JP2575502B2 - シートバックの製造方法 - Google Patents

シートバックの製造方法

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JP2575502B2 JP1208818A JP20881889A JP2575502B2 JP 2575502 B2 JP2575502 B2 JP 2575502B2 JP 1208818 A JP1208818 A JP 1208818A JP 20881889 A JP20881889 A JP 20881889A JP 2575502 B2 JP2575502 B2 JP 2575502B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動車などの乗物用シートや、椅子
などの家具類クッション等の背もたれに使用されるシー
トバックの製造方法に関する。
[従来の技術] 第4図に示される従来の自動車用フロントシートのシ
ートバック1は、ウレタン等の発泡樹脂からなるパッド
2と、このパッド2を覆うカバー3と、パッド2の内部
に入れられたフレーム4等を備えて構成されている。こ
の従来例のようにシートバック1の背面をカバー3で覆
う場合、A部で背面カバー3aを吊り込むことが多い。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来例の場合、背面カバー3aとフレーム4(また
はばね)との間に比較的大きなデッドスペース5が生じ
る。このため、図中に2点鎖線で示したようにシートバ
ック1を後方にスライドさせた時などに、後部座席に座
った乗員の膝頭F付近に背面カバー3aが触れやすくな
り、いわゆるニースペースが狭くなる。そこで、背面カ
バー3aをフレーム4側に引っ張るようにして吊り込むこ
とにより、デットスペース5を極力減らすことも考えら
れた。しかしながらこうするとカバー3を被せる作業に
手間がかかり、しかも吊り込みに要する部品点数が多く
なり、しかもカバーの前面側にしわが生じやすいなど外
観も悪くなる。
従って本発明の目的は、シートバック背面部のカバー
とパッドを一体に成形し、シートバックを外観良く仕上
げるとともに、後部座席等に座る乗員のニースペースを
広く確保できるようなシートバックを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本発明のシートバ
ックの製造方法は、背面がフレーム側に凹んだ形状に成
形されるパッドとこのパッドの前面と側面および背面を
覆う袋状のカバーとを製造し、上記カバーをパッドに被
せるとともに、少なくともパッドの背面とカバーとの間
にホットメルト接着シートを介在させ、上記パッドの背
面側の凹部に応じた成形面をもつ成形型によって上記袋
状カバーの背面を上記パッドの凹部に向って押付けると
ともに、この接着シートを蒸気あるいは乾熱で溶融させ
ることにより、少なくともパッドの背面とカバーの背面
とを一体に接着することを特徴とするものである。
[作用] 本発明のシートバックは、パッド背面部が凹んでいる
分だけ後部座席に着座した乗員のニースペースを広くと
ることができる。そして背面カバーとパッド背面部とが
互いに接着によって一体化されているから、パッド背面
部に凹部が設けられていてもパッドとカバーとの間のデ
ッドスペースを極力減らすことができ、しかもホグリン
グ等の吊り込み用部品が不要となり外観も良好である。
この発明では、パッド背面の凹部に袋状カバーの背面を
成形型によって押込んだ状態で両者を接着させるため、
成形型によってパッド背面を押したときにカバー全体に
適度な張りを与えることができることから、カバーの前
面側にたるみやしわなどの外観不良の原因が生じること
を回避できる。
[実施例] 以下にこの発明の一実施例について、第1図ないし第
3図を参照して説明する。
第1図に示された自動車用フロントシート10は、座部
11(一部のみ図示)と、この座部11の後部にヒンジ12に
よって枢着されたシートバック13とを備えて構成され、
車床に対して前後方向にスライドできるように設けられ
ている。シートバック13は、下記形状に成形されたウレ
タンフォーム製のパッド15と、このパッド15の外側を覆
うカバー16と、パッド15の内部に埋設されたシートバッ
クフレーム17等を備えて構成されている。
フレーム17はその上下方向中間部が前側に出るような
湾曲した形状に形成されており、必要に応じてばねアセ
ンブリ等のばね部材が組付けられている。なお、フレー
ム17はパッド15の成形後にパッド15の内部に挿入しても
よいが、フレーム17とパッド15を一体にモールド成形す
れば作業性が向上する。
パッド15は、着座者の背中を支持するパッド主部20
と、このパッド主部20の両側部に位置するサイドサポー
ト部21(片側のみ図示)とを備えて構成されている。そ
してパッド15の背面に、フレーム17側に凹んだ形状の凹
部22が設けられている。この凹部22は、図示しない後部
座席に座った乗員の膝頭F付近との干渉をできる限り避
けるような形状に設計されている。
カバー16は織編布を袋状に縫製したものであり、パッ
ド15の前面側を覆う前面カバー16aと、両側面を覆う側
面カバー16bと、背面を覆う背面カバー16cとからなって
いる。そしてパッド15と前面カバー16aとの間と、パッ
ド15と背面カバー16cとの間が、ホットメルト接着シー
ト25(第3図参照)を用いて互いに一体に接着されてい
る。
