JP2003013410A - 合成床版 - Google Patents

合成床版

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JP2003013410A
JP2003013410A JP2001195619A JP2001195619A JP2003013410A JP 2003013410 A JP2003013410 A JP 2003013410A JP 2001195619 A JP2001195619 A JP 2001195619A JP 2001195619 A JP2001195619 A JP 2001195619A JP 2003013410 A JP2003013410 A JP 2003013410A
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JP
Japan
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floor slab
reinforcing
steel
flat plate
synthetic floor
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Application number
JP2001195619A
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English (en)
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Yasumi Wakabayashi
保美 若林
Shigeru Inohara
茂 猪原
Norimichi Matsumoto
憲道 松本
Hisayuki Sudo
久幸 数藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程が簡単で且つ重量を軽減し得る合成床
版を提供する。 【解決手段】鋼製の底板2の表面に複数の鋼製のリブ板
3を所定間隔おきに溶接により立設するとともに、これ
ら各リブ板3の上面に鉄筋4を配置した後、所定厚さで
もってコンクリート5を打設してなる合成床版1であっ
て、リブ板3として球状部3aと平板部3bとからなる
球平形鋼を使用するとともに、この球状部3aにより鉄
筋4を支持するようになし、さらにリブ板3の平板部3
bに多数のコンクリートとのずれを防止するずれ止め部
材6を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁などに用いら
れて自動車、人などの通路用床版として使用される合成
床版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、橋梁などにおける通路用床とし
て使用される床版には、鉄筋コンクリート床版、プレス
トレストコンクリート床版、鋼床版などがあるが、その
構築時における足場設備、支保工などを省略し得る点
で、合成床版が優れている。
【0003】従来、このような合成床版としては、例え
ば特開平9−221706号公報に開示されたものがあ
る。図4に示すように、この合成床版51は、鋼製の底
板52の上面に、鋼製の帯状のリブ板53を、溶接にて
所定間隔おきに複数立設するとともに、多数の鉄筋54
を、このリブ板53の上面に且つリブ板53に形成され
た穴部53aを挿通して配置し、そしてこの底板52上
に所定厚さでもってコンクリート55を所定厚さでもっ
て打設することにより形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記合成床
版51の構成によると、鉄筋を床版の厚み方向で異なる
箇所に、すなわちほぼ半分の鉄筋54がリブ板53に形
成された穴部53aに挿通して設けられていることによ
りその剛性が高められており、したがってその製造工程
が複雑になりコストが高くつくという問題があり、また
剛性をさらに高めようとしてリブ板の背を高くする場合
には、コンクリートが厚くなるとともにリブ板自身の重
量も増えるため、デッド荷重が増加するという問題も生
じる。
【0005】そこで、本発明は、製造工程が簡単で且つ
重量を軽減し得る合成床版を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の合成床版は、鋼製の板体の表面に複
数の鋼製の補強材を所定間隔おきに溶接により立設する
とともに、これら各補強材の上面に鉄筋を配置した後、
所定厚さでもってコンクリートを打設してなる合成床版
であって、上記補強材として球状部と平板部とからなる
球平形鋼を使用するとともに、上記球状部により鉄筋を
支持するように、当該補強材を配置したものであり、ま
た上記合成床版における補強材の平板部表面に、ずれ止
め部材を複数個突設させたものである。
【0007】この第1の合成床版の構成によると、補強
材として球平形鋼を使用するとともに、その球状部によ
り鉄筋を支持するようになし、すなわち球状部が板体か
ら離れた箇所に位置するように当該補強材を配置してい
るため、その剛性を高くすることができ、したがって例
えば帯状のリブ板の背を高くする場合に比べて、それ
