JP4378094B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータでポンプを駆動することで操舵アシストするパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワーステアリング装置にあっては、操舵トルクを検出するトルクセンサの出力に基づき電動モータを駆動してオイルポンプを駆動し、ピストンで区切られたパワーシリンダの2室の一方の室の油圧を高めることで操舵アシストする技術が知られている。ここで、運転者の操舵によって左右のシリンダ室に差圧が生じているときに、ポンプの異常等によりポンプが停止すると、シリンダ室の圧力差が大きいときは、ステアリングがロックしてしまう。そこで、2室のパワーシリンダ室を連通するバイパス回路と、このバイパス回路の連通・非連通状態を切換可能なフェールセーフバルブを設けた技術が特許文献1に開示されている。
【0003】
この技術では、パワーステアリング装置に何らかの異常が発生したときは、フェールセーフバルブを連通状態とし、左右のパワーシリンダ室の差圧を解消することで、運転者の操舵によるマニュアル操舵を可能としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−145087号公報(図1参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の電動油圧パワーステアリング装置にあっては、左右のパワーシリンダ室の差圧が高い状態で、フェール発生時に一気にフェールセーフバルブを開弁してしまうと、低圧側のパワーシリンダ室に高圧側の油圧が流れ込む。これにより、フェール発生時にステアリングの操作方向と逆向きのアシストトルクが発生する虞があり、このトルクによって舵角変動を引き起こし、運転者に違和感を与える虞があった
【0006】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、電動モータを駆動し、ポンプを回転させることで操舵アシストを行う際、フェール発生時にフェールセーフバルブを開弁する際、舵角の急変を引き起こすことなく、スムーズに運転者によるマニュアル操舵を確保することが可能なパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため請求項1記載の発明では、2室のパワーシリンダ室とそれぞ
れ連通する2室のピストン室を有し、パワーシリンダ室と大気開放されたドレン回路との
連通状態を2室のピストン室の差圧によって切り換え可能であって、低油圧側のパワーシ
リンダ室とドレン回路とを連通するリターンチェック弁を設け、フェール発生時に、フェ
ールセーフバルブを徐々に開弁することで、低油圧側のパワーシリンダ室に一気に油圧が
流れ込むことがない。よって、舵角の急変を引き起こすことなく、スムーズに運転者によ
るマニュアル操舵を確保することができる。
【0008】
また、請求項2記載の発明では、フェール発生時に、リターンチェックバルブの2室のピストン室の差圧を徐々に減少させるよう開弁することで、低油圧側のピストン室とドレン油路との連通状態を維持することができる。これにより、低油圧側のパワーシリンダ室を常に大気開放に近い油圧に維持しつつ高油圧側のパワーシリンダ室の油圧をドレンすることが可能となる。よって、低油圧側のパワーシリンダ室の油圧が高まることなく、スムーズに運転者によるマニュアル操舵を確保することができる。
【0009】
また、請求項3記載の発明では、フェール発生時に、オイルポンプのリークを用いて左右パワーシリンダ室の差圧を減少させることで、請求項1に記載の作用効果と同一の効果を得ることができる。また、フェールセーフバルブに対し、ON・OFF指令のみ出力すればよいため、デューティ駆動等をする必要がなく、安価なバルブを用いることが可能となり、低コスト化を図ることができる。また、制御上も遅延タイマ等を設けるのみでよいため、マップ等を備える必要がなく、メモリ的にも有利である。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるパワーステアリング装置の全体構成を表すシステム図である。まず、構成について説明すると、1はステアリングホイール、2はステアリングシャフト、3はラックアンドピニオン式ギア機構、5は運転者の操舵力をアシストするパワーステアリング機構、6は電動モータ6aにより駆動する外接ギア型のオイルポンプ、7は操舵輪、8は運転者にステアリング系に故障が発生したことを報知するウォーニングランプ、10はステアリングコントロールユニットである。
【0011】
