JP2715902B2 - フランス落とし - Google Patents
フランス落としInfo
- Publication number
- JP2715902B2 JP2715902B2 JP6604594A JP6604594A JP2715902B2 JP 2715902 B2 JP2715902 B2 JP 2715902B2 JP 6604594 A JP6604594 A JP 6604594A JP 6604594 A JP6604594 A JP 6604594A JP 2715902 B2 JP2715902 B2 JP 2715902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- slider
- door
- tip
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Gates (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、扉の開閉作動をロッ
クするためのフランス落としに関する。
クするためのフランス落としに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、ドア枠1に扉2が取付けられ、
扉2のロック装置としてフランス落とし3が設けられた
構成を示している。フランス落とし3は、通常、繰出し
・繰り込み操作部4(図5)、ロッド5お、ロッド5の
案内部材6(図7,図8)およびドア枠1の上枠1aと
下枠1bに取り付けられた受けつぼ7で構成され、受け
つぼ7以外が扉2側に装着される。図7、図8では、繰
出し・繰り込み操作部4(以下、単に操作部と言う)な
どが扉2の縦框2aに装着されている。
扉2のロック装置としてフランス落とし3が設けられた
構成を示している。フランス落とし3は、通常、繰出し
・繰り込み操作部4(図5)、ロッド5お、ロッド5の
案内部材6(図7,図8)およびドア枠1の上枠1aと
下枠1bに取り付けられた受けつぼ7で構成され、受け
つぼ7以外が扉2側に装着される。図7、図8では、繰
出し・繰り込み操作部4(以下、単に操作部と言う)な
どが扉2の縦框2aに装着されている。
【0003】操作部4は、扉2の戸当り側々面に固定さ
れる部材で、基体8に摺動体9が上下方向へ移動可能に
装着されると共にレバー10(図6)の一端がピン11
で軸着されており、図6においてレバー10を上方に上
げた図の状態から下方に回動して下方に下げた状態にす
ると摺動体9が鎖線で示すように上方に繰り出される。
これによって、基部が摺動体9に固定され、案内部材6
に案内されたロッド5が上方へ移動して先端部が扉2の
上端面(あるいは下端面)から突出してドア枠1の受け
つぼ7に進入し、扉2がドア枠1に対してロックされ
る。逆に操作すると、受けつぼ7からロッド先端が引き
抜かれて扉2のロックが解除される構造となっている。
れる部材で、基体8に摺動体9が上下方向へ移動可能に
装着されると共にレバー10(図6)の一端がピン11
で軸着されており、図6においてレバー10を上方に上
げた図の状態から下方に回動して下方に下げた状態にす
ると摺動体9が鎖線で示すように上方に繰り出される。
これによって、基部が摺動体9に固定され、案内部材6
に案内されたロッド5が上方へ移動して先端部が扉2の
上端面(あるいは下端面)から突出してドア枠1の受け
つぼ7に進入し、扉2がドア枠1に対してロックされ
る。逆に操作すると、受けつぼ7からロッド先端が引き
抜かれて扉2のロックが解除される構造となっている。
【0004】なお、フランス落としは、通常、扉2の上
部ロック用と下部ロック用にそれぞれ設けられる。ま
た、フランス落としの機構はすでに周知で、主扉と副扉
を備えた出入り口において、副扉のロックに多く用いら
れている。
部ロック用と下部ロック用にそれぞれ設けられる。ま
た、フランス落としの機構はすでに周知で、主扉と副扉
を備えた出入り口において、副扉のロックに多く用いら
れている。
【0005】このようなフランス落としにおいては、ロ
ッド5の先端と受けつぼ7の掛かりを良くするためや操
作部4の操作が軽くなるように、ロッド5が案内部材6
を貫通する部分あるいはロッド先端と受けつぼ7との間
に適当なクリアランスを設けているので、扉2をロック
