JP2708150B2 - 焦点調節装置 - Google Patents

焦点調節装置

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JP2708150B2
JP2708150B2 JP61007774A JP777486A JP2708150B2 JP 2708150 B2 JP2708150 B2 JP 2708150B2 JP 61007774 A JP61007774 A JP 61007774A JP 777486 A JP777486 A JP 777486A JP 2708150 B2 JP2708150 B2 JP 2708150B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、焦点調節装置の改良に関するものである。 〔発明の背景〕 従来から、補助光学ユニットとしてフィルターを内蔵
したカメラは一眼レフを含めて数種のものが知られてお
り、その中には短焦点レンズ付きのコンパクトカメラも
あった。短焦点レンズ付きのコンパクトカメラの場合、
レンズ前面にフィルターを設けると周辺光の“けられ”
等の問題が発生するためフィルターをレンズ前面に設け
ることができないので数種のフィルターを撮影レンズ内
に設けるという設計手法が採用されているが、この公知
のフィルター内蔵型短焦点レンズ付きカメラではフィル
ター無しの撮影モードの時にもフィルターと同等の肉厚
及び屈折率の素通しガラスを撮影光路内に入れるように
構成されているため、フィルター使用時には前記素通し
ガラスを撮影光路内から退避させるスペースが必要とな
り、従って、カメラの体積が大型化するという欠点があ
った。(前記の如き肉厚の素通しガラスを撮影光路内に
進入させるのはフィルター無しの撮影時には撮影レンズ
の焦点がフィルター有りの撮影時にくらべてフィルム面
後方へずれてしまうため、それを補正しなければならな
いからである。) 〔発明の目的〕 本発明の目的は、フィルターを光路に出し入れする際
の前記フィルターの屈折率に帰因するピント位置のずれ
の問題を簡単に解消できる焦点調節装置を提供しようと
するものである。 〔発明の概要〕 上記目的を達成するため本発明による焦点調節装置
は、レンズユニットと、前記レンズユニットと組み合わ
される第1の状態をとり、また、組み合わされない第2
の状態をとり得るフィルターと、を有する結像光学系の
ための焦点調節装置において、対象物までの距離に依存
した信号を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結
果を前記結像光学系の予め決められた複数の焦点調節位
置に対応させることにより該複数の焦点調節位置のいず
れかに前記結像光学系を設定する焦点調節手段と、前記
フィルターが前記第1の状態をとる場合に対応して、前
記フィルターの屈折率に起因するピント位置のずれを補
正するように、前記検出手段の検出結果に対する前記予
め決められた複数の焦点調節位置の対応関係を変更する
変更手段と、を有することを特徴とするものである。 〔発明の実施例〕 以下に図面を参照して本発明の実施例を説明する。な
お、以下の実施例は、閃光装置とともにAF装置やAE装置
をも内蔵しているカメラに本発明を適用した場合を示し
たものである。 第1図乃至第4図は本発明によるカメラの機構部分の
一実施例を示した概略図である。同図において、1はカ
メラ本体であり、該カメラ本体1の表面にはレリーズボ
タン1aが設けられるとともに閃光装置の発光部2が設け
られている。3はカメラ本体1の中に設けられた撮影光
路上の開口であり、該開口3の前方(図に於て紙面の表
側の方向)には不図示の撮影レンズが配置される一方、
該開口3の後方(図において紙面の裏側の方向)には不
図示のシャッターが配置されている。4は閃光装置発光
部2の前方に進入しうる第一の偏光フィルターであり、
該フィルター4は軸4aを中心として回動する揺動体とし
て構成されている。(この実施例では、該偏光フィルタ
ー4は光の縦波のみを透過しうる偏光フィルターとして
