JP2828549B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP2828549B2
JP2828549B2 JP27197092A JP27197092A JP2828549B2 JP 2828549 B2 JP2828549 B2 JP 2828549B2 JP 27197092 A JP27197092 A JP 27197092A JP 27197092 A JP27197092 A JP 27197092A JP 2828549 B2 JP2828549 B2 JP 2828549B2
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俊一 和田
靖雄 内藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の制御装置に関
し、特に車輪の速度情報より制動力を制御するいわゆる
アンチスキッドブレーキシステム(以下、ABSとい
う)装置と、操舵力情報と車両の速度情報より操舵ハン
ドルの回転力を補助(アシスト)するいわゆるパワース
テアリング(PS)制御装置とを含む車両の制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両の制御装置は従来上述したA
BS装置とパワーステアリング制御装置をそれぞれ個別
に車両に搭載するようにしている。図3は従来の車両の
制御装置で使用されているパワーステアリング制御装置
を示す構成図である。図において、1は操舵ハンドル
(図示せず)の操舵トルク(操舵角)を検出するトルク
センサ、2a、2bは車両の対地速度を検出する車速セ
ンサ、3はトルクセンサ1、車速センサ2a、2b等の
検出出力が供給されるインタフェース、4はインタフェ
ース3を介して入力される操舵トルク情報及び車両の対
地速度情報に基づいて操舵方向及び車速に応じた操舵補
助力等を演算するメインマイクロコンピュータ、5はメ
インマイクロコンピュータ4と同様の入力情報に基づい
て同様の演算を行うサブマイクロコンピュータである。
【0003】6はメインマイクロコンピュータ4及びサ
ブマイクロコンピュータ5に接続され、これらの出力に
より付勢されてバッテリ7からの電源を後述のモータ駆
動回路及びクラッチ駆動回路等に供給するフェールセー
フリレー、8はメインマイクロコンピュータ4及びサブ
マイクロコンピュータ5に接続され、これらの出力に基
づいて駆動信号を操舵補助力アクチュエータ用の直流モ
ータ9に出力するモータ駆動回路、10はメインマイク
ロコンピュータ4に接続され、その出力に基づいてクラ
ッチ11に駆動信号を出力するクラッチ駆動回路であ
る。
【0004】かくして、図3のパワーステアリング制御
装置は、2個のマイクロコンピュータを有し、両出力の
操舵補助力アクチュエータ用の直流モータを駆動する条
件が一致したら制御信号を出力する。つまり、両マイク
ロコンピュータが同一の演算結果を示したときのみ制御
信号を出力するいわゆるフェールセーフ構成をなし、車
両の安全性を確保するようにしている。
【0005】又、図4は従来の車両の制御装置で使用さ
れているABS装置を示す構成図である。図において、
21a、21b、21c及び21dは車輪の速度を検出
する車輪速センサ、22はブレーキ動作に関連して作動
するブレーキスイッチ、23は車輪速センサ21a〜2
1d及びブレーキスイッチ22等の出力が供給されるイ
ンタフェース、24はインタフェース23を介して入力
される車輪の速度情報及び制動力情報に基づいて車輪の
ブレーキ作動信号、即ち制動圧を増・減圧する制御量等
を演算するマスタマイクロコンピュータ、25はマスタ
マイクロコンピュータ24と同様の入力情報に基づいて
同様の演算を行うスレーブマイクロコンピュータであ
る。
【0006】26はマイクロコンピュータ24、25の
動作を監視するウォッチドッグ回路、27はマイクロコ
ンピュータ24、25及びウォッチドッグ回路26の出
力に基づいて、例えば論理積を取って、駆動信号を発生
する駆動回路、28は駆動回路27からの駆動信号によ
り付勢されてバッテリ29からの電源を後述のバルブ駆
動回路及びハイドロリックユニット等に供給するフェー
ルセーフ用メインリレーである。30はマスタマイクロ
コンピュータ24に接続され、その出力に基づいて駆動
信号をハイドロリックユニット31に供給するバルブ駆
動回路である。ハイドロリックユニット31は、図示せ
ずも入力された駆動信号により内蔵されている電磁バル
ブを作動し、マスタシリンダ圧力を所要の圧力に調整
