JP2711934B2 - 正特性サーミスタ発熱体 - Google Patents

正特性サーミスタ発熱体

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JP2711934B2
JP2711934B2 JP2293180A JP29318090A JP2711934B2 JP 2711934 B2 JP2711934 B2 JP 2711934B2 JP 2293180 A JP2293180 A JP 2293180A JP 29318090 A JP29318090 A JP 29318090A JP 2711934 B2 JP2711934 B2 JP 2711934B2
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靖 宇佐見
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子蚊取器や芳香剤等の各種の薬液を蒸散
させるために用いられる正特性サーミスタ(以下「PT
C」という)発熱体に関する。
(従来の技術) フラメトリン,アレスリン等の殺虫成分を有する薬液
を含浸したマットや吸液芯を加熱し、前記殺虫成分を揮
散させることにより蚊を駆除するマットタイプ電子蚊取
器,液体式電子蚊取器等が広く使われるようになってき
ている。
この電子蚊取器の薬液の加熱体としてPTC発熱体が使
用されている。
PTC発熱体は低温で固有の抵抗値を有し発熱体として
作用し、所定の温度(キュリー温度)以上になった場合
には急激に抵抗値が増大して通電をカットするという自
己温度制御機能を有し、安全性が極めて高いからであ
る。
(発明が解決しようとする課題) 第3図にこの種の従来のPTC発熱体の構造を示す。
両面にアルミ溶射または銀ペースト焼付け等により電
極層12を形成したPTC発熱素子11が、少なくとも一方が
バネ弾性を有するステンレスの電極板13により挾持さ
れ、絶縁ケース17の凹部に収納されている。絶縁ケース
17の開口部分は絶縁板18により覆われ、その上に金属放
熱体19が被され固定されている。電極板13の引出し部分
は、絶縁ケース17の底面に設けられた間隙20より外部に
取り出されている。
上記PTC発熱体は、絶縁ケースの底面と電極板の取り
出し部分との間に間隙が生じており、殺虫成分を有する
薬剤を蒸散させた場合、その蒸気等が間隙より侵入し、
PTC発熱素子が直接これらに晒されてしまうこととな
る。そのため、抵抗−温度特性や電圧−電流特性が劣化
し、長時間の通電では破壊にまで至ってしまうという欠
点があった。
上記欠点を解決するものとして第4図(a)および
(b)に示すPTC発熱体の構造が考えられる。
このPTC発熱体は、PTC発熱素子が電極板および接着剤
によって周囲が密閉されており、両面にアルミ溶射また
は銀ペースト焼付け等により電極層12が設けられたディ
スク状のPTC発熱素子11は、ステンレスのディスク状電
極板13により挾持され、さらに前記電極板13の周縁部15
と、前記PTC発熱素子11の側面との間がシリコーン系絶
縁性接着剤16により封止され、一体化されている。この
PTC発熱体は、電極板および接着剤によってPTC発熱素子
の周囲が密閉されているので、薬剤の侵入を防止できる
が、シリコーン系接着剤であるため薬剤の蒸気の一部が
シリコーン系接着剤を通過し、次第にPTC発熱素子の抵
抗−温度特性や電圧−電流特性を劣化させ、長時間の通
電では破壊に至ることがある。
また、殺虫成分を含む石油系の薬液が誤ってかかった
場合には、シリコーン系接着剤が膨潤してしまうためPT
C発熱素子と電極板を剥離する力が作用して、時間の経
過とともにPTC発熱素子と電極板間の接触抵抗が増加
し、数十時間程度で接触抵抗が無限大となってしまうと
いう欠点がある。
本発明の目的は、以上のような欠点を解消するもの
で、殺虫成分を含む薬剤の蒸気や薬液等の影響を受ける
ことなく安定した特性を示す信頼性の高いPTC発熱体を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するために本発明による正特性サー
ミスタ発熱体は、 正特性サーミスタ発熱素子と電極板を含み,薬液を含
浸させた多孔質体を加熱して前記薬液を蒸散させるため
の正特性サーミスタ発熱体において、 両面に電極層を有する正特性サーミスタ発熱素子を電
極板により挾持し、 前記正特性サーミスタ発熱素子の少なくとも前記電極
板に覆われていない表面にフッ素ゴムからなる保護層を
形成することにより、前記薬液の蒸気または薬液から前
記正特性サーミスタ発熱素子を遮断して構成されてい
る。
前記正特性サーミスタ発熱体において、前記正特性サ
ーミスタ発熱素子は、例えば円柱形状(ディスク状)に
形成されたものであり頂面および底面をそれぞれ各面よ
り広い電極板で挾持し、前記正特性サーミスタ発熱素子
の側面にフッ素ゴムからなる保護層を形成することによ
り、前記正特性サーミスタ発熱素子を前記薬液の蒸気ま
たは薬液から遮断して構成することができる。
前記正特性サーミスタ発熱体において、前記正特性サ
ーミスタの頂面および底面に設けられた電極板の表面と
前記正特性サーミスタの側面の両方にフッ素ゴムからな
る保護層を形成することにより前記正特性サーミスタ発
熱素子を前記薬液の蒸気または薬液から遮断して構成す
ることもできる。
(作用) このような構成によれば、PTC発熱素子が、電極板と
フッ素ゴムからなる保護層、またはフッ素ゴムからなる
保護層によって薬剤の蒸気等と遮断されるため、薬剤の
