JP2701082B2 - 複合折曲げ型 - Google Patents
複合折曲げ型Info
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- JP2701082B2 JP2701082B2 JP6267590A JP6267590A JP2701082B2 JP 2701082 B2 JP2701082 B2 JP 2701082B2 JP 6267590 A JP6267590 A JP 6267590A JP 6267590 A JP6267590 A JP 6267590A JP 2701082 B2 JP2701082 B2 JP 2701082B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ワークシート端部をほぼS字状に折曲げた
のちS字状の縁部をU字形に連続的に折曲げる複合折曲
げ型に関する。
のちS字状の縁部をU字形に連続的に折曲げる複合折曲
げ型に関する。
[従来の技術] 紙ばさみ、書類ばさみなどの事務用品のクリップ部や
簡易ドアの枠体として、ステンレス板や鋼板の縁部をU
字形に折曲げたものが多用されている。このようなシー
ト加工品は、通常ワークシート端部をほぼS字状に折曲
げたのちS字状の縁部の一部を折り返し状にツブシ加工
を加えることによって得ている。
簡易ドアの枠体として、ステンレス板や鋼板の縁部をU
字形に折曲げたものが多用されている。このようなシー
ト加工品は、通常ワークシート端部をほぼS字状に折曲
げたのちS字状の縁部の一部を折り返し状にツブシ加工
を加えることによって得ている。
[発明が解決しようとする課題] 前記のようなシート加工品を得るには、ワークシート
端のS字状曲げ用と、ツブシ加工用との少なくとも2台
の折曲げ機を必要とするばかりか、S字状曲げからU字
形の加工またはツブシ加工に移行させる場合に折曲げ端
を傷をつけないようにワークシートを積み上げておく必
要があり、そのための作業スペースを広くしておかねば
ならない。また折曲げ端の形状が特殊のため各工程への
ワークシートの搬入、搬出にも手間がかかるという難点
がある。
端のS字状曲げ用と、ツブシ加工用との少なくとも2台
の折曲げ機を必要とするばかりか、S字状曲げからU字
形の加工またはツブシ加工に移行させる場合に折曲げ端
を傷をつけないようにワークシートを積み上げておく必
要があり、そのための作業スペースを広くしておかねば
ならない。また折曲げ端の形状が特殊のため各工程への
ワークシートの搬入、搬出にも手間がかかるという難点
がある。
本発明の目的は、S字状の折曲げとU字形の加工とを
行う場合に、一台の折り曲げ機でこれを連続的に加工す
ることができる折曲げ型を提供することにある。
行う場合に、一台の折り曲げ機でこれを連続的に加工す
ることができる折曲げ型を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の複合折曲げ型は、
折曲げ機のラム下端に取付けた中心上型と、ラムの前方
または後方から回動または昇降して中心上型に密着する
可動上型と、ベッド上に配置され、かつ前記上型に対応
する固定下型及び可動下型を備えた下型組立体とからな
り、前記可動上型及び可動下型はワークシート端部をほ
ぼS字状に折曲げ加工すべく互いに噛み合う波形断面を
なし、しかも可動下型の前面下側には前記S字状折曲げ
部分を押圧するU曲げ機構を設けたことを特徴とするも
のである。
折曲げ機のラム下端に取付けた中心上型と、ラムの前方
または後方から回動または昇降して中心上型に密着する
可動上型と、ベッド上に配置され、かつ前記上型に対応
する固定下型及び可動下型を備えた下型組立体とからな
り、前記可動上型及び可動下型はワークシート端部をほ
ぼS字状に折曲げ加工すべく互いに噛み合う波形断面を
なし、しかも可動下型の前面下側には前記S字状折曲げ
部分を押圧するU曲げ機構を設けたことを特徴とするも
のである。
[作用] 可動上型と可動下型とでワークシート(以下単にワー
クという)の端部をほぼS字形に折曲げたのち、可動下
型の下側に配置したU曲げ機構で、S字形に折曲げた縁
部の一部に折り返し状に圧扁する。このように本発明に
よれば、一台の折曲げ型で折り曲げ、U曲げ加工を連続
的に行うことができる。
クという)の端部をほぼS字形に折曲げたのち、可動下
型の下側に配置したU曲げ機構で、S字形に折曲げた縁
