JP2713523B2 - トナー組成物 - Google Patents

トナー組成物

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JP2713523B2
JP2713523B2 JP4112845A JP11284592A JP2713523B2 JP 2713523 B2 JP2713523 B2 JP 2713523B2 JP 4112845 A JP4112845 A JP 4112845A JP 11284592 A JP11284592 A JP 11284592A JP 2713523 B2 JP2713523 B2 JP 2713523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般にトナー組成物に関
し、さらに詳細には、本発明は低溶融樹脂粒子を含むト
ナー組成物を含む現像剤組成物に関する。1つの実施態
様においては、本発明は、樹脂粒子、公知の顔料粒子の
ような着色剤、および公知の帯電調節剤のような任意成
分としての添加剤を含むトナーをハロゲン化、特に、塩
素化させたときに生成するカプセル化トナーに関する。
本発明の主要量の樹脂粒子(この粒子は後述するように
通常低溶融性である)を含むカプセル化トナーは予め調
製したトナー粒子の表面を化学的に処理してトナー表面
上にシェルに似た高溶融性の保護皮膜を形成させること
によって調製し得る。さらに詳細には、本発明の1つの
実施態様においては、例えば、ハロゲンで処理した後の
約220°F〜約300°F(約104.4℃〜約14
8.9℃)の低溶融性トナー組成物とキャリヤー成分と
を混合することによって調製した現像剤組成物が提供さ
れる。本発明の1つの実施態様においては、(A−B)
n(式中、nは繰り返しポリマーセグメントの数を示
し、AおよびBは、それぞれ、例えばスチレンおよびブ
タジエンのモノマーまたはオリゴマーセグメントを示
す)のような塊状、溶液、フリーラジカル、アニオン、
懸濁、分散または乳化重合法によって調製したポリマー
を含有する低溶融性トナー樹脂を含むトナー組成物が提
供される。これらの樹脂成分は、本発明の1つの実施態
様において、所望の低温定着性と低定着エネルギーを有
し;トナー組成物に容易に噴射または加工可能であり;
低温定着を可能にし;光学的に透明であり;マットおよ
びグロス仕上げを可能にし;さらに、上記のトナー樹脂
により、各実施態様において、最適化した溶融粘度プロ
フィルを有する脆性、弾力性または他の同様なトナーポ
リマーを調製でき、また、トナー樹脂の定着温度特性の
低下を達成できる。
【0002】本発明のトナーポリマーは通常のトナー手
段によって加工可能である、即ち、これらの材料は押出
し可能であり、溶融混合性であり、噴射可能である。本
発明のもう1つの実施態様においては、着色剤と一緒の
分散重合のような公知の現場(in situ)粒子形
成法によって調製したトナー粒子をハロゲン特に塩素で
処理して非ブロッキング性と低溶融特性を有するカプセ
ル化トナーを得ることができる。各実施態様における本
発明の非ブロッキング性で超低溶融性トナーはハロゲン
でトナーを表面処理して保護ハロポリマーシェルを形成
させることによって調製し得る。1つの実施態様におけ
る上記表面処理法はハロゲンと共有反応生成物を形成す
る不飽和ポリマーを含むトナー粒子において使用し得
る。本発明の1つの実施態様において得られたトナー物
質は優れた摩擦電気帯電特性を有し、また、スチレン
メタクリレートのようなポリマーを含む通常の公知のト
ナーよりも約50〜100°F(約10〜37.8℃)
低い温度で紙に融合し定着し得る。
【0003】上記の超低溶融トナー樹脂で調製したトナ
ー組成物は後述するような多くの利点を有する。例え
ば、本発明の1つの実施態様におけるトナー組成物は低
定着温度を有し、従って、定着に低定着エネルギーしか
必要とせず、かくして、定着中により低い動力消費を可
能にし、使用する定着装置に長期の寿命を与える。さら
にまた、高光沢像を低定着機セット温度で得ることがで
きる。本発明のトナーは、約300〜370°F(約1
48.9〜187.8℃)の温度で定着する多くの市販
の商業的に入手し得るトナーに比し、本発明の各実施態
様において、220〜320°F(104.4〜160
℃)の温度(定着ロールセット温度)で定着し得る。さ
らに本発明に関して、上記の超低溶融性樹脂は、例え
ば、本発明の各実施態様において、約24〜約72℃の
ガラス転移温度を有し、また、低温噴射条件を用いる実
施態様においては、約0℃以下〜約24℃のガラス転移
温度を有する。非ケーキ化性、即ち、例えば、約120
°F(約48.9℃)以下の温度で自由流動性粉末の性
質の実質的にすべてを保持する既知の非ブロッキング特
性は各実施態様の本発明のトナー組成物によって得られ
る。1つの実施態様においては、本発明のカプセル化超
低溶融性樹脂粒子は約3,000〜約100,000好
ましくは約6,000〜約50,000の数平均分子量
を有する。また、本発明の経済的なトナーおよび現像剤
(トナー+キャリヤー)組成物は、カラー像形成法、特
に、総カラー像の形成用に設計されたゼログラフィー像
形成法のような電子写真像形成およびプリンテイング法
において特に有用である。マット仕上げおよび光沢の両
像は選択する樹脂定着条件によって得ることができる。
さらに、本発明の処理トナーは、例えば、トナーがスミ
アリングに耐え、通常そのような現像法において使用す
る加圧応力下でトナー凝集を生じない点で、単一成分現
像においても使用し得る。
【0004】
【従来の技術】ミノルタ社に譲渡されたHotomi等
の米国特許第4,971,880号はプラズマ重合によ
って調製したハロゲン化カーボン粒子を含有する現像剤
を開示している。バインダー樹脂はスチレン ブタジエ
ンコポリマーを含み得る。フジ ゼロックス社に譲渡さ
れたTakeda等の米国特許第4,902,597号
はテトラフルオロエチレンのようなフッ素含有スチレン
ブタジエンコポリマーのようなバインダーを含む現像
剤を開示している。例えば、米国特許第4,104,0
66号(ポリカプロラクタン);米国特許第3,54
7,822号(ポリエステル);米国特許第4,04
9,447号(ポリエステル);米国特許第4,00
7,293号(ポリビニルピリジン−ポリウレタン);
米国特許第3,967,962号(ポリヘキサメチレン
セバケート);米国特許第4,314,931号(ポリ
メチル メタクリレート);米国再発行特許第25,1
36号(ポリスチレン);および米国特許第4,46
9,770号(スチレンブタジエン)のような種々のタ
イプのトナー樹脂を含むトナー組成物を開示している多
くの特許が存在している。
【0005】米国特許第4,529,680号において
は、主成分としてメチル−1−ペンテンを含有する加圧
定着用の磁性トナーが開示されている。さらに詳細に
は、該米国特許には、主成分として本質的にメチル−1
−ペンテンを含有するポリマーを含む磁性トナーを開示
しており、このポリマーは他のアルファ−オレフィンを
含むホモポリマーまたはコポリマーであり得る(第2欄
66行からを参照)。また、該米国特許は、第3欄14
行からにおいて、ポリマーの極限粘度は特定の範囲を有
すること示唆しており、さらに、ポリマーの融点は15
0〜240℃好ましくは180〜230℃の範囲にある
ことも示唆している。背景的興味を有し得る他の特許に
は米国特許第3,720,617号;第3,752,6
66号;第3,788,994号;第3,983,04
5号;第4,108,653号;第4,258,116
号および第4,558,108号がある。半結晶性ポリ
オレフィン樹脂またはそのブレンドは米国特許出願第2
31,428号(D/87152)および米国特許第
4,952,477号に開示されており、これらの米国
特許の記載はすべて参考として本明細書に引用する。さ
らに詳細には、米国特許第4,952,477号におい
ては、約50〜約100℃好ましくは約60〜80℃の
融点を有し、数平均分子量がGPCで測定したとき約1
7,500〜約1,500,000であり、Mw/Mn
分散性比が約2〜約15である1種以上の半結晶性ポリ
オレフィン ポリマーを含むトナーが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば、約24〜約1
10℃好ましくは約33〜約60℃のガラス転移温度を
有し、一成分および二成分電子写真像形成およびプリン
テイングシステムにおいて有用な安定な現像剤組成物に
調製でき、かつ定着を、各実施態様において、例えば、
フラッシュ、放射、加熱炉、冷間圧力、および加熱ロー
ルにより行い得る超低溶融樹脂非ブロッキングトナーが
求められている。また、高ガラス転移温度ポリマーシェ
ルでカプセル化した、例えば、約24〜約110℃好ま
しくは約33〜約60℃のガラス転移温度を有する低ガ
ラス転移温度コアを含むトナーが求められている。シェ
ルポリマーガラス転移温度は約24〜約110℃の範囲
にあり得、好ましくは、これらの温度は55℃以上であ
る。従って、本発明の目的は本明細書で述べるような多
くの利点を有するトナーおよび現像剤組成物を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記および他の目的は,
本発明の各実施態様において、トナーおよび現像剤組成
物を提供することによって達成し得る。さらに詳細に
は、本発明の1つの実施態様においては、顔料粒子と樹
脂ポリマー粒子とを含むトナー組成物が提供され、この
トナーはハロゲン化せしめてトナーシェルを形成させ
る。このトナー樹脂粒子は好ましくは超低溶融性樹脂ポ
リマーを含み、このポリマーは、本発明の各実施態様に
おいて、DSC(示差走査熱量計)で測定したとき、約
20〜約75℃好ましくは約33〜約60℃のガラス転
移温度を有し、トナーは約220〜約300°F(約1
04.4〜148.9℃)好ましくは約250°F(約
121.1℃)で溶融する。本発明のハロゲン化特に塩
素化カプセル化ポリマー表面は、各実施態様において、
約55〜110℃好ましくは約100〜約110℃のガ
ラス転移温度値を有する。この高ガラス転移温度表面ま
たはシェルはトナーに、例えば、強固性を与える。樹脂
と顔料を含むトナーコアは、本発明の各実施態様におい
て、例えば、約20〜約110℃好ましくは約25〜約
60℃より好ましくは約40℃のガラス転移温度を有
し、かくして、トナーは低または超低溶融性組成物であ
ると考えられる。本明細書で述べるガラス転移温度と
は、実施例を含むすべての場合において、特に断らない
かぎり、DSC(示差走査熱量計)で測定した。
【0008】各実施態様における本発明のトナーは低溶
融性樹脂粒子と顔料粒子とを含み、通常、押出または溶
融混合装置中で調製し次いで磨砕および分級を行って平
均直径約7〜約25ミクロン好ましくは約10ミクロン
を有するトナーを得る。次に、得られたトナーを、例え
ば、ハロゲンの水溶液と混合することによってハロゲン
化特に塩素化に供する。ハロゲンには塩素、臭素、ヨウ
素、およびフッ素があり、好ましいのは塩素である。フ
ッ素においては、水溶液は用いず、むしろ不活性雰囲気
でのフッ素を用いる。理論によって拘束することは望ま
ないけれども、ハロゲン特に塩素はトナー樹脂粒子の二
重結合に付加して炭素−ハロゲン結合を形成するものと
考えられる。これは付加反応と考えられ、即ち、例え
ば、ハロゲンはトナー樹脂と反応しトナー樹脂中に拡散
し、それによって、トナーのシェルが形成される。シェ
ルは種々の有効厚さを有するが、一般的には、シェル
は、各実施態様において、約1ミクロン以下より詳細に
は約0.1〜約1ミクロンの厚さを有する。典型的なハ
ロゲン使用量は、例えば、トナーポリマー樹脂100g
当たり約0.1〜約1gである。1つの実施態様におい
ては、トナー組成物は水と塩素との溶液(この溶液は約
2.0〜約3.0好ましくは約2.5のpHを有する)
と混合する。詳細には、約150gのトナーをエタノー
ルのようなアルコール300ml中に加え、PH約2.5
〜約3.0の塩素溶液約7.5リットルに加えて約20
分後にPH約2.6〜約3.2を得ることができる。一
般的には、約100〜200gのトナーを約5〜約10
リットルのハロゲン溶液(この溶液は水とハロゲンを含
む)特に塩素溶液と混合するが、フッ素溶液は通常この
ようにしては用いない。十分量のトナーとハロゲン溶液
とを混合して有効なシェルを形成し得る。
【0009】本発明のトナーは、各実施態様において、
約11インチ/秒(27.94cm/秒)の速度で操作す
るゼロックス コーポレーション1075像形成装置の
定着機または約3.3インチ/秒(8.38cm/秒)の
速度で操作するゼロックスコーポレーション5028像
形成装置の定着機で測定したとき、約220〜約300
°F(約104.4〜約148.9℃)好ましくは約2
50°F(121.1℃)の融点を有する。本発明のト
ナーは優れた非ブロッキング特性を有する、即ち、本発
明のトナーはケーキ化または凝集しない;ケーキ化およ
び凝集は、例えば、約100〜約125°F(約37.
