JP2002270543A - 基板の分割方法 - Google Patents

基板の分割方法

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JP2002270543A
JP2002270543A JP2001072496A JP2001072496A JP2002270543A JP 2002270543 A JP2002270543 A JP 2002270543A JP 2001072496 A JP2001072496 A JP 2001072496A JP 2001072496 A JP2001072496 A JP 2001072496A JP 2002270543 A JP2002270543 A JP 2002270543A
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dividing
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linear heating
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Masateru Hara
昌輝 原
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Sony Corp
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    • H01L2221/67Apparatus for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L2221/683Apparatus for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping
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    • H01L2221/68318Auxiliary support including means facilitating the separation of a device or wafer from the auxiliary support

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の基板を複合してなる複合基板であって
も簡単かつ良好に分割できるとともに、基板内部に作製
された微小構造を破損したり濡らしたりせずに基板を分
割することができる基板の分割方法を提供する。 【構成】 シリコン基板11およびガラス基板12の接
合面の最外縁部分を除く領域にそれぞれガイド溝を作製
する。ガイド溝を作製したシリコン基板11とガラス基
板12とを接合して、内部にガイド孔15を有する複合
基板10を形成する。ガラス基板12の裏面12Dにス
クライバーにより格子状の切削溝16を作製し、複合基
板10に外力を加えて割り、所望の寸法のダイに分割す
る。ガイド孔15および切削溝16に沿って、複合基板
10を良好に分割することができる。ダイサーによる切
削の際に使用する純水で微小構造を濡らすことがなく、
デバイスへの好ましくない影響を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の形成
された基板を小ピースに分割するのに好適な基板の分割
方法に係り、特に、MEMS(Micro Electro Mechanic
al System )分野におけるデバイスを製造する際に用い
て好適な基板の分割方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置が形成された基板を分割する
際には、チップとチップとの間の隙間(ダイシングライ
ン)に切削溝を形成し(ダイシング)、次いで外力を加
えることにより切削溝に沿って基板を割り(ブレイ
ク)、個々のチップに分割する。ダイシングの方法とし
ては、ダイサーを用いる方法、スクライバーを用いる方
法など、いくつかの種類がある。ダイサーを用いる方法
は、ダイヤモンド砥粒を固着させた金属円盤からなる切
削刃(ブレード)を高速回転させて基板に切削溝を形成
する方法である。ダイサーを用いる方法は、切削溝の深
さの調整が容易であるので、例えば厚みのあるシリコン
(Si)基板を分割する際にも対応することができる。
スクライバーを用いる方法は、ダイヤモンドカッタで基
板の表面に切削溝を形成する方法であり、従来では、例
えばガラス基板の分割に用いられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デバイスに
よっては、異なる性質を有する複数枚の基板、例えばガ
ラス基板とシリコン基板とを接合した複合基板を用いる
場合がある。従来、このような複合基板を分割するに
は、上述のように、ダイサーを用いて一度に切断する
か、最も外側の基板をスクライブして切削溝を形成して
いる。
【0004】しかしながら、厚みのある複合基板を一度
にダイサーで切断しようとすると、ダイサーの刃に掛か
る負担が大きく、切断中に刃の破損がしばしば発生する
という問題があった。しかも、切削の際に、発熱を防止
すると共に切削屑を除去するためにダイシングラインに
純水をかける必要があるので、完全密閉前のMEMSデ
バイスの場合は構造物を濡らしてしまうことになり、そ
の結果デバイスに好ましくない影響を与えるという別の
問題も生じていた。
【0005】一方、最も外側の基板をスクライブする方
法の場合には、接合されている他の基板が所望の形状ど