部の一部に折り返し状に圧扁する。このように本発明に
よれば、一台の折曲げ型で折り曲げ、U曲げ加工を連続
的に行うことができる。
[実施例] 以下図面に基づき本発明を具体的に説明する。図示例
は折曲げ機としてプレスブレーキを使用した場合の折曲
げ型を示す。
は折曲げ機としてプレスブレーキを使用した場合の折曲
げ型を示す。
第1図は本発明の第1の実施例を示す要部の縦断面図
で、図中符号10はプレスブレーキ本体に対し昇降可能に
取付けたラム、11はラム下端に取付けた中心上型、12は
ラム10の後側に配置されシリンダーCYLなどの跳ね上げ
機構により回動して中心上型11に接離可能な可動上型で
ある。中心上型11の先端部V形突部11aが形成され、可
動上型12の先端部にはV形突部12a及び丸味のある突部1
2bによって波形断面の加工部が形成されている。
で、図中符号10はプレスブレーキ本体に対し昇降可能に
取付けたラム、11はラム下端に取付けた中心上型、12は
ラム10の後側に配置されシリンダーCYLなどの跳ね上げ
機構により回動して中心上型11に接離可能な可動上型で
ある。中心上型11の先端部V形突部11aが形成され、可
動上型12の先端部にはV形突部12a及び丸味のある突部1
2bによって波形断面の加工部が形成されている。
一方ベッド13の上面には、下型ホルダー14を前後方向
にスライド可能に配置し、この下型ホルダー14に下型受
台14aを載置する。下型受台14aの上部後端部側に取付溝
19を設けて、中心上型のV形突部11aに対応するV溝20
付きの固定下型15を固着する。また下型受台14aのほぼ
中央には可動下型16とU曲げ機構17を組付ける。
にスライド可能に配置し、この下型ホルダー14に下型受
台14aを載置する。下型受台14aの上部後端部側に取付溝
19を設けて、中心上型のV形突部11aに対応するV溝20
付きの固定下型15を固着する。また下型受台14aのほぼ
中央には可動下型16とU曲げ機構17を組付ける。
可動下型16は、下型受台14aに設けた取付け溝24に油
圧パッドからなるクッション材25を介して昇降自在に配
置されている。また可動下型16の上面には、V溝21と、
V溝21の一方の山部から緩やかに傾斜して丸味のある底
部を形成させた加工作用部22とによって波形断面をなす
加工部が形成されている。上記の波形断面は、可動上型
と可動下型とでワーク端部をほぼS字状に折曲げ加工す
べく互いに噛み合う寸法形状を有している。
圧パッドからなるクッション材25を介して昇降自在に配
置されている。また可動下型16の上面には、V溝21と、
V溝21の一方の山部から緩やかに傾斜して丸味のある底
部を形成させた加工作用部22とによって波形断面をなす
加工部が形成されている。上記の波形断面は、可動上型
と可動下型とでワーク端部をほぼS字状に折曲げ加工す
べく互いに噛み合う寸法形状を有している。
U曲げ機構17は、前記S字状折曲げ部分を押圧するも
ので、可動下型16に設けた段部23の前端上部に固定した
押圧部材26と、この押圧部材26の下面に配置した補助下
型27とから構成されている。
ので、可動下型16に設けた段部23の前端上部に固定した
押圧部材26と、この押圧部材26の下面に配置した補助下
型27とから構成されている。
補助下型27は、その本体の上部にフランジ28を一体に
形成させた逆L字形をなし、フランジ28の上面が押圧部
材26に対向するクランプ部29、下面がワーク端部のS字
根元部分をツブシ加工するツブシ作用部30となってい
る。補助下型27の本体部分は下型受台14aに設けた取付
け溝24内の可動下型16の前方に並設されている。また補
助下型27の後面には型長さ方向の複数箇所にスプリング
受31が固定され、可動下型16の前部に形成した切欠部32
内に設けたスプリング33の張力によって上昇傾向が付与
されている。
形成させた逆L字形をなし、フランジ28の上面が押圧部
材26に対向するクランプ部29、下面がワーク端部のS字
根元部分をツブシ加工するツブシ作用部30となってい
る。補助下型27の本体部分は下型受台14aに設けた取付
け溝24内の可動下型16の前方に並設されている。また補
助下型27の後面には型長さ方向の複数箇所にスプリング
受31が固定され、可動下型16の前部に形成した切欠部32
内に設けたスプリング33の張力によって上昇傾向が付与
されている。
以下第1実施例の作用について説明する。
まず跳ね上げ機構のシリンダーCYLを作動させて可動