し、ホイールシリンダに供給する。
【0007】このように、図4のABS装置は、2個の
マイクロコンピュータを有し、両マイクロコンピュータ
の動作をウォッチドッグ回路で監視して正常又は異常の
信号を出力するようになし、両マイクロコンピュータが
正常でない限りフェールセーフ機能が働き、車両の安全
性を確保するようにしている。かくして、近時、ブレー
キ系を扱っているABS装置は、2個のマイクロコンピ
ュータで冗長度を増すようにすることが主流になって来
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両の制御装置
は以上のように、安全性の問題からそれぞれ2個のマイ
クロコンピュータを含むパワーステアリング制御装置と
ABS装置を個別に車両に搭載し、しかもパワーステア
リング制御装置には操舵トルク情報と車速情報、ABS
装置には車輪の速度情報がそれぞれ必要であるので、マ
イクロコンピュータを構成するCPU等の制御回路の占
有面積が大きく、高価となり、又、車両ハーネス(信号
線)の配線等が煩雑となり、更に、単純にパワーステア
リング制御装置とABS装置を統合化するのみではフェ
ールセーフ機能にも支障を来すという問題点があった。
【0009】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、本来のフェールセーフ機能を保持
しながら構成の簡略化、コストの低廉化を図ることがで
きる車両の制御装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る車両の制御装置は、操舵ハンドルの操舵に応じて操舵
補助用モータの駆動方向及び駆動トルクを決定し、該駆
動方向及び駆動トルクに基づいて上記操舵補助用モータ
に対する方向信号及びトルク信号を出力する第1の制御
手段と、車輪の速度信号とブレーキ検出信号に応じて上
記車輪のブレーキ作動信号を出力すると共に、上記操舵
ハンドルの操舵に応じて上記操舵補助用モータの少なく
とも駆動方向を決定し、該駆動方向に基づいて上記操舵
補助用モータに対する方向信号を出力する第2の制御手
段とを備え、上記第1の制御手段及び上記第2の制御手
段からそれぞれ出力される上記方向信号が一致した場合
にのみ上記方向信号及び上記トルク信号に応じて上記操
舵補助用モータを駆動するようにしたものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る車両の制御装置
は、操舵ハンドルの操舵に応じて操舵補助用モータの駆
動方向及び駆動トルクを決定し、該駆動方向及び駆動ト
ルクに基づいて上記操舵補助用モータに対する方向信号
及びトルク信号を出力すると共に、パワーステアリング
制御装置及びABS装置共用のフェールセーフリレーを
付勢するための付勢信号を出力する第3の制御手段と、
車輪の速度信号とブレーキ検出信号に応じて上記車輪の
ブレーキ作動信号を出力すると共に上記操舵ハンドルの
操舵に応じて上記操舵補助用モータの少なくとも駆動方
向を決定し、該駆動方向に基づいて上記操舵補助用モー
タに対する方向信号を出力すると共に、上記フェールセ
ーフリレーを付勢するための付勢信号を出力する第4の
制御手段とを備え、上記第3の制御手段及び上記第4の
制御手段からそれぞれ出力される上記付勢信号が一致し
た場合にのみ上記フェールセーフリレーを付勢するよう
にしたものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、パワーステア
リング制御装置用として機能する第1の制御手段及び主
としてABS装置用として機能する第2の制御手段から
それぞれ出力される操舵補助用モータに対する方向信号
が一致した場合にのみ方向信号及びトルク信号に応じて
操舵補助用モータを駆動するようする。これにより、本
来のフエールセーフ機能を保持しながら、構成の簡略
化、コストの低廉化を図る。
【0013】請求項2記載の発明においては、パワース
テアリング制御装置用として機能する第3の制御手段及
び主としてABS装置用として機能する第4の制御手段
からそれぞれ出力されるパワーステアリング制御装置及
びABS装置共用のフェールセーフリレーを付勢するた
めの付勢信号が一致した場合にのみフェールセーフリレ
ーを付勢するようする。これにより、構成の簡略化、コ
ストの低廉化を図ると共にフェールセーフ機能を更に向
上させる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す構成図であり、
図3及び図4と対応する部分には同一符号を付し、その