おりに分割されないという問題があった。例えばガラス
基板だけにスクライブした場合、如何に劈開性のあるシ
リコン基板といえども予期せぬ方向に割れる場合があ
る。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、複数の基板を接合してなる複合基板
であっても、基板内部の微小構造を破損したり濡らした
りすることなく、簡単かつ良好に分割することができる
基板の分割方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の基板
の分割方法は、複数の基板のうち任意の2枚の基板の間
の接合面において、この2枚の基板を接合する前に、前
記2枚の基板のうち少なくとも一方の基板の接合される
側の表面に、分割のためのガイド溝を作製する工程と、
このガイド溝が作製された前記2枚の基板を接合するこ
とにより、複合基板の内部にガイド孔を形成する工程
と、このガイド孔を利用して複合基板を分割する工程と
を含むものである。
【0008】本発明による第2の基板の分割方法は、半
導体基板を含む複数の基板を接合して複合基板を作製す
る工程と、半導体基板を深さ方向に貫通するガイド溝を
作製することにより半導体基板を所望の大きさに分割す
る工程と、半導体基板以外の前記基板を所望の大きさに
分割する工程とを含むものである。
【0009】また、本発明による第3の基板の分割方法
は、基板の一方の表面に、抵抗体からなる第1のライン
状発熱体を形成すると共に、他方の表面に、抵抗体から
なる第2のライン状発熱体を形成する工程と、第1およ
び第2のライン状発熱体に電圧を印加することにより基
板の第1および第2のライン状発熱体の近傍の部分を局
所的に加熱した後、基板を冷却することにより基板を分
割する工程とを含むものである。
【0010】更に、本発明による第3の基板の分割方法
は、複数の基板のうち任意の2枚の基板の間の接合面に
おいて、この2枚の基板のうち一方の基板の接合される
側の表面に、分割のためのガイド溝を形成する工程と、
2枚の基板のうち他方の基板において、接合される側の
表面に、2枚の基板を接合した際にガイド溝に嵌るよう
に第1のライン状発熱体を形成すると共に、この第1の
ライン状発熱体と反対側の表面に第2のライン状発熱体
を形成する工程と、複数の基板を接合して複合基板を形
成する工程と、第1および第2のライン状発熱体に電圧
を印加することにより複合基板の第1および第2のライ
ン状発熱体の近傍の部分を局所的に加熱した後、複合基
板を冷却することにより、複合基板を分割する工程とを
含むものである。
【0011】本発明による基板の分割方法では、複合基
板の内部にガイド孔を形成することにより、または半導
体基板を貫通するようにガイド溝を作製することによ
り、あるいは基板表面に抵抗体からなる第1および第2
のライン状発熱体を設けることにより、基板を濡らすこ
となく、所望の大きさに分割することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】〔第1の実施の形態〕図1〜図5は本発明
の第1の実施の形態に係る基板の分割方法を工程順に表
すものである。ここでは、シリコン基板11とガラス基
板12とを接合してなる複合基板10を分割する場合に
ついて説明する。なお、シリコン基板11およびガラス
基板12の内部にはそれぞれ微小構造が形成されている
が、図1〜図5では、簡単のため、それらの微小構造を
省略している。
【0014】図1(A)はシリコン基板11の平面図、
(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。ま
ず、例えば厚さ150μmの3インチシリコン基板11
を用意する。このシリコン基板11の裏面11Aに、例
えばダイサーまたはスクライバーを用いて、図1(A)
に点線で示したような例えば格子状のガイド溝13を、
縦横両方向に等間隔、例えば20mm間隔で作製する。
ガイド溝13の幅は例えば150μm、深さは例えば2
0μmとする。ガイド溝13は、シリコン基板11の裏
面11Aの最外縁部分11Bには作製されない。これ
は、シリコン基板11が予期せぬ時に劈開して破損して
しまうのを防ぐためである。最外縁部分11Bは、シリ
コン基板11の裏面11Aの外周11Cから例えば5m
m以内の領域である。
【0015】図2(A)はガラス基板12の平面図、
(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。図2
に示した工程では、ホウケイ酸ガラスの一種であるパイ
レックスガラス(商品名、米国Corning 社)からなる、
例えば厚さ300μmの3インチガラス基板12を用意
する。このガラス基板12の表面12Aに、例えばダイ
サーまたはスクライバーを用いて、図2(A)に示した
ような例えば格子状のガイド溝14を縦横両方向に等間
隔、例えば20mm間隔で作製する。ガイド溝14の幅
はガイド溝13の幅と等しく、例えば150μmであ
る。ガイド溝14の深さは例えば50μmである。ガイ
ド溝13,14は互いに整合するような位置に作製され
ている。ガイド溝14もまた、ガラス基板12の最外縁
部分12Bには作製しない。これは、シリコン基板11
とガラス基板12とを接合する際にガイド溝13,14
を整合させるためである。最外縁部分12Bは、ガラス
基板12の表面12Aの外周12Cから例えば5mm以
内の領域である。
【0016】次いで、シリコン基板11の裏面11A
と、ガラス基板12の表面12Aとを対向させて、図示
しないアライナーによりガイド溝13とガイド溝14と
を整合させる。こうしてガイド溝13,14を整合させ