パワーステアリング機構5の油圧源であるオイルポンプ6は、パワーシリンダ5aの第1シリンダ室51及び第2シリンダ室52を連通する油圧管61に設けられている。運転者がステアリングホイール1を操作すると、操作方向に応じて電動モータ6aの回転方向が切り換えられ、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52との間の油を給排することで運転者の操舵力をアシストする。具体的には、図中ステアリング1を右に操舵すると、第2シリンダ室52から第1シリンダ室51に油圧が供給される方向に電動モータ6aが駆動することでラック軸54と一体に移動するピストン53を第2シリンダ室側にアシストする。
【0012】
油圧管61には、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52とを、オイルポンプ6を介すことなく連通するバイパス回路62が設けられている。このバイパス回路62上には、コントロールユニット10からの指令信号に基づいて作動する電子制御式のフェールセーフバルブ4が設けられている。
【0013】
このフェールセーフバルブ4は、コントロールユニット10からの指令信号により電圧
が供給されると閉じた状態となり、電圧の供給がない状態では開いた状態となるノーマル
オープン弁を用いている。これにより、ステアリング系に何らかの異常が発生し、電源の
供給をシャットダウンした場合であっても、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52を
連通状態とすることが可能となり、アシストトルク無しの通常の操舵を確保することがで
きる。
【0014】
また、ステアリングシャフト2には、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサ12が設けられている。
【0015】
コントロールユニット10には、トルクセンサ12からの操舵トルク信号、イグニッションスイッチ13からのIGN信号、エンジン回転数センサ14からのエンジン回転数信号、車速センサ15からの車速信号が入力される。これら入力された信号に基づいて、オイルポンプ6の電動モータ6a、フェールセーフバルブ4及びウォーニングランプ8へ指令信号を出力する。
【0016】
図2はコントロールユニット10内の構成を表すブロック図である。101は電源回路であり、バッテリ11からの電圧信号、及びイグニッションスイッチ13からのIGN信号が入力され、メインマイコン107と信号を送受信する。
【0017】
102はエンジン回転数処理回路であり、エンジン回転数センサ14からのエンジン回転数信号をメインマイコン107へ出力する。103はトルクセンサ処理回路であり、トルクセンサ12からのトルク信号をメインマイコン107に出力すると共に、サブマイコン108へ出力する。104は車速信号処理回路であり、車速センサ15からの車速信号をメインマイコン107へ出力する。105は診断回路であり、コネクタ16を介して入力される診断信号をメインマイコンに出力する。106はCAN通信回路であり、車両系CANによって送信される信号をメインマイコン107に出力する。
【0018】
108はサブマイコンであり、メインマイコン107を監視する。メインマイコン107にフェールが発生したときは、フェールセーフリレー109,フェールセーフバルブ駆動回路116及びウォーニングランプ駆動回路117へ制御信号を出力可能に構成されている。
【0019】
109はフェールセーフリレーであり、何らかのフェールが発生したときは、モータ駆動用の電源供給を遮断する。110はEEPROMであり、制御に必要な各種データを格納すると共に、データを更新可能な構成となっている。111はフェールセーフリレー診断入力回路であり、フェールセーフリレー109の作動診断信号をメインマイコン107へ出力する。112はモータ駆動回路であり、メインマイコン107からの指令信号に基づいて電動モータ6aへ電圧を供給する。113は電流モニタ回路であり、電動モータ6aの電流値を検出し、メインマイコン107へ出力する。114はモータ端子電圧回路であり、電動モータ6aの端子電圧をメインマイコン107へ出力する。
【0020】
115はモータ回転信号処理回路であり、電動モータ6aの回転数をメインマイコン107へ出力する。116はフェールセーフバルブ駆動回路であり、メインマイコン107もしくはサブマイコン108からの指令信号に基づいて、フェールセーフバルブ4に対し駆動信号を出力する。117はウォーニングランプ駆動回路であり、メインマイコン107もしくはサブマイコン108からの指令信号に基づいて、ウォーニングランプ8に対し指令信号を出力する。
【0021】
図3は制御構成モデルを表すブロック図である。20は、トルクセンサ12,車速信号15,エンジン回転信号14からの信号を処理する入力処理部である。21は、入力処理部20により処理された信号に基づいてフェールセーフ判断を行うフェールセーフ判断部21である。