詳細説明は省略する。図において、1a、1bは操舵ハ
ンドル(図示せず)の操舵トルク(操舵角)を検出する
トルクセンサ、4Aはパワーステアリング制御用の第1
の制御手段としてのマイクロコンピュータであって、こ
のマイクロコンピュータ4Aは、インタフェース3を介
して入力されるトルクセンサ1a、1bの出力及びイン
タフェース23を介して入力される車輪速センサ21a
〜21dの出力に基づいて直流モータ9の駆動方向及び
駆動トルクを決定し、この情報に基づいて直流モータ9
に対する方向信号及びトルク信号を生成して出力する。
【0015】6Aはマイクロコンピュータ4A及び後述
のアンチスキッドブレーキ制御用の第2の制御手段とし
てのマイクロコンピュータ24Aにそれぞれ接続された
パワーステアリング用リレー及びABS用リレー(共に
図示せず)を含むフェールセーフリレーであって、この
フェールセーフリレー6Aの各リレーは、それぞれマイ
クロコンピュータ4A及び24Aの出力により付勢され
てバッテリ7からの電源をそれぞれ対応するモータ駆動
回路8、クラッチ駆動回路10及びバルブ駆動回路3
0、ハイドロリックユニット31等に供給する。
【0016】マイクロコンピュータ24Aは、インタフ
ェース23を介して入力される車輪速センサ21a〜2
1dの出力及びブレーキスイッチ22の出力に基づいて
車輪のブレーキ作動信号を発生すると共に、インタフェ
ース3を介して入力されるトルクセンサ1a、1bの出
力に基づいて直流モータ9の少なくとも駆動方向を決定
し、この情報に基づいて直流モータ9に対する方向信号
を生成して出力する。従って、このマイクロコンピュー
タ24Aは、本実施例では、本来のアンチスキッドブレ
ーキ制御用として機能するだけでなく、一部パワーステ
アリング制御用(パワーステアリング制御監視用)とし
ても実質的に機能する。尚、マイクロコンピュータ24
Aはマイクロコンピュータ4Aとも相互接続されてい
る。
【0017】40はマイクロコンピュータ4A及び24
Aに接続され、両マイクロコンピュータからの方向信号
が一致した場合のみゲートを開いてその出力をモータ駆
動回路8に供給してこれを駆動するゲート手段としての
AND回路である。尚、マイクロコンピュータ4A及び
24Aは、それぞれ出力している方向信号の不一致が所
定時間継続した場合、フェールセーフリレー6Aを消勢
してバッテリ7から各回路に供給されている電源を遮断
するようになされている。
【0018】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について説明する。まず、マイクロコンピュータ4
Aは、車両の運転開始時各センサの出力に基づいてパワ
ーステアリング制御装置の動作を確認し、正常であれ
ば、パワーステアリング制御装置を作動させるためのフ
エールセーフリレー付勢信号を出力してフエールセーフ
リレー6Aのパワーステアリング用リレーを付勢し、こ
れによりバッテリ7からの電源をモータ駆動回路8及び
クラッチ駆動回路10に供給する。
【0019】同様に、マイクロコンピュータ24Aは、
車両の運転開始時各センサの出力に基づいてABS装置
の動作を確認し、正常であれば、ABS装置を作動させ
るためのフエールセーフリレー付勢信号を出力してフエ
ールセーフリレー6AのABS用リレーを付勢し、これ
によりバッテリ7からの電源をバルブ駆動回路30及び
ハイドロリックユニット31に供給する。そして、マイ
クロコンピュータ4Aは、クラッチ電流指令信号をクラ
ッチ駆動回路10に供給し、かくして、クラッチ駆動回
路10は、例えばPWM変調された駆動信号をクラッチ
11に供給してこれを作動する。又、クラッチ11から
は異常検出のためにクラッチ電流がクラッチ駆動回路1
0に帰還される。
【0020】次に、マイクロコンピュータ4Aは、イン
タフェース3を介してトルクセンサ1a、1bより操舵
ハンドル操舵時の操舵トルク情報を取り込むと共に、イ
ンタフェース23を介して車輪速センサ21a〜21d
より車輪速度情報を取り込んで、操舵トルク情報に基づ
いて直流モータ9の駆動方向を決定し、操舵トルク情報
及び車輪速度情報に基づいて直流モータ9の駆動トルク
を決定し、これら駆動方向及び駆動トルクに基づいて直
流モータ9に対する方向信号及びトルク信号を生成して
出力する。
【0021】一方、マイクロコンピュータ24Aは、イ
ンタフェース23を介して車輪速センサ21a〜21d
より車輪速度情報を取り込むと共にブレーキスイッチ2
2より制動力情報を取り込んで、これら車輪速度情報及
び制動力情報に基づいて車輪のブレーキ作動信号を生成
