JP2714988B2 - 保冷コンテナ用の外部断熱部材 - Google Patents

保冷コンテナ用の外部断熱部材

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JP2714988B2 JP1237655A JP23765589A JP2714988B2 JP 2714988 B2 JP2714988 B2 JP 2714988B2 JP 1237655 A JP1237655 A JP 1237655A JP 23765589 A JP23765589 A JP 23765589A JP 2714988 B2 JP2714988 B2 JP 2714988B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、保冷コンテナ用の外部断熱部材に関する。
すなわち、断熱パネルを用い箱状に形成されその内部に
蓄冷剤の収納部を備えてなり、青果物,魚介類,食肉
類,冷凍食品等の保冷対象物を収容して輸送,保管する
保冷コンテナに使用される、外部断熱部材に関するもの
である。
「技術背景」 荷物を収容して輸送,保管するコンテナには、いわゆ
るドライコンテナと保冷コンテナとがある。
すなわちドライコンテナとは、一般に広く用いられて
いる普通のコンテナのことであり、特に荷物の保冷,断
熱等への配慮はなされておらず、大気温度のもとでその
まま使用される。そして保冷を要しない一般の荷物が、
内部に収容され輸送,保管される。
これに対し保冷コンテナは、断熱パネルが用いられ、
かつ内部にドライアイス等の冷媒たる蓄冷剤の収納部又
は冷凍機等を備えてなり、荷物として青果物,魚介類,
食肉類,冷凍食品等の保冷を要する保冷対象物が収容さ
れる。そして断熱パネルにより断熱しつつ、内部の蓄冷
剤等からの冷気の循環により保冷対象物を保冷し、これ
を輸送,保管する。このような保冷コンテナは、青果
物,魚介類,食肉類,冷凍食品等の低温・冷凍輸送の進
展に伴い、最近広く使用されつつある。
なお従来、前述のドライコンテナを簡便にこのような
保冷コンテナ的に使用することも行われていた。すなわ
ちこの簡便策は、ドライコンテナの内面を必要に応じて
断熱材で覆って断熱性能を向上せしめ、かつその中に保
冷対象物を蓄冷剤とともに収容する方式よりなってい
た。
「従来の技術」 さて前述した蓄冷剤使用の保冷コンテナは、従来次の
ごとく使用されていた。
まず収容される保冷対象物は、種類によりその最適保
冷温度が例えば10度程度,0度程度,マイナス10度程度等
と異なり、又搬送距離等によりその保冷時間も異なって
いる。これに対し保冷コンテナは従来、一般に同一断熱
性能のものが共通に使用され、その仕様は一定である。
つまり、断熱性能が異なる保冷コンテナを予め各種準備
しておき、保冷対象物毎の最適保冷温度および保冷時間
に応じこれを選択使用する方式は、コスト上の理由によ
り従来一般に採用されていない。
そこで、実際に収容される保冷対象物毎に異なる最適
保冷温度および保冷時間への対応は、専ら使用される蓄
冷剤の量の増減と種類の選択とにより、行われていた。
「発明が解決しようとする課題」 ところでこのような従来の保冷コンテナにあっては、
次の諸問題が指摘されていた。
第1に、外気の状態あるいは取扱状況が予想外に変化
した場合、例えば、輸送中における予想以上の交通事情
の悪化あるいは予想以上の外気温度の上昇等に遭遇した
場合、次の問題が指摘されていた。すなわち保冷対象物
を収容しての輸送,保管中に、蓄冷剤による保冷時間が
短縮化されたり不足したりする事態が発生し、もってド
ライアイス等の蓄冷剤が消滅する等機能しなくなること
が多々あった。そして輸送中等のため蓄冷剤の中途補給
も困難であるため、結局保冷効果が低下し、収容された
保冷対象物の鮮度が低下したり保冷対象物が腐敗したり
する事故も発生し、問題となっていた。
第2に、係る問題の解決策としては、これらを考慮し
て予め断熱性能が異なる保冷コンテナを各種準備してお
き、保冷対象物毎に余裕をもってこれらを選択使用する
ことがまず考えられるが、これでは前述のごとくコスト
面に問題が生じててまう。
第3に、又これらを考慮して予め断熱性能が非常に高
く余裕がある保冷コンテナのみを準備して、すべての保
冷対象物に共通に使用する解決策も考えられるが、これ
