JP2718293B2 - 盛土工法 - Google Patents

盛土工法

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JP2718293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の勾配が急勾配で
あっても安定した法面を得られる盛土工法に関する。
【0002】
【従来の技術】盛土は施工時に一層毎に平らに敷き均
し、十分に締固めて全断面が均一な密度に仕上げ、安定
した構造物となるように施工するが、そのときの盛土勾
配は、使用する盛土材料固有の強度特性によって制約を
受ける。
【0003】したがって、従来では図3に示すように、
地表面および予め施工した盛土層1の表面に網目状補強
材2を敷設し、盛土層1毎の補強材2の敷設作業と盛土
層1の施工作業とを交互に繰返すことによって盛土構造
物を造成している。その後必要に応じて法面の補強のた
めに矩形枠状の法枠3を法面に敷設し、補強材2の端部
と接合することなどで造成が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この盛
土工法においては、法面を成形した後に補強用の法枠3
を敷設する施工手順が採用されているため、事前に法面
を安定勾配で施工しておく必要があり、急勾配の法面を
有する盛土を造成することは非常に困難であった。
【0005】例えば、急勾配の法面を作ろうとする場合
には、法面形成位置の前面に押さえ型枠を設置すればよ
いが、盛土層の高さが高くなるとこの種の型枠を配置す
ることは非能率的となり、また設置作業に危険が伴うと
いう問題点も生ずる。
【0006】本発明は、法枠によって予め法面の勾配を
定めておき、これに沿って盛土を行うことで急勾配の法
面を有する盛土構造物を容易に造成することができる
土工法を提供することを目的とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、 本発明の盛土工法は、盛土層となる位置の表面に網
目状の補強材を敷設し、さらにその上部に盛土層を施工
する作業を交互に繰返して盛土構造物を造成する盛土工
法において、前記各盛土層に敷設した前記補強材に、
形形状に形成された法枠本体と、該法枠本体の下部背面
に連結された一対の脚部と、前記法枠本体の上部背面に
一端が連結され、他端が前記脚部に対して連結される一
対の結合部材とからなる法枠を横一列に連結一体化した
法枠構造の前記各脚部を係止し、この法枠構造の背面に
盛土することにより、前記法枠構造を前記盛土層におけ
る法面に配置し、かつ法枠勾配に等しい法面の盛土構造
物を造成することを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、予め設定された各法枠本
体と脚部とのなす傾斜角度で法枠本体を自立させること
ができるとともに、各法枠の脚部を補強材に係止してお
くことで、法枠背面の盛土の土圧に対抗でき、また、各
法枠が盛土に埋設されることで、各法枠の脚部が盛土に
よって押さえられる効果が生じ、法枠構造の前方への転
倒が防止される。
【0011】また、脚部に対する結合部材の係止位置を
適宜調節可能としたので、法枠本体と脚部とがなす傾斜
角度を適用する法面の計画勾配に合わせて適宜変更する
ことができるとともに、前記と同様の作用が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1は本発明に用いられる法枠構造を構成
する法枠10を示すものである。この法枠10は、等辺
山形鋼等の構造用形鋼を溶接により矩形枠状に形成した
法枠本体12と、法枠本体12の下部背面にヒンジ部1
4を介して回動可能に連結された一対の脚部16と、前
記法枠本体12の上部背面に同じくヒンジ部18を介し
て一端を回動可能に連結され、他端が前記脚部16に係
止位置調整可能に連結される結合部材である一対の角度
調整アーム20と、前記各脚部16の後端部を一体に連
結した連結部材22とからなるものである。脚部16,
角度調整アーム20,連結部材22は、等辺山形鋼,溝
形鋼等の構造用形鋼により形成されている。
【0013】前記脚部16の側面には長手方向に沿って
複数の取付孔16aが開口され、この取付孔16aの任
意の一つに前記角度調整アーム20をボルト24を介し
て係止することにより、前記法枠本体12は脚部16に
対して所定角度傾斜した状態に固定され、この傾斜角度
により後述する法面の勾配が定められる。
【0014】また、脚部16の後端部には連結孔16b
が開口され、隣り合う法枠10同士の連結孔16b,1
6bを一致させた状態でボルト26,ナット27により
結合することで、法枠10を横一列に連結して法枠構造
を構成できるようにしている。
【0015】図2は、以上の構成を有する法枠10によ
る法枠構造を用いた盛土工法を示すもので、まず盛土層
28となる表面に網目状補強材30を敷設する。補強材
30としては、いわゆるジオグリッド或いはポリマーグ