8〜約51.7℃)の温度では通常許容し得ないものと
みなされている。ブロッキング温度は多くの方法で測定
でき;例えば、トナーのブロッキング温度は、例えば、
約5〜約10gのトナーのサンプルを直径約2インチ
(約5.08cm)、高さ約0.5インチ(約1.27
cm)のアルミニュウム パン中に入れ、次いで、11
5°F(46.1℃)、120°F(48.9℃)およ
び125°F(51.7℃)での加熱を各温度で24時
間繰り返すことによって測定し得る。目視観察または接
触により測定したときにトナーがケーキ化、凝集または
僅かに凝集した場合、このブロッキング試験は失負であ
る。このブロッキング試験をパスするトナーは自由流動
性であり、それによって像形成装置、特に、装置温度が
約115°F(46.1℃)程の高い値に達し得る約7
5コピー/分以上の高速で操作するゼログラフィー像形
成およびプリンテイング装置において高品質の像を連続
的に得ることができる。シェル形成は、例えば、上記の
ブロッキング試験、用いた反応物によりまた諸分析方法
により示唆し得る。
【0010】さらに詳細には、1つの実施態様において
は、本発明の超低溶融性樹脂ポリマーは式(A−B)n
(式中、nはAおよびB繰り返しセグメントの数を示
し、AおよびBはモノマーまたはオリゴマーセグメント
を示す)を有する。AおよびB繰り返しセグメント数n
は、本発明の各実施態様においては、約1〜約100好
ましくは約3〜約35である。従って、本発明の超低溶
融性樹脂ポリマーは少なくとも2個のAセグメントと少
なくとも1個のBセグメント、および100個までのA
セグメントと100個までのBセグメントを通常含有す
る。本発明の超低溶融性樹脂ポリマーの数平均分子量は
AおよびBセグメント数、所望のトナー特性等による
が、一般的には、GPC数平均分子量は約3,000〜
約100,000好ましくは約6,000〜50,00
0である。本発明のもう1つの実施態様においては、上
記超低溶融性樹脂ポリマーは、例えば、多数のポリスチ
レンセグメントと、例えば、多数のポリブタジエンのよ
うなポリジエン由来セグメントとを含む。約75〜約9
0重量%のポリスチレン含有量が本発明の各実施態様に
おいて好ましい。約15〜約100重量%のポロブタジ
エン含有量が本発明の1つの実施態様において好まし
い。樹脂の全ブタジエン含有量は15〜約40重量%で
あり、全ポリスチレンは、例えば、約60〜約85重量
%である。本発明の1つの実施態様における好ましいポ
リブタジエンと他の重合1,3ジエン連鎖化は全連鎖化
ブタジエンの約80〜約90重量%の1,2−ビニルレ
ギオアイソマーと約10〜約20重量%の1,4−シス
およびトランスレギオアイソマーである。即ち、1つの
実施態様においては、高1,2−ビニルブタジエンレギ
オアイソマー連鎖を有するポリブタジエンセグメントを
含有する超低溶融性樹脂ポリマーを用いる。もう1つの
実施態様においては、殆どすべてのブタジエンが1,4
−レギギオアイソマーであるポリ(スチレン、18〜2
2重量%のブタジエン)コポリマーの懸濁液が好まし
い。上記の樹脂のガラス転移温度は36℃であり、GP
CMw/Mn=120,000/15,000である。
もう1つの実施態様においては、グッドイヤー社から入
手し得るエマルジョンポリ(スチレン−1,4−ブタジ
エン)コポリマーをハロゲン表面処理した。
【0011】本発明の超低溶融性トナーは、その各実施
態様において、コアポリマーのガラス転移温度縒り高い
公知のブロッキング試験の基準値(非ケーキ化特性)を
満足させる。例えば、本発明の幾つかの超低溶融性樹脂
ポリマーは約35〜約50℃のコアガラス転移温度を有
し、得られたトナーは125°F(51.7℃)での許
容し得るブロッキング特性を有する。ブロッキング試験
は、前述したように、超低溶融性トナーのハロゲンカプ
セル化によって調製した約5〜約10gのトナー粉末サ
ンプルを対流炉中に110°F(43.3℃)で第一日
(24時間)、115°F(46.1℃)で第二日、1
20°F(48.9℃)で第三日、125°F(51.
7℃)で第四日、および130°F(54.4℃)で第
五日の順序に従って入れることによって行い得る。トナ
ーサンプルが優れた粉末流動性を有して自由流動性であ
るとき、上記のブロッキング試験を満たし或いは合格す
る。トナーのケーキ化(僅かなケーキ化も含む)と凝集
は通常許容し得ないものとみなされブロッキング試験を
満足しない結果となる。
【0012】本発明の超低溶融性樹脂ポリマーの例に
は、成分Aがポリスチレン、ポリ−アルファ−スチレン
等の1つのオリゴマーセグメントを示し、成分Bがポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、部分(即ち、不完全)水
素化ポリブタジエン、部分水素化ポリイソプレン、部分
ハロゲン化ポリブタジエン、部分ハロゲン化ポリイソプ
レン等のもう1つのオリゴマーセグメントを示す前述し
たようなポリマーがある。ポリマーの例には、式(A−
B)nを有しnが2〜約100の数である超低溶融性ポ
リマー;ポリオレフィン類;半結晶性ポリマー類;アニ
オン、フリーラジカル、懸濁、分散、エマルジョンまた
は塊状重合によって得たスチレンとブタジエンの液晶ポ
リマー、液体ガラスポリマーおよびランダムポリマーが
ある。さらにまた、他の不飽和ポリエステル樹脂、例え
ば、レサナ社から入手し得る枝分れまたは線状ポリエス
テルも有効にハロゲン化するのに適している。
【0013】本発明における使用およびハロゲン化に適
する他の低溶融性または超低溶融性樹脂は、“LIQU
ID GLASS RESINS”なる名称の米国特許
出願第07/587,194号に開示されており、該米
国特許出願の記載はすべて参考として本明細書に引用す
る。上記の超低溶融性樹脂は、例えば、置換体が前述の
とおりである、即ち、m、nおよびoがセグメントの数
を示す下記の式によって示しうる: I. ポリ(スチレンm−ブタジエンn) II. ポリ(スチレンm−イソプレンn) III. ポリ(スチレンm−ブタジエンn−ブテンo) IV. ポリ(スチレンm−イソプレンn−イソペンテン
o) V. ポリ(スチレンm−ブタジエンn)−CO2 H VI. HO2 C−[ポリ(スチレンm−ブタジエンn)
−CO2 H VII. ポリ(スチレンm−ブタジエンn−ジハロブテン
o) VIII. ポリ(スチレンm−イソプレンn−ジハロイソ
プレンo)
【0014】各実施態様においては、好ましい超低溶融
性ポリマー構造体はタイプI〜VIIIであり、特に好まし
いのはIとIII である。タイプIの超低溶融性ポリマー
は、例えば、その調製が簡単、即ち、1工程のみの1ポ
ット合成であり、かつ本発明の各実施態様における低下
させた最低定着温度および向上させた熱オフセット温度
特性のようなその優れた性能特性故に、好ましい。さら
に、タイプIの超低溶融性ポリマーはその低コスト性お
よび水中での調製し易さのためにも好ましい。超低溶融
性ポリマーの特定の例には、数平均分子量約3,000
〜約100,000好ましくは約20,000〜約10
0,000を有するポリ(スチレン−ブタジエン);数
平均分子量約3,000〜約100,000を有するポ
リスチレン ポリイソプレン;数平均分子量約3,00
0〜約100,000を有する部分(例えば、約5〜約
75重量%)水素化ポリスチレン ポリブタジエン;数
平均分子量約3,000〜約100,000を有する部
分(たとえば、約5〜約75重量%)水素化ポリスチレ
ン ポリイソプレン;数平均分子量約3,000〜約1
00,000を有するイオン化性、即ち、イオン化性末
端基、例えば、−CO2 Hを含有するポリスチレン ポ
リブタジエン;数平均分子量約3,000〜約100,
000を有するイオン化性ポリスチレン−ポリブタジエ
ン;数平均分子量約3,000〜約100,000を有
する部分ハロゲン化特に部分塩素化ポリスチレン−ポリ
ブタジエン;および数平均分子量約3,000〜約10
0,000を有する部分ハロゲン化特に部分塩素化ポリ
スチレン−ポリイソプレンがある。
【0015】各実施態様において、用語“超低溶融性”
樹脂とは、該樹脂材料の物理的および熱機械的性質を説
明するものである、即ち、これらの樹脂は典型的には約
50℃以下であるが、約20℃〜約75℃であり得るガ
ラス転移温度(Tg)を示す。低溶融樹脂の適切な原料
は分子量、ジエン成分の立体化学、並びにモノマーの含
有量と配列の正確なコントロールによってランダム、ブ
ロックまたはマルチブロックコポリマーの調製を可能に
するスチレンとブタジエンとのアニオン重合により誘導
できる。この高度の人工的コントロールは、例えば、ア
ニオン重合条件が操作者がスチレンとブタジエンとを交
互結合させ得る“リビイングポリマー”生成するので、
可能となり得る。従って、特異なA−Bタイプのマルチ
ブロックポリマー組成物を米国特許出願第07/58
7,194号(D/89064)に開示されているよう
にして調製できる(該米国特許出願の記載はすべて参考
として本明細書に引用する)。さらにまた、懸濁、乳化
および塊状スチレン−ブタジエンコポリマーも使用し得
る。これらの懸濁ポリマーは低コストで調製容易であ
り、アニオンポリマーと異なり、厳重に精製した反応物
および溶媒を必要としない。一般的には、各実施態様に
おける本発明の超低溶融性樹脂ポリマーは、良好に確立
された手法、例えば、米国特許第4,560,635号
の懸濁スチレン−ブタジエンコポリマー(該米国特許の
記載はすべて参考として本明細書に引用する);上述の
アニオンスチレン−ブタジエンポリマーの製法、米国特
許出願第07/587,194号(D/89064)参
照;およびブラジルのレサナ社から入手し得る市販のス
パル(SPAR、登録商標)樹脂によって調製し得る。
【0016】理論によって拘束することは望まないけれ
ども、塩素(Cl2),臭素(Br 2 )およびフッ素
(F2 )のような2原子ハロゲンと低溶融性樹脂ポリマ
ーから調製したトナー粒子との反応は、保護皮膜として
作用するトナー粒子表面上の生成物を生ずるものと考え
られる。低溶融性樹脂と、例えば、臭素(Br2 )、ヨ
ウ素(I2 )またはこれらの混合物との反応は低ガラス
転移温度を有する生成物を与え得る、例えば、臭素とヨ
ウ素とで完全に処理したガラス転移Tg約47℃を有す
るスチレン28.6重量%−(85重量%1,2−ビニ
ル)ブタジエンコポリマーは55℃以下のTg値を有す
る臭素化、ヨウ素化ポリマー生成物をあたえ;塩素化処
理は107℃のTg値を有するポリマー生成物を与え;
さらに、フッ素処理は約100℃以上のTgを有するポ
リマー生成物を与え得る。オレフィン含有ポリマーと反
応して上記の表面ハロゲン化低溶融性トナー粒子に匹敵
する上昇したガラス転移温度を有する安定な生成物を形
成させる他の化学剤、例えば、“Polymer Sy
nthesis”,Wiley Intersci−e
nceに記載されているような二酸化硫黄(SO2 )等
もカプセル化工程において使用し得る(該文献の記載は
すべて参考として本明細書に引用する)。このハロゲン
化または化学処理保護皮膜は粒子表面全体にわたって実
質的に均一であり、出発超低溶融性樹脂のハロゲン化誘
導体生成物の連続した薄いシェルを本質的に構成する。
このシェルは、各実施態様において、着色剤または顔
料、および帯電調節成分のような添加剤とを含有し得
る。このハロゲン化シェル材料は、出発材料の低溶融性