【0022】
22はフェールセーフ処理部であり、フェールセーフバルブ駆動処理部22aと、ウォーニングランプ点灯処理部22bから構成されている。フェールセーフ判断部21によりフェールが発生したと判断されたときは、フェールセーフバルブ駆動処理部22aにおいて、後述するフェールセーフ処理を実行し、ウォーニングランプ点灯処理部22bにおいて運転者にフェールの発生を告知するウォーニングランプ8の点灯指令を出力する。フェール非発生時はそのまま次の処理部へ進む。
【0023】
23はアシスト制御部であり、入力信号に基づいて運転者の操舵アシスト量を演算する。24はモータ駆動処理部であり、演算された操舵アシスト量に基づくモータ駆動量を演算する。25は出力処理部であり、演算されたモータ駆動量に応じた電圧をモータ6aに対して出力する。
【0024】
図4は実施の形態1におけるポンプユニットの構成を表す概略図である。まず構成について説明すると、61a,61b,61c,61dは各シリンダ室51とオイルポンプ6を接続する油圧管である。62a,62a',62b,62b'は油圧管61b,61cを連通するバイパス油路である。202a,202b,205はオイルポンプ6へ油を供給すると共に、ドレンされた油を貯留するリザーバタンクである。201a,201bはオイルポンプ6により油圧が発生したときは閉じ、負圧が生じたときは開放するチェック弁である。
【0025】
203はリターンチェック弁であり、詳細については後述する。204はドレンされた油をリザーバタンク205に供給するチェック弁、63はリターンチェック弁203とリザーバタンク205とチェック弁204を介して接続するドレン油路である。
【0026】
ここで、リターンチェック弁203について説明する。リターンチェック弁203は、第1リターンチェック弁203aと、第2リターンチェック弁204aと、スプールバルブ210と、スプールバルブ210を中央に付勢するリターンスプリング206a,206bから構成されている。
【0027】
第1リターンチェック弁203aには、油圧管61a,61bとの接続ポートを有する第1油圧室207aと、ドレン油路63とバイパス油路62a'との接続ポートを有する第1ピストン室208aが設けられている。同様に、第2リターンチェック弁203bには、油圧管61c,61dとの接続ポートを有する第2油圧室207bと、ドレン油路63とバイパス油路62b'との接続ポートを有する第2ピストン室208bが設けられている。
【0028】
スプールバルブ210には、リターンスプリング206aによる付勢力と、第1油圧室207aの油圧と、第1ピストン室208aの油圧により図中右側の付勢力が作用する。一方、反対側(図中左側)の付勢力として、リターンスプリング207aによる付勢力と、第2油圧室207bの油圧と、第2ピストン室208bの油圧が作用する。これによりスプールバルブ210の位置が決定される。
【0029】
図5は通常のトルクアシスト制御時における油の流れを表す図、図6はリターンチェック弁の動きを表す動作説明図である。尚、図5中、太実線は高油圧を示し、太点線は低油圧を示す。
【0030】
(中立位置からの操舵時)
第1シリンダ室51の油圧と第2シリンダ室52の油圧が共に釣り合った位置からの操舵時について説明する。操舵開始時において、第1シリンダ室51の油圧と第2シリンダ室52の油圧は釣り合った状態である。運転者の操舵により、ラック軸5を図中側にアシストするときは、オイルポンプ6を駆動し、第2シリンダ室52へ油圧を供給する。すると、油圧管61c及び油圧管61dが高油圧となる。
【0031】
この高油圧は、バイパス油路62b及び62'にも供給され、第2ピストン室208bが高油圧となる。このとき、フェールセーフバルブ4は閉じられているため、図6(b)に示すように、第1ピストン室208aと第2ピストン室208b、及び第1油圧室207aと第2油圧室207bに差圧が生じ、スプールバルブ210を図6中左側に移動する。これにより、バイパス油路62a'とドレン油路63が連通され、第1シリンダ室51は大気開放された低油圧となる。この差圧を用いてトルクアシスト操舵を実行する。
【0032】
(フェールセーフバルブによるフェールセーフ制御処理)
【0033】
次に、フェールセーフ制御処理について説明する。図7はフェールセーフ制御を表すフローチャートである。
【0034】
ステップ301では、故障検出フラグFが故障側を表す1にセットされているかどうかを判断し、1のときは本制御を終了し、0のときはステップ302へ進む。
【0035】
ステップ302では、モータ回転数が0、かつ、トルクセンサ値の絶対値が所定値THよりも大きいかどうかを判断し、条件を満たしたときはステップ303へ進み、それ以外はステップ306へ進む。
【0036】