リッドと称するポリエチレンまたはポリプロピレンの有
孔シートを一軸または二軸延伸してネット状に形成した
ものが用いられる。
【0016】次に、盛土層28の法面となる位置に法枠
10を互いに連結した状態で横一列に法枠構造として
置する。各法枠本体12の傾斜角度は、前記角度調整ア
ーム20の脚部16に対する係止位置を一定にすること
で一定に揃えられ、これが該当する盛土層28の法面の
勾配となる。また、補強材30の上部に配置される各脚
部16を複数の針金等からなるクリップ32により補強
材30上に係止する。
【0017】次いで法枠本体12背面に土砂を撒き、
締め固め,転圧によって該当する法枠構造の高さに応じ
た厚みの盛土層28が形成される。この際法枠本体1
2の背面に土圧が加わっても脚部16が補強材30に係
止されまた脚部16が土圧によって盛土層28の底面に
押し付けられているので、法枠構造の前方への転倒が未
然に防止され、当初の傾斜角度に保持される。
【0018】次いで同様の作業手順により該当する盛土
層28の表面に補強材30を敷設し、既に配置された法
枠本体12の上部に連続して法枠本体12が重なるよう
にして、法枠10を横一列に配置することにより法枠構
造を形成し、補強材30上に固定した後盛土すれば、同
じく盛土層28が形成される。このようにして所定の高
さまで補強材30の設置、法枠構造の固定および盛土作
業を繰返すことで盛土の造成が完了する。
【0019】なお、前記実施例では法枠本体12の傾き
を一定としていたが、例えば縦方向に積み重ねられる法
枠10の法枠本体12と脚部16とのなす角度を徐々に
変えて、法面の勾配に変化をもたせることもできる。ま
た、補強材30の端部を前記法枠本体12の裏面に配置
して補強材30が法面の表面に出ないようにし、美観を
損なわないようにすることもできるほか、上下の法枠本
体12同士を接合して法面の拘束効果をさらに高めるよ
うにすることもできる。
【0020】さらに、本実施例では、法枠本体に対して
脚部が回動可能に取付けられるとともに、法枠本体と脚
部とを連結する結合部材の一端が法枠本体の背面に回動
可能に連結され、他端が脚部に対して係止位置を調整可
能とすべく連結されている構成を有する法枠10による
法枠構造ついて説明したが、法枠本体と脚部とのなす傾
斜角度を予め設定しておき、法枠本体と脚部、結合部材
と法枠本体および脚部とを溶接等によって接合固定して
おく構成を採用してもよいことは勿論である。
【0021】加えて、本実施例では、構造用形鋼を用い
て法枠10を構成しているが、他のコンクリート製部
材,FRP成型品等の部材を用いて形成するようにして
もよい。
【0022】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、本発明による盛土工法にあっては、法枠本体と脚部
との傾斜角度を所望の法面の勾配に合わせて調整するこ
とができる。
【0023】また、法枠の脚部を補強材に係止してお
くことで、法枠背面の盛土の土圧を結合部材に負担させ
ることができる。
【0024】さらに、各法枠の脚部が土砂に埋設される
ことでこの脚部は盛土によって押さえ付けられ、法枠
の前方への転倒が防止されるため、押さえ型枠を用い
ることなく安定勾配以上の急勾配の法面をもって盛土を
造成できるとともに、施工性も良好となる。したがっ
て、本発明は特に急勾配であって安定した法面を有する
盛土を造成するための盛土工法として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における法枠構造を構成する法枠の斜視
図である。
【図2】同法枠構造を用いた盛土工法を示す断面図であ
る。
【図3】従来の法枠を用いた盛土工法を示す断面図であ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−59221(JP,A) 特開 平3−59222(JP,A) 実開 昭63−185838(JP,U) 実開 昭63−27563(JP,U) 実開 昭63−5039(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盛土層となる位置の表面に網目状の補強
    材を敷設し、さらにその上部に盛土層を施工する作業を
    交互に繰返して盛土構造物を造成する盛土工法におい
    て、前記各盛土層に敷設した前記補強材に、矩形形状に
    形成された法枠本体と、該法枠本体の下部背面に連結さ
    れた一対の脚部と、前記法枠本体の上部背面に一端が連
    結され、他端が前記脚部に対して連結される一対の結合
    部材とからなる法枠を横一列に連結一体化した法枠構造
    の前記各脚部を係止し、この法粋構造の背面に盛土する
    ことにより、前記法枠構造を前記盛土層における法面に
    配置し、かつ法枠勾配に等しい法面の盛土構造物を造成
    することを特徴とする盛土工法
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