JP2006196588A - マイクロマシン及び静電容量型センサの製造方法 - Google Patents

マイクロマシン及び静電容量型センサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体チップを破損することなく分割することができるという効果を有するマイクロマシンの製造方法を提供すること。
【解決手段】 シリコンマイク素子の製造方法を、半導体基板11と半導体基板12とを接着層13を介して接着する工程と、熱処理によって酸化膜14を成長させ、この酸化膜14をフォトリソグラフィ技術で加工し、エッチングマスクを形成する工程と、酸化膜14で形成されたエッチングマスクを用いて振動板15と、背面板16と、枠17とを形成する工程と、背面板16をエッチングマスクにし、接着層13をエッチングして空隙部19を形成する工程と、背面板16側から金属膜を蒸着して電極端子20を形成する工程とすることで、両面に粘着フィルムを貼り付けてダイシングによりチップに分割する際、枠17によって、背面板16が粘着フィルムに取り込まれてしまうのを防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロマシン及び静電容量型センサの製造方法に関するもので、特に半導体チップを区切る枠を形成して個々のマイクロマシンや静電容量型センサに分割して製造する方法に関するものである。
従来、この種のマイクロマシンとしては、図6に示すようなものが知られている。図6(a)に示されたマイクロマシン1は、半導体基板に形成された振動板2と、空隙を介して振動板2と対向配置された背面板3と、振動板2と背面板3とを電気的に絶縁させる絶縁膜4とを有し、振動板2及び背面板3は、外部装置と電気的に接続された電極5及び6をそれぞれ備え、音波による音圧変化で生じる振動板2の変位を、振動板2と背面板3との間の容量変化として検出するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。なお、背面板3には、振動板2の振動のダンピングを制御するための穴が設けられている。
従来のマイクロマシン1は、図6(b)に示すように製造される。すなわち、マイクロマシン1を構成する半導体チップが半導体基板7上に複数個形成された後に、ダイシングによって半導体チップが個々に分割される。このダイシングにおいて、切削水が用いられ、また切断する過程で切削屑が生じるので、従来のマイクロマシン1は、切削水や切削屑が振動板2と背面板3との間に入り込み、切削水が蒸発する際に振動板2と背面板3との貼り付きを起こしたり、切削屑が背面板3の穴を塞いだりして、マイクロマシンの特性に悪影響を及ぼすという問題があった。また、ダイシングにおいて切削水は比較的高圧で吹きつけられるため、振動板2や背面板3が破損されるという問題があった。
これらの問題の対策としては、特許文献2に示された粘着フィルムを用いる製造方法が知られている。図7に示すように、粘着フィルムを用いた従来のマイクロマシンの製造方法は、ダイシングに先立って振動板及び背面板に紫外線硬化性の粘着フィルムを貼り付けてからダイシングを行い、ダイシング後に紫外線を照射して粘着フィルムの粘着力を低下させた状態で粘着フィルムを剥離するものである。
特開2002−27595号公報(第3−5頁、第3図) 特開昭59−21038号公報(第4−8頁、第4図)
しかしながら、このような従来のマイクロマシンの製造方法では、粘着フィルムを振動板及び背面板に貼り付けた時点で、粘着フィルムの粘着剤が背面板に設けられた穴や背面板の周囲に入り込んで背面板が粘着剤に取り込まれてしまい、さらにこれらの場所までは紫外線が十分に届かず粘着フィルムの粘着力が低下しないので、粘着フィルムを剥がす際に半導体チップを破損してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができるマイクロマシンの製造方法を提供するものである。
本発明のマイクロマシンの製造方法は、半導体基板を複数の領域に区切り、前記複数の領域に複数の半導体チップを形成するチップ形成工程と、前記複数の領域に区切る枠を前記半導体基板に形成する枠形成工程と、前記枠の位置を基準とした所定の範囲内において前記複数の半導体チップを個々に分割するチップ分割工程とを含む構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、枠形成工程において、複数の半導体チップが形成された領域を区切る枠を半導体基板に形成するので、枠によって、粘着剤を用いたダイシングにおける粘着剤が背面板の穴や周囲に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成された半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができる。
