JP2701903B2 - 表皮一体成形シートの製造方法 - Google Patents

表皮一体成形シートの製造方法

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動車などの乗物用シートや椅子な
どの家具類に適用される表皮一体成形シートの製造方法
に関する。
[従来の技術] パッドの表面に表皮(カバー材)を一体に接着してな
る表皮一体成形シートは、デザイン上の有利さと耐久性
の高さ、すなわち繰返し使用しても皺ができにくい点な
どから多用される傾向にある。
ところで、上記表皮とパッドは接着剤を介して互いに
重ね合わされた状態で一対の成形型により、挟圧保持さ
れて接着されるようになっている。
また、上記表皮は袋状に成形されることがコスト上望
ましいが、袋状に成形すると、成形型を表皮の開口部か
ら内部に挿入させることができず、成形が不能になる。
そこで、従来においては、たとえば、第10図に示すよ
うに、表皮1の背面部2を開閉可能にしたり、第11図に
示すように、表皮3の背面を完全に開口させることによ
り、成形型を表皮1,3の内面に接合させて保持させるよ
うにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第10図に示すものは、ファスナー4を
用て背面部2を締結するため、コスト高になるととも
に、意匠性にも問題があり、また、第11図に示すもの
は、ボード5を用いて表皮3の背面部を閉塞するため、
著しくコスト高になり、利用が上級車に限定されるとい
う問題があった。なお、図中6はパッドである。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、ファスナーやボードを必要とするこ
となくシートを製造することができるようにした表裏一
体型シートの製造方法を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために本発明者が開発した製造方法
は、パッドに対応する押え部を有し、この押え部が袋状
に縫製された表皮の開口部より小さな第1の型を備え、
この第1の型の押え部に前記表皮を表裏反転させた状態
でその開口部から挿入させて被せるとともに、この表皮
の上に接着剤を重ね、さらに、この接着剤の上にパッド
を重ね、このパッドを第2の型で押圧しながら前記接着
剤によりパッドと表皮を一体に接着することを特徴とす
る。
[作用] 上記手段により、袋状をなす表皮の背面を開口させな
くても、成形型により表皮とパッドの狭圧保持できるよ
うにした。
[実施例] 以下、本発明を第1図ないし第9図に示す一実施例を
参照して説明する。
第4図に示された車両用シートに使われるパッド11
は、周知の製法によって予め所定の形状に成形されてい
る。本実施例のパッド11は、一例としてウレタンフォー
ムの一体成形品が使われる。好ましくは通気性のある連
続気泡性フォームが良い。但しパッド11の材料はウレタ
ンフォームに限ることはなく、たとえば合成樹脂綿の繊
維相互の交絡点をウレタンバインダでバインドしてなる
通気性を有する成形綿を用いてもよい。このパッド11
は、自動車用シートの座部あるいは背もたれ部のクッシ
ョンとして使われる。
表皮12は、上記パッド11を覆うように予め袋状に縫い
合せたものであり、織布等のような通気性を有する素材
からなり、一端部に開口部13を有している。
接着剤としての熱溶融性接着フィルム14は、パッド11
に対応した広さを有しており、室温では実質的に接着力
をもたないが、高温にさらされた時に溶融することによ
ってパッド11と表皮12とを接着できるものが使用され
る。溶融前のフィルム14は実質的に非通気性である。
第1図に示すように、表皮成形用の第1の型15は、馬
蹄形のアーム状をなし、この第1の型15の上面部にはパ
ッド11の形状に対応した押え部16を有する配管17が設け
られている。この配管17は内部に気室(図示しない)を
備えた中空形状をなしており、押え部16の表面側と気室
の内部とを連通させる多数の孔17a…を備えている。更
に、気室に連なる接続口に、真空ポンプ等を利用した負
圧吸引手段(図示しない)と、高温の水蒸気を発生させ
る蒸気供給手段(図示しない)が接続されている。
ところで、上記第1の型15および配管17の押え部16は
上記表皮12の開口部13より小とされており、この開口部
