JP2712602B2 - 圧電共振子の製造方法 - Google Patents

圧電共振子の製造方法

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JP2712602B2
JP2712602B2 JP1207408A JP20740889A JP2712602B2 JP 2712602 B2 JP2712602 B2 JP 2712602B2 JP 1207408 A JP1207408 A JP 1207408A JP 20740889 A JP20740889 A JP 20740889A JP 2712602 B2 JP2712602 B2 JP 2712602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、振動電極を有する圧電基板の表裏両面に
保護基板を貼り合わせたいわゆる積層タイプの圧電共振
子の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
この種の圧電共振子を作るに当たっては、従来、例え
ば第6図に示すように表裏両面に相対向する複数組の
(図には一組のみ表れている)振動電極4を有する圧電
基板2の表裏両面に、例えば第5図および第7図に示す
ように各振動電極4の周りに振動空間確保用の空洞部を
形成するための凹部10を圧電基板2側の面にそれぞれ有
する2枚の保護基板8をそれぞれ配置し、かつこの圧電
基板2と各保護基板8との間に接着剤12をそれぞれ配置
した状態で、全体を厚さ方向に加圧して当該接着剤12を
用いて圧電基板2と各保護基板8とをそれぞれ貼り合わ
せて、一つの基板上に複数個の圧電共振子を一括して作
り、その後これを各圧電共振子ごとに切り分けて複数の
チップ状の圧電共振子を作っていた。
ちなみに、圧電基板2上には、通常は、例えば第6図
に示すような各振動電極4につながる端子電極6が形成
されている。
あるいは、凹部10のない保護基板8を用い、そのよう
な保護基板8を上記のような圧電基板2の表裏両面に、
その各振動電極4の周りに振動空間確保用の空洞部を形
成するための例えば第8図に示すような空白部(この明
細書において接着剤のない部分を言う)14を有するパタ
ーンの接着剤12を用いて貼り合わせ、接着剤12の厚みを
利用して空洞部を形成する場合もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記のような従来の製造方法だと、接着剤
12の量が多かったり加圧が不適当だと、接着時に、接着
剤12が振動電極4の部分へ流れ込むという問題があっ
た。ちなみにそのようなことが起こると、流れ込んだ接
着剤12によって振動がダンピングされるため、所要の特
性が得られなくなる。
このような問題は、基板2、8のサイズが大きくなっ
たり、それらからの圧電共振子の取り個数が多くなるほ
ど顕著になる。
そこでこの発明は、圧電基板に保護基板を接着する際
に接着剤が圧電基板上の振動電極部へ流れ込むのを防止
することができる製造方法を提供することを主たる目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明は、前述したよ
うな各保護基板が空洞部形成用の複数の凹部を有する場
合、各保護基板の圧電基板側の面に、その各凹部間を区
切る溝であって保護基板の端面につながるものをそれぞ
れ設けておくことを特徴としている。
また、前述したような接着剤が空洞部形成用の複数の
空白部を有する場合、この接着剤を空白部を一つずつ含
む領域に区分しておくことを特徴としている。
〔作用〕
上記のように各凹部間を区切る溝を設けておくと、そ
の溝に余分な接着剤が溜まるので、圧電基板に保護基板
を接着する際に接着剤が圧電基板上の振動電極部へ流れ
込むのが防止される。
また、上記のように接着剤を区分しておくと、各領域
の接着剤が外に広がる余地ができるので、圧電基板に保
護基板を接着する際に接着剤が圧電基板上の振動電極部
へ流れ込むのが防止される。
〔実施例〕
前述した従来例と同一または相当する部分には同一符
号を付し、以下においては当該従来例との相違点を主に
説明する。なお、圧電共振子としての構造は、第5図お
よび第6図をも参照するものとする。
まず、前述したような各保護基板8が空洞部形成用の
複数の凹部10を有する場合につき説明する。
第1図の実施例は、各保護基板8の圧電基板2側の面
に、その各凹部10間を区切る溝26であって保護基板8の
端面につながるものをそれぞれ設けておくものである。
このようにすると、第5図等も参照して、圧電基板2
に保護基板8を接着する際、溝26に余分な接着剤12が溜
まるので、接着剤12が圧電基板2上の振動電極4の部分
へ流れ込むのが防止される。しかも、接着剤12中の空気
をこの溝26を通して外部へ排出することもできる。
次に、各保護基板8に凹部10を設けておく代わりに
(即ち各保護基板8を平坦なものとしておき)、空洞部
形成用の複数の空白部14を有するパターンの接着剤12を
用いる場合につき説明する。
第2図の実施例は、接着剤12を、空白部14を一つずつ
含む領域毎に区分しておくものである。より具体的に
は、接着剤シートのパターンまたは接着剤印刷パターン
を同図のようにしておく。
このようにすると、各領域の接着剤12が外に広がる余
地ができるので、圧電基板2に保護基板8を接着する際