も一般的には過剰性能となることが多く、上述の第2と
同様にコスト面に問題が生じる。
第4に、更に解決策としては、前述したドライコンテ
ナを簡便に保冷コンテナ的に使用した方式を応用するこ
とも考えられる。つまり、保冷コンテナの内面を断熱材
で覆って断熱性能をより向上せしめ、その中に保冷対象
物を収容する方式も考えられた。しかしながらこの方式
にあっては、断熱材の存在により保冷コンテナの内部に
デッドスペースが発生し、その分保冷対象物を収容する
内容積つまりその積載容量が減少してしまうという問題
とともに、次の問題も指摘されていた。すなわち、保冷
コンテナ内に付設された収納部内の蓄冷剤と保冷対象物
間が断熱材により遮断されてしまうので、蓄冷剤からの
冷気が流下を阻害されて循環せず、結局この面から保冷
効果が低下してしまうという問題が指摘されていた。
従来例ではこのような点が指摘されていた。
本発明は、このような事情に鑑み上記従来例の問題点
を解決すべくなされたものであって、断熱材が用いられ
保冷コンテナの全外表面を着脱自在に覆うことにより、
断熱性能に優れ保冷効果の低下が防止されるとともに、
輸送コスト面にも優れ内部にデッドスペースも発生せ
ず、又保冷対象物の最適保冷温度等にも対応でき、しか
もこれらが簡単容易に実現される、保冷コンテナ用の外
部断熱部材を提案することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとお
りである。
この外部断熱部材は、保冷コンテナに対し外装され
る。
まず保冷コンテナは、断熱パネルを用い箱状に形成さ
れ、その内部に蓄冷剤の収納部を備えてなり、保冷対象
物を収容する。そして外部断熱部材は、該保冷コンテナ
の全外表面を着脱自在に覆い、かつ断熱材が用いられて
なる。
「作用」 本発明は、このような手段よりなるので次のごとく作
用する。
この外部断熱部材は、断熱材が用いられ保冷コンテナ
の全外表面を着脱自在に覆う。そして保冷コンテナ内に
保冷対象物が収容されて、輸送,保管される。
そこで第1に、外部断熱部材の断熱材が保冷コンテナ
の全外表面を覆うので、断熱性能に優れてなる。
第2に、従って保冷対象物を輸送,保管中に、外気の
状態あるいは取扱状況が予想外に変化した場合でも、保
冷効果の低下が防止される。例えば、輸送中における予
想以上の交通事情の悪化あるいは予想以上の外気温度の
上昇等に遭遇した場合でも、蓄冷剤による保冷時間が短
縮化されたり不足したりする事態はかなり回避される。
第3に、保冷コンテナは、在来の同一かつ通常の断熱
性能のものが使用され、輸送コスト面に優れてなる。す
なわち、予め各種断熱性能の保冷コンテナを準備するよ
うなこともなく、又断熱性能が非常に高いものを一般的
には過剰性能となって使用するようなこともない。
第4に、外部断熱部材は保冷コンテナの全外表面を覆
い、内部には配されない。そこでまず内部にデッドスペ
ースが発生するようなことはなく、又収納部に収納され
た蓄冷剤と保冷対象物間が遮断されるようなこともな
く、保冷効果に優れてなる。
第5に、保冷対象物毎に最適保冷温度および保冷時間
が異なるが、あまり断熱性能を要しないものの場合には
外部断熱部材を保冷コンテナから取り外す等、収容され
る保冷対象物に対応した使用が可能である。
第6に、しかもこれらは、外部断熱部材の保冷コンテ
ナに対する着脱により、簡単容易に実現される。
「実 施 例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図は、本発明の実施例を示す展開斜視図である。
第2図はその要部の断面図である。
まず構成等について、外部断熱部材および保冷コンテ
ナの概要、保冷コンテナ、外部断熱部材、その取付手
段、相互係止手段、その他の点の順に説明する。
外部断熱部材1および保冷コンテナ2の概要は、次の
とおり。
この外部断熱部材1は、保冷コンテナ2に対して外装
される。保冷コンテナ2は、断熱パネル3を用い箱状に
形成され、その内部にドライアイス等の冷媒たる蓄冷剤
の収納部を備えてなり、保冷対象物Aを収容する。そし
てこの外部断熱部材1は、保冷コンテナ2の全外表面を
着脱自在に覆い、かつ断熱材4が用いられてなる。
外部断熱部材1および保冷コンテナ2の概要は、この
ようになっている。
