JP3572369B2 - 電気自動車の補機駆動装置 - Google Patents

電気自動車の補機駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車の補機駆動装置に関し、特に一般補機を電気自動車の駆動輪用電動機で駆動する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電気自動車では、パワーステアリングポンプ、ブレーキの操作力を倍力するために用いられる負圧ポンプ、エアコンディショナ用コンプレッサ等の補機は専用のモータで駆動されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の電気自動車の補機駆動装置では、夫々の補機に小型の補機専用の電動機が用いられているため、高価なシステムとなる。
さらに、従来の電気自動車では、専用の新設部品を使用しているため、これがコスト高の要因となっている。
【0004】
そこで、駆動輪用の電動機と駆動輪との間にクラッチを設けて、駆動輪用電動機で補機を駆動することが考えられるが、従来のガソリン等で走行する自動車の構成のまま、補機を駆動すると、停車時には駆動輪用電動機が停止するため、補機の作動も停止してしまう。
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたものであって、補機の駆動源を統合し、コストを低減することが可能であり、さらに車両停止中でも補機を駆動することが可能な電気自動車の補機駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明にかかる装置は、図1に示すように、駆動輪へ動力を伝達する電動機を備えた電気自動車において、前記電動機の動力が常時伝達される補機と、前記電動機の動力を駆動輪に伝達する動力伝達経路に、該電動機から駆動輪への動力の伝達・切り離しが自由な動力断接手段と、車両の走行状態を判定する車両走行状態判定手段と、該車両走行状態判定手段により、車両の停止状態と判定されたとき、動力断接手段を制御して前記電動機の動力を駆動輪から切り離し、電動機を駆動する停止時制御手段と、前記車両走行状態判定手段により、車両の発進状態と判定されたときは、前記電動機に逆トルクをかけて電動機を回転停止させてから、動力断接手段を制御して動力伝達状態とし、前記電動機を駆動する発進時制御手段と、を備えている。
【0006】
かかる構成によれば、車両走行状態判定手段により車両の停止状態と判定されたときは、動力断接手段が停止時制御手段により制御されて電動機の動力が駆動輪から切り離され、電動機が駆動される。したがって、補機には電動機の動力が伝達され、車両の停止状態のときでも、補機が駆動される。また、発進状態と判定されたときは、発進時制御手段の制御により電動機には逆トルクがかかるため、電動機は速やかに回転停止する。そして、動力断接手段が制御されて動力伝達状態となり、その後、電動機が駆動されるので、発進時でも電動機の回転は、ほとんど停止しない。そのため、発進時でも電動機により補機を駆動することが可能となる。このように、電気自動車の走行中だけでなく、車両の停止時、発進時でも、補機を作動させることが可能となるので、内燃機関の動力を利用して常時駆動される補機を使用することにより、電気自動車専用の部品を使わなくすむので、コストが低減される。
【0007】
請求項2の発明にかかる装置では、電気自動車の車速を検出する車速検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、を備える一方、前記車両走行状態判定手段は、車速検出手段により検出された車速が零であり、アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度が零のときに車両の停止状態と判定し、検出された車速が零であり、アクセル開度が零ではないときに車両の発進状態と判定するように構成されている。
【0008】
かかる構成によれば、アクセル開度、車速は、夫々、アクセル開度検出手段、車速検出手段により検出され、車両走行状態判定手段は、この検出されたアクセル開度と車速に基づいて車両の走行状態を判定することが可能となる。
