JP5235741B2 - パワーステアリング装置の異常診断装置 - Google Patents
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Description
左側切替弁25が左側配管19とドレイン流路28の連通を遮断した後、左側圧力室14は加圧され、双方向ポンプ20によって作動油が吸引されて圧力の低下した右側圧力室13と略大気圧のリザーバタンク23の間で差圧が発生すると、右側吸入チェックバルブ21が開弁して更に作動油が吸引加圧されて右側圧力室14内に供給される。双方向ポンプ20によって加圧された作動油を供給された左側圧力室14の圧力は増加し、右側圧力室13との間で発生した圧力差によってピストン10を押圧する油圧アシスト力を発生する。この油圧アシスト力と操舵トルクで発生した推力でポールジョイント15,タイロッド16を介してタイヤ17を左側に転向する。
一方サブマイコン204もメインマイコン203と同様にモータ電源リレー205の駆動用信号211b,連通バルブ41の駆動信号210b,インバータ駆動回路の動作許可信号206bをそれぞれ出力する。
モータ電源リレー駆動回路211,インバータ駆動回路206,連通バルブ駆動回路210は、何れもメインマイコン203とサブマイコン204の2信号によるAND論理でモータ電源リレー205,インバータ207,連通バルブ41を駆動してパワーアシストが可能になる様に構成してある。
更にサブマイコン204は通信ライン204bによりメインマイコン203に周期的にデータ(以下、第2データ)を送信する第2データ通信部2046を有する。
連通バルブ41の駆動電流は電流センサ41aによって検出された電流Icをメインマインコ203がPID制御によるフィードバック制御により一定電流となるようにPWM駆動する。メインマイコン203の連通バルブ駆動信号210aはPWM信号であって、サブマイコン204の210bはイネーブル信号となる。
次に、メインマイコン203及びサブマイコン204で行われる異常判断部2039,2049の制御処理について説明する。図6は実施例1の異常判断部の制御内容を表すフローチャートである。尚、図7はメインマイコン203の異常判断部において判断された際の結果をまとめた表、図8はサブマイコン204の異常判断部において判断された際の結果をまとめた表である。サブマイコン204において設定されるアシストリミット値は通信によりメインマイコン203側に送信されるものとする。以下、図7,8の表を参酌して説明する。
ステップ402では、通信周期が正常かどうか診断する(第1異常検出部2037,2047において行われる処理)。正常で有ればステップ403に進み、異常であればステップ404に進む。
ステップ403では、アシストリミットを100%に設定し、処理を終了する。ここで、図7,8に示すように、PRUN信号が正常、且つ、通信周期が正常であればデータが正常/異常に係わらずアシストリミットは100%となる。アシストリミット100%とは、アシストトルクを制限しないという意味である。
ステップ405では、アシストリミットを70%に設定し、処理を終了する。尚、この処理がサブマイコン204の異常判断部でなされた場合には、メインマイコン203においてアシストリミットが70%に設定されると共に、図8に示すように通信によりメインマイコン203に異常を通知する。
ステップ406では、PRUN信号は正常であるがデータ通信の周期,データ共に異常であるため、アシストリミットを0%(アシスト停止を意味する)に設定して処理を終了する。この判断は、メインマイコン203の異常判断部で判断された場合、図7に示すようにメインマイコン203がアシストを停止する。一方、サブマイコン204の異常判断部で判断された場合、図8に示すようにサブマイコン204がアシストを停止する。
ステップ408では、受信データが正常かどうか診断し(第1異常検出部2037,2047において行われる処理)、正常であればステップ409に進み、異常であればステップ410に進む。
ステップ409では、アシストリミットを70%に設定し、処理を終了する。尚、この処理がサブマイコン204の異常判断部でなされた場合には、メインマイコン203においてアシストリミットが70%に設定されると共に、図8に示すように通信によりメインマイコン203に異常を通知する。
ステップ410では、アシストリミットを0%に設定し、処理を終了する。すなわち、メインマイコン203もしくはサブマイコン204がアシストを停止する。
次にフェイルセーフ処理の方法を説明する。図9はメインマイコンのフェイルセーフ処理を表すフローチャートである。
ステップ501では、フェイルセーフ処理中フラグFSFLAGが0かどうか調べる。0であればフェイルセーフ中ではないためステップ502に進み、1であれば既にフェイルセーフ中であるため、処理を終了する。
ステップ502では、アシストリミットが0%であるかどうかを調べ、0%であればステップ503へ進み、そうでなければステップ509に進む。
ステップ503では、異常カウンタを1インクリメントし、ステップ504に進む。
ステップ504では、異常カウンタと所定値を比較し、異常カウンタ≧所定値であればステップ505に進み、異常カウンタ<所定値であれれば処理を終了する。
ステップ505では、インバータ駆動信号をOFFにしてステップ506に進み、ステップ506ではモータ電源リレー駆動信号をOFFにしてステップ507に進み、ステップ507では連通バルブ駆動信号をOFFにしてフェイルセーフ処理を実施する。