程、重量を増やすことなく、すなわち効率良く剛性を高
くすることができる。
【0008】また、合成床版に作用する大きい荷重が鉄
筋に作用するが、この鉄筋が平板部より広い接触面積を
有する球状部にて支持されているため、荷重を十分に支
持することができる。
【0009】さらに、補強材の表面にはずれ止め部材が
突設されているため、コンクリートとの接合強度が向上
する。また、本発明の第2の合成床版は、鋼製の板体の
表面に複数の鋼製の補強材を所定間隔おきに溶接により
立設するとともに、これら各補強材の上面に鉄筋を配置
した後、所定厚さでもってコンクリートを打設してなる
合成床版であって、上記補強材として互いに直交する一
対の平板部からなる山形鋼を使用するとともに、この山
形鋼の一方の平板部が上記板体と平行になるように且つ
当該一方の平板部にて鉄筋を支持するように、当該補強
材を配置したものであり、また上記合成床版における補
強材の他方の平板部表面に、ずれ止め部材を複数個突設
させたものである。
【0010】この第2の合成床版においても、上述した
第1の合成床版と同様に、一方の平板部が板体から離れ
た箇所に位置されているため、その剛性を高くすること
ができ、また鉄筋が広い接触面積を有する一方の平板部
にて支持されているため、鉄筋に作用する荷重を十分に
支持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
における合成床版を、図1および図2に基づき説明す
る。
【0012】この合成床版は、例えば橋梁などにおける
道路用床版として使用されるものである。図1に示すよ
うに、この合成床版1は、所定形状の例えば矩形状の鋼
製底板(平板状の板体)2の上面(表面)に、所定間隔
おきに複数の鋼製リブ板(補強材)3を溶接により立設
して設けるとともに、これらリブ板3の上面に主鉄筋4
(4A)およびこれと直交する配力筋4(4B)とを配
置し、且つ上記底板2の上面に、これらリブ板3および
各鉄筋4を覆うように、所定厚さでもってコンクリート
5を打設したものである。
【0013】そして、上記リブ板3として、図2に示す
ように、横断面における一端部が球状部(断面から見た
側面視形状は、正確には、円形である)3aに形成され
るとともに他端側が平板部3bにされた球平形鋼が使用
され、またこのリブ板3は、その球状部3aが底板2か
ら離れた上方に位置するように底板2に溶接されてい
る。したがって、球状部3aにて鉄筋4が支持されるこ
とになる。
【0014】そして、さらに、このリブ板3の平板部3
bの両側面には、棒状部6aの頂部にきのこ状の膨出部
6bが設けられてなるコンクリートとのずれ止めを図る
ためのずれ止め部材6が所定間隔おきに多数突設されて
いる。勿論、このずれ止め部材6を、平板部3bの一方
の表面にだけ設けることもできる。
【0015】なお、この合成床版1は、橋軸方向におい
て所定長さでもって形成され、その幅方向においては、
少なくとも両橋桁に載置し得るような大きさにされてお
り、また上記各リブ板3は橋軸と直角方向に配置されて
底板2に溶接され、したがって橋の幅方向断面において
生じる曲げモーメントに対する剛性が向上することにな
る。
【0016】上記合成床版1を設置する場合には、底板
2に、両面にずれ止め部材6が多数突設された複数のリ
ブ板3を、所定間隔おきに溶接した後、これら各リブ板
3の上面に各鉄筋4を配設したものを橋桁上に載置し、
そしてこの底板2上に、所定厚さでもってコンクリート
5を打設すればよい。
【0017】このように、リブ板3として球平形鋼を使
用するとともに、その球状部3aが底板2から離れた箇
所に位置するように配置しているため、その剛性を高く
することができ、例えば帯状のリブ板の背を高くする場
合に比べて、それ程、重量(質量)を増やすことなく、
すなわち効率良く剛性を高くすることができるので、デ
ッド荷重(死荷重)の増加を抑制することができる。ま
た、従来のように、補強のための鉄筋をリブ板に形成し
た穴部を挿通させる必要もないため、容易且つ安価に製
造することができる。
【0018】また、鉄筋4を直接支持するリブ板3の頂
部が、断面積が大きい球状部3aにされているため、当
該合成床版1に作用する大きい荷重が鉄筋4に作用する
が、この鉄筋4が平板部より広い接触面積を有する球状
部3aにて支持されているため、荷重を十分に支持する
ことができる。
【0019】さらに、リブ板3の表面には、頂部がきの
こ状である膨出部6bにされたずれ止め部材6が多数突
設されているため、コンクリート5との接合強度が非常
に向上し、したがってより強固な床版が得られる。
【0020】ところで、上記実施の形態においては、補
強材であるリブ板として、球平形鋼を使用したが、例え
ば図3に示すように、リブ板11として、互いに直交す
る一対の平板部11a,11bからなる不等辺山形鋼を
使用するとともに、この山形鋼の辺の長さが短い方(横
断面にて)の平板部11aが底板2と平行になるように
且つこの短い方の平板部11aにて鉄筋4を支持するよ
うにしたものである。
【0021】また、辺の長さが長い方の平板部11bの
両側面(または一方の表面)に、棒状部6aの頂部にき
のこ状の膨出部6bが設けられてなるコンクリートとの
ずれ止めを図るためのずれ止め部材6が所定間隔おきに
多数突設されている。
