JP2711858B2 - 自動車のトラクション制御装置 - Google Patents

自動車のトラクション制御装置

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秀夫 秋間
勝也 三宅
欽治 荻野
武人 佐藤
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Fujitsu Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 本発明は、車両の発進または加速中に生じる駆動輪の
空転を、駆動輪に制動力を加えて解消させる装置に関
し、 多段機械(ギヤ)式自動変速機構の変速動作時にクラ
ッチを断に制御する直前に駆動輪に対する制動力を減少
させるようにしたトラクション制御装置を提供すること
を目的とし、 自動変速制御装置により制御されるクラッチ・段階的
変速機構と、推進力制御装置により制御されるエンジン
と、前記段階的変速機構の出力により駆動され、空転が
生じた時に推進力制御装置により制動される駆動輪とを
具備し、前記変速制御装置には前記段階的変速機構が変
速される以前に変速予告信号を発する手段を具備し、該
予告信号を発する手段の出力を前記推進力制御装置に印
加し、駆動輪に対する制動力を減少させることで構成す
る。
[産業上の利用分野] 本発明は、車両の発進または加速中に生じる駆動輪の
空転を駆動輪に制動力を加えて解消させる装置に関す
る。
従来、エンジンよりクラッチ・変速機構を介して駆動
輪を駆動している自動車の自動変速機構は、変速機構を
シフトするときクラッチを切り駆動力を伝達しなくする
ため、駆動輪の過大な空転を解消するため駆動輪にブレ
ーキをかけている場合には、駆動輪がロック状態に入り
車両の制御性が失われることがあった。そのため車両の
制御性を失わないようにする技術を開発することが必要
とされた。
[従来の技術] 自動車における多段機械(ギヤ)式自動変速機構を制
御するための変速制御装置を具備するものは、第4図に
示すように概略構成されている。第4図において、1は
変速制御装置、2はエンジン、3はクラッチ、4は変速
機構、5は駆動輪、6は推進力制御装置、7は従動輪、
8はアクセスペダル、9はブレーキペダル、21はエンジ
ンのスロットル、51,71は車速検知センサ、52,はブレー
キシューを示す。自動車を発進させるため運転者がエン
ジン2を起動したときは、変速制御装置1はクラッチ3
を断として、変速機構は第1速で待機している。サイド
ブレーキを外しアクセルペダル8を徐々に踏込むと、ス
ロットル21はその踏込みに関連した開度が制御される。
アクセルペダル8の踏込み量と車輪の回転数即ち車速と
の関係は、変速制御装置1に内蔵するマイクロプロセッ
サが管理するメモリテーブルに予め格納されていて、そ
のテーブルを参照しながら、変速制御装置1は変速機構
4を第1速から第2速へ、第2速から第3速へ、のよう
に変速させる。その変速の前後においてクラッチ3の断
接が制御装置1の指令で行われる。なお車速検知センサ
51,71はそれぞれ駆動輪5,従動輪7の回転数を各別に検
知して、各センサ出力を推進力制御装置6に印加してい
る。そして従動輪7の回転量に対して駆動輪5が廻り過
ぎ空転を生じたとき、そのことを検出して駆動輪5にブ
レーキをかけるように推進力制御装置6が動作し、ブレ
ーキシュー52,を動作させる。
[発明が解決しようとする問題点] 第4図における動作でクラッチ3を切る前に、推進力
制御装置6が信号を発しステップモータを動かすから、
スロットル21が閉じる方向に動く。スロットル21が閉じ
てエンジン2の出力が減少してから、クラッチ3を切断
してテーブルを参照しながら変速機構4はシフトされ
る。このとき駆動輪5への駆動力はクラッチ3の切断に
より急に弱くなり、ブレーキシュー52が制動状態である
と駆動輪5の速度は急激に落ち込み回転停止となること
もある。従動輪7は未だ回転を続けるため、特に前輪駆
動の車では操舵性が失われ、危険となる欠点があった。
第5図は第4図についての動作タイムチャートを示
し、第5図Aは車速、同図Bはクラッチの接断、同図C