ステップ508では、フェイルセーフ処理中フラグFSFLAG = 1に設定して処理を終了する。
ステップ502においてアシストリミットが0%以上であった場合にはステップ509に進み、ステップ509で異常カウンタを0に設定して処理を終了する。
次に、メインマイコン203に設けられたセレクトロー処理部2030におけるトルクリミッタのセレクトロー処理について説明する。図10はメインマイコンのトルクリミッタのセレクトロー処理を表すフローチャートである。
ステップ601では、電圧依存リミッタ値を算出し、ステップ602に進む。電圧依存リミッタ値とは、低電圧時に大電流を通電してシステムが遮断するのを防止するためのリミッタである。
ステップ602では、温度依存リミッタ値を算出し、ステップ603に進む。温度依存リミッタ値とは、大電流の連続通電によりコントロールユニットが熱破壊するのを防止するためのリミッタである。
ステップ603では、車速依存リミッタ値を算出し、ステップ604に進む。車速依存リミッタ値とは、高速走行時に大きなアシストトルクを発生してオーバーアシストとなるのを防止するためのリミッタ値である。
ステップ605では、セレクトローの仮の値(初期値)としてminに電圧依存リミッタ値を設定する。
ステップ606では、min値(この時点では電圧依存リミッタ値が代入されている)と温度依存リミッタ値を比較し、温度依存リミッタ値<min値であればステップ607に進み、温度依存リミッタ値≧minであればステップ608に進む。
ステップ607では、minに温度依存リミッタ値を代入し、ステップ608に進む。
ステップ608では、車速依存リミッタ値と、この時点での電圧依存リミッタ値と温度依存リミッタ値のセレクトローであるminを比較する。車速依存リミッタ値<minであればステップ609に進み、車速依存リミッタ値≧minであればステップ610に進む。
ステップ609では、minに車速依存リミッタ値を代入し、ステップ610に進む。
ステップ610では、サブマイコントルクリミッタ値とminを比較し、サブマイコントルクリミッタ値<minであればステップ611に進んで最終段のトルクリミッタとしてサブマイコントルクリミッタ値を採用する。サブマイコントルクリミッタ値≧minであればステップ612に進み、最終段のトルクリミッタとしてminを採用する。
(1)パワーステアリング装置用の診断装置であって、集積回路であるメインマイコン203(第1チップ)と、メインマイコン203とは別に設けられた集積回路であるサブマイコン204(第2チップ)と、メインマイコン203に設けられ車両搭載機器を制御する制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部2031と、メインマイコン203に設けられ、制御プログラムの異常を検出するための第1データをサブマイコン204に出力する第1データ通信部2036と、サブマイコン204に設けられ、制御プログラムの異常を検出するための第2データをメインマイコン203に出力する第2データ通信部2046と、メインマイコン203及びサブマイコン204に設けられ、第1データ及び第2データに基づき制御プログラムの異常を検出する第1異常検出部2037,2047と、メインマイコン203に設けられ、所定の周期で状態が変化しこの状態の変化が制御プログラムの実行開始の契機となるプログラム実行信号を生成する第1タイミング信号生成部2032と、メインマイコン203に設けられ、第1タイミング信号をサブマイコン204に出力する第1タイミング信号通信部2035と、サブマイコン204に設けられ、所定の周期で状態が変化する信号を生成する第2タイミング信号生成部2042と、サブマイコン204に設けられ、第2タイミング信号をメインマイコン203に出力する第2タイミング信号通信部2045と、メインマイコン203に設けられ、制御プログラムの実行に基づき第1タイミング信号の状態変化を許可する第1状態変化許可部2034と、メインマイコン203及びサブマイコン204に設けられ、第1タイミング信号及び第2タイミング信号に基づき制御プログラムの異常を検出する第2異常検出部2038,2048と、メインマイコン203及びサブマイコン204に設けられ、第1異常検出部2037,2047と第2異常検出部2038,2048の両方が制御プログラムの異常を検出したときは制御プログラムの実行を停止し、第1異常検出部2037,2047と第2異常検出部2038,2048のいずれか一方のみが制御プログラムの異常を検出したときは制御プログラムを継続して実行させる異常判断部2039,2049とを有する。
ステップ802では、カウント値countが所定値に達していることから、アシストリミットが70%よりも大きいか否かを判断し、大きいときはステップ803に進んで所定%Δxだけ漸減する。この処理をアシストリミットが70%を下回るまで継続し、ステップ804においてアシストリミットが70%を下回ったと判断したときは、ステップ405に進んでアシストリミットを70%に設定して本制御フローを終了する(アシストリミットを70%とするロワーリミッタ処理)。
図13は実施例3の漸減処理を表すタイムチャートである。時刻t1において異常判断がなされるとカウントアップを開始する。時刻t2において、カウント値countが所定時間に到達すると、トルクリミッタの漸減が行われ、時刻t3において、トルクリミッタが70%未満になると、トルクリミッタが70%に設定される。
