JP2713527B2 - スリップ制御装置 - Google Patents

スリップ制御装置

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JP2713527B2 JP21294392A JP21294392A JP2713527B2 JP 2713527 B2 JP2713527 B2 JP 2713527B2 JP 21294392 A JP21294392 A JP 21294392A JP 21294392 A JP21294392 A JP 21294392A JP 2713527 B2 JP2713527 B2 JP 2713527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車輪の速度情報より
ブレーキ力を調整するいわゆるアンチスキッドブレーキ
システム(以下、「ABS」という。)装置、又はトラ
クションコントロール装置と、操舵トルク情報と車輪の
速度情報よりハンドルの回転力を補助(アシスト)する
いわゆるパワーステアリング(P/S)制御装置とを含
んだスリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のABS装置について図5を参照し
ながら説明する。図5は、例えばHirofumi Kumamoto外
4名(住友電気工業)著「住友電子アンチロックシステ
ムの電子制御装置(Electronic Control Unit of the S
umitomo Electronic AntilockSystem)」Society of Au
tomotive Engineers, Inc.1989年刊(SAE89087
0)に示された従来のABS装置の構成の概略を一部ブ
ロックで示す図である。同図において、従来のABS装
置は、車輪の速度を検出する4個の車輪速センサ40
と、この車輪速センサ40からのパルスをカウントする
ことにより車輪の速度を演算する車輪速演算手段41
と、車輪速演算手段41に接続された2つのCPU(マ
イクロコンピュータ)#0、#1、42、43と、CP
U42及び43に接続されCPUの動作を監視するウォ
ッチドッグ回路44と、CPU42、43及びウォッチ
ドッグ回路44に接続された論理積ゲート45、46
と、同様にCPU42、43及びウォッチドッグ回路4
4に接続された論理和ゲート47と、論理積ゲート45
に接続されたフェールセーフ用リレー48と、論理積ゲ
ート46及び論理和ゲート47に接続されたブレーキ圧
アクチュエータ49とから構成されている。
【0003】上述したように、従来のABS装置は、2
個のCPU42及び43を有し、車輪速センサ40によ
り車輪の速度情報を入力して制動圧を増・減圧する制御
量をブレーキ圧アクチュエータ49に出力している。
【0004】すなわち、ブレーキ圧アクチュエータ49
の前輪ブレーキ系は、論理積ゲート46の出力である両
CPU42、43及びウォッチドッグ回路44の論理積
で制御される。また、ブレーキ圧アクチュエータ49の
後輪ブレーキ系は、論理和ゲート47の出力である両C
PU42、43及びウォッチドッグ回路44の論理和で
制御される。さらに、フェールセーフ用リレー48は、
論理積ゲート45の出力である両CPU42、43及び
ウォッチドッグ回路44の論理積で駆動される構成とな
っている。ウォッチドッグ回路44の働きは、CPU4
2とCPU43の動作を監視して正常又は異常の信号を
出力する。つまり、両CPU42、43及びウォッチド
ッグ回路44が正常でない限りフェールセーフが作動
し、安全性を確保しようとするものである。このよう
に、ブレーキ系を扱っているABS装置は、2個のCP
Uで冗長度を増すようにすることが主流となっている。
なお、トラクションコントロール装置も同様である。
【0005】次に、従来のパワーステアリング制御装置
について図6を参照しながら説明する。図6は、例えば
特開平2−249762号公報に示された従来のパワー
ステアリング制御装置の構成の概略を一部ブロックで示
す図である。同図において、従来のパワーステアリング
制御装置は、ハンドルの操舵角を検出する舵角センサ5
0と、車両の対地速度を検出する車速センサ51と、舵
角センサ50に接続された入力インターフェース52
と、車速センサ51に接続された入力インターフェース
53と、入力インターフェース52及び53に接続され
たメインCPU54と、同様に入力インターフェース5
2及び53に接続されたサブCPU55と、メインCP
U54及びサブCPU55に接続された4個の論理積ゲ
