JP2718372B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents
スイッチング電源回路Info
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- JP2718372B2 JP2718372B2 JP6209886A JP20988694A JP2718372B2 JP 2718372 B2 JP2718372 B2 JP 2718372B2 JP 6209886 A JP6209886 A JP 6209886A JP 20988694 A JP20988694 A JP 20988694A JP 2718372 B2 JP2718372 B2 JP 2718372B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源回路に
関し、特に負荷が急激に増加した場合に出力電圧降下を
防ぐスイッチング電源回路に関する。
関し、特に負荷が急激に増加した場合に出力電圧降下を
防ぐスイッチング電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の一石フォワード式スイッチ
ング電源回路を示す。このスイッチング電源回路におい
ては、その出力電流が増加した場合、整流平滑回路3内
の整流ダイオードの順方向電圧VF が増加するため出力
電圧は降下する方向に変動するが、出力電圧制御回路5
内のPWM(パルス幅変調)制御回路によって交流変換
回路2内のスイッチング手段のON時間を長くすること
によって、出力電圧降下を防ぐ。しかし、出力電流が急
激に増加した場合、出力電圧制御回路5が応答するまで
の時間、出力電圧が降下してしまう。
ング電源回路を示す。このスイッチング電源回路におい
ては、その出力電流が増加した場合、整流平滑回路3内
の整流ダイオードの順方向電圧VF が増加するため出力
電圧は降下する方向に変動するが、出力電圧制御回路5
内のPWM(パルス幅変調)制御回路によって交流変換
回路2内のスイッチング手段のON時間を長くすること
によって、出力電圧降下を防ぐ。しかし、出力電流が急
激に増加した場合、出力電圧制御回路5が応答するまで
の時間、出力電圧が降下してしまう。
【0003】従来の技術では、図3に示すようにコンデ
ンサ16を追加し、通常時はコンデンサ16に電荷を蓄
え、出力電圧が降下した際に放電し、再び通常にもどっ
たときに再度コンデンサ16に電荷を蓄えることにより
出力電圧降下を防止した。
ンサ16を追加し、通常時はコンデンサ16に電荷を蓄
え、出力電圧が降下した際に放電し、再び通常にもどっ
たときに再度コンデンサ16に電荷を蓄えることにより
出力電圧降下を防止した。
【0004】又、特開昭58−144573公報には図
4に示すような、一次側制御回路17による自励型制御
と出力電圧制御回路5による他励式制御を並列に設け、
起動時に自励式、その後他励式に切りかえる事により、
自励式に比べ制御性の良い他励式で制御を行なう技術が
開示されている。
4に示すような、一次側制御回路17による自励型制御
と出力電圧制御回路5による他励式制御を並列に設け、
起動時に自励式、その後他励式に切りかえる事により、
自励式に比べ制御性の良い他励式で制御を行なう技術が
開示されている。
【0005】またさらに、特開昭63−174563公
報には図5に示すような、交流変換回路2とは別に、補
助変換回路18と補助整流平滑回路19を追加し、補助
整流平滑回路19の出力と整流平滑回路3の出力とを比
較する出力電圧補償回路20を加えることにより、通常
時は整流平滑回路3から出力し、出力電流が急激に増加
した場合、出力電圧制御回路5が応答するまでの時間、
出力電圧補償回路20により、補助整流平滑回路19か
らも電荷が供給され、出力電圧降下を防ぐ技術が開示さ
れている。
報には図5に示すような、交流変換回路2とは別に、補
助変換回路18と補助整流平滑回路19を追加し、補助
整流平滑回路19の出力と整流平滑回路3の出力とを比
較する出力電圧補償回路20を加えることにより、通常
時は整流平滑回路3から出力し、出力電流が急激に増加
した場合、出力電圧制御回路5が応答するまでの時間、
出力電圧補償回路20により、補助整流平滑回路19か
らも電荷が供給され、出力電圧降下を防ぐ技術が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法では以下の
ような問題がある。
ような問題がある。