構成されている。)5は開口3の前方位置(撮影レンズ
の後方位置)に進入しうる第二の偏光フィルターであ
り、該偏光フィルター5は軸5aを中心として回動しうる
揺動体として構成されている。(この偏光フィルター5
は本実施例では光の横波のみを透過させるフィルターと
して構成されている。)各フィルター4及び5の軸4a及
び5aには図示のように歯車4b及び5bが一体に形成されて
おり、これらの歯車4b及び5bに噛合う歯車6及び7が設
けられるとともに歯車6と歯車7とが互いに噛み合って
いる。また、歯車6に噛み合う原動歯車8の表面にはピ
ン8aが突設されており、ピン8aに遊嵌するヨーク9aを有
したスライダー9が設けられている。スライダー9は図
示せぬ水平なガイドに沿って図において左右方向に移動
できるように案内されており、ヨーク9aに取付けられた
ばね10によって常に矢印の方向に附勢されている。この
ため、原動歯車8には常に反時計方向のトルクが加えら
れており、その結果、各偏光フィルター4及び5はそれ
ぞれ常に閃光装置発光部2の光路内と撮影レンズの光路
内とに進入する方向に附勢されている。 前記各偏光フィルター4及び5を前記各光路外の位置
に係止させておくための係止装置11が偏光フィルター5
の下方に設けられている。この係止装置11は図示のよう
に揺動アームとして構成されており、その中間部分の軸
11aにおいて揺動可能に支持されている。該係止装置11
の一端側には偏光フィルター5に突設された突起5cを係
止する係止爪11bが設けられており、ばね12によって軸1
1aを中心として反時計方向に常に附勢されている。該係
止装置11にはまた、その係止爪11bの背側に突出した鉄
片11cがあり、この鉄片11cは電磁石13の先端に対向して
いる。電磁石13は偏光フィルター4及び5の係止を解除
するための係止解除装置を構成しており、電磁石13が励
磁されることによって偏光フィルター5の突起5cと係止
装置11の係止爪11bとの係合を解放することができる。 14は自動合焦装置のレンズ移動機構(図示せず)と連
動して回転される距離リングであり、該距離リング14は
その内周面において不図示の地板上において回転のみ可
能に支持されるとともに不図示のばねにより常に時計方
向に附勢されている。この距離リング14はレンズ移動機
構停止装置の一部を構成しており、その外周面には鋸刃
状の多数の爪14aが形成されている。 距離リング14の直上位置には軸15aで揺動可能に支持
されたベルクランク状のストップ爪15が配置されてお
り、その鉛直辺部に取付けたばね15bによって軸15aを中
心として常に時計方向に附勢されている。ストップ爪15
はレンズ移動機構停止装置の主要部を構成している部材
であり、その水平辺部の先端には距離リング14の爪14a
と係合して該リング14の回転を停止させるための鉤爪15
cが設けられている。ストップ爪15の鉛直辺部には鉄片1
5dが突設されており、この鉄片15dに対向して電磁石16
が設けられている。電磁石16は距離リング14の爪14aと
ストップ爪15の鉤爪15cとの係合を外して距離リング14
の回転を可能にさせる部材であり、自動合焦装置のレン
ズ移動機構の一部を構成している。 以上の説明から明らかなように、偏光フィルター4及
び5に機械的に連結された歯車列とスライダー9及びば
ね10は偏光フィルターの駆動装置を構成しており、一
方、係止装置11を制御する電磁石13は偏光フィルターの
係止解除装置を構成している。そして、該駆動装置と該
係止解除装置及び係止装置によって前記偏光フィルター
の自動操作装置が構成されている。 第5図はレンズ移動距離検出装置とレンズ移動量補正
装置の一部を示した図である。 第5図において、17は距離リング14に固定された摺動
片であり、該摺動片17は二つの脚17aと17bとを有し、該
脚は不図示の構造部材上に固定されたパルス板18の上を
矢印方向に距離リング14の回転に伴って摺動する。パル
ス板18は絶縁板上に導体パターン18a,18b,18cを形成し
