JP2701781B2 - 文書編集装置 - Google Patents

文書編集装置

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JP2701781B2
JP2701781B2 JP7079530A JP7953095A JP2701781B2 JP 2701781 B2 JP2701781 B2 JP 2701781B2 JP 7079530 A JP7079530 A JP 7079530A JP 7953095 A JP7953095 A JP 7953095A JP 2701781 B2 JP2701781 B2 JP 2701781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサやデ
スクトップパブリッシング(DTP)ツール等の如き文
書の配置,編集機能を有する文書編集装置に関し、特に
部分的に異なる複数の文書を一元的に管理するようにし
た文書編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、WordPerfect (WordPerfe
ct辞典 日本語ワードプロセッサ,WordPerfect Corpor
ation(1989,1992)) のようなワードプロセッサやデスク
トップパブリッシングツールでは、部分的に異なる複数
の文書は別々の文書として管理されており、両方に共通
な部分に対して修正等が発生した場合でも、それぞれの
文書に対して同じ修正を行う必要が生じていた。一方、
例えば、Microsoft Windows 3.1 のOLE(オブジェク
トのリンクと埋め込み)機能(NECパーソナルコンピ
ュータPC−9800シリーズ Software Library Microsof
t Windows 3.1 機能ガイド,第12章,pp.569〜601,NE
C(1993))や文書整形システムであるTeX(Donald E.
Knuth : The TEXbook, Addison-Wesley Co. Reading, M
a.(1984))またはTexのマクロ機能を利用して作成さ
れたマクロ集であるLaTeX(Lesile Lamport : LaT
eX : A Document Preparation System, Addison-Wesley
Co.Reading, Ma.(1986)) のマクロ機能を利用すれば、
文書に別の文書を組み込むことができる。
【0003】Microsoft Windows 3.1 のOLEでは、文
書のデータはオブジェクトと呼ばれ、複数のオブジェク
ト間で相互参照ができるような機構(リンク)を用意
し、一方のオブジェクトから他方のオブジェクトを呼び
出して修正等の処理ができるようになっている。従っ
て、Aと呼ばれるオブジェクトとBと呼ばれるオブジェ
クトとで共通にCと呼ばれるオブジェクトを利用したい
場合には、AとC,BとCの間にリンクを張っておけ
ば、オブジェクトCの修正結果が自動的にオブジェクト
AならびにBにも反映される。このことを利用すれば、
部分的に異なる複数の文書を一元的に管理することがで
きる。
【0004】TeXまたはLaTeXシステムでは、プ
ログラミング言語C(Brian Kernighan and Dennis Rit
chie : The C programming Language, Englewood Cliff
s,N.J.,Prentice-Hall(1978)) で実現されているような
マクロ展開機能が実現されており、マクロ名による文字
列置き換えやファイルへの別のファイルの取り込み機
能、条件付き取り込みの機能が用意されている。
【0005】例えば、C言語(厳密にはCプリプロセッ
サ)で、マクロ名による文字列置き換え機能を用いる場
合のプリプロセッサ指示文の一般形式は次のようにな
る。 #define マクロ名 文字列 従って、例えばBETAというマクロ名を文字列 "BETA
TEST" と置換える場合には、 #define BETA "BETA TEST" となる。同様な操作をTeXで書けば、例えば、 \def\BETA{BETA TEST } となる。なお、 '¥' はバックスラッシュを表すものと
する。
【0006】ファイルへの別のファイルの取り込み機能
はC言語では、例えば、 #include "file" と書く。このように書けば、ファイルfileの内容が
上述のプリプロセッサ指示文と置き換わる。同様な操作