ステップ303では、電流指令値が所定値Tvよりも大きいかどうかを判断し、大きいと
きはステップ304へ進み、それ以外はステップ306へ進む。
【0037】
ステップ304では、フェールセーフタイマTFのタイマ値が所定値Trを経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ305へ進み、それ以外はステップ30へ進む。
【0038】
ステップ305では、故障検出フラグFを1にセットする。
【0039】
ステップ306では、フェールセーフタイマTFのタイマ値を0にリセットする。
【0040】
ステップ307では、フェールセーフタイマTFをカウントアップする。
【0041】
ステップ308では、故障検出フラグが1にセットされているかどうかを判断し、1にセットされているときはステップ309へ進み、それ以外はステップ312へ進む。
【0042】
ステップ309では、フェールセーフタイマTFが所定時間TJ以下かどうかを判断し、TJ以下のときはステップ310へ進み、それ以外はステップ311へ進む。
【0043】
ステップ310では、フェールセーフタイマTFの値に基づいてOFFデューティ比をマップに基づいて決定し、フェールセーフバルブ4へ駆動指令を出力する。
【0044】
ステップ311では、フェールセーフバルブ4の駆動をOFF(OFFデューティ比100%)とする。
【0045】
ステップ312では、フェールセーフバルブ4の駆動をON(ONデューティ比100%)とする。
【0046】
上述のフローチャートについて、図8のタイムチャートに基づいて説明する。まず、ステップ302において、モータ回転数が0で、かつ、トルクセンサ値の絶対値が所定値THよりも大きいときとは、運転者が操舵しているにも関わらず、電動モータ6aによるアシストトルクが発生していない状況を検出している。このときは、フェールの可能性が高いため、ステップ303へ進む。それ以外は、フェールしていないと判断してフェールセーフタイマTFを0にリセットする。
【0047】
次に、ステップ303において、電流指令値が所定値Tvよりも大きいときは、アシストトルクを必要と判断し、運転者の操舵トルクに応じた電動モータ6aの回転数を要求している状況である。よって、ステップ302及びステップ303の結果から、パワーステアリング装置に何らかのフェールが発生していると判断できる。
【0048】
このときはステップ304→ステップ307へと進み、フェールセーフタイマTFのカウントアップを行う。上述のフェールの状況が所定時間Tr以上継続したときは、図8のタイムチャートにおいて、時刻t1において、故障検出フラグを1にセットし、ステップ308へ進む。
【0049】
そして、フェールセーフタイマTFのカウント値に応じて予め設定されたOFFデューティ比を用いて、フェールセーフバルブ4に対し、PWM駆動指令を出力する。次に、所定時間TJ経過後、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52の差圧が解消されたところで、本制御を終了する。
【0050】
ここで、トルクアシスト操舵制御実行時にフェールが発生した際のフェールセーフバルブ4の駆動制御による油の流れについて説明する。図9は、第2シリンダ室52に高油圧を供給している状態で、フェールが発生したときの油の流れを表す概略図である。
【0051】
第2シリンダ室52に高油圧が発生しているときは、油圧管61c,61d及びバイパス油路62b,62b'に高油圧が供給されている。このとき、リターンチェック弁203は、(第1ピストン室油圧<第2ピストン室油圧)の関係が得られている。よって、図9中スプールバルブ210は左側に移動しており、バイパス油路62a'とドレン油路63が連通しているため、第1ピストン室208aは大気開放されている。
【0052】
この状態において、パワーステアリング装置に何らかのフェールが検知され、フェールセーフ制御が開始すると、フェールセーフバルブ4がPWM駆動により徐々に開く。すると、バイパス油路62bの高油圧がフェールセーフバルブ4を介して徐々にバイパス油路62aに供給される。ここで、バイパス油路62aの油圧は徐々に高まるが、(バイパス油路62a<バイパス油路62b)の関係が得られているため、(第1ピストン室208a<第2ピストン室208b)の関係が維持される。よって、バイパス油路62a'とドレン油路63との連通状態が維持され、油圧管61aの油圧が急激に高まることがなく、第1シリンダ室51の油圧も大気開放に近い低油圧を維持することができる。
【0053】