請求項3の発明にかかる装置では、車両を停止させる制動手段を備える一方、前記車両走行状態判定手段により、車両の停止状態と判定されたときは、制動手段を制御して車両を停止状態に保持し、車両の発進状態と判定されたときは、制動手段による保持を、発進時制御手段による電動機の駆動に応じて解除するように構成されている。
【0009】
かかる構成によれば、車両の停止時に、電動機の動力が駆動輪に伝達されなくなるが、車両の停止状態と判定されたときは、制動手段を制御して車両が停止状態に保持されるので、車両が登坂路上で停止していても停止状態が保持される。また発進時には、発進時制御手段による電動機の駆動に応じて制動手段による保持が解除されるので、車両はずり下がることなく、滑らかに発進する。
【0010】
請求項4の発明にかかる装置では、前記補機は、少なくともオルタネータである。
かかる構成によれば、内燃機関の動力を利用して駆動されるオルタネータを駆動輪用電動機で駆動するので、電気自動車専用の新規部品が不要となり、コストが低減される。
【0011】
請求項5の発明にかかる装置では、前記補機は、少なくともパワーステアリングポンプである。
かかる構成によれば、内燃機関の動力を利用して常時駆動されるパワーステアリングポンプを駆動輪用の電動機で駆動するので、同様にコストが低減される。
請求項6の発明にかかる装置では、前記補機は、少なくとも操作力を増大させる負圧ポンプである。
【0012】
かかる構成によれば、内燃機関の動力を利用して常時駆動される負圧ポンプを駆動輪用の電動機で駆動するので、同様にコストが低減される。
請求項7の発明にかかる装置では、前記補機は、少なくとも空調装置用コンプレッサである。
かかる構成によれば、内燃機関の動力を利用して常時駆動される空調装置用コンプレッサを駆動輪用の電動機で駆動するので、同様にコストが低減される。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明にかかる装置によれば、停止時、発進時に、動力断接手段を制御して、駆動輪用の電動機により補機を作動させるようにしたので、内燃機関の動力を利用して駆動される補機を使用することにより、電気自動車専用の部品を使わなくすみ、コストを低減することができる。また、車両の発進時、電動機には逆トルクをかけて速やかに回転停止させてから、動力伝達状態とするので、磨耗、発熱等も少なくなる。
【0014】
請求項2の発明にかかる装置によれば、アクセル開度、車速に基づいて車両走行状態を判定することができる。
請求項3の発明にかかる装置によれば、車両の停止時、電動機の動力が駆動輪に伝達されなくなるものの、登坂路上で停止していても、車両を停止状態に保持することができ、発進時には、電動機の回転速度に応じて保持が解除されるので、車両はずり下がることなく、車両を滑らかに発進させることができる。
【0015】
請求項4〜7の発明にかかる装置によれば、内燃機関の動力を利用して駆動されるオルタネータ、パワーステアリングポンプ、負圧ポンプ、空調装置用コンプレッサ等を利用することができるので、コストを低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図2〜図12に基づいて説明する。
本実施の形態を示す図2において、車両1は電気自動車の車両を示す。駆動輪用モータ2は電気自動車の車輪9へ動力を供給する電動機であり、駆動輪用モータ2と車軸3との間には、減速機5が介装されている。この減速機5には動力断接手段としてのクラッチ4が内蔵されている。クラッチ4は、油圧アクチュエータ6によって駆動され、駆動輪用モータ2の動力の伝達・切り離しを行う。
【0017】
駆動輪用モータ2の動力は、ベルト8を介して補機7に常時伝達される。
この補機7は、オルタネータ、パワーステアリングポンプ、負圧ポンプ、空調装置用コンプレッサ等、内燃機関の動力を利用して駆動されるものであり、これを電気自動車に使用する。
アクセルペダル10には、アクセルペダル10が踏み込まれているか否かを検出するアクセルスイッチ21が備えられている。尚、このアクセルペダル10が踏み込まれていないときをオフ、踏み込まれているときをオンとし、オンのときは、そのアクセル開度も検出される。
【0018】
車輪9には、車速を検出する車速センサ22が備えられている。
駆動輪用モータ2には、回転速度を検出する回転センサ23が備えられている。
アクセルスイッチ21、車速センサ22、回転センサ23のセンサ信号は、制御装置11に入力される。