たものであり、摺動片17の一方の脚17aは導体パターン1
8a上に沿って摺動し、他方の脚17bは導体パターン18bと
18cとに接触する。摺動片17の脚17a及び17bが導体パタ
ーン18aと18bとにそれぞれ接触する時は導体パターン18
aと18bとが短絡され、脚17aと17bとが導体パターン18a
と18cとにそれぞれ接触する時には導体パターン18aと18
cとが短絡される。導体パターン18bは導体パターン18c
に対して孤立したパターン形状となっているが、これは
後に明らかになるように、レンズ移動量を電気的に補正
するためのものである。導体パターン18aと18cは接続線
を介して適当な電源の正極と負極とに接続されている
が、導体パターン18bには電源が接続されていない。 一方、導体パターン18bは電気配線を介して電気接片1
9に接続され、導体パターン18cは電気配線を介して電気
接片20に接続されている。両電気接片19と20のそれぞれ
の基端部間には絶縁物21が挾まれていて両電気接片を互
いに分離しているが、両電気接片19及び20のそれぞれの
先端部は、常時は互いに接触状態にあり、また、電気接
片19には導体パターン18aが接続している。 電気接片20の先端部背面に面して電磁石22が配置され
ており、該電磁石22に吸引される鉄片20aが電気接片20
に固定されている。 電磁石22及び電気接片19と20並びに導体パターン18b
は後に明らかになるように、レンズ移動量を電気的に補
正するためのレンズ移動量補正装置の要部となってい
る。 また、パルス板18と摺動片17とは(更に詳細には、導
体パターン18cと摺動片17)距離リング14の回転角検出
器、(すなわちレンズ移動量検出器)となっている。 第6図は本発明のカメラに搭載される制御装置の概略
構成を示した図である。 第6図において、23はレリーズボタン1a(第1図〜第
4図)をハーフストロークだけ押込んだ時に閉じられる
スイッチ、24はレリーズボタン1aをフルストローク押込
んだ時に閉じられるスイッチ、25は距離リング14の回転
角に比例してオンオフされるスイッチであって第5図の
摺動片17とパルス板18とによって構成されるスイッチで
ある。26は被写体距離検出回路、29は被写体距離検出回
路26で測定された被写体距離が予め定められた限界値よ
りも大きいか否かを判別する限界距離判別回路、32は被
写界光の明暗に応じて出力を発生する被写界光応動回
路、39は撮影レンズを合焦位置に位置決めされるための
合焦制御回路、45は前記電磁石13(すなわち係止解除装
置)の駆動を決定するフィルター操作決定回路、48は前
記偏光フィルターが光路内に入った時に撮影レンズの移
動量を補正するためのレンズ移動量補正回路である。 被写体距離検出回路26には公知のAF装置(オートフォ
ーカス装置)に装備されている測距回路27と、該測距回
路27の出力に基いて動作するディジタルカウンタ28と、
が含まれている。 被写界光応動回路32には、公知のAE装置の検出部と閃
光装置の制御部とが含まれており、本実施例では明暗判
別回路33、昇圧回路35、発光回路37、充電用コンデンサ
36、ツェナーダイオード38、及び昇圧回路駆動用トラン
ジスタ34等で構成されている。明暗判別回路33には公知
の測光素子と測光回路が含まれており、測光素子の出力
から被写界の明るさが所定の明るさよりも暗い時に出力
をトランジスタ34に対して発生する。合焦制御回路39に
は、前記電磁石16を制御してレンズ移動を行わせる距離
調節回路40、前記摺動片17とパルス板18とで構成される
スイッチ25(すなわち、レンズ移動量検出器)、スイッ
チ25から発生されたパルスを整形する単安定マルチバイ
ブレータ43、レンズ移動量をカウントするディジタルカ
ウンタ44、電磁石16を駆動するトランジスタ41、測距値
とレンズ移動量とを比較するディジタルコンパレータ4
2、等が含まれている。 フィルター操作決定回路45は合焦制御回路39の出力
(更に詳細には距離調節回路40の出力)とレンズ移動量
補正回路48の出力とに基いて出力を生ずるアンドゲート
