JP2708041B2 - トラクターにおける油圧制御装置 - Google Patents
トラクターにおける油圧制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタ−油圧制御
装置に関し、詳しくは、作業機脱着時における操作性を
向上させると共に、正確、且つ安全に作業機を昇降制御
できる油圧制御装置を提供せんとするものである。 【0002】 【従来技術】トラクタ−の機体後部に配置されたロ−タ
リ耕耘装置等の作業機を連結する際に、トラクタ−に乗
ったまま油圧操作レバ−を操作しながら連結部の高さ調
節を行なうことは難しく、このため、機体後部に作業機
昇降用のレバ−やスイッチ類を設けるものが知られてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいて、機体後部に油圧操作レバ−を設け、この油圧操
作レバ−と座席横側部に設けた油圧レバ−とをロッドや
ワイヤ−等の機械的連係手段を介して連動連結するもの
は、これらの連動部材をミッションケ−スとフェンダ−
間の狭い空間内に配設しなければならず、その作業が面
倒な上、連係手段が作動する際に、これがリフトア−ム
や他の機器に当たって作動が確実でない欠点がある。 【0004】また、機体後部に昇降スイッチを設け、こ
の昇降スイッチ操作によりリフトア−ムを昇降させる形
態のものも知られているが、近年、油圧昇降用の電磁弁
は電磁式比例弁で構成される場合が多く、この昇降スイ
ッチを用いて電磁式比例弁を制御する場合、設定値と検
出値との偏差によってリフトア−ムの動作速度が変化し
てしまうことがあり、例えば、その偏差が大き過ぎる場
合には動作速度が速くなって機体後部での作業機の脱着
作業が困難になり、反対に偏差が小さ過ぎる場合には動
作速度が遅くなって調節作業に時間が掛かり、能率が低
下するという不具合があった。 【0005】 【課題を解決するための技術手段】この発明は前記した
問題点に鑑みて提案するものであって、次のような技術
的手段を講じた。即ち、リフトア−ム6、6の回動角度
を設定するポジション設定器17とリフトア−ム6、6
の位置を検出するリフトア−ム角センサ18とを備え、
ポジション設定器17による設定値とリフトア−ム角セ
ンサ18による検出値との偏差を求め、この偏差を解消
させるべく制御部の指令により上昇用比例ソレノイドバ
ルブ19と下降用比例ソレノイドバルブ20を制御して
作業機9を昇降するポジション制御機構を有するトラク
タ−において、前記ポジション設定器17とは別に作業
機昇降用の昇降スイッチ21を機体後部に設け、この昇
降スイッチ21を前記制御部の入力側に接続し、この昇
降スイッチ21を操作したときは制御部の指令により偏
差によらず所定の速度でリフトア−ム6、6が昇降回動
すべく構成したことを特徴とするトラクタ−における油
圧制御装置の構成とする。 【0006】 【実施例】以下、図面に基づきこの発明の実施例を説明
する。まず、構成から説明すると、1はトラクタ−であ
って、エンジン2、クラッチハウジング3、ミッション
ケ−ス4を備え、前側からこの順に固着して機体を構成
している。 【0007】ミッションケ−ス4の上部には油圧シリン
ダケ−ス5を搭載して設け、その左右両側部にはリフト
ア−ム6、6を回動自在に枢着している。機体後部には
ロワ−リンク7、7、トップリンク8からなる3点リン
ク機構が設けられ、この3点リンク機構によってロ−タ
リ耕耘装置9が上下回動自在に連結されている。10、
10はリフトロッドであって、リフトア−ム6、6とロ
ワ−リンク7、7とを連結している。 【0008】ロ−タリ耕耘装置9は、耕耘軸、耕耘爪か
らなる耕耘部11と、耕耘部11の上方を覆うメインカ
バ−(図示省略)、メインカバ−の後部に回動自由に枢
着されたリヤカバ−12、入力軸14を軸架しているギ
ヤケ−ス等からなり、入力軸14とトラクタ−のPTO
軸13とを伸縮自在なユニバ−サルジョイント15にて
連動連結し、トラクタ−1側の回転動力をロ−タリ耕耘
装置9側に伝達するように構成している。 【0009】操縦席16の横側部には油圧昇降装置を作
動させるポジション設定器としてのポジションレバ−1
7が設けられ、このポジションレバ−17を前後方向に
回動操作すると、ポジションレバ−17の回動位置に応
じてリフトア−ム6、6が回動する。リフトア−ム6、
6の枢支軸の一側にはリフトア−ム6の回動角度を検出
するポテンショメ−タからなるリフトア−ム角センサ1
8が設けられ、ポジションレバ−17を回動操作する
と、その位置に応じてリフトア−ム6、6が回動し、こ
こにポジション制御機構が構成される。 【0010】油圧昇降制御装置を制御するコントロ−ル
バルブは電磁式比例弁にて構成され、上昇用比例ソレノ