制御装置11は、これらのセンサ信号に基づいて、駆動輪用モータ2を制御し、油圧アクチュエータ6を介してクラッチ4を駆動制御することにより、補機7が常時駆動されるようにする。
【0019】
次に、図3〜図7のフローチャートに基づいて補機7の駆動制御について説明する。
まず、図3のステップ(図中では「S」と記してあり、以下同様とする)1では、車速センサ22により検出された車速値を入力する。
ステップ2では、アクセルスイッチ21の信号を入力する。
【0020】
この車速値とアクセルスイッチ21のオン・オフ信号に基づいて、車両1の停止、発進、走行、減速状態を判定する。
車速値が零で、かつ、アクセルスイッチ21がオフのときは、車両1が停止中と判定する。このときは、ステップ3からステップ7に進み、停止時の制御を行う。
【0021】
この制御は、図4のフローチャートに基づいて行われる。
即ち、ステップ11では、クラッチ締結指令をオフにする。このクラッチ締結指令は油圧アクチュエータ6に出力される。これにより、クラッチ4が切られ、駆動輪用モータ2は、車両1の停止中でも自由に回転することができる。
ステップ12では、駆動輪用モータ2にモータ回転指令を出力して駆動輪用モータ2を回転させる。
【0022】
タイミングチャートである図8に示すように、モータ回転指令+Aが駆動輪用モータ2に出力されると、駆動輪用モータ2は、回転速度+Aで回転し、車両1の停止時であってもベルト8を介して補機7に駆動輪用モータ2の動力が伝達され、補機7が駆動される。
次に、アクセルペダル10を踏み込んだときは、アクセルスイッチ21がオンし、車両1の発進と判定される。
【0023】
このときは、図3のステップ4からステップ8に進み、発進時の制御を行う。この制御は、図5のフローチャートに基づいて行われる。
ステップ21では、車両1の停止中に回転していた方向とは逆方向のモータトルク指令を駆動輪用モータ2に出力する。
図8に示すように、駆動輪用モータ2に、このモータトルク指令(−α)が出力されると、駆動輪用モータ2に逆トルクがかかり、駆動輪用モータ2の回転は瞬時に停止する。
【0024】
このように、駆動輪用モータ2の回転を停止させるのは、クラッチ4を滑らせることなく繋げ、クラッチ4締結時の発熱及び磨耗等を低減するためである。
そして、駆動輪用モータ2の回転が停止したときは、ステップ22からステップ23に進み、クラッチ4を締結する。
クラッチ4が繋がったあとは、ステップ24に進み、検出されたアクセル開度に応じたトルクとなるようにモータトルク指令を出力する。
【0025】
図8に示すように、このモータトルク指令により、駆動輪用モータ2の回転速度は目標回転速度Bまで上昇し、補機7も駆動される。
尚、駆動輪用モータ2は、発進時に一瞬、停止することになるが、瞬時にクラッチ4が締結されて駆動輪用モータ2が回転し始めるので、補機7の駆動には影響はない。
【0026】
次にアクセル開度及び車速が零でないときは、車両1の走行中と判定される。
このときは、ステップ5からステップ9に進み、走行中の制御が行われる。この制御は、図6のフローチャートに基づいて行われる。
ステップ31では、アクセル開度を入力し、ステップ32では、このアクセル開度に応じたモータトルク指令を駆動輪用モータ2に出力する。
【0027】
図8に示すように、車両1の走行中、正のモータトルク指令が出力されたときは、駆動輪用モータ2の回転速度は上昇し、負のモータトルク指令が出力されたときは、駆動輪用モータ2の回転速度は低下する。そして、モータトルク指令が零となったときは、駆動輪用モータ2の回転速度は一定となり、車両1は定速走行となる。車両1の走行中、かかる駆動輪用モータ2の回転速度に応じて補機7が駆動される。
【0028】
次に、車速値が零でなく、アクセルスイッチ21がオフのときは、車両1の減速時と判定される。このときは、図3のステップ6からステップ10に進み、減速時の制御を行う。
この制御は、図7のフローチャートに基づいて実行される。
ステップ41では、負のトルク指令を出力する。この負のトルク指令が回生トルク指令となる。
【0029】
図8に示すように、負のモータトルク指令(−α)が出力されたとき、駆動輪用モータ2に回生制動がかかり、駆動輪用モータ2の回転速度が低下し、それに伴って補機7の回転速度も低下する。
駆動輪用モータ2の回転速度が、補機7駆動に必要な最低回転速度VTHまで下がったときは、ステップ43に進み、クラッチ4を切る。
【0030】