すなわち、従来技術にあっては、フェールセーフバルブ4を一気に開放するため、リターンチェックバルブ203の第1ピストン室208aと第2ピストン室208bが釣り合ってしまい、スプールバルブ210が中立位置に移動することで、閉じた油圧回路(剛性の高い回路)としてしまう。これにより、第2シリンダ室52の油圧が第1シリンダ室52に流れ込むことで、フェール発生時にステアリングの操作方向と逆向きのアシストトルクが発生する虞があり、このトルクによって舵角変動を引き起こし、運転者に違和感を与える虞があった(図8のタイムチャートの点線参照)。
【0054】
これに対し、本実施の形態では、フェールセーフバルブ4をPWM駆動により徐々に開くことで、リターンチェックバルブ203によるドレン油路63への大気開放を維持することが可能となる。よって、第2シリンダ室52から流れ込む油圧によって、第1シリンダ室51の油圧が上昇するといったことがなく、徐々に左右のシリンダ室51,52の油圧を大気開放側に低下させることができる。よって、舵角の急変を引き起こすことなく、スムーズに運転者によるマニュアル操舵を確保することができる(請求項1,2に対応)。
【0055】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。
【0056】
図10は実施の形態2のフェールセーフ制御を表すフローチャートである。ステップ301〜ステップ307は実施の形態1と同様であるため、異なるステップについてのみ説明する。
【0057】
(遅延タイマによるフェールセーフ制御処理)
ステップ401では、故障検出フラグが1にセットされているかどうかを判断し、1にセットされているときはステップ402へ進み、それ以外はステップ40へ進む。
【0058】
ステップ402では、遅延タイマTCが所定時間TD以下かどうかを判断し、TD以下のときはステップ403へ進み、それ以外はステップ405へ進む。
【0059】
ステップ403では、フェールセーフバルブ4をONとする。
【0060】
ステップ404では、遅延タイマTCを0にリセットする。
【0061】
ステップ405では、遅延タイマTCをカウントアップする。
【0062】
ステップ406では、フェールセーフバルブ4をOFFとする。
【0063】
上記制御内容を図11のタイムチャートを用いて説明する。時刻t1において、(第1シリンダ室油圧<第2シリンダ室油圧)の状態で、故障検知フラグが1にセットされると、遅延タイマTCのカウントアップを開始すると共に、フェールセーフバルブ4をONとしたままとする。そして、遅延タイマTCの値が所定時間TD経過後、第1シリンダ室51と第2シリンダ室52の差圧が解消されたところで、フェールセーフバルブ4をOFFとし、本制御を終了する。
【0064】
ここで、トルクアシスト操舵制御実行時にフェールが発生した際のフェールセーフバルブ遅延制御による油の流れについて説明する。図12は、第2シリンダ室52に高油圧を供給している状態で、フェールが発生したときの油の流れを表す概略図である。
【0065】
第2シリンダ室52に高油圧が発生しているときは、油圧管61c,61d及びバイパス油路62b,62b'に高油圧が供給されている。このとき、リターンチェック弁203は、(第1ピストン室油圧<第2ピストン室油圧)の関係が得られており、図9中スプールバルブ210は左側に移動しており、バイパス油路62a'とドレン油路63が連通しているため、第1ピストン室208aは大気開放されている。
【0066】
この状態において、パワーステアリング装置に何らかのフェールが検知され、フェールセーフ制御が開始すると、フェールセーフバルブ4を閉じた状態(ON状態)のままとする。すると、オイルポンプ6のリークによって油圧管61bへ油圧が徐々に移行し、油圧管61cの高油圧が徐々にバイパス油路62aに供給される。ここで、バイパス油路62aの油圧は徐々に高まるが、(バイパス油路62a<バイパス油路62b)の関係が得られているため、(第1ピストン室208a<第2ピストン室208b)の関係が維持される。よって、バイパス油路62a'とドレン油路63との連通状態が維持され、油圧管61aの油圧が急激に高まることがなく、第1シリンダ室51の油圧も大気開放に近い低油圧を維持することができる。
【0067】
よって、実施の形態1に記載の作用効果と同様の効果を得ることができる共に、フェールセーフバルブ4に対し、ON・OFF指令のみ出力すればよいため、デューティ駆動をする必要がなく、安価なバルブを用いることが可能となり、低コスト化を図ることができる。また、制御上も遅延タイマを設けるのみでよいため、マップ等を備える必要がなく、メモリ的にも有利である(請求項3に対応)。
【0068】
更に、上記実施の形態から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0069】
(イ)請求項1ないし3に記載のパワーステアリング装置において、
運転者の操舵トルクを検出するトルク検出手段を設け、