また、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記チップ分割工程は、前記所定の範囲内において、前記枠が形成された半導体基板の面と反対の面から前記枠が形成された半導体基板の面に向かう方向の溝を形成する分割溝形成工程を含む構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、分割溝形成工程において、枠の位置を基準とした所定の範囲内で、枠が形成された半導体基板の面と反対の面から枠が形成された半導体基板の面に向かう方向の溝を形成し、この溝は半導体チップの形成領域と分離されて形成されるので、ダイシングにおける切削水や切削屑が半導体チップの形成領域に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成された半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができる。
さらに、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記チップ分割工程は、前記枠の位置において、前記枠の幅よりも狭い幅の溝を前記枠が形成された半導体基板の面から前記枠が形成されていない半導体基板の面に向かう方向に形成する分割溝形成工程を含む構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、分割溝形成工程において、枠の位置を基準とした所定の範囲内で、枠が形成された半導体基板の面から枠が形成されていない半導体基板の面に向かう方向の溝が形成され、この溝は半導体チップの形成領域とは分離されて形成されるので、ダイシングにおける切削水や切削屑が半導体チップの形成領域に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成された半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができる。
さらに、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記枠形成工程が、アルカリ性の溶液を用いたエッチングによって行われる構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、枠形成工程において、アルカリ性の溶液を用いたエッチングによって行われるので、従来のマイクロマシンの製造工程を変更することなく、半導体チップの形成領域を分離する枠を容易に形成することができる。
さらに、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記チップ形成工程が、前記アルカリ性の溶液を用いたエッチングによって前記枠形成工程と同時に行われる構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、チップ形成工程が、アルカリ性の溶液を用いたエッチングによって枠形成工程と同時に行われるので、枠を形成する専用のエッチングマスクが不要になり、従来のマイクロマシンの製造工程を変更することなく、半導体チップと枠とを同時に容易に形成することができる。
さらに、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記チップ分割工程の前に前記半導体基板の両面に粘着性フィルムを貼付するフィルム貼付工程を含む構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、フィルム貼付工程において、チップ分割工程の前に半導体基板の両面に粘着性フィルムが貼付されるので、ダイシングにおける切削水や切削屑が半導体チップの形成領域に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成された半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができる。
さらに、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記粘着性フィルムは、紫外線硬化性粘着フィルムである構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、粘着性フィルムとして紫外線硬化性粘着フィルムを用いるので、従来のマイクロマシンの製造工程で使用される設備を流用して新たな設備投資を必要することなく、マイクロマシンを安価に製造することができる。
さらに、本発明のマイクロマシンの製造方法は、前記半導体基板は、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを接着して1つの半導体基板とした構成を有している。