【0007】図3のコンデンサ16の追加による方法で
は、コンデンサ16として大容量コンデンサを必要と
し、大容量コンデンサは部品形状が大きいため、電源の
小形化が困難であった。また、通常、整流平滑回路3に
平滑用コンデンサが含まれており、さらにコンデンサ1
6を追加すると、整流平滑回路3の周波数特性が変わっ
てしまい、異常発振を招く要因となり、追加できる容量
が制限される等という問題があった。
は、コンデンサ16として大容量コンデンサを必要と
し、大容量コンデンサは部品形状が大きいため、電源の
小形化が困難であった。また、通常、整流平滑回路3に
平滑用コンデンサが含まれており、さらにコンデンサ1
6を追加すると、整流平滑回路3の周波数特性が変わっ
てしまい、異常発振を招く要因となり、追加できる容量
が制限される等という問題があった。
【0008】図4の起動時のみ自励式とし、その後他励
式とする方法においては、コンバータが複数必要なた
め、回路規模が大きくなる。又、出力電流が急激に増加
した場合、他励式の一般的な制御特性以上には出力電圧
降下を防ぐことができない。
式とする方法においては、コンバータが複数必要なた
め、回路規模が大きくなる。又、出力電流が急激に増加
した場合、他励式の一般的な制御特性以上には出力電圧
降下を防ぐことができない。
【0009】図5の補助変換回路18、補助整流平滑回
路19、出力電圧補償回路20を追加し、出力電流が急
激に増加した場合の出力電圧降下を補助整流平滑回路1
9からの電荷の供給によって防ぐ方法においては、出力
電圧降下は防ぐことができるが、回路規模としては、交
流変換回路と整流平滑回路がそれぞれ2回路必要であ
り、またさらに出力電圧補償回路20も必要となるた
め、結果的に電源回路2回路分となる。この事は電源形
状を大きくし、コストアップを生じさせる。
路19、出力電圧補償回路20を追加し、出力電流が急
激に増加した場合の出力電圧降下を補助整流平滑回路1
9からの電荷の供給によって防ぐ方法においては、出力
電圧降下は防ぐことができるが、回路規模としては、交
流変換回路と整流平滑回路がそれぞれ2回路必要であ
り、またさらに出力電圧補償回路20も必要となるた
め、結果的に電源回路2回路分となる。この事は電源形
状を大きくし、コストアップを生じさせる。
【0010】本発明の課題は、出力電流が急激に増加す
ることによって起こる出力電圧降下を大規模な回路構成
を使用せずに防止できるスイッチング電源回路を提供す
ることにある。
ることによって起こる出力電圧降下を大規模な回路構成
を使用せずに防止できるスイッチング電源回路を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、直流電
圧を入力とし、かつ、スイッチングパルス列を受けるス
イッチング素子を有し、前記直流電圧をスイッチング素
子でスイッチングすることによって交流電圧に変換する
交流変換回路と;この交流変換回路と負荷とに接続さ
れ、前記交流変換回路の交流電圧出力を、所定の電圧値
を有する第1の直流出力電圧に整流平滑し、この第1の
直流出力電圧を前記負荷に供給する整流平滑回路と;前
記整流平滑回路に接続され、前記第1の直流出力電圧の
電圧値の変動に応じて前記スイッチングパルス列のパル
スのパルス幅を、前記第1の直流出力電圧の電圧値の変
動が抑制されるように、制御する出力電圧制御回路;と
を、備えたスイッチング電源回路において、前記交流変
換回路と前記負荷とに接続され、前記第1の直流出力電
圧の電圧値の急激な降下が生じた時のみ、前記交流電圧
出力から生成された第2の直流出力電圧を前記負荷に与
えて、前記第1の直流出力電圧の電圧値の急激な降下を
防止する出力電圧降下防止回路を有し、前記出力電圧降
下防止回路は、前記交流変換回路に接続され、前記交流
電圧出力を、整流された出力電圧に整流する整流回路
と; この整流回路に接続され、前記整流された出力電圧を、
前記第1の直流出力電圧の前記所定の電圧値よりも低い
電圧値を有する前記第2の直流出力電圧に安定化する安
定化回路と; 前記整流平滑回路と前記負荷と前記安定化回路とに接続
され、前記第1の直流出力電圧の電圧値が前記第2の直
流出力電圧の電圧値よりも低い時、前記第2の直流出力
電圧を前記負荷に与え、前記第1の直流出力電圧の電圧
値が前記第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、前記
整流平滑回路の出力電流の前記安定化回路への逆流を防
止する逆流防止回路と;を有することを特徴とするスイ
ッチング電源回路が得られる。