した状態にしても、風や振動で扉がガタつくことを避け
ることができなかった。これを避けようと、ロッド先端
部にテーパーをつけて受けつぼ7との掛かりを孔の縁部
で行うようにしているが完全ではなく、ロッド先端部と
受けつぼ7との掛かりにガタがなくてもロッド5と案内
部材6との間にガタがあり、結局、扉2のガタつきを無
くすることができない。また、ロッド自体を2枚の板体
で構成して鋏状に組み合わせ、ロック状態にするとロッ
ド先端が広がって受けつぼ7との間にガタをなくする構
造のものも提案されているが、このものは構造が複雑で
コスト高を招き、また、鋏状の作動を許容するためにあ
る程度の扉厚さを必要とし、薄い扉には取付けが困難と
いう難点がある。
ッド5の先端と受けつぼ7の掛かりを良くするためや操
作部4の操作が軽くなるように、ロッド5が案内部材6
を貫通する部分あるいはロッド先端と受けつぼ7との間
に適当なクリアランスを設けているので、扉2をロック
した状態にしても、風や振動で扉がガタつくことを避け
ることができなかった。これを避けようと、ロッド先端
部にテーパーをつけて受けつぼ7との掛かりを孔の縁部
で行うようにしているが完全ではなく、ロッド先端部と
受けつぼ7との掛かりにガタがなくてもロッド5と案内
部材6との間にガタがあり、結局、扉2のガタつきを無
くすることができない。また、ロッド自体を2枚の板体
で構成して鋏状に組み合わせ、ロック状態にするとロッ
ド先端が広がって受けつぼ7との間にガタをなくする構
造のものも提案されているが、このものは構造が複雑で
コスト高を招き、また、鋏状の作動を許容するためにあ
る程度の扉厚さを必要とし、薄い扉には取付けが困難と
いう難点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、簡単な構
成、ロック状態において扉のガタつきがない、組み付け
が簡単、ロック時の掛かり調整を行い易い、等を達成す
るフランス落としの提供を課題とする。
成、ロック状態において扉のガタつきがない、組み付け
が簡単、ロック時の掛かり調整を行い易い、等を達成す
るフランス落としの提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】扉に固定された繰出し・
繰り込み操作部とこれによって直線的に往復移動される
ロッドを備えたフランス落としに関する。
繰り込み操作部とこれによって直線的に往復移動される
ロッドを備えたフランス落としに関する。
【0008】ロッドが操作部側の連結ロッドと先端側の
先端ロッドに分離され、スライダーで結合される。先端
ロッドの基部はスライダーに固定して結合される。スラ
イダーは扉に固定されたガイド機構によって、ロッドの
繰出し方向への移動端部で繰出し方向に対し直交する扉
開閉方向に緊密に位置決めされる。
先端ロッドに分離され、スライダーで結合される。先端
ロッドの基部はスライダーに固定して結合される。スラ
イダーは扉に固定されたガイド機構によって、ロッドの
繰出し方向への移動端部で繰出し方向に対し直交する扉
開閉方向に緊密に位置決めされる。
【0009】次の構成を備えることは好ましい。ガイド
機構が、スライダーを装着した基板とスライダー間に形
成された、長孔およびこれに挿通された突部で形成され
ている構成。連結ロッドとスライダーが角度移動自在に
結合されている構成。
機構が、スライダーを装着した基板とスライダー間に形
成された、長孔およびこれに挿通された突部で形成され
ている構成。連結ロッドとスライダーが角度移動自在に
結合されている構成。
【0010】先端ロッドとスライダーが螺合によって固
定され、螺入程度を調整可能とされている構成。スライ
ダーの一端に先端ロッドの基部を取り付ける孔が形成さ
れ、かつ、この孔を通した工具によってスライダーの他
端に取付けられた連結ロッドの先端部を操作し、連結ロ
ッドの基部を繰出し・繰り込み操作部に取付け可能とす
る構成。
定され、螺入程度を調整可能とされている構成。スライ
ダーの一端に先端ロッドの基部を取り付ける孔が形成さ
れ、かつ、この孔を通した工具によってスライダーの他
端に取付けられた連結ロッドの先端部を操作し、連結ロ
ッドの基部を繰出し・繰り込み操作部に取付け可能とす
る構成。
【0011】
【作用】ロッドの途中にスライダーが固定され、スライ