この構成により、本発明のマイクロマシンの製造方法は、第1の半導体基板と第2の半導体基板とが接着された後、枠形成工程において、複数の半導体チップが形成された領域を区切る枠を第2の半導体基板に形成するので、枠によって、粘着剤を用いたダイシングにおける粘着剤が背面板の穴や周囲に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成された半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができる。
さらに、本発明の静電容量型センサの製造方法は、マイクロマシン製造方法を含み、前記第2の半導体基板は前記枠を含む固定電極板として形成され、前記第1の半導体基板は前記固定電極板から所定の間隔をおいて配置される振動電極板として形成される構成を有している。
この構成により、本発明の静電容量型センサの製造方法は、第2の半導体基板が、半導体チップの形成領域を分離する枠を含む固定電極板として形成され、第1の半導体基板は固定電極板から所定の間隔をおいて配置される振動電極板として形成されるので、ダイシングにおける切削水や切削屑が半導体チップの形成領域に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成された半導体基板から半導体チップを破損することなく分割することができる。
本発明は、半導体チップを破損することなく分割することができるという効果を有するマイクロマシンの製造方法を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。ただし、本発明のマイクロマシンの製造方法を静電容量型センサの1つであるシリコンマイク素子の製造に適用した例を挙げて説明する。なお、シリコンマイク素子は、音波に応じて振動する振動電極板と、この振動電極板と対向配置された固定電極板とを備え、振動電極板の振動によって生じる、固定電極板と振動電極板との間の静電容量の変化を捉えて、音を電気信号に変換するものである。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法について、図1を用いて説明する。
最初に、シリコンマイク素子を1つの半導体基板上に一括して複数個形成する工程について説明する。
まず、図1(a)に示すように、シリコンマイク素子の振動板となる半導体基板11に、粉体酸化ケイ素を主成分としホウ素又はリンを高濃度に含む接着層13を所望の厚さに堆積する。例えば、化学気相堆積法によって、膜厚3〜15μm程度の接着層13を300μm以上の厚さの半導体基板11に堆積する。ここで、半導体基板11に代えてシリコンマイク素子の固定電極板となる半導体基板12に接着層13を堆積する工程としてもよい。なお、半導体基板11及び半導体基板12は、単結晶シリコン半導体で形成され、それぞれ、本発明の第1の半導体基板及び本発明の第2の半導体基板を構成している。
次いで、図1(b)に示すように、半導体基板11と半導体基板12とを接着層13を介して重ね合わせて熱処理を行い接着する(接着工程)。そして、半導体基板12を研削及び研磨して、半導体基板12の厚さを例えば50μm程度にする。なお、以下の記載において、半導体基板11と半導体基板12とが接着されたものをシリコンウェハという。また、シリコンウェハの半導体基板12側の面を表面といい、半導体基板11側の面を裏面という。
さらに、図1(c)に示すように、シリコンウェハの表面及び裏面に例えば熱処理によって酸化膜14を成長させ、この酸化膜14をフォトリソグラフィ技術で加工し、エッチングマスクを形成する。
図2は、エッチングマスクの一例を示したものであり、説明を簡略化するため、2行2列からなる4個のシリコンマイク素子を製造する場合のものを示している。図2において、図2(a)はエッチングマスクを形成したシリコンマイク素子の断面図、図2(b)は半導体基板11からエッチングマスクを見た図、図2(c)は半導体基板12からエッチングマスクを見た図である。
引き続き、図1(d)に示すように、酸化膜14で形成されたエッチングマスクを用いてアルカリ性の溶液、例えばTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)によるエッチングによって、振動板15と、背面板16と、枠17とを形成する(チップ形成工程及び枠形成工程)。ここで、枠17は、背面板16と同時に形成され、図2(c)に示すように、シリコンマイク素子を1つ1つのチップの領域に分割するように形成される。
なお、例えば80℃のTMAHを使用する場合は、エッチングレートは約20〜25μm/時間であり、半導体基板11の厚さが300μm以上であるので、エッチング時間は15〜18時間程度となる。また、エッチングに用いるアルカリ性の溶液は、TMAHに限定されるものではなく、例えば、水酸化カリウム溶液やEDP(エチレンジアミンピロカテコール)溶液等を用いてもよい。
続いて、図1(e)に示すように、背面板16をエッチングマスクにして接着層13をフッ化水素酸でエッチングすることにより、空隙部19が得られる。そして、背面板16側から金属膜を蒸着して電極端子20を形成する。