に接着剤12が圧電基板2上の振動電極4の部分へ流れ込
むのが防止される。また、接着剤12中の空気も速やかに
排出される。
なお、上記各領域の接着剤12は、必ずしも第2図のよ
うに完全に独立した状態に区分しておく必要はなく、例
えば第3図に示すように相互に細くつながったような状
態で区分しておいても良い。
また、各領域の接着剤12に、例えば第4図に示すよう
に、内側の空白部14と外側とをつなぐ極めて細いストラ
イプ状の空白部28を設けておき、まず最初に空白部14の
空気を空白部28を通して押し出し、その後更に加圧して
空白部28を周囲の接着剤12で埋めてしまうようにしても
良い。
この空白部28の具体的な形状、数、位置は任意であ
る。
また、上記空白部28は、要はそこを通して空白部14の
空気を排出することができれば良いので、接着剤12を圧
電基板2等に印刷した後に周囲の接着剤で浅くつながっ
ても特に支障はない。むしろそのようになった方が、後
の加圧でこの空白部28を埋めやすくなるともいえる。
〔発明の効果〕
請求項1記載の発明によれば次のような効果を奏す
る。
圧電基板に保護基板を接着する際に、保護基板の各
凹部間を区切る溝に余分な接着剤が溜まるので、接着剤
が圧電基板上の振動電極部へ流れ込むのを防止すること
ができ、従って特性の良好な圧電共振子を製造すること
ができる。
上記溝は保護基板の端面につながっていてそれを通
して接着時に接着剤中の空気を外部に速やかに排出する
ことができるので、接着剤中に気泡部が残存してそれが
吸湿して接着剤部が剥がれ易くなるのを防止することが
でき、従って製品の信頼性がより向上する。
接着剤の量および加圧の管理や、保護基板の精度が
多少粗くても、上記振動電極部への接着剤の流れ込み防
止作用を十分に奏することが可能であり、従って量産性
も高い。
請求項2記載の発明によれば次のような効果を奏す
る。
区分された各領域の接着剤毎に、それが外に広がる
余地がそれぞれできるので、圧電基板に保護基板を接着
する際に、接着剤が圧電基板上の振動電極部へ流れ込む
のを防止することができ、従って特性の良好な圧電共振
子を製造することができる。
区分された接着剤領域間を通して接着時に接着剤中
の空気を外部に速やかに排出することができるので、接
着剤中に気泡部が残存してそれが吸湿して接着部が剥が
れ易くなるのを防止することができ、従って製品の信頼
性がより向上する。
接着剤の量および加圧の管理や、保護基板の精度が
多少粗くても、上記振動電極部への接着剤の流れ込み防
止作用等を充分に奏することが可能であり、従って量産
性も高い。
接着剤を区分するだけで良いので、各圧電共振子の
平面的なスペースを全く増大させずに済み、従って各圧
電共振子の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る製造方法に用いる保護基板の
一例を示す平面図である。第2図ないし第4図は、それ
ぞれ、この発明に係る製造方法に用いる接着剤のパター
ンの一例を示す平面図である。第5図は、従来の製造方
法による場合の一つの圧電共振子周りの拡大断面図であ
る。第6図は、振動電極を有する圧電基板の一例を部分
的に示す平面図である。第7図は、従来の製造方法に用
いる保護基板の一例を示す平面図である。第8図は、従
来の製造方法に用いる接着剤のパターンの一例を示す平
面図である。 2……圧電基板、4……振動電極、8……保護基板、10
……凹部、12……接着剤、14……空白部、26……溝。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏両面に相対向する複数組の振動電極を
    有する圧電基板の表裏両面に、各振動電極の周りにその
    振動空間確保用の空洞部を形成するための複数の凹部を
    圧電基板側の面にそれぞれ有する保護基板をそれぞれ配
    置し、かつこの圧電基板と各保護基板との間に接着剤を
    それぞれ配置した状態で、全体を厚さ方向に加圧して当
    該接着剤を用いて圧電基板と各保護基板とをそれぞれ貼
    り合わせる工程と、その後この貼り合わせたものを各圧
    電共振子毎に切り分けて複数の圧電共振子を得る工程と
    を備える圧電共振子の製造方法において、前記各保護基
    板の圧電基板側の面に、その各凹部間を区切る溝であっ
    て保護基板の端面につながるものをそれぞれ設けておく
    ことを特徴とする圧電共振子の製造方法。
  2. 【請求項2】表裏両面に相対向する複数組の振動電極を
    有する圧電基板の表裏両面に保護基板を配置し、かつこ
    の圧電基板と各保護基板との間に、各振動電極の周りに
    その振動空間確保用の空洞部を形成するための複数の空
    白部を有するパターンの接着剤を配置した状態で、全体
    を厚さ方向に加圧して当該接着剤を用いて圧電基板と各
    保護基板とをそれぞれ貼り合わせる工程と、その後この
    貼り合わせたものを各圧電共振子毎に切り分けて複数の
    圧電共振子を得る工程とを備える圧電共振子の製造方法
    において、前記接着剤を、前記空白部を一つずつ含む領
    域毎に区分しておくことを特徴とする圧電共振子の製造
    方法。
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