ダーがガイド機構によって、ロッドの繰出し方向への移
動端部で繰出し方向に対し直交する扉開閉方向に緊密に
位置決めされる構成は、ロック時における扉のガタつき
を解消する。
ダーがガイド機構によって、ロッドの繰出し方向への移
動端部で繰出し方向に対し直交する扉開閉方向に緊密に
位置決めされる構成は、ロック時における扉のガタつき
を解消する。
【0012】ガイド機構が、スライダーを装着した基板
とスライダー間に形成された、長孔およびこれに挿通さ
れた突部で形成された構成は、簡単な構造でロッドの繰
出し方向への移動端部において繰出し方向に対し直交す
る扉開閉方向に緊密に位置決めされる構成を提供する。
とスライダー間に形成された、長孔およびこれに挿通さ
れた突部で形成された構成は、簡単な構造でロッドの繰
出し方向への移動端部において繰出し方向に対し直交す
る扉開閉方向に緊密に位置決めされる構成を提供する。
【0013】連結ロッドとスライダーが角度移動自在に
結合されている構成は、連結ロッドと先端ロッド間の位
置ずれを吸収する。先端ロッドとスライダーが螺合によ
って固定され、螺入程度を調整可能とされている構成は
ロッドと受けつぼとの掛かりを確実なものとする。連結
ロッドがスライダーにおける先端ロッドの基部を取り付
ける孔から差し込まれた工具によってその基部が繰出し
・繰り込み操作部に取付けられている構成は、操作部お
よびスライダーに対するロッドの取付けを簡単にする。
結合されている構成は、連結ロッドと先端ロッド間の位
置ずれを吸収する。先端ロッドとスライダーが螺合によ
って固定され、螺入程度を調整可能とされている構成は
ロッドと受けつぼとの掛かりを確実なものとする。連結
ロッドがスライダーにおける先端ロッドの基部を取り付
ける孔から差し込まれた工具によってその基部が繰出し
・繰り込み操作部に取付けられている構成は、操作部お
よびスライダーに対するロッドの取付けを簡単にする。
【0014】
【実施例】図1は、本発明によるフランス落とし3の概
要を示し、先端ロッド5a、ガイド機構12、連結ロッ
ド5bおよび操作部4を備え、扉2の上部をロックする
ために、扉2の縦框2aに装着されている。縦框2aは
アルミ合金の押出し成形材で中空に構成され、戸当り側
端面の高さ方向上方寄りに取付け孔13およびその上部
にビス孔14が形成されている。
要を示し、先端ロッド5a、ガイド機構12、連結ロッ
ド5bおよび操作部4を備え、扉2の上部をロックする
ために、扉2の縦框2aに装着されている。縦框2aは
アルミ合金の押出し成形材で中空に構成され、戸当り側
端面の高さ方向上方寄りに取付け孔13およびその上部
にビス孔14が形成されている。
【0015】ガイド機構12(図2、図3)は、基板1
5とスライダー16で構成される。基板15は上方がL
形に屈曲された横片17と縦片18を有する頑丈な板金
加工部材で、横片17に先端ロッド5aが貫通する孔が
形成され、縦片18には上下個所に長孔19,19が形
成されている。長孔19,19は上下方向の同軸上に配
置され、上下方向に同じ長さを有している。この実施例
において、長孔19の長さは後述するスライダー16の
ストローク長にほぼ等しく、長孔19の少なくとも上端
(ロッドの繰出し方向への移動端部)は、後述の突部2
0の径にほぼ等しい半円形とされている。
5とスライダー16で構成される。基板15は上方がL
形に屈曲された横片17と縦片18を有する頑丈な板金
加工部材で、横片17に先端ロッド5aが貫通する孔が
形成され、縦片18には上下個所に長孔19,19が形
成されている。長孔19,19は上下方向の同軸上に配
置され、上下方向に同じ長さを有している。この実施例
において、長孔19の長さは後述するスライダー16の
ストローク長にほぼ等しく、長孔19の少なくとも上端
(ロッドの繰出し方向への移動端部)は、後述の突部2
0の径にほぼ等しい半円形とされている。
【0016】スライダー16はその背面に突部20,2
0を有すると共に、上部に先端ロッド5aの基部を螺合
するための雌ねじ孔21(先端ロッドの基部を取り付け
る孔)が、また、下部に連結ロッド5bの先端部を係合
するための孔22(連結ロッドの先端部を取り付ける
孔)が形成されている。突部20,20はこの実施例に
おいてフランジ付きのビスが使用されている。ビスの径