た状態で、シリコン基板11とガラス基板12とを例え
ば400℃に加熱し、ガラス基板12側を負極として例
えば1kVの直流電圧を印加することで陽極接合を行
う。これにより、図3に示したように、シリコン基板1
1とガラス基板12とが強固に接合され、複合基板10
となる。同時に、ガイド溝13,14が合わさって、複
合基板10内にガイド孔15が形成される。
【0017】図4(B)は複合基板10の下面図、
(A)は(B)のA−A線に沿った断面図である。図4
に示した工程では、複合基板10の裏面、すなわちガラ
ス基板12の裏面12Dに、スクライバーを用いて、図
4(B)に示したような例えば格子状の切削溝16を縦
横両方向に等間隔、例えば20mm間隔で形成する。こ
のとき、ガイド孔15と切削溝16とは図4(A)に示
したように互いに整合するような位置に形成されてい
る。
【0018】続いて、複合基板10にローラ等により外
力を加えることにより、ガイド孔15および切削溝16
に沿って複合基板10を割る。これにより、図5に示し
たように、複合基板10が良好に分割され、例えば大き
さ20mm×20mm、高さ450μmの所望のサイズ
のダイ17を得ることができる。
【0019】本実施の形態によれば、シリコン基板11
とガラス基板12とを接合する前にガイド溝13,14
を互いに整合する位置に形成するようにしたので、接合
時にガイド溝13,14が合わさって複合基板10内に
ガイド孔15が形成される。従って、このガイド孔15
と切削溝16とに沿って複合基板10を良好に分割する
ことができる。しかも、ガラス基板12の裏面に切削溝
16を形成するだけの場合と異なり、ガイド孔15を形
成することによりシリコン基板11が予期せぬ方向に割
れるのを防ぐことができる。こうして、簡単な追加プロ
セスにより、容易かつ精度よく複合基板10を所望のサ
イズのダイ17に分割することができる。
【0020】また、ガイド溝13は、シリコン基板11
の裏面11Aの外周11Cから例えば5mm以内の領
域、すなわち最外縁部分11Bには作製しないようにし
たので、シリコン基板11が予期せぬ時に劈開して破損
してしまうのを防ぐことができる。
【0021】更に、複合基板10を一度にダイサーで切
断することがないので、ダイサーのブレードに過度の負
担がかからず、ダイサーによる切削の際に使用する純水
で微細・脆弱な構造物を濡らす虞がない。従って、デバ
イスへの好ましくない影響を防止することができる。
【0022】〔第2の実施の形態〕次に、図6〜図9を
参照して、本発明の第2の実施の形態に係る基板の分割
方法を工程順に説明する。ここでは、シリコン基板31
とガラス基板32とを接合してなる複合基板30を分割
する場合について説明する。なお、シリコン基板31お
よびガラス基板32の内部にはそれぞれ微小構造が形成
されているが、図6〜図9では、それらの微小構造を省
略している。
【0023】図6(A)は、複合基板30の平面図、
(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。図6
に示した工程では、例えば厚さ50μmの3インチシリ
コン基板31と、ホウケイ酸ガラスの一種であるパイレ
ックスガラス(商品名、米国Corning 社)からなる、例
えば厚さ200μmの3インチガラス基板32とを用意
し、シリコン基板31とガラス基板32とを陽極接合法
により接合して複合基板30を形成する。このときの条
件は、シリコン基板31およびガラス基板32の加熱温
度は例えば400℃、印加電圧は例えば1kVとする。
負極はガラス基板32側とする。
【0024】図7(A)は、複合基板30の平面図、
(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。図7
に示した工程では、シリコン基板31に、例えばディー
プRIE(Reactive Ion Etching)法などのドライエッ
チングによって、例えば格子状のガイド溝33を縦横両
方向に等間隔、例えば20mm間隔で形成する。ガイド
溝33は、シリコン基板31を深さ方向に貫通するよう
に作製されており、その幅は例えば100μm、深さは
例えば50μmである。なお、ガイド溝33の作製は、
本来のデバイス作製のためにシリコン基板31を深さ方
向に完全に貫通エッチングする工程と同時に行うことが
できる。この貫通エッチングは、SF6 ガスとC4 8
ガスとを交互に供給しながら高密度プラズマを発生させ
てドライエッチングを行う、所謂ボッシュ(Bosch )プ
ロセスにより行うことができる。
【0025】こうして、シリコン基板31は、例えば大
きさ20mm×20mm、高さ50μmのシリコンダイ
34に分割されるが、シリコンダイ34はガラス基板3
2上に固定されているので極めて安定な状態である。必
要ならば、ここで、さらにシリコン基板31(シリコン
ダイ34)にプロセスを施すことができる。
【0026】図8(B)は複合基板30の下面図、
(A)は(B)のA−A線に沿った断面図である。図8
に示した工程では、複合基板30の裏面、すなわちガラ
ス基板32の裏面32Aに、スクライバーを用いて、例
えば格子状の切削溝35を形成する。切削溝35の幅は
例えば100μm、深さは例えば50μmである。図8
(A)に示したように、切削溝35は、ガイド溝33に
整合するような位置に形成される。
【0027】続いて、複合基板30にローラ等によって
外力を加えることにより、ガイド溝33および切削溝3
5に沿って複合基板30を割る。これにより、図9に示
したように、複合基板30が良好に分割され、例えば大
きさ20mm×20mm、高さ250μmの所望のサイ
ズのダイ36を得ることができる。