ステップ44では、モータ回転指令VTHを出力する。これにより、補機7は、停止することなく駆動される。
尚、ステップ1が車速検出手段、ステップ2がアクセル開度検出手段、ステップ3〜6が車両1走行状態判定手段に、ステップ7が停止時制御手段、ステップ8が発進時制御手段に相当する。
【0031】
かかる構成によれば、停止時、発進時、走行中、減速時にクラッチ4を制御して駆動輪用モータ2で補機7を駆動するようにしたので、車両1の停止時、発進時でも補機7を作動させることができる。従ってエンジンで駆動される自動車用の一般補機を共用することができ、補機7を駆動するための電気自動車用の新設部品は不要となり、コストを低減することができる。
【0032】
次に、第2の実施の形態について説明する。
このものは、車両停止時等、クラッチが切れて車輪に動力が伝達されていないときでも、登坂路等での停止時からの発進の際、車両1が自重で動くのを防止するようにしたものである。
第2の実施の形態では、図9に示すように、第1の実施の形態の構成に加え、車輪9には、制動手段としてのブレーキキャリパ14が備えられている。このブレーキキャリパ14が、図示しないブレーキ板に圧着される。
【0033】
ブレーキ油圧ホールド装置13は、制御装置11から出力されたブレーキホールド指令に基づいて、このブレーキキャリパ14を駆動制御する。
ブレーキペダル12には、ブレーキペダル12のオン・オフを検出するブレーキスイッチ24が配設されている。
このブレーキスイッチ24の信号は、制御装置11に入力され、制御装置11は、このブレーキスイッチ24の信号に基づいて、ブレーキ油圧ホールド装置13を介してブレーキキャリパ14を駆動制御する。
【0034】
次に、図10及び図11のフローチャートに基づいて第2の実施の形態の制御内容について説明する。尚、第1の実施の形態と同一ステップについては同一符号を付しておく。
車両1の停止時は、図10のフローチャートに基づいて制御が行われる。
車両1の停止時、クラッチ4締結指令をオフにしてクラッチ4を切り離し(ステップ11)、駆動輪用モータ2にモータ回転指令Aを出力する(ステップ12)。
【0035】
これにより、タイミイグチャートである図12に示すように、駆動輪用モータ2は、補機7を駆動させる為に必要な回転速度Aで回転する。
ここで、ブレーキペダル12が一定時間Tb以上継続して踏み続けられたときは、ステップ51からステップ52に進み、ブレーキ油圧ホールド装置13にブレーキホールド指令を出力する。ブレーキホールド指令が出力されると、ブレーキ油圧ホールド装置13はブレーキキャリパ14を駆動制御し、ブレーキキャリパ14はブレーキ板に圧着されてブレーキが効き、車両1は登坂路等で停車しているときでも動かなくなる。
【0036】
次に、車両1の発進時と判定されたときは、図11のフローチャートに基づいて制御が行われる。
車両1の発進時、駆動輪用モータ2に停止中に回転していた方向とは逆方向のトルク指令を出力して駆動輪用モータ2を瞬時に停止する(ステップ21)。駆動輪用モータ2が停止したとき、クラッチ4を締結し(ステップ23)、正のモータトルク指令を出力する(ステップ24)。
【0037】
ステップ61では、モータトルク指令に応じたブレーキホールド指令を出力する。
図12に示すように、クラッチ締結指令がオンとなったとき、ブレーキホールド指令は、 100%であるが、モータトルク指令が大きくなるにしたがって、徐々に低下する。そして、駆動輪用モータ2の回転速度が所定回転速度Bに達したとき、ブレーキホールド指令は0%となる。
【0038】
このように、車両1の発進時では、駆動輪用モータ2の回転速度が上昇するにしたがってブレーキホールドが解除されるので、登坂路等でも車両1がずり下がることもなく、滑らかに発進する。
尚、車両1の走行中は、ブレーキホールドを行わず、アクセル開度に基づくトルク指令により駆動輪用モータ2を運転する。
【0039】
また、停止するまでの減速時も、ブレーキホールドを行なわず、第1の実施の形態と同様に、駆動輪用モータ2を、回生トルク指令に基づく回生運転を行い、補機7の駆動に必要な最低回転速度 TH までモータ回転速度が下がった時、クラッチ4を切り離す。
