JP2701325B2 - カッタ・ソータシステムの枚数計数装置 - Google Patents

カッタ・ソータシステムの枚数計数装置

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JP2701325B2
JP2701325B2 JP63155655A JP15565588A JP2701325B2 JP 2701325 B2 JP2701325 B2 JP 2701325B2 JP 63155655 A JP63155655 A JP 63155655A JP 15565588 A JP15565588 A JP 15565588A JP 2701325 B2 JP2701325 B2 JP 2701325B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野》 この発明は、長尺のシート状物体を、枚葉状に連続し
て切断するカッタ・ソータシステムにおける枚数計数装
置に関する。
《発明の概要》 この発明は、カッタ・ソータシステムにおける枚数計
数装置を、カッタの作動に同期したパルスを発生するカ
ッタパルス発生器と、カッタの供給側に設定された特定
位置からカッタまでの間における長尺シート体の移動量
に比例したパルスを発生する移動量パルス発生器とを設
け、予め設定入力されたカッタ供給側の特定位置とカッ
タ間の距離を、移動量パルス発生器から出力されるパル
ス数に換算し、カッタパルス発生器および移動量パルス
発生器からのパルスをそれぞれ計数し、長尺シート体の
仮想切断長を算出し、この仮想切断長と各パルス計数値
とから特定位置を通過中の長尺シート体の仮想枚数を計
数して出力するようにして、システムの枚数処理を効率
的にしたものである。
《従来技術とその問題点》 長尺シート体を枚葉状に切断すると同時に、欠陥検
査、不良枚葉の除去をするこの種のカッタ・ソータシス
テムにおいては、カッタで切断する以前に欠陥検査と一
定枚数ごとのマーキングがおこなわれていた。
このマーキングをする場合、欠陥が検出された部分は
枚葉状に切断された後、その欠陥を含んだ枚葉が除去さ
れるため、その分を差し引いて計数してマーキングして
おかないと、搬出される枚葉の員数に不足が生じてしま
う不具合がある。
そこで従来は、カッタ切断後に不良枚葉の除去が済ん
でから、一枚ごとにフォトセンサで通過を検出、計数し
て員数管理をしていた。
しかしながらフォトセンサで検出する方式では、枚葉
の通過の際のバタツキ、蛇行、フォトセンサの取付け精
度等の原因によりカウントミスが発生する問題点があっ
た。
《発明の目的》 この発明は上記の点に鑑み提案されたものでその目的
とするところは、切断以前に正確な仮想計数値が得られ
ることにより、正確なマーキングを可能にしたカッタ・
ソータシステムの枚数計数装置を提供することにある。
《発明の構成と効果》 この発明は、上記目的を達成するために、カッタの作
動に同期したパルスを発生するカッタパルス発生器と、 このカッタパルス発生器から出力されたカッタパルス
を計数するカッタパルス計数手段と、 あらかじめカッタの供給側に設定された特定位置から
カッタまでの間における長尺シート体の移動量に比例し
たパルスを発生する移動量パルス発生器と、 この移動量パルス発生器から出力された移動量パルス
を計数する移動量パルス計数手段と、 上記特定位置からカッタまでの距離を、上記移動量パ
ルス発生器から出力されるパルス数に換算する換算手段
と、 システムの運転に先立つ学習モードにおいて、上記移
動量パルス計数手段で計数された計数値を上記カッタパ
ルス計数手段で計数された計数値で割ることにより、長
尺シート体の仮想切断長を算出する仮想切断長算出手段
と、 上記換算手段で換算された特定位置からカッタまでの
距離換算パルス数を上記仮想切断長算出手段で算出され
た仮想切断長で割ることにより、上記特定位置を通過す
る長尺シート体の仮想枚数を計数しその計数値を出力す
る仮想枚数計数手段と、 を備えたカッタ・ソータシステムの枚数計数装置にあ
る。
このようにこの発明は、カッタパルス発生器からのパ
ルス、および移動量パルス発生器からのパルスをそれぞ
れ計数し、長尺シート体の仮想切断長を算出し、この仮
想切断長と各パルス計数値とから特定位置を通過中の長
尺シート体の仮想枚数を計数して出力するため、この計
数値をもとに切断以前のマーキング処理等をおこなう場
合に、枚数管理が正確になる効果が得られる。
《実施例の説明》 第1図はこの発明にかかるカッタ・ソータシステムの
実施例の概略構成図である。
図において、左端にセットされたロール紙1は、検査
部Dを通過した後、ベルトコンベア2により右方へ搬送
される。ベルトコンベア2の途中には、マーカMが設置
され、通過する長尺紙の一定長ごとに、枚数識別のため
のマーキングがなされる。ベルトコンベア2の右端で、
ロール紙1はカッタCに切断され枚葉状になる。カッタ
Cの前方には、高速のベルトコンベア3が配置され、切
断された枚葉はベルトコンベア3により一枚一枚が分離
された状態となって搬送される。ベルトコンベア3の右
端の搬送路上に回動自在に構成されたリジェクトゲート
Gが設置されている。このリジェクトゲートGは、常
時、搬送路よりも下位に保持されており、検査部Dで欠
陥が検知された枚葉の通過時に、ゲート先端が搬送路の
上位に駆動され、欠陥枚葉を搬送路上から下方に強制除
去する。除去された欠陥枚葉は下方のバケット4に収容
される。
リジェクトゲートGを通過した欠陥を含まない枚葉
は、次に低速のベルトコンベア5に移送される。ここで
枚葉は次第に重ね合わされながら搬送され、右端に設置
されたフォークFにより順次、パレット6に積み重ねら
れていく。
なお、ベルトコンベア2,3,5それぞれの右端側ベルト
プーリには、コンベア速度を検出するためのロータリエ
ンコーダRE1,2,3が連結されている。
第2図は実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
図において、制御部10は、CPU11、メモリ12、カウン
タ13,14、CRT15等からなるマイクロコンピュータにより
構成されている。カウンタ13には、カッタCの作動を検
出してパルスを発生する近接スイッチ7が接続されてい
る。カウンタ14には、ベルトコンベア2に連結されたロ
ータリエンコーダRE1が接続されている。
キーボード9は、制御部10へ各種パラメータの設定
や、モード切り換え、システムの運転操作等の入力をす
るために設けられている。
また、CPU11からは制御部10の外部へマーカ駆動信号
が出力される。
次に実施例の動作について、第3図のフローチャート
に基づいて、第4図の寸法説明図、第5図の枚葉番地
図、第6図のシフトテーブル説明図、第7図のマーキン
グ説明図を参照しながら説明する。
最初に、制御部10への電源投入等により、メモリ12の
システムプログラムが実行開始され、各種初期設定等が
なされた後、メンテモードが設定されたことを確認し、
キーボード9からパラメータLd,Lm,Lg,Lfを入力する
(ステップ301)。入力されたパラメータLdは、第4図
に示されるように、カッタCから検査部Dの検査点まで
の距離、LmはカッタCからマーカMまでの距離、Lgはカ
ッタCからリジェクトゲートGまでの距離、Lfはカッタ
CからフォークFまでの距離である。
次に入力されたパラメータLd,Lm,Lg,Lfを、それぞれ
該当するロータリエンコーダRE1〜3の単位パルス当た
りの距離a,b,cで除して得られたパルス数Ldp,Lmp,Lgp,L
fpをメモリに記憶する(ステップ302)。
次いで、ロール紙1である原反をセットした後(ステ
ップ303)、自動選別用演算およびスタート押釦をONす
る(ステップ304)。ここでカッタ・ソータシステムに
おける長尺シート体の搬送および切断が開始される。セ
ットされたロール紙1は、検査部Dを通過した後、ベル
トコンベア2により右方へ搬送され、カッタCで切断さ
れ枚葉状になる。切断された枚葉は高速のベルトコンベ
ア3により一枚一枚が分離された後、リジェクトゲート
G上を通過し、低速のベルトコンベア5に移送される。
ここで枚葉は次第に重ね合わされながら搬送され、右端
に設置されたフォークFにより順次、パレット6に積み
重ねられていく。
この状態で制御部10は、学習モードが設定され、近接
スイッチ7からのカッタパルスによりカッタCの切断タ
イミングを監視し、カッタパルスが入力されたら、ベル
トコンベア2に設置さているロータリエンコーダRE1の
パルスをカウンタ14で計数し、計数値がパラメータLdに
相当するパルス数Ldpに達したことを確認し、その旨を
記憶する(ステップ305)。第4図の例では、このとき
のカッタパルス数が4となっている。
次いで、ロータリエンコーダRE1のパルス計数を継続
し、次のカッタパルスが入力されたら、その時点のカウ
ンタ14のパルス計数値をそれまでにカウンタ13に計数さ
れたカッタパルス数で除して、1切断長当たりのパルス
数を求め、さらにその値と単位パルス当たりの距離aを
乗じて1切断長P1を算出する(ステップ306)。第4図
の例では、このときのカッタパルス数が5となってい
る。
さらに得られた切断長P1、パラメータLd、パラメータ
Ld′等に基づいて、検出部Dと最も近くて、カッタCよ
りの仮想切断線までの端数距離αdと、マーカMと最も
近くて、カッタCよりの仮想切断線までの端数距離αm
を求める(ステップ307)。
ここで上述の学習処理が終了すると検査モードが設定
され(ステップ308)、検査部Dでの欠陥検査を開始
し、欠陥が検出された場合、欠陥部が含まれる仮想枚葉
の番地“3"をシフトテーブルに格納する(ステップ30
9)。
仮想枚葉の番地は、第5図に示されるように、カッタ
Cで切断している状態において搬送ラインを仮想切断長
で区分し、検査部Dの後方から、区分が順番に命名され
たものである。検査部Dは番地“3"、マーカMは番地
“Am"、リジェクトゲートGは番地“Ag"、フォークFは
番地“Af"にそれぞれ位置している。
次に、カッタパルスがカウンタ13に入力されるごと
に、第6図に示すシフトテーブルに格納されている欠陥
を含んだ仮想枚葉の番地数を1プラスする(ステップ31
0)、シフトテーブルは、メモリ12内のワークエリア内
に設けられており、第6図のように上位から順に欠陥部
が含まれる仮想枚葉の番地“3"が入力され、カッタパル
スの入力のたびに1パルスされる。つまり欠陥部が含ま
れる仮想枚葉の搬送とともに、該当番地がその移動に対
応して変更される。欠陥部仮想枚葉がマーカMに到達す
ると、シフトテーブル内の数値はマーカMの番地を示す
“Am"になる。
そこで次に、シフトテーブルを読出して、その中に、
マーカMが位置する番地を示す“Am"がない場合は、カ
ッタパルスの入力をトリガにして、メモリ12内のワーク
エリア内に設けられている良紙カウンタを1カウントア
ップする(ステップ311)。“Am"がある場合は良紙カウ
ンタはそのままにする。
次に、マーカMで良紙100枚ごとにマーキングするよ
うに予め設定しておいた場合は、良紙カウンタがカウン
トアップされた結果、計数値100ごとにマーキング予定
仮想枚葉が、第7図上部に示すように、番地(Am−1)
に到達すると、その時のカウンタパルスのタイミングで
切断長1m(学習モードにおけるP1に相当)にマークスタ
ート距離Smを加えたプリセット値Pmをセットする(ステ
ップ312)。
次に、移動量パルスの計数を開始し、プリセット値Pm
に相当するパルス数を計数したら、マーカ駆動信号をマ
ーク引長さOmの間出力する(ステップ313)、この間に
マーカMでは、仮想枚葉の端面の所定のマーキングがお
こなわれる。
また、マーカ駆動信号の出力と同時に、良紙カウンタ
を零クリアするとともに、メモリ12内のワークエリア内
に設けられている連数カウンタを1カウントアップする
(ステップ314)。
次に、連数カウンタがカウントアップし、予め設定し
ておいた“1山”に相当する連数に達すると、システム
の後部に位置するフォークFが作動し、パレット6の交
換準備が始まる(ステップ315)。
以後ステップ309以降の処理が繰り返されていく。
上記の処理には述べてないが、欠陥が検出された場
合、その部分がカッタCで切断された後、欠陥を含む枚
葉が搬送ラインからリジェクトゲートGにより除去され
る。
その結果、パレット6に積まれた1山の枚葉は、正確
に100枚ごとにマークされる。
この実施例では、カッタパルスに基づいて仮想枚葉を
計数する枚数計数装置を用いたことにより、カッタ・ソ
ータシステムにおける切断前のマーキング処理が、正確
でしかも効率的におこなうことができる。
なお、実施例では切断長を学習する際に、検査部Dと
カッタCとの距離を基準にしているが、この切断長算出
の基準距離は任意に設定できるものであるから、マーカ
MとカッタC間を基準距離にすることもできる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明にかかるカッタ・ソータシステムの実
施例の概略構成図、第2図は実施例の電気的構成を示す
ブロック図、第3図は動作を説明するフローチャート、
第4図は寸法説明図、第5図は枚葉番地図、第6図はシ
フトテーブル説明図、第7図はマーキング説明図であ
る。 2……ベルトコンベア 3……ベルトコンベア 5……ベルトコンベア 7……近接スイッチ 9……キーボード 10……制御部 11……CPU 12……メモリ 13,14……カウンタ 15……CRT C……カッタ D……検査部 G……リジェクトゲート M……マーカ RE1,2,3……ロータリエンコーダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カッタの作動に同期したパルスを発生する
    カッタパルス発生器と、 このカッタパルス発生器から出力されたカッタパルスを
    計数するカッタパルス計数手段と、 あらかじめカッタの供給側に設定された特定位置からカ
    ッタまでの間における長尺シート体の移動量に比例した
    パルスを発生する移動量パルス発生器と、 この移動量パルス発生器から出力された移動量パルスを
    計数する移動量パルス計数手段と、 上記特定位置からカッタまでの距離を、上記移動量パル
    ス発生器から出力されるパルス数に換算する換算手段
    と、 システムの運転に先立つ学習モードにおいて、上記移動
    量パルス計数手段で計数された計数値を上記カッタパル
    ス計数手段で計数された計数値で割ることにより、長尺
    シート体の仮想切断長を算出する仮想切断長算出手段
    と、 上記換算手段で換算された特定位置からカッタまでの距
    離換算パルス数を上記仮想切断長算出手段で算出された
    仮想切断長で割ることにより、上記特定位置を通過する
    長尺シート体の仮想枚数を計数しその計数値を出力する
    仮想枚数計数手段と、 を備えたカッタ・ソータシステムの枚数計数装置。
JP63155655A 1988-06-23 1988-06-23 カッタ・ソータシステムの枚数計数装置 Expired - Lifetime JP2701325B2 (ja)

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JPS58118664A (ja) * 1982-01-07 1983-07-14 Ricoh Co Ltd ロール給紙装置
JPH0611446B2 (ja) * 1985-03-25 1994-02-16 市郎太 宮木 定寸切断精度向上方法

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