蒸気等の影響による抵抗−温度特性および電圧−電流特
性の劣化を防ぐことが可能となる。また、フッ素ゴムは
耐油性に極めて優れているので石油系の薬液等が誤って
かかった場合にも膨潤は見られず、PTC発熱素子と電極
板間の接触抵抗の増加を防ぐことが可能となる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく説明す
る。
第1図(a)は、本発明によるPTC発熱体の一実施例
を示す斜視図であり、同図(b)は第1図(a)のA−
A断面図である。
直径が12mm,厚さが2.5mmの円柱形状のPTC発熱素子1
の両端面には銀ペースト焼付けにより電極層2が形成さ
れている。
この電極層2の両面に、直径14mm,厚さ0.2mmのステン
レスのディスク状電極板3がシリコーン系導電性接着剤
4により固着されている。
電極板3は電極層2に固着されるディスク部3aとディ
スク部3aの周縁の一部よりL字状に延長されている接続
端子3bより成り立っている。
電極板3の周縁部5とPTC発熱素子1の電極板に覆わ
れていない外周面とにより形成される凹部にフッ素ゴム
が充填され保護層6が形成されている。
つまりPTC発熱素子1は電極板3と保護層6とにより
外部に保護された状態になっている。
次に本実施例によるPTC発熱体と従来のPTC発熱体の薬
剤の蒸気等に対する特性を比較する。
比較例1として本実施例によるPTC発熱体から保護層
(フッ素ゴム)を除去したもの、および比較例2として
本実施例によるPTC発熱体の保護層(フッ素ゴム)に代
えてシリコーン系絶縁性接着剤を用いたものを用意し
た。
上記の各試料について薬剤蒸気中での耐久試験を行っ
た。試験方法は、市販のマットタイプ電子蚊取器に使用
されている薬剤マットをPTC発熱体の上下に密着状態で
配置し、8時間通電加熱,8時間無通電冷却を1サイクル
として、これを3サイクル繰り返した後に薬剤マットを
除去し、連続通電500時間後のPTC発熱素子の急変桁数
「PTC=log(ρmax/ρ25)」 ρmax(最大比抵抗):抵抗率が最大になったときの値
〔Ω・cm〕 ρ25(常温比抵抗):25℃のときの抵抗率〔Ω・cm〕 と耐電圧特性を測定した。
その結果を表1(発明の詳細な説明の末尾に掲載)に
示した。
表1から判るように、フッ素ゴムの保護層を有する本
実施例の優位性は明らかである。
次に、各試料を市販の液体式電子蚊取器に使用されて
いる石油系の薬液の中に常温で12時間浸漬し、その前後
における抵抗値の変化を測定した。
結果を表1に併記した。
これからも本実施例の優位性は明らかである。
なお、本実施例ではフッ素ゴムの保護層をPTC発熱素
子の電極板に覆われていない外周面に設けた例を説明し
たが、第2図に示すように電極板の表面にも保護層を設
け、PTC発熱体全体を密閉しても良い。
また、本実施例では保護層をフッ素ゴムとすることで
十分にその耐久性を示したが、機械的強度保持のために
ケースや保持板等を具備させることにより、その効果を
一層確実にすることも可能であり、さらにアルミ板等に
よる放熱具を取り付けてもその効果は失われるものでは
ない。
(発明の効果) 以上、説明したように本発明によれば、PTC発熱素子
の少なくとも電極板に覆われていない表面にフッ素ゴム
からなる保護層が形成され、PTC発熱素子全体が電極板
と保護層によって保護された構造になっているので、薬
剤の蒸気や石油系の薬液等の外的要因に対して特性劣化
のない信頼性の高いPTC発熱体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、本発明によるPTC発熱体の一実施例を
示す斜視図であり、同図(b)は第1図(a)のA−A
断面図である。 第2図(a)は、本発明によるPTC発熱体の他の実施例
を示す斜視図であり、同図(b)は第2図(a)のB−
B断面図である。 第3図は、従来のPTC発熱体の一例を示す断面図であ
る。 第4図(a)は、PTC発熱体の考えられる一例を示す斜
視図であり、同図(b)は第4図(a)のC−C断面図
である。 1,11……PTC発熱素子 2,12……電極層 3,13……電極板 3a……ディスク部 4……シリコーン系導電性接着剤 5,15……周縁部 6……保護層 16……シリコーン系絶縁性接着剤 17……絶縁ケース 18……絶縁板 19……金属放熱体 20……間隙 36……接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 文則 静岡県浜名郡可美村高塚4830番地 株式 会社クラベ内 (56)参考文献 特開 昭63−114002(JP,A) 特開 昭55−72391(JP,A) 実開 昭57−67393(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正特性サーミスタ発熱素子と電極板を含
    み,薬液を含浸させた多孔質体を加熱して前記薬液を蒸
    散させるための正特性サーミスタ発熱体において、 両面に電極層を有する正特性サーミスタ発熱素子を電極
    板により挾持し、 前記正特性サーミスタ発熱素子の少なくとも前記電極板
    に覆われていない表面にフッ素ゴムからなる保護層を形
    成することにより、前記薬液の蒸気または薬液から前記
    正特性サーミスタ発熱素子を遮断して構成したことを特
    徴とする正特性サーミスタ発熱体。
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