JP2704963B2 - 像ぶれ状態表装置及びそのための制御装置 - Google Patents

像ぶれ状態表装置及びそのための制御装置

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JP2704963B2 JP63281116A JP28111688A JP2704963B2 JP 2704963 B2 JP2704963 B2 JP 2704963B2 JP 63281116 A JP63281116 A JP 63281116A JP 28111688 A JP28111688 A JP 28111688A JP 2704963 B2 JP2704963 B2 JP 2704963B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、手振れ等による像ぶれに関する表示を行う
像ぶれ状態表示装置及びそのための制御装置に関するも
のである。
(発明の背景) 近年、慣性力を利用した角加速度センサ、振動ジャイ
ロなどの角加速度センサ等、振れ量を検出するセンサが
市販され始めてきた。そして該センサの小型化に伴ない
銀塩カメラ、ビデオカメラの様に撮影者が手に持って撮
影する器具への導入が提案されている。
その際に、検出した銀塩カメラ、ビデオカメラの手振
れ量をいかに分かり易く撮影者に知らせるかという問題
が生じていた。というのは、銀塩カメラにおいて特にレ
ンズシャッタカメラでは、ファインダが撮影レンズと独
立しており、倍率が小さい為に手振れ量が目で見てもよ
く分からなかった。さらに、レンズシャッタカメラ、一
眼レフカメラともに各種条件、例えば撮影時の絞り、シ
ャッタ速度、レンズの焦点距離等によりファインダ内の
手振れ量が出来上がった写真にどう影響するか、非常に
分かりにくいものとなっていた。また、ビデオカメラに
おいても被写体を目で追尾する為に、手振れ等に気をか
ける余裕はなかった。
この問題を解決する為に特開昭55−84925号、特公昭6
2−37771号、特公昭62−37772号等が提案されている。
これらは、振動加速度計により振動を検出し、シャッタ
速度に応じた基準信号と手振れ量とを比較することによ
り警告表示を行うように構成されている。
また、特公昭62−27686号においては、ずれ検出器
を、対物レンズ系を通した光を2組の光センサ群にて出
力位相のずれによりブレを検出する方式に限定し、撮影
レンズの焦点距離も含めて基準信号を生成し、警告表示
をする構成となっている。
さらに、特開昭58−70217号、特開昭59−222823号に
おいても全く同様の提案がなされている。特開昭58−70
217号においては、一定時間以上手振れが許容量を越え
た場合の警告表示、カメラホールディング中とシャッタ
レリーズ中にて手振れ許容量を変えるという内容も追記
している。また、特開昭59−222823号においては、手振
れ対策手段として2組のシャッタ速度から選択、閃光モ
ードへの移行という内容をも追記している。
しかしながら、これらすべての提案においては、ある
定められた基準信号(手振れ許容値)と手振れ量を比較
して手振れ警告表示を行う構成になっている、つまり表
示するか或はしないかという2形態を取るものであり、
撮影者には現在手振れしているか否かは分かるものの、
あとどの程度手振れを抑えこめば良いか等、分かりにく
いものであった。
また、カメラの振動状態を検出し、その検出出力に応
じて撮影レンズの一部を駆動させること等により像ぶれ
を補正するものも提案されているが、その構成を適用し
たカメラ、特に像ぶれ補正される像とは異なる像をファ
インダ像とするカメラにおいては、像ぶれ補正が適正に
行われているかどうかを使用者が認識しずらいことがあ
った。
(発明の目的) 本発明は、像ぶれ量を適正に使用者に知らせることの
できる像ぶれ状態表示装置またはそのための制御装置を
提供しようとするものである。
(発明の特徴) 上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明
は、ぶれ状態を検出するぶれ検出手段の出力に基づいて
像ぶれ量を表示する表示手段と、像ぶれを防止する像ぶ
れ防止手段が所定の動作状態となることに応じて、前記
表示手段を第1の表示動作から第2の表示動作に切り換
える切換手段とを有する像ぶれ状態表示装置とするもの
である。
また、請求項2記載の本発明は、ぶれ状態を検出する