46と、電磁石13の駆動用トランジスタ47とを含んでい
る。また、レンズ移動量補正回路48は、限界距離判別回
路29の出力と被写界光応動回路32の出力とに基いて動作
するアンドゲート49と、電磁石22と、電磁石22の駆動用
トランジスタ50と、電気接片19及び20並びに該電気接片
に接続されたパルス板18、等で構成されている。 53はスイッチ24が閉じられた時に生ずるパルスを整形
する単安定マルチバイブレータであり、距離調節回路40
を駆動するためのパルスを供給する。また、51及び52は
インバータ、r1はプルアップ抵抗、r2はツェナーダイオ
ード38の両端に設けられた分圧抵抗である。 限界距離判別回路29には基準値発生回路30とディジタ
ルコンパレータ31とが含まれており、ディジタルコンパ
レータ31は基準値発生回路30の出力とカウンタ28の出力
とを比較し、カウンタ28の出力が小さい時(被写体距離
が所定の限界値よりも小さい時)にアンドゲート49に対
して出力を発生する。 また、ブロック化して示した各回路においてRで表示
される端子はリセット信号の入力端子、Sはセット信号
の入力端子、を表わしている。 次に第1図乃至第6図を参照して本実施例のカメラに
おける各部の作動を説明する。なお、第6図の回路動作
の説明に先立って、第1図乃至第4図の各図の状態を撮
影時の状態に合わせて説明しておく。 第1図は撮影操作開始前及び撮影終了後のリセット状
態を示している。 第2図は被写界光が明るく、閃光装置の充電が行われ
ない時の撮影時(撮影直前)の状態を示している。 第3図は被写界光が暗くて閃光装置の充電が行われる
が、被写体距離が所定値(たとえば4m)以上の時の撮影
直前の状態を示している。 第4図は被写界光が暗くて閃光装置の充電が行われ、
且つ、被写体距離が所定値以下の時の撮影直前の状態を
示す。 すなわち、本実施例のカメラでは、被写界光が暗く且
つ被写体距離が所定値以下の時にのみ、第一及び第二の
偏光フィルター4及び5がそれぞれ閃光装置の光路と撮
影レンズの後方とに進入するように構成されている。 撮影に際してカメラを構えてレリーズボタン1aをまず
半押しすると、スイッチ23が閉じてインバータ51の入力
端子の電圧レベルがL(低下)となるため、インバータ
51に出力が生じて測距回路27と明暗判別回路33とを動作
させるためのセット信号が前記両回路27と33とに印加さ
れる。このため、測距回路27では被写体距離に関する出
力が発生しディジタルカウンター28では被写体距離(す
なわち測距値)が演算される。カウンター28で演算され
た測距値はディジタルコンパレータ31において基準値発
生回路30の出力と比較され、該測距値が基準値発生回路
30の出力(すなわち、限界距離)よりも小さければ(測
定被写体距離が限界距離よりも小さければ)コンパレー
タ31からアンドゲート49に対して出力が発生し、大きけ
れば(測定被写体距離が限界距離よりも大きければ)コ
ンパレータ31から出力が発生しない。従って、被写体距
離が限界値(たとえば4m)よりも小さい場合にはレンズ
移動量補正装置48に対する一方の入力が生じ、被写体距
離が限界値よりも大きい場合にはレンズ移動量補正装置
48に対する一方の入力は生じないので、レンズ移動量補
正装置48が被写体距離の大小によって動作することがわ
かる。 レンズ移動量補正装置48の作動は被写界光応動回路32
の出力によっても制御されるので以下には被写界光応動
回路32の作動を説明した後、レンズ移動量補正装置48が
動作する撮影状況と動作しない撮影状況とに分けて説明
を行う。 前記の如き測距動作と同時に被写界光応動回路32で
は、被写界光の測定が行われるとともにその測定値に応
じて閃光装置の動作準備がなされる。すなわち、インバ
ータ51からの入力信号によってセットされた明暗判別回
路33では被写界光の測光が行われ、その測光値が所定の
基準値よりも低ければ明暗判別回路33から出力が発生し
てトランジスタ34が駆動され、昇圧回路35が動作して発
光回路37をセットするとともにコンデンサ36を充電させ
る。その結果、点Aにおける電位が上昇すると、これが
