JP2564934Y2 - 合成スラブ用デッキプレート - Google Patents
合成スラブ用デッキプレートInfo
- Publication number
- JP2564934Y2 JP2564934Y2 JP1990405878U JP40587890U JP2564934Y2 JP 2564934 Y2 JP2564934 Y2 JP 2564934Y2 JP 1990405878 U JP1990405878 U JP 1990405878U JP 40587890 U JP40587890 U JP 40587890U JP 2564934 Y2 JP2564934 Y2 JP 2564934Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deck plate
- main body
- fixed
- leg
- composite slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、合成スラブ用デッキ
プレート、特に、高い断面剛性を有する合成スラブ用デ
ッキプレートに関するものである。
プレート、特に、高い断面剛性を有する合成スラブ用デ
ッキプレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の床板として使用される合成スラ
ブは、デッキプレートとこのデッキプレート上に所定厚
さに打設したコンクリートとからなっている。合成スラ
ブは、デッキプレートを梁間に水平に載置し固定した
後、デッキプレート上にコンクリートを打設することに
よって構築される。
ブは、デッキプレートとこのデッキプレート上に所定厚
さに打設したコンクリートとからなっている。合成スラ
ブは、デッキプレートを梁間に水平に載置し固定した
後、デッキプレート上にコンクリートを打設することに
よって構築される。
【0003】このような構造の合成スラブに使用される
合成スラブ用デッキプレートは、コンクリート打設時の
型枠としての機能と、打設コンクリートの硬化後におい
て、コンクリートと一体化して合成スラブの強度を高
め、合成スラブに作用する曲げモーメントに対して、高
い強度を維持する補強材としての機能とを合わせ持って
いる。
合成スラブ用デッキプレートは、コンクリート打設時の
型枠としての機能と、打設コンクリートの硬化後におい
て、コンクリートと一体化して合成スラブの強度を高
め、合成スラブに作用する曲げモーメントに対して、高
い強度を維持する補強材としての機能とを合わせ持って
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】合成スラブが載置され
固定される梁の間隔は、通常、3.0 から3.4 mである。
梁間隔は、合成スラブの剛性からいえば、さらに広げる
ことも可能であるが、上述したように、合成スラブは、
デッキプレートを梁間に固定した後、デッキプレート上
にコンクリートを打設することによって構築されるの
で、デッキプレート自体の断面剛性を増加させないと、
コンクリート打設時、コンクリートの重量によってデッ
キプレートが撓み、コンクリートに亀裂が発生する虞れ
があった。
固定される梁の間隔は、通常、3.0 から3.4 mである。
梁間隔は、合成スラブの剛性からいえば、さらに広げる
ことも可能であるが、上述したように、合成スラブは、
デッキプレートを梁間に固定した後、デッキプレート上
にコンクリートを打設することによって構築されるの
で、デッキプレート自体の断面剛性を増加させないと、
コンクリート打設時、コンクリートの重量によってデッ
キプレートが撓み、コンクリートに亀裂が発生する虞れ
があった。
【0005】そこで、合成スラブ用デッキプレートの断
面剛性を高める工夫が種々なされているが、所望の断面
剛性を得ることができる合成スラブ用デッキプレート
は、未だ提案されていない。従って、この考案の目的
は、高い断面剛性を有する合成スラブ用デッキプレート
を提供することにある。
面剛性を高める工夫が種々なされているが、所望の断面
剛性を得ることができる合成スラブ用デッキプレート
は、未だ提案されていない。従って、この考案の目的
は、高い断面剛性を有する合成スラブ用デッキプレート
を提供することにある。
【0006】 この考案は、谷部、山部または前記山部
の両側面に溝が形成されたデッキプレート本体と、前記
デッキプレート本体上に固定される複数個の補強材とか
らなり、前記補強材は、前記デッキプレート本体上に、
前記デッキプレート本体の波付け方向と直交する方向に
沿って間隔をあけて取り付けられる弾性力を有する脚材
と、前記脚材の上端に、前記デッキプレート本体と平行
に固定された鉄筋とからなり、前記脚材は、その弾性力
によって前記デッキプレート本体の前記溝に取り付けら
れることに特徴を有するものである。
の両側面に溝が形成されたデッキプレート本体と、前記
デッキプレート本体上に固定される複数個の補強材とか
らなり、前記補強材は、前記デッキプレート本体上に、
前記デッキプレート本体の波付け方向と直交する方向に
沿って間隔をあけて取り付けられる弾性力を有する脚材
と、前記脚材の上端に、前記デッキプレート本体と平行
に固定された鉄筋とからなり、前記脚材は、その弾性力
によって前記デッキプレート本体の前記溝に取り付けら
れることに特徴を有するものである。
【0007】次に、この考案の合成スラブ用デッキプレ
ートの一実施態様を、図面を参照しながら説明する。図