イドバルブ19、下降用比例ソレノイドバルブ20に択
一的に電流を流すことによってコントロ−ルバルブのス
プ−ルが切り換えられ、ソレノイドバルブに通電する電
流量に比例して制御流量が変わるように構成している。 【0011】また、ミッションケ−ス4の後端下部に
は、油圧昇降装置を常に所定の低速度で作動させる微調
節用の昇降スイッチ21が設けられている。22はA/
D変換器、23は演算処理を行なうCPUである。この
CPU23の入力側に図2に示すように前記昇降スイッ
チ21がA/D変換器22を介さずに直接接続され、C
PU23の出力側には上昇用比例ソレノイドバルブ19
と下降用比例ソレノイドバルブ20が接続されている。 【0012】ポジションレバ−17を操作すると、その
出力電圧がA/D変換器22を経てCPU23に入力さ
れる。リフトア−ム6、6が回動するとリフトア−ム角
センサ18の検出値がA/D変換器22を介してCPU
23に入力され、設定値と検出値が一致するまで上昇用
比例ソレノイドバルブ19あるいは下降用比例ソレノイ
ドバルブ20に電流が流される。 【0013】昇降スイッチ21を操作したときには、こ
の昇降スイッチ21を押し続けている限り、いずれかの
ソレノイドバルブ19、20を所定の電流で励磁する。
従って、ソレノイドバルブ19、20には偏差に関係な
く微小な電流が流されることになり、リフトア−ム6、
6は比較的ゆっくりと昇降回動する。なお、昇降スイッ
チ21を押してリフトア−ム6、6を回動させた場合
も、リフトア−ム角センサ18によってその位置が監視
されている。 【0014】そして、昇降スイッチ21を押してリフト
ア−ム6、6が回動し、ポジションレバ−17の設定値
と、リフトア−ム角センサ18の検出値が一致しなくな
った場合には、ポジション制御を禁止する牽制手段が作
動するように構成している。この牽制手段の解除は、ポ
ジション設定値とポジション検出値とが一致するように
ポジションレバ−17を回動操作することにより達成さ
れる。 【0015】次に図3に示すフロ−チャ−トに基づいて
この発明の作用を説明する。ポジションレバ−17を操
作する場合であって、微調節用の昇降スイッチ21が押
されていないときには、まず、ポジションレバ−17に
よる設定と、リフトア−ム6、6の回動位置が一致して
いるかどうかが比較され(ステップS1,S2)、両者
が一致しているときには、リフトア−ム6、6の回動が
許容されてポジション制御の制御ル−チンが実行される
(ステップS3,S4)。 【0016】このとき、ポジションレバ−17の操作方
向によって偏差に応じた電流が上昇用比例ソレノイドバ
ルブ19に流されて作業機を上昇させ(ステップS5,
S6,S7)、あるいは下降用比例ソレノイドバルブ2
0に流されて作業機を下降させ(ステップS5,S6,
S8)、若しくは中立状態に維持する(ステップS5,
S6,S9)。 【0017】そして、ポジションレバ−17の設定位置
とリフトア−ム6、6の位置が一致していないときに
は、ポジションレバ−17による油圧昇降装置の作動が
禁止され(ステップS2,S4,S5,S9)、コント
ロ−ルバルブは中立状態を維持する。一方、オペレ−タ
が座席から離れて機体後部に廻り込み、作業機を脱着す
る場合は、リフトア−ム6、6を微小に上下方向に回動
調節する必要が生じるが、この場合には、微調節用の昇
降スイッチ21を操作する。 【0018】すると、牽制手段が作動してポジションレ
バ−17の操作によるリフトア−ム6、6の回動が禁止
され、コントロ−ルバルブのスプ−ルは微小な開口量に
セットされ(ステップS10,S11,S12)、昇降
スイッチ21の操作方向によって上昇用あるいは下降用
のソレノイドバルブ19、20が励磁されてリフトア−
ム6、6を所定の低速度で回動させる。 【0019】なお、この昇降スイッチ21操作の後は、
座席横側部に設けたポジションレバ−17の設定値と実
際のリフトア−ム角センサ18の検出値が異なることに
なるが、この場合には、前述の通り、ポジションレバ−
17を前後方向に回動させてポジション設定値とポジシ
ョン検出値とを一致させればポジションレバ−17によ
るポジション制御が可能になるものである。 【0020】 【発明の効果】この発明は前記の如く構成したので、次
の技術的効果を奏する。即ち、機体後方でロ−タリ耕耘
装置9のような作業機を連結する際には、作業者が連結
部の状態を目で確認しながら機体後部の昇降用スイッチ
21を操作してリフトア−ム6、6を昇降動作させるこ
とができるので、トラクタ−と作業機との連結作業が容
易且つ正確になり、作業機の脱着作業を迅速に行なうこ
とができる。 【0021】しかも、この場合、昇降スイッチ21を操
作してリフトア−ム6、6を昇降回動させるときには、