圧を入力とし、かつ、スイッチングパルス列を受けるス
イッチング素子を有し、前記直流電圧をスイッチング素
子でスイッチングすることによって交流電圧に変換する
交流変換回路と;この交流変換回路と負荷とに接続さ
れ、前記交流変換回路の交流電圧出力を、所定の電圧値
を有する第1の直流出力電圧に整流平滑し、この第1の
直流出力電圧を前記負荷に供給する整流平滑回路と;前
記整流平滑回路に接続され、前記第1の直流出力電圧の
電圧値の変動に応じて前記スイッチングパルス列のパル
スのパルス幅を、前記第1の直流出力電圧の電圧値の変
動が抑制されるように、制御する出力電圧制御回路;と
を、備えたスイッチング電源回路において、前記交流変
換回路と前記負荷とに接続され、前記第1の直流出力電
圧の電圧値の急激な降下が生じた時のみ、前記交流電圧
出力から生成された第2の直流出力電圧を前記負荷に与
えて、前記第1の直流出力電圧の電圧値の急激な降下を
防止する出力電圧降下防止回路を有し、前記出力電圧降
下防止回路は、前記交流変換回路に接続され、前記交流
電圧出力を、整流された出力電圧に整流する整流回路
と; この整流回路に接続され、前記整流された出力電圧を、
前記第1の直流出力電圧の前記所定の電圧値よりも低い
電圧値を有する前記第2の直流出力電圧に安定化する安
定化回路と; 前記整流平滑回路と前記負荷と前記安定化回路とに接続
され、前記第1の直流出力電圧の電圧値が前記第2の直
流出力電圧の電圧値よりも低い時、前記第2の直流出力
電圧を前記負荷に与え、前記第1の直流出力電圧の電圧
値が前記第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、前記
整流平滑回路の出力電流の前記安定化回路への逆流を防
止する逆流防止回路と;を有することを特徴とするスイ
ッチング電源回路が得られる。
【0012】
【0013】また本発明によれば、前記整流回路は、前
記交流変換回路に接続され、前記交流電圧出力を、前記
整流された出力電圧に整流する整流ダイオードと;この
整流ダイオードと前記安定化回路とに接続され、前記整
流された出力電圧を蓄積するコンデンサと;を有するこ
とを特徴とするスイッチング電源回路が得られる。
記交流変換回路に接続され、前記交流電圧出力を、前記
整流された出力電圧に整流する整流ダイオードと;この
整流ダイオードと前記安定化回路とに接続され、前記整
流された出力電圧を蓄積するコンデンサと;を有するこ
とを特徴とするスイッチング電源回路が得られる。
【0014】更に本発明によれば、前記安定化回路は、
前記整流回路に接続された抵抗と;この抵抗に接続さ
れ、前記整流された出力電圧を、前記第1の直流出力電
圧の前記所定の電圧値よりも低い電圧値を有する前記第
2の直流出力電圧に安定化するツェナーダイオードと;
を有することを特徴とするスイッチング電源回路が得ら
れる。
前記整流回路に接続された抵抗と;この抵抗に接続さ
れ、前記整流された出力電圧を、前記第1の直流出力電
圧の前記所定の電圧値よりも低い電圧値を有する前記第
2の直流出力電圧に安定化するツェナーダイオードと;
を有することを特徴とするスイッチング電源回路が得ら
れる。
【0015】また本発明によれば、前記逆流防止回路
は、前記整流平滑回路と前記負荷と前記安定化回路とに
接続され、前記第1の直流出力電圧の電圧値が前記第2
の直流出力電圧の電圧値よりも低い時、前記第2の直流
出力電圧を前記負荷に与え、前記第1の直流出力電圧の
電圧値が前記第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、
前記整流平滑回路の出力電流の前記安定化回路への逆流
を防止するダイオードを有することを特徴とするスイッ
チング電源回路が得られる。
は、前記整流平滑回路と前記負荷と前記安定化回路とに
接続され、前記第1の直流出力電圧の電圧値が前記第2
の直流出力電圧の電圧値よりも低い時、前記第2の直流
出力電圧を前記負荷に与え、前記第1の直流出力電圧の
電圧値が前記第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、
前記整流平滑回路の出力電流の前記安定化回路への逆流
を防止するダイオードを有することを特徴とするスイッ
チング電源回路が得られる。
【0016】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0017】図1を参照すると、本発明の一実施例によ
る一石フォワード式スイッチング電源回路は、同様の参
照符号で示された同様の部分を含む。このスイッチング