ート56、57、58、59と、論理積ゲート56、5
7、58、59の各々に接続された駆動回路60、6
1、62、63と、駆動回路60及び61に一端が接続
され、かつ駆動回路62及び63に他端が接続されたモ
ータ等のハンドルアシスト力アクチュエータ64とから
構成されている。
【0006】従来のパワーステアリング制御装置は、舵
角センサ50及び車速センサ51によりハンドルの操舵
角及び車両の対地速度情報を入力し、操舵方向及び車速
に応じてハンドルアシスト力アクチュエータ64に制御
信号(電流信号)を出力する。また、2個のCPU54
及び55を有し、論理積ゲート56〜59を用いて両C
PU54、55のハンドルアシスト力アクチュエータ6
4を駆動する方向が一致した場合のみ制御信号を出力す
る。つまり、両CPU54、55が同一演算結果を示し
た時のみ制御信号を出力するようなフェールセーフ構成
となっている。このように、前述したABS装置と同様
にパワーステアリング制御装置も安全設計のために2個
のCPUを用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
ABS装置とパワーステアリング制御装置では、安全上
の問題から2個のCPUで構成されており、また入力情
報としてABS装置は車輪速、パワーステアリング制御
装置は車速と操舵角が必要である。現在、これらの装置
は個別に車両に搭載されているので、CPUなどの制御
回路の占有面積が大きく、コストがかかるという問題点
があった。また、車両ハーネス(信号線)の配線等が煩
雑であるという問題点があった。さらに、単純に統合化
するのみではフェールセーフ上の問題点があった。
【0008】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、回路規模を縮小でき、コストも低
減できると共に、フェールセーフ機能も確保することが
できるスリップ制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るスリップ制御装置は、次に掲げる手段を備えたもので
ある。 〔1〕 車輪の速度を検出する車輪速検出手段。 〔2〕 ハンドル操舵時の操舵トルクを検出する操舵ト
ルク検出手段。 〔3〕 前記車輪の制動圧を調整する制動圧調整手段。 〔4〕 操舵中のハンドルの回転力を補助するハンドル
アシスト力調整手段。 〔5〕 前記車輪の速度に基づいて前記制動圧の制御量
を演算して前記制動圧調整手段に出力する第1の制御手
段。 〔6〕 前記車輪の速度及び前記操舵トルクに基づいて
前記ハンドルのアシスト力を演算して前記ハンドルアシ
スト力調整手段に出力し、かつ前記車輪の速度及び前記
制動圧調整手段の出力に基づいて前記制動圧の制御量を
監視して異常を検出した場合は前記制動圧調整手段の動
作を停止する信号を出力する第2の制御手段。
【0010】この発明の請求項2に係るスリップ制御装
置は、次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 車輪の速度を検出する車輪速検出手段。 〔2〕 ハンドル操舵時の操舵トルクを検出する操舵ト
ルク検出手段。 〔3〕 前記車輪の制動圧を調整する制動圧調整手段。 〔4〕 操舵中のハンドルの回転力を補助するハンドル
アシスト力調整手段。 〔5〕 前記車輪の速度に基づいて前記制動圧の制御量
を演算して前記制動圧調整手段に出力する第1の制御手
段。 〔6〕 前記車輪の速度及び前記操舵トルクに基づいて
前記ハンドルのアシスト力を演算して前記ハンドルアシ
スト力調整手段に出力し、かつ前記車輪の速度及び前記
制動圧調整手段の出力に基づいて前記制動圧の制御量を
監視して異常を検出した場合は前記第1の制御手段に異
常信号を出力する第2の制御手段。
【0011】
【作用】この発明の請求項1に係るスリップ制御装置に
おいては、車輪速検出手段によって車輪の速度が検出さ
れ、操舵トルク検出手段によってハンドル操舵時の操舵
トルクが検出される。また、制動圧調整手段によって前
記車輪の制動圧が調整され、ハンドルアシスト力調整手
段によって操舵中のハンドルの回転力が補助される。そ
して、第1の制御手段によって、前記車輪の速度に基づ
いて前記制動圧の制御量が演算されて前記制動圧調整手
段に出力される。また、第2の制御手段によって、前記
車輪の速度及び前記操舵トルクに基づいて前記ハンドル
のアシスト力が演算されて前記ハンドルアシスト力調整
手段に出力され、かつ前記車輪の速度及び前記制動圧調
整手段の出力に基づいて前記制動圧の制御量が監視され
て異常を検出した場合は前記制動圧調整手段の動作を停