(12)車両搭載機器の異常診断装置であって、
集積回路である第1チップと、
前記第1チップとは別に設けられた集積回路である第2チップと、
前記第1チップに設けられ、車両搭載機器を制御する制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部と、
前記第1チップに設けられ、前記制御プログラムの異常を検出するための第1データを前記第2チップに出力する第1データ通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記制御プログラムの異常を検出するための第2データを前記第1チップに出力する第2データ通信部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1データ及び第2データに基づき前記制御プログラムの異常を検出する第1異常検出部と、
前記第1チップに設けられ、所定の周期で状態が変化しこの状態の変化が前記制御プログラムの実行開始の契機となるプログラム実行信号を生成する第1タイミング信号生成部と、
前記第1チップに設けられ、前記第1タイミング信号を前記第2チップに出力する第1タイミング信号通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記所定の周期で状態が変化する信号を生成する第2タイミング信号生成部と、
前記第2チップに設けられ、前記第2タイミング信号を前記第1チップに出力する第2タイミング信号通信部と、
前記第1チップに設けられ、前記制御プログラムの実行に基づき前記第1タイミング信号の状態変化を許可する第1状態変化許可部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1タイミング信号及び前記第2タイミング信号に基づき前記制御プログラムの異常を検出する第2異常検出部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部の両方が前記制御プログラムの異常を検出したとき、前記制御プログラムの実行を停止し、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、制御プログラムを継続して実行させる異常判断部と、
を有することを特徴とする車両搭載機器の異常診断装置としてもよい。
すなわち、パワーステアリング装置に限らず、他の車両搭載機器にあっても上記構成を取ることにより、車両搭載機器の制御範囲を拡大することができる。
(13)上記(12)に記載の車両搭載機器の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、車両搭載機器の出力を制限し前記制御プログラムを継続して実行させることを特徴とする車両搭載機器の異常診断装置。
継続制御する場合であっても、出力を制限することにより、より装置使用における安全性を高めることができる。
(14)上記(13)に記載の車両搭載機器の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、直前のイグニッションスイッチを入れる操作から直後のイグニッションスイッチを切る操作の間において、車両搭載機器の出力を継続して制限し、この後、更にイグニッションスイッチを入れる操作がなされたとき、パワーステアリング装置の出力の制限をリセットすることを特徴とする車両搭載機器の異常診断装置。
イグニッションスイッチが切られて、再度イグニッションスイッチが入れられた場合には、制御プログラムの異常状態が解消している可能性があるため、この場合には、一旦、出力制限を解除することにより、運転者の操舵負荷の低減を図ることができる。
(15)上記(13)に記載の車両搭載機器の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、この異常の検出から所定時間経過後、車両搭載機器の出力を漸減することを特徴とする車両搭載機器の異常診断装置。
車両搭載機器の出力を漸減することにより、運転者は装置の異常を感知することができ、かつ出力の急激な変化による違和感を抑制することができる。
(16)パワーステアリング装置の異常診断装置であって、
集積回路である第1チップと、
前記第1チップとは別に設けられた集積回路である第2チップと、
前記第1チップに設けられ、車両搭載機器を制御する制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部と、
前記第1チップに設けられ、前記制御プログラムの異常を検出するための第1データを前記第2チップに出力する第1データ通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記制御プログラムの異常を検出するための第2データを前記第1チップに出力する第2データ通信部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1データ及び第2データに基づき前記制御プログラムの異常を検出する第1異常検出部と、
前記第1チップに設けられ、所定の周期で状態が変化しこの状態の変化が前記制御プログラムの実行開始の契機となるプログラム実行信号を生成する第1タイミング信号生成部と、
