JP2702865B2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

Info

Publication number
JP2702865B2
JP2702865B2 JP6219493A JP6219493A JP2702865B2 JP 2702865 B2 JP2702865 B2 JP 2702865B2 JP 6219493 A JP6219493 A JP 6219493A JP 6219493 A JP6219493 A JP 6219493A JP 2702865 B2 JP2702865 B2 JP 2702865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
layer
insulating
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6219493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0653508A (ja
Inventor
裕 高藤
昌浩 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP6219493A priority Critical patent/JP2702865B2/ja
Publication of JPH0653508A publication Critical patent/JPH0653508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2702865B2 publication Critical patent/JP2702865B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電界効果型の薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFTと略す)の構造に関し、より詳
細には、アモルファスシリコンを半導体膜に用いたTF
Tにおいて、ソース・ドレイン電極間の短絡の発生の少
ないTFTに関する。 【0002】 【従来の技術】まず最初に、従来の電界効果型のTFT
の構造について述べる。図9は、従来のTFTの構造を
示す断面図である。このTFTにおいては、絶縁基板3
1の上にゲート電極32を形成し、さらにこのゲート電
極32をゲート絶縁膜33で被覆する。次に、非ドープ
アモルファスシリコン層34を形成する。続いて、エッ
チストッパーとして絶縁層39を設ける。このエッチス
トッパーの役割は、次の工程である n+アモルファスシ
リコン層35および電極33の形成時のエッチングによ
って非ドープアモルファスシリコン34が損傷を受ける
のを防ぐことにある。さらに、n+アモルファスシリコ
ン膜35と金属膜をゲート電極32の上に順次堆積し、
次に、パターニングにより左右の両端部にソース電極3
6及びドレイン電極37を形成する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図9に示す構造のTF
Tにおいては、絶縁層39上にnアモルファスシリ
コン層35を形成する際、または金属膜を形成する際
に、ソース・ドレイン電極間部38のエッチストッパー
絶縁層39の表面にnアモルファスシリコンまたは金
属が付着あるいは侵入し、ソース・ドレイン電極間に短
絡が発生し易い欠点があった。本発明の目的は、上記の
欠点を除き、ソース・ドレイン電極間の短絡の発生が少
ないTFTを提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明に係る薄膜トラン
ジスタは、絶縁性基板上に形成されるゲート電極と、ゲ
ート電極を覆って形成されるゲート絶縁膜と、ゲート絶
縁膜上に形成され、ゲート電極の上に位置する半導体膜
と、半導体膜上に形成され、複数の絶縁膜層からなる多
層絶縁膜と、上記半導体膜及び多層絶縁膜を覆ってパタ
ーン形成されるソース電極及びドレイン電極とからな
り、上記多層絶縁膜は、上記ソース電極及びドレイン電
極のパターン形成後上層の一部又は全てがエッチングさ
れることにより得られる切り欠き溝が凹状に形成され、
多層絶縁膜を構成する複数の絶縁膜層は、最上部にあ
る絶縁膜層に比べてそれ以下の絶縁膜層のエッチング速
度が小さいことを特徴とする。 【0005】 【作用】本発明に係る薄膜トランジスタは、半導体膜上
に、複数の絶縁膜層からなり、最上部の絶縁膜層に比べ
てそれ以下の絶縁膜層のエッチング速度が小さい多層絶
縁膜が形成される。このため、ソース・ドレイン電極間
に露出する多層絶縁膜上の不要残留物をエッチングによ
り取り除く際には、上部の絶縁膜層はエッチング除去さ
れ易く、それ以下の絶縁膜層はエッチングされにくくな
り、多層絶縁膜の厚さを一定値以上に保持することがで
きる。また、この多層絶縁膜は、ソース電極及びドレイ
ン電極のパターン形成後上層の一部又は全てがエッチン
グされることにより得られる切り欠き溝が凹状に形成さ
れる。このため、ソース・ドレイン電極間に設けられる
開口部に、n アモルファスシリコンが残存付着した場
合には、n アモルファスシリコンは、凹状の絶縁膜の
切り欠き溝部分に落ち込むこととなり、これによりソー
ス・ドレイン電極間の短絡が防止される。さらに、ソー
ス・ドレイン電極間に設けられる開口部に、金属などの
導電性のダストが侵入した場合にも、ダストの少なくと
も一端は、凹状の絶縁膜の切り欠き溝部分に落ち込むこ
ととなり、これによりダストの少なくとも一端は絶縁膜
上に保持されてソース・ドレイン電極間の短絡が防止さ
れる。 【0006】 【実施例】以下、添付の図面を参照して、本発明の実施
例を説明する。図1は、本発明の実施例に係る絶縁物層
が多層構造を有するTFTの断面図である。実施例に係
るTFTは、絶縁基板1上に形成されたゲート電極2
と、このゲート電極を被覆する第1絶縁膜3と、この第
1絶縁膜の上に形成される第1の半導体膜4と、この半
導体膜の上面全体を被覆する第2絶縁層5, 6と、上記
の半導体膜の側面及び上面の左右両端部に接して相互に