はTeXでは、 ¥input file となる。
【0007】条件つき取り込みの機能はCプリプロセッ
サでは、例えば、 #if label 文1 #else 文2 #endif と書く。このように書けば、定数整数式labelに対
応する値が真であれば、上述のプリプロセッサ指示文全
体が "文1" で、偽であれば、 "文2" でそれぞれ置き
換わる。同様な操作はTeXでは、 ¥if ¥label 文1 ¥else 文2 ¥fi と書ける。
【0008】以上のようなマクロを利用すれば、例え
ば、部分的に異なる複数の文書のデータの共通部分を抽
出し、別ファイルとして用意して、前述の#inclu
deマクロ等を用いて必要なファイルに取り込むことに
よって、分散管理を行ったり、または、条件付き取り込
み機能を用いて、異なる部分を吸収して複数のファイル
を1つにまとめて、一元管理することができる。
【0009】また、複数のファイルを1つにまとめて一
元管理する従来技術としては、他に特開平4−1655
63号公報に記載された文書作成装置がある。この文書
作成装置では、1つのファイル内に所定の記号を用いて
複数の文書データを区別して格納し、この格納された文
書データを読み出して1つの文書として合成するように
しており、文書作成における共通データの一括管理が可
能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、Micros
oft Windows 3.1 のOLEを用いれば、部分的に異なる
複数のオブジェクト(文書や図面などのデータ)の共通
部分を別のオブジェクトとして作成し、管理することに
よって、共通部分の修正の反映等が容易になるが、共通
部分をなすオブジェクトの管理は非常に複雑になる場合
がある。例えば、はじめにオブジェクトA,B,Cの3
つのオブジェクトがあり、それぞれが、オブジェクトD
を共通部分としてもち、互いにリンクされている場合を
考える。いま、オブジェクトDに変更が入り、この変更
をオブジェクトAとBには反映する必要があり、Cには
反映する必要が無い場合を考える。この場合、いろいろ
な対処法が考えられるが、処理は非常に複雑になる。し
たがって、Microsoft Windows 3.1 のOLEのような機
能を用いた場合には、前述のような修正が多数発生した
場合に、対処しにくいという課題があった。
【0011】一方、CプリプロセッサやTeXのマクロ
機能を利用すれば、例えば、Cプリプロセッサでは、前
述のlabelに対応する部分に条件式が書けるので、
複数ある文書のそれぞれに一意にマクロ名(マクロ名に
はコンパイラが自動的に定数を割り当てる)を決定し、
それらのマクロ名についての論理演算式を定数整数式l
abelとして利用すれば、部分的に異なる複数のテキ
ストファイルについては一元管理は行え、前述のような
修正が発生した場合にも、対処が容易なようにできる。
しかし、CプリプロセッサもTeXもコンパイラであ
り、与えられた文書についてのすべての処理が終了する
まで、文書の修正を行うことはできない。従って、文書
の修正結果を確認しながら修正を行うというような会話
型形式の処理には向かないという課題があった。
【0012】更に、特開平4−165563号公報の文
書作成装置を利用すれば、共通データの一括管理は可能
であるが、Cプリプロセッサ等に見られるような条件つ
き取り込みの機能がないので、幾つかの文書間でのみ共
通するようなデータはそれぞれ別個のデータとして管理
する必要があり、従って、Microsoft Windows 3.1 のO
LEと同様の課題がある。
【0013】本発明はこのような従来の課題を解決した
もので、その目的は、部分的に異なる複数の文書を一元
的に管理でき、しかも、一元管理している複数の文書の
1つ又は数個を抜き出して部分的に表示して編集するこ
とが可能で、更に、一元管理している複数の文書の1つ
を元にこれと部分的に異なる文書を容易に作成し得るよ
うにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、データ入力装置と表示装置と記憶装置と
これらの制御ならびにデータ処理を行う処理装置とから
構成されるグラフィカルユーザインタフェースを備えた
文書編集装置に、複数の部分的に異なる文書を、異なる
部分は個々の文書に対して割り当てたラベル或いはラベ
ルを連結した連結ラベルと予め定められた制御記号であ
る分離子とを用いて当該異なる部分のみを選択的に抽出
できるような形式で蓄積するマスタファイルと、前記デ