被写界光応動回路32の出力となってレンズ移動量補正装
置48のアンドゲート49に入力として印加されることにな
り、逆に、被写界光が所定の基準値よりも明るければ明
暗判別回路33からの出力もないのでアンドゲート49に対
する出力も生じない。 従って、第6図の回路では、(i)被写体距離が限界
値よりも大きく、被写界光が基準値よりも明るい場合、
(ii)被写体距離が限界値よりも大きく、被写界光が基
準値よりも暗い場合、(iii)被写体距離が限界値より
も小さく、被写界光が基準値よりも明るい場合、(iv)
被写体距離が限界値よりも小さく、被写界光が基準値よ
りも暗い場合、が生ずるが、以下には(i)〜(iv)に
ついて回路動作を順次説明する。 (i) 被写体距離が限界値よりも大きく且つ被写界光
が基準値よりも明るい場合。 限界値判別回路29と被写界光応動回路32とからアンド
ゲート49に対する出力が生じないのでレンズ移動量補正
装置48の電磁石22(第5図参照)は附勢されず、電気接
片19及び20は互いに接触状態を維持し、従って、導体パ
ターン18bと18cとは短絡されている。それ故、導体パタ
ーン18bは導体パターン18cと同一電源の同じ極に接続さ
れており、導体パターン18bは導体パターン18cと同じ役
割りをする。 一方、アンドゲート49からの出力が生じないのでフィ
ルター操作決定回路45のアンドゲート46に対する一方の
入力もなく、従って電磁石13(すなわち係止解除装置)
が附勢されないのでフィルター5の係止は解除されず、
フィルター4及び5はそれぞれ閃光装置の光路と撮影レ
ンズの光路(すなわち開口3の光路)には進入しない位
置に保持される。 測距及び測光の完了を知らせる表示が不図示の表示装
置に現れたのを確認した後、撮影者がレリーズボタン1a
を更に押込むとスイッチ25が閉成してインバータ52に出
力が生じ、これに応じて単安定マルチバイブレータ53の
出力端からパルスが生じ、距離調節回路40がセットされ
る。このため、距離調節回路40は出力を生じてトランジ
スタ41を駆動して電磁石16を励磁する。このため電磁石
16はストップ爪15(第1図)の鉄片15dを吸着すること
によってその鉤爪15cを距離リング14の爪4aからはずす
ので、距離リング14がそれと一体のレンズ移動機構とと
もに不図示のばね駆動装置によって第1図で時計方向に
一定速度で回転される。 距離リング14が回転すると該リング14に取付けられて
いる摺動片17(第5図)の二つの脚17aと17bがパルス板
18上の導体パターン18aと18b及び18cに接触しつつ第5
図の矢印の方向に移動する。導体パターン18bと18cとは
それぞれ所定間隔で形成されているため、摺動片17の脚
17bが導体パターン18bと18cの列に沿って移動すると導
体パターン18aと18cとに接続した回路にはパルス列が発
生することになる。従って、該回路に設けたトランジス
タ等によって構成されるスイッチ25(第6図)は摺動片
17の脚17bが導体パターン列18bと18cとを1個ずつ乗越
える度にオンオフして距離リング14の回転角(すなわち
レンズ移動量)に応じた数のパルスを発生する。この場
合、前記したように電気接片19と20とが接触していて導
体パターン18bと導体パターン18cとは同一電源の同一極
に接続されているので導体パターン18bも導体パターン1
8cの一個と同じになっており、従って、摺動片17の脚17
bが導体パターン18bと接触した時に最初のパルスが単安
定マルチバイブレータ43の入力端子に印加され、以後、
脚17bが導体パターン18cを乗越える度に後続パルスが単
安定マルチバイブレータ43の入力端子に印加される。 なお、導体パターン18bは距離リング14が原位置にあ
る時には摺動片17の脚17bに対して第5図の位置にあり
導体パターン18cの前に設けられている。 前記のように距離リング14の回転に伴ってスイッチ25
がオンオフすると、単安定マルチバイブレータ43はそれ
に同期した整形パルスを発生し、このパルスをディジタ