前記第1チップに設けられ、前記第1タイミング信号を前記第2チップに出力する第1タイミング信号通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記所定の周期で状態が変化しこの状態の変化が前記制御プログラムの実行開始の契機となるプログラム実効信号を生成する第2タイミング信号生成部と、
前記第2チップに設けられ、前記第2タイミング信号を前記第1チップに出力する第2タイミング信号通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記制御プログラムの実行に基づき前記第2タイミング信号の状態変化を許可する第2状態変化許可部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1タイミング信号及び前記第2タイミング信号に基づき前記制御プログラムの異常を検出する第2異常検出部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部の両方が前記制御プログラムの異常を検出したとき、前記制御プログラムの実行を停止し、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、制御プログラムを継続して実行させる異常判断部と、
を有することを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。
これにより、実施例1の(1)の記載と同様の作用効果が得られる。
(17)上記(16)に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、パワーステアリング装置の出力を制限し前記制御プログラムを継続して実行させることを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。
継続制御する場合であっても、出力を制限することにより、より装置使用における安全性を高めることができる。
(18)上記(17)に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、直前のイグニッションスイッチを入れる操作から直後のイグニッションスイッチを切る操作の間において、パワーステアリング装置の出力を継続して制限し、この後、更にイグニッションスイッチを入れる操作がなされたとき、パワーステアリング装置の出力の制限をリセットすることを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。
イグニッションスイッチが切られて、再度イグニッションスイッチが入れられた場合には、制御プログラムの異常状態が解消している可能性があるため、この場合には、一旦、出力制限を解除することにより、運転者の操舵負荷の低減を図ることができる。
(19)上記(16)に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、車両走行中はパワーステアリング装置の制御を停止し、車両停車中はパワーステアリング装置の出力を制限し前記制御プログラムを継続して実行することを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。
走行中はアシストが無くても負荷が小さいため操舵に支障は無く、また、安全性の面からセルフステアを回避するためにもアシストを停止する。一方、停車中や極低速のときは負荷が大きいためアシストを継続する。万が一セルフステアが発生したとしても、車速が出ていないため、車両が意図しない方向に旋回することはなく、安全性は保たれる。
(20)上記(16)に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したときであって、かつ前記異常判断部以外によってパワーステアリング装置の出力制限が行われている場合は、出力制限量の大きい側の出力制限量によってパワーステアリング装置の出力を制限し前記制御プログラムを継続して実行させることを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。
同時に異なる2以上の異常診断によって出力制限がかかる場合、一方のみの出力制限量に基づき出力制限を行うことにより、過剰に出力制限されることがない。また、出力制限量の大きい側の出力制限量に基づき出力制限を行うため、より安全性を高めることができる。
20 双方向ポンプ
31 ブラシレスモータ
33 コントロールユニット
41 連通バルブ
41 ブラシレスモータ
41 連通バルブ
201 車両イグニッションスイッチ
202 コントロールユニット電源回路
202b マイコンリセット信号
203 メインマイコン
204 サブマイコン
206 インバータ駆動回路
2030 セレクトロー処理部
2031,2041 制御プログラム記憶部
2032 第1タイミング信号生成部
2033,2043 タイマ
2034 第1状態変化許可部
2035 第1タイミング信号通信部
2036 第1データ通信部
2037 第1異常検出部
2038 第2異常検出部
2039,2049 異常判断部
2042 第2タイミング信号生成部
2043 第2状態変化許可部
2045 第2タイミング信号通信部
2046 第2データ通信部
Claims (5)
- パワーステアリング装置用の診断装置であって、
集積回路である第1チップと、
前記第1チップとは別に設けられた集積回路である第2チップと、
前記第1チップに設けられ、パワーステアリング装置を制御する制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部と、
前記第1チップに設けられ、前記制御プログラムの異常を検出するための第1データを前記第2チップに出力する第1データ通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記制御プログラムの異常を検出するための第2データを前記第1チップに出力する第2データ通信部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1データ及び前記第2データに基づき前記制御プログラムの異常を検出する第1異常検出部と、
前記第1チップに設けられ、所定の周期でハイレベルからローレベルへまたはローレベルからハイレベルへ状態が変化しこの状態変化が前記制御プログラムの実行開始の契機となるプログラム実行信号である第1タイミング信号を生成する第1タイミング信号生成部と、
前記第1チップに設けられ、前記第1タイミング信号を前記第2チップに出力する第1タイミング信号通信部と、
前記第2チップに設けられ、前記所定の周期でハイレベルからローレベルへまたはローレベルからハイレベルへ状態が変化する第2タイミング信号を生成する第2タイミング信号生成部と、
前記第2チップに設けられ、前記第2タイミング信号を前記第1チップに出力する第2タイミング信号通信部と、
前記第1チップに設けられ、前記第1タイミング信号の前記所定の周期での前記状態変化のタイミングで、前記制御プログラムが実行されているとき前記第1タイミング信号の前記状態変化を許可し、前記制御プログラムが実行されていないとき前記第1タイミング信号の前記状態変化を許可しないように構成された第1状態変化許可部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1タイミング信号及び前記第2タイミング信号に基づき前記制御プログラムの異常を検出する第2異常検出部と、
前記第1チップ及び前記第2チップに設けられ、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部の両方が前記制御プログラムの異常を検出したとき、前記制御プログラムの実行を停止し、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、前記制御プログラムを継続して実行させる異常判断部と、
を有することを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。 - 請求項1に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、
前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、パワーステアリング装置の出力を制限し前記制御プログラムを継続して実行させることを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。 - 請求項2に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、
前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、直前のイグニッションスイッチを入れる操作から直後のイグニッションスイッチを切る操作の間において、パワーステアリング装置の出力を継続して制限し、この後、更にイグニッションスイッチを入れる操作がなされたとき、パワーステアリング装置の出力の制限をリセットすることを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。 - 請求項2に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、
パワーステアリング装置は、
転舵輪に操舵力を付与し、一対の油圧室を有するパワーシリンダと、
前記一対の油圧室に選択的に作動液を供給する可逆式ポンプと、
前記可逆式ポンプと前記一対の油圧室の夫々とを接続する第1油路及び第2油路と、
前記可逆式ポンプを回転駆動する電動モータと、
運転者の操舵状態に応じて前記電動モータを駆動制御するモータ制御回路と、
前記第1油路と前記第2油路との連通、遮断を切り替える連通弁と、
を備え、
前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、前記連通弁を開弁し、前記第1油路と前記第2油路とを連通させることにより、パワーステアリング装置の出力を制限することを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。 - 請求項2に記載のパワーステアリング装置の異常診断装置において、
前記異常判断部は、前記第1異常検出部と前記第2異常検出部のいずれか一方のみが前記制御プログラムの異常を検出したとき、この異常の検出から所定時間経過後、パワーステアリング装置の出力を漸減することを特徴とするパワーステアリング装置の異常診断装置。
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