上型12を中心上型11の下部に密着させると共に、下型ホ
ルダー14を移動させて、可動下型16を前記可動上型12の
直下に位置させる(第1図)。この状態でワークWを可
動下型16の上面に載置し、ラム10を下降させてワークW
にタッチさせたのち加圧下降に移ると、可動上型12の突
部12a、12bによる波形断面の加工部と、可動下型16のV
溝21の一方の山部から緩やかに傾斜して丸味のある底部
を形成させた加工作用部22とにより、ワークWの端部は
第2図に鎖線で示すようにほぼS字状に折り曲げられ
る。
上型12を中心上型11の下部に密着させると共に、下型ホ
ルダー14を移動させて、可動下型16を前記可動上型12の
直下に位置させる(第1図)。この状態でワークWを可
動下型16の上面に載置し、ラム10を下降させてワークW
にタッチさせたのち加圧下降に移ると、可動上型12の突
部12a、12bによる波形断面の加工部と、可動下型16のV
溝21の一方の山部から緩やかに傾斜して丸味のある底部
を形成させた加工作用部22とにより、ワークWの端部は
第2図に鎖線で示すようにほぼS字状に折り曲げられ
る。
次にラム10を上昇させてワークWを取りだし、スプリ
ング33によって下型受台上面部14bより浮上しているU
曲げ機構17のツブシ作用部30の下にワーク端部のS字根
元部分を挿入するとともに、S字状の上辺部分を押圧部
材26に対向するクランプ部29の上に配置されている(第
3図)。このようにワークWをU曲げ機構17にセットし
たのち、ラム10を下降させて可動上型12と可動下型16と
を嵌合させ、さらにラム10で押圧するとワークWのS字
状の上辺部分が、押圧部材26とクランプ部29によってU
曲げされる。さらにラム10で押圧すると、ワークWの端
部はツブシ作用部30と下型受台上面部14bとによってS
字根元部分が折り返し状態にツブシ加工が施され、第4
図に鎖線で示すような完成品を得る。
ング33によって下型受台上面部14bより浮上しているU
曲げ機構17のツブシ作用部30の下にワーク端部のS字根
元部分を挿入するとともに、S字状の上辺部分を押圧部
材26に対向するクランプ部29の上に配置されている(第
3図)。このようにワークWをU曲げ機構17にセットし
たのち、ラム10を下降させて可動上型12と可動下型16と
を嵌合させ、さらにラム10で押圧するとワークWのS字
状の上辺部分が、押圧部材26とクランプ部29によってU
曲げされる。さらにラム10で押圧すると、ワークWの端
部はツブシ作用部30と下型受台上面部14bとによってS
字根元部分が折り返し状態にツブシ加工が施され、第4
図に鎖線で示すような完成品を得る。
以上のように本実施例の複合折曲げ型によれば一台の
機械で曲げ、S字根元部分が折り返し状にツブシ加工さ
れ、S字状の上辺部分がU字型に折曲げ加工された製品
を連続的に成形することが可能となる。
機械で曲げ、S字根元部分が折り返し状にツブシ加工さ
れ、S字状の上辺部分がU字型に折曲げ加工された製品
を連続的に成形することが可能となる。
次に本発明の第2実施例について説明する。
この実施例は可動下型16に配置するU曲げ機構57とし
て押し曲げ型を用いるもので、V曲げ部分と波形部分と
でほぼ略S字状に加工したのちV曲げ部分に続く波形部
分の先端をU曲げ加工を行うものである。なお、この第
2実施例の説明に当たっては、前記第1の実施例と同一
部材については同一の符号を用い、その詳細な説明は省
略する。
て押し曲げ型を用いるもので、V曲げ部分と波形部分と
でほぼ略S字状に加工したのちV曲げ部分に続く波形部
分の先端をU曲げ加工を行うものである。なお、この第
2実施例の説明に当たっては、前記第1の実施例と同一
部材については同一の符号を用い、その詳細な説明は省
略する。
第2の実施例は第5図に示すように、昇降動するラム
10に取付けた中心上型11と、中心上型11に対し接離可能
な可動上型40とを設け、中心上型11の先端部はV形突部
が形成され、可動上型40の先端部にはV形突部40a及び
丸味のある突部40bによって波形断面の加工部が形成さ
れていること、下型受台14aに設けた取付け溝48にクッ
ション材49を介して可動下型41が昇降自在に配置されて
いること、また可動下型41の上面には、V溝44と、V溝
44の一方の山部から緩やかに傾斜して丸味のある底部を
形成させた加工作用部45とによって波形断面をなす加工
部が形成されていること、加工部の波形断面は可動上型