ルカウンタ44がカウントすることによって距離リング14
の回転量(すなわち、レンズ移動量)が検出される。こ
のディジタルカウンタ44の出力はディジタルコンパレー
タ42に印加されてディジタルカウンタ28の出力である実
測距値と比較されることにより、合焦判定が行われる
が、レンズ移動量が実測距値と対応する値となるとディ
ジタルコンパレータ42から出力が発生し、これが距離調
節回路40のリセット信号として距離調節回路40に印加さ
れるので距離調節回路40の出力はなくなってトランジス
タ41が非導通となり、電磁石16は消勢される。このた
め、ストップ爪15はばね15bの力によって時計方向に駆
動されて鉤爪15cが距離リング14の爪14aの間にとび込ん
で距離リング14の回転を停止させると同時にレンズ移動
機構を停止させて撮影レンズを合焦位置に停止させる。
この時のカメラの状態は第2図に示すものとなる。 この後、不図示のタイマーのカウントアップに同期し
てシャッター制御回路が駆動されて撮影が行われた後、
フィルム巻上げが行われ、更に距離調節回路40への別の
リセット信号によって再び電磁石16が励磁された後、距
離リング14は第1図の位置に戻される。 (ii) 被写体距離が限界値よりも大きく、且つ被写界
光が基準値よりも暗い場合。 この場合は、明暗判別回路33から出力が発生してトラ
ンジスタ34を駆動し、昇圧回路35によってコンデンサ36
に充電が行われるためA点の電位が上昇して被写界光応
動回路32からアンドゲート49への出力が発生するが、デ
ィジタルコンパレータ31からアンドゲート31への出力が
生じないのでアンドゲート49は導通せず、従って、電磁
石22は励磁されない。その結果、フィルター操作決定回
路45のアンドゲート46も導通せず、電磁石13が励磁され
ないので偏光フィルター4及び5の係止解除は行われ
ず、偏光フィルター4及び5は閃光装置の光路及び撮影
光路に進入することなく保持される。また、電磁石22が
励磁されないので前記したように導体パターン18bは導
体パターン18cと同じになり、距離リング14の回転開始
に伴って摺動片17の脚17bが最初に導体パターン18bに接
した時にレンズ移動量検出パルスの最初のパルスが単安
定マルチバイブレータ43の入力端子に加えられることに
なる。 なお、この場合もスイッチ24の閉成に伴う回路動作
と、スイッチ25のオンオフに基く回路動作は前記(i)
の場合と同じであるため以後の説明を省略する。この場
合、偏光フィルター4及び5の位置と距離リング14の位
置は第3図に示した状態となる。 (iii) 被写体距離が限界値よりも小さく、且つ被写
界光が基準値よりも明るい場合。 この場合は、ディジタルコンパレータ31からアンドゲ
ート49に対して出力が生ずるが被写界光応動回路32から
はアンドゲート49に対して出力が生じないので電磁石22
及び13は共に励磁されず、従って、フィルター4及び5
の係止は解除されない。また、導体パターン18bは前記
(i)と同じく導体パターン18cと同じ役割りをするた
め、レンズ移動量補正装置48は動作せず、距離リング14
の回転量検出(レンズ移動量検出)パルスは摺動片17の
脚17bと導体パターン18bとの接触から始まる。従って、
この場合の回路動作の説明も省略する。 (iv) 被写体距離が限界値よりも小さく、且つ、被写
界光が基準値よりも暗い場合。 この場合は、ディジタルコンパレータ31からアンドゲ
ート49に対して出力が生じるとともに被写界光応動回路
32からもアンドゲート49に対して出力が生じるため、ア
ンドゲート49が導通してトランジスタ50が駆動され、電
磁石22が励磁される。このため、電気接片20(第5図)
の鉄片20aが電磁石22に吸着されて電気接片19と20とが
引きはなされ、その結果、導体パターン18bはスイッチ2
5が設けられている回路(これには導体パターン18aと18
cとが接続されている。)から絶縁されてしまい、絶縁
体と同じになってしまう。 一方、アンドゲート49からの出力が生じるのでアンド
ゲート46の一方の入力が生じ、アンドゲート46は導通し
