JP2703312B2 - 蛍光体および蛍光ランプ - Google Patents

蛍光体および蛍光ランプ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は2価のEuまたは2価のEuとMnとで付活された
青色ないし青緑色発光蛍光体に係り、特に管壁負荷の高
い三波長域発光形蛍光ランプ用に好適な青色ないし、青
緑色発光蛍光体および蛍光ランプに関する。
(従来の技術) 近年一般照明蛍光ランプとして、高演色性と高効率性
とを同時に満足する三波長域発光形蛍光ランプの普及に
は目ざましいものがある。この種の蛍光ランプには比較
的狭帯域の発光スペクトル分布を有する青色、緑色、赤
色発光蛍光体が用いられている。
従来2価のユーロピウム(Eu)で付活された青色発光
アルミン酸塩蛍光体としては、[a(M,Eu)0・bAl
2O3](特公昭58−22495号公報及び特公昭52−22836号
公報)があり、2価のユーロピウム(Eu)並びにマンガ
ン(Mn)とで付活されたアルミン酸塩蛍光体としては、
[a(M,Eu,Mn)0・bAl2O3](特公昭56−52072号公報
及び特公昭58−22496号公報)が知られている。更に
は、2価のユーロピウム(Eu)で付活されたハロ燐酸塩
蛍光体としては、[(M′,Eu)10(PO4・X2](特
公昭46−40604号公報及び特公昭48−33159号公報)が知
られている。
ところで、三波長域発光形蛍光ランプでは、その全光
束(発光出力)に対して青色発光蛍光体の寄与する割合
は非常に小さいが、三波長域発光形蛍光ランプに用いら
れる青色発光蛍光体としては、出来るだけ粒度が小さ
く、発光出力の高いことが必要である。
この様な青色発光蛍光体に関し、管壁負荷が0.05W/cm
2以上の蛍光ランプに適用しその種々の特性を評価した
ととろ、点灯中の色度(x,y)の変動が赤色発光蛍光体
や緑色発光蛍光体に比し、大きいという結果が得られ
た。それ故、管壁負荷が0.05W/cm2以上の三波長域発光
形蛍光ランプにおける点灯中の色度(x,y)の変動(即
ち色温度の変動)にも大きく影響を及ぼし、著しく商品
価値を損ねていた。
(発明が解決しようとする課題) 以上概説したように、三波長域発光形蛍光ランプ用青
色発光蛍光体としては、出来るだけ粒度が小さく、発光
出力が高く、かつ蛍光ランプ点灯中の色度(x,y)の変
動の小さいものの出現が望まれている。
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたも
ので、254nm水銀輝線励起下で高い発光出力を示し、か
つ高負荷蛍光ランプ(0.05W/cm2以上)での点灯中の色
度(x,y)の変動の小さい青色発光蛍光体を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は青色発光蛍光体として、0.003〜0.5重量%の
範囲の酸化セリウム(CeO2)を表面に被覆したことを特
徴とするものである。また、青色発光蛍光体の母体とし
ては、一般式a(M,Eu)0・bAl2O3(但し、MはZn,Mg,
Ca,Sr,Ba,Li,Rb,Csからなる群から選定する一種以上
で、かつa>0,b>0)で表される2価のEu付活アルミ
ン酸塩蛍光体、あるいは一般式a(M,Eu,Mn)0・bAl2O
3(但し、MはZn,Mg,Ca,Sr,Ba,Li,Rb,Csからなる群から
選定する一種以上で、かつa>0,b>0)で表される2
価のEu,Mu付活アルミン酸塩蛍光体、あるいは一般式
(M′,Eu)10(PO4・X2(但し、M′はMg,Ca,Sr,B
aからなる群から選定する一種以上で、かつXはF,Cl,Br
からなる群から選定する一種以上)で表される2価のEu
付活ハロ燐酸塩蛍光体が適用される。
本発明の青色発光蛍光体は254nm水銀輝線励起下で高
い発光出力を示し、かつ高負荷蛍光ランプ(0.05W/cm2
以上)での点灯中の色度(x,y)の変動の小さい良好な
特性を有するものである。
(作用) 上述した作用効果は、管壁負荷が0.05W/cm2以上の蛍
光ランプにおいて顕著なものとなる。0.05W/cm2以下の
蛍光ランプにおいては、その作用効果はほとんど認めら
れないか、またはその程度は小さい。
第1表及び第2表は、本発明の作用効果を説明するた
めのものである。本発明の蛍光体と従来のものと比較し
た場合、本発明のCeO2にて表面を被覆した蛍光体の方が
発光出力では従来のものとほぼ同等であるが、高負荷蛍
光ランプ(0.05W/cm2以上)での点灯中の色度(x,y)の
変動の小さく、良好であることがわかる。
なお、CeO2濃度が0.5以上では、発光出力の低下が大
きく、かつ点灯中の色度(x,y)の変動も大きくなる。
また、0.003%以下では、点灯中の色度(x,y)の変動が
大きくなる。以上のことから、青色発光蛍光体表面に0.
003%以上0.5%以下の範囲のCeO2を被覆することによ
り、254nm水銀輝線励起下で高い発光輝度を有し、かつ
高負荷蛍光ランプ(0.05W/cm2以上)での点灯中の色度
(x,y)の変動の小さい蛍光体を製造しうるものであ
り、実用化の寄与は大なるものがある。
(実施例) 本発明の蛍光体は以下のようにして合成することがで
きる。
実施例−1 3(Ba0.30Eu0.03Mg0.67)0・8Al2O3で表される青色
発光蛍光体200gを秤量する。まず、青色発光蛍光体に対
して0.05重量%の酸化セリウム(CeO2)微粉末を0.10g
採取し、そのCeO2をアクリルエマルジョン溶液中に懸濁
させる。その後青色発光蛍光体を投入し、十分に撹拌し
た後、懸濁液を濾過、乾燥する。その結果、0.05重量%
の酸化セリウムを表面に被覆した青色発光蛍光体が得ら
れる。この蛍光体を通常の方法で4ワット蛍光ランプFL
−4(15.5mmφ)(管壁負荷0.11W/cm2)を製作し、蛍
光ランプの初期(製作直後)発光出力と色度(x,y)及
び500時間経過後の蛍光ランプの色度(x,y)を測定し
た。
この蛍光体からなる蛍光膜を備えた蛍光ランプの例を
第1図に示す。蛍光ランプは図に示すように、バルブ
(1)内面に被着された蛍光膜を備え、さらにバルブ
(1)内に所定圧の放電用ガスを封入してなり、バルブ
(1)の両端部に取付けられた電極(3)に所定電圧を
印加し、励起源によって蛍光膜(2)が発光するもので
ある。
比較品として、同じ青色発光蛍光体で、酸化セリウム
を被着しないもので、同様の蛍光ランプを製作し、比較
した結果を以下の第1表に示す。
第1表に示す通り、本発明による青色発光蛍光体を用
いた蛍光ランプは初期発光出力は従来のものに比し、ほ
ぼ同等であるが、点灯中の色度(x,y)の変動が極めて
小さく、著しく特性が向上していることがわかる。
次に、実施例−1と同様な方法で蛍光体の種類及び酸
化セリウムの濃度を変えて評価した結果を第2表に示
し、これを実施例2〜13とした。
なお、青色発光蛍光体表面に酸化セリウム(CeO2)を
被覆する方法としては、実施例−1において、アクリル
エマルジョンを用いる例を記述したが、その他に酸化セ
リウム微粉末と水酸化アルミニウムや酸化セリウム微粉
末と水酸化亜鉛、更にはセリウムを含有する溶液、例え
ば硝酸セリウムやセリウム・アセチルアセトン錯体を用
いることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明により発光出力の高い、
かつ高負荷蛍光ランプ(0.05W/cm2以上)での点灯中の
色度(x,y)の変動の小さい青色発光蛍光体を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蛍光体からなる蛍光膜を被着形成した
蛍光ランプを一部断面して示す正面図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管壁負荷が0.05W/cm2以上の蛍光ランプ用
    蛍光体であって、酸化セリウムを0.003〜0.5重量%蛍光
    体表面に被覆したことを特徴とする一般式a(M,Eu)0
    ・bAl2O3で表される2価のEu付活アルミン酸塩蛍光体。
    (但し、MはZn,Mg,Ca,Sr,Ba,Li,Rb,Csの中から選ばれ
    た少なくとも一種、a>0,b>0)
  2. 【請求項2】管壁負荷が0.05W/cm2以上の蛍光ランプ用
    蛍光体であって、酸化セリウムを0.003〜0.5重量%蛍光
    体表面に被覆したことを特徴とする一般式a(M,Eu,M
    n)0・bAl2O3で表される2価のEu,Mn付活アルミン酸塩
    蛍光体。(但し、MはZn,Mg,Ca,Sr,Ba,Li,Rb,Csの中か
    ら選ばれた少なくとも一種、a>0,b>0)
  3. 【請求項3】管壁負荷が0.05W/cm2以上の蛍光ランプ用
    蛍光体であって、酸化セリウムを0.003〜0.5重量%蛍光
    体表面に被覆したことを特徴とする一般式(M′,Eu)
    10(PO4・X2で表される2価のEu付活ハロ燐酸塩蛍
    光体。(但し、M′はMg,Ca,Sr,Baの中から選ばれた少
    なくとも一種、XはF,Cl,Brの中から選ばれた少なくと
    も一種)
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載の蛍光体からなる蛍光
    膜を被着形成したことを特徴とする管壁負荷が0.05W/cm
    2以上の蛍光ランプ。
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