次に保冷コンテナ2について述べる。
保冷コンテナ2は、断熱パネル3により6面を備えた
箱体として形成され、正面の断熱パネル3にはドア5が
設けられている。そして保冷コンテナ2の内部に、各種
の保冷対象物Aが収容される。保冷コンテナ2の内部の
上部分には、蓄冷剤の収納部(図示せず)が付設されて
いる。
この保冷コンテナ2を構成する各断熱パネル3の外表
面には、頂面を除き取付手段6が付設されている。取付
手段6は図示例では、断面略U字形をなす肉薄長板状の
ブラケットたる係止部材が用いられてなり、正面,背
面,両側面の各断熱パネル3の外表面の上下の1個ずつ
平行に、ねじ,接着剤等にて固定され横設されてなる。
床面の断熱パネル3の外表面にもこれに準じ、取付手段
6がその両端部に1個ずつ平行に横設されてなる。
保冷コンテナ2は、このようになっている。
次に外部断熱部材1について述べる。
外部断熱部材1は、保冷コンテナ2の6面に対応した
正面部11,背面部12,両側部13,頂部14,床部15の6部材よ
りなる。これらの各外部断熱部材1は、対応する保冷コ
ンテナ2の各面よりそれぞれ僅かに大きめの寸法よりな
る。そしてこれらの各外部断熱部材1は図示例では、例
えば発泡ウレタン等の断熱材4の両面に第2図に示すご
とく、プラスチック製,金属製,木材製等の表面板7を
それぞれ接着剤等で取付固定した、サンドイッチパネル
よりなる。
又図示例では断熱性能を高めるべく、端部内側に適宜
切り込みを施して段部8が形成されている。すなわち、
外部断熱部材1の正面部11と背面部12の上下端部、およ
び両側部13と頂部14と床部15の周端部には、それぞれ内
側に段部8が形成されている。そしてこの各外部断熱部
材1が保冷コンテナ2に外装された際、これらの段部8
が相互に当接嵌合されることにより相互間が隙間なく接
触密閉され、もって外部断熱材1の断熱性能がより向上
するようになっている。勿論このような段部8を設けな
い簡易型のものも可能である。
なおこれらの外部断熱部材1は、それぞれプラスチッ
ク材等により縁取りが施されている。又図示例では、床
部15の外部断熱部材1には四隅にそれぞれ切欠き9が形
成され、保冷コンテナ2の床の四隅に設けられた車輪
(図示せず)用の逃げとして機能している。勿論車輪の
構造又は有無次第では、このような切欠き9がない構造
も考えられる。
外部断熱部材1は、このようになっている。
次にその取付手段10について述べる。
各外部断熱部材1の内面には、頂部14を除き取付手段
10が付設されている。この取付手段10は、前述の保冷コ
ンテナ2側に付設された取付手段6に対応し、図示例で
は、断面略逆L字状の突片を備えた肉薄長板状のブラケ
ットたる係止部材が用いられてなる。そして前述の取付
手段6とそれぞれ対応する位置関係で、その正面部11
背面部12と両側部13については、それぞれ内面側の表面
板7(第2図参照)の上下に1個ずつ平行に、ねじ,接
着剤等にて固定され横設されてなる。床部15の内面側の
表面板7にもこれに準じ、両端部に1個ずつ平行に横設
されてなる。
そして外部断熱部材1がそれぞれ保冷コンテナ2に外
装された際、これらの各取付手段10が、前述の保冷コン
テナ2側の対応する取付手段6と係止される関係よりな
る。つまり各取付手段10の突片は、取付手段6の溝に嵌
入して係止される。
取付手段10は、このようになっている。
次に相互係止手段11について述べる。
11は相互係止手段であり、この相互係止手段11は、ラ
ッチ,パチン錠,その他の取付金具等よりなり、外部断
熱部材1の適宜箇所に付設されてなる。図示例では、そ
の正面部11,背面部12,両端側部13の左右縁にそれぞれ適
宜間隔で2個ずつ設けられ、これらの外部断熱部材1が
それぞれ保冷コンテナ2に外装された際、左右で隣接す
る相互係止手段11どうしが係止するようになっている。
そしてこのような係止により、外部断熱部材1の正面
部11,両側部13,背面部12がそれぞれ密に連結され相互間
が隙間なく接触密閉され、もって外部断熱部材1の断熱
性能がより向上するようになっている。勿論このような
相互係止手段11を設けない簡易型のものも可能である。
相互係止手段11は、このようになっている。
次にその他の点について述べる。
まず図示例においては、外部断熱部材1としては断熱