電源回路は、入力電源1からの直流電圧を入力とし、か
つ、スイッチングパルス列を受けるスイッチング素子
(例えば、トランジスタ)を有し、直流電圧をスイッチ
ング素子でスイッチングすることによって交流電圧に変
換する交流変換回路2を有する。整流平滑回路3は、交
流変換回路2と負荷6とに接続され、交流変換回路2の
交流電圧出力を、所定の電圧値を有する第1の直流出力
電圧に整流平滑し、この第1の直流出力電圧を負荷6に
供給する。出力電圧制御回路5は、整流平滑回路3に接
続され、第1の直流出力電圧の電圧値の変動に応じて前
記スイッチングパルス列のパルスのパルス幅を、第1の
直流出力電圧の電圧値の変動が抑制されるように、制御
する。出力電圧降下防止回路4は、交流変換回路2と負
荷6とに接続され、第1の直流出力電圧の電圧値の急激
な降下が生じた時のみ、交流電圧出力から生成された第
2の直流出力電圧を負荷6に与えて、第1の直流出力電
圧の電圧値の急激な降下を防止する。
る一石フォワード式スイッチング電源回路は、同様の参
照符号で示された同様の部分を含む。このスイッチング
電源回路は、入力電源1からの直流電圧を入力とし、か
つ、スイッチングパルス列を受けるスイッチング素子
(例えば、トランジスタ)を有し、直流電圧をスイッチ
ング素子でスイッチングすることによって交流電圧に変
換する交流変換回路2を有する。整流平滑回路3は、交
流変換回路2と負荷6とに接続され、交流変換回路2の
交流電圧出力を、所定の電圧値を有する第1の直流出力
電圧に整流平滑し、この第1の直流出力電圧を負荷6に
供給する。出力電圧制御回路5は、整流平滑回路3に接
続され、第1の直流出力電圧の電圧値の変動に応じて前
記スイッチングパルス列のパルスのパルス幅を、第1の
直流出力電圧の電圧値の変動が抑制されるように、制御
する。出力電圧降下防止回路4は、交流変換回路2と負
荷6とに接続され、第1の直流出力電圧の電圧値の急激
な降下が生じた時のみ、交流電圧出力から生成された第
2の直流出力電圧を負荷6に与えて、第1の直流出力電
圧の電圧値の急激な降下を防止する。
【0018】図2を参照すると、図1のスイッチング電
源回路の詳細が示されている。図2において、交流変換
回路2(図1)は、スイッチングパルス列を受けるトラ
ンジスタ(スイッチング素子)8と、変成器7とを有す
る。変成器7は,入力電源1からの直流電圧を入力と
し、直流電圧をトランジスタ8でスイッチングすること
によって交流電圧に変換する。
源回路の詳細が示されている。図2において、交流変換
回路2(図1)は、スイッチングパルス列を受けるトラ
ンジスタ(スイッチング素子)8と、変成器7とを有す
る。変成器7は,入力電源1からの直流電圧を入力と
し、直流電圧をトランジスタ8でスイッチングすること
によって交流電圧に変換する。
【0019】出力電圧降下防止回路4は、整流回路9を
有する。整流回路9は、変成器7に接続され、交流電圧
出力を、整流された出力電圧に整流する。詳細には、整
流回路9は、交流電圧出力を、整流された出力電圧に整
流する整流ダイオード11と、この整流ダイオード11
に接続され、整流された出力電圧を蓄積するコンデンサ
12とを有する。
有する。整流回路9は、変成器7に接続され、交流電圧
出力を、整流された出力電圧に整流する。詳細には、整
流回路9は、交流電圧出力を、整流された出力電圧に整
流する整流ダイオード11と、この整流ダイオード11
に接続され、整流された出力電圧を蓄積するコンデンサ
12とを有する。
【0020】安定化回路10は、整流回路9に接続さ
れ、整流された出力電圧を、第1の直流出力電圧の所定
の電圧値よりも低い電圧値を有する第2の直流出力電圧
に安定化する。詳しくは、安定化回路10は、整流回路
9に接続された抵抗13と、この抵抗13に接続され、
整流された出力電圧を、第1の直流出力電圧の所定の電
圧値よりも低い電圧値を有する第2の直流出力電圧に安
定化するツェナーダイオード14とを、有する。
れ、整流された出力電圧を、第1の直流出力電圧の所定
の電圧値よりも低い電圧値を有する第2の直流出力電圧
に安定化する。詳しくは、安定化回路10は、整流回路
9に接続された抵抗13と、この抵抗13に接続され、
整流された出力電圧を、第1の直流出力電圧の所定の電
圧値よりも低い電圧値を有する第2の直流出力電圧に安
定化するツェナーダイオード14とを、有する。
【0021】ダイオード15は、整流平滑回路3と負荷
6と安定化回路10とに接続され、第1の直流出力電圧
の電圧値が第2の直流出力電圧の電圧値よりも低い時、