は長孔19の幅寸法にほぼ等しく嵌合関係にほとんどガ
タが無いようにされている。
0を有すると共に、上部に先端ロッド5aの基部を螺合
するための雌ねじ孔21(先端ロッドの基部を取り付け
る孔)が、また、下部に連結ロッド5bの先端部を係合
するための孔22(連結ロッドの先端部を取り付ける
孔)が形成されている。突部20,20はこの実施例に
おいてフランジ付きのビスが使用されている。ビスの径
は長孔19の幅寸法にほぼ等しく嵌合関係にほとんどガ
タが無いようにされている。
【0017】これらの先端ロッドの基部を取り付ける孔
21と連結ロッドの先端部を取り付ける孔22は、上下
方向の同じ軸線上にあり、かつ、図のように両孔にわた
り貫通して形成されている。なお、連結ロッド5bを係
合するための孔22は、U字形の開口23を備えたカバ
ー24をスライダー16の本体部に取り付けることによ
り形成される。
21と連結ロッドの先端部を取り付ける孔22は、上下
方向の同じ軸線上にあり、かつ、図のように両孔にわた
り貫通して形成されている。なお、連結ロッド5bを係
合するための孔22は、U字形の開口23を備えたカバ
ー24をスライダー16の本体部に取り付けることによ
り形成される。
【0018】先端ロッド5aは基部25に雄ねじが形成
され、先端部26はテーパーに形成されている。連結ロ
ッド5bは先端部27(図3)に径が細くされた係止部
28が形成され、基部29(図1)に雄ねじが形成され
ている。また、連結ロッド5bの先端面にはドライバー
(工具)を係合するための係合部30が形成されてい
る。操作部4の構造は従来例と同様なので詳細な説明を
省略する。
され、先端部26はテーパーに形成されている。連結ロ
ッド5bは先端部27(図3)に径が細くされた係止部
28が形成され、基部29(図1)に雄ねじが形成され
ている。また、連結ロッド5bの先端面にはドライバー
(工具)を係合するための係合部30が形成されてい
る。操作部4の構造は従来例と同様なので詳細な説明を
省略する。
【0019】フランス落とし3は、次のようにして縦框
2aに装着される(図1)。基板15にスライダー16
を突部20,20で組み付けてガイド機構12とする。
ガイド機構12のスライダー16に、連結ロッド5bの
係止部28を下部のU字開口に臨ませ、さらにカバー2
4を取り付けて、連結ロッドを孔22に貫通させた状態
で取り付けておく。
2aに装着される(図1)。基板15にスライダー16
を突部20,20で組み付けてガイド機構12とする。
ガイド機構12のスライダー16に、連結ロッド5bの
係止部28を下部のU字開口に臨ませ、さらにカバー2
4を取り付けて、連結ロッドを孔22に貫通させた状態
で取り付けておく。
【0020】ガイド機構12の基板15をビス孔14を
介したビス31によって縦框2aの戸当り側々面の内側
に固定する。操作部4を取付け孔13に嵌め込み仮固定
の状態にする。ガイド機構12からぶらさがった状態の
連結ロッド5bの基部29を操作部4に到達させ、操作
部4の摺動体9の上部に固定する。固定は、連結ロッド
5bの先端面に形成された係合部30にスライダー16
の雌ねじ孔21から差し込まれたドライバーを当てて連
結ロッド5bを回動し、基部29のねじを摺動体9に螺
合して行う。
介したビス31によって縦框2aの戸当り側々面の内側
に固定する。操作部4を取付け孔13に嵌め込み仮固定
の状態にする。ガイド機構12からぶらさがった状態の
連結ロッド5bの基部29を操作部4に到達させ、操作
部4の摺動体9の上部に固定する。固定は、連結ロッド
5bの先端面に形成された係合部30にスライダー16
の雌ねじ孔21から差し込まれたドライバーを当てて連
結ロッド5bを回動し、基部29のねじを摺動体9に螺
合して行う。
【0021】操作部4を縦框2aに固定する。このと
き、連結ロッド5bは先端部の係止部28でスライダー
16に係合された角度移動自在の構造となる。ガイド機
構12の上方から基板15の横片17に形成した孔を貫
通させて先端ロッド5aの基部25が差し込まれ、スラ
イダー16の雌ねじ孔21に螺合される。
き、連結ロッド5bは先端部の係止部28でスライダー
16に係合された角度移動自在の構造となる。ガイド機
構12の上方から基板15の横片17に形成した孔を貫
通させて先端ロッド5aの基部25が差し込まれ、スラ
イダー16の雌ねじ孔21に螺合される。