比例ソレノイドバルブ19、20に対して所定の電流が
流されて動作速度が略一定となるので、リフトア−ム
6、6の動作速度が速過ぎたり遅過ぎたりすることがな
く、連結作業が容易になって不慣れな者でも簡単に取り
扱いできる。
装置に関し、詳しくは、作業機脱着時における操作性を
向上させると共に、正確、且つ安全に作業機を昇降制御
できる油圧制御装置を提供せんとするものである。 【0002】 【従来技術】トラクタ−の機体後部に配置されたロ−タ
リ耕耘装置等の作業機を連結する際に、トラクタ−に乗
ったまま油圧操作レバ−を操作しながら連結部の高さ調
節を行なうことは難しく、このため、機体後部に作業機
昇降用のレバ−やスイッチ類を設けるものが知られてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいて、機体後部に油圧操作レバ−を設け、この油圧操
作レバ−と座席横側部に設けた油圧レバ−とをロッドや
ワイヤ−等の機械的連係手段を介して連動連結するもの
は、これらの連動部材をミッションケ−スとフェンダ−
間の狭い空間内に配設しなければならず、その作業が面
倒な上、連係手段が作動する際に、これがリフトア−ム
や他の機器に当たって作動が確実でない欠点がある。 【0004】また、機体後部に昇降スイッチを設け、こ
の昇降スイッチ操作によりリフトア−ムを昇降させる形
態のものも知られているが、近年、油圧昇降用の電磁弁
は電磁式比例弁で構成される場合が多く、この昇降スイ
ッチを用いて電磁式比例弁を制御する場合、設定値と検
出値との偏差によってリフトア−ムの動作速度が変化し
てしまうことがあり、例えば、その偏差が大き過ぎる場
合には動作速度が速くなって機体後部での作業機の脱着
作業が困難になり、反対に偏差が小さ過ぎる場合には動
作速度が遅くなって調節作業に時間が掛かり、能率が低
下するという不具合があった。 【0005】 【課題を解決するための技術手段】この発明は前記した
問題点に鑑みて提案するものであって、次のような技術
的手段を講じた。即ち、リフトア−ム6、6の回動角度
を設定するポジション設定器17とリフトア−ム6、6
の位置を検出するリフトア−ム角センサ18とを備え、
ポジション設定器17による設定値とリフトア−ム角セ
ンサ18による検出値との偏差を求め、この偏差を解消
させるべく制御部の指令により上昇用比例ソレノイドバ
ルブ19と下降用比例ソレノイドバルブ20を制御して
作業機9を昇降するポジション制御機構を有するトラク
タ−において、前記ポジション設定器17とは別に作業
機昇降用の昇降スイッチ21を機体後部に設け、この昇
降スイッチ21を前記制御部の入力側に接続し、この昇
降スイッチ21を操作したときは制御部の指令により偏
差によらず所定の速度でリフトア−ム6、6が昇降回動
すべく構成したことを特徴とするトラクタ−における油
圧制御装置の構成とする。 【0006】 【実施例】以下、図面に基づきこの発明の実施例を説明
する。まず、構成から説明すると、1はトラクタ−であ
って、エンジン2、クラッチハウジング3、ミッション
ケ−ス4を備え、前側からこの順に固着して機体を構成
している。 【0007】ミッションケ−ス4の上部には油圧シリン
ダケ−ス5を搭載して設け、その左右両側部にはリフト
ア−ム6、6を回動自在に枢着している。機体後部には
ロワ−リンク7、7、トップリンク8からなる3点リン
ク機構が設けられ、この3点リンク機構によってロ−タ
リ耕耘装置9が上下回動自在に連結されている。10、
10はリフトロッドであって、リフトア−ム6、6とロ
ワ−リンク7、7とを連結している。 【0008】ロ−タリ耕耘装置9は、耕耘軸、耕耘爪か
らなる耕耘部11と、耕耘部11の上方を覆うメインカ
バ−(図示省略)、メインカバ−の後部に回動自由に枢
着されたリヤカバ−12、入力軸14を軸架しているギ
ヤケ−ス等からなり、入力軸14とトラクタ−のPTO
軸13とを伸縮自在なユニバ−サルジョイント15にて
連動連結し、トラクタ−1側の回転動力をロ−タリ耕耘
装置9側に伝達するように構成している。 【0009】操縦席16の横側部には油圧昇降装置を作
動させるポジション設定器としてのポジションレバ−1
7が設けられ、このポジションレバ−17を前後方向に
回動操作すると、ポジションレバ−17の回動位置に応
じてリフトア−ム6、6が回動する。リフトア−ム6、
6の枢支軸の一側にはリフトア−ム6の回動角度を検出
するポテンショメ−タからなるリフトア−ム角センサ1
8が設けられ、ポジションレバ−17を回動操作する
と、その位置に応じてリフトア−ム6、6が回動し、こ
こにポジション制御機構が構成される。 【0010】油圧昇降制御装置を制御するコントロ−ル