第2の直流出力電圧を負荷6に与え、第1の直流出力電
圧の電圧値が第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、
整流平滑回路3の出力電流の安定化回路10への逆流を
防止する逆流防止回路として作用する。
6と安定化回路10とに接続され、第1の直流出力電圧
の電圧値が第2の直流出力電圧の電圧値よりも低い時、
第2の直流出力電圧を負荷6に与え、第1の直流出力電
圧の電圧値が第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、
整流平滑回路3の出力電流の安定化回路10への逆流を
防止する逆流防止回路として作用する。
【0022】次に図2のスイッチング電源回路の動作を
説明する。図2のスイッチング電源回路は、通常時は、
出力電圧が一定に保たれるように、出力電圧制御回路5
によって出力電圧を監視し、トランジスタ8の1周期で
のON時間(Duty)を調節する。トランジスタ8に
よって入力電源1の入力電圧が交流電圧に変換され、変
成器7の巻線比によって交流電圧の大きさを変える。そ
の交流電圧を整流平滑回路3によって直流電圧に整流
し、負荷6に出力する。又、変成器7の2次側巻線電圧
を整流ダイオード11とコンデンサ12からなる整流回
路9によってコンデンサインプット方式でコンデンサ1
2に電荷を蓄える。このときのコンデンサ12の両端間
の電圧は、入力電源1の電圧と変成器7の1次2次巻線
比によって決定され、整流平滑回路3の出力電圧よりも
高くなる。
説明する。図2のスイッチング電源回路は、通常時は、
出力電圧が一定に保たれるように、出力電圧制御回路5
によって出力電圧を監視し、トランジスタ8の1周期で
のON時間(Duty)を調節する。トランジスタ8に
よって入力電源1の入力電圧が交流電圧に変換され、変
成器7の巻線比によって交流電圧の大きさを変える。そ
の交流電圧を整流平滑回路3によって直流電圧に整流
し、負荷6に出力する。又、変成器7の2次側巻線電圧
を整流ダイオード11とコンデンサ12からなる整流回
路9によってコンデンサインプット方式でコンデンサ1
2に電荷を蓄える。このときのコンデンサ12の両端間
の電圧は、入力電源1の電圧と変成器7の1次2次巻線
比によって決定され、整流平滑回路3の出力電圧よりも
高くなる。
【0023】一般にコンデンサに蓄えられる電荷Qはコ
ンデンサの容量Cとコンデンサに印加される電圧Vによ
ってきまり、Q=CVの関係となる。すなわちコンデン
サ12の容量Cが一定のとき、コンデンサ12に印加さ
れる電圧Vに比例して電荷Qが増えるため、整流平滑回
路3の出力に同じ容量のコンデンサを追加するよりも、
コンデンサ12に蓄えられる電荷は多くなる。
ンデンサの容量Cとコンデンサに印加される電圧Vによ
ってきまり、Q=CVの関係となる。すなわちコンデン
サ12の容量Cが一定のとき、コンデンサ12に印加さ
れる電圧Vに比例して電荷Qが増えるため、整流平滑回
路3の出力に同じ容量のコンデンサを追加するよりも、
コンデンサ12に蓄えられる電荷は多くなる。
【0024】コンデンサ12に蓄えられた電荷は、抵抗
13とツェナーダイオード14からなる安定化回路10
によって整流平滑回路3の通常時の出力電圧より低い電
圧に変えられる。そのため、ダイオード15の上述の逆
流防止作用によって通常時は整流平滑回路3の出力のみ
負荷6に出力される。
13とツェナーダイオード14からなる安定化回路10
によって整流平滑回路3の通常時の出力電圧より低い電
圧に変えられる。そのため、ダイオード15の上述の逆
流防止作用によって通常時は整流平滑回路3の出力のみ
負荷6に出力される。
【0025】次に出力電流が急激に増加した場合を考え
る。この場合、整流平滑回路3のコンデンサ(図示せ
ず)に蓄えられた電荷が足りなくなり、所定の出力電圧
を維持できなくなり、出力電圧が降下し始める。出力電
圧が降下し始めたことを出力電圧制御回路5が検出し、
トランジスタ8のDutyを大きくし、変成器7を通し
て整流平滑回路3により多くの電荷を供給することによ
って出力電圧降下を防ごうとするが、出力電圧制御回路
5での位相補償や、スイッチング周波数の関係から出力
電圧が回復するまで時間がかかる。このとき、整流平滑
回路3の出力電圧が安定化回路10の出力電圧より低く
なるため、出力電圧降下防止回路4のなかのコンデンサ
12に蓄えられた電荷が安定化回路14とダイオード1
5を通り負荷6に放電されるため、出力電圧が安定化回
路14のツェナーダイオード16によって定められた電