ぶれ検出手段の出力に基づいて像ぶれ量を表示する像ぶ
れ状態表示装置のための制御装置において、像ぶれを防
止する像ぶれ防止手段が所定の動作状態となることに応
じて、前記像ぶれ状態表示装置を第1の表示動作から第
2の表示動作に切り換える切換手段を有する像ぶれ状態
表示装置のための制御装置とするものである。
(発明の実施例) 以下、本発明を図示の実施例に従って詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図であり、
該図において、1はカメラの手振れ情報を示すセンサ制
御駆動回路であり、2はカメラ内に組み込まれた手振れ
検出用のセンサ、3はセンサ出力より手振れ量を検出
し、手振れ変位として交換する手振れ量検出回路であ
る。4は手振れ量検出回路3の手振れ量を絶対変位とし
て換算する為の手振れ量絶対変位変換回路、5は手振れ
量絶対変位変換回路4の絶対変位されたアナログ量をデ
ィジタル値に変換する為の高速A/D変換回路、6は、カ
メラの撮影動作および手振れ検出動作の制御や、手振れ
データにより表示を行わしむるシーケンス制御回路、7
はシーケンス制御回路6により加工された手振れデータ
を後述のドットマトリクス表示体9に表示させるドット
イメージ表示体制御回路、8はドットイメージ表示体9
の駆動回路である。10,11,12は手振れ情報を基にした防
振システムであり、12が実際の撮影レンズを動かすこと
によって手振れを補正する為の防振装置で、11が実際の
撮影レンズがどれだけ移動したかを検出する撮影レンズ
補正量検出装置、10がその撮影レンズ移動量をディジタ
ル値に変換する高速A/D変換回路である。
以上のように構成されたブロック図により、本発明の
動作を順を追って説明する。
まず、シーケンス制御回路は、カメラ外部に取り付け
られ、撮影者によって操作されるスイッチSW1により起
動をかけられる。SW1オンにより、シーケンス制御回路
6はセンサ制御駆動回路1に信号を伝達し、手振れ検出
系に電源を供給すると共にセンサ2を駆動させ、実際の
手振れを検出し始める。センサ2から出力された値は手
振れ量検出回路3により手振れ量のみを検出されるが、
そのセンサにより出力信号の持つ意味は異なり、例えば
角速度センサであれば手振れの際に誘起される角加速度
出力、振動ジャイロ等のセンサであれば、手振れの角速
度出力、重力方向に振り子をおろし、その振れ角により
カメラの手振れを検出するセンサでは、手振れの角度出
力がそれぞれ検出出力される。それらを手振れ量絶対変
位変換回路4にて手振れ変位とするために、手振れ量検
出回路3からの信号は1回積分或は2回積分された後に
絶対変位として変換され、高速A/D変換回路5によりデ
ィジタル値に変換され、シーケンス制御回路6に手振れ
量として取り込まれる。シーケンス制御回路6ではその
データに基づいて、X,Y方向の手振れ表示データとして
ドットイメージ表示体制御回路7にデータ転送すると共
に、手振れ許容枠の設定、SW1オン時の手振れ軌跡表示
とシャッタ開放中での手振れ軌跡表示との表示切換えデ
ータ、防振機構(防振システム)の作動時或は不作動時
等における表示モードデータを転送する。さらに撮影者
がスイッチ操作した後(撮影終了後)所定時間のみ表示
するための時間管理も行ている。これらの各データを基
にドットイメージ表示体制御回路7は2次元のドットマ
トリクス上に表示させる為に信号をデコードし、ドット
イメージ表示体駆動回路8によりLCD等の駆動信号に変
換させてドットイメージ表示体9に手振れ軌跡表示等を
表示させる。
以上が一連の動作の流れであるが、ここで防振システ
ムが備わったカメラにおける撮影時の手振れ及びその表
示等について述べる、 防振装置12の働きにより撮影レンズが手振れを補正す
る方向に働くが、その移動量を検出してシーケンス制御
回路6上にて実際の手振れ量と撮影レンズ系による補正
量とを比較し、どこまで防振効果が発揮されたかを判断
する。そしてその結果を振れデータとして軌跡表示す
る。
第2−1図は静止している被写体をねらった場合の手
振れデータ例を示す。横軸は時間、縦軸は手振れ量を表
している。SW1オンにてセンサ2が動作し始め、同時に
測定スタートとなる。時間経過に伴ない上下に若干振れ
ていたものが、レリーズスイッチ(SW2)オンによる撮
影動作に伴い大きく振れていることが分かる。
第2−2図は2次元の手振れ軌跡を示している。時間