材4の両面に表面板7を固定したサンドイッチパネルが
用いられ(第2図参照)、耐久性に優れるという利点が
ある。しかし外部断熱部材1は、このようなサンドイッ
チパネル以外にも各種の構成が可能であり、例えば断熱
材4製のマットを用いることが考えられる。特に保冷コ
ンテナ2が輸送専用として用いられる場合には、このよ
うな断熱材4製のマットの活用が考えられる。
ところで外部断熱部材1としてこのような断熱材4製
のマットが用いらるれ場合には、取付手段6および取付
手段10としては、テープ,ホック,ファスナー等が用い
られ、係る取付手段6および取付手段10がそれぞれ、保
冷コンテナ2の各外表面および各外部断熱部材1に対応
して付設される。
なお、前述した断面略U字形をなす肉薄長板状の取付
手段6、更に上述のテープ,ホック,ファスナー等の取
付手段6は、いずれも外部断部材1を取り外した場合、
保冷コンテナ2の取扱いの邪魔とならない構造よりなっ
ている。つまり保冷コンテナ2のみを単独で輸送,移
動,保管等する場合、このような取付手段6は肉薄等の
構造よりなるので、保冷コンテナ2の外表面から大きく
突出して邪魔となるようなことはない。
その他の点については、以上のとおり。
以上が構成等の説明である。
以下作動等について説明する。
この外部断熱部材1は、断熱材4で用いられた着脱式
よりなり、保冷コンテナ2の全外表面を着脱自在に覆
う。そして保冷コンテナ2内に保冷対象物Aが収容され
て、輸送,保管される。
すなわち図示例では、先ず外部断熱部材1の床部1
5は、水平状態で押し込んでスライドさせることによ
り、その取付手段10が取付手段6に係止され、もって保
冷コンテナ2の床面に取り付けら外装される。又事後引
き出してスライドさせることにより、容易に取り外され
る。又外部断熱部材1の正面部11,背面部12,両側部13,
床部15の内面所定位置に付設された各取付手段10を、そ
れぞれ対応する、保冷コンテナ2の外表面の所定位置に
付設された各取付手段6に,係止することにより、外部
断熱部材1が外装される。
つまり、外部断熱部材1の正面部11,背面部12,両側部
13は、それぞれ保冷コンテナ2の正面,背面,両側面に
あてがって対向させた後下方にスライドさせることによ
り、各取付手段10が取付手段6に係止され、もって保冷
コンテナ2の正面,背面,両側面にそれぞれ取り付けら
れ外装される。なお事後それぞれ上方に持ち上げスライ
ドさせることにより、容易に取り外される。
他方外部断熱部材1の頂部14は、事後保冷コンテナ2
の頂面上に外装される。つまり頂部14は、上述により取
り付けられ外装された正面部11,背面部12,両側部13の各
上端部の段部8間に嵌入され、もって保冷コンテナ2の
頂面上に取り付けられて外装され、又その状態から容易
に取り外される。
なお図示例では、更に隣接する相互係止手段11どうし
が係止され、もって外部断熱部材1の正面部11,両側部1
3,背面部12がそれぞれ密に連結密閉される。
さてこのように外部断熱手段1が6面の全外表面に外
装された保冷コンテナ2内に、青果物,魚介類,食肉
類,冷凍食品等の保冷対象物Aが収容されて、輸送,保
管される。勿論内部に設けられた収納部にはドライアイ
ス等の蓄冷剤が収納され、蓄冷剤からの冷気が流下して
保冷コンテナ2内を循環する。さて外部断熱部材1によ
りこの保冷コンテナ2は、次の第1,第2,第3,第4,第5,第
6のごとくなる。
第1に、外部断熱部材1の断熱剤4が保冷コンテナ2
の全外表面を覆うので、断熱性能に優れてなる。すなわ
ち、外部断熱部材1の正面部11,背面部12,両側部13,頂
部14,床部15の各断熱材4が、それぞれ保冷コンテナ2
の正面,背面,両側面,頂面,床面を覆うので、この保
冷コンテナ2は断熱性能に優れてなる。
第2に、従って保冷コンテナ2による保冷対象物Aの
輸送,保管中に、外気の状態あるいは取扱状況が予想外
に変化した場合でも、保冷効果の低下が防止される。例
えば、輸送中における予想以上の交通事情の悪化あるい
は予想以上の外気温度の上昇等に遭遇した場合でも、蓄
冷剤による保冷時間が短縮化されたり不足したりする事
態はかなり回避される。
第3に、保冷コンテナ2は、在来の同一かつ通常の断
熱性能のものが使用され、もってコスト面に優れてな
る。そわなち、予め各種断熱性能の保冷コンテナ2を準