ータ入力装置から指定されたラベルに対応する文書を前
記マスタファイルから抽出するマスタファイル展開手段
と、該マスタファイル展開手段で抽出された文書を前記
表示装置に表示する展開結果表示手段と、該展開結果表
示手段によって前記表示装置に表示された文書に対する
前記データ入力装置からの修正内容を、前記マスタファ
イルに反映するために必要な修正データを求める選択ラ
ベル対応データ入力手段と、該選択ラベル対応データ入
力手段で求められた修正データを前記マスタファイルに
反映するファイルデータ作成手段と、前記マスタファイ
ル中の流用する文書に対応するラベルを、そのラベルと
新規作成文書に対応するラベルとの連結ラベルに変更す
る流用ラベル作成手段を備えている。なお、本明細書に
おいて「文書」とは、通常のテキスト形式の文書データ
以外の文書データや、イメージで表現された図形を含む
図面データや、音声データ等のいわゆるマルチメディア
データをも包含するものである。
【0015】
【作用】本発明の文書編集装置においては、マスタファ
イルが、複数の部分的に異なる文書を、個々の文書に対
して割り当てたラベル,ラベルを連結した連結ラベル,
予め定められた制御記号である分離子を用いて一元化し
て蓄積しており、利用者が或る文書を編集するためにデ
ータ入力装置からそのラベルを指定すると、マスタファ
イル展開手段が、指定されたラベルに対応する文書をマ
スタファイルから抽出し、展開結果表示手段が、その抽
出された文書を表示装置に表示する。そして、利用者
が、表示された文書に対してデータ入力装置を操作して
修正すると、選択ラベル対応データ入力手段が、その修
正内容からマスタファイルに反映するための修正データ
を求め、ファイルデータ作成手段が、この求められた修
正データをマスタファイルに反映する。これにより、一
元管理されている複数の文書の1つ又は数個を抜き出し
て部分的に表示して編集することが可能となる。また、
マスタファイルに含まれる文書を流用して新たな文書を
作成する際には、流用ラベル作成手段が、マスタファイ
ル中の流用する文書に対応するラベルを、そのラベルと
新規作成文書に対応するラベルとの連結ラベルに変更す
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明の文書編集装置の一実施例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0017】管理すべき文書の一例として、或るプログ
ラムのマニュアルを考える。いま、このプログラムが、
3つのOS(オペレーティングシステム)上に展開され
ているとしよう。簡単のため、OSの名称をそれぞれO
S1,OS2,OS3とする。各OSに対応してマニュ
アルにそれぞれ図2に示すようなOS1の記述1,OS
2の記述2,OS3の記述3がある場合を考える。な
お、分かりやすくするために、空白や改行を挿入してい
るが、これは無視して考える。また、意味のある空白は
□、改行は■でそれぞれ示す。
【0018】本実施例では、このような図2に示したよ
うな部分的に異なる複数の文書を図3のように一元化し
て管理する。図3で[IF],[THEN],[END
IF]で表しているものは、Cプリプロセッサ指示文の
#if,#else,#endifと対応し、ここで
は、これを分離子と呼ぶことにする。また、分離子[I
F]と分離子[THEN]の間に書かれたL1やL1△
L3等は、Cプリプロセッサ指示文#ifとともに用い
る定数整数式に対応し、ここでは連結ラベルと呼ぶこと
にする。連結ラベルはL1,L2,L3などの、一元化
した文書から元の文書を復元するための識別子(ここで
は、ラベルと呼ぶ)を連結したものである。記号△はラ
ベルを連結するための区切り記号として用いている。な
お、ラベルL1,L2,L3等は、利用者が任意に指定
するものとする。
【0019】以降の説明を簡単にするため、図3に示す
ような一元化した文書をマスタファイルと呼び、マスタ
ファイルから図2に示すような文書となるようにマスタ
ファイルを展開する手続きをtransと呼ぶことにす
る。手続きtransを行うには、パラメータとしてマ
スタファイルのファイル名master−fileと展
開するラベル名label、展開結果を格納するファイ
ル名out−fileを指定する。このことを、 trans(master−file,label,o
ut−file) と表すものとする。
【0020】例えば、図3に示す文書がmaster−
fileに格納されており、これから、OS2の記述2