の経過に伴って軌跡となって順次表示されていく。太字
で書かれた部分がシャッタレリーズの際の手振れ量を示
す。
第2−3図は撮影動作時の実際にシャッタが開放して
いる時にどれだけ手振れをしたかを示している。図中Δ
xだけ一次元方向に移動している。
第2−4図はシャッタ開放中に手振れした場合に被写
体がどのようにフィルム上に写されるかを示している。
前記第2−3図に示す通り、手振れ量は時間と共に変化
しているため、被写体はシャッタ開放位置からシャッタ
閉じ位置まで流れて撮影される。
次に、実際のセンサ2の一例として振動ジャイロを使
用した場合の手振れ検出系を第3図に示す。
第3図において、51は実際のバータイプの振動子であ
り、圧電素子54aにより振動駆動され、且つ角速度検出
される。また振動子51は支持部材52,53により保持され
ている。この支持部材52,53は振動子51の節の部分に設
けることが望ましい。これら51〜54により手振れセンサ
2を構成している。
55はバータイプ振動子駆動回路で、圧電素子54aによ
り振動子51を駆動される。57は共振点検出回路であり、
振動子51の共振周波数(同一駆動電圧にて振動子が最大
振幅になる最小の周波数)を検出し、保持させる回路で
ある。58は、前記回路55により振動子51がどの程度振動
しているか否かを検出するバータイプ振動子変位信号検
出回路であり、この信号を基に共振点検出回路57により
一定振幅にして、角速度信号の正規化を行っている。59
は振動子51の共振点を見つけた後に一定振幅制御回路56
が振動子51の振幅を一定にしようとするが、この時点で
振動子51の振幅が安定したか否かを検出する振動安定化
判定回路であり、アナログスイッチ64を制御し、適正振
幅状態になって初めて手振れ角速度信号を伝達し始める
と共に、シーケンス制御回路6に手振れ信号検出開始を
伝達する。これら55〜59により第1図のセンサ制御駆動
回路1を構成している。
60は振動子51の駆動用圧電素子54aと垂直に対した圧
電素子54c,54dの信号から手振れによる角速度成分のみ
を検出するデモジュレータ&フィルタ回路であり、その
手振れ角速度信号は補償回路61により温度補償、オフセ
ット補償される。60,61により第1図の手振れ量検出回
路3を構成しており、この出力は前記振動安定化判定回
路59により共振点にて一定振幅で駆動されるようになっ
てからアナログスイッチ64がオンされて次段の手振れ量
絶対変位変換回路4へと伝達される。
62は積分回路で、前記手振れ量検出回路3よりの出力
は該回路を経て手振れ変位となり、正規化回路63により
実際何μm変位したかを表す手振れ変位量に変換され
る。62,63により前記手振れ量絶対変位変換回路4を構
成している。
また、65は手振れ検出系の電源、66は電源65より手振
れ検出系に電源供給するか否かを制御する電源投入制御
回路、67は電源投入制御回路66からの信号により手振れ
検出系を初期設定させる初期設定回路であり、これら各
回路は第1図では省略してある。
次に、以上のように構成された手振れ検出系の実際の
動作を第4図のフローチャートにしたがって説明する。
撮影者のレリーズボタンの半押しなどの操作によりSW
1がオンすると、シーケンス制御回路6よりのスタート
信号を受信する(#101)。すると電源投入制御回路66
は電源65より手振れ検出系に電源を供給し始め(#10
2)、同時に初期設定回路67に初期設定信号の送出を指
示する(#103)。この信号に基づいて手振れ検出系の
全回路はリセットされる。リセットされた後に、バータ
イプ振動子駆動回路55は初期設定値に応じた電圧を設定
し(#104)、振動子駆動周波数も初期設定値に設定
(#105)した後に圧電素子54aを駆動し、振動子51を振
動させる。振動子51の振動により駆動用圧電素子54aと1
80゜対を成した圧電素子54bは振動子51の振動状態を出
力する(#106)。この信号からバータイプ振動子変位
信号検出回路58は振動子51の変位を検出する(#10
7)。次にその周波数が共振点であるか否かを共振点検
出回路57にて検出し(#108)、共振点であればその振
動周波数を記憶固定し、共振点でなければもう一度振動
子駆動周波数を変化させて(#109)、共振点が見つか
るまで同様の動作を繰り返す。
次に、共振周波数が検出されると、再び振動子51の変
位量を検出し(#110)、所定の変位量か否かを判断し
(#111)、異なっていれば圧電素子54aの駆動電圧を変
化させて(#112)、所定の変位量になるまで繰り返
す、その後振動子51の振動安定待ち及びドリフト安定待
ちの為、振動安定化判定回路59は一定時間後(#113)
にアナログスイッチ64をオンさせる。
次に、実際に手振れが発生した場合の動作について説
明する。
ここで、振動ジャイロによる角速度検出の原理は既に
説明済みのために詳しい説明は省くが、安定振動してい
る振動子51にその振動方向に垂直に力が働くと、コリオ
リ力により、力,振動方向と垂直方向に力が発生するた
め、その力を圧電素子54c,54dにより検出することがで
きる(#114)。デモジュレータ&フィルタ回路60はこ
の信号より純粋な角速度成分のみを検出(#115,#11
6)し、補償回路61へ出力する。これにより該信号はこ
こでアンプのオフセット、温度ドリフト等を除去(#11
7)された信号となり、その後角度成分(変位成分)と
する為の積分がなされる。その際、シーケンス制御回路
6よりの信号により、現在行われている手振れ検出系の
検出帯域を設定し(#118)、それによって積分定数を
設定する(#119,#120)。例えばシャッタ速度が速い
場合(即ち明るい場合)には積分定数を小さくし(#11
9)、レリーズに対して即応答出来るようにし、逆にシ
ャッタ速度が遅い場合、すなわち暗い場合には撮影者に
警告してレリーズを待ってもらうと共に積分定数を大き
くし(#120)、ゆったりした手振れも検出可能にす
る。こうして角速度信号を角度信号に変換した(#12
1)後に、正規化回路63により正規化(#122)し、手振
れ変位量(手振れデータ)としてシーケンス制御回路6
へ高速A/D変換して送信する(#123)。
その後シーケンス制御回路6より手振れ検出停止信号
が来ているか否かを判断し(#124)、もし来ていない
なら#110に戻り、再び同様の動作を行う。SW1オフ或は
撮影終了等によりシーケンス制御回路6が手振れ検出停
止信号を送信すると、その事を検知し(#124)、振動
子51の駆動を停止(#125)させて、電源65よりの電源
供給を断ち、手振れ検出動作を終了させる。
第5−1図,第5−2図は前述のようにして求められ
た手振れデータを、カメラのシーケンスの中でどのよう
にそれを表示するかを示すフローチャートである。
撮影者がレリーズスイッチを半押しすると、SW1がオ
ンする(#201)。するとシーケンス制御回路6はDXコ
ード,T/Wスイッチ等の撮影準備を示す各種スイッチの状
態を検出(#202)すると共に、レリーズ前に表示して
いたドットイメージ表示体9の表示内容をクリアにする
(#203)。次にカメラ動作の為の電源チェック〈BC1〉
を行い(#204)、次に手振れ検出動作系の為の電源チ
ェック〈BC2〉を行う。もし〈BC1〉がOKでなければ(#
206)、警告表示(1)を行い、第1図のLED1を点灯さ
せる(#207)。またもし〈BC2〉がOKでなければ(#20
8)、警告表示(2)を行い、LED2を点灯させる(#20
9)。何れの場合にも以降のシーケンス動作は行われな
い。
〈BC1〉がOK(#206)、〈BC2〉もOK(#208)である
と、次に被写体までの距離を測定する測距動作(#21
0)、外光輝度を求める測光動作(#211)を行い、撮影
の際に必要なデータの演算を行う(#212)。この時暗
い或はストロボ強制発光等によりストロボ撮影と判断し
た(#213)場合には、ストロボ充電完了していなけれ
ば(#216)、ストロボ充電動作へと移行し(#217)、
ストロボ充電が完了したら(#216)、シャッタ速度、
レンズの焦点距離、T/W等の撮影情報により手振れ変位
量の表示倍率演算(#214)をすると共に、ドットイメ
ージの手振れ許容枠表示(#215)を行う。
本実施例では、ドットにより表示される手振れ許容枠
(第6図に示す)がある大きさに設定されているとする
と、その時の手振れ変位量を上記#214にて求められた
手振れ許容量の演算結果に基づいて所定の増幅率にて変
換する方式を取っている。例えばレンズの焦点距離が10
0mm、フルサイズ、ストロボ無しで、EV10の時、フィル
ム面上換算にて0.1mm手振れを許容出来るとした場合、
ドットイメージ表示体9上に4cmにて手振れ許容枠を設
定したとすると、その倍率は400倍になり、ハーフサイ
ズ設定時、フルサイズの約1.4倍の560倍に設定し直すこ
とになる。
これを整理すると、以下のようになる。但し、lはフ
ルサイズのフィルム面上の手振れ許容量、Lはドットイ
メージ表示体9の手振れ許容枠の大きさ、Fはレンズの
焦点距離(100mmを1とした時の倍率)、Hはフィルム
画角サイズ(フルサイズを1とした時の面積比)であ
る。
つまり設定手振れ許容値lを小さくすればする程、レ
ンズの焦点距離が長ければ長い程、フィルム画角が小さ
い程、倍率Aが大きくなる。従って少しの手振れでも、
撮影に与える影響大として、ドットイメージ表示体9に
は大きく表示される事になる。
これらの準備動作が終了すると、次に実際の手振れ量
検出、手振れ軌跡表示を開始する。
まず、防振機構不作動の場合(或は防振機構が備わっ
ていないものの場合)の動作について説明する。
前述したようにして手振れ検出系により手振れ変位量
を出力する(#218)。次に高速A/D変換されシーケンス
制御回路6に取り込まれた手振れ変位量は所定の倍率に
増幅される。その後シーケンス制御回路6はドットイメ
ージ表示体9内に表示できるか否かを判別し(#21
9)、表示範囲外なる程に大きな手振れ変位量であった
場合には表示倍率を縮小(#220)すると共に、手振れ
許容枠も縮小する(#221)。その後手振れ変位量に所
定の表示倍率を掛けて手振れ表示データに変換し(#23
2)、手振れ表示データとして記憶し(#233)、ドット
イメージ表示体制御回路7に手振れ表示データを送信
(#234)する。するとドットイメージ表示制御回路7
はドットイメージ表示体駆動回路8を介してドットイメ
ージ表示体9に手振れの軌跡として表示する(#23
5)。ここで、時間を計数して最新表示した時間により
所定時間T以前に表示されたデータがあるか否かを判断
し(#236)、もしその旧表示データがある場合にはそ
の軌跡データを消す(#237)。
以上の#218〜#237をレリーズスイッチであるSW2が
オンするまで繰り返し実行する。
その後SW2がオンする(#238)と、撮影レンズの所定
の焦点位置までの繰り出し制御(#239)、撮影のため
のシャッタ開放(#240)を行う。その際シャッタ開放
中の手振れデータはすべてシーケンス制御回路6内に記
憶し(#241)、手振れ表示データとして変換(#242)
した後にドットイメージ表示体制御回路7に送信する
(#244)。その時以前送信した手振れ表示データとは
異なることを示すために、手振れ表示形態(第6−3
図,第6−4図にて後述)を設定しておく(#243)。
その後手振れ表示データに基づいて手振れ軌跡表示を行
った(#245)後にデータ写し込み(#246)、フィルム
巻上げ(#247)を行い、シャッタ開放中の手振れがプ
リント版に焼き付けた時にどれだけ影響を与えるかを判
断して(#248)それをも表示(例えば第6−4図の「O
K」表示)し(#249)、撮影終了後所定時間が経過する
とこれらの表示を消灯する(#252)。
また、防振機構が作動している場合には、#222にて
示す通り、防振機構を成立させるのに充分な電源電圧で
あるかどうかの電源チェック〈BC3〉を行い、〈BC3〉が
NGであれば(#223)警告表示(3)を行い(#230)、
防振機構を停止させ、表示モードを防振なし手振れ表示
形態に設定(#231)する。又〈BC3〉がOKであれば(#
223)、警告表示(3)を解除(#224)し、防振SWが入
っていれば(#225)、防振動作を行い(#228)、表示
モードを防振用手振れ表示形態に設定(#229)する。
防振SWがオフであれば(#225)、防振を停止させ(#2
26)、表示モードを防振なし手振れ形態に設定(#22
7)する。
第6−1図〜第6−4図はドットイメージ表示体9に
よる手振れ軌跡表示例である。
第6−1図は防振不作動時の手振れ表示形態を示す
(SW1オン、レリーズスイッチ待機中)。手振れ量とし
ては、中心を狙っているのに対して、カメラホールディ
ングにて手振れ許容枠9aを若干越えている。但し表示枠
9b外に出ていないので、手振れ表示データは撮影から求
められる所定の倍率で表示されている。
第6−2図は手振れ量が大きすぎて手振れ許容枠9a外
に出てしまった時の、ドットイメージ表示体9による手
振れ軌跡表示例である。第6−1図に対し、手振れ変位
量と表示データとの増幅率は1/3になっている。
第6−3図、第6−4図は表示モードの異なるドット
イメージ表示体9による手振れ軌跡表示例であり、第6
−3図においては、防振中であることを示し、手振れ軌