樹脂に比し、シェル厚によるが、例えば、約50〜約1
10℃の実質的に高いガラス転移温度を有する。シェル
厚は反応物および反応条件の選択によってコントロール
し得る。理論によって拘束することは望まないけれど
も、本明細書で述べる表面ハロゲン化樹脂トナー粒子の
特異な性質はトナーの一体部分であり得る上記の機械的
に剛質で高溶融性の保護皮膜に由来するものと考えられ
る。
【0017】ハロゲン化反応の温度は反応物の反応性に
依存し、例えば、約0〜約100℃の温度好ましくは約
25〜約75℃の温度を使用し得る。懸濁媒の単位容量
当たりのトナー粒子の相対濃度(例えば、約0.1〜約
80.0重量%のトナー)、ハロゲン濃度および粒子の
ハロゲン化剤に対する暴露時間により、表面反応をコン
トロールする。トナー粒子ハロゲン化反応、即ち、予め
形成した低溶融性トナー粒子と溶液またはガス状ハロゲ
ンとの反応は、例えば、流動床反応器内でバッチ形式で
または連続的に行い得る。表面ハロゲン化トナー粒子生
成物は低溶融性粒子の重量および化学反応により粒子表
面上のポリマー樹脂中に導入されたジハロゲンの量基準
で殆ど定量的に単離される。この表面ハロゲン化トナー
粒子生成物は標準の方法を用いて同定し特性決定し得、
これら標準方法の多くは前述の刊行文献に記載されてい
る近代のポリマーおよびトナー・現像剤技術実務に共通
でありまた後述の実施例からも明らかとなろう。もう1
つの実施態様においては、上述の超低溶融性樹脂ポリマ
ーは部分的に接触水素化させてポリマー主鎖およびペン
ダント基中のオレフィン二重結合のある量、例えば、5
0%までをトナーの調製および表面ハロゲン化前に相応
する飽和炭化水素官能性に転化し得る。多くの場合、超
低溶融性樹脂の部分水素化はその後の表面ハロゲン化時
のカプセル化低溶融性トナー粒子から得られ得るレオロ
ジー特性の変化の更なるコントロールを与え得る。部分
水素化は超低溶融性ポリマーの溶液を有効量の、例え
ば、約10〜約25%の水素ガスと加圧下に適当な触
媒、例えば、公知のウィルキンソンの触媒と種々の公知
方法によって生成させたジイミド等との存在下に接触さ
せることによって行い得る。
【0018】もう1つの実施態様においては、上記の超
低溶融性トナー粒子を部分的にまたは完全に(例えば、
100%)ハロゲン化させてオレフィン二重結合を表面
ポリマー主査およびペンダント基中の求電子性付加反応
により相応するハロゲン化炭化水素官能性に転化させ
る。多くの場合、トナー粒子の表面ハロゲン化は超低溶
融性樹脂ポリマーから得られ得るレオロジー特性の変化
の更なるコントロールを与える。表面ハロゲン化は0.
01〜約5二重結合モル当量のハロゲンガスまたはハロ
ゲン液(水または有機溶媒中に溶解させた)、例えば、
塩素ガス、液体臭素またはエタノールのような脂肪族ア
ルコールのようなトナー粒子を溶解しないまたはトナー
粒子の形状または大きさを実質的に変化させない溶媒に
溶解させた結晶ヨウ素のような有効量のガス混合物また
は液体溶液によって行う。フッ素(F2 )のようなより
反応性のハロゲンを用いる場合、アルゴンまたは窒素の
ような不活性ガスを希釈剤として、例えば、反応性ハロ
ゲンガスに対してて約0.1〜約98容量%の不活性ガ
スで用いて反応の度合いおよび温度を中庸化しまたカプ
セル化工程の腐食性をコントロールし得る。上記の二原
子ハロゲンとしてオレフィン二重結合との等価の反応生
成物を与える多くの同様な有用なハロゲン化剤は、例え
ば、House in “Mod−ern Synth
etic Reaction”,W.A.Benjam
in,Inc.,2nd Ed.,Chapter8,
page422およびその中の引用文献に開示されてい
るように公知であり、該文献の記載はすべて参考として
本明細書に引用する。
【0019】本発明のカプセル化低溶融性トナー粒子は
トナーを基体に付着させるのに少ないエネルギーで通常
済む、即ち、例えば、その定着熱は約250ジュール/
gの高定着熱である半結晶性ポリマーよりも通常小さ
い;定着熱はトナー組成物を紙のような基体に有効かつ
永久的に定着させるのに必要な熱量である。本発明のカ
プセル化低溶融性トナー粒子はまた少エネルギーで済
み、その加工特性が十分に脆くてバルクトナー組成物を
適切な機能性あるトナー寸法の粒子に微細化し、噴射
し、分級するのを容易にのするので、半結晶性ポリマー
よりも容易に加工し得るものと考えられる。さらに、こ
の低溶融性樹脂ポリマーは、各実施態様において、数平
均分子量約3,000〜約100,000を一般に有
し、約1〜約8好ましくは約2以下のMw/Mn比を有
する。上記のトナー樹脂ポリマーは、一般に、トナー組
成物中に、例えば、他の成分等にもよるが種々の有効量
で存在する。一般的には、約70〜約95重量%好まし
くは約80〜約90重量%の低溶融性樹脂が存在する。
例えば、レーガル(REGAL)330,ブラック パ
ールス(BLACKPEARLS)Lのようなキャボッ
ト社空入手し得るカーボン ブラック、ニグロシン染
料、ランプ ブラック、酸化鉄、マグネタイトおよびこ
れらの混合物のような多くの周知の適当な顔料または染
料をトナー粒子用の着色剤として使用し得る。顔料は、
好ましいのはカーボン ブラックであるが、トナー組成
物を高度に着色するのに十分な量で存在すべきである。
即ち、顔料粒子はトナー組成物の総重量基準で約2〜約
20重量%好ましくは約2〜約10重量%の量で存在す
るが、それよりも少量または多量の顔料粒子も本発明の
幾つかの実施態様において使用できる。
【0020】マピコ ブラック(MAPIKO BLA
CK)のような商業的に入手し得るものを含む種々のマ
グネタイト類〔殆どの場合、酸化鉄の混合物(FeO・
Fe 2 3 )を含む〕を本発明のトナー組成物中に含有
させるのに使用し得る。この顔料粒子は種々の量で存在
するが、一般的には、トナー組成物中に約10〜約30
重量%の量好ましくは約16〜約19重量%の量で存在
する。ここでは特に述べない他のマグネタイト類も使用
できる。
【0021】多くの種々の帯電促進添加剤を用いてハロ
ゲン化前のバルクトナー組成物中にあるいはハロゲン化
後のトナー組成物の表面上に含有させて本発明のハロゲ
ンと添加剤間の望ましくない副反応を回避しこれらのト
ナー組成物に、例えば公知のファラデー ケージ法によ
り測定したとき、例えば、約10〜約35マイクロクー
ロン/gの正または負電荷を獲得させるようにすること
ができる。帯電促進添加剤の例にはセチル ピリジニウ
ム クロライドのようなアルキル ピリジニウム ハラ
イド(米国特許第4,298,672号参照、該米国特
許の記載はすべて参考として本明細書に引用する);有
機硫酸塩またはスルホン酸化合物(米国特許第4,33
8,390号参照、該米国特許の記載はすべて参考とし
て本明細書に引用する);ジステアリル ジメチル ア
ンモニウム メチル サルフェート(米国特許第4,5
60,635号参照、該米国特許の記載はすべて参考と
して本明細書に引用する);およびジステアリル ジメ
チル アンモニウム ビサルフェートのような他の公知
の帯電促進添加剤(米国特許第4,937,157号お
よび第4,904,762号参照)等、並びにある実施
態様におけるこれらの混合物がある。これらの添加剤は
通常約0.2〜約15重量%の量で好ましくは約0.2
〜約5重量%の量で存在する。多くの種々の公知の帯電
促進添加剤を用いてバルクトナー中にあるいは本発明の
トナー組成物の表面上に含有させてこれらのトナー組成
物に、例えば、約−10〜約−35マイクロクーロン/
gの負電荷を獲得させ得る。公知の負帯電促進添加剤に
は、アリールほう酸アルカリ金属塩、例えば、カリウム
テトラフェニル ボレート(米国特許第4,767,
688号および第4,898,802号参照、これらの
米国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用す
る);オリエント ケミカル社から入手できるアルミニ
ウム サリチレート化合物ボントロン( BONTRO
N)E−88、およびボントロンE−44のような亜鉛
コンプレックス;ホドガヤ化学社から入手できる金属ア
ゾコンプレックスTRH等がある。
【0022】さらに、クロロポリマーは樹脂の摩擦電気
系列の中間にあるので、キャリヤーを適切に選択する限
り、負および正の両方のトナーを帯電調節剤の添加なし
で調製し得る。さらにまた、本発明のトナー組成物は、
内部または外部成分として、エロジール(AEROSI
L)のようなコロイド状シリカ;酸化チタン、酸化錫、
塩化錫等のような金属塩;ステアリン酸亜鉛のような脂
肪酸の金属塩(米国特許第3,590,000号および
第3,900,588号参照、これら米国特許の記載は
すべて参考として本明細書に引用する);およびワック
ス成分、特に、ポリエチレンおよびポリプロピレンのよ
うな分子量約1,000〜約15,000好ましくは約
1,000〜約6,000を有する成分のような他の添
加剤も含有し得え、これらの添加剤は一般に約0.1〜
約5重量%の量で存在する。
【0023】本発明のシェル形成ハロゲン化工程前の低
溶融性トナー粒子組成物は、トナー樹脂粒子と顔料粒子
即ち着色剤とを溶融混合し、次いで、機械的に磨砕する
ことのような多くの公知方法によって調製し得る。他の
方法にはスプレー乾燥法、溶融分散法、分散重合法、押
出法、および懸濁重合法のような当該技術において周知
の方法があ;公知のトナー微細化および分級を行って平
均直径約10〜約25ミクロンを有するトナー粒子を得
ることができる。トナー粒子の粒度および粒度分布は表
面ハロゲン化シェル形成工程によって有意に変化するこ
とは考えられない。本発明のハロゲン表面処理トナー粒
子は通常の加工、取扱い中にまた複写機およびプリンテ
ィング装置での使用中にトナー凝集物を形成することは
ないようである。即ち、本発明のハロゲンカプセル化ト
ナー粒子の加工性、取扱い性および使用性は、相応する
非ハロゲン処理トナー粒子(この粒子から、本発明のハ
ロゲン化樹脂カプセル化トナーを調製するに比し、各実
施態様において改善されている。
【0024】各実施態様における本発明のトナー組成物
の特性には約225°F(約107.2℃)〜約250
°F(約121.1℃)の定着温度、および約250°
F(約121.1℃)〜約350°F(約176.7
℃)の定着温度寛容度がある。さらにまた、本発明のト
ナーは約10〜約40マイクロクーロン/gの安定な正
または負の摩擦電気帯電値を有し、その帯電値は、例え
ば、ある実施態様においては、例えばゼロックス コー
ポレーション1075のようなゼログラフィー像形成装
置において100万回を越える多数回の像形成サイクル
において安定であることが観察されている。理論によっ
て拘束することは望まないけれども、摩擦電気帯電値の
緩慢な低下あるいは実質的に低下のないことの2つの重
要な要素はハロゲン処理トナー粒子の特異な物理的性質
に、さらには、用いるキャリヤー粒子の安定性にあるも
のと考えられる。また、本発明の各実施態様において
は、本発明のトナー組成物による少ないエネルギー消費
も重要である、何故ならば、本発明のトナー組成物は、
約300°F(148.9℃)〜約330°F(16
5.6℃)で定着するある種のスチレン ブタジエン樹
脂を含有するトナーのような他の通常のトナーに比し、
低温即ち約230°F(110℃)(定着ロールセット
温度)で定着させ得るからである。さらに、ハロゲン処
理トナー粒子は、幾つかの実施態様においては、約24