を含むファイルOS2−fileを作成する場合は、対
応するラベル名がL2であるので、 trans(master−file,L2,OS2−
file) と表す。次に、手続きtransが行う処理を説明す
る。
【0021】手続きtransは、master−fi
leを先頭から順番に次のように内容を評価しながら、
出力ファイルout−fileに出力を行う。 (1) master−fileの読み出し位置をmast
er−fileの先頭に設定する。 (2) 分離子[IF]が出現するか、またはmaster
−fileの最後に達するまで、順次次の処理を行う。
現在のmaster−fileの読み出し位置から内容
を読みそのまま出力ファイルout−fileに出力
し、読み出し位置を出力した内容の次の位置に変更す
る。 (3)(a)master−fileの最後に達した場合には
処理を終了する。 (b)分離子[IF]が出現した場合には、これを読み飛
ばし、展開するラベル名labelと次の分離子[TH
EN]が出現するまでに読み込まれる連結ラベルを逐次
比較し、 (i) 連結ラベルの中に展開するlabelと一致するも
のがある場合は、現在のmaster−fileの読み
出し位置から分離子[THEN]までを読み飛ばし、分
離子[THEN]の次から次の分離子[ENDIF]が
現れる直前までをout−fileに書き込み、分離子
[ENDIF]を読み飛ばし、読み出し位置を分離子
[ENDIF]の直後に変更する。 (ii)連結ラベルの中に展開するlabelと一致するも
のがない場合は、現在のmaster−fileの読み
出し位置から次の分離子[ENDIF]が現れた直後ま
でを読み飛ばし、読み出し位置を分離子[ENDIF]
の直後に変更する。
【0022】手続きtransが行う処理は、Cプリプ
ロセッサがプロセッサ指示文の#if,#endifを
扱う手続きと類似しており、容易に実現できる。本実施
例では、上に述べた手続きtransをワードプロセッ
サや図形エディタ等の会話型アプリケーションを実行す
る文書編集装置に適用し、部分的に異なる複数の文書を
一元化して容易に修正等ができるようにしたものであ
る。
【0023】図1に本発明を適用した文書編集装置の一
実施例のブロック図を示す。同図に示すように、本実施
例の文書編集装置は、利用者が文字,図形,記号等を入
力するためのキーボードや表示された図形位置を指定し
て処理を選択するためのマウス等のポインティング装置
等で構成されたデータ入力装置4と、マスタファイル6
1等を格納する磁気ディスク装置等で構成された記憶装
置6と、CRTディスプレイや液晶表示器等で構成され
た表示装置8と、プロセッサや主記憶およびそれらで実
行されるアプリケーションプログラム等で構成された処
理装置30とで構成される。
【0024】処理装置30には、入力データ処理部5と
ファイルデータ処理部7と表示出力処理部9とが設けら
れ、入力データ処理部5には新規ラベル登録手段10と
選択ラベル対応データ入力手段11とファイルデータ作
成手段12とが備えられ、ファイルデータ処理部7には
流用ラベル作成手段13が備えられ、表示出力処理部9
にはマスタファイル展開手段14と展開結果表示手段1
5とが備えられている。
【0025】マスタファイル展開手段14は、利用者か
ら指定されたラベルに対応する文書をマスタファイル6
1から前述の手続きtransを用いて展開する手段で
あり、展開結果表示手段15はこの展開された文書を表
示装置8に表示する手段である。新規ラベル登録手段1
0は、利用者が設定したラベルを登録する手段であり、
選択ラベル対応データ入力手段11は、展開結果表示手
段15によって表示装置8に表示された文書に対して利
用者から修正があった場合に、その修正内容をマスタフ
ァイル61に反映するための修正データを求める手段で
ある。ファイルデータ作成手段12は、選択ラベル対応
データ入力手段11で求められた修正データをマスタフ
ァイル61に反映したり、その他マスタファイル61等
のファイルの入出力を制御する手段である。流用ラベル
作成手段13は、マスタファイル61に含まれる文書を
流用して新たな文書を作成する場合に使用する手段であ
り、マスタファイル61中の流用する文書に対応するラ
ベルを、そのラベルと新規作成文書に対応するラベルと
の連結ラベルに変更する機能を持つ。
【0026】図4は本実施例の文書編集装置のGUI
(Graphical User Interface)における編集画面の一例
を示す。この例の編集画面は、アプリケーションウィン