は駆動輪のブレーキ圧力の大小、同図Dはスロットル21
の開度を示す。第5図Aにおいて、時刻T0から発進し、
アクセルペダルを適当に踏み込んだため、従動輪及び駆
動輪速度が等しく徐々に上昇したとする。時刻T1におい
てアクセルを更に踏み込み車速を上昇したとき従動輪7
の速度(点線部分)に対し駆動輪速度(実線部分)の空
気が生じる。時刻T2において駆動輪の空転が過大とな
り、駆動輪にブレーキをかける必要が生じてブレーキを
かけると、ブレーキ圧は同図Cのように上昇し始める。
また時刻T3から変速のためスロットル21の開度は同図D
のように閉じる方向に働く。時刻T4においてブレーキ圧
が最大で、スロットル21の開度は最小となる。時刻T5に
おいてクラッチ3が断となるから、駆動輪速度は同図A
のように急激に低下し、時刻T6において最小となり、従
動輪速度に対して、落ち込みが過大となる。そしてブレ
ーキ圧は不要となるから低下させ始め、制御系の動作遅
れのため時刻T7において漸くブレーキ圧がなくなり、ス
ロットル21は当初まで開きクラッチ3は接となって車は
再び走行できる。時刻T6〜T7に到る間の駆動輪5のロッ
ク状態は極めて危険である。
本発明の目的は前述の欠点を改善し、多段機械(ギ
ヤ)式自動変速機構の変速動作時に、クラッチを断に制
御する直前に駆動輪に対する制動力を減少させるように
制動力を減少させる装置を提供することにある。この制
動力を「トラクション」と称する。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明の原理構成を示す図である。第1図に
おいて、1は変速制御装置、2はエンジン、3はクラッ
チ、4は段階的変速機構、5は駆動輪、6は推進力制御
装置、7は従動輪、8はアクセルペダル、21はスロット
ル、51は車速検知センサ、52はブレーキシューを示す。
本発明は下記の構成となっている。即ち、自動車変速
制御装置1により制御されるクラッチ3・段階的変速機
構4と、推進力制御装置6により制御されるエンジン2
と、前記段階的変速機構4の出力により駆動され、空転
が生じたときに該推進力制御装置6により制動される駆
動輪5とを具備し、変速制御装置1には段階的変速機構
4が変速される以前に変速予告信号を発する手段11を具
備し,該予告信号を発する手段11の出力を推進力制御装
置6に印加し、駆動輪5に対する制動力を減少させるこ
とで構成される。
[作用] 変速制御装置1には図示しないデータテーブルを具備
し、アクセルペダル8を踏み込み量と従動輪7からの車
速をデータとして受入れ、テーブルを読出してクラッチ
3の断接により駆動輪5とエンジンの連結が制御されて
いる。今、加速などにより変速を必要とすることを、変
速制御装置1においてテーブル参照の上検出したとき、
変速制御装置1はその変速制御を行う以前に変速予告信
号を発する手段11から動作予告信号を発する。その信号
は手段11から推進力制御装置6に伝送される。駆動輪5
が空転を生じており、駆動輪5に対するブレーキシュー
52の制動力を推進力制御装置6から与えているときは、
その制動力を減少させるように制御装置6が動作する。
そのため駆動輪5はブレーキ制動力が減少し同時にクラ
ッチが断の状態となることによりエンジンの駆動力から
解除される。
従って、駆動輪5がロック状態となろうとするとき、
駆動輪5に対する制動力が減少して、ロック状態とはさ
せず、車両の制御は失われない。
[実施例] 第2図は本発明の実施例として、変速予告信号として
スロットル開閉指示信号を使用した場合のフローチャー
トを、第3図は動作タイムチャートを示している。第2
図におけるステップで、変速制御装置1が変速するか
どうかを判断し、変速することとした場合は、ステップ
においてスロットル21を閉じることを指示する信号を
スロットル用ステップモータに発する。同時にその信号
により変速予告信号を発する手段11を起動し、その出力
を推進力制御装置6に送出する。
第3図のタイムチャートにおいて、第3図Aは車速、
同図Bはクラッチの切断、同図Cは駆動輪のブレーキ圧
力の大小、同図Dはスロットル21の開度を示す。時刻T0
において発進しアクセルペダルを踏み込み駆動輪及び従