備して選択使用するようなことはなく、保冷コンテナ2
としては一定の通常の断熱性能のものが共通に使用され
る。又保冷コンテナ2として断熱性能が非常に高いもの
を、一般的には過剰性能となって使用するようなことも
ない。
第4に、外部断熱部材1は保冷コンテナ2の全外表面
を覆い、内部には配されない。そこで前述した保冷コン
テナ2の内面を断熱材で覆う従来例のごとく、内部にデ
ットスペースが発生するようなことはない。又、収納部
に収納された蓄冷剤と保冷対象物A間が遮断されるよう
なこともなく、保冷効果に優れてなる。
第5に、保冷対象物A毎に最適保冷温度および保冷時
間が異なっている。例えば10度程度,0秒程度,マイナス
10度程度等と異なっているが、あまり断念性能を要しな
い保冷対象物Aが収容された場合には外部断熱部材1を
保冷コンテナ2から取り外す等、収容される保冷対象物
Aに対応した使用が可能である。
第6に、しかもこれら第1,第2,第3,第4,第5の各点
は、外部断熱部材1の保冷コンテナ2に対する着脱によ
り、簡単容易に実現される。
以上が作動等の説明である 「発明の効果」 本発明に係る保冷コンテナ用の外部断熱部材は、断熱
材が用いられ保冷コンテナの全外表面を着脱自在に覆う
ことにより、次の効果を発揮する。
第1に、保冷コンテナは外部断熱部材により断熱性能
に優れ、もってその蓄冷剤の量が一般に低減できその保
冷時間も一般的に延長される。
第2に、そこで保冷コンテナによる保冷対象物の輸
送,保管中における、保冷効果の低下も防止される。す
なわち、外気の状態あるいは取扱状況が予想外に変化し
た場合、例えば、輸送中における予想以上の交通事情の
悪化あるいは予想以上の外気温度の上昇等に遭遇した場
合も、蓄冷剤による保冷時間が短縮化されたり不足した
りする事態がかなり回避される。もって蓄冷剤が消滅す
る等機能しなくなることにより、収容された保冷対象物
の鮮度低下,腐敗等の事故も防止される。
第3に、コスト面にも優れてなる。すなわち、予め断
熱機能が異なる保冷コンテナを各種準備しておくような
ことはなく、保冷コンテナは同一断熱性能の一定仕様の
ものが共通に使用される。しかもこのような保冷コンテ
ナは、その断熱性能を非常に高く設定し一般的には過剰
性能となってしまうようなこともなく、通常の断熱性能
のものが使用される。
第4に、保冷コンテナの内部に断熱材等が配されるこ
とはない。そこでまず内部にデッドスペースは発生せ
ず、保冷対象物を収容する内容積つまりその積層容量が
減少するようなことはない。又収納部に収納された蓄冷
剤と保冷対象物間が遮断されるようなこともなく、蓄冷
剤からの冷気は内部を順調に流下し循環する。もってこ
の面からも保冷効果に優れてなる。
第5に、保冷対象物の最適保冷温度等にも対応でき
る。すなわち、保冷対象物毎に最適保冷温度および保冷
時間は異なるが、あまり断熱性能を要しないものの場合
には外部断熱部材を保冷コンテナから取り外す等、その
保冷対象物に対応した使用が可能である。
第6に、しかもこれらは、取扱い現場における外部断
熱部材の保冷コンテナに対する着脱により、簡単容易に
実現される。
このようにこの種従来例に存した問題点が一掃される
等、本発明の発揮する効果は顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る保冷コンテナ用の外部断熱部材
の実施例を示す、展開斜視図である。第2図は、その要
部の断面図である。 1……外部断熱部材 11……正面部 12……背面部 13……側部 14……頂部 15……床部 2……保冷コンテナ 3……断熱パネル 4……断熱材 5……ドア 6……取付手段 7……表面板 8……段部 9……切欠き 10……取付手段 11……相互係止手段 A……保冷対象物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱パネルを用い箱状に形成されその内部
    に蓄冷剤の収納部を備えてなり保冷対象物を収容する保
    冷コンテナに対し、外装される外部断熱部材であって、 該保冷コンテナの全外表面を着脱自在に覆い、かつ断熱
    材が用いられてなること、 を特徴とする保冷コンテナ用の外部断熱部材。
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