して本来のABS制御用の信号を出力すると共に、イン
タフェース3を介してトルクセンサ1a、1bより操舵
ハンドル操舵時の操舵トルク情報を取り込んで、この操
舵トルク情報に基づいて直流モータ9の駆動方向を決定
し、この駆動方向に基づいて直流モータ9に対する方向
信号を生成して出力する。
【0022】そして、マイクロコンピュータ4Aからの
方向信号とマイクロコンピュータ24Aからの方向信号
が一致していればAND回路40はゲートを開いてその
出力をモータ方向指令信号としてモータ駆動回路8に供
給する。かくして、モータ駆動回路8は動作開始し、こ
の供給されたモータ方向指令信号と常時マイクロコンピ
ュータ4Aから直接供給されるようになされているモー
タ駆動指令信号としてのトルク信号に基づいて駆動信号
を形成し、この駆動信号を直流モータ9に供給してこれ
を駆動する。
【0023】又、マイクロコンピュータ24Aから出力
された車輪のブレーキ作動信号はバルブ駆動回路30を
介してハイドロリックユニット31に供給され、本来の
ABS制御機能が実行される。尚、マイクロコンピュー
タ24Aは、上述の方向信号の不一致が所定時間継続
し、異常状態が持続する場合は、フエールセーフリレー
6AのABS用リレーを消勢すると共に、マイクロコン
ピュータ4Aにもフエールセーフリレー6Aのパワース
テアリング用リレーを消勢させ、装置全体の回路の電源
を遮断するようにする。勿論この機能は、マイクロコン
ピュータ4A側に持たしても良い。
【0024】このように、本実施例では、アンチスキッ
ドブレーキ制御用のマイクロコンピュータ24Aにパワ
ーステアリング制御用のマイクロコンピュータ4Aの動
作を監視する機能を持たせ、両マイクロコンピュータが
出力した方向信号が一致した場合のみパワーステアリン
グ制御装置のモータを駆動するようにしているので、従
来のごとくそれぞれ2個のマイクロコンピュータを含む
パワーステアリング制御装置とABS装置を個別に車両
に搭載し、しかもパワーステアリング制御装置には操舵
トルク情報と車速情報、ABS装置には車輪の速度情報
をそれぞれ必要としないため、マイクロコンピュータを
構成するCPU等の制御回路の占有面積が小さく、安価
となり、又、車両ハーネス(信号線)の配線等も少なく
なり、本来のフエールセーフ機能を保持しながら、構成
の簡略化、コストの低廉化を図ることができる。
【0025】実施例2.図2はこの発明の他の実施例を
示す構成図であり、図1と対応する部分には同一符号を
付し、その詳細説明は省略する。図において、4Bはパ
ワーステアリング制御用の第3の制御手段としてのマイ
クロコンピュータであって、このマイクロコンピュータ
4Bは、インタフェース3を介して入力されるトルクセ
ンサ1a、1bの出力及びインタフェース23を介して
入力される車輪速センサ21a〜21dの出力に基づい
て直流モータ9の駆動方向及び駆動トルクを決定し、こ
の情報に基づいて方向信号及びトルク信号を生成して出
力する。6Bは上述のフェールセーフリレー6Aと同様
の機能を有し、パワーステアリング制御装置及びABS
装置共用のフェールセーフリレーである。
【0026】24Bはアンチスキッドブレーキ制御用の
第4の制御手段としてのマイクロコンピュータであっ
て、このマイクロコンピュータ24Bは、インタフェー
ス23を介して入力される車輪速センサ21a〜21d
の出力及びブレーキスイッチ22の出力に基づいて車輪
のブレーキ作動信号を発生すると共に、インタフェース
3を介して入力されるトルクセンサ1a、1bの出力に
基づいて直流モータ9の少なくとも駆動方向を決定し、
この駆動方向に基づいて方向信号を生成して出力する。
【0027】従って、このマイクロコンピュータ24B
は、本実施例では、本来のアンチスキッドブレーキ制御
用として機能するだけでなく、一部パワーステアリング
制御用(パワーステアリング制御監視用)としても実質
的に機能する。尚、マイクロコンピュータ24Bはマイ
クロコンピュータ4Bとも相互接続されている。
【0028】41はマイクロコンピュータ4B及び24
Bに接続され、マイクロコンピュータ4Bから出力され
るパワーステアリング制御装置を作動させるためのフェ
ールセーフリレー付勢信号と、マイクロコンピュータ2
4Bから出力されるABS装置を作動させるためのフェ
ールセーフリレー付勢信号とが一致した場合のみゲート
を開いてその出力をフェールセーフリレー6Bに供給し
てこれを付勢するゲート手段としてのAND回路であ
る。
【0029】次に、図2に示したこの発明の他の実施例
の動作について説明する。まず、マイクロコンピュータ