ドウ16,文書ウィンドウ19,コード表示ウィンドウ
21,ラベルボックス20などのウィンドウを用いて構
成される。アプリケーションウィンドウ16は、メニュ
ータイトル17やコマンドメニュー18を持ち、さらに
内部ウィンドウとして文書ウィンドウ19,コード表示
ウィンドウ21,ラベルボックス20を持っている。ラ
ベルボックス20は、トグルスイッチとして働くラベル
22からなる専用のウィンドウ(ボックス)である。こ
の編集画面では、マウスと呼ばれる2,3個のボタンを
持ったポインティング装置を用いてコマンドメニュー1
8上のコマンド23やラベルボックス20のラベル22
を選択する(マウスの動作に連動して画面上で動くマウ
スポインタと呼ばれる図形の位置を画面上の所定の位置
に持っていき、マウスの特定のボタンを押す)ことによ
って、所定の処理を行えるようになっている。
【0027】以下、図3に示した一元化した文書を用い
て、図4および処理装置30の主要な処理の流れを示す
図5をもとに、図1に示した本実施例の文書編集装置の
処理を説明する。なお、図3に示したマスタファイルの
新規作成は、新規ラベル登録手段10で新規文書に対応
するラベルL1,L2,L3を作成して登録し、且つ、
ファイルデータ作成手段12を使って図3に示したデー
タをマスタファイル61に格納したものである。この場
合、新規ラベル登録手段10による新規文書に対応する
ラベルの作成に伴ってラベルボックス20の作成更新等
の処理が入るが、ラベルボックス20の作成更新処理は
既存のGUIを持つアプリケーションで普通に実現され
ている処理であるので説明は省略する。また、既登録ラ
ベルと未登録ラベルとを区別するために登録したラベル
の一覧情報をマスタファイル上に管理して置かなければ
ならないが、これは、例えば、マスタファイルの先頭に
ラベル用の領域を取って、格納しておく等の方策で解決
される。
【0028】さて、図3に示した一元化された文書のデ
ータの編集には、以下のような態様がある。 (1)特定のラベルを指定して、そのラベルに対応する
文書を文書表示ウィンドウ19に表示して編集する。 (2)マスタファイルの内容そのものを編集する。 (3)既存の文書を流用して新規な文書を作成する。 以下、各場合に分けて説明する。
【0029】(1)特定のラベルを指定した編集 特定のラベルを指定して、そのラベルに対応する文書を
編集する場合、利用者は、図5のステップS1におい
て、先ず編集したい文書に対応するラベルを選択する。
図3の場合、L1,L2,L3という3つのラベルを用
いている。前述のように図4でラベルボックス20を構
成するラベルはトグルスイッチのように働き、オン,オ
フを切り替えられるようになっている。なお、画面上で
は、このオン,オフ状態を区別するためにラベルの色を
変えるなどの処置を行う。いま、利用者がラベルL1に
対応するデータを編集したい場合は、ラベルボックス2
0のラベルのうち、L1に対応するラベルのみをオン状
態に設定し、残りをオフ状態にする。
【0030】次に、利用者は、同ステップS1におい
て、コマンドメニュー18上の「編集(E)」を選択す
る(S1)。これにより、処理装置30では、特定のラ
ベルを指定した編集と判別し、マスタファイル展開手段
14の処理として前述の手続きtransにラベルL1
を与えて、図3に示すマスタファイルを展開して図2の
OS1の記述1を得て、展開結果の表示手段15がこれ
を文書ウィンドウ19内部に表示する(S2)。なお、
通常のワードプロセッサ等で普通に行われているよう
に、文書が長くて1画面に表示できないような場合に
は、マスタファイル展開手段14や展開結果の表示手段
15の処理をマスタファイルの一部に順次に適用してい
くことによって、適宜行送りなどを行う。
【0031】利用者は、データ入力装置4の操作によっ
て文書ウィンドウ19上で文書の編集を行い(S3)、
その終了時に、選択ラベル対応データ入力手段11がそ
の修正内容から、マスタファイル61に反映するために
必要な修正データを求め(S4)、ファイルデータ作成
手段12が、その修正データをマスタファイル61に反
映する(S5)。選択ラベル対応データ入力手段11で
は、具体的には、修正箇所に応じて次の3つの処理のう
ちのどれかを実行して、修正データを求める。
【0032】(1) 修正箇所が例えば、 [IF]L1[THEN]/OS1[ENDIF] のように[IF]L1[THEN]と[ENDIF]と
で囲まれている場合。この場合には、元の文書を修正文