動輪の速度が等しく上昇し始めたとする。時刻T1におい
てアクセルペダルを更に踏み込めば、従動輪に対し駆動
輪が空転を生じる。駆動輪の空転を解消するため、時刻
T2においてブレーキをかける必要があると推進力制御装
置6が判断すると、その指令信号により駆動輪のブレー
キのブレーキ圧力は同図Cに示すように上昇し始める。
次に推進力制御装置6の指令信号により時刻T3からスロ
ットルの開度が同図Dのように閉じる方向に働く(第2
図ステップ)。上記指令信号が同図Cのように駆動輪
のブレーキの制動圧を減少させながらブレーキ圧が無し
となる。時刻T4において、変速制御装置1の出力により
クラッチを断とする(第2図ステップ)。このとき第
2図のフローチャートではステップに移っているが、
ステップからステップまでに時間差がある。そして
時刻T4以後変速機構においてシフトする(ステップ
)。次に時刻T7でクラッチを接とする(ステップ
)。またスロットルを開くように制御する。ステップ
の次に所望のときステップに戻る。この動作のとき
駆動輪に対するブレーキ圧力が時刻T3以後はかかってな
いため、駆動輪の動きがロック状態とはならない。
変速制御装置1はスロットル開閉指示信号を使用する
以外に、予告信号発生手段11を駆動する信号を別個に作
って起動させても良い。
車両の発進時または加速中に生じる駆動輪の空転を制
御する推進力装置6は既知のものを使用できる。
[発明の効果] このようにして本発明によると、段階的変速機構を変
速制御するとき、駆動輪に対するブレーキ制動がかから
ないように推進力制御装置を制御するから、駆動輪がロ
ックされる欠点を有効に除くことができ、走行制御が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理構成を示す図、 第2図は本発明の実施例として示す動作フローチャー
ト、 第3図は同じく動作タイムチャート 第4図は従来の自動車の駆動輪制動を説明する図、 第5図は第4図の動作タイムチャートを示す。 1……変速制御装置 2……エンジン 3……クラッチ 4……段階的変速機構 5……駆動輪 6……推進力制御装置 7……従動輪 11……変速予告信号発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森出 茂樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 秋間 秀夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 三宅 勝也 埼玉県羽生市東5丁目4番71号 曙ブレ ーキ工業株式会社開発本部内 (72)発明者 荻野 欽治 埼玉県羽生市東5丁目4番71号 株式会 社曙ブレーキ中央技術研究所内 (72)発明者 佐藤 武人 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動 車株式会社藤沢工場内 (72)発明者 白田 彰宏 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動 車株式会社藤沢工場内 (56)参考文献 特開 昭62−265061(JP,A) 特開 昭61−89157(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速制御装置(1)により制御される
    クラッチ(3)・段階的変速機構(4)と、 推進力制御装置(6)により制御されるエンジン(2)
    と、 前記段階的変速機構(4)の出力により駆動され、空転
    が生じたときに該推進力制御装置(6)により制御され
    る駆動輪(5)とを具備し、 前記変速制御装置(1)には、前記段階的変速機構
    (4)が変速される以前に変速予告信号を発する変速予
    告信号発生手段(11)を具備し、 該予告信号発生手段(11)の出力を前記推進力制御装置
    (6)に印加し、駆動輪(5)に対する制動力を減少さ
    せること、 を特徴とする自動車のトラクション制御装置。
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