〜約74℃好ましくは約24〜約60℃のトナーコアガ
ラス転移温度のようなたの重要な特性も有する。
【0025】ロヂゲ(Lodige)ブレンダー内で、
例えば、トナーと混合したときに現像剤組成物の調製を
可能にするキャリヤー粒子としては、キャリヤーコアが
スチール、ニッケル、マグネタイト、フェライト、銅亜
鉛フェライト、鉄、ポリマー類、またはこれらの混合物
等を含むキャリヤーのような種々の公知の成分を使用で
き、そのコアはポリメチルメタクリクリレート、メチル
ターポリマー、カイナール(KYNAR、登録商標)、
テフロン(TEFLON、登録商標)等の公知の高分子
コーテイングを含有し得る。また、米国特許第4,93
7,166号および第4,935,326号に開示され
ているようなキャリヤー粒子も有用であり、これらの米
国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用する。
これらのキャリヤー粒子は低密度多孔質の磁性または磁
力吸引性金属コアキャリヤーを、例えば、約0.05〜
約3重量%(コーテイングしたキャリヤー粒子基準で)
のポリマー混合物とポリマーが機械的衝撃または静電吸
着によってキャリヤーコアに付着するまで混合し;キャ
リヤーコア粒子とポリマーの混合物を、例えば、約20
0°F(93.3℃)〜約550°F(287.8℃)
の温度で約10〜約60分間加熱してポリマーを溶融し
キャリヤーコア粒子に融合させ;コーテイングしたキャ
リヤー粒子を冷却し;その後、得られたキャリヤー粒子
を所望の粒度に分級することによって製造し得る。
【0026】本発明の特定の実施態様においては、第一
の乾燥ポリマー成分と第二のポリマー成分の混合物を含
むコーテイングを表面上に含むキャリヤー粒子が提供さ
れる。これらのキャリヤー組成物は乾燥ポリマーコーテ
イング混合物を表面上に有する鉄のような公知のコア材
料を含み得る。その後、本発明の現像剤組成物はこれら
のキャリヤー粒子を前記の液体ガラス樹脂粒子、顔料粒
子及び他の添加剤とを含むトナー組成物と混合すること
によって製造し得る。キャリヤー粒子用に用いるポリマ
ーコーテイングの具体的な例には、摩擦電気系列におい
て近接してないポリマー混合物がある。使用するポリマ
ー混合物の特定の例には、ポリフッ化ビニリデンとポリ
エチレン;ポリメチルメタクリレートとコポリエチレン
−酢酸ビニル;コポリフッ化ビニリデン−テトラフルオ
ロエチレンとポリエチレン;ポリメチルメタクリレート
とコポリエチオレン−酢酸ビニル;およびポリメチルメ
タクリレートとポリフッ化ビニリデンがある。ポリフッ
化ビニリデン;FP−461として入手出来るもののよ
うなフルオロカーボンポリマー;スチレン、メタクリレ
ートおよびトリエトキシシランのターポリマー(米国特
許第3,467,634号および第3,526,533
号参照、これらの米国特許の記載はすべて参考として本
明細書に引用する)のような、また本明細書では特に述
べない他のコーテイングも、本発明の目的が達成される
かぎり、使用できる。
【0027】ポリマー混合物のキャリヤーコーテイング
は、例えば、約0.1〜約3重量%の有効量で存在し得
る。キャリヤーコーテイング混合物中に存在する各ポリ
マーの割合は使用する特定の成分、コーテイング量、お
よび所望する性質によって変化し得る。一般的には、用
いるコーテイングポリマー混合物は約10〜約90重量
%の第一ポリマーと約90〜約10重量%の第二ポリマ
ーを含有する。好ましくは、約30〜約60重量%の第
一ポリマーと約70〜約40重量%の第二ポリマーを含
むポリマー混合物を用いる。本発明の1つの実施態様に
おいては、高摩擦電気帯電値、即ち、30マイクロクー
ロン/g以上を望む場合、約50重量%のカイナール3
01Fとして商業的に入手し得るポリフッ化ビニリデン
のような第一ポリマーと、50重量%のポリメチルアク
リレートまたはポリメチルメタクリレートのような第二
のポリマーを使用する。対照的に、低摩擦電気帯電値、
例えば、約10マイクロクーロン/g以下を望む場合、
約30重量%の上記第一ポリマーと約70重量%の上記
第二ポリマーを使用する。一般的には、約1〜約5重量
部のハロカプセル化トナー粒子を100重量部の上述の
キャリヤー粒子と混合して現像剤組成物の調製を行う。
また、本発明の範囲には、トナー樹脂粒子と、顔料また
は着色剤としてのレッド、ブルー、グリーン、ブラウ
ン、マゼンタ、シアンおよび/またはイエロー粒子ある
いはこれらの混合物とを含むカラートナー組成物も包含
される。
【0028】本発明のトナーおよび現像剤組成物は無機
および有機感光体像形成部材のような通常の感光体を用
いる電子写真像形成方法において使用し得る。像形成部
材の例には、セレン;セレン テルル、セレン 砒素の
ようなセレン合金;並びに添加剤、即ち、ハロゲンのよ
うなドパントを含有するセレンまたはセレン合金があ
る。さらにまた、有機感光体も使用でき、その具体的例
には輸送層と光生成層を含む多層型感光性装置(米国特
許第4,265,990号参照、該米国特許の記載はす
べて参考として本明細書に引用する)、および他の同様
な多層型感光性装置がある。本発明の実施態様には、コ
アガラス転移温度約20〜約75℃を有するハロゲン表
面処理低溶融性トナー粒子と顔料粒子とを含むトナー組
成物;低溶融性トナー粒子が式(A−B)n(式中、A
は第一モノマーのポリマーセグメントを示し、Bは第二
モノマーのポリマーセグメントを示し、nは少なくとも
1であってAおよびBセグメントの数を示す)の低溶融
性樹脂ポリマーを含むトナー組成物;静電潜像を光導電
性部材上に形成させ、得られた像を上記のトナー組成物
で現像し、次いで、現像した像を適当な基体に転写し、
その後、像を基体に永久的に定着させることを含む像の
現像方法;静電潜像を光導電性部材上に形成させ、得ら
れた像を上記のトナー組成物で現像し、次いで、現像し
た像を適当な基体に転写し、その後、像を基体に永久的
に定着させることを含む像の現像方法;低溶融性樹脂ト
ナー粒子を溶解させた二原子ハロゲンを含有する液体中
に懸濁させ、ハロゲンが粒子の表面ポリマーのオレフィ
ンの約0.01〜約5二重結合モル当量であることを特
徴とする表面ハロゲン化トナー粒子の調製方法;前記A
セグメントがポリスチレンであり、前記Bセグメントが
ポリブタジエンである低溶融性トナー樹脂ポリマーを含
む表面ハロゲン化トナー粒子;および顔料粒子と、ガラ
ス転移温度約20〜約75℃を有するコポリマー樹脂コ
アをふくむ表面ハロゲン化トナー粒子とを含むトナー組
成物がある。
【0029】
【実施例】以下の実施例は本発明をさらに明確にするた
めに提示するものである。これらの実施例は例示であり
本発明の範囲を限定するものではない。部及びパーセン
トは特に断らないかぎり重量による。一般に、カプセル
化トナー組成物の調製用に、先ず、超低溶融性樹脂ポリ
マーを調製した。その後、超低溶融性樹脂ポリマー、顔
料粒子および他の添加剤とを、例えば、溶融押出によっ
て混合し、得られたトナー粒子を噴出させ、分級して平
均容量直径約5〜約25ミクロン好ましくは約7〜約1
5ミクロンを有するトナー粒子を得る。次いで、このト
ナー粒子をハロゲン化して高Tgハロポリマーシェルを
有するカプセル化低Tgコアを得る。
【0030】
【実施例1】リン酸三カルシュウム(2.5g)を、脱
イオン水(40ml)中のアルカノール(ALKANO
L、登録商標)、即ち、E.I.デュポン社から入手し
得るナフタレートのナトリウムスルホン酸塩(48m
l)の溶液中に懸濁させた。混合物を60mlの脱イオ
ン水を含有する変形パール(Parr)圧力反応器に加
えた。反応器を密閉し、内容物を約500rpmで95
℃に加熱しながら40分間攪拌した。反応器を窒素ガス
でフラッシュした。40分後に、スチレン(46.8
g)、1,3−ブタジエン(13.2g)、ベンゾイル
パーオキサイド(3.0g)およびTAEC〔0,0
−t−アミル−0−(2−エチルヘキシル)モノパーオ
キシ カーボネート、ペンウォルト社またはラブリゾー
ル社から入手し得る〕(0.20ml)の溶液を反応器
に散布チューブで正圧の窒素ガス下に4分間で加えた。
最終反応器圧は典型的に90〜100psi(6.32
7〜7.03kg/cm2 )であった。反応は95℃で
192分間進行した。95℃工程の終了15分前に、反
応器を10分間に渡って5回排気して未反応1,3−ブ
タジエンを放出させた。反応混合物を125℃に40分
に渡って加熱し、125℃で60分間維持し、次いで、
冷却した。生成物を硝酸(6ml)と一緒に10分間攪
拌し、濾過し、300mlの脱イオン水で3回洗浄し、
真空下に40℃で16時間乾燥させた。収率は典型的に
97%以上であった。得られたコポリマーは38℃のガ
ラス転移温度、11,000のMn,および108,0
00のMwを有していた。実施例1の反応を10ガロン
(2.64リットル)反応器にスケール アップしたと
ころ、得られた生成物は36.9℃のガラス転移温度、
15,000のMn,および120,000のMwを有
するポリ(スチレン、22重量%ブタジエン)コポリマ
ーであった。
【0031】
【実施例2】低溶融性トナー粒子を、ZSKエクストル
ダー中で実施例1の低溶融性ポリ(スチレン−ブタジエ
ン)樹脂(それぞれ、94%および95%)を6重量%
のレーガル330 カーボン ブラックと2%のセチル
ピリジニウム クロライド(CPC)ありまたはなし
で押出すことによって調製した。押出物を微細化して平
均直径10ミクロンのトナー粒子を得た。最低定着温度
は、3.1インチ/秒(7.874cm/秒)で操作す
るゼロックス コーポレーション5028シリコーン定
着ロールで測定したとき、240°F(115.6℃)
(CPCなし)および250°F(121.1℃)(C
PCあり)であった。ホットオフセット温度は295°
F(146.1℃)(CPCなし)および290°F
(143.3℃)(CPCあり)であった。ロール温度
はオメガ(Omega)高温計を用いて測定し、ワック
ス紙インジケーターでチェックした。両トナー材料は3
6〜38℃の樹脂のガラス転移温度近くで一緒に融合さ
せることによるブロッキング試験に失敗した。ロールミ
ル上0.5時間後のポリフッ化ビニリデン、0.75%
でコーテイングしたスチールを含むゼロックス コーポ
レーション1075キャリヤーに対しての摩擦電気値
は、標準の公知のファラデー ケージ装置で測定したと
き、3%トナー濃度(CPCなし)で22.2マイクロ
クーロン/gおよび3%トナー濃度(CPCあり)で3
0.1マイクロクーロン/gであった。
【0032】紙に対しての許容し得るトナー接着が生ず
る最低定着温度または最低定着機セット温度はしわ試
験、テープ試験消去(ピンク パールス)抵抗性および
75°での光沢10により測定した。しわ試験は次のよ
うにして行った:紙1g当たり0.9〜1.1gのトナ
ー(g/g)の固形領域像を像面を内側に180°折り
畳んだ。開放したとき、しわ領域は60として目視によ
り観察され、ゼロックスコーポレーション1075像形
成装置定着標準に匹敵した。テープ試験はスコッチ(S
COTCH)ブランド マジック810(3/4イン
チ)テープを定着トナー像の固形領域上に置き、次い
で、テープを剥離することによって行った。テープに残
ったトナー量(紙繊維を含まない)は目視観察で測定し
たとき最少であった。ホット オフセット温度は定着ト
ナー像がオフセットしたとき、即ち、紙から定着ロール