間を隔てて形成される第2の半導体層7と、この第2の
半導体層にそれぞれ接して形成される第1電極8と第2
電極9とからなる。第2絶縁層は、多層積層構造を有
し、下層5は窒化シリコン膜にて、最上層6は、酸化シ
リコン膜もしくは酸化シリコンと窒化シリコンのアロイ
膜にて形成する。さらに、最上層の酸化シリコン膜もし
くは酸化シリコンと窒化シリコンのアロイ膜は、その一
部または全部をエッチングにより除去する。第2絶縁層
の各層5, 6は、プラズマCVD法により形成する。最
上層の絶縁膜と下層の絶縁膜はプラズマCVDを用い、
その成膜条件を制御する事により、エッチング特性を制
御する事も可能である。 【0007】TFTの製作工程は、次のとおりである。
図2〜図8は、本発明による半導体装置を薄膜トランジ
スタ(TFT)に応用した場合の工程を説明する断面模
式図である。図2に示すように、絶縁基板11上にゲー
ト電極12及びゲート絶縁膜13を順次形成する。絶縁
基板11としては、ガラス基板を用い、ゲート電極12
としてはヘビードープのポリシリコン、Al, Ta, T
i, Mo, W, Ni, Cr等の半導体や金属の膜を用い、ゲ
ート絶縁膜13としては、Ta25,Si34,SiO2等を
陽極酸化, 熱酸化, CVD, プラズマCVD等の手段で
形成すればよい。 【0008】次に、図3に示すように、第1の半導体膜
として非ドープアモルファスシリコン膜14、続いて、
第2の絶縁層として窒化シリコン膜15及び酸化シリコ
ン膜16を順次プラズマCVD法で形成する。このとき
のプラズマCVD法の成膜条件を調節することにより、
上層のアモルファス酸化シリコン膜のエッチング速度を
下層のアモルファス窒化シリコン膜15のエッチング速
度の約10倍になるようにすることは容易である。次
に、この2層構造の絶縁層をレジストパターンによりエ
ッチングを行いパターン化する(図4)。このとき、酸
化シリコン膜16のエッチング速度は、窒化シリコン膜
15のエッチング速度より大きいため、下層の窒化シリ
コン膜15のパターン化が完了する時点では上層の酸化
シリコン膜16のサイドエッチが大きくなっている。し
かしながら、これらの絶縁層の膜厚は通常0.1μm程度
に設定されるのに対し、 絶縁層パターンの大きさは通常
10μm 程度に設定される。従って、酸化シリコン膜1
6のエッチング速度が窒化シリコン膜15のエッチング
速度の約10倍であるときは、下層の窒化シリコン膜1
5のパターン化が完了する間に上層の酸化シリコン膜1
6のサイドエッチは高々1μm の程度である。よって、
これらの2層構造の絶縁層のパターン化は充分実現でき
る。 【0009】次に、グロー放電により第2の半導体膜と
してn+アモルファスシリコン膜17を形成し(図
5)、レジストパターンによりエッチングを行う(図
6)。このとき、酸化シリコン膜16の表面にn+アモ
ルファスシリコンが残る可能性があるが、本実施例のT
FTでは、後に述べるように、これを除去することがで
きる。続いて、スパッタによりMo膜18を堆積し(図
7)、 レジストパターンによりエッチングを行い、ソー
ス電極19およびドレイン電極20を形成する(図
8)。このとき、ソース・ドレイン間隙部21にMo膜
18が残留する可能性があるが、本実施例のTFTでは
次に述べるようにこれも除去することができる。すなわ
ち、続いて、酸化シリコン膜16をエッチングすると、
ソース・ドレイン電極間の短絡発生の原因となるn+
モルファスシリコンおよびMo 膜18の残留物が酸化シ
リコン膜16とともに取り除かれ、図1に示す構造のT
FTが得られる。しかも、上に述べたように、絶縁層が
2層構造を有しており、かつ下層の窒化シリコン膜15
は上層の酸化シリコン膜16に比べ、そのエッチング速
度が小さいため、上層の酸化シリコン膜16のエッチン
グ除去時に生じる下層の窒化シリコン膜15の損傷は小
さく、従って窒化シリコン膜15の下に位置する非ドー
プアモルファスシリコンは何ら損傷を受けない。このよ
うに、本実施例においては、従来の困難は除かれ、ソー
ス・ドレイン電極間の短絡の無い優れたTFTが得られ
る。このTFTは、大容量の表示を行うアクティブマト
リクス型液晶表示装置のアドレス用素子として極めて有
用なものである。なお、本実施例において、半導体膜
は、アモルファスシリコンに限定されるものではなく、
多結晶シリコン、II−VI化合物半導体、III−V化合物
半導体、IV−VI半導体化合物あるいはアモルファスゲル
マニウムや多結晶ゲルマニウムを半導体膜として用いた
場合でも有効であることは言うまでもない。また、非ド
ープアモルファスシリコン層は軽くドープされた膜でも
よい。 【0010】 【発明の効果】本発明により、ソース・ドレイン電極間
の短絡の無い薄膜トランジスタが提供される。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の薄膜トランジスタを示す模式的な断
面図である。 【図2】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図3】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図4】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図5】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図6】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図7】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図8】 本発明の薄膜トランジスタの製造工程断面図
である。 【図9】 従来の薄膜トランジスタの構造を示す模式的
な断面図である。 【符号の説明】 1,11…絶縁基板 2,12…ゲート電極 3,13…ゲート絶縁膜 4,14…非ドープアモルファスシリコン膜 5,6,15,16…絶縁膜 7,17…n+アモルファスシリコン層 18…Mo膜 8,9,19,20…金属電極(ソース・ドレイン電極) 21…ソース・ドレイン電極の間隙部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.絶縁性基板上に形成されるゲート電極と、 ゲート電極を覆って形成されるゲート絶縁膜と、 ゲート絶縁膜上に形成され、ゲート電極の上に位置する
    半導体膜と、 半導体膜上に形成され、複数の絶縁膜層からなる多層絶
    縁膜と、 上記半導体膜及び多層絶縁膜を覆ってパターン形成され
    るソース電極及びドレイン電極とからなり、上記多層絶縁膜は、上記ソース電極及びドレイン電極の
    パターン形成後上層の一部又は全てがエッチングされる
    ことにより得られる切り欠き溝が凹状に形成され、 多層絶縁膜を構成する複数の絶縁膜層は、最上部にあ
    る絶縁膜層に比べてそれ以下の絶縁膜層のエッチング速
    度が小さいことを特徴とする電界効果型の薄膜トランジ
    スタ。
JP6219493A 1993-03-22 1993-03-22 薄膜トランジスタ Expired - Lifetime JP2702865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6219493A JP2702865B2 (ja) 1993-03-22 1993-03-22 薄膜トランジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6219493A JP2702865B2 (ja) 1993-03-22 1993-03-22 薄膜トランジスタ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8047986A Division JPS62235784A (ja) 1986-04-07 1986-04-07 薄膜トランジスタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0653508A JPH0653508A (ja) 1994-02-25
JP2702865B2 true JP2702865B2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=13193100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6219493A Expired - Lifetime JP2702865B2 (ja) 1993-03-22 1993-03-22 薄膜トランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2702865B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0653508A (ja) 1994-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6395586B1 (en) Method for fabricating high aperture ratio TFT's and devices formed
US6864134B1 (en) Manufacturing method of thin film transistor substrate
KR19990023185A (ko) 게이트 구조 및 그의 제조 방법, 박막 트랜지스터 구조 및 그의 제조 방법, 인버티드 트랜지스터 구조
JP2010147494A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
JP4296234B2 (ja) 薄膜トランジスターの製造方法
JPH10163498A (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び液晶表示装置
KR19980080260A (ko) 박막장치의 제조방법 및 박막장치
JPH1195256A (ja) アクティブマトリクス基板
JPH0964364A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0587029B2 (ja)
US6656776B2 (en) Thin film transistor and fabricating method thereof
JP2702865B2 (ja) 薄膜トランジスタ
JP2809153B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP2692914B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2010192660A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
US7651876B2 (en) Semiconductor structures and method for fabricating the same
JPH1187721A (ja) 薄膜トランジスタおよびこれを備えた液晶表示装置並びにtftアレイ基板の製造方法
JP2000091584A (ja) 薄膜トランジスタ
JPH07193249A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
JPH08321621A (ja) 薄膜トランジスタ
JPH09129890A (ja) 多結晶半導体tft、その製造方法、及びtft基板
JPH09326493A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製法
JP2694912B2 (ja) アクティブマトリクス基板の製造方法
JPH0645357A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
KR100254924B1 (ko) 화상표시장치의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term