かかる第2の実施の形態の構成によれば、駆動輪用モータ2を補機7駆動用として用いるため、停止時、クラッチ4が切れて車輪9に動力が伝わらなくなるが、ブレーキキャリパ14によりブレーキがかけられるので、車両1が登坂路等で停車しているときでも車両1が自重で動くのを防止することができ、発進時には、車両1のずり下がりを防止することができ、滑らかに発進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック構成図。
【図3】図2の動作を示すフローチャート。
【図4】図3の停止時の制御を示すフローチャート。
【図5】図3の発進時の制御を示すフローチャート。
【図6】図3の走行中の制御を示すフローチャート。
【図7】図3の減速時の制御を示すフローチャート。
【図8】第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャート。
【図9】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック構成図。
【図10】図9の停止時の制御を示すフローチャート。
【図11】図9の発進時の制御を示すフローチャート。
【図12】第2の実施の形態の動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 車両
2 駆動輪用モータ
4 クラッチ
7 補機
11 制御装置
21 アクセルスイッチ
22 車速センサ
23 回転センサ

Claims (7)

  1. 駆動輪へ動力を伝達する電動機を備えた電気自動車において、
    前記電動機の動力が常時伝達される補機と、
    前記電動機の動力を駆動輪に伝達する動力伝達経路に設けられてあって、該電動機から駆動輪への動力の伝達・切り離しが自由な動力断接手段と、
    車両の走行状態を判定する車両走行状態判定手段と、
    該車両走行状態判定手段により、車両の停止状態と判定されたとき、動力断接手段を制御して前記電動機の動力を駆動輪から切り離し、電動機を駆動する停止時制御手段と、
    前記車両走行状態判定手段により、車両の発進状態と判定されたときは、前記電動機に逆トルクをかけて電動機を回転停止させてから、動力断接手段を制御して動力伝達状態とし、前記電動機を駆動する発進時制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電気自動車の補機駆動装置。
  2. 電気自動車の車速を検出する車速検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、を備える一方、
    前記車両走行状態判定手段は、車速検出手段により検出された車速が零であり、アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度が零のときに車両の停止状態と判定し、検出された車速が零であり、アクセル開度が零ではないときに車両の発進状態と判定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車の補機駆動装置。
  3. 車両を停止させる制動手段を備える一方、
    前記車両走行状態判定手段により、車両の停止状態と判定されたときは、制動手段を制御して車両を停止状態に保持し、車両の発進状態と判定されたときは、制動手段による保持を、発進時制御手段による電動機の駆動に応じて解除するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の電気自動車の補機駆動装置。
  4. 前記補機は、少なくともオルタネータであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電気自動車の補機駆動装置。
  5. 前記補機は、少なくともパワーステアリングポンプであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電気自動車の補機駆動装置。
  6. 前記補機は、少なくとも操作力を増大させる負圧ポンプであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電気自動車の補機駆動装置。
  7. 前記補機は、少なくとも空調装置用コンプレッサであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電気自動車の補機駆動装置。
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