上に転写し次いで同じ紙上にまたは他の次の紙上に再プ
リントしたときに測定した。オフセットが起こったこと
の2つの公知の指標には定着ロール上でのプリンテイン
グおよび転写後の最終コピー紙上のゴースト像領域があ
る。
【0033】
【実施例3】実施例2のブロック体溶融性トナーを50
mlのエタノール中に懸濁させウォーリング(Wari
ng)ブレンダー中で250mlの塩素水に加えた。塩
素水は200ml(0.6〜0.7g)の塩素ガスを8
00mlの水に加えることによって調製した。15分後
に、トナーを濾過により単離し、水洗し、真空乾燥させ
た。トナーのガラス転移温度は塩素処理の結果として4
0.7°F(4.83℃)から45.0°F(7.22
℃)に上昇していた。このトナーの最低定着温度は24
0°F(115.6℃)であり、ホット オフセット温
度は295°F(146.1℃)であった。トナー生成
物は125°F(51.7℃)ブロッキング試験を合格
した。このブロッキング試験は、前述のようにして、上
記の塩素化トナー粉末のサンプル、約5gを直径2イン
チ(5.08cm),深さ0.5インチ(1.27c
m)のアルミニウム パン内に入れ、対流炉中で110
°F(43.3℃)で24時間、115°F(46.1
℃)で24時間、120°F(48.9℃)で24時
間、および125°F(51.7℃)で24時間加熱す
ることによって行った。トナーは自由流動性のままであ
り、例えば上記の加熱後の目視観察によって測定したと
き、凝集物および塊状物が無かった。従って、本実施例
のトナー生成物は125°Fでのブロッキング試験に合
格した。
【0034】シェルの形成を、すべての場合において、
使用した反応物、上記ブロッキング試験の合格および諸
分析方法によって測定した。詳細には、シェル形成を次
のようにして測定した:トナー粒子をエポキシ樹脂マト
リックス中に挿入し、粒子をミクロトーンナイフで断面
切断した。次いで、拡大(典型的には100〜1,00
0x)によるトナー粒子全体の断面積および粒子表面部
分を走査電子顕微鏡によって試験した。電子が高塩素濃
度領域(トナー粒子表面上の)に当たったとき、衝突高
エネルギー電子ビームにより発生したX線を光電子増倍
管装置で検出しクリーン状にマッピングする。塩素リッ
チの領域は塩素特異性X線を発生させ、一方、塩素を含
まない領域は発生させない。従って、トナー粒子表面を
マッピングしたところ、コアは本質的に塩素を含まなか
った(トナー粒子は連続シェルを有していた。)塩素は
トナー粒子表面に特異的であり、シェルは厚さ(シェル
厚)0.1ミクロンであると積算した。この方法はいわ
ゆるSEMモードで発生させたX線マッピングである。
トナー粒子はこの方法で測定したとき塩素シェルの形成
を示した。
【0035】
【実施例4】すべての移替えは乾燥高純度アルゴン下で
行った。シクロヘキサンは水素化ナトリウム上でアルゴ
ン下に蒸留した。重量および容量を計量した液体ブタジ
エンを−15℃で隔膜で閉栓した飲料びん中で水素化ナ
トリウム上で保存した。移替えはアルゴン下に冷シクロ
ヘキサンを含有する秤量傾斜型シリンダーに直接挿入し
たカニュレで行った。スチレンは水素化ナトリウム上で
アルゴン下に蒸留した。ゴム隔膜をストッパーとして用
いた。テトラヒドロフランはアルゴン下にブルーナトリ
ウム−ベンゾフェノン ケチルから蒸留した。リチウム
とナフタレンはアルドリッチ ケミカル社から入手して
用いた。反応の冷却はドライアイス−イソプロパノール
浴で行った。
【0036】リチウム球状物(4.25g)とナフタレ
ン(37.5g)を磁力攪拌棒を備えた500mlのエ
ーレンマイヤー フラスコに加えた。次いで、フラスコ
をゴム隔膜で栓をし、アルゴンでパージした。テトラヒ
ドロフラン(250g)をカニュレでアルゴン下に加え
た。アルゴン下に16時間攪拌後、リチウム/ナフタレ
ン開始剤溶液のモル濃度を予備の小スケール重合を次い
で生成物の分子量分析を行うことによって測定した。開
始剤溶液は1.42モルであった。機械的攪拌機と2個
のゴム隔膜を備えた12リットルのフラスコアルゴンで
パージした。新たに蒸留したテトラヒドロフラン(1,
500ml)を加えた。およそ56mlの1.42モル
リチウム/ナフタレン開始剤溶液が反応容器表面から不
純物を滴定するのに必要であった。続いて、1.42モ
ルのレチウム/ナフタレン開始剤溶液(93ml)を傾
斜型シリンダーからカニュレによりアルゴン下に加え
た。反応器を−35℃に冷却し、次のモノマー溶液を5
等分して加えた:スチレン(1,000ml、904.
45g、897.9gを移替え)、ブタジエン(752
ml、507.3g、502.86gを移替え、そのう
ちの439.3gが生成物コポリマー中に導入され
た)、シクロヘキサン(3,500ml、2,719
g)、およびテトラヒドロフラン(1,500ml、
1,315.2g)。スチレン(200ml、179.
6g)、ブタジエン(100.6g)、シクロヘキサン
(700ml、543.8g)、およびテトラヒドロフ
ラン(300ml、263g)からなる5等分部分の各
々を1時間間隔で17分(±5分)で加えてモノマーす
べての添加がおよそ4時間内で終わるようにした。次い
で、反応混合物を16時間25℃で攪拌した。イソプロ
ピル アルコール(20ml)を加えてリビイングアニ
オンを終わらせ、反応溶液を10ガロン(2.64リッ
トル)のイソプロパノールに加えて粗生成物ポリマーを
沈殿させた。濾過により集めたポリマーを塩化メチレン
中に20重量%固形分で溶解させ、次いで、イソプロパ
ノール(10ガロン=2.64リットル)に加えてポリ
マーを再沈殿させた。ポリマーを濾過により集め、メタ
ノール(5ガロン=1.32リットル)で洗浄した。塩
化メチレン中20重量%固形分のポリマーを10ガロン
(2.64リットル)に加えて白色ポリマーを沈殿さ
せ、この沈殿を濾過により集め、次いで、25℃で真空
乾燥させた。重量および数平均分子量は、それぞれ、サ
イズ除外クロマトグラフィーで測定したとき、50,3
00および40,600であった。 1H NMRスペク
トル歯32.85重量%(48.52モル%)のブタジ
エン(このうちの91.3%が1,2−ビニル基であっ
た)を含むスチレン−ブタジエンブロックコポリマーと
一致していた。示差走査熱量計で測定したとき、ガラス
転移温度は40.5℃であり、定着温度は38.9℃で
あった。ポリマーの收率は殆ど定量的で、即ち、約99
%であった。
【0037】トナーを、上記ポリマー92%、レーガル
330 カーボン ブラック6%、およびCPC(セチ
ル ピリジニウム クロライド帯電添加剤)2%を押出
し、次いで、10ミクロンに微細化することによって調
製した。このトナーの最低定着温度は、180°紙しわ
試験(紙を180°折り畳み、しわでのクラックの幅を
目視観察する)の結果としての定着像のクラックの無い
ことによって測定したとき、210°F(121.1
℃)であり、このトナーの最低定着温度は、認知し得
る、例えば、ざらざらしたトナー像がスコッチテープ
マジック810によって剥離されない場合で、230°
F(110℃)であり、ホット オフセット温度はトナ
ー像が前述したようにシリコーンロール定着機に粘着し
た320°F(160℃)であった。定着させたとき、
トナー像は紙からシリコーンロール上にオフセットし、
次いで、同じ紙または次の紙に印影された。
【0038】上記のトナー(150g)をエタノール
(250ml)中に懸濁させ、塩素ガスでpH2.5に
調整した水(7,500ml)に加えた。機械的攪拌に
よる反応15分後のトナーを濾過し、洗浄し、乾燥させ
た。シェルによるクロロポリマー塩素マッピングの形成
は前述のようにして透過電子顕微鏡によって測定した
(実施例3参照)。最低定着温度は245°F(11
8.3℃)であり、ホットオフセット温度は400°F
(204.4℃)以上であった。トナーのガラス転移温
度は塩素処理の結果として40.5℃から45.5℃に
上昇していた。ゼロックス コーポレーション1075
キャリヤー(カイナールでコーテイングしたスチール)
に対する摩擦電気値は、未処理(非ハロゲン化)トナー
において33.7マイクロクーロン/g(3.15%ト
ナー濃度)であり、トナー表面塩素化後は19.9mc
/g(マイクロクーロン/グラム)(3.3%トナー濃
度)であった。
【0039】最低定着温度は、紙への許容し得るトナー
接着がしわ試験、テープ試験消去抵抗性、75°(角
度)での光沢10、およびテーバー磨耗機により測定し
たときの最低定着機セット温度である。しわ試験は実施
例3の方法を繰り返すことによって行った。テープ試験
はスコッチブランドのマジック810(3/4インチ)
を固形領域上に付着させ、次いで、テープを剥離するこ
とによって行った。テープに残ったトナー量(紙繊維を
含まない)を標準に従って定量した。テープ上のざらざ
らしたトナー像が最低定着温度である。実施例2および
3と同様な結果がカプセル化塩素化トナーのしわおよび
テープ試験の両方において得られた。
【0040】
【実施例5】2個のゴム隔膜と機械的攪拌機を備えた1
2リットルの3つ口フラスコをシクロヘキサン(200
ml)中の1.3モルのsec−ブチルリチウム(50
ml)で洗浄し、シクロヘキサン(200ml)で濯い
だ。シクロヘキサン(1,500ml)、1.3モルの
sec−ブチルリチウム(264ml)およびジイソプ
ロペニル(27.21g)を加え、50℃で4時間加熱
し、得られた赤色スラリーを25℃で16時間アルゴン
下に攪拌した。次いで、反応容器を0〜−20℃に冷却
し、その間に、テトラヒドロフラン(2,235ml)
とシクロヘキサン(1,500ml)とを加えた。次
に、シクロヘキサン(1,350ml)、スチレン
(1,350ml)およびブタジエン(690ml)を
5等分して1時間の間隔で加えた。シクロヘキサン(2
70ml)、スチレン(270ml)およびブタジエン
(138ml)からなる5等分部分の各々を5分間に渡
って反応混合物に0〜−20℃で加えた。モノマーをす
べて添加した後、反応を0〜−20℃で2時間維持し、
次いで、25℃で16時間攪拌せしめた。イソプロパノ
ール(20ml)を加えたところ、反応溶液は無色にな
った。ポリマーを10ガロン(2.64リットル)の2
−プロパノール中への沈殿により単離し、さらに、10
ガロン(2.64リットル)のイソプロパノール中への
塩化メチレン中20重量%溶液から再沈殿させた。塩化
メチレン中20重量%固形分からのメタノール(10ガ
ロン=2.64リットル)中への再沈殿により白色粉末
を得、これを濾過により単離し、次いで、真空乾燥させ
た。生成物は86.1%の1,2−ビニル基としての二
重結合を有するスチレン、28.58重量%−ブタジエ
ンコポリマーであった。GPCMw/Mnは32,30
0/20470であり、ガラス転移温度は45.5℃で
あった。白色粉末の收率は91%であった。
【0041】ゼログラフィートナーを、上記で調整した
白色粉末ポリマー(92重量%)から2%のTP−30
2(ナケム社)帯電調節剤と6%のレーガル330カー
ボンブラックと一緒に溶融押出し次いで微細化して平均
直径で8〜11ミクロンのトナー粒子を得ることによっ
て調整した。高地のファラデイ ケージ法で測定したと
きの摩擦電気値は30分間ロールミル後の70%ポリフ
ッ化ビニリデン−30%ポリメチルメタクリレートコー
テイング(1.25重量%)スチールコアに対して2.