と可動下型とでワーク端部をほぼS字状に折曲げ加工す
べく互いに噛み合う寸法形状を有していること等、は第
1実施例と同じである。
10に取付けた中心上型11と、中心上型11に対し接離可能
な可動上型40とを設け、中心上型11の先端部はV形突部
が形成され、可動上型40の先端部にはV形突部40a及び
丸味のある突部40bによって波形断面の加工部が形成さ
れていること、下型受台14aに設けた取付け溝48にクッ
ション材49を介して可動下型41が昇降自在に配置されて
いること、また可動下型41の上面には、V溝44と、V溝
44の一方の山部から緩やかに傾斜して丸味のある底部を
形成させた加工作用部45とによって波形断面をなす加工
部が形成されていること、加工部の波形断面は可動上型
と可動下型とでワーク端部をほぼS字状に折曲げ加工す
べく互いに噛み合う寸法形状を有していること等、は第
1実施例と同じである。
第2実施例の下型組立体41は、下型受台14aの取付溝1
9に配置したV溝20付きの固定下型15と、その前方に配
置した可動下型42と、可動下型42の前側下部に設けたU
曲げ機構57と、U曲げ時にワークを押さえる手段57とを
備えている。また、可動下型42は、V溝44と加工作用部
45とによる波形断面の加工部の前側下部に切欠46が形成
され、切欠46の上奥には前記U曲げ機構57を構成する押
し曲げ型43を回動自在に支持する凹所47が形成されてい
る(第5図、第6図)。
9に配置したV溝20付きの固定下型15と、その前方に配
置した可動下型42と、可動下型42の前側下部に設けたU
曲げ機構57と、U曲げ時にワークを押さえる手段57とを
備えている。また、可動下型42は、V溝44と加工作用部
45とによる波形断面の加工部の前側下部に切欠46が形成
され、切欠46の上奥には前記U曲げ機構57を構成する押
し曲げ型43を回動自在に支持する凹所47が形成されてい
る(第5図、第6図)。
U曲げ機構57は、上記押し曲げ型43と、可動下型42の
押し下げ時に押し曲げ型43を回動させるための斜面付き
補助下型51とより構成される。
押し下げ時に押し曲げ型43を回動させるための斜面付き
補助下型51とより構成される。
押し曲げ型43は、第6図に拡大して示すように、円盤
状のボス部分43aに台形部分を一体に形成させた形状を
なし、台形部分の前端にはワーク端をU曲げするための
押し曲げ作用部43b、後端には補助下型51の斜面52に当
接する当たり部43cが設けられている。押し曲げ型43の
円盤状のボス部分43aは、上記のように切欠46の上奥の
凹所47に収容され、ボス部分43aにピン50を通して押し
曲げ型4を所定角度範囲に回動できるよう取付けてい
る。
状のボス部分43aに台形部分を一体に形成させた形状を
なし、台形部分の前端にはワーク端をU曲げするための
押し曲げ作用部43b、後端には補助下型51の斜面52に当
接する当たり部43cが設けられている。押し曲げ型43の
円盤状のボス部分43aは、上記のように切欠46の上奥の
凹所47に収容され、ボス部分43aにピン50を通して押し
曲げ型4を所定角度範囲に回動できるよう取付けてい
る。
また、補助下型51は、その本体部分が下型受台14aに
設けた取付溝48内に挿設され、上部分が受台上面部14b
より突出している。この補助下型51の上部分は、可動下
型42の加圧下降時に押し曲げ型43の当たり部43cに当接
する斜面52と、U曲げ時のワークの位置決めを行うため
の凸部53が形成されている。この補助下型51の後面に
は、可動下型42から長孔54を貫通してボルト55がねじ込
まれると共に、このボルトの上面と長孔54の上端部間に
はスプリング56が張設され、油圧パッド等のクッション
材と協動して可動下型42を常時押し上げた状態、すなわ
ち押し曲げ型43の型開き状態に保持している。
設けた取付溝48内に挿設され、上部分が受台上面部14b
より突出している。この補助下型51の上部分は、可動下
型42の加圧下降時に押し曲げ型43の当たり部43cに当接
する斜面52と、U曲げ時のワークの位置決めを行うため
の凸部53が形成されている。この補助下型51の後面に
は、可動下型42から長孔54を貫通してボルト55がねじ込
まれると共に、このボルトの上面と長孔54の上端部間に
はスプリング56が張設され、油圧パッド等のクッション
材と協動して可動下型42を常時押し上げた状態、すなわ
ち押し曲げ型43の型開き状態に保持している。