【0022】これにより装着が完了する。フランス落と
し3を扉2の下方をロックするために取り付ける場合も
ロッド5の向きは逆になるがほとんど同じである。ま
た、この扉2が取り付けられるドア枠1の上枠1aある
いは下枠1bにはもちろん、従来どおり先端ロッド5a
の先端と対応する位置に受けつぼ7が構成される。
し3を扉2の下方をロックするために取り付ける場合も
ロッド5の向きは逆になるがほとんど同じである。ま
た、この扉2が取り付けられるドア枠1の上枠1aある
いは下枠1bにはもちろん、従来どおり先端ロッド5a
の先端と対応する位置に受けつぼ7が構成される。
【0023】扉2を閉じ、操作部4のレバー10を第1
図の状態から下方に操作すると摺動体9は上方に移動
し、連結ロッド5bを介してスライダー16が上方に移
動する。これにより、先端ロッド5aの先端部は上方に
突出して、ドア枠1における上枠1aの受けつぼ7に係
合する。スライダー16の移動は基板15の長孔19,
19と突部20,20とが上下の2か所において係合し
ながら行われるので安定しており、また、移動の端部で
は突部20がその径にほぼ等しい径の長孔端部に嵌まり
込み緊密に位置決めされるので、この位置においては、
スライダー16は先端ロッド5aの移動方向と直交する
方向である扉2の開閉方向にはまったく移動出来ない状
態となる。さらに、先端ロッド5bと受けつぼ7との係
合状態は、先端ロッド5aの先端テーパー部が受けつぼ
7の壁面に接して、やはり扉2の開閉方向にはまったく
移動出来ない状態となる。この際、先端ロッド5bと受
けつぼ7との掛かりが悪い場合には先端ロッド5aとス
ライダー16との螺合量を調節して調整することができ
る。以上により、扉2はガタなく確実にロックされる。
図の状態から下方に操作すると摺動体9は上方に移動
し、連結ロッド5bを介してスライダー16が上方に移
動する。これにより、先端ロッド5aの先端部は上方に
突出して、ドア枠1における上枠1aの受けつぼ7に係
合する。スライダー16の移動は基板15の長孔19,
19と突部20,20とが上下の2か所において係合し
ながら行われるので安定しており、また、移動の端部で
は突部20がその径にほぼ等しい径の長孔端部に嵌まり
込み緊密に位置決めされるので、この位置においては、
スライダー16は先端ロッド5aの移動方向と直交する
方向である扉2の開閉方向にはまったく移動出来ない状
態となる。さらに、先端ロッド5bと受けつぼ7との係
合状態は、先端ロッド5aの先端テーパー部が受けつぼ
7の壁面に接して、やはり扉2の開閉方向にはまったく
移動出来ない状態となる。この際、先端ロッド5bと受
けつぼ7との掛かりが悪い場合には先端ロッド5aとス
ライダー16との螺合量を調節して調整することができ
る。以上により、扉2はガタなく確実にロックされる。
【0024】以上は一実施例であって、本願発明は図示
された具体的な構成に限定されない。ロッド5を先端ロ
ッド5aと連結ロッド5bに分離したものについて説明
したが、一本のロッド5に前記構造のスライダー16を
固定したものとすることもできる。ただし、この場合
は、ロッド5の基部と操作部4との結合に多少の困難が
伴う。
された具体的な構成に限定されない。ロッド5を先端ロ
ッド5aと連結ロッド5bに分離したものについて説明
したが、一本のロッド5に前記構造のスライダー16を
固定したものとすることもできる。ただし、この場合
は、ロッド5の基部と操作部4との結合に多少の困難が
伴う。
【0025】また、ロッド5を分離した場合、先端ロッ
ド5aとスライダー16との固定は、螺合のように上下
位置の調整が可能でガタのないものが好ましいが、半径
方向に差し込む止めビスや溶着によるでも良い。
ド5aとスライダー16との固定は、螺合のように上下
位置の調整が可能でガタのないものが好ましいが、半径
方向に差し込む止めビスや溶着によるでも良い。
【0026】連結ロッド5bとスライダー16との結合
は角度移動自在ではなく、固定されたものであっても良
い。ガイド機構は、長孔19と突部20による構造では
なく、溝レールとこれに案内される突条のような、案内
が直線的で側方への振れを防止できる構造のものであれ
ば採用できる。フランス落としはロッドが上下方向に移
動する態様で使用されるのが通常であるが、横方向へ移