書とそのまま置き換える。例えば、前述の例でOS1を
os1と変更する場合、修正結果は、 [IF]L1[THEN]/os1[ENDIF] となる。
【0033】(2) 修正箇所が例えば、 [IF]L1△L3[THEN]6[ENDIF] のようにラベルL1とそれ以外のラベルからなる連結ラ
ベルlabelを用いて[IF]label[THE
N]と[ENDIF]とで囲まれている場合。この場合
には、ラベルL1の部分を分離して追加する。例えば、
前述の例で6を7に変更する場合には、修正結果は、 [IF]L1[THEN]7[ENDIF][IF]L
3[THEN]6[ENDIF] となる。
【0034】(3) 上述の(1),(2) 以外の場合、即ち、す
べてのラベルについて共通な部分の修正の場合には、修
正したいラベルとそれ以外のすべてのラベルからなる連
結ラベルに分けて修正を反映する。例えば、修正箇所
が、 本書は、オペレーティングシステム であり、 "オペレーティングシステム "を、"Operating
system"に変更する場合には、修正結果は、 本書は、[IF]L1[THEN]Operating system
[ENDIF][IF]L2△L3[THEN]オペレ
ーティングシステム[ENDIF] となる。
【0035】そして、選択ラベル対応データ入力手段1
1による修正結果が、そのままファイルデータ作成手段
12によって、マスタファイル61に反映される。
【0036】(2)マスタファイル61の内容そのもの
の編集 マスタファイル61の内容そのものを編集したい場合、
利用者は、図5のステップS1において、コマンドメニ
ュー18上で「コード表示(C)」を選択する。これに
より処理装置30側では、マスタファイルの内容そのも
のの編集と判別し、マスタファイル61の内容をそのま
ま、展開結果表示手段15を用いてコード表示ウィンド
ウ21に表示する(S6)。
【0037】次に利用者は、[IF],[THEN],
[ENDIF]などの分離子やデータ等をデータ入力装
置4から直接にコード表示ウィンドウ21に入力して編
集を行う(S7)。この場合の処理はファイルデータ作
成手段12が行うが、その処理は従来のワードプロセッ
サ等で普通に行われている処理である。例えば、WordPe
rfect のコード表示機能のように、テキストの強調文
字,マージンの変更,ページ番号付けなど、テキスト編
集時には意図的に隠されているコードを表示する処理等
に対応する。そして、編集終了時に、ファイルデータ作
成手段12が修正内容をマスタファイル61に反映する
(S5)。
【0038】(3)既存の文書を流用した新規文書の作
成 既存のラベルに対応した文書のデータを流用して新たな
文書を作成する場合、利用者は図5のステップS1にお
いて、流用する文書に対応するラベルlabelと、新
規に作成する文書に対応するラベルlabel2とをデ
ータ入力装置4から入力し、コマンドメニュー18上の
「ラベル(L)」を選択する。これにより、処理装置3
0は流用処理と判別し、入力されたラベルを流用ラベル
作成手段13に渡す。
【0039】流用ラベル作成手段13では、流用する文
書に対応するラベルlabel1と新規作成文書に対応
するラベルlabel2とが与えられた場合、マスタフ
ァイルのlabel1に対応する部分をlabel1△
label2に置き換える(S5)。
【0040】例えば、図3に示した前述のマニュアルを
例にとり、新規OSに前述のプログラムを展開する場合
を考える。この新規OSに対応するマニュアルを作成す
る場合に、例えば前記OS1の原稿を流用できるとす
る。この場合、新規OSのラベルをL4とすると、マス
タファイル61内の分離子[IF]とそれに対応する分
離子[THEN]で囲まれた部分にラベルL1がある場
合に、これをL1△L4に置き換えることによって、新
規OS用の流用原稿をマスタファイル61内に作成でき
る。
【0041】後は、利用者がラベル対応の編集機能を使
って、ラベルL4に対応する部分について改造を加えて
行けば良い。このように、本実施例によれば、既存原稿
の流用改造が容易に行える。
【0042】なお、[IF],[THEN],[END
IF],△などの分離子は、取り扱う文書で用いるコー
ドと区別できるように、適切に符号化する。一例とし
て、取り扱う文書がFORTRANプログラムで、行を
単位としてソースの管理を行いたい場合を考えると、F
ORTRANプログラムでは行頭に文字#がくることは
ないので、例えば、[IF]として行頭から始まる文字
列#IFを、[THEN]としてリターンコードを、
[ENDIF]として行頭から始まる文字列#ENDI
Fを、△として1つ以上のスペースをそれぞれ用いるこ
とができる。
【0043】また、本発明の適用はテキスト形式の文書
データのみに制限されるものでなく、それ以外の形式の
文書データや、図形を含む図形データにも適用でき、ま
た、例えば、Microsoft Windows 3.1 のOLEで扱うオ
ブジェクトに適用すれば、音声等のいわゆるマルチメデ
ィアデータについても容易に適用できる。
【0044】
【発明の効果】上述説明したように、本発明によれば、
マスタファイルにて複数の文書を効率良く一元管理する
ことができ、然も一元管理している複数の文書の1つ又
は数個を抜き出して部分的に表示して編集することが可
能となる。
【0045】また、流用ラベル作成手段を備える構成で
は、一元管理している複数の文書の1つを元にこれと部
分的に異なる文書を容易に作成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】部分的に異なる複数の文書の例を示す図であ
る。
【図3】部分的に異なる複数の文書を一元化した例を示
す図である。
【図4】編集画面の一例を示す図である。
【図5】処理装置30の主要な処理の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…OS1の記述 2…OS2の記述 3…OS3の記述 4…データ入力装置 5…入力データ処理部 6…記憶装置 7…ファイルデータ処理部 8…表示装置 9…表示出力処理部 10…新規ラベル登録手段 11…選択ラベル対応データ入力手段 12…ファイルデータ作成手段 13…流用ラベル作成手段 14…マスタファイル展開手段 15…展開結果表示手段 16…アプリケーションウィンドウ 17…メニュータイトル 18…コマンドメニュー 19…文書ウィンドウ 20…ラベルボックス 21…コード表示ウィンドウ 22…ラベル 23…コマンド 30…処理装置 61…マスタファイル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ入力装置と表示装置と記憶装置と
    これらの制御ならびにデータ処理を行う処理装置とから
    構成されるグラフィカルユーザインタフェースを備えた
    文書編集装置であって、 複数の部分的に異なる文書を、異なる部分は個々の文書
    に対して割り当てたラベル或いはラベルを連結した連結
    ラベルと予め定められた制御記号である分離子とを用い
    て当該異なる部分のみを選択的に抽出できるような形式
    で蓄積するマスタファイルと、 前記データ入力装置から指定されたラベルに対応する文
    書を前記マスタファイルから抽出するマスタファイル展
    開手段と、 該マスタファイル展開手段で抽出された文書を前記表示
    装置に表示する展開結果表示手段と、 該展開結果表示手段によって前記表示装置に表示された
    文書に対する前記データ入力装置からの修正内容を、前
    記マスタファイルに反映するために必要な修正データを
    求める選択ラベル対応データ入力手段と、 該選択ラベル対応データ入力手段で求められた修正デー
    タを前記マスタファイルに反映するファイルデータ作成
    手段と、 前記マスタファイル中の流用する文書に対応するラベル
    を、そのラベルと新規作成文書に対応するラベルとの連
    結ラベルに変更する流用ラベル作成手段とを備えること
    を特徴とする文書編集装置。
  2. 【請求項2】 前記分離子として、ラベル或いは連結ラ
    ベルの直前に記述する第1の分離子と、ラベル或いは連
    結ラベルの直後に記述される第2の分離子と、該第2の
    分離子に対応する第3の分離子とを用い、第2の分離子
    とそれに対応する第3の分離子との間に当該ラベル或い
    は連結ラベルに対応する1つまたは複数の文書の断片を
    配置する形式としたことを特徴とする請求項1記載の文
    書編集装置。
  3. 【請求項3】 前記マスタファイルの内容を前記ラベ
    ル,ラベルを連結した連結ラベル,予め定められた制御
    記号である分離子を含めてそのまま前記表示装置に表示
    して、その修正を可能とする手段を備えることを特徴と
    する請求項2記載の文書編集装置。
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