ワーク押え手段57は、可動下型42の前端に固着したブ
ラケット58と、ブラケット58に対し昇降自在に取付けた
板押さえ59とよりなる。板押さえ59は、長孔60からボル
トBを貫通してブラケット58に保持され、しかもボルト
貫通個所より上部とブラケット58上端に取り付けた固定
片62との間にスプリング61を縮設して下降傾向が付勢さ
れている。
ラケット58と、ブラケット58に対し昇降自在に取付けた
板押さえ59とよりなる。板押さえ59は、長孔60からボル
トBを貫通してブラケット58に保持され、しかもボルト
貫通個所より上部とブラケット58上端に取り付けた固定
片62との間にスプリング61を縮設して下降傾向が付勢さ
れている。
次に第2実施例の作用について説明する。
まず、可動上型40を中心上型11の下側にセットすると
ともに、ワークWの端を可動下型42上に載置する。この
状態でラム10を加圧下降させるとワークWの端部は、突
部40aと加工作用溝44とで直角に、また突部40bと加工作
用部45とで山折れ状になり全体として波形に折り曲げら
れる(第7図)。
ともに、ワークWの端を可動下型42上に載置する。この
状態でラム10を加圧下降させるとワークWの端部は、突
部40aと加工作用溝44とで直角に、また突部40bと加工作
用部45とで山折れ状になり全体として波形に折り曲げら
れる(第7図)。
波形に折り曲げたのち、ラム10を上昇してワークWを
取り出し、波形折曲げ部の直角部分が補助下型51の凸部
53に当接するようにして、受台上面部14b上に載置する
(第8図)。ついでラム10を下降させて可動上型40と可
動下型42との突部、溝部を嵌合させた上で、ラム10で押
圧すると可動下型42はスプリング56およびクッション材
49の弾力に抗して下降を続け、押し曲げ型43のガイド凸
部43bが補助下型51の斜面52に当接すると共に、板押さ
え59と受台上面14bとによってワークWがクランプされ
る。
取り出し、波形折曲げ部の直角部分が補助下型51の凸部
53に当接するようにして、受台上面部14b上に載置する
(第8図)。ついでラム10を下降させて可動上型40と可
動下型42との突部、溝部を嵌合させた上で、ラム10で押
圧すると可動下型42はスプリング56およびクッション材
49の弾力に抗して下降を続け、押し曲げ型43のガイド凸
部43bが補助下型51の斜面52に当接すると共に、板押さ
え59と受台上面14bとによってワークWがクランプされ
る。
さらに、ラム10で押圧すると可動下型42が下降する
と、可動下型42に取付けた押し曲げ型43は、後端に形成
した当たり部43cが補助下型51の斜面52に沿って移動す
るので、これに伴って時計方向に回動しながら下降し、
先端の押し曲げ作用部43bによって、ワークWの波型折
曲げ先端部を折り返し状態にU曲げする(第9図)。
と、可動下型42に取付けた押し曲げ型43は、後端に形成
した当たり部43cが補助下型51の斜面52に沿って移動す
るので、これに伴って時計方向に回動しながら下降し、
先端の押し曲げ作用部43bによって、ワークWの波型折
曲げ先端部を折り返し状態にU曲げする(第9図)。
なお、U曲げ加工の完了の後、ラム10を上昇させる
と、可動下型42はクッション材49、スプリング56の弾力
により加工位置に上昇すると共に、押し曲げ型43も自重
により反時計方向に回動して第5図及び第6図の状態に
復帰する。
と、可動下型42はクッション材49、スプリング56の弾力
により加工位置に上昇すると共に、押し曲げ型43も自重
により反時計方向に回動して第5図及び第6図の状態に
復帰する。
本実施例の複合折曲げ型は前記の構成としたので、直
角曲げを含む折り曲げ、U曲げ加工を一台の装置で行う
ことができる。なお、前記各実施例の作用の説明にあた
っては、各曲げごとに上型、下型各部の作動を分けて説
明したが、実際には予め定められたプロコンまたはNC制
御により自動的に行うものである。
角曲げを含む折り曲げ、U曲げ加工を一台の装置で行う
ことができる。なお、前記各実施例の作用の説明にあた
っては、各曲げごとに上型、下型各部の作動を分けて説
明したが、実際には予め定められたプロコンまたはNC制
御により自動的に行うものである。
また本発明の複合折り曲げ型は、前記各実施例に限定
されるものではなく、上型の作用凸部、下型の作用溝等
の形状を変化させることにより、ワーク端のU曲げ部分
を任意の寸法形状に折曲げることが可能である。