【0022】この場合も、短い方の平板部11aが底板
2から離れた箇所に位置されているため、その剛性を高
くすることができ、また鉄筋4を面積が広い平板部11
aにて支持しているため、鉄筋4に作用する荷重を十分
に支持することができ、したがって上記の実施の形態と
同様の効果を有している。
【0023】さらに、上記実施の形態においては、合成
床版を橋梁の床版に適用した場合について説明したが、
他の建築物の床版に適用し得る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の各合成床版の構成
によると、補強材として球平形鋼または山形鋼を使用す
るとともに、その球状部または一方の平板部により鉄筋
を支持するようになし、すなわち球状部または一方の平
板部が板体から離れた箇所に位置するように当該補強材
を配置しているため、その剛性を高くすることができ、
例えば帯状のリブ板の背を高くする場合に比べて、それ
程、重量を増やすことなく、すなわち効率良く剛性を高
くすることができるので、デッド荷重の増加を抑制する
ことができるとともに、補強のための鉄筋をリブ板に形
成されたた穴部を挿通させる必要もないので、容易且つ
安価に製造することができる。
【0025】また、合成床版に作用する大きい荷重が鉄
筋に作用するが、この鉄筋が広い接触面積を有する球状
部または一方の平板部にて支持されているため、荷重を
十分に支持することができる。
【0026】さらに、補強材の表面にはずれ止め部材が
突設されているため、コンクリートとの接合強度が向上
し、したがってより強固な床版が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における合成床版の要部切
欠斜視図である。
【図2】同合成床版の断面図である。
【図3】同合成床版の変形例を示す断面図である。
【図4】従来例における合成床版の要部切欠斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 合成床版 2 底板 3 リブ板 3a 球状部 3b 平板部 4 鉄筋 5 コンクリート 6 ずれ止め部材 6a 棒状部 6b 膨出部 11 リブ板 11a 一方の平板部 11b 他方の平板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 憲道 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 数藤 久幸 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA17 GG55

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼製の板体の表面に複数の鋼製の補強材を
    所定間隔おきに溶接により立設するとともに、これら各
    補強材の上面に鉄筋を配置した後、所定厚さでもってコ
    ンクリートを打設してなる合成床版であって、 上記補強材として球状部と平板部とからなる球平形鋼を
    使用するとともに、上記球状部により鉄筋を支持するよ
    うに、当該補強材を配置したことを特徴とする合成床
    版。
  2. 【請求項2】補強材における平板部の表面に、ずれ止め
    部材を複数個突設させたことを特徴とする請求項1に記
    載の合成床版。
  3. 【請求項3】鋼製の板体の表面に複数の鋼製の補強材を
    所定間隔おきに溶接により立設するとともに、これら各
    補強材の上面に鉄筋を配置した後、所定厚さでもってコ
    ンクリートを打設してなる合成床版であって、 上記補強材として互いに直交する一対の平板部からなる
    山形鋼を使用するとともに、この山形鋼の一方の平板部
    が上記板体と平行になるように且つ当該一方の平板部に
    て鉄筋を支持するように、当該補強材を配置したことを
    特徴とする合成床版。
  4. 【請求項4】補強材における他方の平板部の表面に、ず
    れ止め部材を複数個突設させたことを特徴とする請求項
    3に記載の合成床版。
JP2001195619A 2001-06-28 2001-06-28 合成床版 Pending JP2003013410A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231688A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Nippon Steel Engineering Co Ltd 合成床版を用いた橋梁構造及びその施工方法、合成床版用型枠
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JP5943135B1 (ja) * 2015-11-18 2016-06-29 Jfeエンジニアリング株式会社 合成床版用鋼材パネルおよび合成床版
JP2017072018A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 川田工業株式会社 合成床版用デッキプレート

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