止する信号が出力される。この発明の請求項2に係るス
リップ制御装置においては、車輪速検出手段によって車
輪の速度が検出され、操舵トルク検出手段によってハン
ドル操舵時の操舵トルクが検出される。また、制動圧調
整手段によって前記車輪の制動圧が調整され、ハンドル
アシスト力調整手段によって操舵中のハンドルの回転力
が補助される。そして、第1の制御手段によって、前記
車輪の速度に基づいて前記制動圧の制御量が演算されて
前記制動圧調整手段に出力される。また、第2の制御手
段によって、前記車輪の速度及び前記操舵トルクに基づ
いて前記ハンドルのアシスト力が演算されて前記ハンド
ルアシスト力調整手段に出力され、かつ前記車輪の速度
及び前記制動圧調整手段の出力に基づいて前記制動圧の
制御量が監視されて異常を検出した場合は前記第1の制
御手段に異常信号が出力される。
【0012】
【実施例】実施例1. この発明の実施例1の構成について図1を参照しながら
説明する。図1は、この発明の実施例1を示すブロック
図である。
【0013】図1において、実施例1は、車輪の速度を
検出する車輪速検出手段1a、…、1bと、ハンドル操
舵時の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段2と、
マスタシリンダとホイールシリンダ(共に図示しな
い。)との間に配設され、制動圧の増圧・減圧が可能な
制動圧調整手段3と、操舵中のハンドルの回転力を可変
的にアシストするハンドルアシスト力調整手段4とを備
える。
【0014】また、実施例1は、前記車輪の速度情報よ
り車輪のスリップを抑制するための制動圧の制御量を演
算して前記制動圧調整手段3に出力する制動圧制御量演
算手段5と、前記操舵トルクと車輪の速度情報によりハ
ンドルのアシスト力を演算して前記ハンドルアシスト力
調整手段4に出力するハンドルアシスト力演算手段6と
を備える。
【0015】さらに、実施例1は、前記車輪の速度情報
と制動圧調整手段3からの駆動モニタ情報8とにより制
動圧の制御量を監視し、監視中に異常を検出した場合に
は制動圧調整手段3の動作を停止する信号9を出力する
制動圧監視手段7を備える。
【0016】ところで、この発明の請求項1に係る第1
の制御手段は、前述したこの発明の実施例1では制動圧
制御量演算手段5に相当し、この発明の請求項1に係る
第2の制御手段は、実施例1ではハンドルアシスト力演
算手段6及び制動圧監視手段7から構成されている。つ
ぎに、この実施例1の具体的構成について図2を参照し
ながら説明する。図2は、この発明の実施例1の具体的
構成を示す図である。
【0017】図2において、実施例1は、ハンドル10
を支持するハンドルシャフトのねじれから操舵トルクを
検出し、それに対応するアナログ信号を出力する操舵ト
ルクセンサ11と、上記ハンドルシャフトの回転をモー
タ13によりアシストするギア機構12と、操舵輪14
a、14bに配置され、車輪の速度に対応するパルス信
号を出力する車輪速センサ15a、15bと、ブレーキ
ペダル16に連結されたマスタシリンダ17及び操舵輪
14a、14bの間に配置されたブレーキ用アクチュエ
ータと、入力側が操舵トルクセンサ11及び車輪速セン
サ15a、15bに接続され、かつ出力側がモータ13
及び上記ブレーキ用アクチュエータに接続された制御装
置22とを備えている。なお、簡略化するためにブレー
キ系統は操舵輪14a、14bだけ図示する。
【0018】上記ブレーキ用アクチュエータは、ブレー
キ液が流れる管の途中に設けられた常開弁を有するソレ
ノイドバルブ18a,18bと、同様に常閉弁を有する
ソレノイドバルブ19a,19bと、ブレーキ液を蓄え
るレザーバ20と、ブレーキ液を供給するモータポンプ
21とより構成されている。なお、ソレノイドバルブ1
8a、18b、19a、19bは、ブレーキ液の流れを
調整するバルブと、バルブの開閉を行うソレノイドを備
える。また、制御装置22は、車輪速センサ15a,1
5bに接続された入力回路23aと、操舵トルクセンサ
11に接続された入力回路23bと、入力回路23aに
接続されたABS制御用のCPU1、25と、入力回路
23a及び23bに接続されたパワーステアリング制御
用のCPU2、26と、出力側がソレノイドバルブ18
a、18b、19a、19bのソレノイドのそれぞれに
4本の信号線で接続されたブレーキ圧力調整用の出力回
路24aと、入力側がCPU26に接続され、かつ出力
側がモータ13に接続されたハンドルアシスト力調整用
の出力回路24bと、入力側が出力回路24aに接続さ
れ、かつ出力側がCPU26に接続され、ブレーキ圧力