次に、シリコンウェハからシリコンマイク素子を分割する工程について図3を用いて説明する。図3は、シリコンウェハの裏面を上にして、半導体基板11から半導体基板12に向かう方向で、シリコンマイク素子を分割する工程を示したものである。
まず、図3(a)に示すように、シリコンウェハの表面及び裏面に、紫外線硬化性の粘着剤31を有する粘着フィルム32を貼り付ける(フィルム貼付工程)。
次いで、図3(b)及び(b1)に示すように、シリコンウェハの裏面からダイシングを行う(分割溝形成工程)。図3(b)には、シリコンウェハの裏面から表面に向かう方向の溝が形成された例が示されている。この溝は、枠17の幅よりも狭い幅のダイシングブレードによって枠17の幅内に所定の深さで形成される。また、図3(b1)には、枠17と背面板16との間において、シリコンウェハの裏面から表面に向かう方向の溝が所定の深さで形成された例が示されている。
図3(b)に示すように、枠17の位置でダイシングする場合は、背面板16の厚さを含む寸法Aが50μm以上になるようダイシングブレードの切削位置を設定する。一方、図3(b1)に示すように、枠17の位置から外れた範囲でダイシングする場合は、振動板15の残り寸法Bが50μm以上になるようダイシングのブレードの切削位置を設定する。以上の設定で溝を形成することによって、ダイシングの際の切削水や切削屑が、振動板15と背面板16との間、すなわち空隙部19及び背面板周囲部33に入り込むことがない。
引き続き、図3(c)及び(c1)に示すように、シリコンウェハの表面及び裏面に紫外線を照射して粘着フィルム32の粘着力を低下させ、粘着フィルム32を剥離する。このとき、背面板16を破損することなく粘着フィルム32を剥離することができる。
ここで、背面板16を破損せずに粘着フィルム32を剥離することができる理由を、図4を用いて説明する。図4(a)は、本実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法によって枠17を設け、粘着フィルム32を貼付した場合を示している。図4(b)は、従来のように、枠を設けないものに粘着フィルム32を貼付した場合を示している。
図4(b)に示すように、背面板周囲部8において、粘着フィルム32の粘着剤31は、半導体基板7の裏面及び背面板3の側面部9に接着されている。また、粘着フィルム32は背面板周囲部8において半導体基板7側に曲げられているため、図4(a)の場合と比較して粘着フィルム32は背面板3に強く押しつけられる。その結果、背面板3の穴に粘着剤31が入り込むこととなる。このような状態で、ダイシング後に紫外線を照射し粘着フィルム32を剥離すると、特に背面板3の側面部9や、背面板3の穴において、粘着フィルム32と背面板3とが強固に接着してしまうか、又は紫外線が十分に届かないという理由で、粘着フィルム32を剥離する際に背面板3を破損してしまうという問題があった。
しかしながら、図4(a)に示すように、本実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法によって枠17を設けることで、粘着フィルム32の粘着剤13が背面板16の穴や背面板周囲部33に入り込みにくくなっており、背面板16が粘着フィルム32に取り込まれてしまうのを防ぎ、また、紫外線が粘着フィルム32の粘着剤31に十分届くため、背面板16を破損せずに粘着フィルム32を剥離することができる。
次いで、図3(d)及び(d1)に示すように、ダイシングによって形成された溝34に沿って、シリコンウェハを例えば手で割ることによりシリコンウェハから個々のチップ35単体に分割する(チップ分割工程)。または、シリコンウェハの表面にクッション材を敷き、シリコンウェハの裏面から例えばくさび状の治具で溝34を押さえつけてチップ35を分割する。
なお、前述の説明では、図3(c)に示されたフィルム剥離工程の後に、図3(d)及び(d1)に示されたチップ分割工程を行う手順としたが、チップ分割工程の後にフィルム剥離工程を行う手順としてもよい。
以上のように、本実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法によれば、枠形成工程において、複数の半導体チップが形成された領域を区切る枠17を半導体基板12に形成し、分割溝形成工程において、枠17を基準として、シリコンウェハを分割するための溝34を所定の深さで形成する構成としたので、ダイシングにおける切削水や切削屑が半導体チップの形成領域に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成されたシリコンウェハから半導体チップを破損することなく分割することができる。
また、本実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法によれば、枠形成工程において、複数の半導体チップが形成された領域を区切る枠17を半導体基板12に形成する構成としたので、粘着フィルム32の粘着剤31が背面板16の穴や背面板周囲部33に入り込みにくくして粘着剤31の接着力を低下させ、背面板16を破損することなく粘着フィルム32を剥離することができ、半導体チップが複数個形成されたシリコンウェハから半導体チップを破損することなく分割することができる。