動する態様で使用されることもある。
は角度移動自在ではなく、固定されたものであっても良
い。ガイド機構は、長孔19と突部20による構造では
なく、溝レールとこれに案内される突条のような、案内
が直線的で側方への振れを防止できる構造のものであれ
ば採用できる。フランス落としはロッドが上下方向に移
動する態様で使用されるのが通常であるが、横方向へ移
動する態様で使用されることもある。
【0027】
【発明の効果】スライダーを設ける簡単な構造によっ
て、フランス落としでロックされた扉の、風や振動によ
るガタつきが解消する。ロッドが先端部と連結部に分離
されており、扉にフランス落としを取り付け易い。ま
た、連結ロッドとスライダーを角度移動自在に結合する
と先端ロッドと連結ロッドとの軸線のずれを吸収しやす
い。
て、フランス落としでロックされた扉の、風や振動によ
るガタつきが解消する。ロッドが先端部と連結部に分離
されており、扉にフランス落としを取り付け易い。ま
た、連結ロッドとスライダーを角度移動自在に結合する
と先端ロッドと連結ロッドとの軸線のずれを吸収しやす
い。
【0028】先端ロッドの固定を螺合によるものにする
と、先端ロッドの突出程度を調整しやすい。スライダー
に設けた先端ロッドの基部を取り付ける孔から貫通させ
た工具により連結ロッドの先端部を操作可能な構造にす
ると、繰出し・繰り込み操作部に対する連結ロッドの取
付けがより簡単になる。
と、先端ロッドの突出程度を調整しやすい。スライダー
に設けた先端ロッドの基部を取り付ける孔から貫通させ
た工具により連結ロッドの先端部を操作可能な構造にす
ると、繰出し・繰り込み操作部に対する連結ロッドの取
付けがより簡単になる。
【図1】分解して示す全体の斜視図。
【図2】ガイド機構の正面図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面で示す側面図。
【図4】操作部の平面図。
【図5】操作部の側面図。
【図6】操作部の正面図。
【図7】図8におけるB−B線部分での平面図。
【図8】フランス落としの配置を示す概略図。
1 ドア枠 2 扉 3 フランス落とし 4 繰出し・繰り込み操作部 5 ロッド 6 案内部材 7 受けつぼ 8 基体 9 摺動体 10 レバー 11 ピン 12 ガイド機構 13 取付け孔 14 ビス孔 15 基板 16 スライダー 17 横片 18 縦片 19 長孔 20 突部 21 雌ねじ孔 22 連結ロッドを取り付けるための孔 23 U字開口 24 カバー 25 先端ロッドの基部 26 先端ロッドの先端部 27 連結ロッドの先端部 28 係止部 29 連結ロッドの基部 30 係合部 31 ビス
Claims (5)
- 【請求項1】 扉に固定された繰出し・繰り込み操作部
とこれによって直線的に往復移動されるロッドを備え、
ロッドが操作部側の連結ロッドと先端側の先端ロッドに
分離されると共にスライダーで結合され、スライダーは
扉に固定されたガイド機構によって、ロッドの繰出し方
向への移動端部で繰出し方向に対し直交する扉開閉方向
に緊密に位置決めされ、先端ロッドの基部がスライダー
に固定して結合されていることを特徴としたフランス落
とし。 - 【請求項2】 ガイド機構が、スライダーを装着した扉
に固定された基板とスライダー間に形成された、長孔お
よびこれに挿通された突部で形成されていることを特徴
とした請求項1に記載のフランス落とし。 - 【請求項3】 連結ロッドとスライダーが角度移動自在
に結合されていることを特徴とした請求項1または請求
項2に記載のフランス落とし。 - 【請求項4】 先端ロッドとスライダーが螺合によって
固定され、螺入程度を調整可能とされていることを特徴
とした請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のフラ
ンス落とし。 - 【請求項5】 スライダーの一端に先端ロッドの基部を
取り付ける孔が形成され、かつ、この孔を通した工具に
よってスライダーの他端に取付けられた連結ロッドの先
端部を操作し、連結ロッドの基部を繰出し・繰り込み操
作部に取付け可能とされていることを特徴とした請求項