の制御信号をモニタする入力回路27と、CPU25の
ブレーキ制御を監視するブレーキ制御監視手段28と、
入力側がCPU25及びブレーキ制御監視手段28に接
続され、かつ出力側が出力回路24aに接続され、出力
回路24aの動作を禁止できる論理積ゲート29とより
構成されている。なお、ブレーキ制御監視手段28はC
PU26に内蔵されているプログラムであり、CPU2
5のABS制御機能と同様の制御機能を有するものであ
る。ところで、図1の車輪速検出手段1a、…、1b
は、図2の車輪速センサ15a、15b及び入力回路2
3aに相当し、図1の操舵トルク検出手段2は、図2の
操舵トルクセンサ11及び入力回路23bに相当する。
また、図1の制動圧調整手段3は、図2の論理積ゲート
29、出力回路24a及び上記ブレーキ用アクチュエー
タに相当し、図1のハンドルアシスト力調整手段4は、
図2の出力回路24b、モータ13及びギア機構12に
相当する。さらに、図1の制動圧制御量演算手段5及び
ハンドルアシスト力演算手段6は、図2のCPU25及
びCPU26の各々に相当し、図1の制動圧監視手段7
は、図2の入力回路27及びブレーキ制御監視手段28
に相当する。
【0019】つづいて、この発明の実施例1の動作につ
いて説明する。CPU25のABS制御は、ブレーキペ
ダル16が踏まれると、車輪の速度情報を入力し、上記
ブレーキ用アクチュエータを所定の繰り返し間隔で減圧
モード、保持モード及び増圧モードにするものである。
なお、簡略化するためにブレーキ系統は操舵輪14a、
14bのみについて説明する。ブレーキ液の流れは、ブ
レーキペダル16が踏まれると、ソレノイドバルブ18
a,18bを通りホイールシリンダに流れ込む。減圧モ
ード時はソレノイドバルブ18a,18bをCPU25
の制御信号により閉成し、一方ソレノイドバルブ19
a,19bを開成してレザーバ20にブレーキ液が流れ
圧力が低くなる。また、保持モード時はソレノイドバル
ブ18a,18bのみ閉成し、ソレノイドバルブ19
a,19bは非制御(常閉)とする。さらに、増圧モー
ド時はソレノイドバルブ18a,18b,19a,19
bを非制御とし、CPU25によりモータポンプ21を
駆動するとレザーバ20からブレーキ液が供給されて増
圧された圧力がホイールシリンダに流れ込むことにな
る。
【0020】ブレーキ制御監視手段28は、出力回路2
4aからのブレーキ圧の制御信号が現在,減圧モード,
保持モード,増圧モードのいずれの状態かをモニタし、
かつその状態が車輪の速度情報により正しいか否かを判
断する。つまり、車輪の速度情報から減圧しなくてはな
らない時に、制御信号が増圧モードの状態であると判断
したり、逆に増圧すべき時に減圧モードの状態であると
判断すると、出力回路24aを非動作にするため論理積
ゲート29にロー(Low)信号を出力する。さらに、
ソレノイドバルブ18a,18b,19a,19bに接
続する信号線の断線、出力回路24aのショートもこの
監視機能に含ませることも簡単に実現できる。これによ
りCPU25又は出力回路24aの不具合を監視し、か
つ禁止信号により車両の安全性を確保しようとするもの
である。また、CPU26のパワーステアリング制御
は、操舵トルクセンサ11からの操舵トルクに対応する
アナログ信号と、車輪速センサ15a、15bからの車
輪の速度情報に応じてモータ13の駆動電流を出力する
ことにより行う。車輪の速度情報を入力するので、車輪
の空転等にも対応することができる。
【0021】この発明の実施例1は、前述したように、
ABS装置とパワーステアリング制御装置とを統合化す
ることを目的とする。つまり、制御装置22内に2個の
CPU25及び26を設け、一方のCPU25は主にA
BS制御を行い、他方のCPU26はパワーステアリン
グ制御を行う。そして、安全性確保のために、一方のC
PU25のABS制御状態を他方のCPU26が監視
し、制御が異常であると判定するとその制御を停止する
信号を論理積ゲート29に出力する。その結果、制御装
置22の回路規模を縮小でき、コスト低減も可能とな
る。しかも、他方のCPU26が一方のCPU25の制
御の監視機能を有しているため安全性確保も可能である
という効果を奏する。なお、CPU25もCPU26の
パワーステアリング制御のバックアップを同時に行うこ
とにより上記統合化の効果を増すことができる。
【0022】実施例2. 図3は、この発明の実施例2の制御装置の一部を示した
図である。他の構成は実施例1と同様である。この実施
例2は、実施例1と同様にブレーキ制御監視手段28が
異常と判断するとソレノイドバルブ18a、18b、1