【0028】本実施の形態によれば、接合後にシリコン
基板31を貫通エッチングにより予め分割してシリコン
ダイ34としたので、ガラス基板32のみを分割する場
合と同様に、ガラス基板32に切削溝35を形成するだ
けで複合基板30を良好に分割することができる。加え
て、シリコン基板31は予め分割されているので、ガラ
ス基板32にスクライバーを用いて切削溝35を形成す
る際にシリコン基板31にダメージを与える虞がない。
なお、ガイド溝33の作製は、本来のデバイス作製のた
めのディープRIE工程と同時に行うことができるの
で、より単純なプロセスで複合基板30の良好な分割を
実現できる。
【0029】更に、複合基板30を一度にダイサーで切
断することがないので、ダイサーのブレードに過度の負
担がかからず、ダイサーによる切削の際に使用する純水
で微細・脆弱な構造物を濡らす虞がない。したがって、
デバイスへの好ましくない影響を防止することができ
る。
【0030】〔第3の実施の形態〕図10〜図14は本
発明の第3の実施の形態に係る基板の分割方法を工程順
に表すものである。ここでは、シリコン基板51とガラ
ス基板52とを接合してなる複合基板50を分割する場
合について説明する。なお、シリコン基板51およびガ
ラス基板52の内部にはそれぞれ微小構造が形成されて
いるが、図10〜図14では、簡単のため、それらの微
小構造を省略している。
【0031】図10(A)はシリコン基板51の平面
図、(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。
まず、例えば厚さ100μmの3インチシリコン基板5
1を用意する。このシリコン基板51の裏面51Aに、
例えばダイサーまたはスクライバーを用いて、図10
(A)に点線で示したような例えば格子状のガイド溝5
3を縦横両方向に等間隔、例えば20mm間隔で作製す
る。ガイド溝53の幅は例えば100μm、深さは例え
ば20μmとする。
【0032】図11(A)はガラス基板52の平面図、
(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。図1
1に示した工程では、まず、ホウケイ酸ガラスの一種で
あるパイレックスガラス(商品名、米国Corning 社)か
らなる、例えば厚さ200μmの3インチガラス基板5
2を用意する。このガラス基板52の表面52Aに、例
えばスパッター法により、厚さが例えば0.3μmの金
属膜、例えばタングステン(W)膜を成膜する。このタ
ングステン膜を、例えばドライエッチング法により、例
えば幅30μm、間隔20mmのライン状に成形する。
こうして、タングステンからなる第1のライン状発熱体
54を縦方向に作製する。第1のライン状発熱体54
は、シリコン基板51の裏面51Aとガラス基板52の
表面52Aとを対向させたときに縦方向のガイド溝53
内に嵌るような位置に作製されている。
【0033】図12(B)はガラス基板52の下面図、
(A)は(B)のA−A線に沿った断面図である。図1
2に示した工程では、さらに、ガラス基板52の裏面5
2Bに、第1のライン状発熱体54の場合と同様にし
て、金属、例えばタングステンからなる第2のライン状
発熱体55を作製する。第2のライン状発熱体55は、
第1のライン状発熱体54に直交する方向、すなわち本
実施の形態においては横方向に作製する。第2のライン
状発熱体55は、その中心が横方向のガイド溝53の中
心に整合するような位置に作製されている。
【0034】次いで、シリコン基板51の裏面51A
と、ガラス基板52の表面52Aとを対向させて、陽極
接合法により接合し、複合基板50を形成する。図13
(A)は、この複合基板50の平面図、(B)は(A)
のA−A線に沿った断面図、(C)は(A)のB−B線
に沿った断面図である。図13(A)から分かるよう
に、シリコン基板51の直径は、ガラス基板52よりも
例えば5mm小さく設定されており、シリコン基板51
をガラス基板52上に接合すると第1のライン状発熱体
54の両端の端部54Aが剥き出しの状態となる。これ
により、複合基板50の外部から第1のライン状発熱体
54にアクセスすることが可能となる。なお、陽極接合
の条件は、シリコン基板51およびガラス基板52の加
熱温度は例えば400℃、印加電圧は例えば1kVとす
る。負極はガラス基板52側とする。
【0035】次いで、第1および第2のライン状発熱体
54,55のすべてに対し、ラインの長さに応じて例え
ば30〜10Vの電圧を印加することにより発熱させ、
ガラス基板52の第1および第2のライン状発熱体5
4,55近傍の部分のみを加熱する。電圧印加時間は、
典型的には、例えば3分とする。ここで、ガラスの熱伝
導性は低いので、ガラス基板52の第1および第2のラ
イン状発熱体54,55近傍の部分のみを局所的に加熱
することが可能である。
【0036】続いて、図示しないステージをチラーで−
10℃に冷却しておき、このステージ上に複合基板50
を、ガラス基板52を下にした状態で設置する。これに
より、ガラス基板52の局所的に加熱された部分が急冷
されて急激に収縮し、ガラス基板52が局所的に加熱さ
れた部分、すなわち第1および第2のライン状発熱体5
4,55に沿って破断する。こうして、図14に示した
ように、複合基板50が良好に分割され、例えば大きさ
20mm×20mm、高さ300μmの所望のサイズの
ダイ56を得ることができる。
【0037】本実施の形態によれば、ガラス基板52を
スクライバーで切削する代わりに第1および第2のライ
ン状発熱体54,55を形成し、第1および第2のライ
ン状発熱体54,55の近傍の部分を局所的に加熱およ
び急冷することにより複合基板50を分割するようにし
たので、切削屑を出さずに複合基板50を分割すること
ができる。また、接合前にシリコン基板51にガイド溝
53を形成しているので、シリコン基板51が予期せぬ
方向に割れるのを防ぐことができる。こうして、簡単な
追加プロセスにより、容易かつ精度よく複合基板50を
所望のサイズのダイ56に分割することができる。
【0038】更に、ダイサーを使用しないので、複合基
板50を一度にダイサーで切断することによりダイサー
のブレードに過度の負担をかけることがない。また、ダ
イサーによる切削の際に使用する純水で構造物を濡らす
ことがなく、したがってデバイスへの好ましくない影響
を防止することができる。
【0039】以下、本発明の具体的な実施例について説
明する。
【0040】〔実施例1〕本実施例は複合基板の内部に
形成されたガイド孔を利用した第1の実施の形態(図1
〜図5)に対応するもので、それぞれ内部に微小構造が
作製されているシリコン基板とガラス基板とを接合して
なる複合基板を分割する例である。
【0041】本実施例では、まず、厚さ150μmの3
インチシリコン基板11を用意した。このシリコン基板
11の裏面11Aに、ダイサーまたはスクライバーを用
いて、格子状のガイド溝13を、縦横両方向に20mm
間隔で作製した(図1参照)。ガイド溝13の幅は15
0μm、深さは20μmであった。ガイド溝13は、シ
リコン基板11の裏面11Aの最外縁部分11Bには作
製されなかった。これは、シリコン基板11が予期せぬ
時に劈開して破損してしまうのを防ぐためである。最外
縁部分11Bは、シリコン基板11の裏面11Aの外周
11Cから5mm以内の領域であった。
【0042】一方、ホウケイ酸ガラスの一種であるパイ
レックスガラス(商品名、米国Corning 社)からなる、
厚さ300μmの3インチガラス基板12を用意した。
このガラス基板12の表面12Aに、ダイサーまたはス
クライバーを用いて、格子状のガイド溝14を縦横両方
向に20mm間隔で作製した(図2参照)。ガイド溝1
4の幅はガイド溝13の幅と等しく、150μmであっ
た。ガイド溝14の深さは50μmであった。ガイド溝
13,14は互いに整合するような位置に作製した。ガ
イド溝14もまた、ガラス基板12の最外縁部分12B
には作製しなかった。これは、シリコン基板11とガラ
ス基板12とを接合する際にガイド溝13,14を整合
させるためである。最外縁部分12Bは、ガラス基板1
2の表面12Aの外周12Cから5mm以内の領域であ
った。
【0043】次いで、シリコン基板11の裏面11Aと
ガラス基板12の表面12Aとを対向させて、アライナ
ーによりガイド溝13とガイド溝14とを整合させた。
こうしてガイド溝13,14を整合させた状態で、シリ
コン基板11とガラス基板12とを400℃に加熱し、
ガラス基板12側を負極として1kVの直流電圧を印加
することで陽極接合を行った。これにより、シリコン基
板11とガラス基板12とを強固に接合し、複合基板1
0を形成した(図3参照)。同時に、ガイド溝13,1
4が合わさって、複合基板10内にガイド孔15が形成
された。
【0044】その後、複合基板10の裏面、すなわちガ
ラス基板12の裏面12Dに、スクライバーを用いて、
格子状の切削溝16を縦横両方向に20mm間隔で形成
した(図4参照)。ガイド孔15と切削溝16とは互い
に整合するような位置に形成された。
【0045】続いて、複合基板10に外力を加えること
により、ガイド孔15および切削溝16に沿って複合基
板10を割った。これにより、複合基板10が良好に分
割され、大きさ20mm×20mm、高さ450μmの
所望のサイズのダイ17を得ることができた(図5参
照)。
【0046】〔実施例2〕本実施例はシリコン基板を予
めドライエッチングまたはダイサーにより分割しておく
第2の実施の形態(図6〜図9)に対応するもので、そ
れぞれ内部に微小構造が作製されているシリコン基板と
ガラス基板とを接合してなる複合基板を分割する例であ
る。
【0047】本実施例では、まず、厚さ50μmの3イ
ンチシリコン基板31と、ホウケイ酸ガラスの一種であ
るパイレックスガラス(商品名、米国Corning 社)から
なる、厚さ200μmの3インチガラス基板32とを用
意し、シリコン基板31とガラス基板32とを陽極接合
法により接合して複合基板30を形成した(図6参
照)。このときの条件は、シリコン基板31およびガラ
ス基板32の加熱温度は400℃、印加電圧は1kVで
あった。負極はガラス基板32側であった。
【0048】続いて、シリコン基板31に、ディープR
IE(Reactive Ion Etching)法により、格子状のガイ
ド溝33を縦横両方向に20mm間隔で形成した(図7
参照)。ガイド溝33は、シリコン基板31を深さ方向
に貫通するように作製されており、その幅は100μ
m、深さは50μmであった。なお、ガイド溝33の作
製は、本来のデバイス作製のためにシリコン基板31を
深さ方向に完全に貫通エッチングする工程と同時に行っ
た。この貫通エッチングは、SF6 ガスとC4 8 ガス
とを交互に供給しながら高密度プラズマを発生させてド
ライエッチングを行う、所謂ボッシュ(Bosch )プロセ
スにより行った。
【0049】こうして、シリコン基板31は、大きさ2
0mm×20mm、高さ50μmのシリコンダイ34に
分割されたが、シリコンダイ34はガラス基板32上に
固定されているので極めて安定な状態であった。ここ
で、さらにシリコン基板31(シリコンダイ34)に必
要なプロセスを施した。
【0050】その後、複合基板30の裏面、すなわちガ
ラス基板32の裏面32Aに、スクライバーを用いて、