バルブは電磁式比例弁にて構成され、上昇用比例ソレノ
イドバルブ19、下降用比例ソレノイドバルブ20に択
一的に電流を流すことによってコントロ−ルバルブのス
プ−ルが切り換えられ、ソレノイドバルブに通電する電
流量に比例して制御流量が変わるように構成している。 【0011】また、ミッションケ−ス4の後端下部に
は、油圧昇降装置を常に所定の低速度で作動させる微調
節用の昇降スイッチ21が設けられている。22はA/
D変換器、23は演算処理を行なうCPUである。この
CPU23の入力側に図2に示すように前記昇降スイッ
チ21がA/D変換器22を介さずに直接接続され、C
PU23の出力側には上昇用比例ソレノイドバルブ19
と下降用比例ソレノイドバルブ20が接続されている。 【0012】ポジションレバ−17を操作すると、その
出力電圧がA/D変換器22を経てCPU23に入力さ
れる。リフトア−ム6、6が回動するとリフトア−ム角
センサ18の検出値がA/D変換器22を介してCPU
23に入力され、設定値と検出値が一致するまで上昇用
比例ソレノイドバルブ19あるいは下降用比例ソレノイ
ドバルブ20に電流が流される。 【0013】昇降スイッチ21を操作したときには、こ
の昇降スイッチ21を押し続けている限り、いずれかの
ソレノイドバルブ19、20を所定の電流で励磁する。
従って、ソレノイドバルブ19、20には偏差に関係な
く微小な電流が流されることになり、リフトア−ム6、
6は比較的ゆっくりと昇降回動する。なお、昇降スイッ
チ21を押してリフトア−ム6、6を回動させた場合
も、リフトア−ム角センサ18によってその位置が監視
されている。 【0014】そして、昇降スイッチ21を押してリフト
ア−ム6、6が回動し、ポジションレバ−17の設定値
と、リフトア−ム角センサ18の検出値が一致しなくな
った場合には、ポジション制御を禁止する牽制手段が作
動するように構成している。この牽制手段の解除は、ポ
ジション設定値とポジション検出値とが一致するように
ポジションレバ−17を回動操作することにより達成さ
れる。 【0015】次に図3に示すフロ−チャ−トに基づいて
この発明の作用を説明する。ポジションレバ−17を操
作する場合であって、微調節用の昇降スイッチ21が押
されていないときには、まず、ポジションレバ−17に
よる設定と、リフトア−ム6、6の回動位置が一致して
いるかどうかが比較され(ステップS1,S2)、両者
が一致しているときには、リフトア−ム6、6の回動が
許容されてポジション制御の制御ル−チンが実行される
(ステップS3,S4)。 【0016】このとき、ポジションレバ−17の操作方
向によって偏差に応じた電流が上昇用比例ソレノイドバ
ルブ19に流されて作業機を上昇させ(ステップS5,
S6,S7)、あるいは下降用比例ソレノイドバルブ2
0に流されて作業機を下降させ(ステップS5,S6,
S8)、若しくは中立状態に維持する(ステップS5,
S6,S9)。 【0017】そして、ポジションレバ−17の設定位置
とリフトア−ム6、6の位置が一致していないときに
は、ポジションレバ−17による油圧昇降装置の作動が
禁止され(ステップS2,S4,S5,S9)、コント
ロ−ルバルブは中立状態を維持する。一方、オペレ−タ
が座席から離れて機体後部に廻り込み、作業機を脱着す
る場合は、リフトア−ム6、6を微小に上下方向に回動
調節する必要が生じるが、この場合には、微調節用の昇
降スイッチ21を操作する。 【0018】すると、牽制手段が作動してポジションレ
バ−17の操作によるリフトア−ム6、6の回動が禁止
され、コントロ−ルバルブのスプ−ルは微小な開口量に
セットされ(ステップS10,S11,S12)、昇降
スイッチ21の操作方向によって上昇用あるいは下降用
のソレノイドバルブ19、20が励磁されてリフトア−
ム6、6を所定の低速度で回動させる。 【0019】なお、この昇降スイッチ21操作の後は、
座席横側部に設けたポジションレバ−17の設定値と実
際のリフトア−ム角センサ18の検出値が異なることに
なるが、この場合には、前述の通り、ポジションレバ−
17を前後方向に回動させてポジション設定値とポジシ
ョン検出値とを一致させればポジションレバ−17によ
るポジション制御が可能になるものである。 【0020】 【発明の効果】この発明は前記の如く構成したので、次
の技術的効果を奏する。即ち、機体後方でロ−タリ耕耘
装置9のような作業機を連結する際には、作業者が連結
部の状態を目で確認しながら機体後部の昇降用スイッチ
21を操作してリフトア−ム6、6を昇降動作させるこ
とができるので、トラクタ−と作業機との連結作業が容
易且つ正確になり、作業機の脱着作業を迅速に行なうこ
とができる。 【0021】しかも、この場合、昇降スイッチ21を操