1は、この考案の合成スラブ用デッキプレートの一実施
態様を示す部分斜視図、図2は、同デッキプレートの正
面図、図3は、同デッキプレートにおける補強材の部分
斜視図である。
ートの一実施態様を、図面を参照しながら説明する。図
1は、この考案の合成スラブ用デッキプレートの一実施
態様を示す部分斜視図、図2は、同デッキプレートの正
面図、図3は、同デッキプレートにおける補強材の部分
斜視図である。
【0008】図1から図3に示すように、この考案の合
成スラブ用デッキプレートは、デッキプレート本体1
と、デッキプレート本体1上に固定される複数個の補強
材2とからなっている。補強材2は、デッキプレート本
体1の断面剛性を高める作用を有している。
成スラブ用デッキプレートは、デッキプレート本体1
と、デッキプレート本体1上に固定される複数個の補強
材2とからなっている。補強材2は、デッキプレート本
体1の断面剛性を高める作用を有している。
【0009】 デッキプレート本体1は、その山部、谷
部または山部の両側面に溝(山部の両側面に形成された
溝を1Aで示す。)が形成されているものである。
部または山部の両側面に溝(山部の両側面に形成された
溝を1Aで示す。)が形成されているものである。
【0010】補強材2は、デッキプレート本体1の上面
に、デッキプレート本体1の波付け方向と直交する方向
に沿って間隔をあけて固定される板状の脚材3と、脚材
3の上端に、デッキプレート本体1と平行に固定された
鉄筋4とからなっている。脚材3の下端は、それぞれ内
側に折れ曲がっており、この折曲り部3Aが、デッキプレ
ート本体1に形成された溝1A内に嵌め込まれ、これによ
って、補強材2がデッキプレート本体1上に固定されて
いる。脚材3は弾性力を有しているので、脚材3を、そ
の折曲り部3Aが接近するように縮め、この状態のまま
で、デッキプレート本体1の溝1A内に嵌め込めば、脚材
3は、溝1A内でその弾性力によってもとの状態に復帰
し、これによって、補強材2は、デッキプレート本体1
に固定される。脚材3をデッキプレート本体1の溝1Aに
より強固に固定するには、脚材3をデッキプレート本体
1の溝1Aに溶接によって固定すればよい。デッキプレー
ト本体1として、通常の寸法のものを使用する場合、脚
材3の間隔(a) は、600 mm程度でよく、鉄筋4の径は、
10から13mmφでよい。
に、デッキプレート本体1の波付け方向と直交する方向
に沿って間隔をあけて固定される板状の脚材3と、脚材
3の上端に、デッキプレート本体1と平行に固定された
鉄筋4とからなっている。脚材3の下端は、それぞれ内
側に折れ曲がっており、この折曲り部3Aが、デッキプレ
ート本体1に形成された溝1A内に嵌め込まれ、これによ
って、補強材2がデッキプレート本体1上に固定されて
いる。脚材3は弾性力を有しているので、脚材3を、そ
の折曲り部3Aが接近するように縮め、この状態のまま
で、デッキプレート本体1の溝1A内に嵌め込めば、脚材
3は、溝1A内でその弾性力によってもとの状態に復帰
し、これによって、補強材2は、デッキプレート本体1
に固定される。脚材3をデッキプレート本体1の溝1Aに
より強固に固定するには、脚材3をデッキプレート本体
1の溝1Aに溶接によって固定すればよい。デッキプレー
ト本体1として、通常の寸法のものを使用する場合、脚
材3の間隔(a) は、600 mm程度でよく、鉄筋4の径は、
10から13mmφでよい。
【0011】補強材2としては、上述した形状のもの以
外に、図4に示すように、U字型に折り曲げられた弾性
力を有する固定棒材5と、下端が固定棒材5に固定され
た棒状の脚材6と、脚材6の上端に固定された鉄筋4と
から構成されるものでもよい。この補強材2は、固定棒
材5をデッキプレート本体1の溝1A内に嵌め込むことに
よって、デッキプレート本体1に固定することができ
る。また、さらに別の補強材2として、図5および図6
に示すように、デッキプレート本体1の溝1A内に嵌め込
むことができる固定板材7と、固定板材7上に固定され
た脚材8と、固定板材7および脚材8に固定された2本
の鉄筋4とからなるものであってもよい。この補強材2
によれば、デッキプレート本体1の断面剛性をさらに高
めることが可能である。
外に、図4に示すように、U字型に折り曲げられた弾性
力を有する固定棒材5と、下端が固定棒材5に固定され
た棒状の脚材6と、脚材6の上端に固定された鉄筋4と
から構成されるものでもよい。この補強材2は、固定棒
材5をデッキプレート本体1の溝1A内に嵌め込むことに
よって、デッキプレート本体1に固定することができ
る。また、さらに別の補強材2として、図5および図6
に示すように、デッキプレート本体1の溝1A内に嵌め込
むことができる固定板材7と、固定板材7上に固定され
た脚材8と、固定板材7および脚材8に固定された2本
の鉄筋4とからなるものであってもよい。この補強材2
によれば、デッキプレート本体1の断面剛性をさらに高
めることが可能である。
【0012】このように構成されている、この考案の合
成スラブ用デッキプレートを使用して合成スラブを構築
するには、以下のようにする。即ち、梁上に載置固定さ
れたデッキプレート本体1に補強材2を固定する。な
お、補強材2は、現地でデッキプレート本体1に固定す
る以外に、デッキプレート本体1の製造段階でデッキプ
レート本体1に固定してもよい。この後、デッキプレー
ト本体1上にコンクリートを、補強材2の鉄筋4が埋没
するまで打設する。梁間隔は、合成スラブ用デッキプレ