9a、19bに接続された電源供給用リレー30を遮断
することにより、上記ブレーキ用アクチュエータの動作
を強制的に停止しようとするものである。なお、この発
明の請求項1に係る制動圧調整手段は、この実施例2で
は出力回路24a、上記ブレーキ用アクチュエータ及び
電源供給用リレー30に相当し、他は実施例1と同様で
ある。
【0023】実施例3. 図4は、この発明の実施例3の制御装置の一部を示した
図である。他の構成は実施例1と同様である。この実施
例3は、実施例1と同様にブレーキ制御監視手段28が
異常と判断するとCPU25に異常信号31を出力し、
例えばCPU25をリセットしたり、CPU25の電源
をオフすることによりCPU25自体の動作を停止する
ことにより上記ブレーキ用アクチュエータの動作を止め
るものである。なお、この発明の請求項2に係る制動圧
調整手段は、この実施例3では出力回路24a及び上記
ブレーキ用アクチュエータに相当し、この発明の請求項
2に係る他の各手段は請求項1の各手段と実施例1の関
係と同様である。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上説明したとおり、AB
S制御とパワーステアリング制御とを統合化したので、
回路の規模を縮小することができ、またコストを低減す
ることができると共に、フュールセーフ機能も確保する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の具体的構成を示す図であ
る。
【図3】この発明の実施例2の制御装置の一部を示す図
である。
【図4】この発明の実施例3の制御装置の一部を示す図
である。
【図5】従来のABS装置を示す図である。
【図6】従来のパワーステアリング制御装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 操舵トルクセンサ 12 ギア機構 13 モータ 15a、15b 車輪速センサ 18a、18b ソレノイドバルブ 19a、19b ソレノイドバルブ 22 制御装置 25 CPU1 26 CPU2 28 ブレーキ制御監視手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 俊一 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式 会社 姫路製作所内 (56)参考文献 特開 平3−99983(JP,A) 特開 平2−249762(JP,A) 特開 平4−372470(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の速度を検出する車輪速検出手段、
    ハンドル操舵時の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段、前記車輪の制動圧を調整する制動圧調整手段、操
    舵中のハンドルの回転力を補助するハンドルアシスト力
    調整手段、前記車輪の速度に基づいて前記制動圧の制御
    量を演算して前記制動圧調整手段に出力する第1の制御
    手段、並びに前記車輪の速度及び前記操舵トルクに基づ
    いて前記ハンドルのアシスト力を演算して前記ハンドル
    アシスト力調整手段に出力し、かつ前記車輪の速度及び
    前記制動圧調整手段の出力に基づいて前記制動圧の制御
    量を監視して異常を検出した場合は前記制動圧調整手段
    の動作を停止する信号を出力する第2の制御手段を備え
    たことを特徴とするスリップ制御装置。
  2. 【請求項2】 車輪の速度を検出する車輪速検出手段、
    ハンドル操舵時の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段、前記車輪の制動圧を調整する制動圧調整手段、操
    舵中のハンドルの回転力を補助するハンドルアシスト力
    調整手段、前記車輪の速度に基づいて前記制動圧の制御
    量を演算して前記制動圧調整手段に出力する第1の制御
    手段、並びに前記車輪の速度及び前記操舵トルクに基づ
    いて前記ハンドルのアシスト力を演算して前記ハンドル
    アシスト力調整手段に出力し、かつ前記車輪の速度及び
    前記制動圧調整手段の出力に基づいて前記制動圧の制御
    量を監視して異常を検出した場合は前記第1の制御手段
    に異常信号を出力する第2の制御手段を備えたことを特
    徴とするスリップ制御装置。
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