前記フェール検出手段を、電動モータの回転数が所定値未満、検出されたトルクが所定値以上、かつ、電動モータへの電流指令値が所定値以上のときは、フェールとして検出する手段としたことを特徴とするパワーステアリング装置。
【0070】
すなわち、運転者が操舵トルクを入力していれば、操舵の意図があることがわかる。これに応じて電動モータへの電流指令値が出力されているにも関わらず、電動モータの回転数が所定値未満のときは、正常に作動していないと判断できるため、パワーステアリング装置のフェールを確実に検知することができる。
【0071】
(ロ)請求項1ないし3及び(イ)に記載のパワーステアリング装置において、
前記バイパス弁を、PWM駆動により制御可能なデューティソレノイド弁としたことを特徴とするパワーステアリング装置。
【0072】
すなわち、デューティソレノイド弁を用いることで、精度よく開弁量を制御することが可能となり、よりスムーズにマニュアル操舵に移行することができる。
【0073】
(ハ)請求項1ないし3及び(イ)に記載のパワーステアリング装置において、
前記バイパス弁を、電磁比例制御弁としたことを特徴とするパワーステアリング装置。
【0074】
すなわち、比例制御弁を用いることで、電流値に応じて更に精度よく開弁量を制御することが可能となる。また、デューティソレノイド弁のように、ON・OFFを繰り返すことがなく、静粛性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパワーステアリング装置の全体構成を表す概略図である。
【図2】実施の形態1における液圧戻し制御の制御内容を表すフローチャートである。
【図3】実施の形態1における制御ブロック図である。
【図4】実施の形態1におけるポンプユニットの構成を表す概略図である。
【図5】実施の形態1におけるリターンチェック弁を用いた差圧の保持によるフェールセーフ弁の制御時の油の流れを示す概略図である。
【図6】実施の形態1におけるリターンチェック弁の作動を表す概略図である。
【図7】実施の形態1におけるフェールセーフ判断を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1におけるフェールセーフバルブ駆動時のタイムチャートである。
【図9】実施の形態1におけるフェールセーフバルブ駆動時の油の流れを示す概略図である。
【図10】実施の形態2におけるフェールセーフ弁を所定時間のディレイ制御を表すフローチャートである。
【図11】実施の形態2におけるディレイ制御時のタイムチャートである。
【図12】実施の形態2におけるディレイ制御時の油の流れを示す概略図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ギア機構
4 フェールセーフバルブ
5 パワーステアリング機構
5a パワーシリンダ
6 オイルポンプ
6a 電動モータ
7 操舵輪
8 ウォーニングランプ
10 コントロールユニット(SBWCU)
11 バッテリ
12 操舵角センサ
13 イグニッションスイッチ
14 エンジン回転数センサ
15 車速センサ
51,52 パワーシリンダ室
61a,b,c,d 油圧管
62a,a',b,b' バイパス油路
201a,b チェック弁
202a,b リザーブタンク
203a,b リターンチェック弁
204 チェック弁
205 リザーブタンク
206 リターンスプリング
207 油圧室
208 ピストン室
210 スプールバルブ

Claims (6)

  1. 電動モータにより駆動されるポンプと、
    前記ポンプの吐出圧をピストンで区切られたパワーシリンダの2室に導くことで操舵アシストを行う油圧系統を有する操舵アシスト手段と、
    前記電動モータの駆動を制御するアシスト操舵制御手段と
    前記ポンプと前記パワーシリンダの一方のパワーシリンダ室とを連通する第1油路と、
    前記ポンプと前記パワーシリンダの他方のパワーシリンダ室とを連通する第2油路と、
    前記第1油路と前記第2油路とを連通するバイパス油路と、
    前記バイパス油路上に設けられ前記アシスト操舵制御手段からの制御信号に基づいて開閉状態を制御するバイパス弁と、
    前記バイパス弁より前記第1油路側の油路に一端が接続される第1リターン油路と、
    前記バイパス弁より前記第2油路側の油路に一端が接続される第2リターン油路と、
    前記第1リターン油路の他端と前記第2リターン油路の他端と大気開放されたドレン回路に接続され前記第1リターン油路と前記第2リターン油路との差圧によって前記第1リターン油路と前記ドレン回路との連通状態および前記第2リターン油路と前記ドレン回路との連通状態を切換可能であって、低油圧側の前記リターン油路と前記ドレン回路とを連通するリターンチェック弁と、
    パワーステアリング装置のフェールを検出するフェール検出手段と、