圧値となり、出力電圧降下を防ぐことができることにな
る。
る。この場合、整流平滑回路3のコンデンサ(図示せ
ず)に蓄えられた電荷が足りなくなり、所定の出力電圧
を維持できなくなり、出力電圧が降下し始める。出力電
圧が降下し始めたことを出力電圧制御回路5が検出し、
トランジスタ8のDutyを大きくし、変成器7を通し
て整流平滑回路3により多くの電荷を供給することによ
って出力電圧降下を防ごうとするが、出力電圧制御回路
5での位相補償や、スイッチング周波数の関係から出力
電圧が回復するまで時間がかかる。このとき、整流平滑
回路3の出力電圧が安定化回路10の出力電圧より低く
なるため、出力電圧降下防止回路4のなかのコンデンサ
12に蓄えられた電荷が安定化回路14とダイオード1
5を通り負荷6に放電されるため、出力電圧が安定化回
路14のツェナーダイオード16によって定められた電
圧値となり、出力電圧降下を防ぐことができることにな
る。
【0026】この方法は、図3の整流平滑回路3の出力
端にコンデンサ16を追加する方法に比べ、高い電圧で
電荷を蓄えることができるため、必要なコンデンサ容量
が少なくできる。また図3のようにコンデンサ16の追
加で整流平滑回路3の周波数特性を変えることがないた
め、異常発振の要因とはならず追加できる容量の制限が
電気的になくなる。
端にコンデンサ16を追加する方法に比べ、高い電圧で
電荷を蓄えることができるため、必要なコンデンサ容量
が少なくできる。また図3のようにコンデンサ16の追
加で整流平滑回路3の周波数特性を変えることがないた
め、異常発振の要因とはならず追加できる容量の制限が
電気的になくなる。
【0027】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、交流変
換回路の出力側に、整流平滑回路に並列に、出力電圧降
下防止回路を設けることにより、出力電流の急激な増加
によて起こる出力電圧降下を、大規模な回路構成を使用
せずに防ぐことができる。
換回路の出力側に、整流平滑回路に並列に、出力電圧降
下防止回路を設けることにより、出力電流の急激な増加
によて起こる出力電圧降下を、大規模な回路構成を使用
せずに防ぐことができる。
【図1】本発明の一実施例によるスイッチング電源回路
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】図1のスイッチング電源回路の詳細を示したブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】従来のスイッチング電源回路のブロック図であ
る。
る。
【図4】従来のもう一つのスイッチング電源回路のブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】従来の更にもう一つのスイッチング電源回路の
ブロック図である。
ブロック図である。
1 入力電源 2 交流変換回路 3 整流平滑回路 4 出力電圧降下防止回路 5 出力電圧制御回路 6 負荷 7 変成器 8 トランジスタ 9 整流回路 10 安定化回路 11 整流ダイオード 12 コンデンサ 13 抵抗 14 ツェナーダイオード 15 ダイオード 16 コンデンサ 17 一次側制御回路 18 補助変換回路 19 補助整流平滑回路 20 出力電圧保償回路
Claims (4)
- 【請求項1】 直流電圧を入力とし、かつ、スイッチン
グパルス列を受けるスイッチング素子を有し、前記直流
電圧をスイッチング素子でスイッチングすることによっ
て交流電圧に変換する交流変換回路と;この交流変換回
路と負荷とに接続され、前記交流変換回路の交流電圧出
力を、所定の電圧値を有する第1の直流出力電圧に整流
平滑し、この第1の直流出力電圧を前記負荷に供給する
整流平滑回路と;前記整流平滑回路に接続され、前記第
1の直流出力電圧の電圧値の変動に応じて前記スイッチ
ングパルス列のパルスのパルス幅を、前記第1の直流出
力電圧の電圧値の変動が抑制されるように、制御する出
力電圧制御回路;とを、備えたスイッチング電源回路に
おいて、 前記交流変換回路と前記負荷とに接続され、前記第1の
直流出力電圧の電圧値の急激な降下が生じた時のみ、前
記交流電圧出力から生成された第2の直流出力電圧を前
記負荷に与えて、前記第1の直流出力電圧の電圧値の急
激な降下を防止する出力電圧降下防止回路を有し、 前記出力電圧降下防止回路は、 前記交流変換回路に接続され、前記交流電圧出力を、整
流された出力電圧に整流する整流回路と; この整流回路に接続され、前記整流された出力電圧を、