13から上記表皮12の内部に挿入できるようになってい
る。
また、上記配管17の上方部には図示しな駆動機構によ
って上下動される第2の型19が設けられている。
次に、上記装置を用いてパッド11と表皮12とを成形接
着する工程について説明する。まず、第2図に示される
ように、第1の型15および配管17の押え部16に、予め袋
状に縫製しておいた表皮12を表裏を反転させた状態でそ
の開口部13から挿入させて被せる。ついで、この表皮12
上に第3図に示すように、接着フィルム14を重ねる。そ
の後、吸引手段によって発生させた負圧を気室に作用さ
せることにより、通気性の表皮12を介して接着フィルム
14を押え部16側に吸引する。吸引された接着フィルム14
は、表皮12と一緒に押え部16の所定位置に所定形状を保
って吸着される。
この保形状態を維持したまま、第4図に示されるよう
に接着フィルム14の上からパッド11を乗せ、さらに、第
5図に示すように、第2の型19を押し下げてパッド11を
配管17の押え部16に押付けるとともに、このプレス状態
を維持しつつ吸引手段による吸着を解除する。
次に、蒸気供給手段によって、接着フィルム14を溶融
させるに足る温度の高温蒸気を配管17の気室に吹込む。
吹込まれた蒸気は孔17a…を通じて通気性の表皮12に流
通するため、接着フィルム14が溶けて表皮12とパッド11
とが一体に接着する。こうしてパッド11と表皮12との成
形接着を行なったのち、再び吸引手段を作用させること
によって気室内を減圧し、表皮12に付着した水滴を除去
する。しかるのち、第2の型19を第6図に示すように、
上方へ移動させて、乾燥後の製品(表皮一体成形シー
ト)を第7図に示すように第1の型15から取り外す。
そして、この表皮12を第8図に示すように、反転させ
て表面側を露出させてパッド11を被覆する。このよう
に、表皮12により被覆されたパッド11は第9図に示すよ
うに、シートフレーム20により保持されてシートの背も
たれ部21として利用される。
上述したように、第1の型15と配管17の押え部16を表
皮12のの開口部13から挿入させて表皮12とパッド11を保
持するから、従来のように、表皮1,3の背面を開口させ
たりする必要がない。
したがって、ファスナー4やボード5が不要となり、
コストを低減できるとともに、意匠的にも優れる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、完全に袋状に
縫製された表皮でも成形型によって保持でき、パッドと
一体に接着製造できる。
したがって、ファスナーやボードが不要となり、コス
トを低減できるとともに、意匠的にも優れるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図はシート製造装置を示す構成図、第2図乃至第6図
はシートの製造プロセスを示す説明図、第7図は成形さ
れたシートを示す側面図、第8図は表皮を反転させてパ
ッドを被覆した状態を示す側面図、第9図は表皮によっ
て被覆されたパッドをシートフレームに取付けた状態を
一部破断して示す斜視図、第10図は第1の従来例を示す
斜視図、第11図は第2の従来例を示す斜視図である。 11……パッド、12……表皮、14……接着フィルム(接着
材)、15……第1の型、16……押え部、19……第2の
型。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パッドに対応する押え部を有し、この押え
    部が袋状に縫製された表皮の開口部より小さな第1の型
    を備え、この第1の型の押え部に前記表皮を表裏反転さ
    せた状態でその開口部から挿入させて被せるとともに、
    この表皮の上に接着剤を重ね合わせ、さらに、この接着
    剤の上にパッドを重ね、このパッドを第2の型で押圧し
    ながら前記接着剤によりパッドと表皮を一体に接着する
    ことを特徴とする表皮一体成形シートの製造方法。
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JP2008272134A (ja) 2007-04-27 2008-11-13 Tachi S Co Ltd シートバック構造

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