ートの断面剛性が高いので、従来の間隔より広げること
ができる。なお、補強材2
成スラブ用デッキプレートを使用して合成スラブを構築
するには、以下のようにする。即ち、梁上に載置固定さ
れたデッキプレート本体1に補強材2を固定する。な
お、補強材2は、現地でデッキプレート本体1に固定す
る以外に、デッキプレート本体1の製造段階でデッキプ
レート本体1に固定してもよい。この後、デッキプレー
ト本体1上にコンクリートを、補強材2の鉄筋4が埋没
するまで打設する。梁間隔は、合成スラブ用デッキプレ
ートの断面剛性が高いので、従来の間隔より広げること
ができる。なお、補強材2
【0013】 以上説明したように、この考案のよれ
ば、デッキプレート本体に補強材を固定することによっ
て、断面剛性の高い合成スラブ用デッキプレートを得る
ことができ、これによって、梁間隔を広げることがで
き、しかも、補強材の脚材を容易にデッキプレート本体
の山部、谷部または山部の両側面に取り付けることがで
きるといった有用な効果がもたらされる。
ば、デッキプレート本体に補強材を固定することによっ
て、断面剛性の高い合成スラブ用デッキプレートを得る
ことができ、これによって、梁間隔を広げることがで
き、しかも、補強材の脚材を容易にデッキプレート本体
の山部、谷部または山部の両側面に取り付けることがで
きるといった有用な効果がもたらされる。
【図1】この考案の合成スラブ用デッキプレートの一実
施態様を示す部分斜視図である。
施態様を示す部分斜視図である。
【図2】この考案の合成スラブ用デッキプレートの一実
施態様を示す正面図である。
施態様を示す正面図である。
【図3】この考案の合成スラブ用デッキプレートの一実
施態様における補強材の部分斜視図である。
施態様における補強材の部分斜視図である。
【図4】この考案の合成スラブ用デッキプレートの他の
実施態様における補強材の部分斜視図である。
実施態様における補強材の部分斜視図である。
【図5】この考案の合成スラブ用デッキプレートの他の
実施態様を示す正面図である。
実施態様を示す正面図である。
【図6】この考案の合成スラブ用デッキプレートの他の
実施態様における補強材の部分斜視図である。
実施態様における補強材の部分斜視図である。
1 デッキプレート 2 補強材 3 脚材 4 鉄筋 5 固定棒材 6 脚材 7 固定板材 8 脚材
Claims (1)
- 【請求項1】 谷部、山部または前記山部の両側面に溝
が形成されたデッキプレート本体と、前記デッキプレー
ト本体上に固定される複数個の補強材とからなり、前記
補強材は、前記デッキプレート本体上に、前記デッキプ
レート本体の波付け方向と直交する方向に沿って間隔を
あけて取り付けられる弾性力を有する脚材と、前記脚材
の上端に、前記デッキプレート本体と平行に固定された
鉄筋とからなり、前記脚材は、その弾性力によって前記
デッキプレート本体の前記溝に取り付けられることを特
徴とする合成スラブ用デッキプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990405878U JP2564934Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 合成スラブ用デッキプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990405878U JP2564934Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 合成スラブ用デッキプレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0494009U JPH0494009U (ja) | 1992-08-14 |
JP2564934Y2 true JP2564934Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=31883239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990405878U Expired - Lifetime JP2564934Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 合成スラブ用デッキプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564934Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5536652U (ja) * | 1978-08-30 | 1980-03-08 | ||
JPS61186649A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-20 | 鉄建建設株式会社 | 鉄筋コンクリ−ト床版の型枠 |
JPH01129405U (ja) * | 1988-02-25 | 1989-09-04 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP1990405878U patent/JP2564934Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0494009U (ja) | 1992-08-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |