JP2710111B2 - 金属製グレーチング - Google Patents

金属製グレーチング

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JP2710111B2
JP2710111B2 JP2469394A JP2469394A JP2710111B2 JP 2710111 B2 JP2710111 B2 JP 2710111B2 JP 2469394 A JP2469394 A JP 2469394A JP 2469394 A JP2469394 A JP 2469394A JP 2710111 B2 JP2710111 B2 JP 2710111B2
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豊 小森
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岡島工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排水溝の開口等に覆着
される金属製グレーチングに関する。
【0002】
【従来の技術】通路の雨水用溝蓋等には、排水を良くす
るためグレーチングが用いられ、特に、機械的強度に優
れる金属製グレーチングが多用されている。しかるに、
金属製であるため、自動車等が走行したり、人が歩いて
このグレーチング上に乗ったりすると滑り易い欠点があ
った。こうしたことから、滑り防止対策として、これま
でグレーチングの主部材1の上面を凹凸形状とする工夫
が採られてきた(図10)。例えば、主部材の上面にエ
ンボス凸部を設けたり、実公平5−19425号公報の
ごとく、凸条の上に所定間隔をおいて突起部を形成した
りする方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のごとく
の凹凸形状を設けた金属製グレーチングAには、連結材
2が蛇行するといった不具合のある製品が出来易かっ
た。グレーチングの製造工程は、一般に、まず幅方向を
上下にした帯板状の主部材1,1,…を平行に複数配設
する。そして、この主部材1に格子状にクロスさせて棒
状の連結材2(通称、「クロスバー」という。)を載置
する。次いで、その一方から他方に電流を流し、接合部
4に大電流を集中させ加熱する。しかる後、圧接するこ
とで、主部材1に連結材2を埋め込むようにして固定す
る方法を採っている。従って、主部材1の上面1aに凹
凸形状を設けると、この圧接時に連結材2が凹部5に落
ち込んで曲り易かった。
【0004】連結材2の下面は、必ずしも主部材1の凸
部6で支えられておらず、凹部5で浮いた箇所が何箇所
かでてきた。これを解消すべく予め主部材1に係る凸部
6の位置を整えようとすると、多くの時間と労力を費や
さねばならず実際問題として不可能であった。更に、連
結材2が主部材1の凸部6で当初支えられたとしても、
大きな力が加えられる圧接時に、連結材2が外力をかわ
し、凹部5に逃げ込む状態になり、曲り部7をつくるこ
とも多かった(図10)。そして、曲り部7は、そのま
ま製品の表側に現われるため、見栄えが悪く、商品価値
を下げていた。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、滑
り止め機能をもたせながら連結材が蛇行しないようにし
た金属製グレーチングを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属製グレーチ
ングは、幅方向を上下にして帯板状の主部材を平行に複
数配設し、この主部材に格子状に直交させて棒状の連結
材を載置し、更に、その接合部を圧接固定してなる金属
製グレーチングにあって、上記主部材の上面平坦部に、
一側から他側へと斜向する凹溝を多数形成し、平面視
で、凹溝と主部材の一側との交点を通って主部材に直交
させた直線が主部材の他側地点で平坦部の領域内に全て
入り込むと共に、凹溝と主部材の他側との交点を通って
主部材に直交させた直線が主部材の一側地点で平坦部の
領域内に全て入り込むように構成したことを特徴とす
る。ここで、「その接合部を圧接固定してなる」とは、
主部材と連結材の当接部分を加熱した後、大きな力を加
えて互いに固定することをいう。
【0007】
【作用】本発明に係る金属製グレーチングによれば、主
部材の上面平坦部に凹溝を一側から他側へと斜向するよ
うに多数設けるので、グレーチング表面に起伏が形成さ
れ、滑り止めになる。そして、平面視で、凹溝と主部材
の一側(又は他側)との交点を通って主部材に直交させ
た直線が主部材の他側(又は一側)地点で平坦部の領域
内に全て入り込むように構成しているので、主部材に対
するいかなる直交線も上面平坦部の領域を含むことにな
り、圧接等で大きな外力が加わっても連結材が凹溝に落
ち込んだりズレ込んだりすることはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。 (1)実施例1 図1〜図5は、本発明に係る金属製グレーチングの一実
施例を示す。図1は金属製グレーチングの要部拡大斜視
図、図2は図1の平面図、図3は主部材の斜視図、図4
は図3の縦断面図、図5は図3の平面図を示す。金属製
グレーチングAは全体形状が規格化された直方体状をな
し、多数の主部材1,1,…とこれに直交する連結材
2,2,…で組格子を構成して、その周囲を一定幅の側
板3で囲む。
【0009】主部材1は、図1のごとくの断面I字状の
帯板(通称「Iバー」という。)からなる。主部材1は
幅方向を上下にして平行に複数配設される。主部材1の
上面平坦部11には凹溝12が多数形成され、滑り止め
機能を発揮している。これらの凹溝12,12,…は、
主部材1の型鋼を製造する熱間圧延工程で同時に造られ
る。上面平坦部11で一側13から他側14へと傾斜角
θを約30度に斜向させて、凹溝12を設ける(図
5)。凹溝12,12,…は、上底と下底が交互に現わ
れる台形の平坦部11ができるよう「ハ」の字状に一定
ピッチで繰り返している。凹溝12をハの字状としたの
は、各方向からのノンスリップ効果が得られるためであ
る。
【0010】ここでは、主部材1として4.5mm厚の
ものを使用し、溝幅3mm,平坦部11の台形形状の上
底長さを約4mm,下底長さを約18mmとしている。
従って、平面視で(図2)、凹溝12と主部材1に係る
一側13との交点aを通って主部材1に直交させたいず
れの直線L1も主部材1の他側14地点で平坦部11の
領域内に入り込む。更に、凹溝12と主部材1に係る他
側14との交点bを通って主部材1に直交させたいずれ
の直線L2も、主部材1の一側13地点で平坦部11の
領域内に入り込む。より詳しくは、台形形状の平坦部1
1の下底角部cを通って直交線L3を引くと、隣の反転
した台形形状した平坦部11の下底角部dが必ず直交線
L3を乗り越えて入り込んだ状態になっている。
【0011】本実施例では凹溝12の深さを約2mmと
するが、凹溝12深さは1〜4mmの範囲が好適範囲で
ある。より好ましくは、1.5〜3.0mmの範囲であ
る。凹溝12が浅すぎると防滑効果がでず、また4mm
を越えると防滑効果にさほど差がでないからである。ま
た、既述のごとく4.5mm厚の主部材1の採用例を示
すが、主部材1は3〜7mmの範囲で適宜選択できる。
凹溝12の溝幅は3〜6mmの範囲、傾斜角θは25度
〜40度の範囲が好ましい。20度未満になると凹溝1
2が斜向しすぎ、防滑効果が薄れるためである。また、
40度を越えると、凹溝12の幅を狭くしなければなら
ないからである。尚、凹溝12の他に台形形状の上面平
坦部11の下底中央に円窪15を設けると、更なるスリ
ップ防止が高まり好適となる。(図6)。
【0012】連結材2は、約5mmの金属製棒状材を捩
ったツイスト棒からなる(図1)。連結材2は、凹溝1
2を有する平坦部11を上方にして主部材1を複数立設
した後、これらに直交させ且つ一定間隔W毎に主部材上
面へ載置される。そして、主部材1と連結材2とを電気
圧接で固定して格子状のグレーチングAが組立てられる
ことになる(図3)。
【0013】具体的には以下のごとくである。主部材1
に格子状に連結材2を載置し、その一方から他方に電流
を流し、接合部4に大電流を集中させ、これによって生
ずるジュール熱を熱源として接合部4を加熱する。加熱
温度は、主部材1の材質たる炭素鋼の再結晶温度以上と
する。次いで、連結材2の上から主部材1の面上へ圧力
を加える。連結材2が略平坦部11と面一になるまで埋
め込む。大きな圧力を加えることによって、塑性変形を
起こさせ圧接固定を確かなものとする。製造段階では、
定尺ものの大きなグレーチングを製作し、その後、用途
別に切断されていく。
【0014】符号3は側板を示す。所定大きさに切断さ
れたグレーチングの側面を補強するものである。溶接に
よって主部材1,連結材2と接合する。本実施例では、
平鋼からなる側板3を使用する。
【0015】(2)実施例2 実施例1に代えて、主部材1の上部を約5度のテーパ状
に形成している(図7,図8)。凹溝12の間口を大き
くし、ノンスリップ効果を上げるためである。他の構成
は実施例1と同じである。ただ、本実施例では、台形形
状の下底頂点eを通った主部材1に対する直交線L4
は、隣接の平坦部11に係る下底頂点fを通る構成で、
平坦部11の領域内に入り込む限界状態になっている。
【0016】(3)実施例3 本実施例に係る主部材1の平面図を図9に示す。凹溝1
2は緩やかなS字カーブを描いている。斯る構成をとる
ことによって、凹溝12を多少大きくしても連結材2が
凹溝12に落ちることもなく、前記実施例1,2よりも
より好ましい形態になっている。他の構成は実施例1と
同じである。
【0017】(4)実施例の効果 前記態様からなる金属製グレーチングは、いずれも主部
材1の上面平坦部11に凹溝12が多数形成されるの
で、摩擦抵抗が大きくなり、凹溝12部分でスリップす
るのを防ぐ役目を果たす。また、金属製グレーチングA
の製造にあっては、凹溝12位置はその製法からどうし
ても不揃いになるが、たとえ不揃いであっても連結材2
が凹溝12に落ち込むことはない。すなわち、主部材1
のどの地点での直交線L(L1〜L4)も平坦部11が
含まれる。そして、台形形状の平坦部11の下底角部c
から連結材2が外れて凹溝12に落ちようとすると、隣
接する台形形状の平坦部11の下底角部dがこれを阻止
するので、凹溝12に落ち込むことはない。故に、連結
材2は電気圧接時に、ピッチ間隔がズレたり曲ったりす
ることもなく、初めの姿態を維持して直線状のままで主
部材1に固定される。従前のごとく、連結材2が蛇行し
たり凹溝12に落ち込んで上下にうねりが出たりするこ
ともなく、出来上った製品は見栄えが良く品質的にも優
れたものとなる。
【0018】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で
種々変更できる。前記実施例では、凹溝12をハの字状
に形成したが、同方向に揃えることもできる。また、主
部材1と連結材2の圧接固定は電気圧接に依ったが、ガ
ス圧接法等を採ってもよい。更に、すべての主部材1の
上面に凹溝12を形成することは要せず、主部材1の一
定比率に凹溝12を設けることでもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のごとく本発明の金属製グレーチン
グは、主部材の上面平坦部に凹溝を形成してノンスリッ
プ機能を帯有しながら、連結材が整然と直線状に配設さ
れた製品に仕上がるので、見栄えが良く、品質向上に多
大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に用いた金属製グレーチングの要部拡
大斜視図である。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】実施例1の主部材の斜視図である。
【図4】図3の縦断面図である。
【図5】図3の平面図を示す。
【図6】実施例1の主部材と別態様の主部材を示す平面
図である。
【図7】実施例2に係る主部材の縦断面図である。
【図8】図7の平面図を示す。
【図9】実施例3の主部材を示す平面図である。
【図10】従来技術の金属製グレーチングの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 主部材 11 平坦部 12 凹溝 13 一側 14 他側 2 連結材 a 交点 b 交点 A グレーチング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向を上下にして帯板状の主部材を平
    行に複数配設し、該主部材に格子状に直交させて棒状の
    連結材を載置し、更に、その接合部を圧接固定してなる
    金属製グレーチングにあって、該主部材の上面平坦部
    に、一側から他側へと斜向する凹溝を多数形成し、平面
    視で、該凹溝と該主部材の一側との交点を通って主部材
    に直交させた直線が該主部材の他側地点で該平坦部の領
    域内に全て入り込むと共に、該凹溝と該主部材の他側と
    の交点を通って主部材に直交させた直線が該主部材の一
    側地点で該平坦部の領域内に全て入り込むように構成し
    た金属製グレーチング。
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