前記第1の直流出力電圧の前記所定の電圧値よりも低い
電圧値を有する前記第2の直流出力電圧に安定化する安
定化回路と; 前記整流平滑回路と前記負荷と前記安定化回路とに接続
され、前記第1の直流出力電圧の電圧値が前記第2の直
流出力電圧の電圧値よりも低い時、前記第2の直流出力
電圧を前記負荷に与え、前記第1の直流出力電圧の電圧
値が前記第2の直流出力電圧の電圧値より高い時、前記
整流平滑回路の出力電流の前記安定化回路への逆流を防
止する逆流防止回路と;を有することを特徴とするスイ
ッチング電源回路。 - 【請求項2】 前記整流回路は、 前記交流変換回路に接続され、前記交流電圧出力を、前
記整流された出力電圧に整流する整流ダイオードと; この整流ダイオードと前記安定化回路とに接続され、前
記整流された出力電圧を蓄積するコンデンサと;を有す
ることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源
回路。 - 【請求項3】 前記安定化回路は、 前記整流回路に接続された抵抗と; この抵抗に接続され、前記整流された出力電圧を、前記
第1の直流出力電圧の前記所定の電圧値よりも低い電圧
値を有する前記第2の直流出力電圧に安定化するツェナ
ーダイオードと;を有することを特徴とする請求項1及
び2のいずれかに記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項4】 前記逆流防止回路は、前記整流平滑回路
と前記負荷と前記安定化回路とに接続され、前記第1の
直流出力電圧の電圧値が前記第2の直流出力電圧の電圧
値よりも低い時、前記第2の直流出力電圧を前記負荷に
与え、前記第1の直流出力電圧の電圧値が前記第2の直
流出力電圧の電圧値より高い時、前記整流平滑回路の出
力電流の前記安定化回路への逆流を防止するダイオード
を有することを特徴とする請求項1、2、及び3のいず
れかに記載のスイッチング電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6209886A JP2718372B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | スイッチング電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6209886A JP2718372B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | スイッチング電源回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880036A JPH0880036A (ja) | 1996-03-22 |
JP2718372B2 true JP2718372B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=16580283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6209886A Expired - Lifetime JP2718372B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | スイッチング電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718372B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5719663A (en) * | 1980-07-10 | 1982-02-01 | Sogo Seibutsu Igaku Kenkyusho:Kk | Measuring method for lymphocyte population |
JPH05252736A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-28 | Nec Corp | スイッチング電源回路 |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP6209886A patent/JP2718372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0880036A (ja) | 1996-03-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971014 |