されるものではなく、上型の作用凸部、下型の作用溝等
の形状を変化させることにより、ワーク端のU曲げ部分
を任意の寸法形状に折曲げることが可能である。
[発明の効果] 上記のように本発明における可動上型及び可動下型は
ワークシート端部をほぼS字状に折曲げ加工すべく互い
に噛み合う波形断面をなし、しかも可動下型の前面下側
には前記S字状折曲げ部分を押圧するU曲げ機構を設け
たものであるので、一台の折曲げ型で曲げ加工とU曲げ
加工を連続的に行うことができる。
ワークシート端部をほぼS字状に折曲げ加工すべく互い
に噛み合う波形断面をなし、しかも可動下型の前面下側
には前記S字状折曲げ部分を押圧するU曲げ機構を設け
たものであるので、一台の折曲げ型で曲げ加工とU曲げ
加工を連続的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第4図は本発明の第1の実施例を示すもの
で、第1図は本発明折曲げ型を備えた折曲げ機の要部の
縦断面図、第2図はワークシート端のS字状曲げ加工を
示す折曲げ型の断面図、第3図は第2図によって加工さ
れたワークシート端のS字状部をU曲げ型に挿入した状
態の断面図、第4図は第3図の状態からラムを下降させ
てU曲げした状態の断面図、第5図ないし第9図は第2
の実施例を示すもので、第5図は第1図のものとは別の
折曲げ型を備えた折曲げ機の要部の縦断面図、第6図は
同上要部の縦断面図、第7図はワークシート端のS字状
曲げ加工を示す折曲げ型の断面図、第8図は第7図によ
って加工されたワークシート端のS字状部をU曲げ型に
挿入した状態の断面図、第9図は第8図の状態からラム
を下降させてU曲げした状態の断面図である。 10…ラム、11…中心上型、12、40…可動上型、11a、12
a、12b…突部、13…ベッド、14…下型ホルダー、14a…
下型受台、14b…受台上面部、15…固定下型、16、42…
可動下型、17…U曲げ機構、18、41…下型組立体、19、
24、48…取付溝、20…V溝、21、44…加工作用溝、22、
45…加工作用部、23…段部、25、49…クッション材、26
…押圧部材、27、51…補助下型、28…上部フランジ、29
…クランプ部、30…ツブシ作用部、31、33、56…フプリ
ング、32、46…切欠、43…押し曲げ部、47…凹所、50…
ピン、52…斜面、53…突部、54、60…長孔、55…ボル
ト、57…ワーク押さえ手段、58…ブラケット、59…板押
さえ、61…スプリング、62…固定片。
で、第1図は本発明折曲げ型を備えた折曲げ機の要部の
縦断面図、第2図はワークシート端のS字状曲げ加工を
示す折曲げ型の断面図、第3図は第2図によって加工さ
れたワークシート端のS字状部をU曲げ型に挿入した状
態の断面図、第4図は第3図の状態からラムを下降させ
てU曲げした状態の断面図、第5図ないし第9図は第2
の実施例を示すもので、第5図は第1図のものとは別の
折曲げ型を備えた折曲げ機の要部の縦断面図、第6図は
同上要部の縦断面図、第7図はワークシート端のS字状
曲げ加工を示す折曲げ型の断面図、第8図は第7図によ
って加工されたワークシート端のS字状部をU曲げ型に
挿入した状態の断面図、第9図は第8図の状態からラム
を下降させてU曲げした状態の断面図である。 10…ラム、11…中心上型、12、40…可動上型、11a、12
a、12b…突部、13…ベッド、14…下型ホルダー、14a…
下型受台、14b…受台上面部、15…固定下型、16、42…
可動下型、17…U曲げ機構、18、41…下型組立体、19、
24、48…取付溝、20…V溝、21、44…加工作用溝、22、
45…加工作用部、23…段部、25、49…クッション材、26
…押圧部材、27、51…補助下型、28…上部フランジ、29
…クランプ部、30…ツブシ作用部、31、33、56…フプリ
ング、32、46…切欠、43…押し曲げ部、47…凹所、50…
ピン、52…斜面、53…突部、54、60…長孔、55…ボル
ト、57…ワーク押さえ手段、58…ブラケット、59…板押
さえ、61…スプリング、62…固定片。
Claims (1)
- 【請求項1】折曲げ機のラム下端に取付けた中心上型
と、ラムの前方または後方から回動または昇降して中心
上型に密着する可動上型と、ベッド上に配置され、かつ
前記上型に対応する固定下型及び可動下型を備えた下型
組立体とからなり; 前記可動上型及び可動下型はワークシート端部をほぼS
字状に折曲げ加工すべく互いに噛み合う波形断面をな
し、しかも可動下型の前面下側には前記S字状折曲げ部
分を押圧するU曲げ機構を設けた、 ことを特徴とする複合折曲げ型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267590A JP2701082B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 複合折曲げ型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267590A JP2701082B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 複合折曲げ型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03264118A JPH03264118A (ja) | 1991-11-25 |
JP2701082B2 true JP2701082B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13207095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6267590A Expired - Fee Related JP2701082B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 複合折曲げ型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701082B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100624375B1 (ko) * | 2005-06-30 | 2006-09-15 | 동방노보펌 주식회사 | 방화문 문틀프레임 제작용 금형 |
KR100821635B1 (ko) * | 2006-07-31 | 2008-04-17 | 송준호 | 문틀 프레임 절곡 장치 |
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CN106734443B (zh) * | 2016-12-25 | 2019-02-19 | 北京北方车辆集团有限公司 | 回形槽框体加工方法及一种串联镶块拼接弯曲模具 |
CN107138561A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-09-08 | 勤钦精密工业(昆山)有限公司 | 一种钣金折弯刀具结构 |
CN107442687B (zh) * | 2017-09-21 | 2023-06-02 | 洛阳顿汉电器有限公司 | 家用空调电器盒侧板成型专机及其一次冲压成型工艺 |
CN107838240B (zh) * | 2017-11-24 | 2024-04-02 | 山东高机工业机械有限公司 | 一种保证板材折弯面平行的板材折弯机 |
CN111421056A (zh) * | 2020-03-12 | 2020-07-17 | 露笑新能源技术有限公司 | 一种八字形钣金件一次冲压成型模具 |
CN113664112A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-11-19 | 四川大学 | 一种多曲率非对称微弯曲零件成形模具及其使用方法 |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP6267590A patent/JP2701082B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100624375B1 (ko) * | 2005-06-30 | 2006-09-15 | 동방노보펌 주식회사 | 방화문 문틀프레임 제작용 금형 |
KR100821635B1 (ko) * | 2006-07-31 | 2008-04-17 | 송준호 | 문틀 프레임 절곡 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03264118A (ja) | 1991-11-25 |
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