77%のトナー濃度で39.6マイクロクーロン/gで
あった。3.1インチ/秒(7.874cm/秒)で操
作するゼロックス コーポレーション5028 シリコ
ーン定着ロールを用いたとき、最低定着温度は220°
F(104.4℃)であり、ホット オフセット温度は
290〜300°F(143.3〜148.9℃)であ
った。このトナーは110℃で溶融し凝集することによ
りブロッキング試験に不合格であった。実施例4の塩素
化方法を繰り返すことによる表面塩素化後、トナーは1
25°F(51.7℃)での上記ブロッキング試験に合
格した。この塩素処理トナーは30分間ロールミリング
後のーゼロックスコーポレーション1075キャリヤー
に対して2.90%トナー濃度で21マイクロクーロン
/gの摩擦電気値を有していた。
【0042】
【実施例6】実施例5のコポリマーを2%のPVファー
スト ブルー戸混合し、混合物をブラベンダー(Bra
bender)溶融ミキサー(プラストグラフ)中で1
00℃で12時間混練した。得られたプラスチックを8
〜10ミクロンのトナーに噴出させ、ゼロックス コー
ポレーション1075キャリヤーに対してロール掛けし
た。像をハンマーミル レーザープリント紙およびマイ
ラー透明体ストック(エタノールで処理し風乾させた)
上で固形領域像形成装置を用いて現像した。固形領域像
形成装置はアルムニウムプレート(負電極)とNESA
−ガラス正電極を有するコンデンサーからなっていた。
トナーとキャリヤーを2つの帯電電極間に挟んだ紙上に
カスケードさせた。このトナーは−100マイクロクー
ロン/gの摩擦電気帯電値を有していた。実施例4の塩
素化方法を繰り返すことによる表面塩素化後に、得られ
たシェルを有するトナーをゼロックス コーポレーショ
ン1075に対して評価して−40マイクロクーロン/
gのトナー摩擦電気を得た。3.1インチ/秒(7.8
74cm/秒)で操作するゼロックス コーポレーショ
ン5028シリコーン定着ロールを用いたとき、この塩
素処理トナーは、125°F(51.7℃)でのブロッ
キング試験に合格し、また、このトナーは240°F
(115.6℃)の最低定着温度と295°F(14
6.1℃)のホット オフセット温度を有していた。
【0043】
【実施例7】実施例1および2の各コポリマー(各々4
7g)を1%のテトラフェニルほう酸カリウムおよび5
%のホスタパーム ピンクE(ヘキスト社)と混合し
た。個々の混合物(各50g)をブラベンダー溶融ミキ
サー中で130℃で30分間および70℃で30分間混
練した。得られた樹脂を8〜10ミクロンの粒子に噴出
させゼロックス コーポレーション1075キャリヤー
に対してロールミル上でロール掛けした。固形領域プリ
ントを実施例6の固形領域像形成装置によりレーザープ
リント紙と透明体ストック上に形成させた。これら2つ
の個々の(各々、50mlのエタノール中で5g)を、
それぞれ、250mlの塩素水溶液に攪拌しながら加え
た。塩素水は200mlの塩素を800mlの水に加え
ることによって調製した。15分後に、各トナーを濾過
によって単離し、洗浄し、乾燥させた。0.1ミクロン
クロロポリマーの形成は透過電子顕微鏡によって示され
た。摩擦電気特性はゼロックス コーポレーション10
75キャリヤー粒子に対して測定した。下記の表の摩擦
電気値はクロロポリマーシェルが摩擦電荷に対しての顔
料の影響を不動化すること、およびクロロポリマーシェ
ルが公知の摩擦電気系列の或る位置〔これはカイナール
とポリメチルメタクリレートとの混合物(60/40)
でコーテイングしたスチールのような多くのキャリヤー
によって不安定である〕に置かれていることを示唆して
いる。
【0044】
【表1】 表 1 塩素化前後のマゼンタトナーの摩擦電気値 トナー組成物 摩擦電気 (マイクロクーロン/g) (%TC)a 22重量%のスチレン ブタジエン −30.1(2.94) 懸濁ポリマーb (非塩素化) 22重量%のスチレン ブタジエン −11.2(3.35) を含む塩素化トナーb アニオンスチレン ブタジエンコポ −50.2(3.22) リマーb (非塩素化) スチオレン ブタジエンコポリマー −19.5(3.67) を含む塩素化トナーb a−磁性キャリヤーに対するトナー濃度。 b−1%のテトラフェニルほう酸ナトリウム(KTPB)と5%のホスタ パーム ピンク。
【0045】上述のように実施例1および2の樹脂を含
む実施例7の各塩素化トナーのMFTは未処理(塩素化
無し、シェル形成無し)トナーのMFTよりも10°F
(5.6℃)上昇した。塩素処理トナーは125°F
(51.7℃)でのブロッキング試験に合格し;一方、
非塩素化トナーは104°F(40℃)でのブロッキン
グ試験に不合格であった。
【0046】
【実施例8】実施例5のコポリマーをCSIミニエクス
トルーダーを用いて6%のレーガル330カーボン ブ
ラックおよび2%のCPC(セチル ピリジニウム ク
ロライド)と溶融混合した。次いで、樹脂をジェミT
トロスト ジェットミルを用いて8〜10ミクロントナ
ー粒子に噴出させた。ゼロックス コーポレーション1
075キャリヤーに対する摩擦電気値はCPCを含まな
い場合で22.54マイクロクーロン/g(2.85%
トナー濃度)であり、CPCを含む場合で49.43マ
イクロクーロン/g(3.06%トナー濃度)であっ
た。最低定着温度はMFT=220°F(104.4
℃)、HOT=295°F(146.1℃)であり(C
PC含まず);MFT=230°F(110℃)、HO
T=300°F(148.9℃)であった(CPC含
む)。
【0047】
【実施例9】実施例5のコポリマーをCSIミニエクス
トルーダーを用いて溶融混合し、次いで、ジェミT ト
ロスト ジェットミルを用いて8〜10ミクロンのトナ
ー粒子に微細化した。無色トナーを得た。実施例3の方
法を繰り返すことによって塩素で処理したのち、得られ
たトナーをESCA(X線光電子分光分析)により分析
した。得られたスペクトルは炭素−塩素シグマ結合およ
び若干の炭素−酸素シグマ結合と一致していた。理論に
よって拘束することは望まないけれども、塩素ガスを水
に加えた場合、3つの反応(a−c)が炭素−炭素二重
結合との反応に利用できる塩素に関して重要であると考
えられる。 Cl2 +H2 O⇔Cl- +H3 + +HOCl K=4.7×10-4 (a) HClO⇔H+ +ClO- K=3.2×10-8 (b) 2HOCl+2H2 O⇒2H3 O+2Cl- +O2 (c) さらにまた、反応のための電極電位: 2HOCl+2H3 + +2e- ⇒Cl2 +4H2 O はEo =+1.63V(これはEo =1.54VでのM
nO4 - におけるよりも大である)。
【0048】HOClはCl2 と同様に容易にアルケン
に付加するが、炭素−酸素結合を形成するための拮抗副
反応は、等式(a)K=4.7×10-4 における平衡
定数が小さいので、制限される。トナー粒子ハロゲン化
化学は下記の等式によって示され得る: Cl + −CH=CH− ⇒ −CHCl−CHCl− ClOH + −CH=CH− ⇒ −CHCl−CH(OH)− 〔ESCAおよびフーリエ変換赤外分光分析(FTI
R)によって示されるような僅かに検知し得る副反
応。〕 塩素(Cl2 )が十分な量で存在する場合、塩素は臭素
が行うのとかなり同じ方法ですべての利用できる二重結
合を滴定であろう。臭素は永い間アルケンを定量する試
薬として認められてきた。スチレン−ブタジエンコポリ
マーの場合において用いた表面ハロゲン化条件の結果と
してのポリマーまたは粒子の架橋のGPCによる証拠は
ない。しかしながら、ポリブタジエンがクロロポリマー
シェルを調製するのに用いた条件下で架橋する幾分かの
示唆はある。
【0049】
【実施例10】実施例5のコポリマーから調製した実施
例8のブラックトナー(4g)、94%と6%のレーガ
ル330カーボン ブラックをCPC無しで40mlの
エタノール中に懸濁させ、500mlの水と0.6gの
塩素を含有するブレンダーに加えた。10分後、トナー
を濾過し、洗浄し、乾燥させた。ゼロックス コーポレ
ーション1075キャリヤーに対してこのトナーは2
0.54マイクロクーロン/gの摩擦電荷を有してい
た。トナーの最低定着温度は230°F(110℃)で
あり、ホット オフセット温度は330°F(165.