1〜請求項4のいずれか一つに記載のフランス落とし。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6604594A JP2715902B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | フランス落とし |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6604594A JP2715902B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | フランス落とし |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269211A JPH07269211A (ja) | 1995-10-17 |
JP2715902B2 true JP2715902B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=13304521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6604594A Expired - Fee Related JP2715902B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | フランス落とし |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2715902B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6604594A patent/JP2715902B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07269211A (ja) | 1995-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI323648B (en) | Drawer slide adjustment mechanism | |
KR101221308B1 (ko) | 가이드 유닛 장착용 장치, 가구 부분 및 이러한 장치를 구비한 가구 | |
US8162420B2 (en) | Slide assembly having an adjustment mechanism | |
US20210293064A1 (en) | Hinge assembly | |
JPS62137376A (ja) | 引戸等の施錠装置 | |
JP2715902B2 (ja) | フランス落とし | |
US4916265A (en) | Adjustable mounting assembly for a limit switch | |
JPH0135990B2 (ja) | ||
JP2000248806A (ja) | 辷り出し装置 | |
JP3383606B2 (ja) | 建具用ランナ | |
JPH0613324Y2 (ja) | 錠の取付位置調整金具 | |
JP3022364U (ja) | 内外連動ハンドル付施錠装置 | |
JPH0312132Y2 (ja) | ||
CN216240219U (zh) | 一种滑轮机构及门系统 | |
JPH0319582Y2 (ja) | ||
JP3920396B2 (ja) | 調整ストライク | |
JPH0637200Y2 (ja) | 門扉の落とし棒の取付け構造 | |
JPH10280850A (ja) | 門扉の落し錠における落し棒の案内機構 | |
JPS5828126Y2 (ja) | クレセント錠の連動装置 | |
JP4827475B2 (ja) | 昇降装置、昇降天板付ワゴン | |
JPH0514417Y2 (ja) | ||
JPH0443568Y2 (ja) | ||
EP0955195A1 (en) | Open roof construction for a vehicle | |
JP4327343B2 (ja) | 引戸錠の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法 | |
JP4329955B2 (ja) | 用心錠におけるガードアームの基準位置調整装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |