JP2702430B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2702430B2
JP2702430B2 JP3134595A JP3134595A JP2702430B2 JP 2702430 B2 JP2702430 B2 JP 2702430B2 JP 3134595 A JP3134595 A JP 3134595A JP 3134595 A JP3134595 A JP 3134595A JP 2702430 B2 JP2702430 B2 JP 2702430B2
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film
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oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に、良質な層間絶縁膜を平坦性良く、低温で形
成せしめる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の微細化に伴い、半導体装置
の構成として、多層配線の採用、配線幅ならびに配線間
隔の縮小、アスペクト比(配線の膜厚(=配線の高さ)
/配線間隔)の増大が生じている。
【0003】多層配線の採用にあたっては層間絶縁膜で
の分離が必要になるが、下層配線を埋め込んだ層間絶縁
膜表面にフォトリソグラフィ工程におけるフォーカス・
マージンを越える大きな段差があると、微細な上層配線
の形成が困難となる。
【0004】このため、最近の層間絶縁膜の形成におい
ては、下層配線の配線間における充填性と層間絶縁膜表
面の平滑性(平坦性)がことさら重要である。
【0005】これらの要求を満たす従来の層間絶縁膜の
形成方法としては、特に、下層配線がポリシリコン膜あ
るいは高融点金属ポリサイド膜からなる場合には、例え
ば特開昭63−37638号公報等に開示されるよう
に、BPSG膜をリフローする方法が適用されてきた。
【0006】より詳細には、図9(A)を参照して、シ
リコン基板1上に、ゲートポリシリコン膜3とチタンシ
リサイド膜7の積層からなるポリサイド構造を持つゲー
トと、ソースならびにドレインにn-拡散層4およびn+
拡散層6からなるライトリィ・ドープト・ドレイン(Li
ghtly Doped Drain、「LDD構造」という)が形成さ
れ、n+拡散層6上にチタンシリサイド膜8を備えたサ
リサイド構造が形成されたウェーハ上への層間絶縁膜の
形成を考える。
【0007】ここで、図9(B)に示すように、シラン
と酸素を原料とした常圧化学気相成長(atmospheric pr
essure CVD、「APCVD」と略記する)法により約4
00℃で酸化膜9を形成する。
【0008】次に、図9(C)に示すように、テトラエ
チルオルソシリケート(TEOS:Si(OC
254)及びトリメチルボレート(TMB:B(OC
33)、フォスフィン、酸素等を原料として、約1T
orr下の減圧化学気相成長(low pressure CVD、「L
PCVD」と略記する)法を用いて、約630℃でボロ
ンリン含有酸化シリコン(BPSG)膜71を形成す
る。
【0009】最後に、図9(D)に示すように、窒素雰
囲気中で850℃で約30分間の熱処理を行い、BPS
G膜72をリフローして平坦化する。
【0010】このような高温でのリフロー熱処理は、ゲ
ートポリシリコン膜3やn+拡散層6上のチタンシリサ
イド膜7及び8が凝集し、断線するという問題や、n+
拡散層6において不純物が再分布する等の問題を生じ
る。
【0011】リフロー温度はBやP濃度を上げれば80
0℃以下に下げることも可能であるが、高濃度のBやP
を含んだBPSG膜は空気中の水分を吸湿したり、アル
ミニウム配線層のパターン欠陥の原因につながる熱処理
に伴うB−P−シリコン−酸素からなる析出物の発生等
の問題がある。
【0012】以上の欠点を補うための方法として例えば
特開平4−167431号公報には低温の熱的CVD法
により形成された絶縁膜の膜質の改良を行なう方法が提
案されているが、同公報に開示された技術内容(「第1
の従来例」という)に沿って、図9(A)に示したサリ
サイド構造上へ適用した場合を考慮して以下に説明す
る。
【0013】TEOSとトリメチルフォスフェート(T
MPO:PO(OCH33)とトリエチルボレート(T
EB:B(OC253)とオゾン含有酸素を主原料と
して、350℃〜450℃で、APCVD法またはLP
CVD法を用いてBPSG膜71を堆積する(図9
(C)参照)。次に、別のプラズマ処理装置で、窒素そ
の他の不活性ガス、または酸素ガスをプラズマ化したも
のにこのBPSG膜71を曝し、350℃〜450℃で
膜質を改善する(図9(D)参照)。また、この堆積と
改質を2回以上繰り返すことを特徴としている。この方
法を用いることにより、BPSG膜の外部からの水分等
の侵入を防止することができる。
【0014】さらに、特願平4−501476号(特表
平4−812535号公報)に開示された技術内容
(「第2の従来例」という)を以下に説明する。同公報
には、反応室内の基板上で、有機シランまたは有機シロ
キサンガスとHおよびOH含有ガスを励起させて気相中
または基板上で反応させることにより、平坦な絶縁膜を
なすシリコン酸化膜を形成するための技術が提案されて
いる。
【0015】これは反応室にTEOSとキャリアガスの
窒素と共に水を供給し、プラズマCVD法で、室温付近
にある低温の基板上に、有機基を含み流動性を持った酸
素膜を堆積する。
【0016】この酸化膜は流動性があるため凹部への埋
め込み性が優れているものの充分に反応が進行しておら
ず膜質はきわめて悪い。
【0017】そこで、次に、同一装置内で、TEOSを
絶ち、高周波を印加して水だけを供給した雰囲気でプラ
ズマ励起のもとに膜を処理し、膜の緻密化を行う。な
お、必要な膜厚を堆積するためには、上記した、堆積と
緻密化をパルス変調された高周波を用いて繰り返すこと
により、平坦で緻密な酸化膜を形成している。
【0018】さらに、特開平4−343456号公報に
は、基板等がプラズマによるダメージを受けることなく
比較的低温で平坦で緻密な良質のシリコン酸化膜を形成
することのできる半導体装置の製造方法を提供すること
を目的として、有機シランガスと少なくとも水分子又は
水酸基と水素原子をガス状で含んだ雰囲気中で熱CVD
法のみによってシリコン酸化膜を形成する方法が開示さ
れている(「第3の従来例」という)。すなわち、同公
報には、基板温度を約450℃程度にして、TEOS等
の有機シランガスに、励起した水、酸素、オゾン、水酸
基、水素原子を同時供給するLPCVD法によれば、上
記した第1及び第2の従来例で必要とされた、成膜後の
熱処理を必要とせずに良質な層間絶縁膜が得られること
が示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記第1の従来例は、
成膜後の絶縁膜を窒素その他の不活性ガス、または酸素
ガスをプラズマ化したものに曝すことで酸化膜の改質を
行う方法であり、膜の表面近傍では脱水や酸化が進行
し、酸化膜の密度が高く、Si−Oの結合力の強い良質
な酸化膜に変質する。
【0020】しかし、表面が良質な酸化膜に変質したた
めに膜の深部での脱水と酸化反応は阻害され、膜の深部
の改質が進まないという問題点がある。これは、400
℃程度の基板加熱のもとで酸素プラズマに曝しても、表
面層のシラノール結合(Si−OH)からは脱水が起こ
りシロキサン結合(Si−O)が形成されるが、深部の
シロキサン結合の組み替えは行われないことによる。
【0021】また、基板との熱膨張係数の差によって引
っ張り応力を示すCVD膜は、プラズマ処理により表面
層は弱い圧縮応力へと変化する。その結果、膜質の良い
表面BPSG膜と膜質の悪い深層BPSG膜の界面では
歪んだシロキサン結合ができ、脱水縮合反応のみではこ
のシロキサン結合の組み替えは行われず、深い領域の脱
水と酸化が進行しない。
【0022】さらに、窒素その他の不活性ガスをプラズ
マ化したものにBPSG膜を曝す場合、酸化作用が無い
ことから、プラズマ衝撃や活性なプラズマ種からのエネ
ルギーのみでの脱水が期待されるだけであるため、改質
層はさらに薄くなり、逆に酸化剤がないために酸素欠陥
が発生する。
【0023】特に、窒素プラズマに晒した場合、最表面
層は強い圧縮応力を示す窒化膜が生成し、深い領域の膜
の改質を阻害する。
【0024】しかも、プラズマパワーを増しても深さ方
向にあまり影響が無く、返って表面の凹凸が激しくなる
という問題点もある。
【0025】次に、前記第2の従来例は、酸化膜の平坦
性という点において優れてはいるが膜質の問題を解決で
きるものではない。すなわち、未反応の有機基を含む流
動性を持った膜を堆積するため、当然のことながら埋め
込み性には優れたものである。
【0026】しかし、水のみの雰囲気でプラズマ処理を
行うことにより、堆積膜中に多量に存在する有機物を加
水分解、脱水縮合を行うことを目的とした緻密化処理に
は以下の問題がある。
【0027】すなわち、400℃程度の基板温度でのプ
ラズマ処理では脱水縮合反応が充分に進行せず、膜中に
多量のシラノール基を含んだままであることが赤外線吸
収スペクトルで観測される。さらに、狭い溝部におい
て、あるいは広い溝部においても、推積時に、その端部
には平坦部に比べて厚い膜が形成されるために、緻密化
処理を行っても前記した有機物の加水分解、脱水縮合反
応が充分に進行せず、その結果、このような部分で膜の
剥れや“す(鬆)”が発生し、層間絶縁膜としての信頼
性を損う結果となる。
【0028】また、前記第3の従来例においては、膜堆
積後に別プロセスでの熱処理を行わずに、成長時に改質
作用を含ませたものである。この技術は配線幅が1μm
以上でアスペクト比が0.4程度のものに対しては、集
積回路プロセスに取り入れることの可能な平坦性を確保
できる層間絶縁膜を形成することが可能である。
【0029】しかし、集積回路では現在、配線幅は0.
25μm以下になりつつあり、これに応じて例えばポリ
シリコンのゲートでは配線高さは0.15〜0.3μm
程度といわゆるアスペクト比で0.6〜1.2、または
Al配線では配線高さは0.5〜0.75μm程度とな
りアスペクト比で2〜3と大きくなり、さらに配線間隔
も配線幅と同程度になりつつある。
【0030】このような微細化が進んだ半導体装置の構
造に対して前記第3の従来例を適用した場合、その平坦
性を後のリソグラフィ工程におけるフォーカスマージン
以内に確保することができないことが明らかになった。
従って、平坦性のみで判断するならば、再び前記第1及
び第2の従来例のように、膜の堆積プロセスとその膜質
改善のための熱処理プロセスを別個に行う方法が優れて
おり、1μmを切った配線幅を持った集積回路プロセス
にとって膜質と平坦性の両者を満たすような層間絶縁膜
の形成技術の確立は大きな技術課題である。
【0031】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であって、本発明の目的は、層間絶縁膜として、良質な
酸化膜を平坦性良く、低温で形成する半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、化学気相成長法により被形成体上に絶縁膜を
形成する工程と、該絶縁膜を酸素とオゾンと水とヘリウ
ムを導入したプラズマガスへの被曝工程とを含むことを
特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0033】本発明の半導体装置の製造方法は、好まし
くは、(a)減圧化学気相成長法を用いて、被形成体上に
テトラエチルオルソシリケート(TEOS:Si(OC
254)と酸素とオゾンとから酸化シリコン膜を形成
する工程と、(b)該酸化シリコン膜が形成された装置と
同一の装置内において該酸化シリコン膜形成時より低圧
下にて該酸化シリコン膜を、酸素、オゾン、水およびヘ
リウムを導入したプラズマガスへ被曝させる工程と、を
含むことを特徴とする。
【0034】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
好ましくは、(a)減圧化学気相成長法を用いて、被形成
体上にテトラエチルオルソシリケート(TEOS:Si
(OC254)と酸素とオゾンとから酸化シリコン膜
を形成する工程と、(b)該酸化シリコン膜が形成された
装置と同一の装置内において該酸化シリコン膜形成時よ
り低圧下にて該酸化シリコン膜を、酸素、オゾン、水お
よびヘリウムを導入したプラズマガスへ被曝させる工程
と、(c)該同一装置内において該酸化シリコン膜形成時
より低圧下にて該酸化シリコン膜を、酸素、オゾンおよ
びヘリウムを導入したプラズマガスへ被曝させる工程
と、を含むことを特徴とする。
【0035】さらに、本発明においては、減圧化学気相
成長法などの化学気相成長法を用いて、テトラエチルオ
ルソシリケート(TEOS:Si(OC254)と酸
素とオゾンなどの原料ガスを用いて絶縁膜を形成する工
程の後に、前記酸素とオゾンと水とヘリウムを導入した
プラズマガスに曝す工程、あるいは加えて酸素とオゾン
とヘリウムを導入したプラズマガスに曝す工程を複数回
繰り返し行うことも有効なことは言うまでもない。
【0036】本発明においては、上記プロセスでのプラ
ズマ生成にあたって、好ましくは、平行平板形プラズマ
装置にて、プラズマ励起を1MHzを越える少なくとも
一周波数を有する高周波と、200kHzから450k
Hzの範囲にある少なくとも一周波数を有する高周波と
の、少なくとも二つの高周波にてなすことで、プラズマ
を安定に生成し、かつ前記形成された酸化膜のプラズマ
ガスへの被曝による改質を効率よく進めることができ
る。特に平行平板型プラズマ装置中での被曝工程におい
て、基板の温度を250℃から450℃の範囲、圧力を
0.1Torrから20Torrの範囲とした場合、効
率よく酸化膜の改質が行なわれる。
【0037】
【作用】本発明は、低温で堆積した酸化膜を表面から改
質し、高温熱処理と同等の膜質を低温プロセスで得るよ
うにしたものであり、従来、表面から高々数10nmの
領域のみの改質に留まっていたのに対して、例えば
00nmの深部まで容易に改質することができる。
【0038】これは、酸化膜の改質時における水の添加
が、シロキサン結合の加水、結合の組み替えを促進し、
オゾン添加及びプラズマ衝撃が、円滑なシラノール結合
からの脱水、酸化を促進するためと考えられる。
【0039】また、本発明によれば、低真空でプラズマ
を安定に発生させることのできる13.56MHzの高
周波に加えて、200kHzから450kHzの高周波
を印加することにより、イオン衝撃による基板表面温度
の上昇をもたらし、酸化膜の改質を効果的に促進でき
る。
【0040】さらに、本発明によれば、膜成長とプラズ
マ改質を同一装置内で行なわれることから、高濃度にB
とPを添加したとしても大気中からの吸湿が無く、余剰
なBやPは改質工程で飛散するため、熱処理後の降温時
における析出も抑えられる。その結果、上層配線である
アルミニウムの前記析出物による断線や、余剰なPによ
り生成するリン酸によるアルミニウムの腐食の発生もな
い。
【0041】本発明の作用を、本願発明者等が酸化膜
(「絶縁膜」ともいう)の改質効果について行った実験
に基づいて以下に詳説する。
【0042】図5は実験用試料の断面を示す図であり、
図8は、成膜と熱処理に用いたLPCVD装置を示す。
また、図6と図7は本願発明者等による実験結果を示す
ものである。
【0043】より詳細には、図5(A)を参照して、シ
リコン基板31表面に約980℃でウェット酸化膜32
を形成し、続いて図8に示すLPCVD装置により酸化
膜(BPSG膜)33を約600nm堆積した。LPC
VDはTEOSとオゾン含有酸素を原料として400
℃、60Torrで行った。
【0044】次に、同一装置内で連続してオゾン含有酸
素と水とヘリウムを含んでなるプラズマ34に基板温度
400℃で10分間曝すことにより酸化膜を改質する。
【0045】この改質のためのプラズマ発生は、図8を
参照して、シャワー電極620と基板626の間隔を5
mm、装置内圧力を3.0Torrとし、13.56M
Hz、200W、および450kHz、300Wの2種
類の高周波を同時に印加する。
【0046】雰囲気には、オゾン濃度、9体積%のオゾ
ン含有酸素を2500sccm、ヘリウムをキャリアガ
スとして、ヘリウム換算で水蒸気を1000sccm導
入して行った(この試料を「試料イ」という)。
【0047】水の導入についてより詳しく説明するなら
ば、図8中の流量調節器(MFC)606dでヘリウム
を約400sccm、水の用意された恒温槽633に導
入すると流量計測器634で観測される流量は1400
sccmを示し、このことから水は水蒸気の形でヘリウ
ムガス換算で1000sccm装置に導入されたことに
なる。なお、別系統の流量調整器からもヘリウムを導入
し、水のキャリアガスであるヘリウムとの総流量を50
0sccmとなるように調節した。
【0048】比較のためにプラズマ処理をしない試料
(「試料ロ」という)、熱処理炉を用いて950℃窒素
中で60分間高温熱処理をした試料(「試料ハ」とい
う)、プラズマのガス種を酸素とヘリウムとした試料
(「試料ニ」という)、およびオゾン含有酸素とヘリウ
ムとした場合の試料(「試料ホ」という)を用意した。
【0049】酸化膜の膜質評価は、純水で30倍に薄め
られた緩衝希フッ酸液によるエッチングレート(図6参
照)と赤外吸収スペクトル(図7参照)で行った。
【0050】図6を参照して、試料ニおよびホでは、試
料ロに対してエッチングレートが半分になる領域は表面
から僅かに数nmに過ぎず、各々40nmおよび約60
nmの深さでは改質効果はもはや見られない。
【0051】一方、本発明の試料イでは、エッチングレ
ートが半分になる領域は40nmにも達し深部まで改質
が行われている。
【0052】なお、950℃の高温熱処理した試料ハで
は、確実に膜質改善がなされるが、BやPを高濃度に添
加したBPSG膜の場合に熱処理後の降温時には、前記
したとおり、析出物が発生することからサリサイド構造
に適用できないことは言うまでもない。
【0053】次に、各試料を成長後に大気中に放置し、
赤外吸収スペクトルにより膜の吸湿性を評価した結果を
図7に示す。
【0054】図7を参照して、3650cm-1付近には
孤立シラノール(図中Si−OHと表示)、3330c
-1付近の集合シラノール(図中H2Oと表示)による
吸収スペクトルが見られる。
【0055】試料ロやニでは、3330cm-1付近の集
合シラノールが明瞭に見られ、水が多量に含まれること
を示す。これに対し試料ホでは水に対応するピークは減
少するが3650cm-1の小波数側の裾が存在し、孤立
シラノールは減少していないことがわかる。これは、表
面近傍で脱水と酸化が行われるが、深部での酸化が進行
しないためと解釈される。
【0056】一方、本発明の試料イでは、3650cm
-1ピークの小波数側の裾が見られず孤立シラノールも減
少している。
【0057】これは、プラズマ中に水を加えた結果、シ
ロキサン結合が加水分解されてシラノール結合を形成
し、かつ結合の切り替えが進行し、安定な結合角及び結
合長の近くで、オゾン及び酸素による脱水と酸化が行わ
れる結果、深部までも改質が進むと考えられる。
【0058】また、改質後の酸化膜は400℃でストレ
スフリーの状態となり、室温に戻るとシリコン基板との
熱膨張率の差によって圧縮応力を示すようになる。
【0059】ちなみに、950℃の高温熱処理したサン
プルは、孤立シラノールと集合シラノールとも無くな
り、室温で圧縮応力を示す。
【0060】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0061】
【実施例1】図1と図2を参照して、本発明の第1の実
施例を説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施例
に係る製造方法を工程順に説明するための断面模式図を
示している。
【0062】本実施例では、図8に概略構成を示すCV
D装置を用いて層間絶縁膜を形成している。まず、図8
を参照して、CVD装置について説明する。
【0063】図8に示すように、CVD装置には、成膜
のためにはTEOS、TMPO、TEB、オゾン含有酸
素が供給され、BPSG膜が形成できるように構成さ
れ、かつ、同一チャンバー内での膜の改質処理ができる
ように、水(H2O)とオゾン含有酸素とヘリウムが供
給できるものである。
【0064】このCVD装置では、シリコン基板626
は、SiCサセプタ628上に装着され、石英板629
を通して加熱ランプ630から光加熱され、200〜4
50℃程度の温度に保持できる。
【0065】また、排気管631は真空ポンプ632に
接続されており、反応室627の圧力は0.1〜数百T
orrに保持される。
【0066】反応ガスとして、オゾン含有酸素は、流量
調整器601で流量調節された酸素(O2)を無声放電
型のオゾン発生器603に導入し、1〜10体積%のオ
ゾン(O3)を含有させて生成する。
【0067】シリコンの原料となるTEOSおよびTM
PO、TEBはそれぞれに対応して設けられた不図示の
タンクから供給され、それぞれマスフロー型の液体流量
調節器604a、604b、604cにて流量調節さ
れ、蒸発器608a、608b、608cで完全に気化
され、流量調節器606a、606b、606cにて流
量調節されたヘリウムと混合され、それぞれ導入口61
2、613、614からマニホールド617に導入され
る。
【0068】プラズマ改質に用いる水は、流量調節器6
06dで流量調節されたヘリウムをキャリアガスとし
て、バブリング法を用いて水導入口615からマニホー
ルド617に導入される。なお、水の流量は、流量計測
器634の流量値から、流量調節器606dの流量値を
差し引いた値であり、ヘリウム換算の値である。
【0069】圧力調整およびプラズマ安定化のためにヘ
リウムを流量調節器609で流量調節し、別系統でHe
導入口616から反応室627に導入される。なお、ヘ
リウムの総流量が一定になるように流量調節器609を
調節する。マニホールド617内ではこれらのガスは混
合され、ガス拡散板618に当たることによってほぼ均
一に拡散する。そして、シャワー電極620に当たる
と、さらに均一に分散し、基板626の表面に吹き付け
られ成膜がなされる。
【0070】また、酸化膜をプラズマ改質する場合、マ
ニホールド617内に、オゾン含有酸素ガス、H2Oガ
スおよびヘリウムが導入される。
【0071】シャワー電極620は、絶縁リング619
によって他の部分と電気的に絶縁されており、13.5
6MHz高周波電源621及びハイパスフィルター(高
域通過フィルター)622、450kHz高周波電源6
23及びローパスフィルター(低域通過フィルター)6
24から供給される2つの周波数の高周波が、マッチン
グボックス625を介して同時に印加されるように構成
されている。
【0072】図1及び図2を参照して、本実施例に係る
成膜を以下に説明する。
【0073】図1(A)は、従来例の説明に用いた図9
(A)と同様、サリサイド構造が完成した段階を示すも
のである。以下では、シリコン基板1上に、ゲートポリ
シリコン膜3とチタンシリサイド膜7の積層からなるポ
リサイド構造を持つゲートと、ソースならびにドレイン
にn-拡散層4およびn+拡散層6からなるLDD構造が
形成され、n+拡散層6上にチタンシリサイド膜8を備
えたサリサイド構造が形成されたウェーハ上への層間絶
縁膜の形成を説明する。
【0074】まず、図1(B)に示すように、全面にシ
ランと酸素を原料としてAPCVD法により約400℃
で酸化膜9を全面に約100nm堆積する。
【0075】さらに、図1(C)に示すように、TEO
Sとオゾン含有酸素とを原料として約400℃、60T
orr下でLPCVD法により酸化膜10を約800n
m堆積する。
【0076】次に、図2(D)に示すように、同一装置
内にて、サンプルを、オゾン含有酸素(O3+O2)と水
(H2O)とヘリウム(He)とを含んでなるプラズマ
に曝すことにより、酸化膜10を改質する。
【0077】プラズマを発生する条件として、3.0T
orr下で、13.56MHzと450kMzの2つの
周波数を用いてそれぞれのパワーを200Wと300W
とする。
【0078】オゾン濃度を9体積%として、オゾン含有
酸素流量を2500sccm導入し、ヘリウムをキャリ
アガスとして、前記したようにヘリウム換算で水150
0sccmを導入し、さらに別系統からヘリウムを加え
ることにより、装置に導入されるヘリウムの総流量を5
00sccmとする。ウェーハ温度は約400℃とし、
プラズマ改質処理を20分間行った。
【0079】次に、図2(E)に示すように、同一装置
内で、サンプルをオゾン含有酸素とヘリウムを含んでな
るプラズマに20分間曝すことで、さらに改質した酸化
膜14を形成する。この工程において、プラズマ発生条
件及び各種ガス流量、ウェーハ温度は、水(H2O)を
添加しない他は図2(D)を参照して説明で述べた条件
と同様とされる。
【0080】最後に、図2(F)に示すように、熱処理
炉を用いて、750℃の窒素雰囲気中で30分間熱処理
を行い、アニールした酸化膜15を形成する。
【0081】なお、本実施例では、図2(D)の工程に
おける加水分解、脱水縮合、酸化の工程に、図2(E)
に示すような脱水縮合、酸化の工程を加えたが、図2
(D)の工程で水分量を減らし、単位時間当たりの加水
分解反応を抑え、かつ処理時間を長くとれば図2(E)
の工程は不要とされる。
【0082】また、本実施例では、図2(D)の加水分
解、脱水縮合、酸化の工程と、図2(E)の脱水縮合、
酸化の工程を1度だけ行っているが、これらの2工程を
繰り返し数回行うことにより、さらに厚い膜に対しても
改質効果を得られることは勿論である。
【0083】
【実施例2】次に、図3及び図4を参照して、本発明の
第2の実施例を説明する。
【0084】図3(A)と図3(B)は、前記第1の実
施例の説明に参照した図1(A)と図1(B)と同じで
あるため説明を省略し、以下では図3(C)の工程から
説明する。
【0085】図3(C)を参照して、まず、TEOSと
オゾン含有酸素を原料として、基板温度400℃、圧力
60Torrで、図8の装置にて酸化膜(BPSG膜)
21を約20nm堆積する。
【0086】次に、図4(D)に示すように、同一装置
内で、400℃で1分間、試料をオゾン含有酸素(O3
+O2)と水(H2O)とヘリウム(He)を含んでなる
プラズマ22に曝すことにより、改質した酸化膜23を
形成する。プラズマ発生条件は、圧力3.0Torr
で、13.56MHzと450kMzの2つの周波数を
用い、それぞれのパワーを200Wと300Wとする。
【0087】雰囲気にはオゾン濃度9体積%のオゾン含
有酸素を2500sccm導入し、ヘリウムをキャリア
ガスとして、ヘリウム換算で水1000sccmを導入
し、さらに別系統からヘリウムを加え、総流量500s
ccmを装置に導入した。
【0088】13.56MHzの高周波はもっぱら安定
なプラズマ発生を持続するに有効なものであるが、45
0kHzの高周波はゲートの肩部の酸化膜23をイオン
エッチングすると共に、イオン衝撃による酸化膜の表面
部の温度上昇をもたらし、表面形状の平坦化が進行す
る。
【0089】なお、図4(E)に示すように、図3
(C)の酸化膜の堆積工程と、図4(D)の改質工程
を、同一装置内で数回繰り返し行うならば絶縁性に優れ
た厚い酸化膜24を形成することもできる。
【0090】最後に、図4(F)に示すように、熱処理
炉を用いて750℃の窒素雰囲気中で10分間熱処理を
行い、念のため膜の焼き締めを行うことで、酸化膜25
による層間絶縁膜形成工程を終了する。
【0091】なお、本実施例では、加水分解、脱水縮
合、酸化の工程だけで酸化膜の膜質改善を行ったが、前
記第1の実施例で示したように、最初に水分量の多い加
水分解反応を行った後に水を絶ち、脱水縮合、酸化の工
程を加えても同様の効果を得ることができる。
【0092】上記第1及び第2の実施例では、酸化膜の
改質工程である被曝工程における基板温度としては40
0℃の場合について述べたが、この基板温度としては2
50℃以上とした場合に、本発明の効果が得られた。
【0093】また、下地にAl配線等がある場合、温度
の上限としては450℃以下であることが好ましい。
【0094】上記実施例において被曝工程での圧力は3
Torrとしたが、0.1Torrから20Torrの
間で有効な結果を得た。
【0095】プラズマ励起を、1MHzを越える少なく
とも一周波数を有する高周波と、200kHzから45
0kHzの範囲にある少なくとも一周波数を有する高周
波との、少なくとも二つの高周波にて行なうことによ
り、0.1Torrという極めて低い圧力まで安定した
プラズマが励起され、所望の効果が得られることが解
る。
【0096】酸化膜の改質効果は高い圧力ほど効果があ
るが、20Torrを越えると、安定なプラズマを立て
ることが難しくなり、下地にトランジスタ等があるとプ
ラズマ損傷による悪影響が生じる。
【0097】なお、酸化膜の改質工程に装置に導入する
水の量としては、ヘリウム換算の水蒸気流量として10
0sccmから2000sccmの間で行えばよいこと
が実験的に求められた。
【0098】また、上記実施例では、酸化膜10又は2
1には、不純物を特に添加しなかったが、PH3、トリ
メチルフォスフェート(TMPO:PO(OC
33)、トリメチルフォスファイト(TMP:P(O
CH33)、トリエチルフォスファイト(TEP:P
(OC253)、TMPOなどを原料にPを添加した
り、BH3、トリエチルボレート(TEB:B(OC2
53)やトリメチルボレート(TMB:B(OC
33などを原料にBを添加した膜、あるいはPおよ
びBの両者を添加した膜などを用いてもよい。
【0099】以上本発明を上記実施例に即して説明した
が、本発明は、上記態様にのみ限定されるものでなく、
本発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿論であ
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
温で堆積した酸化膜を表面から改質し、高温熱処理と同
等の膜質を低温プロセスで得る方法を示すものであり、
従来、表面から高々数10nmの領域のみの改質に留ま
っていたのに対して、容易に100nmの深部まで改
質することができるという効果を有する。
【0101】これは、酸化膜の改質時における水の添加
が、シロキサン結合の加水、結合の組み替えを促進し、
オゾン添加及びプラズマ衝撃が、円滑なシラノール結合
からの脱水、酸化を促進するためと考えられる。
【0102】本発明によれば、低真空でプラズマを安定
に発生させることのできる13.56MHzの高周波に
加えて、200kHzから450kHzの高周波を印加
することにより、イオン衝撃による基板表面温度の上昇
をもたらし、上記反応を効果的に促進できる。プラズマ
中のイオンは1MHz以上には追従できず、基板へのイ
オン衝撃効果は薄く膜の改質効果は小さい。一方、1M
Hz以下の高周波だけでは、プラズマの安定発振には真
空度は1Torr以下となり、基板に到達する酸素とオ
ゾンと水などの酸化種の絶対的な量が少なく、やはり改
質や平坦化効果を下げる。当然のことながら、200k
Hzから450kHzの高周波のパワー上昇は酸化膜の
改質ならびに平坦化の効果をより顕著にするものであ
る。また、本発明においては、ヘリウムのスパッタエッ
チング効果はゲート段での酸化膜の角取りおよび凹部へ
の埋め込みに寄与する。
【0103】さらに、本発明によれば、膜成長とプラズ
マ改質を同一装置内で行なうことから、高濃度にBとP
を添加したとしても大気中からの吸湿が無く、余剰なB
やPは改質工程で飛散するため、熱処理後の降温時にお
ける析出も抑えられる。その結果、上層配線であるアル
ミニウムの前記析出物による断線や、余剰なPにより生
成するリン酸によるアルミニウムの腐食の発生もない。
【0104】また、膜成長後の熱処理温度が750℃で
あることから、チタンシリサイド膜の凝集が無く、この
ため本発明に係る製造方法は、チタンシリサイド膜を用
いたサリサイド構造配線上にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を工程順に説明するため
の半導体装置の断面を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例を工程順に説明するため
の半導体装置の断面を示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施例を工程順に説明するため
の半導体装置の断面を示す模式図である。
【図4】本発明の第2の実施例を工程順に説明するため
の半導体装置の断面を示す模式図である。
【図5】本発明に係る製造方法の実験用の試料を説明す
る断面図である。
【図6】本発明に係る製造方法による酸化膜のエッチン
グレートの実験結果を説明する図である。
【図7】本発明に係る製造方法による酸化膜の赤外吸収
スペクトルの実験結果を説明する図である。
【図8】本発明の実施例に用いられる化学気相成長装置
の構成を説明する図である。
【図9】従来例の製造方法を工程順に説明するための断
面模式図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ゲート酸化膜 3 ゲートポリシリコン膜 4 n-拡散層 5 サイドウォール酸化膜 6 n+拡散層 7 チタンシリサイド膜 8 チタンシリサイド膜 9 酸化膜 10 酸化膜 11 プラズマ 12 改質した酸化膜 13 プラズマ 14 さらに改質した酸化膜 15 アニールした酸化膜 21 酸化膜 22 プラズマ 23 改質した酸化膜 24 改質した厚い酸化膜 25 アニールした酸化膜 31 シリコン基板 32 酸化膜 33 酸化膜(BPSG膜) 34 プラズマ 35 改質した酸化膜(BPSG膜) 601 流量調整器 602 バルブ 603 オゾン発生器 604a〜604c 液体流量調節器 605a〜605c バルブ 606a〜606d 流量調節器 607a〜607d バルブ 608a〜608c 蒸発器 609 流量調節器 610 バルブ 611 オゾン含有酸素導入口 612 TEOS導入口 613 TMPO導入口 614 TEB導入口 615 H2O導入口 616 He導入口 617 マニホールド 618 ガス拡散板 619 絶縁リング 620 シャワー電極 621 13.56MHz高周波電源 622 ハイパスフィルター 623 450kHz高周波電源 624 ローパスフィルター 625 マッチングボックス 626 基板 627 反応室 628 SiCサセプタ 629 石英板 630 加熱ランプ 631 排気管 632 真空ポンプ 633 恒温槽 634 流量計測器 71 BPSG膜 72 高温アニールしたBPSG膜 73 断線したチタンシリサイド膜 74 断線したチタンシリサイド膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−167431(JP,A) 特開 平4−22129(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)化学気相成長法により被形成体上に絶
    縁膜を形成する工程と、 (b)該絶縁膜を酸素とオゾンと水とヘリウムを導入した
    プラズマガスへ被曝させる工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】層間絶縁膜を形成する半導体装置の製造方
    法において、 (a)減圧化学気相成長法を用いて、被形成体上にテトラ
    エチルオルソシリケート(TEOS:Si(OC25
    4)と酸素とオゾンとから酸化シリコン膜を形成する工
    程と、 (b)該酸化シリコン膜が形成された装置と同一の装置内
    において該酸化シリコン膜形成時より低圧下にて該酸化
    シリコン膜を、酸素、オゾン、水およびヘリウムを導入
    したプラズマガスへ被曝させる工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】層間絶縁膜を形成する半導体装置の製造方
    法において、 (a)減圧化学気相成長法を用いて、被形成体上にテトラ
    エチルオルソシリケート(TEOS:Si(OC25
    4)と酸素とオゾンとから酸化シリコン膜を形成する工
    程と、 (b)該酸化シリコン膜が形成された装置と同一の装置内
    において該酸化シリコン膜形成時より低圧下にて該酸化
    シリコン膜を、酸素、オゾン、水およびヘリウムを導入
    したプラズマガスへ被曝させる工程と、 (c)該同一装置内において該酸化シリコン膜形成時より
    低圧下にて該酸化シリコン膜を、酸素、オゾンおよびヘ
    リウムを導入したプラズマガスへ被曝させる工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記酸化膜を酸素、オゾン、水およびヘリ
    ウムを導入したプラズマガスへ被曝させる前記工程(b)
    と、及び/又は、前記酸化膜を酸素、オゾンおよびヘリ
    ウムを導入したプラズマガスへ被曝させる前記工程(c)
    と、を複数回繰り返し行うことを特徴とする請求項3記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記酸化膜の前記プラズマガスへの被曝工
    程が、平行平板形プラズマ装置にて、プラズマ励起が、
    1MHzを越える少なくとも一周波数を有する高周波
    と、200kHzから450kHzの範囲にある少なく
    とも一周波数を有する高周波とから成る少なくとも二つ
    の高周波にてなされることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記酸化膜の前記プラズマガスへの被曝工
    程が、平行平板型プラズマ装置にて、基板の温度が25
    0℃から450℃の範囲とされ、圧力が0.1Torr
    から20Torrの範囲とされることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか一に記載の製造方
    法を複数回繰り返し行うことにより被形成体上に絶縁膜
    を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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