なお、前述の実施の形態において、半導体チップと枠17とを同時に形成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体チップと枠17とを別個に製造する工程としても同様の効果を得ることができる。
また、前述の実施の形態において、半導体基板11と半導体基板12とを接着し、その表面及び裏面に酸化膜14を成長させる例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの半導体基板の表面及び裏面に酸化膜14を成長させる工程としても同様の効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法について説明する。ただし、本実施の形態のシリコンマイク素子を1つの半導体基板上に一括して複数個形成する工程は、本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造工程(図1及び図2参照)と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態のシリコンマイク素子をシリコンウェハから分割する工程について図5を用いて説明する。図5は、シリコンウェハの表面を上にして、半導体基板12から半導体基板11に向かう方向で、シリコンマイク素子を分割する工程を示したものである。
まず、図5(a)に示すように、シリコンウェハの表面及び裏面に、紫外線硬化性の粘着剤41を有する粘着フィルム42を貼り付ける(フィルム貼付工程)。
次いで、図5(b)に示すように、シリコンウェハの表面から裏面に向かう方向の溝を形成する(分割溝形成工程)。この溝は、枠17の幅よりも狭い幅のダイシングブレードによって枠17の幅内に所定の深さで形成される。
ここで、振動板15の残り寸法Cが50μm以上になるようダイシングブレードの切削位置を設定する。また、ダイシング溝の幅Eは、枠17の幅Dよりも小さく、好ましくは幅Dの半分以下になるようにする。例えば、ダイシング溝の幅Eが30〜40μm程度になるようダイシングブレードの厚さを選定する。そして、ダイシングの際は、枠17の中心を狙ってダイシングブレード位置を設定し、ダイシングによって形成される溝43の両側に枠17の切断残部が残るようにする。以上の設定により、ダイシングの際の切削水や切削屑が、振動板15と背面板16との間、すなわち空隙部19及び背面板周囲部44に入り込むことがない。
さらに、図5(c)に示すように、シリコンウェハの表面及び裏面に紫外線を照射して粘着フィルム42の粘着力を低下させ、粘着フィルム42を剥離する。このとき、背面板16を破損することなく粘着フィルム42を剥離することができる。粘着フィルム42が貼り付けられた時点(図5(a))において、枠17が形成されているので、粘着フィルム42の粘着剤41が背面板16の穴や背面板周囲部44に入り込みにくくなっており、背面板が粘着剤41に取り込まれてしまうのを防ぎ、また、紫外線が粘着フィルム42の粘着剤41に十分に届くからである。
引き続き、図5(d)に示すように、ダイシングによって形成された溝43に沿って、シリコンウェハを例えば手で割ることによりシリコンウェハから個々のチップ45の単体に分割する(チップ分割工程)。または、シリコンウェハの表面にクッション材を敷き、シリコンウェハの裏面から例えばくさび状のウエッジで溝43を押さえつけてチップ45を分割する。
なお、前述の説明では、図5(c)に示されたフィルム剥離工程の後に、図5(d)に示されたチップ分割工程を行う手順としたが、チップ分割工程の後にフィルム剥離工程を行う手順としてもよい。
以上のように、本実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法によれば、枠形成工程において、複数の半導体チップが形成された領域を区切る枠17を半導体基板12に形成し、分割溝形成工程において、シリコンウェハを分割するための溝43を、枠17の幅よりも狭い幅のダイシングブレードによって枠17の幅内に所定の深さで形成する構成としたので、ダイシングにおける切削水や切削屑が半導体チップの形成領域に入り込むことを防止することができ、半導体チップが複数個形成されたシリコンウェハから半導体チップを破損することなく分割することができる。
また、本実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法によれば、枠形成工程において、複数の半導体チップが形成された領域を区切る枠17を半導体基板12に形成する構成としたので、粘着フィルム42の粘着剤41を背面板16の穴や背面板周囲部44に入り込みにくくして粘着剤41の接着力を低下させ、背面板16を破損することなく粘着フィルム42を剥離することができ、半導体チップが複数個形成されたシリコンウェハから半導体チップを破損することなく分割することができる。