4Bは、車両の運転開始時各センサの出力に基づいてパ
ワーステアリング制御装置の動作を確認し、正常であれ
ば、パワーステアリング制御装置を作動させるためのフ
エールセーフリレー付勢信号を出力する。同様に、マイ
クロコンピュータ24Bは、車両の運転開始時各センサ
の出力に基づいてABS装置の動作を確認し、正常であ
れば、ABS装置を作動させるためのフエールセーフリ
レー付勢信号を出力する。
【0030】マイクロコンピュータ4B及び24Bから
の付勢信号はAND回路41に供給され、両者が一致す
ると、AND回路41はゲートを開き、その出力をフエ
ールセーフリレー6Bに供給してこれを付勢し、これに
よりバッテリ7からの電源がパワーステアリング制御装
置側のモータ駆動回路8及びクラッチ駆動回路10と、
ABS装置側のバルブ駆動回路30及びハイドロリック
ユニット31に同時に供給される。
【0031】そして、マイクロコンピュータ4Bは、ク
ラッチ電流指令信号をクラッチ駆動回路10に供給し、
かくして、クラッチ駆動回路10は、例えばPWM変調
により形成された駆動信号をクラッチ11に供給してこ
れを作動する。又、クラッチ11からは異常検出のため
にクラッチ電流がクラッチ駆動回路10に帰還される。
【0032】次に、マイクロコンピュータ4Bは、イン
タフェース3を介してトルクセンサ1a、1bより操舵
ハンドル操舵時の操舵トルク情報を取り込むと共に、イ
ンタフェース23を介して車輪速センサ21a〜21d
より車輪速度情報を取り込んで、操舵トルク情報に基づ
いて直流モータ9の駆動方向を決定し、操舵トルク情報
及び車輪速度情報に基づいて直流モータ9の駆動トルク
を決定し、これら駆動方向及び駆動トルクに基づいて直
流モータ9に対する方向信号及びトルク信号を生成して
出力する。
【0033】一方、マイクロコンピュータ24Bは、イ
ンタフェース23を介して車輪速センサ21a〜21d
より車輪速度情報を取り込むと共にブレーキスイッチ2
2より制動力情報を取り込んで、これら車輪速度情報及
び制動力情報に基づいて車輪のブレーキ作動信号を生成
して本来のABS制御用の信号を出力すると共に、イン
タフェース3を介してトルクセンサ1a、1bより操舵
ハンドル操舵時の操舵トルク情報を取り込んで、この操
舵トルク情報に基づいて直流モータ9の駆動方向を決定
し、この駆動方向に基づいて直流モータ9に対する方向
信号を生成して出力する。
【0034】そして、マイクロコンピュータ4Bからの
方向信号とマイクロコンピュータ24Bからの方向信号
が一致していれば、AND回路40は、ゲートを開いて
その出力をモータ方向指令信号としてモータ駆動回路8
に供給する。かくして、モータ駆動回路8は動作開始
し、この供給されたモータ方向指令信号と常時マイクロ
コンピュータ4Bから直接供給されるようになされてい
るモータ駆動指令信号としてのトルク信号に基づいて駆
動信号を形成し、この駆動信号を直流モータ9に供給し
てこれを駆動する。
【0035】又、マイクロコンピュータ24Bから出力
された車輪のブレーキ作動信号は、バルブ駆動回路30
を介してハイドロリックユニット31に供給され、本来
のABS制御機能が実行される。
【0036】このように、本実施例では、アンチスキッ
ドブレーキ制御用のマイクロコンピュータ24Bとパワ
ーステアリング制御用のマイクロコンピュータ4Bに相
互の動作を監視する機能を持たせ、両マイクロコンピュ
ータから出力したフェールセーフリレー付勢信号が一致
した場合のみパワーステアリング制御装置及びABS装
置双方の各回路に電源を与えると共に、両マイクロコン
ピュータから出力した方向信号が一致した場合のみパワ
ーステアリング制御装置のモータを駆動するようにして
いるので、フェールセーフリレーの共用が可能となり、
それだけ実施例1に比べて更に構成の簡略化、コストの
低廉化を図ることができると共に、より精度の高いフエ
ールセーフ機能を確保できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、操舵ハンドルの操舵に応じて操舵補助用モータの駆
動方向及び駆動トルクを決定し、該駆動方向及び駆動ト
ルクに基づいて上記操舵補助用モータに対する方向信号
及びトルク信号を出力する第1の制御手段と、車輪の速
度信号とブレーキ検出信号に応じて上記車輪のブレーキ
作動信号を出力すると共に、上記操舵ハンドルの操舵に
応じて上記操舵補助用モータの少なくとも駆動方向を決
定し、該駆動方向に基づいて上記操舵補助用モータに対
する方向信号を出力する第2の制御手段とを備え、上記
第1の制御手段及び上記第2の制御手段からそれぞれ出
