JP2717103B2 - 透明紫外線吸収塗料 - Google Patents

透明紫外線吸収塗料

Info

Publication number
JP2717103B2
JP2717103B2 JP63042235A JP4223588A JP2717103B2 JP 2717103 B2 JP2717103 B2 JP 2717103B2 JP 63042235 A JP63042235 A JP 63042235A JP 4223588 A JP4223588 A JP 4223588A JP 2717103 B2 JP2717103 B2 JP 2717103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc oxide
transparent
paint
solid content
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63042235A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01217084A (ja
Inventor
一義 本多
素彦 吉住
洋一 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=12630369&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2717103(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP63042235A priority Critical patent/JP2717103B2/ja
Publication of JPH01217084A publication Critical patent/JPH01217084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2717103B2 publication Critical patent/JP2717103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、塗布−乾燥後の塗膜が、可視光は透過して
透明であるが、紫外線を吸収して透過させない塗料に関
する。
［従来技術と問題点］ 食品，飲物等は紫外線を吸収して劣化するものが多
い。紫外線による劣化は250〜400nmの波長の光が原因で
あり、この範囲の光を防ぐ事が望まれる。しかも、食
品，飲物等に包装等に用いられる材料の多くは、400nm
以上の波長の可視光は透過して透明であることが必要と
されている。
塗料に添加して紫外線を吸収する材料としては、ベン
ゾフェノン、ベンゾトリアゾール、サリチル酸フェニル
等のような有機化合物が知られている。しかし、これら
は有機物であるために劣化が起り易く、しばしば黄変の
原因となる。
また、樹脂に無機物を練り込んで紫外線を遮断する方
法も知られている。この無機物としては微細な酸化チタ
ンがあるが、この方法では樹脂に均一に分散することは
難かしく、可視光の透過率が落ちる。また、粉末を多量
に添加できないため、紫外線の吸収が完全ではない。ま
た、微粒子状酸化チタンを高濃度に分散させた塗料もあ
るが、酸化チタンであると屈折率が高く、どうしても可
視線の散乱が生じてしまう。
［問題解決に係る知見］ 本発明者は樹脂に微細な酸化チタンを練り込んだ場合
に生ずる上記の問題を解決するべく研究した結果可視光
に対して透明であるが、紫外光を完全に吸収し、種々の
基材の上に塗布できる塗料を見出した。すなわち紫外線
を吸収する酸化亜鉛を多量に含有した塗膜を作る場合ミ
キサー等による通常の方法では10wt％以上微細な酸化亜
鉛を含有させると透過率が落ちるので、10m2/g以上60m2
/g以下の酸化亜鉛を用い、サンドミル等により高濃度分
散させ、さらに自然沈降または遠心沈降等により分散性
の悪い粒子を除去し、透明性を高めようとしたものであ
る。
［発明の構成］ 本発明は10m2/g以上60m2/g以下の比表面積を有する酸
化亜鉛粉末を、塗料の溶媒を除いた総固形分中30〜80wt
％含有する透明紫外線吸収塗料を提供する。
酸化亜鉛粉末の比表面積としては、10m2/g以上60m2/g
以下、望ましくは20m2/g以上50m2/g以下が良い。10m2/g
以下の酸化亜鉛を用いると透過性が悪くなり、透明性が
失われる。60m2/g以上の酸化亜鉛は通常凝集が強く、い
かように分散しても透明性が得られない。
用いられる塗料樹脂としては、アクリル、塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン等塗布
した時に透明になる樹脂であれば使用できる。また、樹
脂が溶媒に溶解しているものでもエマルジョンとして存
在しているものでもよい。溶媒は樹脂の特性によって適
宜選択することができ、通常はトルエン、アセトン、ア
ルコール、水、ケトン類等である。
酸化亜鉛粉末を塗料に分散する時は、溶媒を除いた総
固形分中の30〜80wt％にする。30wt％以下であると紫外
線の吸収が完全でなく（紫外線吸収率が80％以下にな
る。）、80wt％以上では塗膜強度が落ちる。酸化亜鉛お
よび樹脂の溶媒に対する割合は、酸化亜鉛と樹脂を合わ
せた合計量が10〜70wt％の割合で変化できる。
酸化亜鉛を塗料に分散する時はできるだけ分散を高く
し、可視光の透過度を上げる必要があり、このためサン
ドミルによる分散と自然沈降または遠心分離等の沈降分
離による不良分散粒子の除去を組み合わせる事が最も適
している。
この塗料の特徴としては、塗料の溶媒を除いた総固形
分中の酸化亜鉛粉末の含有量を50wt％以上、望ましくは
60〜80wt％にすることにより、紫外線吸収率も高く、透
明性にも優れた塗膜が得られる。この範囲内ならば、総
固形分中の酸化亜鉛粉末含有量の多いものほど透明性に
優れている。
また、この塗料を塗布−乾燥した塗膜の上に透明な樹
脂だけの塗料をオーバーコートすることにより、この塗
膜の透明性は向上する。このオーバーコートによる透明
性の向上も、総固形分中の酸化亜鉛粉末の含有量の高い
ものほどその効果は大きい。
［発明の具体的開示］ 以下実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例１ 比表面積29m2/gの微粒子酸化亜鉛をビーズミルを用い
て塗料化し、塗膜の固形分中の酸化亜鉛粉末の含有量を
０〜70wt％の塗料を、市販のポリエステル系の透明樹脂
（東洋紡製「バイロンSS」）を使用して製造し、これを
ポリエステルフィルム上に塗布してその特性を評価し
た。
塗料の溶媒は、トルエンとメチルエチルケトン（ME
K）の4:1（容量）の混合液を使用した。塗料は上記の溶
媒を用いて総固形分が25wt％の濃度となるように調製
し、塗料製造後７日および14日静置し、自然沈降により
分散不良の粗粒子を除去した後、バーコーターを用い
て、２μｍの膜厚で塗布した。
また、オーバーコートは酸化亜鉛粉末を含まない同じ
ポリエステル塗料の固形分25wt％のものを使用した。
紫外線吸収率等の塗膜評価結果を表１、表２に示す。
塗膜の紫外線吸収率Ａは膜全体および基材のポリエス
テルシートの紫外線透過率BTとBOより次式により計算し
た。
Bo:酸化亜鉛粉末0wt％のときの紫外線透過率 酸化亜鉛を分散した塗料のうち、酸化亜鉛粉末を総固
形分中の30wt％以上含有した塗膜では紫外線吸収率が80
％以上で、しかも透明性は良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−8039（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−153769（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−273994（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−231607（ＪＰ，Ａ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】10m2/g以上60m2/g以下の比表面積を有する
    非導電性の酸化亜鉛粉末を、塗料の溶媒を除いた総固形
    分中30〜80wt％含有する透明紫外線吸収塗料。
  2. 【請求項２】請求項１記載の塗料から透明紫外線吸収皮
    膜を形成した後、この皮膜の上にさらに固体粉末を含有
    しない透明樹脂塗料をオーバーコートする、透明紫外線
    吸収皮膜の形成方法。
JP63042235A 1988-02-26 1988-02-26 透明紫外線吸収塗料 Expired - Lifetime JP2717103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63042235A JP2717103B2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26 透明紫外線吸収塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63042235A JP2717103B2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26 透明紫外線吸収塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01217084A JPH01217084A (ja) 1989-08-30
JP2717103B2 true JP2717103B2 (ja) 1998-02-18