    を設け、
    前記アシスト操舵制御手段は、フェールが検出されたときは、前記バイパス弁に対し徐々に開弁する指令を出力し、定時間経過後、前記バイパス弁を完全開放すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 電動モータにより駆動されるポンプと、
    前記ポンプの吐出圧をピストンで区切られたパワーシリンダの2室に導くことで操舵アシストを行う油圧系統を有する操舵アシスト手段と、
    前記電動モータの駆動を制御するアシスト操舵制御手段と
    前記ポンプと前記パワーシリンダの一方のパワーシリンダ室とを連通する第1油路と、
    前記ポンプと前記パワーシリンダの他方のパワーシリンダ室とを連通する第2油路と、
    前記第1油路と前記第2油路とを連通するバイパス油路と、
    前記バイパス油路上に設けられ前記アシスト操舵制御手段からの制御信号に基づいて開閉状態を制御するバイパス弁と、
    前記バイパス弁より前記第1油路側の油路に一端が接続される第1リターン油路と、
    前記バイパス弁より前記第2油路側の油路に一端が接続される第2リターン油路と、
    前記第1リターン油路の他端と前記第2リターン油路の他端と大気開放されたドレン回路に接続され前記第1リターン油路と前記第2リターン油路との差圧によって前記第1リターン油路と前記ドレン回路との連通状態および前記第2リターン油路と前記ドレン回路との連通状態を切換可能であって、低油圧側の前記リターン油路と前記ドレン回路とを連通するリターンチェック弁と、
    パワーステアリング装置のフェールを検出するフェール検出手段と、
    を設け、
    前記アシスト操舵制御手段は、フェールが検出されたときは、前記バイパス弁に対し、前記第1リターン油路と前記第2リターン油路との差圧を徐々に減少させるよう開弁する指令を出力すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 電動モータにより駆動されるポンプと、
    前記ポンプの吐出圧をピストンで区切られたパワーシリンダの2室に導くことで操舵アシストを行う油圧系統を有する操舵アシスト手段と、
    前記電動モータの駆動を制御するアシスト操舵制御手段と
    前記ポンプと前記パワーシリンダの一方のパワーシリンダ室とを連通する第1油路と、
    前記ポンプと前記パワーシリンダの他方のパワーシリンダ室とを連通する第2油路と、
    前記第1油路と前記第2油路とを連通するバイパス油路と、
    前記バイパス油路上に設けられ前記アシスト操舵制御手段からの制御信号に基づいて開閉状態を制御するバイパス弁と、
    前記バイパス弁より前記第1油路側の油路に一端が接続される第1リターン油路と、
    前記バイパス弁より前記第2油路側の油路に一端が接続される第2リターン油路と、
    前記第1リターン油路の他端と前記第2リターン油路の他端と大気開放されたドレン回路に接続され前記第1リターン油路と前記第2リターン油路との差圧によって前記第1リターン油路と前記ドレン回路との連通状態および前記第2リターン油路と前記ドレン回路との連通状態を切換可能であって、低油圧側の前記リターン油路と前記ドレン回路とを連通するリターンチェック弁と、
    パワーステアリング装置のフェールを検出するフェール検出手段と、
    を設け、
    前記アシスト操舵制御手段は、フェールが検出されたときから前記ポンプのリークによって前記第1油路と前記第2油路のうち高油圧側の油圧が低油圧側に徐々に移行する間前記バイパス弁を閉弁状態とし、所定時間経過後、前記バイパス弁を完全開放すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパワーステアリング装置において、
    前記バイパス弁は、前記アシスト操舵制御手段からの制御信号に応じて開弁量が制御されるノーマルオープン弁であること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパワーステアリング装置は、
    運転者の操舵トルクを検出するトルク検出手段をさらに備え、
    前記フェール検出手段は、前記電動モータの回転数が所定値未満、検出されたトルクが所定値以上、かつ前記電動モータへの電流指令値が所定値以上のときは、フェールとして検出すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のパワーステアリング装置において、
    前記バイパス弁を、PWM駆動により制御可能なデューティソレノイド弁としたこと
    を特徴とするパワーステアリング装置。
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