うる状態にセットされる。 この後、レリーズボタン1aのフルストーク操作でスイ
ッチ24が閉じられると、前記したように距離調節回路40
に出力が生じてトランジスタ41が駆動され、電磁石16が
励磁されて前記のように距離リング14の拘束を解放して
レンズ移動を開始させる。一方、距離調節回路40の出力
によってアンドゲート46が導通するのでトランジスタ47
を介して電磁石13が励磁され、その結果、係止位置11の
鉄片11cが第4図に示すように電磁石13に吸引されて係
止爪11bは偏光フィルター5の突起5cから引きはずされ
る。従って、ばね10に対する抵抗力が消失するため、ば
ね10はスライダー9を図の左側へ移動させ、スライダー
9のヨーク9aはそれに係合しているピン8aを介して歯車
8を反時計方向に回転させる。このため、歯車6が時計
方向に回転し、歯車4bが反時計方向に回転して偏光フィ
ルター4が閃光装置の光路内に入り、また、歯車7が反
時計方向に回転し、歯車5bが時計方向に回転して偏光フ
ィルター5が撮影レンズの光路に入る。 一方、距離リング14が回転してレンズが移動し始める
と、距離リング14と一体の摺動片17の脚17bもパルス板1
8上の導体パターンの列18bと18cとに沿って第5図の矢
印の方向に動き始めるが、脚17bが最初に導体パターン1
8bに接触した時にはパルスは生じない。何故ならば前記
したように導体パターン18bは電源から切り離されてし
まっているからである。従って、摺動片17の脚17bが導
体パターン18cに接触してから初めてスイッチ25が閉じ
て単安定マルチバイブレータ43の入力端子に最初のパル
スが印加されることになる。このため、カウンター44で
計数されたパルスは距離リング14の回転量よりも1パル
ス分だけ小さい値となっているので、ディジタルコンパ
レータ42から出力が生じてレンズ移動が停止した時点で
は、レンズは導体パターン18bが絶縁されない時の合焦
位置よりもわずかではあるが前方の位置において停止す
ることになり、その結果、撮影レンズを透過してくる光
線の結像位置は通常の撮影時よりもやや前方に移動する
ことになる。しかるに、この場合は、撮影光路に偏光フ
ィルター5が入っているためこの偏光フィルター5によ
って結像位置はフィルム面より後方へずれてしまうので
前記のように撮影レンズが通常の合焦位置よりも前方に
位置決めされることによって偏光フィルターの進入によ
る結像位置のずれは相殺され、その結果、偏光フィルタ
ー5が入っても結像位置はフィルム面上となる。 第7図は上記の事実を説明するための図であって、同
図においてFはフィルム面、54は撮影レンズ、5は偏光
フィルター、である。また、二点鎖線は偏光フィルター
5が撮影光路内に進入した時の入射光の位置を示してお
り、実線は上記の如きレンズ移動量補正装置48の動作に
よって撮影レンズ54が通常の合焦位置よりも前進させら
れた時の入射光の位置を示している。同図から明らかで
あるように、撮影光路内に偏光フィルター5が進入して
焦点がフィルム面Fよりも後方にずれた場合であっても
撮影レンズ54をその分だけ前方へシフトさせることによ
って焦点のずれを相殺させてしまうことができる。本発
明のカメラにおけるレンズ移動量補正装置48はこのよう
な補正操作を行うためのものである。 従って、本実施例のカメラでは偏光フィルター5が撮
影光路に進入しても焦点のずれを起すことなく撮影を行
うことができ、また、偏光フィルターが閃光装置の光路
と撮影レンズの光路とに入るのでたとえば近距離の閃光
撮影で問題となる「赤目現象」や「とび現象」を起すこ
となく撮影を行うことができる。 なお、前記実施例のレンズ移動量補正装置48ではパル
ス板18上の導体パターンの一部の切離しによってレンズ
移動量を補正しているが、パルス板等によらずに電子回
路で補正するようにしてもよい(たとえば遅延回路、タ
イマー、加減算回路、ゲート、等の種々の方法が可能で
ある)。従って、前記実施例が本発明を限定するもので
ないことは明らかである。 第8図は前記のレンズ移動量補正装置に関する変形実
