使用し
なくても充分耐える構成とすることができる。

【００１０】また２番目の発明では梁型枠上面のリブが
切起し爪がシベルとなり梁部分と床部分の一体化に効果
的であり、かつ梁型枠の圧縮側の断面を増強し、耐力を
増すことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例(a) は縦断面図、(b) は梁部
分斜視図、(c) は梁部分平面図である。

【図２】この発明の梁部分の縦断面図である。

【符号の説明】

１…梁型枠、２…床型枠、３…ねじ鉄筋、４…ナット、
５…定着板、６…メッシュ鉄筋、７…コンクリート、８
…リブ、９…切起し爪、１０…開口、１１…大梁。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鋼板でボックス形断面の梁型枠を所定間
   隔に構成し、梁型枠上面にジベルとなる切起し爪を突設
   し、かつ開口を形成し、前記梁型枠間に床型枠を設置
   し、梁型枠内に鉄筋を配筋し、その梁型枠内および床部
   コンクリートを打設することを特徴とする鋼板型枠工
   法。
2. 【請求項２】 梁型枠上面にリブが長手方向に突設して
   ある請求項１記載の鋼板型枠工法。
3. 【請求項３】 鉄筋が梁型枠端部に緊張定着してある請
   求項１記載の鋼板型枠工法。