跡自身も大きなドットにて表示し、かつ手振れ許容枠9a
を大きくすると共に、フィルム面上の手振れ変位量から
防振システムによる補正量を減算して求まるフィルム面
上のブレ量を所定の増幅率よりも大きな増幅率にて表示
する。
第6−4図においては、レリーズ待機中から実際にレ
リーズされ、シャッタが開放した後の手振れ軌跡表示を
示している。ここで、シャッタ開放中は図示したような
点滅表示となっている。これらの表示は、前述した第5
図の#249〜#251のフローに示したように、撮影終了後
所定時間継続して行われ、該時間が経過した後に該表示
は消される。
本実施例によれば、手振れ量をドットイメージ表示体
9にて2次元に軌跡表示させると共に、撮影終了後所定
時間シャッタ開放中の手振れ量の表示を継続するように
しているので、撮影者の手振れ状況が一目瞭然に分かる
と共に、現在撮影した写真がプリントに現像された時に
どの程度手振れしているか、その影響度も分かり、その
効果は大である。さらに、レリーズスイッチの待機とシ
ャッタ開放中、防振中とで表示形態を違えている為、よ
り分かり易い表示となり、又大きな手振れに関しては、
自動的に表示増幅率を変える様にしているため、このよ
うな大きな手振れの場合に表示の一部がケラレてしまう
といった事を防げ、常にその時々の手振れ量を表示によ
り確認することができる。
(発明と実施例の対応) 本実施例において、手振れ量絶対変位変換回路4が本
発明の像ぶれ検出手段に、防振装置12が像ぶれ防止手段
に、シーケンス制御回路6及びドットイメージ表示体9
が表示手段に、ドットイメージ表示体9が像ぶれ状態表
示装置に、第5−1図の#229の動作を行う部分が切換
手段に、それぞれ相当する。
(発明の変形例) 本実施例では、その時の手振れ量に応じて、LED点滅
周期、点灯輝度、発音体の音量等をアナログ的に変化さ
せる様にしているが、これに限定されるものではなく、
例えばLEDの発色をアナログ的に変化させ、OK時緑色、N
G時赤色(発色変化)させたり、発音体の発音周波数を
変化させたり、カメラの外側或はグリップのみを振動さ
せてホールディングしている手のひらに感触により伝達
(手振れ量に応じてその強さを変化させて)するように
しても良い。
さらに、その時の手振れ量に応じてバー表示を一次元
に或は2次元を行ったり、第2−2図に示すような手振
れ軌跡表示を行うようにしても良く、このようにするこ
とによりより分かり易い表示とすることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、像ぶれ量を適
正に使用者に知らせることのできる像ぶれ状態表示装置
またはそのための制御装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2−1
図〜第2−4図は手振れに関して説明するための図、第
3図は第1図の詳細な構成の一例を示すブロック図、第
4図は第1図実施例の動作を示すフローチャート、第5
−1図,第5−2図は第1図装置が配置されたカメラの
動作を示すフローチャート、第6−1図〜第6−4図は
本発明の実施例における手振れ軌跡表示例を示す図であ
る。 1……センサ制御駆動回路、2……センサ、3……手振
れ量検出回路、4……手振れ量絶対変位変換回路、6…
…シーケンス制御回路、7……ドットイメージ表示体制
御回路、8……ドットイメージ表示体駆動回路、9……
ドットイメージ表示体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ぶれ状態を検出するぶれ検出手段の出力に
    基づいて像ぶれ量を表示する表示手段と、像ぶれを防止
    する像ぶれ防止手段が所定の動作状態となることに応じ
    て、前記表示手段を第1の表示動作から第2の表示動作
    に切り換える切換手段とを有することを特徴とする像ぶ
    れ状態表示装置。
  2. 【請求項2】ぶれ状態を検出するぶれ検出手段の出力に
    基づいて像ぶれ量を表示する像ぶれ状態表示装置のため
    の制御装置において、像ぶれを防止する像ぶれ防止手段
    が所定の動作状態となることに応じて、前記像ぶれ状態
    表示装置を第1の表示動作から第2の表示動作に切り換
    える切換手段を有することを特徴とする像ぶれ状態表示
    装置のための制御装置。
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