なお、前述の実施の形態において、シリコンウェハを分割するための溝43を形成し、溝43に沿ってチップ45を分割する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法のうち、シリコンマイク素子を1つの半導体基板上に一括して複数個形成する工程を示す図 (a)本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法のうち、酸化膜のエッチングマスク形成工程後のシリコンマイク素子の断面図 (b)本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法のうち、酸化膜のエッチングマスク形成工程後のシリコンマイク素子を振動板側から見た平面図 (c)本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法のうち、酸化膜のエッチングマスク形成工程後のシリコンマイク素子を背面板側から見た平面図 本発明の第1の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法のうち、シリコンウェハからシリコンマイク素子を分割する工程を示す図 (a)本実施の形態に係る製造方法によって枠17を設け、粘着フィルム32を貼付した場合の断面図 (b)従来のように、枠を設けないものに粘着フィルム32を貼付した場合の断面図 本発明の第2の実施の形態のシリコンマイク素子の製造方法のうち、シリコンウェハからシリコンマイク素子を分割する工程を示す図 (a)従来のマイクロマシンの構成図 (b)従来のマイクロマシンの製造工程の説明図 従来のマイクロマシンに係る紫外線硬化性粘着フィルムを用いたダイシング手順を示す図
符号の説明
11 半導体基板(第1の半導体基板)
12 半導体基板(第2の半導体基板)
13 接着層
14 酸化膜
15 振動板
16 背面板
17 枠
19 空隙部
20 電極端子
31、41 粘着剤
32、42 粘着フィルム
33、44 背面板周囲部
34、43 溝
35、45 チップ

Claims (9)

  1. 半導体基板を複数の領域に区切り、前記複数の領域に複数の半導体チップを形成するチップ形成工程と、前記複数の領域に区切る枠を前記半導体基板に形成する枠形成工程と、前記枠の位置を基準とした所定の範囲内において前記複数の半導体チップを個々に分割するチップ分割工程とを含むことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。
  2. 前記チップ分割工程は、前記所定の範囲内において、前記枠が形成された半導体基板の面と反対の面から前記枠が形成された半導体基板の面に向かう方向の溝を形成する分割溝形成工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロマシンの製造方法。
  3. 前記チップ分割工程は、前記枠の位置において、前記枠の幅よりも狭い幅の溝を前記枠が形成された半導体基板の面から前記枠が形成されていない半導体基板の面に向かう方向に形成する分割溝形成工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロマシンの製造方法。
  4. 前記枠形成工程は、アルカリ性の溶液を用いたエッチングによって行われることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のマイクロマシンの製造方法。
  5. 前記チップ形成工程は、前記アルカリ性の溶液を用いたエッチングによって前記枠形成工程と同時に行われることを特徴とする請求項4に記載のマイクロマシンの製造方法。
  6. 前記チップ分割工程の前に前記半導体基板の両面に粘着性フィルムを貼付するフィルム貼付工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマイクロマシンの製造方法。
  7. 前記粘着性フィルムは、紫外線硬化性粘着フィルムであることを特徴とする請求項6に記載のマイクロマシンの製造方法。
  8. 前記半導体基板は、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを接着して1つの半導体基板としたことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のマイクロマシンの製造方法。
  9. 請求項8に記載のマイクロマシンの製造方法を含み、前記第2の半導体基板は前記枠を含む固定電極板として形成され、前記第1の半導体基板は前記固定電極板から所定の間隔をおいて配置される振動電極板として形成されることを特徴とする静電容量型センサの製造方法。
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