力される上記方向信号が一致した場合にのみ上記方向信
号及び上記トルク信号に応じて上記操舵補助用モータを
駆動するようにしたので、本来のフエールセーフ機能を
保持しながら、構成の簡略化、コストの低廉化を図るこ
とができるという効果がある。
【0038】又、請求項2記載の発明によれば、操舵ハ
ンドルの操舵に応じて操舵補助用モータの駆動方向及び
駆動トルクを決定し、該駆動方向及び駆動トルクに基づ
いて上記操舵補助用モータに対する方向信号及びトルク
信号を出力すると共に、パワーステアリング制御装置及
びABS装置共用のフェールセーフリレーを付勢するた
めの付勢信号を出力する第3の制御手段と、車輪の速度
信号とブレーキ検出信号に応じて上記車輪のブレーキ作
動信号を出力すると共に上記操舵ハンドルの操舵に応じ
て上記操舵補助用モータの少なくとも駆動方向を決定
し、該駆動方向に基づいて上記操舵補助用モータに対す
る方向信号を出力すると共に、上記フェールセーフリレ
ーを付勢するための付勢信号を出力する第4の制御手段
とを備え、上記第3の制御手段及び上記第4の制御手段
からそれぞれ出力される上記付勢信号が一致した場合に
のみ上記フェールセーフリレーを付勢するようにしたの
で、更にフエールセーフ機能を向上できると共に、構成
の簡略化、コストの低廉化を図ることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両の制御装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】この発明に係る車両の制御装置の他の実施例を
示す構成図である。
【図3】従来の車両の制御装置に使用されているパワー
ステアリング制御装置を示す構成図である。
【図4】従来の車両の制御装置に使用されているABS
装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1a、1b トルクセンサ 4A、4B マイクロコンピュータ 6A、6B フェールセーフリレー 7 バッテリ 8 モータ駆動回路 9 直流モータ 21a〜21d 車輪速センサ 22 ブレーキスイッチ 24A、24B マイクロコンピュータ 31 ハイドロリックユニット 40、41 AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 109:00 119:00 127:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドルの操舵に応じて操舵補助用
    モータの駆動方向及び駆動トルクを決定し、該駆動方向
    及び駆動トルクに基づいて上記操舵補助用モータに対す
    る方向信号及びトルク信号を出力する第1の制御手段
    と、 車輪の速度信号とブレーキ検出信号に応じて上記車輪の
    ブレーキ作動信号を出力すると共に、上記操舵ハンドル
    の操舵に応じて上記操舵補助用モータの少なくとも駆動
    方向を決定し、該駆動方向に基づいて上記操舵補助用モ
    ータに対する方向信号を出力する第2の制御手段とを備
    え、上記第1の制御手段及び上記第2の制御手段からそ
    れぞれ出力される上記方向信号が一致した場合にのみ上
    記方向信号及び上記トルク信号に応じて上記操舵補助用
    モータを駆動するようにしたことを特徴とする車両の制
    御装置。
  2. 【請求項2】 操舵ハンドルの操舵に応じて操舵補助用
    モータの駆動方向及び駆動トルクを決定し、該駆動方向
    及び駆動トルクに基づいて上記操舵補助用モータに対す
    る方向信号及びトルク信号を出力すると共に、パワース
    テアリング制御装置及びABS装置共用のフェールセー
    フリレーを付勢するための付勢信号を出力する第3の制
    御手段と、 車輪の速度信号とブレーキ検出信号に応じて上記車輪の
    ブレーキ作動信号を出力すると共に上記操舵ハンドルの
    操舵に応じて上記操舵補助用モータの少なくとも駆動方
    向を決定し、該駆動方向に基づいて上記操舵補助用モー
    タに対する方向信号を出力すると共に、上記フェールセ
    ーフリレーを付勢するための付勢信号を出力する第4の
    制御手段とを備え、上記第3の制御手段及び上記第4の
    制御手段からそれぞれ出力される上記付勢信号が一致し
    た場合にのみ上記フェールセーフリレーを付勢するよう
    にしたことを特徴とする車両の制御装置。
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