作してリフトア−ム6、6を昇降回動させるときには、
比例ソレノイドバルブ19、20に対して所定の電流が
流されて動作速度が略一定となるので、リフトア−ム
6、6の動作速度が速過ぎたり遅過ぎたりすることがな
く、連結作業が容易になって不慣れな者でも簡単に取り
扱いできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ−と作業機の側面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】作用を説明したフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1 トラクタ−
2 エンジン
3 クラッチハウジング
6,6 リフトア−ム
17 ポジション設定器
18 リフトア−ム角センサ
21 昇降スイッチ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.リフトア−ム6、6の回動角度を設定するポジショ
ン設定器17とリフトア−ム6、6の位置を検出するリ
フトア−ム角センサ18とを備え、ポジション設定器1
7による設定値とリフトア−ム角センサ18による検出
値との偏差を求め、この偏差を解消させるべく制御部の
指令により上昇用比例ソレノイドバルブ19と下降用比
例ソレノイドバルブ20を制御して作業機9を昇降する
ポジション制御機構を有するトラクタ−において、前記
ポジション設定器17とは別に作業機昇降用の昇降スイ
ッチ21を機体後部に設け、この昇降スイッチ21を前
記制御部の入力側に接続し、この昇降スイッチ21を操
作したときは制御部の指令により偏差によらず所定の速
度でリフトア−ム6、6が昇降回動すべく構成したこと
を特徴とするトラクタ−における油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252818A JP2708041B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | トラクターにおける油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252818A JP2708041B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | トラクターにおける油圧制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4281337A Division JPH0789766B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | トラクタ−における油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09103112A JPH09103112A (ja) | 1997-04-22 |
JP2708041B2 true JP2708041B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=17242642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8252818A Expired - Lifetime JP2708041B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | トラクターにおける油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2708041B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4568200B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2010-10-27 | 株式会社クボタ | 農作業車の作業装置昇降構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062484Y2 (ja) * | 1984-07-07 | 1994-01-26 | 三菱農機株式会社 | 作業機の位置自動制御装置 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP8252818A patent/JP2708041B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09103112A (ja) | 1997-04-22 |
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