格子状の切削溝35を形成した(図8参照)。切削溝3
5の幅は100μm、深さは50μmであった。切削溝
35は、ガイド溝33に整合するような位置に形成され
た。
【0051】続いて、複合基板30に外力を加えること
により、ガイド溝33および切削溝35に沿って複合基
板30を割った。これにより、複合基板30が良好に分
割され、大きさ20mm×20mm、高さ250μmの
所望のサイズのダイ36を得ることができた(図9参
照)。
【0052】〔実施例3〕本実施例は、ガラス基板に形
成されたライン状発熱体の近傍の部分を局所的に加熱お
よび急冷することにより複合基板を分割する第3の実施
の形態(図10〜図14)に対応するもので、それぞれ
内部に微小構造が作製されているシリコン基板とガラス
基板とを接合してなる複合基板を分割する例である。
【0053】本実施例では、まず、厚さ100μmの3
インチシリコン基板51を用意する。このシリコン基板
51の裏面51Aに、ダイサーまたはスクライバーを用
いて、格子状のガイド溝53を縦横両方向に20mm間
隔で作製した(図10参照)。ガイド溝53の幅は10
0μm、深さは20μmであった。
【0054】続いて、ホウケイ酸ガラスの一種であるパ
イレックスガラス(商品名、米国Corning 社)からな
る、厚さ200μmの3インチガラス基板52を用意し
た。このガラス基板52の表面52Aに、スパッター法
により、厚さが0.3μmのタングステン(W)膜を成
膜した。このタングステン膜を、ドライエッチング法に
より、幅30μm、間隔20mmのライン状に成形し
た。こうして、タングステンからなる第1のライン状発
熱体54を縦方向に作製した(図11参照)。第1のラ
イン状発熱体54は、シリコン基板51の裏面51Aと
ガラス基板52の表面52Aとを対向させたときに縦方
向のガイド溝53内に嵌るような位置に作製された。
【0055】さらに、ガラス基板52の裏面52Bに、
第1のライン状発熱体54の場合と同様にして、タング
ステンからなる第2のライン状発熱体55を作製した
(図12参照)。第2のライン状発熱体55は、第1の
ライン状発熱体54に直交する方向、すなわち横方向に
作製した。第2のライン状発熱体55は、その中心が横
方向のガイド溝53の中心に整合するような位置に作製
された。
【0056】次いで、シリコン基板51の裏面51A
と、ガラス基板52の表面52Aとを対向させて、陽極
接合法により接合し、複合基板50を形成した(図13
参照)シリコン基板51の直径は、ガラス基板52より
も5mm小さく設定されており、シリコン基板51をガ
ラス基板52上に接合すると第1のライン状発熱体54
の両端の端部54Aが剥き出しの状態となった。これに
より、複合基板50の外部から第1のライン状発熱体5
4にアクセスすることが可能となった。なお、陽極接合
の条件は、シリコン基板51およびガラス基板52の加
熱温度は400℃、印加電圧は1kVとした。負極はガ
ラス基板52側とした。
【0057】次いで、第1および第2のライン状発熱体
54,55のすべてに対し、ラインの長さに応じて30
〜10Vの電圧を印加することにより発熱させ、ガラス
基板52の第1および第2のライン状発熱体54,55
近傍の部分のみを加熱した。電圧印加時間は、典型的に
は、3分であった。ここで、ガラスの熱伝導性は低いの
で、ガラス基板52の第1および第2のライン状発熱体
54,55近傍の部分のみを局所的に加熱することがで
きた。
【0058】続いて、ステージをチラーで−10℃に冷
却しておき、このステージ上に複合基板50を、ガラス
基板52を下にした状態で設置した。これにより、ガラ
ス基板52の局所的に加熱された部分が急冷されて急激
に収縮し、ガラス基板52が局所的に加熱された部分、
すなわち第1および第2のライン状発熱体54,55に
沿って破断した。こうして、複合基板50が良好に分割
され、大きさ20mm×20mm、高さ300μmの所
望のサイズのダイ56を得ることができた(図14参
照)。
【0059】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、各部の大きさ、基板
の材質、膜厚、プロセス条件等は本発明の主旨を逸脱し
ない限りにおいて変更が可能である。例えば、上記実施
の形態では、シリコン基板とガラス基板を接合してなる
複合基板を分割する例について説明したが、本発明はこ
れ以外の構成を有する複合基板にも適用することが可能
である。例えば、第1の実施の形態および実施例1は、
接合された複合基板10のシリコン基板11側にさらに
もう一枚のガラス基板を接合する場合や、シリコン基板
同士を接合する場合などにも適用することができる。
【0060】また、例えば、第2の実施の形態および実
施例2において、接合された複合基板30のシリコン基
板31側にさらにもう一枚のガラス基板を接合し、その
ガラス基板にも切削溝を作製することで、良好な分割を
実現することができる。加えて、第2の実施の形態およ
び実施例2においては、ガイド溝33の作製はドライエ
ッチングに限らず、ダイサーを用いて作製してもよい。
【0061】さらに、例えば、第3の実施の形態および
実施例3において、接合された複合基板50のシリコン
基板51側にさらにもう一枚のガラス基板を接合し、そ
のガラス基板にもライン状発熱体を設置して加熱し、複
合基板の両面を同時に冷却することで、良好な分割を実
現することができる。また、第3の実施の形態および実
施例3は、複合基板に限らず、例えば単層ガラス基板の
分割にも適用することができる。
【0062】なお、第1の実施の形態および実施例1で
は、ガイド溝13,14の両方を作製する必要はなく、
いずれか一方のみを作製するようにしてもよい。また、
第3の実施の形態および実施例3では、第1および第2
のライン状発熱体54,55をガラス基板52の表面5
2Aまたは裏面52Bに直接スパッター法により成膜し
たが、分割を確実に行うために、表面52Aまたは裏面
52Bに溝を作製し、この溝の中に第1および第2のラ
イン状発熱体54,55を作製するようにしてもよい。
この場合には、第1および第2のライン状発熱体54,
55の成膜・成形にはスパッター法より例えばガスデポ
ジション法あるいはジェットプリンティング法を用いた
方がコスト面でも有利である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
のいずれか一に記載の基板の分割方法によれば、基板の
接合される側の表面にガイド溝を作製してから基板を接
合することにより、複合基板の内部にガイド孔を形成す
るようにしたので、このガイド孔に沿って複合基板を良
好に分割することができる。したがって、ガイド孔によ
り、複合基板が所望の大きさ・形状からずれて割れるの
を防ぐことができるという効果を奏する。
【0064】特に、請求項2記載の基板の分割方法によ
れば、ガイド溝を、表面の最外縁部分を除く領域に形成
するようにしたので、劈開性を有するシリコン基板など
を用いて複合基板を作製する場合にも、シリコン基板が
予期せぬ時に劈開して破損してしまうのを防ぐことがで
きるという効果を有する。
【0065】また、請求項5ないし9のいずれか一に記
載の基板の分割方法によれば、半導体基板を深さ方向に
貫通するガイド溝を作製することにより半導体基板を予
め所望の大きさに分割しておき、その後半導体基板以外
の基板を所望の大きさに分割するようにしたので、複合
基板であっても、単一の基板を分割するのと同様にして
分割することができるという効果を奏する。
【0066】また、請求項10ないし17のいずれか一
に記載の基板の分割方法によれば、基板の表面に第1お
よび第2のライン状発熱体を形成し、第1および第2の
ライン状発熱体の近傍の部分を局所的に加熱および急冷
することにより複合基板を分割するようにしたので、切
削屑を出さずに複合基板を良好に分割することができる
という効果を奏する。
【0067】更に、請求項1ないし17のいずれかに記
載の基板の分割方法によれば、複合基板を一度にダイサ
ーで切断することがないので、ダイサーのブレードに過
度の負担がかからず、ダイサーによる切削の際に使用す
る純水で微細・脆弱な構造物を濡らす虞がない。したが
って、デバイスへの好ましくない影響を防止することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基板の分割方
法を工程順に説明するための図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。
【図2】図1の工程に続く工程を説明するための図であ
り、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線
に沿った断面図である。
【図3】図2の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図4】図3の工程に続く工程を説明するための図であ
り、(B)は下面図、(A)は(B)のA−A線に沿っ
た断面図である。
【図5】図4の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る基板の分割方
法を工程順に説明するための図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。
【図7】図6の工程に続く工程を説明するための図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に沿っ
た断面図である。
【図8】図7の工程に続く工程を説明するための図であ
り、(B)は下面図、(A)は(B)のA−A線に沿っ
た断面図である。
【図9】図8の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る基板の分割
方法を工程順に説明するための図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。
【図11】図10の工程に続く工程を説明するための図
であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に
沿った断面図である。
【図12】図11の工程に続く工程を説明するための図
であり、(B)は下面図、(A)は(B)のA−A線に
沿った断面図である。
【図13】図12の工程に続く工程を説明するための図
であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に
沿った断面図である。
【図14】図13の工程に続く工程を説明するための断
面図である。
【符号の説明】
10,30,50…複合基板、11,31,51…シリ
コン基板、12,32,52…ガラス基板、13,1
4,33,53…ガイド溝、15…ガイド孔、16,3
5…切削溝、17,36,56…ダイ、34…シリコン
ダイ、54…第1のライン状発熱体、55…第2のライ
ン状発熱体

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板を接合してなる複合基板を分
    割するための基板の分割方法であって、 前記複数の基板のうち任意の2枚の基板の間の接合面に
    おいて、この2枚の基板を接合する前に、前記2枚の基
    板のうち少なくとも一方の基板の接合される側の表面
    に、分割のためのガイド溝を作製する工程と、 このガイド溝が作製された前記2枚の基板を接合するこ
    とにより、前記複合基板の内部にガイド孔を形成する工
    程と、 このガイド孔を利用して前記複合基板を分割する工程と
    を含むことを特徴とする基板の分割方法。
  2. 【請求項2】 前記ガイド溝を、前記接合される側の表
    面の最外縁部分を除く領域に形成することを特徴とする
    請求項1記載の基板の分割方法。
  3. 【請求項3】 前記複合基板を、ホウケイ酸ガラスから
    なるガラス基板とシリコン(Si)基板とを陽極接合し
    て作製することを特徴とする請求項1記載の基板の分割
    方法。
  4. 【請求項4】 更に、前記複合基板の最も外側に面する
    面の、前記ガイド孔に整合する位置に、分割用の切削溝
    を形成することを特徴とする請求項1記載の基板の分割
    方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板を含む複数の基板を接合して
    複合基板を作製する工程と、 前記半導体基板を深さ方向に貫通するガイド溝を作製す
    ることにより前記半導体基板を所望の大きさに分割する
    工程と、 前記半導体基板以外の前記基板を所望の大きさに分割す
    る工程とを含むことを特徴とする基板の分割方法。
  6. 【請求項6】 前記分割された半導体基板上に所望の半
    導体装置を形成する工程を含むことを特徴とする請求項
    5記載の基板の分割方法。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板がシリコン(Si)基板
    であり、前記複合基板は前記シリコン基板とホウケイ酸
    ガラスからなるガラス基板とを含むことを特徴とする請
    求項5記載の基板の分割方法。
  8. 【請求項8】 前記ガイド溝をドライエッチングまたは
    ダイサーにより形成することを特徴とする請求項5記載
    の基板の分割方法。
  9. 【請求項9】 更に、前記複合基板の最も外側に面する
    面の、前記ガイド孔に整合する位置に、分割用の切削溝
    を形成することを特徴とする請求項5記載の基板の分割
    方法。
  10. 【請求項10】 基板の一方の表面に、抵抗体からなる
    第1のライン状発熱体を形成すると共に、他方の表面
    に、抵抗体からなる第2のライン状発熱体を形成する工
    程と、 前記第1および第2のライン状発熱体に電圧を印加する
    ことにより前記基板の第1および第2のライン状発熱体
    の近傍の部分を局所的に加熱した後、前記基板を冷却す
    ることにより、前記基板を分割する工程とを含むことを
    特徴とする基板の分割方法。
  11. 【請求項11】 前記基板をホウケイ酸ガラスからなる
    ガラス基板とすることを特徴とする請求項10記載の基
    板の分割方法。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2のライン状発熱体
    を、前記基板の表面に形成された溝の内部に形成するこ
    とを特徴とする請求項10記載の基板の分割方法。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2のライン状発熱体
    を、ガスデポジション法またはジェットプリンティング
    法により形成することを特徴とする請求項12記載の基
    板の分割方法。
  14. 【請求項14】 複数の基板を接合してなる複合基板を
    分割するための基板の分割方法であって、 前記複数の基板のうち任意の2枚の基板の間の接合面に
    おいて、この2枚の基板のうち一方の基板の接合される
    側の表面に、分割のためのガイド溝を形成する工程と、 前記2枚の基板のうち他方の基板において、接合される
    側の表面に、前記2枚の基板を接合した際に前記ガイド
    溝に嵌るように第1のライン状発熱体を形成すると共
    に、この第1のライン状発熱体と反対側の表面に第2の
    ライン状発熱体を形成する工程と、 前記複数の基板を接合して前記複合基板を形成する工程
    と、 前記第1および第2のライン状発熱体に電圧を印加する
    ことにより前記複合基板の第1および第2のライン状発
    熱体の近傍の部分を局所的に加熱した後、前記複合基板
    を冷却することにより、前記複合基板を分割する工程と
    を含むことを特徴とする基板の分割方法。
  15. 【請求項15】 前記複合基板はホウケイ酸ガラスから
    なるガラス基板とシリコン(Si)基板とを含み、 このシリコン基板に前記ガイド溝を形成すると共に、前
    記ガラス基板に前記第1および第2のライン状発熱体を
    形成することを特徴とする請求項14記載の基板の分割
    方法。
  16. 【請求項16】 前記第1および第2のライン状発熱体
    を、前記他方の基板の表面に形成された溝の内部に形成
    することを特徴とする請求項14記載の基板の分割方
    法。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2のライン状発熱体
    を、ガスデポジション法またはジェットプリンティング
    法により形成することを特徴とする請求項16記載の基
    板の分割方法。
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