施例を示したものであり、同図において第6図と同一符
号で表示されているのは第6図に示した回路である。 この実施例はレンズ移動量の補正を電子回路で行うよ
うにしたものであり、電磁石22及びパルス板18上の導体
パターン18bの代りに加算回路55を用い、アンドゲート4
9からの入力信号が入った時にはディジタルカウンター2
8からの入力(実測距値)に一パルス分加算した出力を
合焦制御回路のディジタルコンパレータ42に入力させる
ようにしている。このため、レンズ移動量は実測距値に
対応するものより多くなり、前記第7図に示したように
偏光フィルター5が撮影光路に入っていても焦点がフィ
ルム面より後方へずれることを自動的に防止することが
できる。 〔発明と実施例の対応〕 以上の実施例において撮影レンズ54が本発明のレンズ
ユニットに、第二の偏光フィルター5が本発明のフィル
ターに、被写体距離検出回路26が本発明の検出手段に、
合焦制御回路39が本発明の焦点調節手段に、レンズ移動
量補正装置48が本発明の変更手段に、それぞれ相当す
る。 〔発明の効果〕 以上に説明したように、本発明によれば、フィルター
を光路に出し入れする際の前記フィルターの屈折率に起
因するピント位置のずれの問題を簡単に解消できる焦点
調節装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第4図は本発明が適用されるカメラの一例を
示した概略図であってそれぞれ異る状態を示した図、第
5図は本発明のカメラに装備されるレンズ移動量検出部
及びレンズ移動量補正装置の一例を示した図、第6図は
本発明のカメラの制御装置の一実施例を示した図、第7
図は本発明のカメラにおけるレンズ移動量補正の原理を
説明する図、第8図は第6図の制御装置の一部の変形実
施例を示した図、である。 1……カメラ本体、2……閃光装置の発光部、 3……開口、 4……第一の偏光フィルター、 5……第二の偏光フィルター、 4b,5b,6,7,8……歯車、 5c……突起、9……スライダー、 8a……ピン、9a……ヨーク、 11……係止装置、13,16……電磁石、 15……ストップ爪、14……距離リング、 17……摺動片、18……パルス板、 18a,18b,18c……導体パターン、 19,20……電気接片、21……絶縁物、 22……電磁石、23〜25……スイッチ、 26……被写体距離検出回路、 27……測距回路、 28……ディジタルカウンター、 29……限界距離判別回路、 30……基準値発生回路、 31……ディジタルコンパレータ、 32……被写界光応動回路、 33……明暗判別回路、35……昇圧回路、 37……発光回路、 38……ツェナーダイオード、 39……合焦制御回路、40……距離調節回路、 42……ディジタルコンパレータ、 43,53……単安定マルチバイブレータ、 44……ディジタルカウンター、 45……フィルター操作決定回路、 48……レンズ移動量補正装置、 54……撮影レンズ、55……加算回路。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.レンズユニットと、前記レンズユニットと組み合わ
    される第1の状態をとり、また、組み合わされない第2
    の状態をとり得るフィルターと、を有する結像光学系の
    ための焦点調節装置において、 対象物までの距離に依存した信号を検出する検出手段
    と、前記検出手段の検出結果を前記結像光学系の予め決
    められた複数の焦点調節位置に対応させることにより該
    複数の焦点調節位置のいずれかに前記結像光学系を設定
    する焦点調節手段と、前記フィルターが前記第1の状態
    をとる場合に対応して、前記フィルターの屈折率に起因
    するピント位置のずれを補正するように、前記検出手段
    の検出結果に対する前記予め決められた複数の焦点調節
    位置の対応関係を変更する変更手段と、を有することを
    特徴とする焦点調節装置。
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