5℃)であった。この塩素処理トナーのガラス転移温度
は48.9℃に上昇していた(未処理材料の45.5℃
から)。この塩素化トナーは125°F(51.7℃)
でのブロッキング試験に合格した。
【0050】
【実施例11】6%のレーガル330と一緒に調製した
94%のポリマー樹脂を含む実施例8のブラックトナー
(10g)を、ウォリング ブレンダーを用いて、50
mlのエタノール中に懸濁させ、0.6gの塩素を含有
する500mlの塩素水に加えた。10分後、塩素−水
−トナー懸濁液はpH3であった。トナーを濾過し、洗
浄し、乾燥させた。このとなーは52℃と55℃の2つ
のガラス転移温度を示した。このトナーの摩擦電荷を多
くの典型的なゼログラフィーキャリヤーに対して測定し
た。結果を表2に示す。
【0051】
【表2】 表 2 キャリヤー 摩擦電気 %トナー濃度 (mc/g) 70−30カイナール/PMMA 2.72 2.92 30−70カイナール/PMMA −7.81 2.66 40−60カイナール/PMMA −4.55 2.44 10−90カイナール/PMMA −13.20 2.78 ゼロックス1075 8.28 2.87 ゼロックス1065 9.75 2.93
【0052】
【実施例12】ブラックトナーを、実施例1の懸濁重合
スチレン−22重量%ブタジエンコポリマー(Tg3
7.8℃)94%と、6%のレーガル330カーボン
ブラックおよび2%のCPCとから溶融押出によって調
製した。8〜10ミクロン粒子への微細化後に、得られ
たトナーのTgは40.7℃であった。このトナー(5
g)を50mlのエタノール中に懸濁させ、250ml
の塩素水(塩素ガス(0.7g、200ml)を800
mlの水に加えることによって調製)に加えた。pHは
15分間で2.2から3.0に上がった。濾過し、洗浄
し、真空乾燥指せた後、トナーは44.9℃のTgを有
し、125°F(51.7℃)のブロッキング試験に合
格した。トナーの最低定着温度は10°F(5.6℃)
同じ成分を含む未処理(非ハロゲン化)トナーよりも上
昇した。
【0053】
【実施例13】ブラックトナーを実施例4のコポリマー
94%とレーガル330カーボン ブラック6%とから
溶融押出し次いで微細化することによって調製した。5
0mlのエタノール中に懸濁させたトナー(5g)を塩
素ガス(200ml、0.7g)を800mlの水に加
えることによって調製したpH2.2の250mlの塩
素水に加えた。pHは15分で2.2から2.9に上昇
し、この時点で、トナーを濾過により単離し、洗浄し、
乾燥させた。トナーのTgは塩素処理の結果として4
5.5℃から49.5℃に上昇した。塩素処理トナーは
125°F(51.7℃)でのブロッキング試験に合格
した。トナーの最低定着温度は塩素処理後塩素化なしの
トナーに比し240°F(115.6℃)から250°
F(121.1℃)に上昇した。
【0054】
【実施例14】2%のPV ファースト ブルートおよ
び98%の実施例4の個ポリマー樹脂とから調製したシ
アントナーを50mlのエタノール中に懸濁させ、25
0mlの塩素水〔800mlの水中の200mlの塩素
ガス(0.7g)から調製〕に加えた。15分後、トナ
ーを濾過し、洗浄し、真空乾燥させた。透明体ストック
上の固形領域トナー像を3.1インチ/秒(7.874
cm/秒)で操作するゼロックス コーポレーション5
028シリコーンロール定着機を用いて275°F(1
35℃)で定着させた。実施例4の未処理トナーの投影
効率は0.3621の像濃度で光沢93および曇り度2
0.7を有して74.8%であった。本実施例で説明し
たようにして調製した塩素処理トナーは同じ定着条件下
で0.3644の像濃度で光沢74および曇り度26.
2を有して70.5%の投影効率を示した。これらの値
は塩素処理がトナーカラーを褪色させず且つトナーの投
影効率を変化させないことを示唆している。また、上記
で調製した塩素処理トナーは125°F(51.7℃)
でのブロッキング試験に合格し、同様な未処理塩素化ト
ナーは110°F(43.3℃)でのブロッキング試験
に不合格であった。
【0055】
【実施例15】一連のアニオン重合スチレン−ブタジエ
ンコポリマーを調製し、このポリマー94%または91
%とレーガル330カーボン ブラック6%とを含み、
2%のセチル ピリジニウム クロライドを含むまたは
含まないトナーを調製した。50mlのエタノール中に
懸濁させたトナー(5g)をウォーリングブレンダー中
で250mlの塩素水に加えた。塩素水は200mlの
塩素ガス(0.6g)を800mlの水に加えることに
よって調製した。15分間攪拌後に、各トナーを濾過に
より単離し、洗浄し、次いで、真空乾燥させた。これら
の同じ成分を含む塩素処理および未処理トナーの物理的
性質および定着特性を下記の表3及び4に要約する。同
様に、懸濁重合ポリ(スチレン、22重量%ブタジエ
ン)コポリマーおよびグッドイヤーエマルジョン重合ス
チレン ブタジエンコポリマーを含むゼロックス コー
ポレーショントナー(92%のコポリマー、2%のCP
C、および6%のレーガル330カーボン ブラックを
含むトナーとして)を塩素水で処理した。
【0056】
【表3】 表 3 スチレン ブタジエンポリマーの物理的性質とそれから調製した トナーの塩素処理前後の定着特性 ポリマー Wt.%BD %1,2ビニル GCPMw/Mn Tg(℃) A) 30.4 89.8 32,736 37.9 /19,466 B) C) 33.2 82.5 96,073 35.3 /40,373 D) 37.5 E) 28.6 86.1 32,300 45.5 /20,500 F) 46.7 G) 49.5 H) 23.2 78.9 62,780 46.7 /35,640 I) 49.9 J) 22.0 0 108,000 40.7 /11,000 K) 45.0 L) 50.7 M) 53.7
【0057】
【表4】 表 4 ポリマー MFT HOT ブロッキ 摩擦電気値、マイクロ °F(℃) °F(℃) ング試験 クーロン/g(%Tc) A) 200 256 不合格 30.1(2.80)w/ (93.3)(124.4) oCPC、45.3(3. 17)w/2%CPC B) 230 310 合 格 (110) (154.4) C) 205 295 (91.6)(146.1)不合格 29.4(2.73)w/ oCPC、26.8(2. 83)w/oCPC D) 230 330+ 合 格 30.8(2.65) (110) (165.6+) E) 220 290 不合格 21.1(2.87)w/ (104.4)(143.3) oCPC F) 240 290 合 格 14.4(3.32) (115.6)(143.3) G) 240 295 合 格 13.6(3.27) (115.6)(146.1) H) 250 325 不合格 39.9(3.13)w/ (121.1)(162.8) oCPC I) 245 340 合 格 20.7(3.18) (118.3)(171.1) J) 250 290 不合格 (121.1)(143.3) K) 240 295 合 格 20.2(3.00) (115.6)(146.1) L) 260 320+ 不合格 (126.7)(160+) M) 275 320+ 合 格 28.7(3.26) (135) (160+)
【0058】注: ポリマー: A) Cl未処理(アニオンポリマー); B) Cl処 理(アニオンポリマー); C) Cl未処理(アニオンポリマー); D) Cl処 理(アニオンポリマー); E) Cl未処理(アニオンポリマー); F) Cl処 理(アニオンポリマー); G) Cl処 理(アニオンポリマー); H) Cl未処理(アニオンポリマー); I) Cl処 理(アニオンポリマー); J) Cl未処理(懸濁重合ポリマー); K) Cl処 理(懸濁重合ポリマー); L) Cl未処理(グッドイヤー社からのエマルジョン
スチレン−ブタジエンコポリマー); M) Cl処 理(グッドイヤー社からのエマルジョン
スチレン−ブタジエンコポリマー)。 BD=ブタジエン。 MFT=最低定着温度。 HOT=ホット オフセット温度。 ブロッキング試験=125°F(51.7℃)。
【0059】
【実施例16】パイロットプラント規模でのブラックトナーの塩素化
実施例4のアニオン重合スチレン、32.85重量%ブ
タジエンコポリマーと実施例1の懸濁重合スチレン、2
2重量%ブタジエンコポリマーを、92%の樹脂ポリマ
ーを6%のレーガル330カーボン ブラックおよび2
%のCPCと一緒にバンバリー溶融混合し次いで微細化
することによってトナーに転化した。10ミクロンに分
級したのち、トナ(5g)を50mlのエタノール中で
懸濁させ、ウォーリング ブレンダー中で塩素水に加え
た。二原子塩素の濃度は158〜750ppmで変化し
た。塩素処理および未処理トナーの摩擦電気特性および
定着性の結果を下記の表5に要約する。
【0060】
【表5】 表 5 実施例16の低溶融性カプセル化および非カプセル化各トナーの塩素 化および定着性の評価 サンプル 塩素水a 摩擦電気値 MFT MFT MFT (ppm)マイクロクーロン °F(℃)°F(℃)°F(℃) /g(%Tc)b テープ) (しわ) (ホット) Ac,d 0 33.69 225 225 320 (3.15)(107.2)(107.2)(160) B 158 24.0 230 230 340 (3.13)(110) (110)(171.1) C 240 19.3 250 230 340 (3.39)(121.1)(110)(171.1) 〔120°F(43.3℃)のブロッキング試験に合格〕 D 333 21.3 260 250 >400 (3.19)(126.7)(121.1)(>204 .4) E 530 21.4 270 260 >400 (3.20)(132.2)(126.7)(>204 .4) F 750 17.7 300 300 >400 (3.18)(148.9)(148.9)(>204 .4) Gc,e 240 20 260 230 300 (3.20)(126.7)(110)(148.9) Ic 0 320 315 390 (160)(157.2)(198.9
【0061】注: a−20分間でトナー5g当たり250mlの塩素水。 b−1075キャリヤーに対して。 c−トナー配合:6%のレーガル330カーボン ブラ
ック/2%のCPC. d−アニオン重合スチレン−ブタジエンコポリマー(T
g、40℃;32.85wt%のブタジエン;Mn=4
0,000)。 e−懸濁重合スチレン−ブタジエンコポリマー(Tg、
40℃;22wt%のブタジエン;Mn=15,00
0)。
【0062】
【実施例17】92重量%の実施例1のポリマー樹脂、
6%のレーガル330カーボン ブラックおよび2%の
CPCを含むブラックトナーを、バンバリー溶融混合し
約10ミクロンのトナー粒子に微細化することによって
調製した。トナー(150g)を250〜300mlの
エタノール中にウォーリング ブレンダーを用いて懸濁
させ、塩素でpH2.5に調整した7,500mlの水
に加え、機械的攪拌機で攪拌した。20分後、トナーを
濾過し、洗浄し、真空乾燥させた。この塩素処理トナー
と同様な未処理トナーの摩擦電気特性は、それぞれ、
3.23および3.21%トナー濃度で32.08およ
び30.1マイクロクーロン/gであった。未処理トナ
ーの最低定着温度は235°F(112.8℃)であ
り、ホット オフセット温度は275°F(135℃)
であった。未処理トナーは110°F(43.3℃)で
のブロッキング試験に不合格であった。これに対し、ク
ロロポリマーシェルを含む塩素処理トナーは270°F
(132.2℃)の最低定着温度と330°F(16
5.6℃)のホット オフセット温度を有していた。塩
素化トナーは130°F(54.4℃)でのブロッキン