次に、上記シートバック13の製造方法について説明す
る。
パッド15は、周知のウレタン発泡成形法によって前述
した所定形状に成形される。パッド15の前面と側面およ
び背面を覆う袋状のカバー16は、縫い合わによって作
る。そしてこのカバー16をパッド15の上に被せるととも
に、パッド15とカバー16との間に、前述したホットメル
トタイプの接着シート25を設ける。接着シート25はフィ
ルム状ないし不織布状をなしており、カバー16の内側の
所定位置に挟み込むだけでもよいが、パッド15の外面ま
たはカバー16の内面のいずれか一方に予め接着シート25
をラミネートしておけば、接着シート25の位置がずれた
り破れたりすることがなくなり、作業性が向上する。こ
の接着シート25は、高温の乾熱または水蒸気に触れた時
に溶融し、冷却されることによって硬化して本来の接着
力を発揮するような性質を有している。カバー16の端末
開口部16dをホグリング等の係止具で固定するようにす
れば、カバー16の位置が決まりやすく作業性がよくな
る。
上記工程を経てカバー16と接着シート25が所定位置に
セットされたパッド15を、第2図に示されるように成形
型31,32によって厚み方向に押圧しつつ、成形型31,32を
通じて高温水蒸気33をカバー16に吹き込む。高温水蒸気
33は、ホットメルト接着シート25が溶融する温度に加熱
されている。成形型31,32は好ましくは型温調設備を備
えている。成形型31,32は中空状であり、その内部にチ
ャンバ35,36を有している。この成形型31,32は、チャン
バ35,36に連通する減圧用の吸引口37,38と、チャンバ3
5,36に水蒸気を導入するための蒸気導入口41,42を備え
ているとともに、カバー16に接面する側に多数の蒸気吹
出孔(図示せず)を備えている。
蒸気導入口41,42から各チャンバ35,36内に導入された
水蒸気は、蒸気吹出孔を通ってカバー16に吹き込まれ、
接着シート25に触れることにより接着シート25が溶融す
る。なお、水蒸気を吹き込む前に吸引口37,38を通じて
チャンバ35,36の内部を排気し、チャンバ35,36を減圧し
た状態で成形型31,32にカバー16を吸着させることによ
り、カバー16を所定の形状に保形するようにしてもよ
い。この場合には、チャンバ35,36の減圧を解消させて
から、チャンバ35,36内への蒸気の供給を行なう。
上記工程を経ることにより、パッド15とカバー16と
が、溶融後に硬化した接着シート25を介して互いに接着
される。そののち、吸引口37,38を通じてチャンバ35,36
の内部を減圧することにより、カバー16やパッド15に付
着している水滴が除去される。その後、成形型31,32に
よるプレスを解除する。なお、接着シート25にフィルム
(孔のないもの)を使用すれば、成形型31,32を押付け
るだけでなく接着前にカバー16を真空成形することが可
能となり、模様成形ができる。
なお、前記実施例のように成形型31,32による押圧・
接着工程を前後両面から同時に行なった方が作業性が良
いが、場合によっては片側ずつ前述した押圧・接着工程
を行なうようにしてもよい。
前記製造工程によって得られた表皮一体形のシートバ
ック13は、カバー16がパッド15と強固に一体化している
ため、繰返し使用されても皺が生じにくく、耐久性が高
いとともにデザイン的にも優れている。そしてシートバ
ック13の背面側に凹部22が形成されており、この凹部22
を設けた分だけ後部座席の乗員のニースペースが広くな
る。なお、背面カバー16cのみを接着させる場合には、
パッド15と背面カバー16cとの間のみに接着シート25を
配置すればよい。要するに、接着の必要な部位に接着シ
ート25を配置する。また本発明は、フロントシートだけ
でなくリヤシートを始めとして、各種シートに適用でき
る。
[発明の効果] 本発明によれば、シートバックの後側に着座した乗員
等のニースペースを広くとれるとともに、カバーとパッ
ドを接着する際にカバー全体に適度な張りを与えること
ができるため、カバーにしわやたるみなどの外観不良が
生じにくいなど、外観も良好でありデザイン的に優れた
シートバックが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すシートバックの縦断面
図、第2図は第1図に示されたシートバックにカバーを
接着する工程を示す断面図、第3図は第1図に示された
シートバックの一部の拡大断面図、第4図は従来のシー
トバックの断面図である。 13……シートバック、15……パッド、16……カバー、17
……フレーム、22……凹部、25……接着シート、31,32
……成形型。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面がフレーム側に凹んだ形状に成形され
    るパッドとこのパッドの前面と側面および背面を覆う袋
    状のカバーとを製造し、上記カバーをパッドに被せると
    ともに、少なくともパッドの背面とカバーとの間にホッ
    トメルト接着シートを介在させ、上記パッドの背面側の
    凹みに応じた成形面をもつ成形型によって上記袋状カバ
    ーの背面を上記パッドの凹みに向って押付けるととも
    に、この接着シートを蒸気あるいは乾熱で溶融させるこ
    とにより、少なくともパッドの背面とカバーの背面とを
    一体に接着することを特徴とするシートバックの製造方
    法。
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