Family

ID=12630369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63042235A Expired - Lifetime JP2717103B2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26 透明紫外線吸収塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2717103B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017208522A1 (ja) 2016-06-02 2017-12-07 エム・テクニック株式会社 透明材用紫外線及び／又は近赤外線遮断剤組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02169673A (ja) * 1988-12-22 1990-06-29 Sumitomo Cement Co Ltd 透明紫外線吸収酸化亜鉛塗料材料及びその製法
US6337362B1 (en) * 2000-06-12 2002-01-08 Elementis Specialties, Inc. Ultraviolet resistant pre-mix compositions and articles using such compositions
JP2018053097A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 住友大阪セメント株式会社 塗料、塗膜

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS528039A (en) * 1975-07-09 1977-01-21 Nippon Paint Co Ltd Coating composition having selective absorption of light
JPH086055B2 (ja) * 1987-12-11 1996-01-24 白水化学工業株式会社 酸化亜鉛系透明導電膜形成組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017208522A1 (ja) 2016-06-02 2017-12-07 エム・テクニック株式会社 透明材用紫外線及び／又は近赤外線遮断剤組成物
US10906097B2 (en) 2016-06-02 2021-02-02 M. Technique Co., Ltd. Ultraviolet and/or near-infrared blocking agent composition for transparent material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01217084A (ja) 1989-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101708082B1 (ko) 금속 산화물 입자 내포 수지 분체와 이를 포함한 분산액 및 수계 분산체 및 금속 산화물 입자 내포 수지 분체의 제조 방법 및 화장료
US5504134A (en) Attenuation of polymer substrate degradation due to ultraviolet radiation
JP2005053846A (ja) 光学的活性物質を内包した多孔質粒子を含有する化粧品組成物
US5352725A (en) Attenuation of polymer substrate degradation due to ultraviolet radiation
CA2181232A1 (en) Silanized titanium dioxide pigments resistant to discoloration when incorporated in polymers
JPH09208438A (ja) 微粒子二酸化チタンシリコ−ン分散体
JP2717103B2 (ja) 透明紫外線吸収塗料
CA2123717A1 (en) Compositions containing particles of metallic oxide and hydrophilic organic sunscreen
JP2001510496A (ja) Ｕｖ光吸収剤、ｕｖ光吸収剤を含んでなるマトリックス、紫外線照射の遮断法、及びｕｖ光吸収剤の使用法
JPS63175071A (ja) フオトクロミツク性能を有する樹脂組成物
JP7122920B2 (ja) 赤外線吸収性ｕｖインキ及びその製造方法
CN113088148B (zh) 一种紫外线屏蔽纳米镀膜液及其在光学镜片上的应用
EP0953024B1 (de) Verwendung von wachs
JPH08165444A (ja) ガラスに適した一時保護用光線遮蔽剤
JPH083550A (ja) 強い発光輝度を示す赤外線感知透明膜形成用塗料
JP3159854B2 (ja) 抗菌性合成樹脂組成物および抗菌性合成樹脂成型物
CN1739480A (zh) 纳米抗紫外分散液防晒剂及其制备方法
JP2576824B2 (ja) 紫外線遮断剤とこれを配合した樹脂組成物および化粧料
JPH02169673A (ja) 透明紫外線吸収酸化亜鉛塗料材料及びその製法
JP3147483B2 (ja) 赤外線遮蔽積層体
JPH11131048A (ja) 紫外線遮蔽性複合微粒子
JPH10195269A (ja) フッ素樹脂フィルム
JPH04279675A (ja) 反射防止塗料
JPH0551537A (ja) 顔 料
JPH03143965A (ja) 耐候性塗料