グ試験に合格した。
【0063】
【実施例18】2種類のトナーを2%のPVファースト
ブルーと、それぞれ、実施例1および4で得られたポ
リマー98%とから溶融混合し次いで微細化することに
よって調製した。各トナー(150g)を、各々、25
0〜300mlのエタノール中で懸濁させ、塩素でpH
2.3〜2.4に調整した7,500mlの塩素水に加
えた。20分後、トナーを濾過により単離し、洗浄し、
真空乾燥させた。シアン実施例1トナーの最低定着温度
は270°F(132.2℃)であり、ホットオフセッ
ト温度は340°F(171.℃)であった。シアン実
施例5トナーの最低定着温度は260°F(126.7
℃)であり、ホット オフセット温度は310°F(1
54.4℃)であった。これら2つの塩素処理トナーは
125°F(51.7℃)でのブロッキング試験に合格
した。同様な塩素未処理トナーは110°F(43.3
℃)でのブロッキング試験に不合格であった。
【0064】
【実施例19】本発明のトナー用に用いたクロロポリマ
ーシェルのガラス転移温度(Tg)を測定するために、
スチレン−ブタジエンコポリマー、およびサイエンテイ
フィック ポリマー プロダクツ社から入手し得るポリ
ブタジエン ジオール(Mw=6,200)の各々の3
0重量%の塩化メチレン中に溶解させた約0.9〜約2
gを、少なくとも1.1モル当量の塩素を含有する塩素
水で処理した。完全(殆どの場合、100%)塩素化に
よるTgの変化は下記の表6に示しており、クロロポリ
マーシェルがトナー粒子表面上に生じたことを示唆して
いる。高Tg塩素化シェル材料は、非塩素化シェルに較
べて、主として、トナーシェルのブロッキング性能およ
び強靱性に対して応答性であると考えられる。
【0065】
【表6】 表 6 クロロポリマーシェルのガラス転移温度 樹 脂 Tg(℃) アニオンスチレン、28.5重量%ブタジエンコポリマー 40.5 完全塩素化アニオンスチレン、28.5重量%ブタジエン 107 コポリマー 懸濁スチレン、22重量%ブタジエンコポリマー 37 完全塩素化懸濁スチレン、22重量%ブタジエンコポリマー 100 ポリブタジエン ジオール <25 完全塩素化ポリブタジエン ジオール 61
【0066】
【実施例20】800mlの水を含む1リットルの飲料
びんにゴム隔膜を取付け、次いで、真空ポンプを用いて
脱ガスした。塩素ガス(200ml)をシリンジにより
導入した。得られた溶液のpHは2.2であった。エタ
ノール(40ml)中に懸濁させた実施例2の低溶融性
トナー粒子(16g)をウォーリング ブレンダー中で
塩素水に穏やかに攪拌させながら15分間で加えた。塩
素水のpHはその後3.0であった。トナーを濾過によ
り単離し、エタノールで洗浄し、真空乾燥させた。得ら
れたトナーのガラス転移温度は実施例2の未処理トナー
の40℃に対して45℃であった。6%のレーガル33
0カーボン ブラック、92%の樹脂、および2%野セ
チル ピリジニウム クロライド帯電調節添加剤を含有
するこのトナーの最低定着温度は、240°F(11
5.6℃)であり、ホット オフセット温度は295°
F(146.1℃)であった〔ゼロックス コーポレー
ション5028シリコーンロール定着機を用いて3.3
インチ/秒(8.382cm/秒)で実施例2のように
して測定したとき〕。実施例2の未処理トナーは250
°F(121.1℃)で定着し、ホット オフセット温
度は290°F(143.3℃)であった。塩素処理ト
ナーは125°F(51.7℃)でのブロッキング試験
に合格した。未処理トナーは110°F(43.3℃)
以下で凝集し、従って、上記のブロッキング試験に不合
格であった。
【0067】
【実施例21】84重量%の実施例1の低溶融性ポリマ
ーと16重量%のマグネタイトであるマピコ ブラック
を含有する磁性トナー組成物を溶融混合し次いで機械的
に磨砕することによって調製した。その後、トナー組成
物を噴出させ、分級して、コールター カウンターで測
定したとき、約8〜12ミクロンの平均容量直径を有す
るトナー粒子を得た。この低溶融性磁性トナー粒子を実
施例3で述べた手順による塩素ガスとの反応によりカプ
セル化し、磁性インク像認識用途、例えば、銀行小切手
確認コードプリンテイングでの使用に適する非ブロッキ
ング性で低溶融性の磁性トナー組成物を得た。同様なト
ナー組成物を調製したが、このトナーは74重量%の実
施例1の低溶融性ポリマー、16重量%のマピコ ブラ
ック、および10重量%のレーガル330カーボン ブ
ラック;並びに2%の帯電促進添加剤TP302(ナー
ケム/ホドガヤ社)を含有していた。実施例3における
ようにして塩素化した後、子のトナー粒子をドナルドソ
ン モデルB分級機で微細粒子、即ち、容量平均直径約
4ミクロン以下を有する粒子を除く目的で分級した。
【0068】次に、2つの現像剤組成物を、それぞれ、
2.5および3.5重量部の上記で調製した各トナー組
成物を97.5および96.5重量部のキャリヤー(7
0重量%のカイナール、即ち、ポリフッ化ビニリデンと
30重量%のポリメチルメタクリレートを含有するポリ
マー混合物を表面に有するスチールコアを含む;コーテ
イング重量約0.9%)と混合することによって調製し
た。これらのトナーの公知のファラデー ケージ装置で
測定したときの正摩擦電気帯電値は約+20マイクロク
ーロン/gであった。正帯電型トナーを上記の帯電添加
剤含有磁性トナーの調製手順を繰り返すことによって調
製したが、TP302の代わりに2重量%の帯電促進添
加剤セチルピリジニウム クロライドを用い、6重量%
のカーボン ブラック粒子を用いた。次に、像を、上記
で調製した正帯電添加剤をふくむ本発明の現像剤組成物
を用いて、アルミニウム支持基体、三方晶セレンの光生
成層、および55重量%のポリカーボネート(マクロロ
ン)中に分散させたアリールアミン、N,N, −ジフェ
ニル−N,N, −ビス(3−メチルフェニル)1,1,
−ビフェニル−4,4 , −ジアミン45%の電荷輸送層
とを含む負帯電型多層型像形成部材米国特許第4,26
5,990号参照、該米国特許の記載はすべて参考とし
て本明細書に引用する)をふくむゼログラフィー像形成
試験装置中で現像し;バックグラウンドの汚れのない高
解像力を有する優れた品質の像を約75,000像形成
サイクルを越えると考えられる延長させた回数の像形成
サイクルで得た。
【0069】
【実施例22】2重量%のPV ファースト ブルー顔
料と2重量%のセチル ピリジニウムクロライドを含む
実施例1のポリマー(50g),96%をブラベンダー
プラスチグラフ中で70℃で30分間、次いで、13
0℃で30分間溶融混合した。得られたトナーを噴出さ
せてトナーとし、次いで、流動床反応器内で塩素ガスに
より表面ハロゲン化し、ゼロックス コーポレーション
1075キャリヤー(ポリフッ化ビニルで1.25重量
%コーテイングしたスチール)と3.3重量%のトナー
濃度で混合した。2.98%トナー濃度での21マイク
ロクーロン/gの摩擦電気値は標準のファラデー ケー
ジ ブローオフ装置で測定した。像をハンマーミル レ
ーザー プリンター紙およびゼロックス コーポレーシ
ョン透明体ストック上で現像した。DSCガラス転移温
度は45℃であった。3.1インチ/秒(7.874c
m/秒)で操作するゼロックス コーポレーション50
28シリコーン ロール定着機で測定して、最低定着温
度は260°F(126.7℃)であり、ホット オフ
セット温度は320°F(160℃)であった。ブロッ
キング特性は優れていた〔130°F(54.4℃)以
上〕,即ち、ブロッキング試験中にブロッキングは起こ
らなかった。透明体投影に適した優れた定着像が265
〜330°F(129.4〜165.6℃)で透明体上
に得られた。335°F(168.3℃)以下のロール
温度ではトナーの定着ロールへの観察し得るオフセット
はなかった。最適投影効率はおよそ310°F(15
4.4℃)で定着させることによって得られた。310
°F定着機セット温度での50の光沢価はハンマーミル
レーザー紙上で75°グロスメーターで測定した。未
処理トナーはハンマーミル レーザー紙上で75°グロ
スメーターを用いて260°F(126.7℃)定着機
セット温度で50の光沢を有していたが、このトナーは
110°F(43.3℃)でのブロッキング試験に不合
格であった。
【0070】
【実施例23】5重量%のホスタパーム ピンクE顔料
と1.5重量%のテトラフェニルほう酸カリウム帯電調
節剤を含む実施例1のポリマー(50g),93.5%
をブラベンダー プラスチグラフ中で70℃で30分
間、次いで、130℃で30分間溶融混合した。得られ
たトナーを噴出させてトナー粒子とし、ゼロックス コ
ーポレーション1075キャリヤーと3.3重量%のト
ナー濃度で混合した。トナーは実施例6におけるように
して塩素水で処理した。3.35%トナー濃度での−3
0マイクロクーロン/gの摩擦電気値は標準のファラデ
ー ケージ ブローオフ装置で測定した。最低定着温度
は260°F(126.7℃)であった。ブロッキング
特性は優れていた,即ち、トナーは130°F(54.
4℃)以下の温度で凝集しなかった。顔料分散性は満足
できた。測定した投影効率と光沢価は実施例6の値に匹
敵していた。光沢価50はハンマーミル レーザー紙上
で310°F(154.4℃)で75°グロスメーター
を用いて得た。透明体ストック上の投影可能な定着像は
265〜333°F(129.4〜167.2℃)で得
た。
【0071】次に、上記のトナー粒子を、実施例22で
述べたようにして、流動床反応器内で塩素ガスにより表
面処理してカプセル化低溶融性トナー粒子を得、これを
ゼロックス コーポレーション1075キャリヤーと
3.3重量%のトナー濃度で混合した。3.04%トナ
ー濃度での30マイクロクーロン/gの摩擦電気値は標
準のファラデー ケージ ブローオフ装置で測定した。
ブロッキング特性は優れていた,即ち、130°F(5
4.4℃)までブロッキング試験全体を通じてブロッキ
ングは生じなかった。優れた顔料分散性が得られ、改良
された透明体投影効率が270°F(132.2℃)以
上で定着させたトナー像において観察された。トナーの
微細化にはドナルドソン クラシファイアーにおけるよ
うな公知の方法によるその後の分級もはいる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム エム プレスト ジュニア アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウェブスター レイク ロード 616 (72)発明者 ガーランド ジェン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11572 オーシャンサイド バーツ ス トリート 3546 (72)発明者 マイケル ケイ ジョージ カナダ エヌ1ジー 3エヌ8 オンタ リオ グウェルフ アイアンウッド ロ ード 384 (56)参考文献 特開 昭62−8169(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面ハロゲン化トナー粒子を含むトナー
    組成物であって、各トナー粒子が、低溶融性樹脂及び顔
    料粒子のコア、並びに該コア上に形成された保護シェル
    を含み、該保護シェルが、該低溶融性樹脂の表面部分を
    ハロゲンと反応させることにより形成され、該反応が液
    体懸濁液において行われ、該低溶融性樹脂がアルキレン
    不飽和結合を含み、かつ該保護シェルが、該コアの低溶
    融性樹脂より高い温度で溶融することを特徴とする組成
    物。
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